JPH0736098A - 情報記録媒体及びカメラ - Google Patents

情報記録媒体及びカメラ

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Publication number
JPH0736098A
JPH0736098A JP5199116A JP19911693A JPH0736098A JP H0736098 A JPH0736098 A JP H0736098A JP 5199116 A JP5199116 A JP 5199116A JP 19911693 A JP19911693 A JP 19911693A JP H0736098 A JPH0736098 A JP H0736098A
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JP
Japan
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recording medium
information
recording
camera
protection
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Application number
JP5199116A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Miura
康晶 三浦
Tetsuro Goto
哲朗 後藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 著作権に関する情報等も鮮明に写し込み記録
可能で、複雑な回路構成や、特殊な発光素子を使用する
ことなく、しかも他人に利用されるおそれがないように
記録媒体を着脱可能とし、記録媒体は単独状態において
記録部の汚損等から保護する。 【構成】 撮影に関連する文字または記号の情報が予め
視認可能に記録された記録部と、記録部を覆って保護す
る保護位置と、記録部を露出して情報の写し込み記録を
許可する露出位置とを変位可能な記録部保護手段とを有
する。また、情報記録媒体を着脱する記録媒体装着部を
具備し、情報記録媒体を記録媒体装着部に着脱する操作
または専用の切替操作手段を手動操作することによっ
て、情報記録媒体の保護位置と露出位置とを切り替え、
記録部上の情報を対象となる撮影画面の近傍に写し込
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのカメラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】プロカメラマンは自分の撮影した映像に
常に著作権を意識しており、自分固有の作品である事を
主張するために、プリント印画紙の裏などにコピーライ
トマーク、年月日または自分の氏名などを必ず記してい
る。これによって撮影者の特定と版権の所在を主張及び
保護する事ができ、他人が勝手に複写する事等が禁止さ
れる。
【0003】一方、従来よりカメラのアクセサリとして
日付などをフィルム上に記録する装置がデータバックと
称して存在している。これはLED(発光ダイオード)
等によって所望の数字をフィルム上の撮影画面内外に光
学的に記録するものである。この装置によって、被写体
像のほかに撮影日時などが自動的に記録されるので後で
整理する場合等に便利である。
【0004】以上のような2つの要素を結合させ、コピ
ーライトマークなどをフィルム上に写込み記録する方法
等は、例えば特願平4−256100号公報に開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
データバック装置は、日付、時刻、フィルムカウント値
または露出データ等を記録する機能のみ要求されていた
ために、写込み記録用の素子は数字のみを表現可能ない
わゆる7セグメント素子を並べて構成されていた。従っ
て、著作権主張者氏名をアルファベットで記録する事は
不可能であった。アルファベットを記録するためには通
常は14セグメントの素子または5×7ドットマトリク
ス素子を使用すれば可能であるが、極めて狭い撮影画面
間に写し込むために素子自体を非常に小さくせねばなら
ず、文字品質が落ちることや製造コストのアップ等の問
題が新たに発生する。
【0006】また仮にそのような素子が実現されたとし
ても、人名を表記するためには場合によっては16桁以
上の桁数を要求されるから、これらのすべてのセグメン
トを駆動するために複雑な処理回路や多くの消費電流が
必要となる。
【0007】一方、数字に比して複雑である英文字を写
し込む技術としては、例えば実公昭57−51382号
公報に開示されるようなマスキング板を使用したものが
ある。これは文字部が光学的に透過され、他の部分は不
透過であるようなマスキング板の裏面より均一光を投射
し、通過した文字光束をフィルム面に露光させ、写込み
記録するものである。このような、事前に必要なデータ
の記録された記録媒体を使用する装置においては、複雑
な英文字も特に制約なく写込み記録でき、上記のような
コピーライト関連で人名等を写し込むには好適である。
【0008】しかしながら、このような装置において
は、撮影者によりマスキング板を交換する必要があるた
め、また、その装置が他人に使用された際に勝手に著作
権情報を記録できないようにする安全対策のために、こ
れを脱着可能に構成し、撮影時以外はマスキング板を保
管することになるが、その保管状況によってはマスキン
グ板上の文字部の破損やゴミ等の付着が避けられず、再
度これを装填して写し込みを行うと、文字が良好に写し
込まれず、必要なデータが判読不能となる場合や、さら
には著作権を主張することができなくなる等の重大な問
題が発生するおそれがある。
【0009】従来の装置においては、以上のような問題
点があったために、例えば著作権に関するマークや氏名
のような英文字を含むデータを写込み記録可能で、か
つ、安全対策や記録部の汚損対策を有するような記録装
置は未だ実現できないでいる。
【0010】そこで、本発明においては、これらの問題
点を解決し、複雑な文字を含む、例えば著作権に関する
情報等も鮮明に写し込み記録可能で、複雑な回路構成
や、特殊な発光素子を使用することなく、しかも他人に
利用されるおそれがないように記録媒体を着脱可能と
し、記録媒体は単独状態において記録部の汚損等から保
護されるような情報記録媒体及びカメラを提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、第1の発明は、撮影に関連する文字または記号の情
報が予め視認可能に記録された記録部と、記録部を覆っ
て保護する保護位置と、記録部を露出して情報の写し込
み記録を許可する露出位置とを変位可能な記録部保護手
段とを有するように構成される。
【0012】また、第2の発明は、撮影に関連する文字
または記号の情報が予め視認可能に記録された記録部
と、記録部を覆って保護する保護位置と、記録部を露出
して情報の写し込み記録を許可する露出位置とを変位可
能な記録部保護手段とを有する情報記録媒体を着脱可能
なカメラであって、情報記録媒体を着脱する記録媒体装
着部を具備し、情報記録媒体を記録媒体装着部に装着す
る操作によって、情報記録媒体の保護位置と露出位置と
を切り替え、記録部上の情報を対象となる撮影画面の近
傍に写し込み可能とするように構成される。
【0013】更に、第3の発明は、撮影に関連する文字
または記号の情報が予め視認可能に記録された記録部
と、記録部を覆って保護する保護位置と、記録部を露出
して情報の写し込み記録を許可する露出位置とを変位可
能な記録部保護手段とを有する情報記録媒体を着脱可能
なカメラであって、情報記録媒体を着脱する記録媒体装
着部と、情報記録媒体の保護位置と露出位置とを手動操
作によって切り替える切替操作手段を具備し、情報記録
媒体を記録媒体装着部に装着した後に、切替操作手段を
手動操作することによって保護位置と露出位置とを切り
替え、記録部上の情報を対象となる撮影画面の近傍に写
し込み可能とするように構成される。
【0014】
【作用】上記構成の情報記録媒体及びカメラにおいて
は、撮影に関連する文字または記号の情報を記録部に予
め視認可能に記録するようにしたので、数値以外のいか
なる複雑な情報であっても写し込み記録可能となし、か
つ記録媒体を脱着可能となすことにより他人がその情報
を勝手に記録することを未然に防止し、さらに、記録媒
体が単独の状態にあっては常時記録部が保護されている
ために、汚損や破損による写し込み情報の損失をも防止
することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1は、本発明による情報記録媒体及びカ
メラの第1実施例を示す斜視図である。
【0017】図1において、カメラ1に装着されたレン
ズ2を通過した被写体像はファインダ3で視認でき、シ
ャッタボタン4を押すと装填されているフィルム上に露
光される。液晶表示デバイス6はカメラ1の様々な情報
を表示するためにカメラ1の上部に設置される。データ
バック本体5は複数の操作ボタン群8と液晶表示デバイ
ス7を有すると共に、係止部9の操作によって開閉可能
な蓋部10を有している。
【0018】操作ボタン群8としては、設定開始/終
了、機能選択、数値選択、数値修正及び写込み/非写込
み切り替えの5個のボタンが用意されている。これらの
用途については図15の処理ルーチンの説明時に詳述す
る。
【0019】蓋部10の外側にはオンオフ切り替え可能
なカードスイッチ11が設けられている。
【0020】図2は、図1におけるデータバック本体5
を開いた状態を示す斜視図である。
【0021】不図示のフィルムカートリッジはフィルム
室12に装填され、引き出されたフィルムはアパーチャ
13上を通過してスプール14に巻き付けられる。デー
タバック本体5の内側にはフィルムをアパーチャ13に
密着させる役目を有する圧板15が設置されている。圧
板15には2カ所に孔16及び17が設けられ、孔16
及び17を介してコピーライトに関するデータや時刻に
関するデータ等がフィルム裏面に投影され、光学的に写
し込まれる。データバック本体5に対して写込み動作を
指令する写込み信号は、カメラ1のアパーチャ13の外
周とデータバック本体5の圧板15の下部にそれぞれペ
アで設けられた複数の接点19及び18を介して授受さ
れる。
【0022】図3は、図1におけるデータバック本体5
の蓋部10を開いた状態を示す斜視図である。
【0023】カード21には保護板23が設けられてい
る。保護板23はカード21に対して図3の左右方向に
摺動可能になっている。また、保護板23には孔23a
と長孔23bが設けられている。この部分の詳細につい
ては図4にて説明する。蓋部10には逃げ孔25と拡散
板55が設けられている。
【0024】データバック本体5のカバー38にはカー
ド21の装填部26が設けられている。この装填部26
の周りは壁部27で取り囲まれている。またカード21
が装填された際に後述のマスク部22に対応する位置に
は孔30が設けられている。装填部26中には基準ピン
24が突出している。
【0025】一方、蓋部10側には閉じた際に壁部27
が入り込むように溝部28が設けられている。蓋部10
が閉じられた際に係止部9に係合する位置には、係合溝
29が設けられている。
【0026】図4(a)は、カード21の詳細を示す平
面図である。また図4(b)は、図4(a)にD−D線
で示す部分の断面図である。
【0027】保護板23はカード21を両面より挟むコ
字状の薄板であり、表面及び裏面に同軸の孔23aが開
けられている。さらに長孔23bがやはり両面に開けら
れている。両面の長孔23bは、保護板23が後述の機
構により図4(b)の右方向へ摺動した際に、カード2
1のマスク部22と略一致する位置をとる。マスク部2
2は、写し込むべき文字部のみを光学的に透過しそれ以
外を不透過としたマスキング板で構成されている。
【0028】図4に示すように、カード21と保護板2
3の間にはバネ23cが設置されており、カード21に
対し保護板23を図中の左方向に付勢するが、カード2
1の保護板摺動面21aが他の面21cよりも低くなっ
ているために、段部21dが制限となる。即ち、カメラ
1から取り出したときのカード21と保護板23は図4
の状態に保持される。カード21の長孔21eは、保護
板23が右方向に摺動した際にも孔23aを塞ぐことの
ないような形状となっている。なお、図4(a)にて示
した構造は図4(b)にて明らかなように、裏面も同様
である。
【0029】図4(c)は、保護板23の一部(右端)
を透明部材で凸レンズ状に構成し、マスク部22の写し
込むべき文字部を拡大して読み取ることができるように
した変形例を示している。このように保護板23の一部
を凸レンズ状に構成することで、カメラ1から取り出し
たときのカード21の写し込むべき文字部を拡大して容
易に読み取ることができる。他は図4(b)と同様であ
る。
【0030】図5は、カメラ1からデータバック本体5
を取り外した状態で、圧板15側からデータバック本体
5を見た平面図であるが、以下で説明する断面図の断面
位置を明確にするためのものである。他の図面と対応す
る部材には同一の符号を附して、詳細な説明は省略す
る。
【0031】図6〜図8は、図5のA−Aで示した断面
による断面図であり、図6は蓋部10を閉じた状態の断
面図、図7は開いた状態での拡大断面図、図8は閉じた
状態での平面図を示している。
【0032】以下、蓋部10を除く部分の説明を図6に
て行う。蓋部10の部分は図7にて後述する。
【0033】圧板15のフィルム接触面と反対側には、
ピン31が植設されている。このピン31の端部はデー
タバック本体5の孔に挿入され、抜け止めリング32で
脱落を阻止される。データバック本体5と圧板15の間
にはバネ33が設置されている。図6では、これらのピ
ン31、抜け止めリング32及びバネ33は一組のみが
描かれているが、実際には三組設置されている。これに
より、圧板15はデータバック本体5に対して弾力的に
支持され、データバック本体5が閉成された際にカメラ
1内のフィルムの光軸方向位置の基準となる。
【0034】カバー38の内部にはデータバック本体5
に隣接してプリズム保持板34が設置されている。プリ
ズム保持板34上には偏芯ピン35及び直角プリズム3
6が設置され、段付きビス37で保持される。この部分
の構造については図12の平面図にて詳述する。レンズ
40が保持されたレンズ台座39は、データバック本体
5に固着される。回路基板41上には表示用液晶板42
が設けられており、カバー38に設けられた透明板43
を通して表示を確認できる。
【0035】カバー38に組み込まれた係止部9は、バ
ネ44により蓋部10側に付勢されている。従って、蓋
部10が閉じられた時その係合溝29に係合して閉成状
態を維持し、係止部9をバネ44に抗して図の上方に移
動させると係合が解除されて蓋部10が開放可能となる
ことは前述の通りである。
【0036】カバー38には、回路基板41のある側と
蓋部10の設置された側を隔てる壁部45が設けられて
いる。壁部45には孔部46が設けられている。また、
壁部45の内部にはシャッタ板47が組み込まれ、バネ
50にて蓋部10側に付勢されている。シャッタ板47
には壁部の孔部46と略同一の孔部48が設けられてい
ると共に、その一端49は蓋部10と当接可能となって
いる。
【0037】LEDコントロール基板51はカバー38
に固定され、蓋部10側の電気部品と、可撓性のフレキ
シブルプリント板(FPC)52で接続される。直角プ
リズム53はカバー38の孔30の位置に設置されてい
る。
【0038】次に、蓋部10の断面構造を図7にて説明
する。
【0039】カード21には、マスク部22と保護板2
3が設けられている。マスク部22の構成は前述のよう
に、例えばコピーライトマークや著作権主張者名の文字
を光学的に透過し、それ以外の部分が不透過である。
【0040】保護板23の孔23aは、カード21を装
填する際に基準ピン24と係合し、位置基準となる。こ
れに対応し、蓋部10には、閉成された際に基準ピン2
4の突出部を逃げるための逃げ孔25が設けられてい
る。この逃げ孔25は後述のように基準ピン24のフィ
ルム給送方向の動作を許容するために長孔となってい
る。
【0041】バックライトLED54はFPC52に接
続されており、拡散板55を通して拡散光を照射する。
蓋部10の開閉は蝶番部56により可能であるが、前述
のようにFPC52には可撓性が有るため開閉動作が妨
げられることはない。
【0042】蓋部10が閉成された際に溝部28が壁部
27に入り込み、遮光性を供することと、係合溝29が
係止部9により係止されることは前述の通りである。基
準ピン24はスライド板57に、カバー38の長孔部6
6を通して植設される。同様にピン58も長孔部66を
通してスライド板57に植設されており、両者には抜け
止めが付いているためにスライド板57と一体的にフィ
ルム給送方向にスライドする。
【0043】さらにスライド板57は、連結レバー60
を回転可能に軸支するピン59を裏面に有している。連
結レバー60の他端は、回転レバー63の一端とピン6
1により回転可能に軸支されている。回転レバー63は
ピン64により回転可能に軸支されている。バネ62は
回転レバー63を反時計方向に付勢する。回転レバー6
3の一端は、連動ピン65の一端に当接している。この
連動ピン65の他端は、蓋部10が閉成された状態では
これと当接する位置にあるが、蓋部10を開いた状態で
は、回転レバー63に押されるためカバー38の外に突
出した位置を保持する。
【0044】図8は、蓋部10を開放しカード21が装
填されない状態で、図7の右方向から基準ピン24の周
辺部を見た平面図である。
【0045】カバー38の長孔部66を通して基準ピン
24及びピン58はスライド板57に植設されており、
図中上下方向に摺動可能であり、また、長孔部66の周
囲には座グリ部67が設けられているため、基準ピン2
4とピン58のカバー38に対する抜け止め部分がカー
ド21に接触するおそれはない。
【0046】次に図9により、蓋部10が閉成された際
の各部の動作について詳述する。
【0047】蓋部10の閉成動作に伴い、連動ピン65
は蓋部10に当接し、これに押されるため徐々に図中左
方に移動される。このため回転レバー63はバネ62に
抗して時計方向に回転され、同時に、連結レバー60を
介してスライド板57をフィルム給送方向(図中上方)
に摺動させる。
【0048】それに伴いスライド板57と一体の基準ピ
ン24も図中上方に移動する。このため、カード21の
保護板23もバネ23cの付勢力に抗して上方に移動す
る。この結果、蓋部10が完全に閉成された時点で、保
護板23の長孔23bはカード21のマスク部22と概
ね一致するように位置する。
【0049】一方、蓋部10が開放される際には、これ
とは反対に蓋部10の開放に伴い連動ピン65に対する
押圧が徐々に解除されるため、バネ62により回転レバ
ー63は反時計方向に回転する。このため、連結レバー
60を介してスライド板57は図7に示す所定の位置に
復帰する。従って、カード21の保護板23はマスク部
22を保護する位置に復帰し、カード21を装填部26
から取り出してもマスク部22は露出することはないた
め、傷や汚れから保護される。
【0050】図10は、図5のB−B線断面図である。
【0051】圧板15にビス73で固定される写込みブ
ロック71中にはレンズ72が設けられ、一端は圧板1
5の孔16に入り込み、他端にはLEDアレイ基板74
が固定される。LEDアレイ基板74上には、後述のよ
うに4組の7セグメントLED75a、75b、75c
及び75d(図10中では75で示す)が設置され、こ
の各セグメントの発光形態を変化させると、レンズ72
によってその像が圧板15と密着している不図示のフィ
ルム上に結像され任意の数字を写込み記録することが可
能である。
【0052】LEDアレイ基板74は、FPC76によ
り回路基板41に電気的に接続される。FPC76は可
撓性であるため圧板15が揺動しても何等差し支えがな
い。一方、回路基板41はFPC77によってLEDコ
ントロール基板51とも電気的に接続される。FPC7
7が壁部45(図10参照)とデータバック本体5の間
に挟み込まれているのは、蓋部10側と回路基板41側
との間の壁部45(図10参照)による遮光性を維持す
るためである。
【0053】図11は、図5のC−C線断面図である。
【0054】圧板15には前述のように写込みブロック
71が固定されているが、4組の7セグメントLED7
5a、75b、75c及び75d並びにレンズ72が設
置され、それぞれのペアで2桁の数値及び小数点を写込
み可能で、フィルム給送方向に対して直角方向に計8桁
の任意の数値を写し込むことが可能である。これらの数
値は、孔部17を通して行われる直角プリズム36によ
るコピーライト関連の写込みに連なる位置に写し込まれ
ることになる。
【0055】18は前述の接点群であり、データバック
本体5がカメラ1に装着された際に、それぞれがバネ群
78により接触圧を受けると共に回路基板41とカメラ
1との信号の授受を可能としている。操作ボタン群8は
それぞれ回路基板41に隣接して設置され、外部より押
圧されると導電ゴム8aが回路基板41に接触してオン
オフ動作を行う。
【0056】図12は、写込みブロック71の圧板15
への取付方法と、プリズム保持板34のデータバック本
体5への取付方法について説明を加えるための、圧板1
5側からデータバック本体5を見た平面図である。説明
の都合上、圧板15の一部を破断して示す。
【0057】プリズム保持板34に植設された偏芯ピン
35はデータバック本体5に開けられた長孔5aから突
出している。プリズム保持板34は3カ所のU字溝部3
4aで段付きビス37によって押さえられている。従っ
て、偏芯ピン35の回動によってプリズム保持板34を
データバック本体5に対してフィルム給送方向に微調整
可能である。これによって撮影画面に対してマスク部2
2の投影位置をフィルム給送方向に微調整することが可
能となる。なお、この微調整によってレンズ40から結
像面までの距離が変わり、投影像の焦点のずれる心配が
あるが、実際には焦点移動量はごく僅かであるので全く
問題はない。
【0058】孔34bはピン31及び抜け止めリング3
2の逃げである。写込みブロック71は4本の段付きビ
ス73で圧板15に固定されている。圧板15の、段付
きビス73の入る4カ所の座ぐり孔はフィルム給送方向
に長孔となっており、段付きビス73をすべてゆるめる
ことによって圧板15に対して写込みブロック71の位
置を調整することができ、やはり撮影画面に対する数値
データ記録写込み位置をフィルム給送方向に調整するこ
とが可能となる。
【0059】図13は、本発明によるデータバック本体
5とカメラ1内の電気回路を説明するブロック結線図で
ある。
【0060】接点89及び90から左側がカメラ1、右
側がデータバック本体5に相当する。先ずカメラ1の回
路部分から説明する。
【0061】回路の作動はすべて電池80からの給電に
よる。カメラ1の制御はすべてCPU84を中心として
実行される。CPU84には、測光回路81からの被写
体輝度信号、フィルム感度検出回路82からのフィルム
感度信号及び各種スイッチのスイッチ状態検出回路83
からの状態信号が入力される。スイッチ状態検出回路8
3には、前述のシャッタボタン4に連動する電源スイッ
チとレリーズスイッチも含まれる。
【0062】CPU84は、液晶ドライバ85を介して
液晶表示デバイス6にて露光条件の表示を行い、シャッ
タ86を開閉して所定時間の露光、絞り87の開口径を
可変して透過光量の制御、モータ88を回転させてフィ
ルムの巻き上げ巻き戻し等を行う。
【0063】データバック本体5に対しては、トランジ
スタ91を駆動して接点89を介して写込み信号の出力
を行う。接点90は接地レベルの信号端子である。接点
89及び90は、図2における接点19及び18と同義
である。
【0064】次にデータバック本体5の回路について下
記に説明する。
【0065】電池92がCPU95を含めた各部分へ給
電する。CPU95にはスイッチ検出回路93からの、
前述した複数の操作ボタン群8のオンオフ状態が入力さ
れると共に接点89を介して写込み信号が入力される。
またCPU95には発振器94の出力が入力され、日付
時刻に関するデータ演算の基準となる。CPU95は液
晶ドライバ96を介して液晶表示デバイス7にて露光条
件または日付時刻の表示を行う。
【0066】さらにCPU95は、写込み信号によって
LEDドライバ97を介してLEDアレイ基板74上の
7セグメントLED75a、75b、75c及び75d
の各セグメントを適宜発光させ、必要な数値データの写
込みと共にバックライトLED54を発光させ、必要な
コピーライトデータの写込みも実行する。
【0067】図14は、図13に示したカメラ1内のC
PU84による処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。本ルーチンはCPU84に給電が行われている間繰
り返し実行される。以下にその説明を行う。
【0068】ステップS1において、測光回路81及び
フィルム感度検出回路82からの測光信号及び感度信号
を取り込む。ステップS2において両者を演算し、適正
露出条件であるシャッタ時間及び絞り値を演算する。ス
テップS3において、以上で求めた露光条件やスイッチ
状態検出回路83で設定された撮影モードなどを液晶表
示デバイス6に表示する。ステップS4において、スイ
ッチ状態検出回路83を介してシャッタボタン4が押さ
れたか否かを判断する。押されていない場合には、ステ
ップS1に復帰して上記の処理を繰り返す。押されてい
た場合には、ステップS5に移行する。
【0069】ステップS5では、シャッタボタン4が押
されていた場合なので、トランジスタ91を一定時間オ
ンし、接点89を介してデータバック本体5に対してデ
ータ写し込み動作を指令する。ステップS6において、
不図示の反射ミラーを上昇させ、撮影光路から退避させ
る。ステップS7において、絞り87を所定絞り開口と
なるよう制御する。ステップS8において、シャッタ8
6を開閉してフィルムへの露光を制御する。ステップS
9において、露光動作が完了したのでモータ88を正転
させてフィルムの給送とメカニズムの付勢動作を行う。
【0070】以上にて露光動作が一巡したので、ステッ
プS1に復帰して上記の処理を繰り返す。
【0071】図15は、図13に示したデータバック本
体5内のCPU95による処理ルーチンを説明するフロ
ーチャートである。本ルーチンはCPU95に給電が行
われている間繰り返し実行される。なお、発振器94の
出力を計数して時刻データを更新するカレンダ機能は公
知であり、説明を容易とするために説明を省略した。
【0072】以下、CPU95による処理ルーチンの説
明を行う。
【0073】ステップS11において、現在の作動モー
ドを判断する。設定開始/終了ボタンが押された場合に
は、設定モードと通常モードが切り替わるように動作す
る。ここでは、モードがどちらになっているかを判断す
る。
【0074】設定モードの場合にはステップS27に分
岐し、通常モードの場合にはステップS12に移行す
る。
【0075】ステップS12において、機能選択ボタン
が押されたか否かの判断を行う。写込み機能には、「年
月日」、「月日年」、「日月年」、「時分秒」、「固定
数値」及び「アップカウント値」の6種類の写込み機能
があり、いずれかを選択可能である。機能選択ボタンが
押された場合にはステップS13に分岐し、押されない
場合には現在の機能のままステップS14に移行する。
【0076】ステップS13において、機能の更新を行
う。上記6種類の写込み機能は順序付けされており、現
在選択されている機能から次の機能へ変更される。この
順序付けはエンドレスであり、最終の機能の次には最初
の機能が選択される。従って、使用者は所定の回数だけ
機能選択ボタンを押すことによって、所望の写込み機能
を選択可能である。
【0077】ステップS14において、接点89をモニ
タして、カメラ1から写込み信号が入力されたか否かを
判断する。入力されていなければステップS11に復帰
する。入力されていた場合はステップS15に移行す
る。
【0078】ステップS15において、カードスイッチ
11の状態を判断する。オフであればステップS20に
分岐し、オンであればステップS16に移行する。
【0079】ステップS16において、バックライトL
ED54をフィルム感度情報に従って所定時間発光し、
マスク部22上の文字をフィルム裏面より写し込む。ス
テップS17において、データ写し込みフラグがオンか
オフかを判断する。オンの場合はステップS18に移行
し、オフの場合はステップS22に分岐する。データ写
込みフラグのセットリセット方法については後述する。
【0080】ステップS18において、現在選択されて
いる写込み機能が「年月日」機能であるか否かを判断す
る。「年月日」機能である場合にはステップS22に分
岐する。「年月日」機能でない場合にはステップS19
に移行する。
【0081】ステップS19において、第1〜2桁目の
7セグメントLED75aを発光する。ここで写し込ま
れる数値は、写込み機能がいずれであっても西暦年の下
位2桁である。ステップS20において、データ写し込
みフラグがオンかオフかを判断する。オンの場合はステ
ップS21に移行し、オフの場合はステップS11に復
帰する。
【0082】ステップS21において、第3〜4桁目の
7セグメントLED75bを発光する。ここで写し込ま
れる数値は、選択されている写込み機能によって異な
り、「年月日」機能では西暦年の下位2桁、「月日年」
機能では月、「日月年」機能では日、「時分秒」機能で
は時、「固定数値」機能では設定されている固定数値6
桁の上位2桁、「アップカウント値」機能では現在のカ
ウント値6桁の上位2桁を写し込む。
【0083】ステップS22では、第3〜4桁目の7セ
グメントLED75bを発光する。このステップは写込
み機能に無関係に西暦年の下位2桁を写し込む。ステッ
プS23において、第1〜2桁目の7セグメントLED
75aを発光させる。ここで写し込まれる数値は西暦年
の上位2桁である。ステップS24において、データ写
し込みフラグがオンかオフかを判断する。オンの場合は
ステップS25に移行し、オフの場合はステップS11
に復帰する。
【0084】ステップS25において、第5〜6桁目の
7セグメントLED75cを発光する。ここで写し込ま
れる数値は、選択されている写込み機能によって異な
り、「年月日」機能では月、「月日年」機能では日、
「日月年」機能では月、「時分秒」機能では分、「固定
数値」機能では設定されている固定数値6桁の中位2
桁、「アップカウント値」機能では現在のカウント値6
桁の中位2桁を写し込む。ステップS26において、第
7〜8桁目の7セグメントLED75dを発光する。こ
こで写し込まれる数値は、選択されている写込み機能に
よって異なり、「年月日」機能では日、「月日年」機
能、「日月年」機能では年、「時分秒」機能では秒、
「固定数値」機能では設定されている固定数値6桁の下
位2桁、「アップカウント値」機能では現在のカウント
値6桁の下位2桁を写し込む。その後、ステップS11
に復帰して上記動作を繰り返す。
【0085】ステップS27では、設定モードが終了し
たか否かを判断する。設定開始/終了ボタンが押され設
定モードから通常モードに切り替わったと判断される場
合にはステップS11に復帰する。設定モードが終了し
ていないと判断される場合にはステップS28に移行す
る。
【0086】ステップS28では、数値修正ボタンが押
されたか否かを判断する。押されたと判断される場合に
はステップS29に分岐する。押されていないと判断さ
れる場合にはステップS30に移行する。
【0087】ステップS29において、数値の更新を行
う。現在修正可能で点滅表示されている2桁の数値に対
して1を加算する。
【0088】ステップS30において、桁選択ボタンが
押されたか否かを判断する。桁選択ボタンが押されたと
判断される場合にはステップS28に移行し、それまで
の2桁の数値は決定されたものとする。
【0089】ステップS31において、数値修正可能で
あったそれまでの2桁を点滅表示から点灯状態とし、次
の2桁を点滅状態とし修正可能とする。それまでが最下
位2桁であった場合には最上位2桁に復帰させることに
よって再修正も可能である。その後、ステップS27に
復帰して上記動作を繰り返す。
【0090】以上のルーチン処理の内で、数値の設定動
作の部分を実際の操作ボタン群8の操作に対応させて説
明を加える。表示数値はその時の選択されている写込み
機能によって異なるが、基本的な設定動作は同じであ
る。
【0091】設定開始/終了ボタンが押され、通常モー
ドから設定モードに切り替えられた際に、7セグメント
LED75a、75b、75c及び75dに対応する4
組の2桁表示、すなわち計8桁の表示数値のうち、第3
〜4桁目が点滅状態になり、修正可能であることを表示
する。この状態で数値修正ボタンを押すと現在の数値に
1が加算される。従って、このボタンを任意の回数押す
ことによって所望の数値を設定することが可能である。
【0092】所望の数値を設定後、桁選択ボタンを押す
ことでそれまでの第3〜4桁目は点滅から点灯状態にな
り、替わって第5〜6桁が点滅状態になる。これらの数
値も数値修正ボタンを適当な回数押すことで所望の数値
を設定可能である。同様に第7〜8桁目にも所望の数値
が設定される。
【0093】以上の操作にて所望の数値が設定された
後、設定開始/終了ボタンを押すことにより設定モード
から通常モードに切り替えられ、表示は全て点灯状態に
復帰する。なお、写込み機能のうち、時刻に関する機
能、「年月日」、「月日年」、「日月年」、「時分秒」
機能では、内蔵の発振器94を利用した不図示のタイマ
回路の出力によって表示を更新し、常時その時点の日付
または時刻を表示するように構成される。また、「固定
数値」機能では設定された任意の6桁の数値を、「アッ
プカウント値」機能では1コマの撮影が遂行され、写込
み信号の入力によって不図示の内部カウンタに1を加算
して表示する。
【0094】また、写込み/非写込み切り替えボタンは
機能選択とは無関係に、これらの数値データを写し込む
か否かの切り替えを行うためのもので、押す度にデータ
写込みフラグのオンオフを切り替え、写込みか非写込み
かを選択できる。
【0095】次に、実際の撮影動作時の処理ルーチンに
ついて、図4、図6、図7、図9、図10及び図11を
交えて説明する。
【0096】通常モードの場合、機能選択ボタンの押圧
により所望の写込み機能が選択される。まず、カードス
イッチ11がオンでデータ写込みフラグがオンとなって
いる場合、すなわち、コピーライトに関するデータ及び
数値データの双方を写込み記録する場合について述べ
る。
【0097】カメラ1にフィルムが装填されデータバッ
ク本体5が閉じられた後、公知の初期動作によりフィル
ムの最初の1コマ目が撮影待機状態となる。カード21
は蓋部10を開放した状態で、データバック本体5の装
填部26に装填される。この際、基準ピン24がカード
の保護板23の孔23aに合致するように装填されるた
め、カード21が上下または表裏が逆に装填されるおそ
れはない。蓋部10が閉じられると、装填部26の周囲
を取り囲む壁部27が蓋部10の溝部28に入り込み遮
光性を確保することと、蓋部10の閉成動作に伴い基準
ピン24が連動してカード21の保護板23を待避し、
マスク部22を露出させるのは前述の通りである。
【0098】蓋部10は、係止部9と係合溝29が係合
することで閉鎖状態を保持する。蓋部10の閉成に伴
い、図6及び図7にて示したように、シャッタ板47の
一端49がバネ50に抗して蓋部10に押され、孔部4
8と壁部45の孔部46に重なり、これを閉成状態から
開放状態とする。このシャッタ板47による壁部45の
開放動作は、蓋部10の溝部28による遮光性の確保よ
りも後となるように壁部27、溝部28、シャッタ板4
7及び壁部45が構成されているため、外部より迷光が
入り、圧板15の孔部17を通してフィルムに漏光して
しまうことはない。
【0099】カメラ1より写込み信号が入力されると、
ステップS14〜ステップS16に従ってバックライト
LED54が所定時間発光される。その結果、カード2
1のマスク部22上のコピーライトに関するシンボルマ
ーク及び氏名は、直角プリズム53及び36を通じてレ
ンズ40によってフィルム裏面より結像され写し込み記
録される。この時の光路の中心は図6及び図7にて一点
鎖線で示した通りである。
【0100】この後、データ写込みフラグはオンとなっ
ているため、処理ルーチンのステップS18に移行す
る。ステップS18では写込み機能が「年月日」機能か
否かの判定が行われ、「年月日」機能の場合には、セグ
メントLED75bの発光により西暦年の下位2桁、セ
グメントLED75aの発光により西暦年の上位2桁、
セグメントLED75cの発光により月、セグメントL
ED75dの発光により日、の順で写込み記録を実行す
る。この時の写込み形態の例を図16に示す。
【0101】図16において、101は本データの対象
となる撮影画面、102は前回の撮影画面である。デー
タは今回の撮影画面101と前回の撮影画面101との
中間に写し込み記録される。103は著作権を主張する
ためのシンボルマーク及び著作権主張者名であり、10
4は西暦年、105は日付を示す写込み記録である。な
お、西暦年の下位2桁を先に写し込む理由は、予期せぬ
事故等により途中から写し込みが不可能となった場合を
想定し、より重要度の高い方から記録しておきたいため
である。
【0102】ステップS18に戻り、「年月日」機能で
ない場合について説明する。
【0103】この時には、まず、セグメントLED75
aの発光により西暦年の下位2桁の写込みを行った後
に、ステップS21、ステップS25及びステップS2
6によりセグメントLED75b、セグメントLED7
5c及びセグメントLED75dを順次発光して設定さ
れている写込み機能に対する所定の写込み記録を実行す
る。この時の写込み形態の例を図17に示す。本例は写
込み機能として「時分秒」機能を選択した場合である。
図17において、103は前例(図16)と同様である
が、106は西暦年の下位2桁、107は撮影時の時刻
の時分秒を示す写込み記録である。
【0104】次に、カードスイッチ11がオンでデータ
写込みフラグがオフとなっている場合、すなわち、コピ
ーライトに関するデータは写込み記録するが、数値デー
タは記録しない場合について述べる。
【0105】カードスイッチ11はオンのため、写込み
信号の入力によりステップS14、ステップS15及び
ステップS16に従ってバックライトLED54が発光
され、前述のようにコピーライトに関するシンボルマー
ク及び氏名が写込み記録される。
【0106】ステップS17ではデータ写込みフラグが
オフのためステップS22に分岐し、セグメントLED
75bの発光により西暦年の下位2桁の写込みを行った
後に、セグメントLED75aの発光により西暦年の上
位2桁の写込みを実行し、終了する。この時の写込み形
態の例を図18に示す。図18において、103は前例
(図16〜図17)と同様であり、108は西暦年を示
す。
【0107】次に、カードスイッチ11がオフでデータ
写込みフラグがオンとなっている場合、すなわち、コピ
ーライトに関するデータは写込み記録しないが、数値デ
ータは記録する場合について述べる。
【0108】ステップS15でカードスイッチ11はオ
フのためバックライトLED54の発光をせずにステッ
プS20に分岐する。その後、ステップS21、ステッ
プS25及びステップS26により、セグメントLED
75b、セグメントLED75c及びセグメントLED
75dを順次発光して、設定されている写込み機能に対
する所定の写込み記録を実行する。この時の写込み形態
の例を図19に示す。本例は写込み機能として「時分
秒」機能を選択した場合である。図19において、10
9が時分秒を示す。
【0109】最後に、カードスイッチ11がオフでデー
タ写込みフラグがオフとなっている場合、すなわち、コ
ピーライトに関するデータ及び数値データの双方とも写
込み記録しない場合について述べる。
【0110】この時にはステップS15にてステップS
22に分岐するが、そこでステップS11に復帰してし
まうため、いずれのLEDも発光されない。従って、フ
ィルムには何も写込み記録されることなく一連の撮影動
作を終了する。
【0111】図20及び図21は、本発明による情報記
録媒体及びカメラの第2実施例を示す部分断面図であ
り、蓋部10を閉じた状態でのカードスイッチ11を含
んでいる。図中、図7及び図9と同じ構成部分には同じ
参照番号を付して重複した説明を省略する。
【0112】カードスイッチ11は、前述のように外部
からオンオフ切り替え可能なスイッチであり、FPC5
2に接続されその信号はCPU95に伝えられる。この
カードスイッチ11の切り替え操作に連動して、フィル
ム給送方向に動作可能なスライド板111は、その一端
に係合部111bを有し、他端にはレバー112の二股
部112aに挟み込まれる立ち曲げ部112aを有す
る。係合部111bはカードスイッチ11がオンの状態
の時に壁部27の凹部27aと係合するようになってい
る。
【0113】レバー112はピン113によって回転可
能に蓋部10に軸支される。このレバー112はカード
スイッチ11がオンの時には、連動するスライド板11
1の立ち曲げ部111aによって反時計方向に回転さ
れ、その一端112bは連動ピン65を押すように位置
される。連動ピン65の押圧動作に従って、前述のよう
に、回転レバー63及び連結レバー60を介して、基準
ピン24と一体のスライド板57を図中上方に移動させ
る。これに伴い、カード21の保護板23も移動し、マ
スク部22を露出させて写し込み可能とする。
【0114】図21は、カードスイッチ11がオフの場
合を示す断面図である。
【0115】カードスイッチ11がオフになると、連動
するスライド板111は図中下方にスライドし、係合部
111bと凹部27aとの係合を解除する。また、立ち
曲げ部111aがレバー112を時計方向に回転させる
ため、レバー112の一端112bは連動ピン65との
当接状態を解除する。連動ピン65とレバー112の一
端112bの当接状態の解除に伴い、前述のように、基
準ピン24と一体のスライド板57は、回転レバー63
及び連結レバー60を介して、図中下方に移動する。こ
れに伴い、カード21の保護板23も移動し、マスク部
22は保護位置になる。
【0116】第2実施例における以上の動作を、実際の
撮影準備操作に関連付けて説明する。
【0117】まず蓋部10を開放し、カード21を所定
の位置に装填する。カードスイッチ11がオフの状態で
蓋部10を閉成すると、レバー112は連動ピン65と
当接可能な状態にないため、蓋部10の閉成動作が完了
しても連動ピン65は押されず、マスク部22も露出し
ない。閉成後、カードスイッチ11がオンにされること
によってマスク部22は露出し、写し込み可能となる。
【0118】同時に、カードスイッチ11がオンにされ
ると、係合部111bと凹部27aは係合するため、蓋
部10は係止部9を操作しても開くことができず、開く
ためにはカードスイッチ11をオフにする必要がある。
従って、マスク部22が露出位置で蓋部が開放されるこ
とはなく、汚損から保護される。
【0119】一方、カードスイッチ11がオンの状態の
ままカード21を装填し蓋部10を閉成すると、すでに
レバー112の一端112bは連動ピン65に当接可能
な位置であるため、蓋部10の閉成動作に伴って徐々に
カード21のマスク部22は露出される。蓋部10の閉
成時に係合部111bはすでに凹部27aと係合可能な
位置にあるが、これを弾性的に乗り越えて閉成動作完了
時に係合する。この弾性力によってカードスイッチ11
が切り替わることのないよう、弾性力はカードスイッチ
11のクリック保持力より小さくなっている。
【0120】以上で説明した実施例によれば、数値以外
の文字を必要とする、例えば著作権に関するコピーライ
トのシンボルマーク、著作権主張者名を、あらかじめ着
脱可能な記録媒体(21)に記録しておき、それを装填
することではじめて写し込み記録が可能となるように構
成し、さらに、記録媒体(21)には記録部(22)を
保護する保護手段(23)を設置し、この保護手段(2
3)を記録媒体(21)のカメラ1への装填に関する動
作に連動して、記録部(22)を保護する位置から読み
取り可能な位置に移動させるように構成したので、数値
以外のいかなる複雑な情報であっても写し込み記録可能
となし、かつ記録媒体(21)を脱着可能となすことに
より他人がその情報を勝手に記録することを未然に防止
すると共に、記録媒体(21)が単独の状態にあっては
常時記録部(22)が保護されているために、汚損や破
損による写し込み情報の損失を防止することが可能とな
る。
【0121】
【発明の効果】以上のように、本発明の情報記録媒体及
びカメラによれば、撮影に関連する文字または記号の情
報を記録部に予め視認可能に記録するようにしたので、
複雑な文字を含む、例えば著作権に関する情報等も鮮明
に写し込み記録可能で、複雑な回路構成や、特殊な発光
素子を使用することなく、しかも他人に利用されるおそ
れがないように記録媒体を着脱可能とし、記録媒体は単
独状態において記録部の汚損等から保護されるような情
報記録媒体及びカメラを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1実
施例を示す斜視図である。
【図2】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1実
施例を示す斜視図である。
【図3】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1実
施例を示す斜視図である。
【図4】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1実
施例を示す平面図及び断面図である。
【図5】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1実
施例を示す平面図である。
【図6】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1実
施例を示す断面図である。
【図7】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1実
施例を示す拡大断面図である。
【図8】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1実
施例を示す平面図である。
【図9】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1実
施例を示す拡大断面図である。
【図10】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示す断面図である。
【図11】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示す断面図である。
【図12】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示す平面図である。
【図13】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示すブロック結線図である。
【図14】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示すフローチャートである。
【図15】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示すフローチャートである。
【図16】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示す正面図である。
【図17】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示す正面図である。
【図18】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示す正面図である。
【図19】本発明による情報記録媒体及びカメラの第1
実施例を示す正面図である。
【図20】本発明による情報記録媒体及びカメラの第2
実施例を示す拡大断面図である。
【図21】本発明による情報記録媒体及びカメラの第2
実施例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 レンズ 3 ファインダ 4 シャッタボタン 5 データバック本体 6 液晶表示デバイス 7 液晶表示デバイス 8 操作ボタン群 10 蓋部 11 カードスイッチ 21 カード 21a 保護板摺動面 21c 面 21d 段部 21e 長孔 22 マスク部 23 保護板 23a 孔 23b 長孔 23c バネ 24 基準ピン 25 孔 26 装填部 101〜109 撮影画面 111 スライド板 111a 立ち曲げ部 111b 係合部 112 レバー 112a 二股部 112a 部 112b 一端 113 ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影に関連する文字または記号の情報が予
    め視認可能に記録された記録部と、 該記録部を覆って保護する保護位置と、前記記録部を露
    出して前記情報の写し込み記録を許可する露出位置とを
    変位可能な記録部保護手段とを有することを特徴とする
    カメラに装填可能な情報記録媒体。
  2. 【請求項2】前記記録媒体保護手段が透明部材で構成さ
    れ、前記保護位置においても前記記録部に記録されてい
    る文字または記号の情報を外部から視認できることを特
    徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】撮影に関連する文字または記号の情報が予
    め視認可能に記録された記録部と、 該記録部を覆って保護する保護位置と、前記記録部を露
    出して前記情報の写し込み記録を許可する露出位置とを
    変位可能な記録部保護手段とを有する情報記録媒体を着
    脱可能なカメラであって、 前記情報記録媒体を着脱する記録媒体装着部を具備し、 前記情報記録媒体を前記記録媒体装着部に装着する操作
    によって、前記情報記録媒体の前記保護位置と前記露出
    位置とを切り替え、前記記録部上の情報を対象となる撮
    影画面の近傍に写し込み可能とすることを特徴とするカ
    メラ。
  4. 【請求項4】撮影に関連する文字または記号の情報が予
    め視認可能に記録された記録部と、 該記録部を覆って保護する保護位置と、前記記録部を露
    出して前記情報の写し込み記録を許可する露出位置とを
    変位可能な記録部保護手段とを有する情報記録媒体を着
    脱可能なカメラであって、 前記情報記録媒体を着脱する記録媒体装着部と、 前記情報記録媒体の前記保護位置と前記露出位置とを手
    動操作によって切り替える切替操作手段を具備し、 前記情報記録媒体を前記記録媒体装着部に装着した後
    に、前記切替操作手段を手動操作することによって前記
    保護位置と前記露出位置とを切り替え、前記記録部上の
    情報を対象となる撮影画面の近傍に写し込み可能とする
    ことを特徴とするカメラ。
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