JP6344584B1 - ゴルフボールの携行容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 数個のボールを重ねて収容でき、上下が開口した筒型の容器であって、上開口部に弾性的な開閉が可能な上蓋が、下開口部の内側に、ボールの通過に抗する抵抗体が備えられ、前面上端にボールを上前方向に取出すための切欠きおよび指を挿入する長孔が設けられている。
地表等にあるボールをつかむこと無く、その上に容器の下開口部を覆い被せ、押し下げて収容できる。前記長孔に指を挿入し、ボールを押上げ、上蓋を押し開いて上前方へ取り出す。着衣、ベルト等に留める留め具を備えている。
【選択図】 図1
Description
多数のボールの携行が必要な場合には、ゴルフバックに設けられた収容袋等に納めて運ばれるが、ゴルフバッグはいつも身近に有るものとは限らず、本発明の「身に付けて携行」には該当していない。
本発明では、複数個(3個を標準とする)のボールを収納する筒状の容器であり、特許文献1とは基本的に異なっている。
本発明においても、ティー、マーカー等を収納する部分を設けることは容易である。
特許文献2の袋状収容体の構成も本発明とは異なるものである。
上下が開口した筒型の容器であって、該容器の上開口部に、弾性的に開閉される蓋を備え、
該容器の側面上端に、上開口部と連続しており、ゴルフボールの下方、過半分を通過させ得る大きさの切欠きを備え、
前記切欠きを備えた側面を含む少なくとも一側面に、指の挿入が可能な横幅であって、上下方向に長い長孔を備え、
該容器の下開口部の内側に、ゴルフボールの通過に抗する抵抗体を備え、
該容器に、留め具を備えたことを特徴とするゴルフボールの携行容器。
前記長孔は前記切欠きまたは下開口部と連続していることを特徴とする請求項1に記載のゴルフボールの携行容器。
前記容器の下開口部の中央部に幅の狭い蓋を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のゴルフボールの携行容器。
収容したボールの取出しは側面に設けた、前記長孔に指を挿入し、ボールを押し出す方法を採っている。
腰ベルトやスカートの縁等への取付けと、フックで吊り下げる方法を提示している。
なお、容器本体の剛性が高い場合には、前面に設けた長孔を、前面上端の切欠き及び下開口部の片方または双方と連続した孔としても良く、この場合は挿入した指を上方へ通過させる事ができ、容器からの取出しが一層容易になる。
下開口部からの取出しは、ボールの上面を指で押し下げ、抵抗体に抗して押し出す。
上開口部からのボールの収容は、上開口部からの取出しと逆の操作(行程)で行うことができる。
この容器1の筐体、角筒1aは、収容するゴルフボール2(ボール2と略す)の直径より少し大きい内寸法を持つ断面の筒である。高さは、収容する個数のボール2を、重ねて収容し、少しのゆとりがある高さとする。
収容可能なボールの個数は、数個としているが、ここでは標準的な3個の場合を述べる。
筐体である筒が、材質や肉厚等から、剛体と看做し得れば、前記切欠き4aと前記長孔4b、または前記長孔4bと下開口部14とを連続した孔としても良い。この連続した孔は図14に示されている。
なお、9はベルト等への留め具、9aは留め具9の抜け止め、10はベルトである。
通常、上開口部13は蓋3によって、容器1を横置した場合でも、ボール2が自然には転出しない程度に塞がれている。
上開口部13と切欠き4aからボール2を取り出す時には、ボール2で蓋3を押上げて開く。蓋3は図2(d)に示されている開状態の蓋(仮想線)3aの様に、弾性的に変形し(曲がり)、ボール2を取出すことができる。仮想線で示しているボール17は取出し途中のボールを示している。
図2では、蓋3の板材の弾性的な変形により開く様子を示しているが、蓋3と桟3bとの接合部を弾性的復帰が可能なヒンジで構成してもよい。
前面の板4の左下の一部は部分断面とされ、左側面の板6に設けられた抵抗体(半円)12が明示されている。右側面の板7に設けられた抵抗体(半円)12は隠れ線(破線)で示されている。
図2(c)下面図に示されるように、この実施例での抵抗体(半円)12は左右側面の板6、7の内側下端に設けられているが、前面の板4、背面の板5の内側下端にも設けても良い。
図2(d)は矢視断面図A−Aである。背面の板5には、留め具9が一体状に設けられている。
図3に仮想線(細線)で示された留め具9cは、左側面の板6に設けられている。留め具を背面以外の位置に備える場合を例示している。なお、後述の図12、13には、取付取外しが可能な留め具9d、9eを示している。
留め具9の中央上部に設けられた溝9bは、図4に示す吊り下げ具11を装着するためのものである。
吊り下げ具11は、フック11a、紐11b、棒11cの組で成り、ゴルフバッグ等、着衣以外への装着にも便利である。
なお、留め具は着衣等への固定に、吊り下げ具はルーズな装着に供するものである。留め具や吊り下げ具は、他の方法でも良い。
ボール2を通過させるとき、左右側面の板6、7は弾性的に変形する必要がある。変形させる力(抵抗)が大き過ぎるとボール2の通過に強い力が必要になる。このため、図5(b)に示すように、左右側面の板6、7の下端に数本の切込み(スリット12c)を設けても良い。この切込み12cは、内側にある抵抗体(半円)12も同様に切り込まれている。
図6(a)は、容器1の下端をボール2に覆い被せた状態、(b)は押し込み途中、(c)は押込みが完了し、ボール2が収容された状態である。矢印15は容器1を押し込む方向を示している。
なお、図6では容器1の切断線26より下方のみを示し、破断線26aより下方を断面図として抵抗体(半円)12を明示している。
抵抗体(弾)12aはゴムやスポンジの様な、弾性変形が可能な材料で成り、ボール2の通過に際して、左右側面板6、7は余り変形しなくてもよい。また、この抵抗体(弾)12aはボール2に付着している汚れを落とす等の効果も期待できる。
抵抗体(半円)12、抵抗体(弾)12aに就いても、前面の板4、背面の板5にも設ける事もできる。
図9(b)は前面の板4の長孔4bに指16を差し込んで、ボール17を下方に押し、取り出している状態である。矢印15はボール17を押す力の方向である。
なお、ボール2は下から収容し、上へ取り出すことを基本としているが、上下のどちらからでも収容、取出しが可能である。
筐体が円筒なので、前面の板、側面の板などの平板の部分は無い。従って、側面は、切欠き(円)24a、が設けられる面を前面、その反対を背面として、矢印24、25で前面の方向、背面の方向を図示している。前面に対する左面、右面との呼称も用いる。
図11(a)は、円筒21の下部の内部を露出させるために破断した斜視図で示している。(b)は断面図である。
図11の下部蓋31はL字型にほぼ直角に曲折している。その一端は円筒21の背面の下端に固定して設けられた桟34に、ヒンジ33で回動可能に取り付けられている。他端には、閉状態を保つための突起32が設けられている。
長孔24bの下縁を利用しないで、専用の孔を設けてもよい。31aは半開きの下部蓋(仮想線)である。
下部蓋31は、下開口部14の全体を塞ぐ必要は無く、ボール2が通過できない程度の狭い幅の板、または一本の棒状のものでも良い。
なお、ここでは螺子9gで固定しているが、固定方法はこれに限らない。
図12(a)の9fは左右側面の板6、7にある螺子孔の位置であり、留め具9dを側面の板に付け替えるためのものである。
図12(c)は留め具9dを正視したもので、2個の螺子9gで固定している。
図12(d)は、左側面図である。
円筒21に対する留め具9eの取り付け位置は、螺子孔9fの位置を変えれば、任意に選ぶことができる。これは、角筒1aに対してはではできない事で、円筒21の特長である。
図13(a)では、背面方向(円)25に取り付けた留め具9eと、図示の、角θが約60°である方向に取り付けた留め具9hを仮想線(細線)で示している。9iは取付孔の位置である。
図14(a)は、切欠き4aと長孔4bとが繋がった連続孔としており、ボール2を上開口部13から取り出す際に、指の通り抜けができるので、より容易に取り出すことができる。
図14(b)は、長孔4bと下開口部14とを連続させており、最下位のボール2を上へ移動させる事が容易になる。
図14(c)は、切欠き4aから下開口部14まで繋がっており、指16を下から上まで容易に移動、通過させることが可能で、ボールの取出しが一層容易になる。
1a 角筒
2 ゴルフボール
3 蓋
3a 開状態の蓋(仮想線)
3b 蓋の桟
4 前面の板
4a 前面の切欠き
4b 前面の長孔
5 背面の板
6 左側面の板
7 右側面の板
8 地面(又は床)
9 留め具
9a 留め具の抜け止め
9b 留め具の溝
9c 左側面に設けられた留め具(仮想線)
9d 角筒へ螺子で取付けられた留め具
9e 円筒へ螺子で取付けられた留め具
9f 螺子の孔
9g 留め具を固定する小螺子とナット
9h 取付位置を移した螺子で固定の留め具(仮想線)
9i 螺子の孔がある位置
9j 円筒に取付ける留め具の円弧状の鍔(ツバ)
10 ベルト
11 吊り下げ具
11a フック
11b 紐
11c 棒
12 抵抗体(半円)
12a 抵抗体(弾)
12b 抵抗体(板)
12c 切込み(スリット)
13 上開口部
14 下開口部
15 押す方向
16 指
17 収容又は取出し途中のボール
21 円筒
23 蓋(円)
23a 開状態の蓋(円)(仮想線)
23b 蓋(円)の桟
24 前面の方向(円)
24a 切欠き(円)
24b 長孔(円)
25 背面の方向(円)
26 切断線
26a 破断線
31 下部蓋
31a 開状態の下部蓋(仮想線)
32 下部蓋の突起
33 下部蓋のヒンジ
34 下部蓋の桟
Claims (3)
- 上下が開口した筒型の容器であって、該容器の上開口部に、弾性的に開閉される蓋を備え、
該容器の側面上端に、上開口部と連続しており、ゴルフボールの下方、過半分を通過させ得る大きさの切欠きを備え、
前記切欠きを備えた側面を含む少なくとも一側面に、指の挿入が可能な横幅であって、上下方向に長い長孔を備え、
該容器の下開口部の内側に、ゴルフボールの通過に抗する抵抗体を備え、
該容器に、留め具を備えたことを特徴とするゴルフボールの携行容器。 - 前記長孔は前記切欠きまたは下開口部と連続していることを特徴とする請求項1に記載のゴルフボールの携行容器。
- 前記容器の下開口部の中央部に幅の狭い蓋を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のゴルフボールの携行容器。
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