JPH0736687Y2

JPH0736687Y2 - ゴルフボールホルダー

Info

Publication number: JPH0736687Y2
Application number: JP1990094311U
Authority: JP
Inventors: 祥匡斉内
Original assignee: Japana Co Ltd
Current assignee: Japana Co Ltd
Priority date: 1990-09-07
Filing date: 1990-09-07
Publication date: 1995-08-23
Anticipated expiration: 2005-08-23
Also published as: JPH0451974U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は１または複数個のゴルフボールを収納した状態
でバンド等に取り付けて携帯することができるゴルフボ
ールホルダーに関する。

（従来の技術）従来、この種のゴルフボールホルダーとしては、第４図
に示すものが市販されている。

このゴルフボールホルダー（１）は、ゴルフボール
（Ｂ）の直径と同じかそれよりも僅かに径大に設けた皮
製の筒状収納部（２）と、この筒状収納部（２）端部に
設けられ同筒状収納部（２）の開口（６）を覆う同じく
革製の開閉蓋部（３）と、この開閉蓋部（３）先端と前
記筒状収納部（２）の側部周面とに設けられ前記筒状収
納部（２）の開口（６）を覆った状態で開閉蓋部（３）
を筒状収納部（２）の側部周面に開閉自在に取り付ける
ホック（４）とを備えたものである。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、上記従来のゴルフボールホルダーにあっ
ては、ゴルフボールを収納する筒状収納部と同収納部の
開口を覆う開閉蓋部とがともに皮製であるため、当該ホ
ルダー内にボールを収納した時に余裕がなく、スムーズ
にボールを取り出すことができないという不具合があっ
た。

また、当該ホルダーを構成するところの皮は水分を含ん
だ状態で乾燥すると縮みを生じるため、収納部の径が小
さくなりゴルフボールをホルダー内に収納できなくなっ
たり収納しにくくなったりするという不具合も生じてい
た。

さらに、当該ホルダーにおいて、ゴルフボールは筒状収
納部の開口を覆う開閉蓋部によって保持されているた
め、この開閉蓋部を筒状収納部の側部周面から取り外し
て、ゴルフボールを取り出そうとするとき、ボールを誤
って取り落としてしまうということがあった。

本考案は、このような事情に鑑みなされたものであり、
ゴルフボールの取出収納をスムーズに行えるようにした
取り扱い性に優れたゴルフボールホルダーを提供するこ
とを目的とするものである。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、本考案は「１または複数個の
ゴルフボールを収納した状態でバンド等に取り付けて携
帯することができるゴルフボールホルダーであって、ゴルフボールの直径よりも径小に設けた伸縮性筒状収納
部と、この筒状収納部端部に設けられ同筒状収納部の開
口を覆う伸縮性開閉蓋部と、この開閉蓋部先端と前記筒
状収納部の側部周面とに設けられ前記筒状収納部の開口
を覆った状態で開閉蓋部を筒状収納部の側部周面に開閉
自在に取り付ける両ファスナーとを備えたことを特徴と
するゴルフボールホルダー」をその要旨とした。

（作用）従って、本考案のゴルフボールホルダーにあっては、伸
縮性筒状収納部にゴルフボールを押入ようとするとき、
同筒状収納部はボールの外形に合わせて伸長することに
なる。筒状収納部内に収納されたボールは同筒状収納部
の復元力によって締め付けられた状態に保持されるよう
になる。

一方、ゴルフボールを当該ホルダーから取り出す際には
ボールに押されて筒状収納部が伸長することになる。

（実施例）以下、本考案のゴルフボールホルダーを図面に示した一
実施例に従って詳細に説明する。

第１図、第２図及び第３図に示すように、本考案のゴル
フボールホルダー（11）は伸縮性筒状収納部（12）と伸
縮性開閉蓋部（13）と面ファスナー（14）と止め金（1
5）とから構成されている。

伸縮性筒状収納部（12）は、ジャージー、メリヤス地等
の伸縮性のある織物や編物に合成ゴムを貼り合わせたシ
ートを素材とし、これを筒状に丸めたときにゴルフボー
ル（Ｂ）の直径（約4.5cm）よりも径小となるような幅
とすると共に、収納すべきゴルフボール（Ｂ）の個数に
合わせて、その収納されるボール（Ｂ）の直径の倍数に
相当する長さとするように裁断し、同シートを幅方向に
丸めて両端を縫着して筒状に縫製してなるものである。
従って、この伸縮性筒状収納部（12）にゴルフボール
（Ｂ）を押入ようとするときには、同筒状収納部（12）
はボール（Ｂ）の外形に合わせて伸長することになる。
また、筒状収納部（12）内に収納されたボール（Ｂ）は
同筒状収納部（12）の復元力によって締め付けられた状
態に保持されるようになる。本実施例においては、合成
ゴム（クロロプレーン、ダイワゴム社製）の表裏にジャ
ージー（ストレッチジャージー、東レ社製）を張り合わ
せてなる素材を使用し、これをゴルフボール２個を収納
できるように、幅約12.5cm、長さ約8cmの大きさに裁断
し、幅方向に丸めて筒状とし両端を縫着して円筒状と
し、直径約4cmの円筒状の収納部とした。

伸縮性開閉蓋部（13）は前記筒状収納部（12）と同様に
ジャージー、メリヤス地等の伸縮性のある織物や編物に
合成ゴムを貼り合わせたシートを素材とし、これを前記
筒状収納部（12）の開口（16）を覆うことができる大き
さに裁断したものであり、この開閉蓋部（13）が前記筒
状収納部（12）端部に設けられ、この開閉蓋部（13）の
取付位置とは対向する位置に面ファスナー（14）が設け
られている。このため、ゴルフボール（Ｂ）を筒状収納
部（12）内に収納し開閉蓋部（13）で開口（16）を覆っ
たとき、同開閉蓋部（13）の復元力によって収納された
ゴルフボール（Ｂ）が動かない状態に収納部（12）内で
拘束されるようになっている。本実施例において開閉蓋
部（13）は合成ゴム（クロロプレーン、ダイワゴム社
製）の表裏にジャージー（ストレッチジャージー、東レ
社製）を貼り合わせてなる素材を使用し、前記筒状収納
部（12）側部の両端から延設され、筒状収納部（12）両
端の開口（16）をそれぞれ覆うようになっており、度重
なる開閉操作にも開閉蓋部（13）が筒状収納部（12）端
部から破損したり剥がれ落ちたりすることが無いように
なっている。

面ファスナー（14）は、開閉蓋部（13）先端の裏側に雄
が前記筒状収納部（12）の側部周面に雌が夫々設けられ
前記筒状収納部（12）の開口（16）を覆った状態で開閉
蓋部（13）を筒状収納部（12）の側部周面に開閉自在に
取り付けることができるようになっている。本実施例に
おいては開閉蓋部（13）先端の裏側に3cm×2cmの大きさ
の面フィスナー（14）の雄が設けられ、筒状収納部（1
2）の側部周面の長手方向全体に8cm×3cmの大きさの面
ファスナー（14）の雌が設けられている。このため、筒
状収納部内にゴルフボール（Ｂ）を収納した状態で収納
部（12）端部の開閉蓋部（13）で開口（16）を覆うと共
に開閉蓋部（13）先端を筒状収納部（12）の側部周面ま
で引っ張り、側部周面の長手方向所望の位置で面ファス
ナー（14）の雄雌を係止させて開閉蓋部（13）を筒状収
納部（12）の側部周面に取り付けることができるように
なっている。

また、本考案のゴルフボールホルダー（11）にあたって
は、バンド等に取り付けて携帯することができるように
前記筒状収納部（12）の側部周面に逆Ｕ字型の止め金
（15）が取り付けられている。また、この止め金（15）
の取付位置は、取り扱い性という点から面ファスナー
（14）を設けた側と対向する位置がよい。

なお、本実施例においては、筒状収納部（12）の両端に
開閉蓋部（13）を設けた例を示したがこれに限らず、筒
状収納部（12）の一方のみに開閉蓋部（13）を設けるよ
うにしてもよい。

以下に本実施例において伸縮性筒状収納部及び伸縮性開
閉蓋部の素材として用いた伸縮性のシートについての引
張強度、伸び、引裂強さ、100％引張応力について実験
結果を第１表に示す。

試料〔合成ゴム：クロロプレーン、ダイワゴム社製、合
成ゴム表裏に貼り付けたジャージー：ストレッチジャー
ジー、東レ社製〕第１表から明らかなように本実施例において伸縮性筒状
収納部及び伸縮性開閉蓋部の素材として用いた伸縮性の
シートは優れた伸縮性を有しており、上記素材を用いる
ことにより、本考案のゴルフボールホルダーにおけるゴ
ルフボールの保持性、取り扱い性の向上を計ることがで
きるものと思われる。

（考案の効果）上記構成を採ったことにより、本考案のゴルフボールホ
ルダーにあっては、伸縮性筒状収納部にゴルフボールを
押入ようとするとき、あるいは当該ホルダーからゴルフ
ボールを取り出そうとするときには同筒状収納部がボー
ルの外形に合わせて伸長するようになっている。このた
め、ゴルフボールを無理なくスムーズに取出収納するこ
とができる。

又、本考案のゴルフボールホルダーにあっては、伸縮性
筒状収納部内に収納されたボールは同筒状収納部の復元
力によって締め付けられた状態に保持されるようになっ
ている。このため、筒状収納部の開口を開閉自在に覆う
開閉蓋部を筒状収納部の側部周面から取り外して、ゴル
フボールを取り出そうとするときにボールを誤って取り
落とすことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のゴルフボールホルダーを示す斜視図、
第２図は本考案のゴルフボールホルダー内にゴルフボー
ルを収納した状態を示す斜視図、第３図は第２図に示し
たホルダーの側面図、第４図は従来のゴルフボールホル
ダーを示す斜視図である。符号の説明（12）……伸縮性筒状収納部、（13）……伸縮性開閉蓋
部、（14）……面ファスナー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】１または複数個のゴルフボールを収納した
状態でバンド等に取り付けて携帯することができるゴル
フボールホルダーであって、ゴルフボールの直径よりも径小に設けた伸縮性筒状収納
部と、この筒状収納部端部に設けられ同筒状収納部の開
口を覆う伸縮性開閉蓋部と、この開閉蓋部先端と前記筒
状収納部の側部周面とに設けられ前記筒状収納部の開口
を覆った状態で開閉蓋部を筒状収納部の側部周面に開閉
自在に取り付ける面ファスナーとを備えたことを特徴と
するゴルフボールホルダー。