JPH0737011Y2 - カードロック装置 - Google Patents

カードロック装置

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JPH0737011Y2
JPH0737011Y2 JP3891989U JP3891989U JPH0737011Y2 JP H0737011 Y2 JPH0737011 Y2 JP H0737011Y2 JP 3891989 U JP3891989 U JP 3891989U JP 3891989 U JP3891989 U JP 3891989U JP H0737011 Y2 JPH0737011 Y2 JP H0737011Y2
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光治 戸田
富夫 熊野
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昭和ロック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、扉等の各種被ロック部材に取り付けられ、所
定のカードの挿入に伴って、被ロック部材のロック又は
ロック解除を行うようにしたカードロック装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、扉等に取り付けられ、磁気カードを挿入して電磁
的な照合を行うことにより、ロック及びロック解除を行
うようにしたカードロック装置が知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕 ところが、かかる装置は、電磁的な照合装置及び作動用
のアクチュエータ等を必要とするため、一般に高価とな
るばかりでなく、故障が発生しやすいという問題を有し
ていた。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るカードロック装置は、上記の課題を解決す
るために、被ロック部材に取り付けられるカードロック
装置本体と、カードロック装置本体に設けられ、上記被
ロック部材と所定のロック位置との間でロック又はロッ
ク解除を行うロック部材と、手動操作のための操作部を
有し、操作部に加えられる操作力にてカードロック装置
本体に対し移動できるようにカードロック装置本体によ
り支持されるとともに、ロック部材に係合可能な可動係
合部を可動状態で支持し、可動係合部をロック部材に係
合させた状態でカードロック装置本体に対し移動するこ
とによりロック部材にロック又はロック解除の作動をさ
せる移動部材と、カードによる押圧力を受けてカードロ
ック装置本体に対し移動できるようにカードロック装置
本体により支持され、上記移動部材が一方の移動端部に
位置している時にカードロック装置本体に対し移動する
ことにより可動係合部をロック部材に係合させる従動部
材とが備えられていることを特徴とするものである。
〔作用〕
上記の構成によれば、ロック又はロック解除操作を行う
際には、移動部材を上記一方の移動端部に位置させた状
態で、カードロック装置にカードを挿入し、カードの押
圧力により従動部材を移動させる。それにより、移動部
材における可動係合部がロック部材に係合する。引続
き、操作部を手動操作して移動部材を移動させると、可
動係合部によりロック部材が作動され、ロック又はロッ
ク解除が行われる。
上記の構成では、カードロック装置を電磁的な照合装置
又はアクチュエータ等を備えることなく、機械的に構成
したので、製造コストを低減するとともに、故障の発生
を抑制することができるようになる。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図乃至第22図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。
本考案に係るカードロック装置は、住宅、ホテル等、各
種建築物の扉等の被ロック部材に取り付けて使用するも
のである。被ロック部材が扉である場合につき述べる
と、第4図に示すように、このカードロック装置は、図
示しない扉の外面側に露出する外面側部分Oと、扉の内
面側に露出する内面側部分Iとからなるカードロック装
置本体1(以下、単に本体1と呼ぶ)を備えている。外
面側部分Oと内面側部分Iとの間には、第5図に示すよ
うに、ロック部材としてのデッドボルト38を収容したケ
ース37(第4図には図示せず)が配置されている。な
お、各図において、矢印Aは扉の内向きの方向を示して
いる。
第3図(a)にも示すように、本体1における外面側部
分Oは、扉の外面側に露出する外面側長座2(第6図
(a)(b)参照)と、その内側に結合される外面側補
強長座3(第7図(a)(b)参照)と、外面側補強長
座3の内側に配置されるカバー4(第8図(a)(b)
参照)とを備えている。又、外面側長座2の表面には、
化粧板5が装着されている。
一方、本体1の内面側部分Iは、扉の内面側に露出する
内面側長座6(第9図(a)(b)参照)と、その内側
に結合される内面側補強長座7(第10図(a)(b)参
照)と、内面側補強長座7の内側に配置される引付板8
(第11図(a)(b)参照)とを備えている。内面側部
分Iの上部における内面側長座6の表面には、化粧カバ
ー10(第12図参照)が配置され、化粧カバー10の内側に
は、補強カバー11が設けられている。外面側部分Oと内
面側部分Iとは、本体1の厚み方向に延びる複数の引付
脚12・12…を介して連結されている。
本体1の上部には、外面側部分Oから内面側部分Iに渡
って、挿入されたカード13(第13図参照)が正規のもの
であるか否かを判定するためのカード読取装置14が本体
1の厚み方向を向けて配置されている。このカード読取
装置14は外面側補強長座3に固定されるとともに、第14
図(a)(b)に示すように、外面側長座2側の端部に
カード13の挿入口14aを備えている。
カード読取装置14内には、垂直方向に延び、底部が開放
された複数の支持穴14bが設けられている。各支持孔14b
内には、下端部がS極又はN極となるように着磁される
とともに、上端部が下端部とは逆の極性に着磁された磁
性ピン15がそれぞれ上下方向に移動自在に嵌合されてい
る。
支持穴14bの下方には、第15図(a)(b)にも示すよ
うに、カード読取装置10に対しA及び逆A方向に移動自
在に支持されたピンホール板16が配置されている。ピン
ホール板16には、磁性ピン15・15…の下部がそれぞれ嵌
合可能な複数の嵌合穴16a・16a…が支持穴14b・14b…に
対応させて設けられている。ピンホール板16の前端部で
あるA方向端部には、カード13の先端部を係合させるた
めに下向きに折り曲げられた折曲部16b・16bが形成され
ている。なお、ピンホール板16はカード読取装置14の凹
部14eとの間に配置したスプリング22(第14図(b))
により逆A方向に付勢されている。
カード読取装置14内のピンホール板16の下方には、第16
図に拡大図を示す支持板17が配置されている。この支持
板17は磁性ピン15が嵌合穴16aの下方へ落下するのを防
止するためのものである。
第13図に示すように、カード13には複数のスポット状の
着磁部13a・13a…がピンホール板16の嵌合穴16a・16a…
に対応した配列で設けられている。各着磁部13aは対応
する嵌合穴16a内の磁性ピン15を磁気的な反発力により
嵌合穴16aから浮上させることが可能な磁極の配置で着
磁されている。なお、着磁部13a・13a…は必ずしも第13
図に示す全ての位置に設ける必要はなく、これらの内の
任意の複数の位置に着磁部13a・13a…を設けるととも
に、それらの着磁部13a・13a…に対応する嵌合穴16a・1
6a…内のみに磁性ピン15・15…を挿入するようにしても
良い。
第17図及び第18図にも示すように、ピンホール板16には
カード読取装置14の両側部における長穴14c・14cを介し
て下方へ突出する1対の脚部16c・16cが設けられ、脚部
16c・16cはカード読取装置14の下方にて軸18を水平に支
持している。軸18により従動部材としての従動板20が支
持され、この従動板20はピンホール板16に連動し、カー
ド読取装置14の下面に沿ってA及び逆A方向へ摺動する
ようになっている。従動板20には、下方へ突出するとと
もに、A方向へ向かうにつれて互いに接近する向きに傾
斜した1対のフランジ20a・20aが設けられている。又、
カード読取装置14の下面には、従動板20の左右位置を規
制する突起14d・14dが形成されている。
従動板20の下方にはストッパ21が配置され、ストッパ21
は軸18により回動自在に支持されている。このストッパ
21は、軸18に巻き付けた捩じりスプリング19(第1図
(a)参照)により第17図及び第3図(a)のB方向に
付勢されている。ストッパ21の後端部には、移動部材と
してのリトラクタ23の上端部23aとの係合用屈曲部21a
(第18図参照)が設けられている。
第1図(a)及び第19図(a)(b)に示すように、リ
トラクタ23は本体1における外面側補強長座3とカバー
4との間で上下動自在に支持されている。リトラクタ23
は外面側補強長座3における突起3b・3bとの間に縮設し
た1対のスプリング24・24により上方に付勢されてい
る。リトラクタ23は屈曲した上端部23aがストッパ21に
当接することにより、上方への移動量が規制されるよう
になっている。
リトラクタ23の取付け部23b・23bに設けた穴にはこねじ
26・26が嵌合され、こねじ26・26は外面側補強長座3に
設けた、上下方向に延びる長孔3a・3aを通過して、操作
部としての可動つまみ25(第20図(a)〜(c)参照)
のねじ穴に螺合している。これにより、可動つまみ25が
外面側長座2及び化粧板5の切欠き部内で上下動する
と、リトラクタ23が可動つまみ25に従って上下動するよ
うになっている。又、可動つまみ25の下方において、外
面側補強長座3に固定つまみ27(第21図(a)〜(c)
参照)が取り付けられている。
リトラクタ23の上部には、可動係合部としての第1及び
第2の回動レバー部材28・30が各上端部28c・30c(第1
図(b)参照)の近傍にてピン31・32により回動自在に
支持されている。第1及び第2の回動レバー部材28・30
の各下端部には、後述する回動部材36に設けた第1及び
第2のノックピン36a・36bに係合可能な係合凹部28a・3
0aが形成されている。第1及び第2の回動レバー部材28
・30は、リトラクタ23に設けたピン23cに支持されると
ともに、第1及び第2の回動レバー部材28・30の各係止
部28b・30bにその両端を係止した捩じりスプリング33に
より、各下端部が互いに離反する方向に付勢されてい
る。つまり、第1の回動レバー部材28は逆E方向に付勢
され、第2の回動レバー部材30は逆F方向に付勢されて
いる。なお、リトラクタ23には、第1及び第2の回動レ
バー部材28・30の逆E及び逆F方向への回動量を規制す
るストッパ34・35が設けられている。
第1及び第2の回動レバー部材28・30の上端部28c・30c
には、従動板20のフランジ20a・20aがそれぞれ内側から
当接している。これにより、カード読取装置14へのカー
ド13の挿入に伴って、従動板20が第3図(a)のA方向
へ移動する時に、第1及び第2の回動レバー部材28・30
の各上端部28c・30cが傾斜したフランジ20a・20aにより
互いに離反する方向へ押圧される。そのため、第1及び
第2の回動レバー部材28・30は第1図(c)に示すよう
に、従動板20のA方向への移動に伴って、各下端部が互
いに接近する方向へ回動するになっている。
第1及び第2の回動レバー部材28・30間において、本体
1により、ロック部材の一部をなす回動部材36が軸部36
cを中心に回動自在に支持されている。この回動部材36
には第1及び第2のノックピン36a・36bが設けられてい
る。回動部材36は、その中央に扉の厚み方向に伸びる軸
部36cを一体に有している。なお、外面側補強長座3に
は回動部材36の円弧状の溝36dに係合することにより回
動部材36の回動範囲を規制する突起3cが設けられてい
る。
第5図に示すように、ケース37内には、回動部材36とと
もにロック部材を構成するデッドボルト38が収容され、
デッドボルト38はD及び逆D方向に移動することによ
り、ケース37から出没可能となっている。このデッドボ
ルト38の上方には、同じくロック部材をなすデッドハブ
40が回動自在に配置されている。回動部材36の軸部36c
はデッドハブ40の係合穴40aを貫通し、デッドハブ40と
ともに回動するようになっている。
デッドハブ40は径方向外方に延びるアーム部40bを備
え、アーム部40bはデッドボルト38に形成した溝38aに係
合している。デッドハブ40は、アーム部40bに設けたノ
ックピン43に一端が支持されたデッドスプリング41によ
り逆C方向に付勢されている。そして、デッドハブ40が
C方向へ回動すると、アーム部40bに押圧されることに
より、仮想線で示す如く、デッドボルト38がD方向へ移
動してケース37から突出し、入口等に設けたロック位置
におけるロック用凹部に嵌合して、扉等をロックするよ
うになっている。
なお、デッドボルト38がケース37内に没入されたロック
解除位置にある時は回動部材36は第1図(a)に示す回
動端部、つまり、突起3cが溝36dの右端部に当接する回
動端部に位置し、一方、デッドボルト38がケース37から
突出したロック位置にある時は回動部材36は第2図
(a)に示す回動端部、つまり、突起3cが溝36dの左端
部に当接する回動端部に位置するようになっている。
又、回動部材36の軸部36cにおける扉の内面側の端部に
は、扉の内側からデッドハブ40を回動操作して、ロック
又はロック解除を行うためのサムターン42が取り付けら
れている。
上記の構成において、第1図(a)及び第3図(a)に
示す状態では、カードロック装置のロックは解除されて
いる。この状態で、仮に、カード読取装置14にカード13
を挿入することなく、可動つまみ25を下方へ押圧する
と、リトラクタ23は、第1図(b)に示すように、第1
及び第2の回動レバー部材28・30を伴って下方へ移動す
るが、回動レバー部材28・30の係合凹部28a・30aは回動
部材36のノックピン36a・36bに係合していないので、回
動部材36は回動せず、従って、ロック解除状態はそのま
ま維持される。
第1図(a)及び第3図(a)の状態で、扉の外側から
ロック操作を行う場合は、第22図(a)にも示すよう
に、まず、挿入口14aからカード読取装置14内にカード1
3をA方向へ挿入する。挿入されたカード13が正規のも
のであって、カード13の各着磁部13aが、カード読取装
置14内の対応する磁性ピン15と反発しあう磁極の配列と
なっていれば、第22図(b)に示すように、全ての磁性
ピン15・15…が浮上し、ピンホール板16の嵌合穴16a・1
6a…から離脱する。
この状態でカード13を更にA方向に奥部まで挿入すれ
ば、第22図(c)に示すように、ピンホール板16は折曲
部16b・16bにてカード13の押圧力を受け、従動板20を伴
ってA方向に移動する。
一方、挿入されたカード13′が正規のものでない場合
は、第22図(d)のように、少なくとも一部の磁性ピン
15がピンホール板16の嵌合穴16a内に嵌合したままとな
るので、ピンホール板16及び従動板20のA方向への移動
は不可能となる。従って、以下で述べるような、カード
ロック装置のロック又はロック解除操作は行えない。
挿入されたカード13が正規のものであって、カード13及
びピンホール板16がA方向に移動すると、ピンホール板
16とともに従動板20もA方向へ移動する。従動板20が所
定量だけA方向に移動すると、第3図(b)に示すよう
に、捩じりスプリング19の付勢力によりストッパ21がB
方向へ回動し、係合用屈曲部21aが、リトラクタ23の屈
曲した上端部23aに係合する。これにより、従動板20及
びカード13が挿入位置で保持される。
そして、上述した従動板20のA方向への移動に際して、
第1及び第2の回動レバー部材28・30の各上端部28c・3
0cが従動板20のフランジ20a・20aにより互いに離反する
向きに押圧され、その結果、第1及び第2の回動レバー
部材28・30は第1図(c)に示すように、捩じりスプリ
ング33の付勢力に抗して各下端部が互いに接近する向き
に回動し、第1の回動レバー部材28の係合凹部28aが回
動部材36の第1のノックピン36aに係合する。
続いて、扉の外面側に露出した可動つまみ25と固定つま
み27とを挾持し、可動つまみ25を下方へを押圧して、リ
トラクタ23を下方へ移動させ始めると、ストッパ21の係
合用屈曲部21aとリトラクタ23の上端部23aとの係合が解
除されるので、従動板20はスプリング22の付勢力により
逆A方向へ移動してカード13の挿入前の位置に復帰す
る。又、回動レバー部材28・30の上端部28c・30cと従動
板20のフランジ20a・20aとの係合が解除されるので、第
2の回動レバー部材30は捩じりスプリング33の付勢力に
より逆F方向へ回動してストッパ35に当接するが、第1
の回動レバー部材28は係合凹部28aと第1のノックピン3
6aとの係合を維持する(第1図(d))。
可動つまみ25を押圧することによりリトラクタ23を更に
下方へ移動させると、回動部材36の第1のノックピン36
aは第1の回動レバー部材28の係合凹部28aにより下方へ
押圧され、これにより、回動部材36はC方向へ回動する
(第1図(e))。その結果、第5図のデッドハブ40も
C方向へ回動するので、デッドボルト38がD方向へ移動
して仮想線の如く、ケース37から突出し、入口に設けた
ロック用凹部に嵌合して扉のロックが行われる。なお、
ロック終了後、可動つまみ25への操作力を解除すると、
リトラクタ23はスプリング24・24の付勢力により上方へ
移動し、上端部23aがストッパ21に当接(第3図
(a))するとともに、第1の回動レバー部材28は捩じ
りスプリング33の付勢力により逆E方向へ回動してスト
ッパ34に当接する(第2図(a))が、扉のロック状態
は維持される。
次に、扉がロックされている時に、扉の外側からロック
解除操作を行う場合は、第2図(a)及び第3図(a)
のロック状態から、ロック操作時と同様にカード読取装
置14にカード13を挿入し、従動板20をカード読取装置14
に対しA方向へ移動させて、ストッパ21の係合用屈曲部
21aをリトラクタ23の上端部23aに係合させる(第3図
(b))。この状態で、第1及び第2の回動レバー部材
28・30は従動板20のフランジ20a・20aにより各下端部が
互いに接近する方向へ回動し、第2の回動レバー部材30
の係合凹部30aが回動部材36の第2のノックピン36bに係
合する(第2図(b))。
続いて、可動つまみ25を下方へ押圧すると、リトラクタ
23が下方へ移動し始め、これに伴って、従動板20が逆A
方向へ移動してカード13の挿入前の位置に復帰するとと
もに、第1の回動レバー部材28が逆E方向へ回動してス
トッパ34に当接するが、第2の回動レバー部材30は係合
凹部30aと第2のノックピン36bとの係合を維持する(第
2図(c))。
可動つまみ25を更に下方へ押圧すると、リトラクタ23の
下方への移動に伴って第2のノックピン36bが第2の回
動レバー部材30の係合凹部30aにより下方へ押圧され、
これにより、回動部材36は逆C方向へ回動する。その結
果、第5図のデッドハブ40も逆C方向へ回動するので、
デッドボルト38は逆D方向へ移動してケース37内に没入
し、扉のロックが解除される。なお、ロック解除操作終
了後、可動つまみ25に対する操作力を解除すると、リト
ラクタ23はスプリング24・24の付勢力により上方へ移動
してストッパ21に当接するとともに、第2の回動レバー
部材30は捩じりスプリング33の付勢力により逆F方向へ
回動してストッパ35に当接する(第1図(a))が、ロ
ック解除状態は維持される。
又、扉の内側からロック又はロック解除操作を行う場合
は、サムターン42によりデッドハブ40をC又は逆C方向
へ回動させれば良い。
なお、上記の実施例では、カードロック装置を扉に取り
付けた場合について述べたが、カードロック装置は扉以
外の被ロック部材に取り付けて使用することもできるも
のである。
〔考案の効果〕
本考案に係るカードロック装置は、以上のように、被ロ
ック部材に取り付けられるカードロック装置本体と、カ
ードロック装置本体に設けられ、上記被ロック部材と所
定のロック位置との間でロック又はロック解除を行うロ
ック部材と、手動操作のための操作部を有し、操作部に
加えられる操作力にてカードロック装置本体に対し移動
できるようにカードロック装置本体により支持されると
ともに、ロック部材に係合可能な可動係合部を可動状態
で支持し、可動係合部をロック部材に係合させた状態で
カードロック装置本体に対し移動することによりロック
部材にロック又はロック解除の作動をさせる移動部材
と、カードによる押圧力を受けてカードロック装置本体
に対し移動できるようにカードロック装置本体により支
持され、上記移動部材が一方の移動端部に位置している
時にカードロック装置本体に対し移動することにより可
動係合部をロック部材に係合させる従動部材とが備えら
れている構成である。
これにより、ロック又はロック解除操作を行う際には、
移動部材を上記一方の移動端部に位置させた状態で、カ
ードロック装置にカードを挿入し、カードの押圧力によ
り従動部材を移動させると、移動部材における可動係合
部がロック部材に係合し、引続き、操作部を手動操作し
て移動部材を移動させると、可動係合部によりロック部
材が作動され、ロック又はロック解除が行われるもので
あるが、上記の構成では、カードロック装置は、電磁的
な照合装置又はアクチュエータ等を使用せずに、機械的
に構成しているので、コストの低廉化を図ることができ
るとともに、故障を少なくすることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第22図は本考案の実施例を示すものであっ
て、第1図(a)はカードロック装置の外面側部分のロ
ック解除時における背面図、同図(b)はリトラクタを
下動させた状態を示す同背面図、同図(c)〜(e)は
カードロック装置のロック手順を示す同背面図、第2図
(a)はカードロック装置の外面側部分のロック時にお
ける背面図、同図(b)〜(d)はカードロック装置の
ロック解除手順を示す同背面図、第3図(a)はカード
ロック装置の外面側部分のカード非挿入時における一部
破断側面図、同図(b)はカード挿入時における同部分
側面図、第4図はカードロック装置の側面図、第5図は
ロック機構を収容したケースを一部破断して示す背面
図、第6図(a)は外面側長座の正面図、同図(b)は
同図(a)のVI-VI線に沿う縦断面図、第7図(a)は
外面側補強長座の正面図、同図(b)は同図(a)のVI
I-VII線に沿う縦断面図、第8図(a)はカバーの背面
図、同図(b)は同図(a)のVIII-VIII線に沿う縦断
面図、第9図(a)は内面側長座の正面図、同図(b)
は同図(a)のIX-IX線に沿う縦断面図、第10図(a)
は内面側補強長座の正面図、同図(b)は同図(a)の
X-X線に沿う縦断面図、第11図(a)は引付板の背面
図、同図(b)は同図(a)のXI-XI線に沿う縦断面
図、第12図は化粧カバー及び補強カバーの縦断面図、第
13図はカードの平面図、第14図(a)はカード読取装置
の一部破断側面図、同図(b)は同一部破断底面図、第
15図(a)はピンホール板の平面図、同図(b)は同側
面図、第16図は支持板の平面図、第17図はカード読取装
置の側面図、第18図は同底面図、第19図(a)はリトラ
クタの背面図、同図(b)は同側面図、第20図(a)は
可動つまみの背面図、同図(b)は同側面図、同図
(c)は同正面図、第21図(a)は固定つまみの平面
図、同図(b)は同背面図、同図(c)は同側面図、第
22図(a)〜(d)はカード読取装置の作動手順を示す
説明図である。 1はカードロック装置本体、13はカード、20は従動板
(従動部材)、23はリトラクタ(移動部材)、28・30は
第1及び第2の回動レバー部材(可動係合部)、36は回
動部材(ロック部材)、38はデッドボルト(ロック部
材)、40はデッドハブ(ロック部材)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被ロック部材に取り付けられるカードロッ
    ク装置本体と、 カードロック装置本体に設けられ、上記被ロック部材と
    所定のロック位置との間でロック又はロック解除を行う
    ロック部材と、 手動操作のための操作部を有し、操作部に加えられる操
    作力にてカードロック装置本体に対し移動できるように
    カードロック装置本体により支持されるとともに、ロッ
    ク部材に係合可能な可動係合部を可動状態で支持し、可
    動係合部をロック部材に係合させた状態でカードロック
    装置本体に対し移動することによりロック部材にロック
    又はロック解除の作動をさせる移動部材と、 カードによる押圧力を受けてカードロック装置本体に対
    し移動できるようにカードロック装置本体により支持さ
    れ、上記移動部材が一方の移動端部に位置している時に
    カードロック装置本体に対し移動することにより可動係
    合部をロック部材に係合させる従動部材とが備えられて
    いることを特徴とするカードロック装置。
JP3891989U 1989-03-31 1989-03-31 カードロック装置 Expired - Lifetime JPH0737011Y2 (ja)

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