JPH0735919U - 作業環境改善装置 - Google Patents

作業環境改善装置

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JPH0735919U
JPH0735919U JP6463093U JP6463093U JPH0735919U JP H0735919 U JPH0735919 U JP H0735919U JP 6463093 U JP6463093 U JP 6463093U JP 6463093 U JP6463093 U JP 6463093U JP H0735919 U JPH0735919 U JP H0735919U
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裕男 水島
克行 永井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一台の装置で、作業現場の室内空気浄化と、
作業台兼用局所集塵と、電気掃除機、スポットクーラー
的な冷暖房機としての機能を選択的に使い分けることが
簡単にできて、各種作業環境の改善と共に設備費及び設
置スペースの削減が図れる作業環境改善装置を提供する
ことにある。 【構成】 移動可能な筐体1に、室内空気浄化用吸込み
口10と、作業台兼用開閉蓋12付き局所集塵用吸込み
口11と、これら汚染空気を吸込む吸排気用送風機25
と、その汚染空気を浄化処理するプレダストボックス2
7、プレフィルタ30、メインフィルタ31と、その清
浄空気を排風する風向き可変型排気口20と、掃除機用
ブロア39と、これによりゴミを吸い込む掃除機用ホー
ス36と、このゴミを粗除塵する除塵ボックス35と、
冷暖房設備の送風口とフレキシブルダクトを介し接続可
能な冷・暖気導入口15とを備えてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種生産・加工工場や研究所等の作業現場での汚染空気の浄化など 作業環境を改善するのに利用される作業環境改善装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、特に中小企業では3K対策に悩む職場が多く、作業現場に各種の装置を 設置して環境改善に努めている。例えば、生産・加工工場や研究所等の作業現場 では、粉塵やガス・ヒューム・ミスト等の発生があり、これを放置すると作業環 境が悪化して作業者の精神衛生や健康を害することになったり、不純物を嫌う製 品の加工作業に支障を来したりする。また、熱の発生し易い現場や夏期或いは冬 期においては作業環境の温度対策(冷暖房)も図らなければならない。
【0003】 これらの作業環境対策として、室内空気清浄機や、作業台兼用局所集塵装置や 、脱ガス或いは脱臭装置や、電気掃除機や、クーラーやヒーター或いはエアコン 等の冷暖房機などの各種作業環境改善装置を個々に必要に応じて設置している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の作業環境改善装置は、前述の如く、汚染処理対象等によりそ れぞれ個々に別装置として製作・販売されており、ユーザーとしては用途を考慮 して必要に応じ個々に購入して設置する必要がある。しかし、多くの企業では、 投資メリットの多い生産設備関係の装置は比較的スムーズに導入するが、各種の 作業環境改善装置に対してはメリットを見出すことが難しく導入がはかどらない 。
【0005】 また、前述した従来の各種の作業環境改善装置は、使用目的が固定化されてお り、個々にその用途を変更することができず、多種雑多な汚染源に対する自由度 が低い。仮に用途変更すべく改造するとしても、改造費用が高くつき、コスト的 なデメリットの方が多い。
【0006】 従って、ユーザー側では、人手不足解消などをねらって作業環境の改善を十分 に図ろうとすると、自ずと複数種の装置を購入して設置することになり、設備費 が嵩むと共に、設置スペースも多く必要となるなどの問題があった。
【0007】 本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的とするところは、従来の諸問題を解 消すべく、一台の装置で、作業現場の室内空気浄化と、作業台兼用局所集塵との 両機能を選択的に使い分けることが簡単にできて、粉塵等に対する作業環境の改 善と共に設備費及び設置スペースの削減が図れる作業環境改善装置を提供するこ とにある。
【0008】 また、一台の装置で、作業現場の室内空気浄化と、作業台兼用局所集塵との両 機能に加えて、床面等のゴミ掃除が可能な電気掃除機や、スポットクーラー的な 冷暖房機の機能を選択的に使い分けることが簡単にできて、更に一層の各種の作 業環境の改善が図れる作業環境改善装置を提供することにある。 また、前述した各種機能に加えて、脱ガスや脱臭等の用途変更が簡単にできる 作業環境改善装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】
請求項1に係わる本考案の作業環境改善装置は、前記目的を達成するために、 筐体に、室内汚染空気を吸込み可能な室内空気浄化用吸込み口と、作業台兼用開 閉蓋付きでその蓋を開いて作業台とすると開口する局所集塵用吸込み口と、排気 口とを設け、且つ前記筐体内に、通常では室内汚染空気を前記室内空気浄化用吸 込み口から吸込むと共に前記開閉蓋を開いて作業台とすると該作業台上付近の汚 染空気を局所集塵吸込み口から吸込んで前記排気口に向け送風する吸排気用送風 機と、この送風機により吸込まれた汚染空気を浄化処理する空気浄化手段とを設 けて構成したことを特徴とする。
【0010】 こうした構成の作業環境改善装置であれば、これ一台で、局所集塵用吸込み口 の作業台兼用開閉蓋を閉じて吸排気用送風機を稼働させることで、室内空気浄化 用吸込み口から作業場の室内汚染空気が筐体内に吸い込まれ、その汚染空気が筐 体内の空気浄化手段により清浄化されて、排気口より再び室内に排気され、該作 業室内空気の浄化による作業環境の改善が図れるようになると共に、、その状態 から前記作業台兼用開閉蓋を開けば、それが作業台となって、この上で製品加工 等の作業ができると共に、局所集塵用吸込み口が開口し、ここから該作業台上付 近の汚染空気が集中的に筐体内に吸い込まれて前記同様に清浄化されて排気口よ り出される。即ち、作業台上での製品加工等の作業に伴う発塵を局所集塵して浄 化処理でき、作業現場の集中的な環境改善が図れて作業者の健康維持や汚染を嫌 う加工製品の保護などに有効となる。
【0011】 請求項2に係わる本考案の作業環境改善装置は、前記目的を達成するために、 前述の請求項1の装置に加えて、筐体内に除塵ボックスを設けると共に、その除 塵ボックスと連通する状態で筐体外方に長く延出する掃除機用ホースを設け、且 つその掃除機用ホースからゴミを前記除塵ボックス内に吸込むと共に該除塵ボッ クス内で粗除塵された汚染空気を吸排気用送風機の吸引力が働いている筐体内の 空気浄化手段方へ吐出させる掃除機用ブロアを設けて、電気掃除機の機能を合わ せ持つ構成としたことを特徴とする。
【0012】 こうした構成の作業環境改善装置であれば、これ一台で、前記請求項1の装置 の作業現場の室内空気浄化と、作業台兼用局所集塵との両機能に加え、掃除機用 ブロアを稼働させることで、掃除機用ホースにより床面等のゴミを吸い込んで電 気掃除機として利用可能となる。この際、粗ゴミは該ホースから筐体内の除塵ボ ックス内に吸い込まれて前処理的に捕集除去され、その粗除塵された残りの汚染 空気が筐体内の空気浄化手段に導通されるので、ホースからボルト・ナットや金 屑等の固形物を吸い込んでも問題がなく、また該除塵ボックス内に繊維状の充填 物を入れておけば水や油の捕集にも対応でき、作業場の周辺床などの掃除に有効 に活用できて作業環境の改善が図れる。しかも、その際、作業者はその場で即座 に電気掃除機として機能させて床等の清掃ができるので、保管庫等に別途電気掃 除機を取りに行ったり片付けたりする手間が省けて作業能率の向上にも寄与でき る。
【0013】 請求項3に係わる本考案の作業環境改善装置は、前記目的を達成するために、 前記請求項1又は2の装置に加えて、冷暖房設備の送風口とフレキシブルダクト を介し接続可能な冷・暖気導入口を、吸排気用送風機の吸引力が働いている筐体 内部と連通する状態に設けると共に、そのダクト接続口から筐体内に導入された 冷気或いは暖気を吸排気用送風機により排気口から作業者側に吹き出すように排 気口を風向き可変型として、冷暖房器の機能を合わせ持つ構成としたことを特徴 とする。
【0014】 こうした構成の作業環境改善装置であれば、これ一台で、前述の請求項1又は 2の装置の作業現場の室内空気浄化と、作業台兼用局所集塵との両機能に加え、 或いは更に電気掃除機の機能に加え、冷・暖気導入口を例えば既存の冷暖房設備 の送風口とフレキシブルダクトを介して接続することで、その冷気或いは暖気が 筐体内に導入されて、吸排気用送風機の働きで、該筐体の風向き可変型の排気口 から作業者側に向けて吹き出されるようになり、これでスポット的に作業現場の 効率の良い冷房或いは暖房が可能で、熱の発生し易い現場や夏期或いは冬期にお ける温度的な作業環境の改善が図れるようになる。
【0015】 請求項4に係わる本考案の作業環境改善装置は、前記目的を達成するために、 前記請求項1乃至3のいずれかの装置において、空気浄化手段を、内部に粗フィ ルタや脱臭用吸着剤を選択的に収納可能なプレダストボックスと、汚染空気浄化 用のプレフィルタ及びメインフィルタとを備え、且つその各々が筐体に対し脱着 交換可能に設置されていることを特徴とする。
【0016】 こうした構成の作業環境改善装置であれば、これ一台で、前述した各種機能の 選択的利用に加えて、空気浄化手段としてのプレダストボックスを筐体から一度 引き出して内部に活性炭等の脱臭用吸着剤を収納したり、プレフィルタ及びメイ ンフィルタを筐体内から外して異種のフィルタ例えば脱ガス用吸着フィルタと交 換することで、脱臭や脱ガス処理に利用できて作業環境の改善が図れるようにな る。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の作業環境改善装置の一実施例を図面により説明する。図1は正 面図、図2は平面図、図3(a)(b)は図1のX−X線に沿う断面図及びY− Y線に沿う矢視側面図である。
【0018】 まず、図中符号1は最大高さが1100mm程度で幅が1000mm程度のボックス状をな す筐体(装置本体ケーシング)を示す。この筐体1の下部四隅部に自在キャスタ ー2が取り付けられて作業員の手押しにより任意位置に走行移動可能となってい る。この筐体1内は、縦横仕切板3,4、5により、偏平な下部室6と、この上 側で正面から見て左側略3分の2程度の範囲に亘る前後部室7,8と、右側室9 とに区画されている。
【0019】 前記筐体1の前面板の下部寄りに、複数横長スリット状に開口して室内汚染空 気を前記前部室7内に吸込み可能な室内空気浄化用吸込み口10が設けられてい る。また、筐体1の前部室7の上端には、作業台兼用開閉蓋11付きの局所集塵 用吸込み口12が形成されている。
【0020】 その開閉蓋11は取手11a付きで、筐体1の上端前半部に図示しないリンク アームやスライドヒンジを介して平時は斜めに設置保持されて、該局所集塵用吸 込み口12全体を閉塞し、取手11aを掴んで前方に引っ張り倒すことで該局所 集塵用吸込み口12を開口できると共に、その開閉蓋11がテーブルの天板の如 く筐体1の前方に張り出すように水平状態に保持されて作業台として利用可能と なる。
【0021】 また、筐体1の一側板部には、図示しない冷暖房設備の送風口とフレキシブル ダクトを介し接続可能な冷・暖気導入口15が前記前部室7と内部連通する状態 に設けられている。この導入口15はダンパー16を有し、平時脱着可能な蓋1 8により閉塞されている。
【0022】 一方、筐体1の上端後半部には後部室8と内部連通して排気口20が設けられ ている。この排気口20は、通常は斜め後方に向けて排風すべく排気口枠21に 複数の横長ルーバー22を設けた構成であるが、その各ルーバー22が回転して 開閉可能であると共に、排気口枠21全体が筐体1の上端部に対し図3(a)の 想像線に示す如く立ち起こし可能で、前向き(作業台方に)に排風できる風向き 可変型とされている。
【0023】 こうした筐体1内の後部室8内上部寄りに吸排気用送風機25が設置されてい る。この排風機25は、回転駆動することにより、通常では前記室内空気浄化用 吸込み口10から室内汚染空気を筐体1内の前部室7に吸込んで、この下側の仕 切板4の切欠開口4aを介して下部室6に導き、更に該仕切板4の切欠開口4b を介して後部室8に吸引して、その上端の前記排気口20から外部に排風する働 きをなす。なお、前記開閉蓋11を開いて作業台とすると、排風機25は該作業 台上付近の汚染空気を局所集塵吸込み口12から筐体1内の前部室7に吸込んで 、前述同様に下部室6を通して後部室8に吸引し、その上端の排気口20から外 部に排風する働きをなす。また、前記冷・暖気導入口15に冷暖房設備の送風口 からフレキシブルダクトを介して導入される冷気或いは暖気も、前記同様に送風 機25の働きで筐体1内の前部室7から下部室6を通して後部室8に吸引し、そ の上端の排気口20から外部に排風される。この際、その排気口20の風向き調 整を行うことで冷気或いは暖気を筐体1前方(作業者側)に吹き出すことが可能 である。こうした排風機25と排気口20の間には吸音材を用いた消音器(バッ フル)26が設けられている。
【0024】 前記送風機25により吸込まれた汚染空気を浄化処理する空気浄化手段として 、まず前記筐体1内の下部室6内に前方から引出し式にて脱着可能に比較的偏平 な上面開放の取手付きプレダストボックス27が設置されている。このプレダス トボックス27の内部にはパームロック等の繊維状の粗フィルタ28が収納され て、粉塵を慣性分離と濾過との2方式で集塵可能となっている。なお、脱臭や脱 ガス用に用途変更する場合は、プレダストボックス27内に該粗フィルタ28に 代えて活性炭等の脱臭用吸着剤を選択的に収納可能である。
【0025】 また、空気浄化手段として、筐体1内の後部室8内下部に汚染空気浄化用のプ レフィルタ30とメインフィルタ31とが上下多段に設置されている。そのプレ フィルタ30はガラス繊維や不織布等の濾材を用いた粗塵用フィルタである。メ インフィルタ31はミニプリーツ型濾材を用いた中・高性能又はHEPAフィル タ等である。これらプレフィルタ30とメインフィルタ31とは筐体1の背面側 から引出し式にて脱着及び異種フィルタ例えば脱ガス用吸着フィルタと交換可能 に設置されている。なお、プレフィルタ30の上面近傍には粉塵濃度が高い場合 の目詰まりを想定して濾過捕集した粉塵の払い落とし用エアーノズル32が図示 しないミストセパレータやレギュレータや電磁弁等の付属品と共に設置され、こ の端末が筐体1の側壁に導出されて図示しない外部コンプレッサー等と接続可能 になっている。
【0026】 更に、前記筐体1内の右側室9の後方下部には電気掃除機用の除塵ボックス3 5が筐体1の背面側から脱着可能に設置されている。この除塵ボックス35は単 なる密閉箱状で、ボルトや金屑等の固形物を回収できるが、内部に繊維状の充填 物を入れておけば水や油の回収にも対応できる。この除塵ボックス35と連通す る状態で筐体1の一側外方に長く延出するフレキシブルな掃除機用ホース36が 設けられている。このホース36は不使用時は筐体1の一側部に突設したフック 37,38に引っ掛けるようにして保管でき、使用時にはそこから外して長く延 ばし、先端開口部を直接或いは別途用意した吸引ノズル(図示省略)を取付けて 作業場の周辺床などの掃除に供する。
【0027】 また、前記筐体1内の右側室9の前方下部に掃除機用ブロア39が設置されて いる。この掃除機用ブロア39は、前記除塵ボックス35の上部に配管40を介 し接続され、掃除機用ホース36からゴミを前記除塵ボックス35内に吸込むと 共に、その除塵ボックス35内で粗除塵された汚染空気を前記吸排気用送風機2 5の吸引力が働いている筐体1内の空気浄化手段としての下部プレダストボック ス27内のパームロック等の粗フィルタ28に衝突させるべく吐出する働きをな す。なお、この掃除機用ブロア39は前記吸排気用送風機25と連動して筐体1 内の負圧の時のみ起動できるようになっている。
【0028】 なお、筐体1の右側室9上端部には、前記吸排気用送風機25や掃除機用ブロ ア39を駆動制御する制御ボックス41が設置されている。またその前側傾斜板 部には吸排気用送風機25や掃除機用ブロア39の防塵型の起動・停止スイッチ 付き操作パネル42と、作業用の照明や電動工具等の電源接続用の防塵型の2口 コンセント43が設けられている。また、その下側部には作業に必要な図面等の 書類や工具や部品等の取手付き小物入れ用引出し44と収納棚45が設けられて いる。
【0029】 こうした構成の作業環境改善装置であれば、これ一台で、まず、局所集塵用吸 込み口12の作業台兼用開閉蓋11を閉じて吸排気用送風機25を稼働させるこ とで、室内空気浄化用吸込み口10から作業場の室内汚染空気が筐体1内の前部 室7に吸い込まれ、その汚染空気が空気浄化手段としての筐体1内下部室6のプ レダストボックス27の内部に導通され、そこでパームロック等の繊維状の粗フ ィルタ28により粉塵が慣性分離と濾過との2方式により粗集塵される。次にそ の汚染空気が筐体1内の後部室8内のプレフィルタ30に通されて濾過集塵され た後に、メインフィルタ31に通されて濾過集塵される。これにて清浄化された 空気は吸排気用送風機25から消音器26を介して上端の排気口20より再び室 内に排気され、該作業室内空気の浄化による作業環境の改善が図れるようになる 。
【0030】 その状態から前記作業台兼用開閉蓋11を開けば、それが作業台となって、こ の上で製品加工等の作業ができると共に、局所集塵用吸込み口12が開口し、こ こから該作業台上付近の汚染空気が集中的に筐体1内の前部室7に吸い込まれて 前記同様に空気浄化手段としてのプレダストボックス27とプレフィルタ30と メインフィルタ31により清浄化されて排気口より出される。この際、前記室内 空気浄化用吸込み口10は特に塞がなくても、開口幅がスリット状に狭く空気抵 抗が局所集塵用吸込み口12に比べ大きいので、その局所集塵用吸込み口12か ら主に空気を吸い込むようになる。これで、作業台上での製品加工等の作業に伴 う発塵を局所集塵して浄化処理でき、作業現場の集中的な環境改善が図れて作業 者の健康維持や汚染を嫌う加工製品の保護などに有効となる。
【0031】 なお、前記作業室内空気の清浄化或いは作業現場の局所集塵の際、脱臭や脱ガ スが必要な場合は、前記プレダストボックス27内に該粗フィルタ28に代えて 活性炭等の脱臭用吸着剤を収納すると共に、プレフィルタ30とメインフィルタ 31との少なくともいずれか一方を脱ガス用吸着フィルタと交換することで簡単 に対処できるようになる。
【0032】 また、粉塵濃度が高くプレフィルタ30の目詰まりが早い場合には、エアーノ ズル32に外部コンプレッサー等を接続して、該ノズル32からジェットエアを 適時間欠的に噴射して、プレフィルタ30に濾過捕集した粉塵を下方に払い落と すことで、該プレフィルタ30の寿命を延長する。
【0033】 一方、作業終了時など、電気掃除機として利用する場合には、前記吸排気用送 風機25と共に掃除機用ブロア39を稼働させ、掃除機用ホース36を延ばして 作業し現場周囲の床面等のゴミを吸い込む。これにて、そのホース36から吸い 込まれた粗ゴミ(ボルト・ナットや金屑等の固形物)は筐体1内の除塵ボックス 35内にて前処理的に捕集除去され、その粗除塵された残りの汚染空気が掃除機 用ブロア39から前記空気浄化手段としてのプレダストボックス27内に吐出さ れ、そこで慣性分離と濾過により除塵された空気は、前述同様に吸排気用送風機 25の働きで該プレダストボックス27内からプレフィルタ30とメインフィル タ31に通されて清浄化され排気口より出される。また該除塵ボックス35内に 繊維状の充填物を入れておけば、ホース36から水や油を吸い込んでも、その捕 集ができて問題ない。これで電気掃除機として利用可能で、作業場の周辺床など の掃除に有効に活用できて作業環境の改善が図れる。
【0034】 また、熱の発生し易い現場や夏期或いは冬期における温度的な作業環境の改善 が必要な場合は、冷・暖気導入口15を例えば既存の冷暖房設備の送風口とフレ キシブルダクトを介して接続する。これで該冷暖房設備から圧送されて来る冷気 或いは暖気が筐体1内の前部室7に導入され、吸排気用送風機25の働きで、前 記同様にプレダストボックス27とプレフィルタ30とメインフィルタ31によ り清浄化されながら、上端の排気口20より吹き出される。この際、排気口20 の向きを可変操作して風向きを作業者側に向けて吹き出すことができ、これでス ポット的に作業現場の効率の良い冷房或いは暖房が可能で、熱の発生し易い現場 や夏期或いは冬期における温度的な作業環境の改善が図れるようになる。
【0035】 以上の如く、本考案の作業環境改善装置であれば、これ一台で、作業現場に応 じたニーズに答えて、空気清浄機、脱臭機、局所集塵機、電気掃除機、スポット クーラー的な冷暖房器などの各種の選択的使い分けが簡単にできて、複数機種を 各々購入しなくても済み、各種の作業環境の改善と共に、設備費及び設置スペー スの削減が図れるようになる。
【0036】
【考案の効果】
本考案の作業環境改善装置は、前述の如く構成したので、これ一台で、作業現 場の室内空気浄化と、作業台兼用局所集塵との両機能を選択的に使い分けること が簡単にできて、粉塵等に対する作業環境の改善と共に設備費及び設置スペース の削減が図れる。
【0037】 また、本考案の作業環境改善装置は、これ一台で、作業現場の室内空気浄化と 、作業台兼用局所集塵との両機能に加えて、床面等のゴミ掃除が可能な電気掃除 機や、スポットクーラー的な冷暖房機の機能を選択的に使い分けることが簡単に できて、更に一層の各種の作業環境の改善が図れる。 更に、本考案の作業環境改善装置は、前述した各種機能に加えて、脱ガスや脱 臭等の用途変更が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の作業環境改善装置の一実施例を示す正
面図。
【図2】同上実施例の装置の平面図。
【図3】(a)は図1のX−X線に沿う断面図、(b)
は図1のY−Y線に沿う矢視側面図。
【符号の説明】
1…筐体、10…室内空気浄化用吸込み口、11…局所
集塵用吸込み口、12…作業台兼用開閉蓋、15…冷・
暖気導入口、20…排気口、25…吸排気用送風機、2
7,30,31…空気浄化手段(27…プレダストボッ
クス、30…プレフィルタ、31…メインフィルタ)、
35…除塵ボックス、36…掃除機用ホース、39…掃
除機用ブロア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 足立 春之 神奈川県平塚市久領堤1番37号 日本エア ー・フィルター株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に、室内汚染空気を吸込み可能な室
    内空気浄化用吸込み口と、作業台兼用開閉蓋付きでその
    蓋を開いて作業台とすると開口する局所集塵用吸込み口
    と、排気口とを設け、且つ前記筐体内に、通常では室内
    汚染空気を前記室内空気浄化用吸込み口から吸込むと共
    に前記開閉蓋を開いて作業台とすると該作業台上付近の
    汚染空気を局所集塵吸込み口から吸込んで前記排気口に
    向け送風する吸排気用送風機と、この送風機により吸込
    まれた汚染空気を浄化処理する空気浄化手段とを設けて
    構成したことを特徴とする作業環境改善装置。
  2. 【請求項2】 筐体内に除塵ボックスを設けると共に、
    その除塵ボックスと連通する状態で筐体外方に長く延出
    する掃除機用ホースを設け、且つその掃除機用ホースか
    らゴミを前記除塵ボックス内に吸込むと共に該除塵ボッ
    クス内で粗除塵された汚染空気を吸排気用送風機の吸引
    力が働いている筐体内の空気浄化手段方へ吐出させる掃
    除機用ブロアを設けて、電気掃除機の機能を合わせ持つ
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の作業環境改
    善装置。
  3. 【請求項3】 冷暖房設備の送風口とフレキシブルダク
    トを介し接続可能な冷・暖気導入口を、吸排気用送風機
    の吸引力が働いている筐体内部と連通する状態に設ける
    と共に、そのダクト接続口から筐体内に導入された冷気
    或いは暖気を吸排気用送風機により排気口から作業者側
    に吹き出すように排気口を風向き可変型として、冷暖房
    器の機能を合わせ持つ構成としたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の作業環境改善装置。
  4. 【請求項4】 空気浄化手段は、内部に粗フィルタや脱
    臭用吸着剤を選択的に収納可能なプレダストボックス
    と、汚染空気浄化用のプレフィルタ及びメインフィルタ
    とを備え、且つその各々が筐体に対し脱着交換可能に設
    置されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか
    に記載の作業環境改善装置。
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