JPH0737019A - 光学的読取装置 - Google Patents

光学的読取装置

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JPH0737019A
JPH0737019A JP5176863A JP17686393A JPH0737019A JP H0737019 A JPH0737019 A JP H0737019A JP 5176863 A JP5176863 A JP 5176863A JP 17686393 A JP17686393 A JP 17686393A JP H0737019 A JPH0737019 A JP H0737019A
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Kazuo Hasegawa
和男 長谷川
Junichi Ouchi
純一 大内
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーコード読取り信号に重畳される雑音の影
響を充分低減させ、正確な2値化処理を行うことが可能
な光学的読取装置を提供する。 【構成】 バーコードの走査読取りによりアナログ信号
を発生する光電センサ部1と、このアナログ信号を増幅
するアンプ部2と、増幅されたアナログ信号をA/D変
換する信号変換部3と、変換されたデジタル信号を一時
的に記憶する一時記憶部と、一時記憶部から読み出した
デジタル信号を2値化する2値化部8とを備える光学的
読取装置において、光電センサ部1は、1回のバーコー
ドの読取りに際し複数回の走査読取りを行い、一時記憶
部は、各走査読取り毎に得られるデジタル信号を異なる
メモリ領域61 乃至63 に順次収納し、それらに各走査
読取り毎に得られるデジタル信号の全部が収納される
と、各メモリ領域61 乃至63に収納された各デジタル
信号が出力加算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードの読取りを
行う光学的読取装置に係わり、特に、光電センサ部で読
取ったバーコード読取り信号に含まれる雑音成分を除去
し、前記バーコード読取り信号を正確に2値化できるよ
うにした光学的読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラインセンサを用いてバーコード
の読取りを行う光学的読取装置、いわゆる、バーコード
スキャナには、バーコードの走査読取りを手動で行って
いるペン式バーコードスキャナと呼ばれているもの(手
動走査式バーコードスキャナ)と、バーコードの走査読
取りを自動的に行っているレーザ式バーコードスキャナ
及びタッチ式バーコードスキャナと呼ばれているもの
(自動走査式バーコードスキャナ)の2種類のものが知
られている。また、前記タッチ式バーコードスキャナに
おいては、MOS型ラインセンサを用いたもの、CCD
型ラインセンサを用いたものが知られている。なお、ラ
インセンサを用いたものではないが、前記タッチ式バー
コードスキャナの中には、テレビジョンカメラと同様
に、エリアセンサを用いたものも知られている。
【0003】ところで、前記既知のバーコードスキャナ
は、いずれのタイプのものであっても、バーコードの走
査読取りによってバーコード読取り信号を発生するセン
サ部と、前記センサ部で得られたバーコード読取り信号
を増幅するアンプ部と、前記アンプ部で増幅したバーコ
ード読取り信号を2値化して2値化信号を発生する2値
化部とによって構成されており、センサ部で得られたバ
ーコード読取り信号は、アンプ部で2値化に適したレベ
ルまで増幅され、この増幅されたバーコード読取り信号
が2値化部に供給され、そこで2値化信号に変換されて
出力されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】既知のバーコードスキ
ャナにおいては、バーコード読取り信号が、センサ部か
らアンプを経て2値化部に至る間、各所で種々の要因に
よって雑音が重畳されるようになる。例えば、バーコー
ド形成部(メディア部)からの雑音には、印刷状態、印
刷欠陥、印刷の欠け、印刷のかすれ、印刷部の汚れ、ゴ
ミの付着等を要因とするものがあり、バーコードの投射
及び反射光通路部(光路部)からの雑音には、レンズや
光学フィルタの傷、それらの汚れ、ゴミの付着等を要因
とするものがある。また、光電センサ部の構造(センサ
部)からの雑音には、センサ(ラインセンサやエリアセ
ンサ)における画素のバラツキ、画素欠陥、電源雑音の
回り込み、外部雑音の混入等を要因とするものがあり、
その他の回路部分(他回路部)からの雑音には、アンプ
部で付加される雑音等を要因とするものがある。
【0005】さらに、バーコードスキャナに重畳される
前記各種の雑音をその発生時期に応じて分類すると、ラ
ンダムに発生する雑音(ランダム雑音)と、一定の周期
毎にもしくは特定の個所だけに発生する雑音(繰返し雑
音)とに分けられることになる。ここで、前記ランダム
雑音には、前記センサ部における電源雑音の回り込みと
外部雑音の混入、及び、他回路部におけるアンプ部で付
加される雑音等がこれに該当し、前記繰返し雑音には、
前記メディア部における印刷状態、印刷欠陥、印刷の欠
け、印刷のかすれ、印刷部の汚れ、ゴミの付着、及び、
前記光路部におけるレンズや光学フィルタの傷、それら
の汚れ、ゴミの付着、それに、センサ部における画素の
バラツキ、画素欠陥等がこれに該当する。
【0006】このように、前記既知のバーコードスキャ
ナは、バーコード読取り信号が、センサ部からアンプを
経て2値化部に至る間に、各所においてランダム雑音や
繰返し雑音が重畳されるため、2値化部においては、バ
ーコード読取り信号を必ずしも正確に2値化することが
できなくなり、2値化部で得られた2値化信号をデコー
ドする際に、デコード失敗を生じるようになり、正確な
バーコード情報が得られないという問題を有している。
【0007】本発明は、前記問題点を除去するもので、
その目的は、バーコード読取り信号に重畳される雑音の
影響を充分低減させ、正確な2値化処理を行うことが可
能な光学的読取装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、バーコードの走査読取りを行い、白レベ
ル及び黒レベルに対応した2つのレベルを持ったアナロ
グ信号を発生する光電センサ部と、前記光電センサ部で
得られたアナログ信号を増幅するアンプ部と、前記アン
プ部で増幅されたアナログ信号をアナログ−デジタル変
換する信号変換部と、前記信号変換部で変換されたデジ
タル信号を一時的に記憶する一時記憶部と、前記一時記
憶部から読み出したデジタル信号を2値化する2値化部
とを備える光学的読取装置において、前記光電センサ部
は、1回のバーコードの読取りに際して複数回の走査読
取りを行う機能を有し、前記一時記憶部は、前記各走査
読取り毎に得られるデジタル信号をメモリの中のそれぞ
れ異なるメモリ領域に順次収納し、かつ、前記各メモリ
領域に各走査読取り毎に得られるデジタル信号の全部が
収納されると、前記各メモリ領域に収納された各デジタ
ル信号を出力加算させる機能を有する手段を備えてい
る。
【0009】
【作用】前記手段によれば、光電センサ部における複数
回の走査読取り毎に得られるデジタル信号をメモリの中
のそれぞれ異なるメモリ領域に順次収納し、前記各メモ
リ領域に前記各走査読取り毎に得られるデジタル信号の
全部が収納されると、前記各メモリ領域に収納された各
デジタル信号を一斉に出力加算させるようにしているの
で、前記各走査読取り毎に得られるデジタル信号におけ
るバーコード情報に対応した部分が前記デジタル信号の
走査読取りの回数分だけ単純加算され、前記バーコード
情報に対応した部分の振幅は、前記デジタル信号の走査
読取りの回数分だけ増大したものになる。
【0010】一方、前記各走査読取り毎に得られるデジ
タル信号に重畳されるランダム雑音成分は、発生位置
(時期)がランダム(不規則)であるため、前記デジタ
ル信号の走査読取りの回数分の加算を行っても、その振
幅が増大することはなく、むしろ、前記デジタル信号の
走査読取りの回数分の加算によって、その振幅がバーコ
ード情報の振幅に比べて相対的に相当減少し、実質的に
ランダム雑音が除去されたものと等価になる。
【0011】また、1つのバーコード情報の走査読取り
を複数回実行する際に、各走査読取り毎に、手ぶれ等に
より少しづつバーコード情報上の走査読取り位置がずれ
るので、各別のデジタル読取り信号の加算時に、繰返し
雑音が単純加算される確率も相当に低下し、実質的に除
かれたものと等価になる。
【0012】このように、前記手段によれば、2値化部
に供給されるデジタル信号からは、ランダム雑音成分及
び繰返し雑音成分が実質的に除かれるので、2値化部
は、前記ランダム雑音成分及び繰返し雑音成分の影響を
受けることなく、正確な2値化を行うことができ、その
後に、デコード失敗によりバーコード情報が得られない
ということはなくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0014】図1は、本発明に係わる光学的読取装置の
一実施例の構成を示すブロック構成図である。
【0015】図1において、1は光電センサ部、2はア
ンプ部、3はアナログ−デジタル(A/D)変換部、4
はバッファメモリ、5はメモリ切換器、61 は第1のデ
ータメモリ(第1のメモリ領域)、62 は第2のデータ
メモリ(第2のメモリ領域)、63 は第3のデータメモ
リ(第3のメモリ領域)、7は加算処理部、8は2値化
部、9は平滑化部、10はエッジ検出部、11は基準位
置検出部、12は前回基準位置メモリ、13は比較部で
ある。
【0016】この場合、第1のデータメモリ61 、第2
のデータメモリ62 、第3のデータメモリ63 は、それ
ぞれ個別のメモリであってもよく、単一メモリのそれぞ
れ第1のメモリ領域、第2のメモリ領域、第3のメモリ
領域であってもよい。なお、バッファメモリ4、メモリ
切換器5、は第1のデータメモリ61 、第2のデータメ
モリ62 、第3のデータメモリ63 、加算処理部7、平
滑化部9、エッジ検出部10、基準位置検出部11、前
回基準位置メモリ12、比較部13は、全体として、デ
ジタルバーコード読取り信号に対する一時記憶部を構成
している。
【0017】前記構成における各構成部分の機能は、そ
れぞれ次のとおりである。
【0018】始めに、光電センサ部1は、記録媒体上に
印刷形成されたバーコード情報の走査読取りを行い、バ
ーコードの白レベル及び黒レベルに対応する2つのレベ
ルを持ったアナログバーコード読取り信号を発生し、ア
ンプ部2は、光電センサ部1が発生したアナログバーコ
ード読取り信号を所定の振幅まで増幅し、増幅したアナ
ログバーコード読取り信号を出力する。A/D変換部3
は、アンプ部2から出力された増幅したアナログバーコ
ード読取り信号を多値(例えば8ビット、256階調)
のデジタル読取り信号に変換し、バッファメモリ4は、
A/D変換部3から得られたデジタル読取り信号を、比
較部13から供給される基準位置データとともに一旦記
憶収納させる。平滑化部9は、ローパスフィルタまたは
移動平均法に基づく信号処理を行う平滑フィルタからな
るもので、A/D変換部3から得られたデジタル読取り
信号中に含まれれいる高周波信号成分を除去し、滑らか
に変化する平滑化デジタル読取り信号を発生させる。エ
ッジ検出部10は、平滑化部9から出力される平滑化デ
ジタル読取り信号とあるスレッシュレベルとが交叉する
際の複数の交点を検出する。
【0019】次に、基準位置検出部11は、前記平滑化
デジタル読取り信号が前記あるスレッシュレベル以下に
低下する際に得られる最初の交点の位置を検出して、こ
こを基準位置に設定し、バーコード情報の読み出し開始
位置からの距離(時間)を表すデータを基準位置データ
に設定する。この場合に、バーコード情報の前端部また
は後端部にゴミや汚れが付着しており、光電センサ部1
の走査読取り範囲内に前記付着したゴミや汚れが含まれ
ていた場合には、エッジ検出部10が前記ゴミや汚れに
対応して前記平滑化デジタル読取り信号のレベルが変化
し、前記平滑化デジタル読取り信号と前記あるスレッシ
ュレベルとが交叉して交点が検出され、ここで検出され
た交点が前記基準位置に設定されてしまうという不都合
が生じる。この不都合を除くためには、エッジ検出部1
0が検出した前記交点の中で、最初に検出した交点とそ
の次に検出した交点との間隔を測定し、その測定の結
果、前記間隔が所定のものより大きいものであったとき
には、前記最初に検出した交点をキャンセルし、前記次
に検出した交点を基準位置に設定すればよい。なお、前
記間隔における所定のものは、バーコード規格により決
定されているスタートマージン(バーコード情報の前端
部にある一定の空白部)の間隔に選ぶようにする。そし
て、前記バーコード情報の読み出し開始位置と前記基準
位置との間隔が、前記スタートマージンの間隔にある値
αを加えたもの以上であったときには、このとき得られ
た基準位置データを前回基準位置メモリ12に伝送して
そこに記憶収納させ、一方、前記バーコード情報の読み
出し開始位置と前記基準位置との間隔が、前記スタート
マージンの間隔にある値αを加えたもの以下であったと
きには、バーコード情報の読取りエラーと判定して、こ
のとき得られた基準位置データを設定せずに廃棄し、同
時に、バッファメモリ4にクリア信号を供給して、この
ときバッファメモリ4に記憶収納されているデジタル読
取り信号を廃棄する。なお、前記バーコード情報の読み
出し開始位置と前記基準位置との間隔を、前記スタート
マージンの間隔に前記ある値αを加えた理由は、前記基
準位置は必ずしもバーコード情報の最初のバーの位置に
対応するとは限らないからである。
【0020】さらに、比較部13は、基準位置検出部1
1から供給される今回の走査読取り時に得られた基準位
置と前回基準位置メモリ12から供給される前回の走査
読取り時に得られた基準位置とを比較し、その比較の結
果、それらが大きく異なっているときには、バーコード
情報の読取りエラーと判定し、バッファメモリ4及びメ
モリ切換器5にそれぞれクリア信号を供給し、それまで
のバーコード情報の読取りを全て白紙に戻すようにす
る。メモリ切換器5は、バッファメモリ4に一旦記憶収
納されているデジタル読取り信号と基準位置データとか
らなる情報データを読み出し、いずれかのデータメモリ
1 、62 、63 に供給する。このとき、バーコード情
報の各走査読取り毎に、各データメモリ61 、62 、6
3 に対する切換えが行われ、前記各走査読取り毎に得ら
れる前記情報データが順次各データメモリ61 、62
3 に供給され、それらに記憶収納される。なお、バー
コード情報の走査読取り回数が各データメモリ61 、6
2 、63 の配置数を超えたときには、最も古い前記情報
データが記憶収納されているデータメモリに最新の前記
情報データを上書きし、前記最新の前記情報データとの
入替えを行い、また、比較部13からクリア信号が供給
されると、全部のデータメモリ61 、62 、63 に記憶
収納されている前記情報データを廃棄する。
【0021】次いで、加算処理部7は、各データメモリ
1 、62 、63 に記憶収納されている前記情報データ
を同時に読み出し、それら情報データの中の基準位置デ
ータを合わせ、デジタル読取り信号の加算処理を実行す
る。加算処理されたデジタル読取り信号は、そのまま、
または、前記情報データが記憶収納されていたデータメ
モリ61 、62 、63 の数で除算した後、2値化部8に
出力する。2値化部8は、加算処理部7から供給される
デジタル読取り信号の2値化を行い、2値化信号を次続
のデコード部(図示なし)に供給する。
【0022】続いて、図2は、図1に示された光学的読
取装置における各部の信号の変化状態の一例を示す信号
波形図であり、(a)は走査読取りを行うバーコード情
報、(b)は前回の走査読取りによって得られたデジタ
ル読取り信号、(c)は前回の走査読取りによって得ら
れた平滑化デジタル読取り信号、(d)は今回の走査読
取りによって得られたデジタル読取り信号、(e)は今
回の走査読取りによって得られた平滑化デジタル読取り
信号、(f)は加算処理部7の出力に得られる平均化処
理信号、(g)は2値化部8出力に得られる2値化信号
である。
【0023】本実施例の全体的な動作について、図2の
信号波形図を併用して説明する。
【0024】最初に、図2(a)に示すように、光電セ
ンサ部1において、一方のラインに沿って第1回目の
バーコード情報の走査読取りが行われると、その走査読
取りに対応して、光電センサ部1からバーコード情報の
白レベル及び黒レベルにそれぞれ対応する2つのレベル
を持ったアナログ読取り信号が出力される。このアナロ
グ読取り信号は、アンプ部2において、所定の振幅レベ
ルになるように増幅され、増幅されたアナログ読取り信
号が得られる。次いで、前記増幅されたアナログ読取り
信号は、A/D変換部3において、アナログ−デジタル
変換され、図2(b)に示すように、例えば、8ビッ
ト、256階調を有するデジタル読取り信号(前回走査
読取り信号)に変換される。そして、このデジタル読取
り信号は、バッファメモリ4に供給されると同時に、平
滑化部9に供給される。
【0025】バッファメモリ4に供給されたデジタル読
取り信号は、バッファメモリ4において、一旦記憶収納
され、そこで基準位置データが付加されて情報データと
なった後、適当なタイミングでバッファメモリ4から読
み出され、メモリ切換器5に供給される。次いで、この
情報データは、メモリ切換器5の切換えによって選択さ
れた1つのデータメモリ、例えば、第1のデータメモリ
1 に供給され、そこに記憶収納される。一方、平滑化
部9に供給されたデジタル読取り信号は、平滑化部9に
おいて、高周波信号成分が除去され、図2(c)の曲線
に示すように、滑らかに変化する平滑化デジタル読取
り信号が得られる。続いて、この平滑化デジタル読取り
信号は、エッジ検出部10において、その信号レベル
と、図2(c)の電圧に示すようなスレッシュホール
ドレベルとのレベル比較が行われ、両者のレベルの交叉
によって得られた複数の交点が検出され、複数の交点検
出出力が得られる。前記複数の交点検出出力は、基準位
置検出部11において、最初の交点を示す検出出力、即
ち、前記平滑化デジタル読取り信号レベルが前記スレッ
シュホールドレベル以下に低下する際に得られる最初の
交点を示す検出出力が基準位置s1 に設定され、この基
準位置s1 を表す基準位置データが設定される。また、
基準位置検出部11は、エッジ検出部10で検出された
複数の交点検出出力の中の、最初に検出した交点検出出
力とその次に検出した交点検出出力との間隔(時間)を
測定し、前記間隔(時間)が所定のものより大きかった
ときには、前記最初に検出した交点検出出力をキャンセ
ルし、前記次に検出した交点検出出力を基準位置s1
設定する。さらに、基準位置検出部11は、図2(a)
に示すようなバーコード情報の読み出し開始位置と、前
記設定された基準位置との間隔(時間)を測定し、その
間隔がスタートマージンを示す間隔に値αを加えたもの
以上であったときには、この基準位置データを、前回基
準位置メモリ12に伝送させてそこに記憶収納させ、一
方、前記間隔がスタートマージンを示す間隔に値αを加
えたもの以下であったときには、この基準位置データを
廃棄し、同時に、バッファメモリ4にクリア信号を供給
して、バッファメモリ4に一旦記憶収納されているデジ
タル読取り信号を廃棄するように働く。
【0026】次に、図2(a)に示すように、光電セン
サ部1において、他方のラインに沿って第2回目のバ
ーコード情報の走査読取りが行われ、その走査読取りに
対応して、前と同様に、光電センサ部1からバーコード
情報の白レベル及び黒レベルにそれぞれ対応する2つの
レベルを持ったアナログ読取り信号が出力される。この
アナログ読取り信号は、アンプ部2において、所定の振
幅レベルに増幅された後、増幅されたアナログ読取り信
号は、A/D変換部3において、アナログ−デジタル変
換され、図2(d)に示すように、例えば、8ビット、
256階調を有するデジタル読取り信号(今回走査読取
り信号)に変換される。そして、このデジタル読取り信
号は、バッファメモリ4に供給され、同時に、平滑化部
9にも供給される。
【0027】この場合も、バッファメモリ4に供給され
たデジタル読取り信号は、バッファメモリ4において、
一旦記憶収納され、そこで基準位置データが付加されて
情報データになった後、適当なタイミングでバッファメ
モリ4から読み出され、メモリ切換器5に供給される。
次いで、この情報データは、メモリ切換器5の切換えに
よって選択された次の1つのデータメモリ、例えば、第
2のデータメモリ6に供給され、そこに記憶収納され
る。また、平滑化部9に供給されたデジタル読取り信号
は、平滑化部9において、高周波信号成分が除去され、
図2(e)の曲線に示すように、滑らかに変化する平
滑化デジタル読取り信号が得られる。続いて、この平滑
化デジタル読取り信号は、エッジ検出部10において、
その信号レベルと、図2(e)の電圧に示すようなス
レッシュホールドレベルとのレベル比較が行われ、両者
のレベルの交叉によって得られた複数の交点が検出さ
れ、複数の交点検出出力が得られる。前記複数の交点検
出出力は、基準位置検出部11において、最初の交点を
示す検出出力、即ち、前記平滑化デジタル読取り信号レ
ベルが前記スレッシュホールドレベル以下に低下する際
に得られる最初の交点を示す検出出力が基準位置s
に設定され、この基準位置s2 を表す基準位置データが
設定される。また、基準位置検出部11は、エッジ検出
部10で検出された複数の交点検出出力の中の、最初に
検出した交点検出出力とその次に検出した交点検出出力
との間隔(時間)を測定し、前記間隔(時間)が所定の
ものより大きかったときには、前記最初に検出した交点
検出出力をキャンセルし、前記次に検出した交点検出出
力を基準位置s2 に設定する。さらに、基準位置検出部
11は、図2(a)に示すようなバーコード情報の読み
出し開始位置と、前記設定された基準位置との間隔(時
間)を測定し、その間隔がスタートマージンを示す間隔
に値αを加えたもの以上であったときには、この基準位
置データを、前回基準位置メモリ12に伝送させてそこ
に記憶収納させ、一方、前記間隔がスタートマージンを
示す間隔に値αを加えたもの以下であったときには、こ
の基準位置データを廃棄し、同時に、バッファメモリ4
にクリア信号を供給し、バッファメモリ4に一旦記憶収
納されているデジタル読取り信号を廃棄するのは前述の
場合と同じである。また、比較部13は、基準位置検出
部11から供給される今回の走査読取り時に得られた基
準位置s2 と前回基準位置メモリ12から供給される前
回の走査読取り時に得られた基準位置s1 とを比較し、
その比較の結果、それらが大きく異なっているときに
は、バーコード情報の読取りにエラーがあったものと判
定し、バッファメモリ4及びメモリ切換器5にそれぞれ
クリア信号を供給し、それまでのバーコード情報の読取
りを全て白紙に戻し、再び、前述の動作を繰返し行うよ
うにする。
【0028】以下、同様にして、光電センサ部1におい
て、第3回目乃至第n回目(ここで、nは4以上の整
数)のバーコード情報の走査読取りが順次行われるが、
その走査読取りが行われる度毎に、前記各構成要素2乃
至5、9乃至13においては、前述の動作と同じ動作が
繰返し実行され、予め設定されているバーコード情報の
走査読取りの全回数が終了すると、第1のデータメモリ
1 、第2のデータメモリ62 、第3のデータメモリ6
3 のそれぞれには、各回のバーコード情報の走査読取り
時に得られたデジタル読取り信号と基準位置データとか
らなる情報データが記憶収納された状態になる。
【0029】この状態のときに、加算処理部7は、前記
各データメモリ61 、データメモリ62 、データメモリ
3 にそれぞれ記憶収納されている情報データについて
同時に読み出しを行い、これら読み出した情報データに
ついて、その中に含まれている基準位置データを用い、
各デジタル読取り信号の相互の位置合わせを行う。次い
で、加算処理部7は、位置合わせを行った各デジタル読
取り信号について、単純加算による信号加算処理を行っ
て加算デジタル読取り信号を作成した後、この加算デジ
タル読取り信号を前記情報データが記憶収納されている
データメモリ61 、62 、63 の総数、例えば、整数n
で除算して平均化処理を行い、図2(f)の曲線に示
すようなデジタル平均化処理信号を発生して2値化部8
に供給する。2値化部8は、このデジタル平均化処理信
号を、図2(f)の曲線に示すようなスレッシュホー
ルドレベルを用いて2値化を行い、その出力に図2
(g)に示すよう2値化信号を発生し、次続のデコード
部(図示なし)に供給されるものである。
【0030】なお、前述の実施例においては、2値化部
8にデジタル平均化処理信号を供給し、そのデジタル平
均化処理信号を2値化する例について説明しているが、
本発明おいては、2値化部8に供給する信号は、必ずし
も、デジタル平均化処理信号でなくてもよく、加算処理
部7で得られる加算デジタル読取り信号をそのまま供給
してもよい。
【0031】また、前述の実施例においては、第1乃至
第3のデータメモリ61 、62 、63 の配置数を3つだ
け示しているが、そのデータメモリの配置数は、勿論、
3つに限られるものではなく、3つ以上適宜の整数nに
選定することが可能である。
【0032】このように、本実施例によれば、光電セン
サ部1においては、1つのバーコード情報の走査読取り
を複数回実行し、各回の走査読取り時にそれぞれ得られ
たアナログ走査読取り信号を適宜信号処理して各別のデ
ジタル読取り信号を発生させ、この各別のデジタル読取
り信号を加算(及び減算)することによって得られた加
算デジタル読取り信号(デジタル平均化処理信号)を2
値化部8に供給して2値化を行っている。
【0033】このため、前記アナログ走査読取り信号中
のバーコード情報に対応した部分は、前記各別のデジタ
ル読取り信号の加算時に単純加算され、その振幅が増大
するのに対し、前記アナログ走査読取り信号中に含まれ
ているランダム雑音は、同じく各別のデジタル読取り信
号の加算時に単純加算されないため相対的に振幅が減少
するようになるので、2値化部8に供給される加算デジ
タル読取り信号(デジタル平均化処理信号)に含まれる
ランダム雑音は充分に除去され、2値化部8において正
確な2値化が実行され、2値化部8に次続のデコード部
におけるデコード失敗の発生を未然に防ぐことができ
る。
【0034】また、本実施例によれば、各別のデジタル
読取り信号の加算時に、それぞれのデジタル読取り信号
に対して設定された基準位置s1 、s2 を一致させて加
算を行っているので、バーコードスキャナを把持する人
の手ぶれ等によって、各回毎に走査読取り開始位置が多
少ずれたとしても、バーコード情報に対応した部分は常
時単純加算されるようになり、前記手ぶれ等の影響を受
けない加算デジタル読取り信号(デジタル平均化処理信
号)を得ることができる。
【0035】さらに、本実施例によれば、1つのバーコ
ード情報の走査読取りを複数回実行する際に、各走査読
取り毎に、手ぶれ等によって、少しづつ走査読取り開始
位置がずれるだけでなく、図2(a)の曲線、に示
すように、少しづつバーコード情報上の走査読取り位置
(各バーコードの長さ方向の位置)もずれるようになる
ので、各別のデジタル読取り信号の加算時に、一定の周
期毎にもしくは特定の個所だけに発生する繰返し雑音が
単純加算される確率も相当に低下し、2値化部8に供給
される加算デジタル読取り信号(デジタル平均化処理信
号)に含まれる繰返し雑音も充分に除去され、同様に、
2値化部8において正確な2値化が実行され、2値化部
8に次続のデコード部におけるデコード失敗の発生を未
然に防ぐことができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光電セ
ンサ部1における複数回の走査読取り毎に得られるデジ
タル読取り信号を各別のデータメモリ61 、62 、63
に順次収納し、前記各データメモリ61 、62 、63
前記各走査読取り毎に得られるデジタル読取り信号の全
部が収納されると、前記各データメモリ61 、62 、6
3 に収納された各デジタル読取り信号を一斉に出力加算
させているので、前記各走査読取り毎に得られるデジタ
ル読取り信号におけるバーコード情報に対応した部分が
前記デジタル読取り信号の走査読取りの回数分だけ単純
加算され、前記バーコード情報に対応した部分の振幅
は、前記デジタル読取り信号の走査読取りの回数分だけ
増大したものになる。
【0037】一方、前記各走査読取り毎に得られるデジ
タル信号に重畳されるランダム雑音成分は、発生位置
(時期)がランダム(不規則)であるため、前記デジタ
ル信号の走査読取りの回数分の加算を行っても、その振
幅が増大することはなく、むしろ、前記デジタル読取り
信号の走査読取りの回数分の加算によって、その振幅が
バーコード情報の振幅に比べて相対的に相当減少し、実
質的に除かれたものと等価になる。
【0038】また、本発明によれば、1つのバーコード
情報の走査読取りを複数回実行する際、各走査読取り毎
に、手ぶれ等によって、少しづつバーコード情報上の走
査読取り位置がずれるので、各別のデジタル読取り信号
の加算時に、繰返し雑音が単純加算される確率も相当に
低下し、やはり実質的に除かれたものと等価になる。
【0039】このように、本発明によれば、2値化部8
に供給されるデジタル読取り信号からは、ランダム雑音
成分や繰返し雑音成分が実質的に除かれているので、2
値化部8は、前記ランダム雑音成分や繰返し雑音成分の
影響を受けることなく、正確な2値化を行うことがで
き、その後に、デコード失敗によりバーコード情報が得
られないということはなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的読取装置の一実施例の構成
を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示された光学的読取装置における各部の
信号の変化状態の一例を示す信号波形図である。
【符号の説明】
1 光電センサ部 2 アンプ部 3 アナログ−デジタル(A/D)変換部 4 バッファメモリ 5 メモリ切換器 61 第1のデータメモリ(第1のメモリ領域) 62 第2のデータメモリ(第2のメモリ領域) 63 第3のデータメモリ(第3のメモリ領域) 7 加算処理部 8 2値化部 9 平滑化部 10 エッジ検出部 11 基準位置検出部 12 前回基準位置メモリ 13 比較部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードの走査読取りを行い、白レベ
    ル及び黒レベルに対応する2つのレベルを持ったアナロ
    グ信号を発生する光電センサ部と、前記光電センサ部で
    得られたアナログ信号を増幅するアンプ部と、前記アン
    プ部で増幅されたアナログ信号をアナログ−デジタル変
    換する信号変換部と、前記信号変換部で変換されたデジ
    タル信号を一時的に記憶する一時記憶部と、前記一時記
    憶部から読み出したデジタル信号を2値化する2値化部
    とを備える光学的読取装置において、前記光電センサ部
    は、1回のバーコードの読取りに際して複数回の走査読
    取りを行う手段を備え、前記一時記憶部は、前記各走査
    読取り毎に得られるデジタル信号をメモリの中のそれぞ
    れ異なるメモリ領域に順次収納する手段と、前記各メモ
    リ領域に各走査読取り毎に得られるデジタル信号の全部
    が収納されると、前記各メモリ領域に収納された各デジ
    タル信号を出力加算させる手段を備えていることを特徴
    とする光学的読取装置。
  2. 【請求項2】 前記一時記憶部は、前記各デジタル信号
    における最初の基準位置を検出設定する基準位置検出部
    を備え、前記基準位置検出部で検出設定した基準位置に
    基づいて、前記各デジタル信号を前記各メモリ領域にそ
    れぞれ収納させることを特徴とする請求項1記載の光学
    的読取装置。
  3. 【請求項3】 前記一時記憶部は、1回の走査読取りで
    得られるデジタル信号を収納するバッファメモリと、前
    回の走査読取りで得られたデジタル信号の基準位置と今
    回の走査読取りで得られたデジタル信号の基準位置とを
    比較する比較部とを備え、前記比較部は、前記基準位置
    の比較結果によって基準位置が通常のものと大きく異な
    る異常デジタル信号が得られたときは、前記バッファメ
    モリにクリア信号を供給し、前記異常デジタル信号を廃
    棄することを特徴とする請求項2記載の光学的読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記一時記憶部は、前記各メモリ領域に
    対してデジタル信号を順次振り分けるメモリ切換器と、
    前記各メモリ領域に収納されているデジタル信号を一斉
    に読み出して加算する加算処理部とを備えていることを
    特徴とする請求項1記載の光学的読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233099A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Optoelectronics Co Ltd 光学的情報読取装置及び光学的情報読取方法
CN114091495A (zh) * 2021-11-29 2022-02-25 深圳市智百威科技发展有限公司 一种条形码识别扫描系统及方法

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