JPH0736548A - 流体量制御弁の制御回路 - Google Patents

流体量制御弁の制御回路

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JPH0736548A
JPH0736548A JP17932393A JP17932393A JPH0736548A JP H0736548 A JPH0736548 A JP H0736548A JP 17932393 A JP17932393 A JP 17932393A JP 17932393 A JP17932393 A JP 17932393A JP H0736548 A JPH0736548 A JP H0736548A
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control
signal
pressure
gain
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JP17932393A
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Takeshi Ando
毅 安藤
Akio Mito
昭夫 水戸
Makoto Kamioka
誠 上岡
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きなオーバシュートを生ずることのない安
定した制御ができると共に、設定値に対して偏差の小さ
い値に流体量を制御することができる流体量制御弁の制
御回路を得る。 【構成】 比例電磁式リリーフ弁52の非線形特性を補
償する特性変換部2と、特性変換部2を介して入力され
た設定入力信号によって流体量を比例制御する比例電磁
式リリーフ弁52と、比例電磁式リリーフ弁52によっ
て制御された油圧を検出する圧力センサ53と、圧力セ
ンサ53によって検出された検出値と前記設定入力信号
との偏差を求め、該偏差が予め設定された設定値になる
と、該偏差を予め設定されたゲインで増幅し、その増幅
信号と特性変換部2の出力とを加算して、この加算され
た信号を比例電磁式リリーフ弁52に対して駆動信号と
して供給するフィードバック回路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は閉ループ制御による流体
量制御弁の制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の閉ループによる流体量制御
弁システムの構成の一例を示すものであり、図8に示す
ものは油圧回路における圧力制御に関するものである。
図において、50は油圧ポンプなどの油圧供給源、51
は油圧供給源50からの圧油によって駆動される油圧シ
リンダ、52は油圧供給源50から油圧シリンダ51に
供給される圧油の圧力が所定値に達したら圧油を逃がし
て油圧を所定値に保つ比例電磁式リリーフ弁である。5
3は油圧シリンダ51に供給される圧油の圧力を検出す
る圧力センサ、54は圧力センサ53の検出値と指令値
との偏差を演算し、その偏差を所定のゲインで増幅し、
該増幅した電流を比例電磁式リリーフ弁52に供給する
アンプである。
【0003】図9は上記の比例電磁式リリーフ弁52の
断面図である。図において、60は可動鉄心、61は可
動鉄心60の先端部に取り付けられたバネ、62はバネ
61の先端に取り付けられたポペット弁、63はポペッ
ト弁が押し付けられるシートである。また、64は固定
鉄心65に巻かれたソレノイドコイルである。図10は
比例電磁式リリーフ弁52の流量1L/MIN Iおける指
令電流と制御圧力との関係を示した電流−圧力特性図で
ある。図に示すように、指令電流と制御圧力は非線形の
関係にある。
【0004】次に、図9に基づいて比例電磁式リリーフ
弁52の動作を概説する。例えば比例電磁式リリーフ弁
52に設定圧力が50kgf/cm2 になる電流(図1
0からこのときの電流値は0.6(A)である。)をステップ
状態に供給すると、可動鉄心60は固定鉄心65に吸着
されて図中左方に速やかに移動し、スプリング61を圧
縮し、ポペット弁62がシート63に押し付けられる。
この状態で油圧供給源が駆動して系の油圧が上昇してゆ
き、ポペット弁62がシート63に押し付けられる力に
見合う圧力に達するとポペット弁62が開き始める。こ
のときの圧力をクラッキング圧力という。さらに圧力が
上昇し設定圧力に達すると、余剰流量は全て比例電磁式
リリーフ弁52のタンクポートから流出する。このとき
の流量と圧力の関係の変化の様子は一般にオーバライド
特性と呼ばれ、リリーフ弁の種類によって一定の特性を
示すことが知られている。図11に比例電磁式リリーフ
弁52のオーバライド特性を示す。従って、比例電磁式
リリーフ弁52はこのオーバライド特性に従って圧力が
変化し、結局ソレノイドコイル64への指令電流と通過
流量とによって定まる設定圧力に落ちつくことになる。
【0005】図12は比例電磁式リリーフ弁52を開ル
ープ制御したの場合の応答波形を示す線図である。図1
2の線図はアンプゲインKを1A/10Vとし指令電圧
が6Vの場合を示しており、この場合には50kgf/
cm2 の制御圧力が得られる。なお、開ループ制御では
制御圧力に達する前にポペット弁62が開き初め、いわ
ゆる前漏れが発生するので、応答波形は図12に示すよ
うに滑らかな波形を示す。すなわち、開ループ制御では
流体の温度等の外的条件の変化によって流量や圧力が変
化するためこれらの外的条件の変化に対応した微妙な制
御ができないという問題点はあるが、応答波形は滑らか
な曲線となりオーバーシュートが生じないという利点が
あるといえる。
【0006】次に、従来の閉ループによる圧力制御を図
8及び図9に基づいて概説する。油圧供給源50が稼働
して油圧シリンダ51に圧油が供給され、圧力センサ5
3は油圧シリンダ51に供給される圧油の圧力を検出し
て、検出値を電気信号として出力する。アンプ54には
制御圧力に対応する指令電圧と圧力センサ53からの電
気信号が入力され、これらの偏差が演算され、この偏差
がアンプ54で増幅されて比例電磁式リリーフ弁52に
供給される。このような動作を繰り返すことによって、
油圧シリンダ51に供給される圧油の圧力を制御圧力P
Lに近づけるように制御する。このときアンプ54を単
純な比例増幅のみにすると、アンプ54のゲインを大き
くすることにより設定圧力と制御圧力の最終的な偏差を
小さくすることが出来る。
【0007】図13は上記の閉ループ制御による制御開
始時における圧力応答波形の概要を示した線図である。
なお、比例電磁式リリーフ弁52は開ループの場合と同
様に指令電圧が10Vで100kgf/cm2 の圧力が
得られるものとし、圧力センサ53の出力を10V/1
00kgf/cm2 とし、アンプ54のゲインを開ルー
プに対して10倍の1A/1Vとしている。以下、図1
3に基づいて油圧ポンプ駆動開始から制御圧力が静定す
るまでの圧力応答状態を説明する。油圧供給源50を稼
働してアンプ54に制御圧力50kgf/cm2 への指
令電圧5Vを与えると、制御開始時には圧力センサ53
からの出力がほぼ0であるため偏差は5Vとなり比例電
磁式リリーフ弁52には5A(実際にはアンプ飽和ま
で)の電流が供給され、ポペット弁62はシート63に
強く押し付けられる。
【0008】その後、圧力の上昇とともに偏差は小さく
なるが、アンプゲインが高い場合には設定圧の直前にな
ってソレノイドコイルへの供給電流が減少し始めること
になり(図13中a点)、開ループ制御の場合に発生し
た前漏れ現象を利用することができない。そのため制御
圧力は大きなオーバシュートを伴い、応答波形は図13
に示すように振動的となる。そして、圧力は最終的に設
定値に対してアンプ54のゲインに見合った偏差で落ち
つくことになる。一方、ゲインを小さくしてオーバシュ
ートを小さくしようとすれば設定値に対する制御圧力の
最終的な偏差が大きくなってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の閉ル
ープ制御ではアンプ54のゲインを大きくして設定値に
近い値に制御しようとすると、圧力の立ち上がり時に大
きなオーバーシュートを伴い、一方、オーバーシュート
を小さくしようとするとアンプ54のゲインを小さくし
なければならず、この場合には設定値に対する制御圧力
の最終的な偏差が大きくなるという問題点があった。ま
た、比例電磁弁は比例電磁式リリーフ弁52の例で示し
たように一般に指令電流と制御圧力が非線形の関係にあ
り、精度よく制御を行うのが困難であるという問題点も
あった。
【0010】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたもので、大きなオーバシュートを生ずることのな
い安定した制御ができると共に、設定値に対して偏差の
小さい値に流体量を制御することができる流体量制御弁
の制御回路を得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る流体量制御
弁の制御回路においては、比例電磁弁の非線形特性を補
償する特性変換部と、該特性変換部を介して入力された
設定入力信号によって流体量を比例制御する比例電磁弁
と、該比例電磁弁によって制御された流体量を検出する
検出手段と、該検出手段によって検出された検出信号と
前記設定入力信号との偏差を求め、該偏差が予め設定さ
れた設定値になると、該偏差を予め設定されたゲインで
増幅し、その増幅信号と前記特性変換部の出力とを加算
して、該加算された信号を前記比例電磁弁に対して駆動
信号として供給するフィードバック回路とを設けたもの
である。
【0012】また、フィードバック回路は、検出手段に
よって検出された検出信号と設定入力信号との偏差を求
め、該偏差に対応したゲインを設定して、前記偏差をそ
のゲインで増幅し、その増幅信号と特性変換部の出力と
を加算して、該加算された信号を比例電磁弁に対して駆
動信号として供給するようにしたものである。
【0013】さらに、フィードバック回路の出力側にリ
ミッタ回路を挿入したものである。
【0014】
【作用】上記のように構成された流体量制御弁の制御回
路に設定入力信号を入力すると、特性変換部が設定入力
信号を比例電磁弁の非線形特性を線形に変換する信号に
変換して出力する。これによって、比例電磁弁を開ルー
プ制御した場合の入力電圧−制御圧力特性曲線がほぼ直
線になり、閉ループ制御の場合の理想曲線に近づき、設
定入力信号を特性変換しない場合に比べてより設定値に
近い圧力に達してから閉ループ制を開始することができ
る。また、フィードバック回路は偏差が予め設定された
設定値を越えると、この偏差を予め設定されたゲインで
増幅し、その増幅信号と特性変換部の出力とを加算し
て、該加算された信号を前記比例電磁弁に対して駆動信
号として供給する。これによって、圧力の立ち上がり時
には開ループ制御を行い、圧力が上昇して偏差が所定値
を越えると閉ループ制御と開ループ制御を併用すること
になり、精度よく流体量の制御ができる。
【0015】請求項2記載のフィードバック回路は、検
出手段によって検出された検出信号と設定入力信号との
偏差を求め、該偏差に対応したゲインを設定して、前記
偏差をそのゲインで増幅し、その増幅信号と特性変換部
の出力とを加算して、該加算された信号を比例電磁弁に
対して駆動信号として供給する。ゲインの設定は断続ま
たは連続的な設定が可能である。
【0016】請求項3記載のリミッタ回路は過剰な電流
が比例電磁弁に供給されるのを防止する。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例を示すブロック図で
あり、従来例を示した図8と同一部分には同一符号を付
し説明を省略する。図において、1は設定値を入力する
入力ポート、2は比例電磁式リリーフ弁52の非線形特
性を補償する特性変換部である。特性変換部2は図2に
示す変換特性を有しており、比例電磁式リリーフ弁52
の特性(図10参照)を図3に示すようにリニアに変換
する。従って、特性変換部2を介して開ループ制御した
場合の指令電圧と制御圧力PR の関係は図3に示すよう
にほぼ直線になり、全ての入力電圧の領域で理想線図Z
にかなり近い状態になる。なお、この関係は流量及び油
温で異なり、流量最大で油温が低い場合はカーブBにな
り、流量最小で油温が高い場合はカーブAとなる。本実
施例ではカーブA,Bの外側のカーブC,Dの範囲内に
入ると閉ループ制御に入るように、あるいは、閉ループ
のゲインを高くするように制御する。
【0018】3は入力ポート1から入力される設定値と
圧力センサ53からのフィードバック信号とを加算して
偏差を演算する演算部、4は演算部3から入力される偏
差量がどの程度目標値に近づいたかを例えば3段階に分
けて判定するコンパレータである。コンパレータ4は偏
差量を設定する偏差設定器C1 〜C3 を備えており、偏
差設定器C1 〜C3 の設定値は任意に設定可能であるが
本実施例ではC1 は±8kgf/cm2 、C2 は±4k
gf/cm2 、C3 は±2kgf/cm2 にそれぞれ設
定されている。すなわち、C1 の値が図3におけるカー
ブC,Dを決定することになる。そして、コンパレータ
4は偏差の値が上記の設定値になったと判定したときに
判定結果に応じてで後述するゲイン切換部8の3個スイ
ッチ5a,5b,5cをそれぞれON−OFFする。
【0019】5はゲイン切替部であり、それぞれ異なる
3種のゲインK1 ,K2 ,K3 を有する3個のアンプ5
A,5B,5Cによって構成され、これらはそれぞれス
イッチ5a,5b,5cのON−OFFによって任意に
切り替えができるように構成されている。そして、これ
らのスイッチ5a,5b,5cは上述したようにコンパ
レータ4からの指示によってON−OFF制御される。
なお、アンプ5A,5B,5Cのゲインは任意に設定で
きるが本実施例ではゲインK1 ,K2 ,K3 はそれぞれ
2倍,4倍,10倍に設定されている。また、本実施例
ではゲインの値が段階的に増加する例を示したが、偏差
設定器C1 〜C3 とスイッチ5a,5b,5c間にロジ
ック回路を挿入することにより、任意のゲインの組合せ
が可能となる。6はゲイン切替部5の出力側にあって過
剰な電流が比例電磁式リリーフ弁52のソレノイドコイ
ル64に入力されるのを防止するリミッタ回路である。
7はリミッタ回路6からの出力と特性変換部2からの出
力とを加算する加算器である。
【0020】図4は本実施例の応答波形の一例を示す線
図であり、図5はその拡大図である。次に、本実施例の
動作を図4及び図5に基づいて説明する。入力ポートか
ら例えば50kgf/cm2 の指令を与えると特性変換
部2の効果により0.6Aの電流が比例電磁式リリーフ
弁52にステップ状に供給され、例えば開ループ制御の
場合の特性が図3におけるカーブAの場合には制御圧力
は45kgf/cm2に向かう。ところで、図3のカー
ブCの値は設定値−8kgf/cm2 に設定されている
ので50kgf/cm2 −8kgf/cm2 =42kg
f/cm2 までは開ループ制御で動作し、応答波形も図
4または図5に示すように開ループ制御の波形を示すこ
とになる。そして、圧力が上昇して42kgf/cm2
に達すると、コンパレータ4が偏差設定器C1 の設定範
囲に入ったことを確認し、ゲイン切換部5のスイッチ5
aをONする。これによってゲインK1 (2倍)の回路
が閉じ、8kgf/cm2 ×2=16kgf/cm2
45kgf/cm2 に加算され、圧力は42kgf/c
2 から加算された61kgf/cm2 に向かう。
【0021】さらに圧力が上昇して46kgf/cm2
に達すると、コンパレータ4が偏差設定器C2 の設定範
囲に入ったことを確認し、ゲイン切換部5のスイッチ5
aをOFFすると共にスイッチ5bをONする。これに
よってゲインK2 (4倍)の回路が閉じ、4kgf/c
2 ×4=16kgf/cm2 が45kgf/cm2
加算され、圧力は46kgf/cm2 から加算された6
1kgf/cm2 に向かう。ここで、ゲイン切換部5の
ゲインの種類がゲインK1 ,K2 の2種類のみの場合に
は制御圧力が46kgf/cm2 を超えて50kgf/
cm2 に近づくに従い、フィードバック系のゲイン切換
部5からの出力は徐々に減少してゆき、最終的には制御
圧力PR は49kgf/cm2 に落ちつくことになる。
何故ならば、ゲインと偏差(設定値と最終的な制御圧力
R との偏差)を乗算した値が制御圧力PR と開ループ
制御の場合の制御圧力との差に等しいことから下式が成
立し、下式を解くことによりPR を求めるとPR =49
kgf/cm2 となるからである。 4(50−PR )=(PR −45)より PR =49kgf/cm2 を得る。
【0022】また、本実施例に示すようにゲインK3 が
ある場合には制御圧力が48kgf/cm2 に達すると
上記と同様な動作によってゲインK3 (10倍)の回路
が閉じ、2kgf/cm2 ×10=20kgf/cm2
分が45kgf/cm2 に加算され、圧力は48kgf
/cm2 から加算された65kgf/cm2 に向かう。
そして上記の場合と同様に50kgf/cm2 に近づく
に従い、フィードバック系のゲイン切換部5からの出力
は徐々に減少してゆき、10(50−PR )=(PR
45)より得られるPR =49.5kgf/cm2 に到
達して安定する。本実施例の電流波形(図4参照)は従
来例(図13参照)に比べると安定しており電流変動が
大幅に小さいことが判る。したがって、制御圧力の変動
も小さく、速やかに目標圧力に近づいて静定する。
【0023】実施例2.図6は本発明の他の実施例を示
すブロック図である。上記の実施例では開ループか閉ル
ープかの完全切換えの例を示したが、図6に示すように
ゲインK1 を例えば0.1以下の小さな値にして常時作
用させておき、ゲインK2 ,K3 で閉ループ制御を強く
効かせても良い。
【0024】実施例3.図7は本発明の他の実施例の要
部を示すブロック図である。図において、一点鎖線で囲
んだ部分が図1におけるゲイン切換部5とコンパレータ
4に相当する部分であり、10は掛算器、11は偏差増
幅用のアンプである。アンプ11は予め設定された基準
値と偏差との差を所定のゲインで増幅して出力するもの
である。図7に示すような回路構成にすることによって
にフィードバックゲインを偏差応じて連続的に変化させ
ることができる。
【0025】なお、上記実施例では説明を容易にするた
めに比例制御の場合についてのみ説明したが、フィード
バック回路内に積分器や微分器を追加し、偏差の解消、
応答波形のさらなる改善を図ることができる。
【0026】また、上記実施例ではリリーフ弁の場合に
ついて説明したが本発明はこれに限られるものではな
く、例えば、圧力補償弁付流量調整弁を用いた装置の速
度制御についても同様に使用できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
開ループ制御回路に特性変換部を設け、制御する流体量
と設定値の偏差が一定値に達したら開ループ制御と閉ル
ープ制御を併用するようにしたので、上記偏差を小さく
設定することができ、設定値に近い圧力に達してから閉
ループ制御を開始することができる。このため、オーバ
ーシュートの小さい滑らかで、かつ、高精度な流体量の
制御が可能になる。
【0028】また、フィードバック回路は、偏差に対応
したゲインを設定できるようにしたので、偏差が小さく
なるに従ってゲインを徐々に大きく設定でき、オーバー
シュートをより小さく抑えることができると共に高精度
な流体量の制御ができる。
【0029】さらに、フィードバック回路の出力側にリ
ミッタ回路を挿入したので、ゲイン切り換え時に過剰な
電流が比例電磁弁に供給されるのが防止され、オーバー
シュートの発生が防止され、滑らかな制御が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る特性変換部の変換特性を示す線図
である。
【図3】図2に示す特性変換部で特性変換した場合の比
例電磁式リリーフ弁52の特性を示す線図である。
【図4】本実施例の応答波形の一例を示す線図である。
【図5】図4の拡大図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部を示すブロック図で
ある。
【図7】本発明の他の実施例の要部を示すブロック図で
ある。
【図8】従来の閉ループによる流体量制御弁システムの
構成を示すブロック図である。
【図9】比例電磁式リリーフ弁の断面図である。
【図10】比例電磁式リリーフ弁の流量1L/MIN Iお
ける指令電流と制御圧力との関係を示した線図である。
【図11】比例電磁式リリーフ弁のオーバライド特性を
示した線図である。
【図12】比例電磁式リリーフ弁を開ループ制御したの
場合の応答波形を示す線図である。
【図13】従来の閉ループ制御による制御開始時におけ
る圧力応答波形の概要を示した線図である。
【符号の説明】
1 入力ポート 2 特性変換部 4 コンパレータ 5 ゲイン切換部 6 リミッタ回路 7 加算器 52 比例電磁式リリーフ弁 53 圧力センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比例電磁弁の非線形特性を補償する特性
    変換部と、 該特性変換部を介して入力された設定入力信号によって
    流体量を比例制御する比例電磁弁と、 該比例電磁弁によって制御された流体量を検出する検出
    手段と、 該検出手段によって検出された検出信号と前記設定入力
    信号との偏差を求め、該偏差が予め設定された設定値に
    なると、該偏差を予め設定されたゲインで増幅し、その
    増幅信号と前記特性変換部の出力とを加算して、該加算
    された信号を前記比例電磁弁に対して駆動信号として供
    給するフィードバック回路とを備えたことを特徴とする
    流体量制御弁の制御回路。
  2. 【請求項2】 フィードバック回路は、検出手段によっ
    て検出された検出信号と設定入力信号との偏差を求め、
    該偏差に対応したゲインを設定して、前記偏差をそのゲ
    インで増幅し、その増幅信号と特性変換部の出力とを加
    算して、該加算された信号を比例電磁弁に対して駆動信
    号として供給することを特徴とする請求項1記載の流体
    量制御弁の制御回路。
  3. 【請求項3】 フィードバック回路の出力側にリミッタ
    回路を挿入したことを特徴とする請求項1または2記載
    の流体量制御弁の制御回路。
JP17932393A 1993-07-20 1993-07-20 流体量制御弁の制御回路 Pending JPH0736548A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062515A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Favess Co Ltd 昇圧装置及び電動パワーステアリング装置
WO2023020715A1 (en) 2021-08-18 2023-02-23 Caterpillar Sarl Relief pressure control device

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