JPH0736337Y2 - 鏡筒繰出し機構 - Google Patents
鏡筒繰出し機構Info
- Publication number
- JPH0736337Y2 JPH0736337Y2 JP1989028936U JP2893689U JPH0736337Y2 JP H0736337 Y2 JPH0736337 Y2 JP H0736337Y2 JP 1989028936 U JP1989028936 U JP 1989028936U JP 2893689 U JP2893689 U JP 2893689U JP H0736337 Y2 JPH0736337 Y2 JP H0736337Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens barrel
- lens
- rotary ring
- axial direction
- support frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Lens Barrels (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、カメラにおいて焦点調節などを行うための
鏡筒繰出し機構に関する。
鏡筒繰出し機構に関する。
［従来の技術］ 第２図は従来の鏡筒繰出し機構の基本構成を示してい
る。52は、カメラボデー51に固定された鏡筒本体であ
り、その先端側の内周面に第１の多条ねじ52aが螺設さ
れている。53は、レンズ60を支持するレンズ支持枠であ
り、その外面には、上記第１の多条ねじ52aと逆方向に
第２の多条ねじ53bが螺設されている。54は、鏡筒の軸
線回りに回転自在に設けられた回転環であり、第１の多
条ねじ52a及び第２の多条ねじ53bと各々螺合する多条ね
じ54a,54bが、内外両面に螺設されている。
る。52は、カメラボデー51に固定された鏡筒本体であ
り、その先端側の内周面に第１の多条ねじ52aが螺設さ
れている。53は、レンズ60を支持するレンズ支持枠であ
り、その外面には、上記第１の多条ねじ52aと逆方向に
第２の多条ねじ53bが螺設されている。54は、鏡筒の軸
線回りに回転自在に設けられた回転環であり、第１の多
条ねじ52a及び第２の多条ねじ53bと各々螺合する多条ね
じ54a,54bが、内外両面に螺設されている。
また、鏡筒本体52の内面に軸線方向に真直に形成された
直進溝52cに、レンズ支持枠53の後端部に固着されたガ
イドアーム55が、軸線方向に進退自在に係合している。
直進溝52cに、レンズ支持枠53の後端部に固着されたガ
イドアーム55が、軸線方向に進退自在に係合している。
したがって、回転環54を繰り出し方向に回転させると、
鏡筒本体52から回転環54が繰り出され、それと同時に、
回転環54からレンズ支持枠53が、直線的に繰り出され
る。
鏡筒本体52から回転環54が繰り出され、それと同時に、
回転環54からレンズ支持枠53が、直線的に繰り出され
る。
［考案が解決しようとする課題］ 上述のような従来の鏡筒繰出し機構においては、レンズ
60の繰り出し量（即ちレンズ枠53の繰り出し量）は、鏡
筒本体52に形成された直進溝52cの長さＬによって決め
られる。したがって、レンズ60の繰り出し量を大きくと
ろうとすると、鏡筒本体52の長さを伸ばす必要があり、
鏡筒全体が大型化して重量も重くなる欠点があった。
60の繰り出し量（即ちレンズ枠53の繰り出し量）は、鏡
筒本体52に形成された直進溝52cの長さＬによって決め
られる。したがって、レンズ60の繰り出し量を大きくと
ろうとすると、鏡筒本体52の長さを伸ばす必要があり、
鏡筒全体が大型化して重量も重くなる欠点があった。
本考案は、従来のそのような欠点を解消し、レンズの繰
り出し量を大きくとりながら、しかも鏡筒をコンパクト
にすることができる鏡筒繰出し機構を提供することを目
的とする。
り出し量を大きくとりながら、しかも鏡筒をコンパクト
にすることができる鏡筒繰出し機構を提供することを目
的とする。
［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために、本考案の鏡筒繰出し機構
は、カメラボデーに連結固定される鏡筒本体と、上記鏡
筒本体と螺合して、鏡筒の軸線回りに回転しながら軸線
方向に繰り出される回転環と、上記回転環と螺合して、
上記回転環の回転によって軸線方向に繰り出されるレン
ズ支持枠とを有する鏡筒繰出し機構において、上記回転
環に対して軸線方向には共動して軸線回りには回転自在
に連結され、かつ上記鏡筒本体及びレンズ支持枠に対し
て軸線回りには回転せず軸線方向に進退自在に係合する
案内手段、を設けたことを特徴とする。
は、カメラボデーに連結固定される鏡筒本体と、上記鏡
筒本体と螺合して、鏡筒の軸線回りに回転しながら軸線
方向に繰り出される回転環と、上記回転環と螺合して、
上記回転環の回転によって軸線方向に繰り出されるレン
ズ支持枠とを有する鏡筒繰出し機構において、上記回転
環に対して軸線方向には共動して軸線回りには回転自在
に連結され、かつ上記鏡筒本体及びレンズ支持枠に対し
て軸線回りには回転せず軸線方向に進退自在に係合する
案内手段、を設けたことを特徴とする。
［作用］ 回転環を繰り出し方向に回転すると、鏡筒本体に対して
回転環が繰り出され、それと同時に回転環に対してレン
ズ支持枠が繰り出される。その際、案内手段は軸線方向
に回転環と共に繰り出されて、鏡筒本体に対する回転環
の繰り出しと、回転環に対するレンズ支持枠の繰り出し
とが互いに独立して案内される。
回転環が繰り出され、それと同時に回転環に対してレン
ズ支持枠が繰り出される。その際、案内手段は軸線方向
に回転環と共に繰り出されて、鏡筒本体に対する回転環
の繰り出しと、回転環に対するレンズ支持枠の繰り出し
とが互いに独立して案内される。
［実施例］ 図面を参照して実施例を説明する。
第１図において、２は鏡筒本体であり、カメラボデー１
にねじ止め固定されている。ねじ止めに代えて、バヨネ
ットなどによって着脱自在に連結固定されたものであっ
てもよい。鏡筒本体２の先端側の内周面には、第１の多
条ねじ2aが螺設され、その後側には、鏡筒の軸線方向に
真直な第１の直進溝2cが形成されている。
にねじ止め固定されている。ねじ止めに代えて、バヨネ
ットなどによって着脱自在に連結固定されたものであっ
てもよい。鏡筒本体２の先端側の内周面には、第１の多
条ねじ2aが螺設され、その後側には、鏡筒の軸線方向に
真直な第１の直進溝2cが形成されている。
３は、レンズ10を支持するレンズ支持枠である。レンズ
10は、複数のレンズを含んでいるが、一体的に省略図示
されている。またレンズ支持枠３も、製造上は別々の部
品になるものを一体的に図示してある。レンズ支持枠３
は全体として２重筒構造に形成されており、その外筒3o
の外周面の後部には、第１の多条ねじ2aと逆方向に第２
の多条ねじ3bが螺設され、その内側に、軸線方向に真直
な第２の直進溝3cが形成されている。レンズ10は、その
光軸が鏡筒の軸線と一致するように、レンズ支持枠の内
筒3i内に支持されている。
10は、複数のレンズを含んでいるが、一体的に省略図示
されている。またレンズ支持枠３も、製造上は別々の部
品になるものを一体的に図示してある。レンズ支持枠３
は全体として２重筒構造に形成されており、その外筒3o
の外周面の後部には、第１の多条ねじ2aと逆方向に第２
の多条ねじ3bが螺設され、その内側に、軸線方向に真直
な第２の直進溝3cが形成されている。レンズ10は、その
光軸が鏡筒の軸線と一致するように、レンズ支持枠の内
筒3i内に支持されている。
４は、軸線回りに回転自在に設けられた回転環であり、
製造上は別々の部品になるものが一体的に図示されてい
る。この回転環４も２重環構造に形成されており、その
外環4oは鏡筒本体２の外側に位置していて、手動により
回転操作することができる。また、内環4iの外面には、
第１の多条ねじ2aと螺合する多条ねじ4aが螺設され、内
環4iの内面には、第２の多条ねじ3bと螺合する多条ねじ
4bが螺設されている。
製造上は別々の部品になるものが一体的に図示されてい
る。この回転環４も２重環構造に形成されており、その
外環4oは鏡筒本体２の外側に位置していて、手動により
回転操作することができる。また、内環4iの外面には、
第１の多条ねじ2aと螺合する多条ねじ4aが螺設され、内
環4iの内面には、第２の多条ねじ3bと螺合する多条ねじ
4bが螺設されている。
回転環４の後端付近の内側には、円筒状の案内筒５のフ
ランジ部5aが、回転環４に対して軸線方向には移動しな
い（共動する）が軸線回りには回転自在に係合してい
る。６は、案内筒５のフランジ部5aが後方へ抜け出すの
を防止するように、回転環４の溝に嵌め込まれた止め輪
である。
ランジ部5aが、回転環４に対して軸線方向には移動しな
い（共動する）が軸線回りには回転自在に係合してい
る。６は、案内筒５のフランジ部5aが後方へ抜け出すの
を防止するように、回転環４の溝に嵌め込まれた止め輪
である。
案内筒５は、レンズ支持枠３の外筒3oの内側に嵌挿され
ており、案内筒５の先端部付近の外面に突設されたガイ
ドピン７が第２の直進溝3cと係合している。この係合に
よって、案内筒５は、レンズ支持枠３に対して軸線回り
に回転はしないが、軸線方向には移動自在である。ただ
し、その移動は、ガイドピン７と第２の直進溝3cとの係
合によって規制されており、軸線方向に真直に最大限L2
だけ移動する。
ており、案内筒５の先端部付近の外面に突設されたガイ
ドピン７が第２の直進溝3cと係合している。この係合に
よって、案内筒５は、レンズ支持枠３に対して軸線回り
に回転はしないが、軸線方向には移動自在である。ただ
し、その移動は、ガイドピン７と第２の直進溝3cとの係
合によって規制されており、軸線方向に真直に最大限L2
だけ移動する。
また、案内筒５の後端部には、第１の直進溝2cと係合す
るガイドアーム８が突出してねじ止め固定されている。
したがって、案内筒５は、鏡筒本体２に対して軸線回り
に回転はしないが、軸線方向には移動自在である。ただ
し、その移動は、ガイドアーム８と第１の直進溝2cとの
係合によって規制されており、軸線方向に真直に、最大
限L1だけ移動する。
るガイドアーム８が突出してねじ止め固定されている。
したがって、案内筒５は、鏡筒本体２に対して軸線回り
に回転はしないが、軸線方向には移動自在である。ただ
し、その移動は、ガイドアーム８と第１の直進溝2cとの
係合によって規制されており、軸線方向に真直に、最大
限L1だけ移動する。
このように構成された鏡筒繰出し機構は、繰り込み状態
では第１図に示されるようにレンズ10が最も引っ込んだ
状態になっている。そして、回転環４を回転させていっ
ぱいに繰り出すと、回転環４と案内筒５とが鏡筒本体２
に対してL1だけ繰り出され、さらにレンズ支持枠３が、
回転環４と案内筒５に対してL2だけ繰り出される。つま
り、最大限L1＋L2の繰り出し量を得ることができる。
では第１図に示されるようにレンズ10が最も引っ込んだ
状態になっている。そして、回転環４を回転させていっ
ぱいに繰り出すと、回転環４と案内筒５とが鏡筒本体２
に対してL1だけ繰り出され、さらにレンズ支持枠３が、
回転環４と案内筒５に対してL2だけ繰り出される。つま
り、最大限L1＋L2の繰り出し量を得ることができる。
［考案の効果］ 本考案の鏡筒繰出し機構によれば、鏡筒本体に対する回
転環の繰り出しと、回転環に対するレンズ支持枠の繰り
出しとが互いに独立して案内されるので、そのそれぞれ
の案内部分の合計繰り出し量だけレンズを繰り出すこと
ができる。したがって、鏡筒本体、回転環及びレンズ支
持枠の各々の長さの短い小型で軽量な鏡筒によって、大
きなレンズ繰り出し量を得ることができる優れた効果を
有する。
転環の繰り出しと、回転環に対するレンズ支持枠の繰り
出しとが互いに独立して案内されるので、そのそれぞれ
の案内部分の合計繰り出し量だけレンズを繰り出すこと
ができる。したがって、鏡筒本体、回転環及びレンズ支
持枠の各々の長さの短い小型で軽量な鏡筒によって、大
きなレンズ繰り出し量を得ることができる優れた効果を
有する。
第１図は実施例の下半部を省略して示す側面断面図、 第２図は従来例の下半部を省略して示す側面断面図であ
る。 １……カメラボデー、２……鏡筒本体、2a……多条ね
じ、2c……直進溝、３……レンズ支持枠、3b……多条ね
じ、3c……直進溝、４……回転環、4a……多条ねじ、4b
……多条ねじ、５……案内筒、７……ガイドピン、８…
…ガイドアーム。
る。 １……カメラボデー、２……鏡筒本体、2a……多条ね
じ、2c……直進溝、３……レンズ支持枠、3b……多条ね
じ、3c……直進溝、４……回転環、4a……多条ねじ、4b
……多条ねじ、５……案内筒、７……ガイドピン、８…
…ガイドアーム。
Claims (1)
- 【請求項１】カメラボデーに連結固定される鏡筒本体
と、上記鏡筒本体と螺合して、鏡筒の軸線回りに回転し
ながら軸線方向に繰り出される回転環と、上記回転環と
螺合して、上記回転環の回転によって軸線方向に繰り出
されるレンズ支持枠とを有する鏡筒繰出し機構におい
て、 上記回転環に対して軸線方向には共動して軸線回りには
回転自在に連結され、かつ上記鏡筒本体及びレンズ支持
枠に対して軸線回りには回転せず軸線方向に進退自在に
係合する案内手段、を設けたことを特徴とする鏡筒繰出
し機構。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989028936U JPH0736337Y2 (ja) | 1989-03-14 | 1989-03-14 | 鏡筒繰出し機構 |
| US07/491,855 US5245476A (en) | 1989-03-14 | 1990-03-12 | Zoom lens barrel |
| FR9003149A FR2644594A1 (fr) | 1989-03-14 | 1990-03-13 | Tube d'objectif zoom |
| GB9005774A GB2230107A (en) | 1989-03-14 | 1990-03-14 | Zoom lens barrel |
| DE4008154A DE4008154C3 (de) | 1989-03-14 | 1990-03-14 | Varioobjektivtubus |
| FR9009733A FR2648572B1 (fr) | 1989-03-14 | 1990-07-31 | Mecanisme d'avancement d'un objectif zoom |
| GB9022174A GB2235989B (en) | 1989-03-14 | 1990-10-12 | Zoom lens barrel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989028936U JPH0736337Y2 (ja) | 1989-03-14 | 1989-03-14 | 鏡筒繰出し機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02119610U JPH02119610U (ja) | 1990-09-26 |
| JPH0736337Y2 true JPH0736337Y2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=31252710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989028936U Expired - Lifetime JPH0736337Y2 (ja) | 1989-03-14 | 1989-03-14 | 鏡筒繰出し機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0736337Y2 (ja) |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52135726A (en) * | 1976-05-10 | 1977-11-14 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Lens mount |
| JPS607244B2 (ja) * | 1978-04-11 | 1985-02-23 | 旭光学工業株式会社 | 接写用レンズの繰り出し機構 |
| DE2946943C2 (de) * | 1979-11-21 | 1981-11-19 | Fa. Carl Zeiss, 7920 Heidenheim | Verstellvorrichtung für Photoobjektive, insbesondere für Makroobjektive mit großem Fokussierbereich |
| JPS5737306A (en) * | 1980-08-19 | 1982-03-01 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Lens barrel for high variable magnification zoom lens |
| JPS57110518U (ja) * | 1980-12-25 | 1982-07-08 | ||
| JPS57108807A (en) * | 1980-12-25 | 1982-07-07 | Ricoh Co Ltd | Compensating device for short-distance shooting of photographing lens |
| JPH0452725Y2 (ja) * | 1985-01-18 | 1992-12-11 | ||
| JPH0619486B2 (ja) * | 1986-12-15 | 1994-03-16 | 富士写真光機株式会社 | カメラのレンズ移動構造 |
| JP2630395B2 (ja) * | 1987-04-30 | 1997-07-16 | 京セラ株式会社 | ズームレンズ付沈胴式カメラ |
| JPH01145612A (ja) * | 1987-12-02 | 1989-06-07 | Canon Inc | マクロレンズ鏡筒 |
-
1989
- 1989-03-14 JP JP1989028936U patent/JPH0736337Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02119610U (ja) | 1990-09-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |