JPH0736913A - 言語解析システム - Google Patents

言語解析システム

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Publication number
JPH0736913A
JPH0736913A JP5199190A JP19919093A JPH0736913A JP H0736913 A JPH0736913 A JP H0736913A JP 5199190 A JP5199190 A JP 5199190A JP 19919093 A JP19919093 A JP 19919093A JP H0736913 A JPH0736913 A JP H0736913A
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JP
Japan
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analysis
language
unit
language analysis
text
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Pending
Application number
JP5199190A
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English (en)
Inventor
Junko Komatsu
順子 小松
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 言語解析結果の修正作業を容易に行うことが
でき、かつ、修正ミスが生じるのを軽減することが可能
である。 【構成】 制御部1は、ユーザインタフェース部5にお
いて、テキスト中の所定の範囲が選択されて、再解析の
指示があると、現在選択されている言語単位に応じて、
テキスト中の上記所定の範囲を言語解析部3に再解析さ
せ、再解析により得られた解析候補をユーザインタフェ
ース部5においてユーザに指示し、ユーザに選択させ
る。制御部1は、ユーザにより解析候補の選択がなされ
たとき、選択された解析候補と、該解析候補が選択され
たことによって変更が生じうる周辺の適切な範囲の情報
とを言語解析部3に入力として与えて再解析させ、再解
析結果によって元の解析結果を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、言語デ−タの収集,分
析,評価などに利用される言語処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自然言語処理の研究や言語解析結果の評
価などのために、実際の文章を言語解析装置で言語解析
した結果をデータベース化することは有用である。しか
しながら、一般に、言語解析装置の解析精度は100%
ではないので、通常、このような言語デ−タベ−スを作
成する際には、言語解析装置によって解析された結果を
人手でチェックし、誤り部分を修正する作業が必要とな
る。従来、このような人手による修正作業は、例えば、
著者「小倉」等による文献「言語データベース収集支援
システム,情報処理学会 第36回全国大会,頁126
5乃至頁1266」に開示されているように、言語解析
装置の解析結果を単語単位に提示して、単語単位で修正
するという方法が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
一箇所の単語の解析結果に誤りがあり、これを修正する
場合、その周辺の他の箇所の解析結果もそれに応じて修
正する必要があることが多く、解析結果を単語単位で修
正するという上述した従来の方法では、修正箇所が増
え、修正ミスも発生し易いという問題があった。
【0004】本発明は、言語解析結果の修正作業を容易
に行うことができ、かつ、修正ミスが生じるのを軽減す
ることの可能な言語解析システムを提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、言語解析結果において一箇所
の誤りを修正すると、その周辺の部分もそれに応じて自
動修正(再解析)するようにしている。これにより、言
語解析結果の誤りを修正する作業の効率を向上させるこ
とができ、また、修正ミスを軽減することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係る言語解析システムの一実施
例のブロック図である。
【0007】図1を参照すると、この言語解析システム
は、全体の制御を行なう制御部1と、解析対象となる情
報を含む所定のファイルが保持されているファイル部2
と、言語解析処理を行なう言語解析部3と、言語解析結
果が記憶される言語解析結果記憶バッファ4と、ユ−ザ
とのインタフェ−スとして機能するユ−ザインタフェ−
ス部5とを有しており、テキストを解析対象として言語
解析し、その言語解析結果を出力する機能(初期解析モ
−ド)とともに、さらに、言語解析がすでになされた解
析対象(テキスト)の言語解析結果に対して編集処理を
行なう機能(編集モ−ド)を備えている。
【0008】これらの2種類のモ−ドに対応させて、フ
ァイル部2には、プレ−ンなテキストファイルF1と、
編集処理固有のフォ−マットで保管されているファイル
2との2種類のファイルが保持されるようになってい
る。ここで、プレ−ンなテキストファイルF1は、言語
解析対象となるテキスト(例えば、漢字仮名混じり文の
テキスト)のみを含んでおり、初期解析モ−ドにおいて
言語解析部3に入力されるものである。また、ファイル
2は、編集モ−ドにおいて読み込まれるものであっ
て、テキストそのものの他に、このテキストの言語解析
結果を含んでいる。
【0009】初期解析モ−ド,編集モ−ドのいずれの処
理を行なうかは、例えば、ユ−ザがユ−ザインタフェ−
ス部5においてファイルF1,ファイルF2のいずれの種
類を選択したかにより、制御部1において決定されるよ
うになっている。すなわち、ファイルF1は、テキスト
のみを含み、言語解析結果を含んでいないので、ユ−ザ
がファイルF1を選択したときには、制御部1は初期解
析モ−ドと決定し、そのファイルを言語解析部3に解析
対象として与え、言語解析部3に言語解析処理させ、そ
の言語解析結果を言語解析結果記憶バッファ4に記憶す
るようになっている。これに対し、ユ−ザがファイルF
2を選択したときには、制御部1は編集モ−ドと決定
し、そのファイルを言語解析結果記憶バッファ4に読み
込んだ上で、更新(編集)処理を行なうようになってい
る。
【0010】言語解析部3は、より詳細には、図2に示
すように、形態素解析処理系21と、単語固有の情報が
蓄積されている単語辞書22と、品詞間の接続情報が蓄
積されている接続表23とにより構成されている。形態
素解析処理系21は、単語辞書22に蓄積されている品
詞,読みなどの単語固有の情報を参照して、1つの解析
対象を形態素解析して単語に分割し、しかる後、分割さ
れた単語から接続表23(品詞間の接続が文節の切れ目
になるか否かの情報)を参照して文節を生成し、これを
解析結果として出力する第1の機能を有している。
【0011】また、1つの解析対象に対し1つの解析結
果を出力する上記第1の機能の他に、形態素解析処理系
21は、1つの解析対象に対して、1つまたはそれ以上
の解析結果を解析候補(文節候補)としてもっともらし
さの指標を付加し出力する第2の機能をも有している。
【0012】解析候補のもっともらしさの指標として
は、もっともらしいほど小さい値をとるコスト値を用い
ることができ、形態素解析処理系21において解析候補
に対してもっともらしさの指標,すなわちコスト値を付
加するため、単語辞書22には、単語の品詞,読みの情
報の他に、さらに単語のコスト値も蓄積されている。ま
た、接続表23には、品詞間の接続が文節の切れ目にな
るか否かの情報の他に、さらに品詞間の接続のコスト値
も蓄積されている。
【0013】これにより、形態素解析処理系21は、候
補単語のコスト値と単語間の接続のコスト値を単語辞書
22,接続表23から求め、解析候補(文節候補)のコ
スト値を例えば、この解析候補を構成する候補単語のコ
スト値と単語間の接続のコスト値との総和をとることに
よって得ることが可能となる。そして、1つまたはそれ
以上の解析候補(文節候補)が生成される場合、これら
にもっともらしさの指標としてコスト値を付加して出力
することが可能となる。より具体的には、コスト値が小
さい場合には、候補としてのもっともらしさの度合いが
高く、従って、例えば、複数の解析候補が生成される場
合、これらをコスト値の小さい方から順次に解析結果と
して出力(ユ−ザに提示)するような処理が可能とな
る。
【0014】このように、言語解析部3が第1および第
2の機能を有していることにより、制御部1は、初期解
析モ−ド時には、言語解析部3に対し、1つの解析対象
に対し1つの解析結果を出力する上記第1の機能の言語
解析処理を行なわせ、また、編集モ−ド時には、言語解
析部3に対し、1つの解析対象に対し1つまたはそれ以
上の解析候補をもっともらしさの指標を付加して出力
(ユ−ザに提示)する上記第2の機能の言語解析処理を
行なわせることが可能となる。
【0015】また、言語解析部3の形態素解析処理系2
1は、文字列,単語,文節のそれぞれの単位単独,ある
いはこれらの任意の組合せを、1つの解析対象(入力情
報)として受け付けて、解析結果を出力する機能をも有
している。例えば、“3月の声を聞く。”という文を解
析する場合、形態素解析処理系21への入力情報とし
て、 単語: 3月 文字: の 文節: 声を 文字列: 聞く。 というような与え方が可能である。これにより、制御部
1は、形態素解析処理系21に対し、単語または文節の
情報を部分的に与えて解析させることができる。但し、
入力の与え方は、上記例の場合、文の左側から右側の方
向に与える必要がある。
【0016】ところで、言語解析部3は、初期解析モ−
ドにおいては、プレ−ンなテキストファイルF1に保持
されているテキストの全文が解析対象となり、テキスト
の全文を第1の機能により言語解析処理するが、編集モ
−ドにおいては、ファイルF2に保管されているテキス
トのうち、ユ−ザインタフェ−ス部5,制御部1を介し
て指示された単語,文節,句などの所定の言語単位の部
分が基本的な解析対象となり、基本的には、この言語単
位の部分について第2の機能により言語解析処理(再解
析処理)を行なうようになっている。なお、ここで、文
節とは、1つの自立語と0個以上の付属語からなる単語
列を意味し、また、句とは、複数の文節の集まりを意味
し、今回の句読点から次の句読点までを句とすることが
できる。また、単語,文節,句などのうちいずれの言語
単位にするかは、後述のように、ユ−ザインタフェ−ス
部5においてユ−ザにより切替選択可能となっている。
【0017】このように、編集モ−ドにおいては、テキ
ストのうち現在選択されている言語単位に応じた範囲を
1つの解析対象として再解析し、この解析対象に対して
解析候補が得られる場合、これらをユ−ザインタフェ−
ス部5においてユ−ザに提示することができる。この
際、ユ−ザは、提示された解析候補の中から正解を選択
することができ、正解が選択されると、制御部1は、選
択された正解と、これによって変更が生じうるこの周辺
の適切な範囲の情報を言語解析部3に入力として与え
て、この範囲の部分を言語解析部3に再解析させ、その
言語解析結果を得たときに、この言語解析結果によって
言語解析結果記憶バッファ4の該当部分を更新(編集)
するようになっている。
【0018】上記のような構成,機能を実現するため、
ユ−ザインタフェ−ス部5を例えば図3に示すようなも
のにすることができる。図3を参照すると、ユ−ザイン
タフェ−ス部5は、編集コマンドボタン群31と、テキ
ストを表示するテキスト表示部32と、解析結果の一部
を表示する部分解析結果表示部33とを有している。
【0019】ここで、テキスト表示部32には、さら
に、テキストの一部分を強調するためのカーソルが表示
されるようになっている。なお、カーソルは、例えば、
テキストの一部分の反転表示により表示される。また、
部分解析結果表示部33には、例えば、テキスト表示部
32上のカーソル部分に対応する解析結果が表示される
ようになっている。
【0020】また、編集コマンドボタン群31には、
“開く”ボタン41と、“保管”ボタン42と、“言語
単位”ボタン43と、“解析”ボタン44と、“前方”
ボタン45と、“後方”ボタン46とが設けられてい
る。“開く”ボタン41は、言語解析部3において処理
されるべき解析対象,すなわちプレーンなテキストファ
イルF1、または編集処理固有のフォーマットで保管さ
れているファイルF2を選択し読み込むためのものであ
る。また、“保管”ボタン42は、言語解析結果記憶バ
ッファ4に記憶された解析結果をファイルF2に保管す
るためのものである。また、“言語単位”ボタン43
は、言語解析部3に対し、解析対象の言語単位を指示す
るためのものであり、“言語単位”ボタン43を操作す
ることにより、単語,文節,句などの言語単位を切替選
択することが可能となっている。また、“解析”ボタン
44は、読み込んだファイルの言語解析処理を言語解析
部3に開始させるためのものである。また、“前方”ボ
タン45,“後方”ボタン46は、テキスト表示部32
上でカーソルを言語単位毎に前後に移動させるためのも
のである。なお、図3には図示しないが、ユーザインタ
フェース部5には、マウスなどのポインティングデバイ
スが設けられていても良く、ポインティングデバイスが
設けられているときには、テキスト表示部32において
テキストの任意の場所をポインティングデバイスでクリ
ックすることにより、その付近の言語単位にカーソルを
移動させることができる。
【0021】さらに、ユーザインタフェース部5は、編
集モードにおける言語解析部3からの解析候補(文節候
補)を表示するための表示部をも有しており、この表示
部は、例えば図4に示すように、図3の表示画面上にポ
ップアップウィンドウWとして表示することができる。
図4の例では、このポップアップウィンドウWには、文
節候補がもっともらしさの順位“I”〜“N”を付加さ
れて表示され、いずれかの候補をユーザが指示選択可能
な候補表示部47が設けられている。また、いずれかの
候補をユーザが正解であるとして指示選択した場合に、
この正解と、これによって変更が生じうるこの周辺の適
切な範囲の情報とを言語解析部3に入力として与えるた
めの“確認”ボタン48が設けられている。また、正解
がなかった場合に操作される“取消”ボタン49が設け
られている。
【0022】次にこのような構成の言語解析システムの
処理動作例について説明する。ユーザは、先ず、“開
く”ボタン41を操作して解析対象となるファイルを指
示選択し、読み込む。
【0023】所定のテキスト全体についての言語解析結
果を得たい場合、ユーザは、所定のテキストファイルF
1を選択して読み込む。この場合、ユーザが、次に“解
析”ボタン44を操作すると、制御部1は、言語解析部
3に初期解析モードの処理を行なわせる。すなわち、読
み込んだテキスト全体を言語解析させ、その解析結果を
言語解析結果記憶バッファ4に記憶する。この初期解析
モードが終了した後、ユーザが“保管”ボタン42を操
作すると、言語解析結果記憶バッファ4に記憶された解
析結果は、所定の固有フォーマットファイルF2に保管
される。なお、このファイルF2には、テキストそのも
のも保管される。
【0024】所定のテキスト全体について得られた言語
解析結果に対して修正を行ないたい場合、ユーザは、こ
の言語解析結果が保管されている固有フォーマットファ
イルF2を選択して言語解析結果記憶バッファ4に読み
込む。この場合、固有フォーマットファイルF2(言語
解析結果記憶バッファ4)には、すでに解析結果が記憶
されているので、制御部1は、すぐに、解析結果を修正
するための編集作業に入り、言語解析部3に編集モード
の処理を行なわせる。また、この際、ユーザは、修正し
たい解析結果に適した言語単位を選択するため、“言語
単位”ボタン43を操作して言語単位を切替えることが
できる。
【0025】なお、以下では説明の便宜上、言語単位と
して単語,文節,句の3種類が用意されているとし、こ
の3種類の言語単位のいずれかを“言語単位”ボタン4
3によって切替選択することができるとする。ユーザが
“言語単位”ボタン43を操作して言語単位を変更する
と、テキスト表示部32上でカーソルの範囲が変化する
と同時に、部分解析結果表示部33の表示内容も変化す
る。例えば、同じデータに対して、言語単位を単語に設
定した場合の表示画面は図5のようになり、言語単位を
文節に設定した場合の表示画面は図6のようになり、言
語単位を句に設定した場合の表示画面は図7のようにな
る。すなわち、言語単位を単語にすると、図5のよう
に、テキスト表示部32の中の単語“声”にカーソルが
表示され、部分解析結果表示部33には、この単語
“声”の解析結果(声,名詞,こえ)が表示される。ま
た、言語単位を文節にすると、図6のように、テキスト
表示部32の中の文節“声を”にカーソルが表示され、
部分解析結果表示部33には、文節ごとの解析結果
(声,名詞,こえ),(を,格助詞,を)が表示され
る。また、言語単位を句にすると、図7のように、テキ
スト表示部32の中の句“三月の声を聞くと、”にカー
ソルが表示され、部分解析結果表示部33には、文節ご
との解析結果(三月,名詞,さんがつ),(の,格助
詞,の)、(声,名詞,こえ),(を,格助詞,を)、
(聞く,動詞,きく),(と,接続助詞,と),(、,
読点,)が表示される。
【0026】編集作業は、具体的には次のようにしてな
される。すなわち、ユーザは、例えば、“言語単位”ボ
タン43を操作して言語単位を“句”のような比較的大
きい単位に初期設定しておき、カーソルを前方に移動さ
せながら言語解析結果をチェックしていく。そして、
“句”の中に誤り文節を発見した場合には、そこでカー
ソルの移動を停止する。誤り文節を修正したい場合に
は、ユーザは“言語単位”ボタン43を操作して、言語
単位を句から文節に変更し、正しい文節の範囲を例えば
マウスでドラッグして指定した後に、“解析”ボタン4
4を操作する。これにより、言語解析部3は、指定され
た範囲を文節であるという制約のもとに形態素解析し、
文節候補の一覧をコスト値の低い順にユーザに提示す
る。すなわち、図8に示すように、ポップアップウイン
ドウWを用いて提示する。
【0027】ユーザは、文節候補の中に正解があった場
合には、正解の候補を指定して、“確認”ボタン48を
操作する。一方、正解がなかった場合には、“取消”ボ
タン49を操作する。
【0028】ユーザによって正解の候補が指定され“確
認”ボタン48が操作された場合、制御部1は、言語解
析部3に対して、選択された正解文節と、この正解文節
によって変更が生じうるこの周辺の適切な範囲の情報
(例えば、この正解文節の直後から次の句の切れ目まで
の文字列)とを入力として与えて、言語解析を行なわせ
る。そして、言語解析部3から解析結果が得られると、
この解析結果によって、言語解析結果記憶バッファ4中
の該当する部分の内容を更新する。
【0029】これに対し、上述した文節単位の再解析で
正解が得られない場合、ユーザは、例えば、“言語単
位”ボタン43を操作して、言語単位を文節からさらに
単語に変更し、正しい単語の範囲をマウスでドラッグし
て指定した後に、“解析”ボタン44を操作する。これ
により、言語解析部3は、指定された範囲を単語である
として、その表記にマッチする単語を単語辞書22を検
索して求め、単語候補の一覧をコストの低い順に、文節
の場合と同様の仕方で(ポップアップウィンドウなどに
より)、ユーザに提示する。なお、この際、単語辞書2
2中に該当する単語が存在しない場合に対処するため
に、指定の表記に対応する未登録語を単語候補の中に追
加しておくのが良い。ここで、未登録語は、接続表23
において全ての単語と接続するように設定されているも
のとする。
【0030】ユーザは、提示された単語候補の中に正解
の単語がある場合は、それを選択して“確認”ボタン4
8を操作する。また、正解の単語がない場合でも、未登
録語を選択して“確認”ボタン48を操作すればよい。
【0031】ユーザによって正解の単語(または、未登
録語)が選択され、“確認”ボタン48が操作される
と、制御部1は、言語解析部3に対して、この正解単語
と、この正解単語によって変更が生じうるこの周辺の適
切な範囲の情報(例えば、この正解単語を含む文節にお
いて、正解単語よりも前にある単語列と、この正解単語
の直後から、次の文節の切れ目までの文字列)を入力と
して与え、言語解析を行なわせる。そして、言語解析部
3から解析結果が得られると、この解析結果によって言
語解析結果記憶バッファ4中の該当する部分の内容を更
新する。
【0032】このようにして言語解析結果記憶バッファ
4の内容を更新した後、ユーザが“保管”ボタン42を
操作すると、言語解析結果記憶バッファ4の更新された
解析結果は、ファイルF2に保管される。すなわち、フ
ァイルF2の更新がなされる。従って、このような編集
処理を繰り返し行なうことによって、ファイルF2の内
容は更新され、ファイルF2を言語データベースとして
作成することができる。
【0033】次に、編集処理の具体例を説明する。い
ま、図9(a)に示すような入力テキストを言語解析部
3で解析させた結果、図9(b)に示すような解析結果
が得られたとする。なお、図9(b)において、1行が
1文節を表わしており、従って、図9(b)では、5文
節の解析結果が得られている。この解析結果には、誤り
が含まれており(2行目の文節内)、ユーザは、その誤
りを修正するため、“言語単位”ボタン43を操作し
て、所定の言語単位,例えば文節または単語を選択す
る。
【0034】ユーザが言語単位として文節を選択し、次
いで、テキスト表示部32の“鍛えぬいた”の部分を選
択して、“解析”ボタン44を操作すると、言語解析部
3は、上記部分について言語解析(再解析)を行なう。
この結果得られた文節候補は、ポップアップウィンドウ
表示で候補表示部47に提示され、ユーザは、提示され
た文節候補の中から、正解文節として、例えば図10
(a)に示すような文節を選択する。この文節が選択さ
れ、“確認”ボタン48が操作されると、制御部1は、
言語解析部3に対し、図10(b)に示すように、図1
0(a)に示す正解文節と、この正解文節の後に続く文
字列“からだと心を持っている。”とを入力として与え
る。これにより、言語解析部3は、正解文節の後に続く
文字列について再解析を行ない、図10(c)のような
言語解析結果を最終的に得ることができる。
【0035】また、図9(b)に示す解析結果が得られ
た段階で、ユーザが言語単位として単語を選択し、次い
で、テキスト表示部32の“からだ”の部分を選択し
て、“解析”ボタン44を操作すると、言語解析部3
は、上記部分について言語解析(再解析)を行なう。こ
の結果得られた単語候補は、ポップアップウィンドウ表
示で候補表示部47に提示され、ユーザは、提示された
単語候補の中から、正解単語として、例えば図11
(a)に示すような単語を選択する。この単語が選択さ
れ、“確認”ボタン48が操作されると、制御部1は、
言語解析部3に対し、図11(b)に示すように、この
正解単語よりも前にある単語列と、この正解単語と、こ
の正解単語の直後から次の文節の切れ目までの文字列と
を入力として与える。これにより、言語解析部3は、例
えば、“鍛えぬいた”の後の部分について再解析を行な
い、図11(c)に示すような言語解析結果を最終的に
得ることができる。
【0036】このように、本実施例では、一箇所の誤り
を修正すると、その周辺の部分もそれに応じて自動修正
(再解析)がなされるので、言語解析結果の誤りを修正
する作業の効率を向上させることができ、また、修正ミ
スを軽減することができる。
【0037】なお、上述の実施例では、言語単位とし
て、単語,文節,句の3種類を用意したが、必要に応
じ、文,段落などの言語単位をさらに設けることもでき
る。
【0038】また、上述の実施例では、言語解析システ
ムは、初期解析モードと編集モードとの2つの機能を具
備しているものとして説明したが、編集モードのみを備
えたものであっても良い。すなわち、例えば他のシステ
ムにおいて初期解析を行なってファイルF2が作成され
るとき、このファイルF2のみを読み込んでその言語解
析結果についての更新(編集)のみを行なうものであっ
ても良い。この場合、言語解析システムを言語解析結果
編集装置として捉えることができる。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、一箇所の誤りを修正すると、その周辺の部分もそれ
に応じて自動修正(再解析)がなされるので、言語解析
結果の誤りを修正する作業の効率を向上させることがで
き、また、修正ミスを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る言語解析システムの一実施例の構
成図である。
【図2】言語解析部の構成例を示す図である。
【図3】ユーザインタフェース部の構成例を示す図であ
る。
【図4】ユーザインタフェース部の構成例を示す図であ
る。
【図5】言語単位を単語に設定した場合の表示画面の一
例を示す図である。
【図6】言語単位を文節に設定した場合の表示画面の一
例を示す図である。
【図7】言語単位を句に設定した場合の表示画面の一例
を示す図である。
【図8】ポップアップウィンドウの表示例を示す図であ
る。
【図9】初期解析モードにおける解析処理の具体例を示
す図である。
【図10】編集モードにおける処理の具体例を示す図で
ある。
【図11】編集モードにおける処理の具体例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 制御部 2 ファイル部 3 言語解析部 4 言語解析結果記憶バッファ 5 ユーザインタフェース部 21 形態素解析処理系 22 単語辞書 23 接続表 31 結果コマンドボタン群 32 テキスト表示部 33 部分解析結果表示部 41 “開く”ボタン 42 “保管”ボタン 43 “言語単位”ボタン 44 “解析”ボタン 45 “前方”ボタン 46 “後方”ボタン 47 候補表示部 48 “確認”ボタン 49 “取消”ボタン F1 プレーンなテキストファイル F2 固有フォーマットファイル W ポップアップウィンドウ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体を制御する制御手段と、テキストを
    解析対象として言語解析する言語解析手段と、ユーザと
    のインタフェースとして機能するユーザインタフェース
    手段とを有し、前記制御手段は、前記ユーザインタフェ
    ース手段からの指示に基づき、前記言語解析手段によっ
    て言語解析がすでになされた解析対象を前記言語解析手
    段によって再解析させ、言語解析結果を編集する機能を
    備えていることを特徴とする言語解析システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の言語解析システムにおい
    て、前記言語解析手段は、1つの解析対象に対して再解
    析を行なうときに、少なくとも1つ以上の解析候補を、
    もっともらしさの指標を付加して出力する機能を有して
    いることを特徴とする言語解析システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の言語解析
    システムにおいて、前記言語解析手段は、1つの解析対
    象の入力情報として、文字,文字列,単語,文節のそれ
    ぞれの単位単独、あるいはそれらの任意の組合せを受け
    つけて、解析結果を出力する機能を有していることを特
    徴とする言語解析システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の言語解析システムにおい
    て、前記ユーザインタフェース手段は、解析対象として
    いるテキストをそのまま表示するテキスト表示部を有し
    ていることを特徴とする言語解析システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の言語解析システムにおい
    て、前記ユーザインタフェース手段は、解析結果の一部
    を表示する部分解析結果表示部を有していることを特徴
    とする言語解析システム。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の言語解析システムにおい
    て、前記テキスト表示部には、現在の編集対象となって
    いるテキストの一部分を強調するためのカーソルが表示
    されることを特徴とする言語解析システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の言語解析システムにおい
    て、前記ユーザインタフェース手段には、単語,文節,
    句などの言語単位を基本とし、該言語単位を切替選択す
    るための切替選択手段が設けられており、切替選択手段
    によって言語単位が選択されると、前記制御手段は、言
    語解析手段によって再解析を行なわせる際に、選択され
    た言語単位を前記言語解析手段に与え、選択された言語
    単位に応じた範囲を再解析させるようになっていること
    を特徴とする言語解析システム。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の言語解析システムにおい
    て、前記ユーザインタフェース手段には、指定の言語単
    位毎に、テキスト表示部上のカーソルを前方,後方に移
    動させるカーソル移動手段が設けられていることを特徴
    とする言語解析システム。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の言語解析システムにおい
    て、前記テキスト表示部に表示されているテキスト中の
    指定した位置へカーソルを移動させる手段が設けられて
    いることを特徴とする言語解析システム。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の言語解析システムにお
    いて、前記部分解析結果表示部には、テキスト表示部上
    のカーソル部分に対応する解析結果が表示されることを
    特徴とする言語解析システム。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の言語解析システムにお
    いて、前記部分解析結果表示部には、現在選択されてい
    る言語単位に応じて解析結果の表示内容や表示形式が変
    えて表示されるようになっていることを特徴とする言語
    解析システム。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の言語解析システムにお
    いて、前記制御手段は、前記ユ−ザインタフェース手段
    において、テキスト中の所定の範囲が選択されて、再解
    析の指示があると、現在選択されている言語単位に応じ
    て、テキスト中の前記所定の範囲を前記言語解析手段に
    再解析させ、再解析により得られた解析候補をユーザイ
    ンタフェース手段においてユーザに指示し、ユーザに選
    択させるようになっていることを特徴とする言語解析シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の言語解析システムに
    おいて、前記制御手段は、ユーザインタフェース手段に
    おいて、ユーザにより解析候補の選択がなされたとき、
    選択された解析候補と、該解析候補が選択されたことに
    よって変更が生じうる周辺の適切な範囲の情報とを前記
    言語解析手段に入力として与えて再解析させ、再解析結
    果によって元の解析結果を更新することを特徴とする言
    語解析システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005251205A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Microsoft Corp 支援付きフォーム入力
JP2017117149A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 シナノケンシ株式会社 電子図書表示装置

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JP2005251205A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Microsoft Corp 支援付きフォーム入力
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