JPH0736462U - 積層型電歪素子 - Google Patents

積層型電歪素子

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JPH0736462U
JPH0736462U JP6608293U JP6608293U JPH0736462U JP H0736462 U JPH0736462 U JP H0736462U JP 6608293 U JP6608293 U JP 6608293U JP 6608293 U JP6608293 U JP 6608293U JP H0736462 U JPH0736462 U JP H0736462U
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JP
Japan
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external electrode
internal electrode
electrostrictive element
electrode
layers
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Pending
Application number
JP6608293U
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English (en)
Inventor
野 昭 夫 石
原 征 夫 木
Original Assignee
富士電気化学株式会社
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造でかつ低コストで機械的な破壊や
発熱を防止しうる積層型電歪素子を実現すること。 【構成】 積層型電歪素子に於いて、内部電極(2,4) が
外部電極(3,5) と未接続の部分(不活性部)の長さを徐
々に変えることにより、逆圧電効果あるいは電歪効果に
よる累積歪みによって生じる剪断応力を1点ではなく、
複数個所に分散したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば油圧バルブ開閉用、インクジェット用、ハードディスクドラ イブ用等の精密な位置決めを行うアクチュエータに使用される積層型電歪素子に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電歪効果を利用した素子として、図2に示すようなものがある。図示す るように、内部電極2,4は一つおきに一定の距離素子の内側にひっこんでいる 。逆にいうと、内部電極2,4は一つおきに素子端面に露出しており、外部電極 3,5により一つおきに電気的に接続している。内部電極に垂直に分極を施し、 外部電極に電圧を加えると、内部電極に挟まれた電歪材(圧電材)に電界が加わ り、逆圧電効果あるいは電歪効果により素子は縦、横にのび、ちぢみする。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の図2に示すような素子では、内部電極板2,4が重なり合わな い部分が負の外部電極5の側と正の外部電極3の側にそれぞれ形成される。その ため、外部電極3,5に電圧がかけられらると、内部電極板2,4の重なり合う 部分に強い電界がかけられる一方で、重なり合わない部分には電界がかけられな いことになる。電歪量はその電界の大きさに比例するため、重なり合う部分は大 きく変形し(以下、この部分を活性部分という)、重なり合わない部分はあまり 変形しない(以下、この部分を不活性部分という)。この結果、活性部分と不活 性部分との境界に応力が生じ、応力印加が繰り返されると素子が機械的に破壊さ れたり、発熱したりするという欠点をもっていた。
【0004】 これに対するため、別の方式として特開平2−79482号公報に記載されて いるように、スルーホールを介して各内部電極板を一層おきに接続するものや、 特開昭61−27688号公報及び特開昭60−247981号公報に記載され ているように、端部に露出している内部電極板を電気泳動法等により一層おきに 絶縁し、外部電極を介して一層おきに接続するもの(全面電極方式)がある。
【0005】 しかし、スルーホールを介して各内部電極板を一層おきに接続する方式では、 3mm角以下の小さな素子の場合、活性部分の面積が相対的に小さくなり効率が 低下する。さらに、全面電極方式では、工程が複雑でコストも高くなる。又、圧 電材の厚みをあまり薄くできなく50〜60μmが限界である。その結果低圧駆 動、小型化に支障が生じる。
【0006】 そこで、本考案は、簡単な構造でかつ低コストで機械的な破壊や発熱を防止し うる積層型電歪素子を実現することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の不活性部の距離が徐々に変わる様に、内部電極を形成していることを特 徴とする。
【0008】
【作用】
変位の累積により、不活性部と活性部の境界で剪断応力が生じるが上述の方法 で、不活性部と活性部の境界が数点に分散することになり、剪断応力も分散する ことになり、簡単な構造で且つ低コストで素子の機械的破壊や発熱を防止しうる 積層型電歪素子を実現することができる。
【0009】
【実施例】
図1に本考案による実施例の側面図を示す。図示するように正の外部電極3か ら正の内部電極板2a,2b,2c,2d,2e,2fが、負の外部電極5から 負の内部電極板4a,4b,4c,4d,4eが、それぞれ上面から電歪材料か らなる層1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i,1jを介し て、互いに平行に重ね合わされるように伸ばされている。
【0010】 正の外部電極3の側において、正の内部電極板2a〜2fの全てが、正の外部 電極3の側から負の外部電極5に向かって伸びている。一方、負の内部電極板4 aは、その端が正の外部電極3から距離ω離されているため、この範囲で上述し た不活性部が存在することになる。次に負の内部電極板4bは、正の外部電極3 から距離2ω離されているため、この範囲で不活性部が存在することになる。負 の内部電極板4cは、正の外部電極3から距離3ω離されているため、この範囲 で不活性部が存在することになる。負の内部電極板4dは、正の外部電極3から 距離2ω離されているため、この範囲で不活性部が存在することになる.負の内 部電極板4eは、正の外部電極3から距離ω離されているため、この範囲で不活 性部が存在することになる。以上のことをまとめると、正の電極3から距離ωの 範囲に存在する薄板1の活性部の層数は0個、正の電極3から距離ωないし2ω の範囲に存在する薄板1の活性部の層数は層1a,1b,1i,1jの4個、正 の外部電極3から距離2ωないし3ωの範囲に存在する薄板1の活性部の層数は 層1a〜1dと層1g〜1jの8個となり、正の外部電極3より距離3ωの所か ら中央部分の活性部の層数は、層1a〜1jの10個となる。
【0011】 一方、負の外部電極5の側において、負の内部電極板4a〜4eの全てが、負 の外部電極5の側から正の外部電極3に向かって伸びている。一方、正の内部電 極板2aは、その端が負の外部電極5から距離ω離されているため、この範囲で 上述した不活性部が存在することになる。次に正の内部電極板2bは、負の外部 電極5から距離2ω離されているため、この範囲で不活性部が存在することにな る。正の内部電極板2cは、負の外部電極5から距離3ω離されているため、こ の範囲で不活性部が存在することになる。正の内部電極板2dは、負の外部電極 5から距離2ω離されているため、この範囲で不活性部が存在することになる。 正の内部電極板2eは、負の外部電極5から距離ω離されているため、この範囲 で不活性部が存在することになる。正の内部電極板2fは、負の外部電極5から 距離2ω離されているため、この範囲で不活性部が存在することになる。以上の ことをまとめると、負の外部電極5から距離ωの範囲に存在する薄板1の活性部 の層数は0個、負の外部電極5から距離ωないし2ωの範囲に存在する薄板1の 活性部の層数は層1a,1h,1iの3個、負の外部電極5から距離2ωないし 3ωの範囲に存在する薄板1の活性部の層数は層1a〜1cと層1f〜1jの8 個となり、負の外部電極5より距離3ωの所から中央部分の活性部の層数は、層 1a〜1jの10個となる。
【0012】 このように、各外部電極3,5から内部に向かって、活性部となる層数が増え るにつれて、電歪量もそれに伴い順次大きくなる。従って、電歪による応力も、 外部電極3,5の中間から外部電極3,5に向かって比較的緩やかに変化するこ とになるため、素子の破壊や発熱が起こりにくくなる。また、このような素子は 、簡単に、安価に製造することができる。
【0013】 なお、本実施例では層の数を10個としたが、層の数は10個に限られない。
【0014】 また、上述した実施例とは逆に、上面及び下面に配置された内部電極板から内 部に配置されたものにしたがって、その長さを除々に長くするように配置しても 同様の効果が得られる。
【0015】 本考案は、特に横効果歪を利用した細く長い電歪素子(例えば、200μm巾 ×7mm位の)に特に有効である。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、簡単な構造でかつ低コストで機械的な破壊や発熱を防止する ことができる積層型電歪素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による積層型電歪素子の一実施例を示す
側面図。
【図2】従来の積層型電歪素子を示す側面図。
【符号の説明】
1 薄板 2 正の内部電極板 3 正の外部電極 4 負の内部電極板 5 負の外部電極

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼結すると電歪効果を有する材料でシート
    を作製し、そのシートの上面に焼結して導電体となる材
    料を形成し(内部電極となる)、これを積層し、内部電
    極が一層おきに異なる外部電極に接続されている積層型
    電歪素子に於いて、内部電極が、外部電極と未接続の部
    分(不活性部となる)の長さを上面から徐々に短くなる
    ように形成されていることを特徴とする積層型電歪素
    子。
  2. 【請求項2】前記内部電極が外部電極と未接続の部分
    (不活性部)の長さを上面から徐々に長くなるように形
    成されていることを特徴とする積層型電歪素子。
  3. 【請求項3】焼成された電歪材の薄板に上記と同様に内
    部電極を形成し、接着等により積層した積層型電歪素
    子。
JP6608293U 1993-12-10 1993-12-10 積層型電歪素子 Pending JPH0736462U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001156348A (ja) * 1999-11-29 2001-06-08 Taiheiyo Cement Corp 積層型圧電アクチュエータ
JP2014049903A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Kyocera Corp 圧電素子、音響発生器、音響発生装置および電子機器

Cited By (3)

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JP2001156348A (ja) * 1999-11-29 2001-06-08 Taiheiyo Cement Corp 積層型圧電アクチュエータ
JP4658280B2 (ja) * 1999-11-29 2011-03-23 太平洋セメント株式会社 積層型圧電アクチュエータ
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