JPH0735222A - 歯車変速機 - Google Patents

歯車変速機

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JPH0735222A
JPH0735222A JP5181054A JP18105493A JPH0735222A JP H0735222 A JPH0735222 A JP H0735222A JP 5181054 A JP5181054 A JP 5181054A JP 18105493 A JP18105493 A JP 18105493A JP H0735222 A JPH0735222 A JP H0735222A
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JP
Japan
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gear
shaft
pump
oil
idle
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JP5181054A
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Isamu Sunaga
勇 須長
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like
    • F16H57/0426Means for guiding lubricant into an axial channel of a shaft

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】相互に結合されるクラッチケースおよびミッシ
ョンケースに、クラッチを介して動力源に連結される入
力軸と出力軸とが回転自在に支承されるとともにアイド
ル歯車軸が固定的に支承され、該アイドル歯車軸に、後
進用入力歯車に噛合される第1アイドル歯車と、後進用
出力歯車に噛合される第2アイドル歯車とが回転自在に
支承され、第1および第2アイドル歯車間には後進段確
立用クラッチ機構が設けられる歯車変速機に、コンパク
トな構成のオイルポンプを充分な潤滑が可能として配設
する。 【構成】第2アイドル歯車23に連結されてアイドル歯
車軸25で回転自在に支承されるポンプ歯車30と、ク
ラッチケース11に設けられて前記ポンプ歯車30を収
納する収納凹部27と、収納凹部27に収納されたポン
プ歯車30を覆ってクラッチケース11に結合されるカ
バー31とでオイルポンプPが構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相互に結合されるクラ
ッチケースおよびミッションケースに、クラッチを介し
て動力源に連結される入力軸ならびに該入力軸に平行な
出力軸が回転自在に支承されるとともに、入力軸および
出力軸に平行なアイドル歯車軸が固定的に支承され、該
アイドル歯車軸に、入力軸に固設された後進用入力歯車
に噛合される第1アイドル歯車と、出力軸に固設された
後進用出力歯車に噛合される第2アイドル歯車とが回転
自在に支承され、第1および第2アイドル歯車間には、
両アイドル歯車を連結可能な後進段確立用クラッチ機構
が設けられる歯車変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる変速機は、たとえば特開平
2−118235号公報等により知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような変速機内の
潤滑は、従来では歯車の掻き揚げによるオイル飛散式に
よっていた。しかるに動力源および変速機を含むパワー
ユニットの高回転、高出力化に伴い、オイルポンプによ
りオイルを潤滑部に強制的に供給することが必要となっ
て来ており、このオイルポンプ式の潤滑方式を採用する
にあたっては、複雑に入り組んだ変速機内の何処にオイ
ルポンプを配設するかが重要な問題となっている。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、コンパクトな構成のオイルポンプを充分な潤
滑が可能として配設した歯車変速機を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、相互に結合されるクラッチ
ケースおよびミッションケースに、クラッチを介して動
力源に連結される入力軸ならびに該入力軸に平行な出力
軸が回転自在に支承されるとともに、入力軸および出力
軸に平行なアイドル歯車軸が固定的に支承され、入力軸
に固設された後進用入力歯車に噛合される第1アイドル
歯車と、出力軸に固設された後進用出力歯車に噛合され
る第2アイドル歯車とが前記アイドル歯車軸に回転自在
に支承され、第1および第2アイドル歯車間には、両ア
イドル歯車を連結可能な後進段確立用クラッチ機構が設
けられる歯車変速機において、第2アイドル歯車に連結
されてアイドル歯車軸で回転自在に支承されるポンプ歯
車と、クラッチケースに設けられて前記ポンプ歯車を収
納する収納凹部と、収納凹部に収納されたポンプ歯車を
覆ってクラッチケースに結合されるカバーとでオイルポ
ンプが構成されることを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、入力軸には、該ミッ
ションケースに設けられたオイル通路に通じる通路が同
軸に設けられ、アイドル歯車軸は、オイルポンプに連な
ってクラッチケースに設けられたオイル供給路に連通し
て中空に形成され、一端部がアイドル歯車軸内に嵌挿さ
れたオイル導管の他端部がミッションケースの前記オイ
ル通路に接続される。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0008】図1ないし図4は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は歯車変速機の概略縦断面図、図2は
図1の要部拡大図、図3は第2アイドル歯車およびポン
プ歯車の連結部分解斜視図、図4はオイル供給経路を示
す断面図である。
【0009】先ず図1において、歯車変速機Tのケーシ
ング10は、クラッチケース11およびミッションケー
ス12が相互に結合されて成り、このケーシング10に
は、動力源としてのエンジンEにクラッチCを介して連
結される入力軸としてのメインシャフト13と、出力軸
としてのカウンタシャフト14とが相互に平行にして回
転自在に支承される。すなわちクラッチケース11を回
転自在に貫通するメインシャフト13の一端部がクラッ
チCを介してエンジンEに連結され、クラッチケース1
1およびメインシャフト13間には軸受15が介装さ
れ、メインシャフト13の他端部とミッションケース1
2との間には軸受16が介装される。またカウンタシャ
フト14の両端部は、クラッチケース11およびミッシ
ョンケース12に軸受17,18を介して回転自在に支
承される。
【0010】ケーシング10内で、メインシャフト13
およびカウンタシャフト14間には、択一的に確立可能
な前進第1速歯車列G1 、前進第2速歯車列G2 、前進
第3速歯車列G3 、前進第4速歯車列G4 、前進第5速
歯車列G5 および後進歯車列GR が設けられる。
【0011】前進第1速歯車列G1 、前進第2速歯車列
2 、前進第3速歯車列G3 、前進第4速歯車列G4
よび前進第5速歯車列G5 、ならびにそれらの前進歯車
列G 1 〜G5 を択一的に確立するための機構は、従来周
知のものであり、それらの構成についての詳細な説明は
省略する。
【0012】図2を併せて参照して、後進歯車列G
R は、メインシャフト13に固設される後進用入力歯車
20と、カウンタシャフト14に固設される後進用出力
歯車21と、後進用入力歯車20に常時噛合する第1ア
イドル歯車22と、後進用出力歯車21に常時噛合する
第2アイドル歯車23と、第1および第2アイドル歯車
22,23間に配設される後進段確立用クラッチ機構2
4とから成る。
【0013】ケーシング10には、前記メインシャフト
13およびカウンタシャフト14と平行である中空円筒
状のアイドル歯車軸25が固定される。このアイドル歯
車軸25の一端部には、その全周にわたって外側方に張
出す結合鍔部28が設けられており、該結合鍔部28が
アイドル歯車軸25の軸線と直交する方向に進退可能な
ボルト29でミッションケース12に結着される。また
クラッチケース11のケーシング10内に臨む内面に
は、横断面円形である有底の嵌合凹部26と、該嵌合凹
部26の開口端に連なる横断面円形の収納凹部27とが
同軸に設けられており、前記アイドル歯車軸25の他端
部は嵌合凹部26に嵌合される。
【0014】クラッチケース11にはオイルポンプPが
配設されるものであり、このオイルポンプPは、アイド
ル歯車軸25で回転自在に支承されるポンプ歯車30
と、該ポンプ歯車30を収納すべくクラッチケース11
に設けられた前記収納凹部27と、収納凹部27に収納
されたポンプ歯車30を覆ってクラッチケース11に結
合されるカバー31とで構成される。
【0015】このオイルポンプPは、所謂トロコイドポ
ンプであり、ポンプ歯車30は、アイドル歯車軸25で
回転自在に支承される外歯歯車32と、該外歯歯車32
に噛合する内歯歯車33とを備え、外歯歯車32の中心
部には、軸方向両側に延びる支持筒部32aおよび連結
筒部32bが一体に設けられる。
【0016】前記収納凹部27は、嵌合凹部26よりも
大径にして該嵌合凹部26に段部27bを介して連設さ
れる小径部27aと、小径部27aよりも大径にして該
小径部27aに段部27dを介して連なる大径部27c
とから成るものであり、外歯歯車32の支持筒部32a
はアイドル歯車軸25と小径部27aとの間に回転摺動
可能に嵌合される。
【0017】カバー31は、前記外歯歯車32の連結筒
部32bを貫通させる孔31aを有して平板状に形成さ
れるものであり、ねじ部材34によりクラッチケース1
1に結合される。而して外歯歯車32および内歯歯車3
3は、収納凹部27の段部27dおよびカバー31に両
面を摺接させてアイドル回転軸25で回転自在に支承さ
れることになる。またクラッチケース11には、外歯歯
車32および内歯歯車33間に通じて段部27dに開口
せしめられる吐出口35と、外歯歯車32および内歯歯
車33間に通じて前記吐出口35とは周方向にずれた位
置で段部27dに開口せしめられる吸入口36とが設け
られる。
【0018】アイドル歯車軸25の軸方向一端側には、
結合鍔28との間に皿ばね38を介在させてアイドル歯
車軸25を囲繞するリング状のスラストワッシャ39が
配置され、アイドル歯車軸25の軸方向中間部には該ア
イドル歯車軸25を囲繞するリング状のスラストワッシ
ャ40が配置される。またアイドル歯車軸25の他端側
には、前記オイルポンプPにおける外歯歯車32の連結
筒部32bを囲繞するリング状のスラストワッシャ41
が配置され、このスラストワッシャ41はカバー31で
受けられる。而してスラストワッシャ39,40間で第
1アイドル歯車22が回転自在にしてアイドル歯車軸2
5に支承され、スラストワッシャ40,41間で第2ア
イドル歯車23が回転自在にしてアイドル歯車軸25に
支承される。すなわち第1アイドル歯車22とスラスト
ワッシャ39,40との間にはスラスト軸受42,43
が介装され、第2アイドル歯車23とスラストワッシャ
40,41との間にはスラスト軸受44,45が介装さ
れ、両アイドル歯車22,23とアイドル歯車軸25と
の間にはラジアル軸受46,47がそれぞれ介装され
る。
【0019】ところで、相互に噛合する第2アイドル歯
車23および後進用出力歯車21はヘリカルギヤであ
り、その動力伝達時には第2アイドル歯車23からスラ
スト軸受45およびスラストワッシャ41を介してオイ
ルポンプPのカバー31にスラスト力が作用する。この
ためカバー31からオイルポンプPのポンプ歯車30に
その軸方向に沿う押圧力が作用すると、ポンプ歯車30
が段部27dおよびカバー31間に強く挟まれて円滑な
作動が阻害されるおそれがある。そこで、カバー31に
おいてスラストワッシャ41に対向する面には、ポンプ
歯車30の外周すなわち収納凹部27における大径部2
7cの周縁にほぼ対応する円形の凹部31bが設けら
れ、スラストワッシャ41は、該凹部31bの周囲でカ
バー31に当接せしめられる。このようにすると、第2
アイドル歯車23からスラスト軸受45およびスラスト
ワッシャ41を介してカバー31にスラスト力が作用し
ても、該スラスト力がクラッチケース11で受けられる
ことになり、ポンプ歯車30への前記スラスト力による
悪影響が及ぶことを回避することができ、ポンプ歯車3
0の円滑な作動を確保することができる。
【0020】図3を併せて参照して、上記オイルポンプ
Pの外歯歯車32は第2アイドル歯車23で駆動される
ものであり、第2アイドル歯車23には、外歯歯車32
の連結筒部32bに同軸に対向する連結筒部23aが同
軸に突設される。しかも第2アイドル歯車23側の連結
筒部23aには、たとえば一対の係止切欠き48,48
が周方向に間隔をあけて設けられ、外歯歯車32側の連
結筒部32bには、前記係止切欠き48,48に係合す
る係合突部49,49が突設される。而して係合突部4
9,49を係止切欠き48,48に係合することによ
り、外歯歯車32に第2アイドル歯車23が連結される
ことになり、第2アイドル歯車23の回転によりポンプ
歯車30が回転駆動されることになる。
【0021】後進段確立用クラッチ機構24は、相対回
転不能かつ軸線方向相対移動可能にして第1アイドル歯
車22に係合されるとともに第2アイドル歯車23に噛
合可能なスリーブ51と、該スリーブ51の第2アイド
ル歯車23側への移動に応じて第2アイドル歯車23側
に押圧移動されるべく軸方向移動可能にして第1および
第2アイドル歯車22,23間に配置されるとともに第
1アイドル歯車22との一体回転可能なブロッキングリ
ング52と、該ブロッキングリング52を囲繞するシン
クロナイザスプリング53とを備え、ブロッキングリン
グ52および第2アイドル歯車23の対向面には相互に
摺接可能なテーパ面52a,23bが設けられる。
【0022】第1アイドル歯車22の外周にはスプライ
ン歯55が設けられ、ブロッキングリング52の外周に
はスプライン歯56が設けられ、第2アイドル歯車23
にはスプライン歯57が設けられる。またスリーブ51
の内周にはスプライン歯55に噛合するとともに前記ス
プライン歯56にも噛合可能なスプライン歯58と、前
記スプライン歯57に噛合可能なスプライン歯59が設
けられる。
【0023】このような後進段確立用クラッチ機構24
では、図2で示すニュートラル状態から後進段へのシフ
ト時には、スリーブ51が図2の左方へと駆動され、こ
のスリーブ51の移動によりシンクロナイザスプリング
53を介してブロッキングリング52がスプライン歯5
8で押圧され、ブロッキングリング52のテーパ面52
aが第2アイドル歯車23のテーパ面23bに押付けら
れ、両テーパ面52a,23b間に強い摩擦係合力が発
生する。この際、カウンタシャフト14は停止している
ので、該カウンタシャフト14の後進用出力歯車21に
噛合している第2アイドル歯車23も停止しており、メ
インシャフト13が慣性力で回転していたとしても前記
摩擦係合力による制動力が作用し、メインシャフト13
すなわち第1アイドル歯車22の回転が停止される。
【0024】その後、スリーブ51はさらに左動し、第
2アイドル歯車23のスプライン歯57にスプライン歯
59が係合する。しかもこの際、ブロッキングリング5
2にはそのテーパ面52aをテーパ面23bに押付ける
押圧力は作用しておらず、ブロッキングリング52は回
転自在となっている。これにより第1および第2アイド
ル歯車22,23が相互に連結されながらアイドル歯車
軸25のまわりに回転自在となり、後進歯車列GR が確
立される。
【0025】ところで、ケーシング10内の下部には一
定量のオイルが貯留されており、オイルポンプPで汲み
上げられたオイルが、歯車変速機T内の各潤滑部に供給
される。
【0026】図4において、メインシャフト13には、
該メインシャフト13に回転自在に支承されている部
材、すなわち前進第3速歯車列G3 、前進第4速歯車列
4 および前進第5速歯車列G5 、ならびにそれらの歯
車列G3 ,G4 ,G5 の選択的な確立のための機構を構
成する各部材の潤滑を行なうべく、ミッションケース1
2側に開放した有底の通路61が同軸に設けられる。ま
たカウンタシャフト14には、該カウンタシャフト14
に配設されている部材、すなわち前進第1速歯車列
1 、前進第2速歯車列G2 、前進第3速歯車列G3
前進第4速歯車列G4および前進第5速歯車列G5 、な
らびにそれらの歯車列G1 ,G2 ,G3 ,G4,G5
選択的な確立のための機構を構成する各部材の潤滑を行
なうべく、軸方向全長にわたる通路62が同軸に設けら
れる。さらに、図2で明示するように、中空の円筒状で
あるアイドル歯車軸25には、該アイドル歯車軸25で
回転自在に支承されている外歯歯車32の内周面、ラジ
アル軸受46,47およびスラスト軸受43,44等に
オイルを導くための複数の給油孔63…が内、外面間に
わたって穿設される。このアイドル歯車軸25には、そ
の一端側(図4の右端側)からオイル導管64の一端部
が嵌挿される。而して前記各給油孔63…が設けられて
いる部分ではアイドル歯車軸25の内径はオイル導管6
4の外面との間に環状の微小間隙を形成し得る程度に設
定されるのに対し、アイドル歯車軸25の一端部内径は
オイル導管64の外面に密接する程度に設定される。
【0027】ミッションケース12には、前記メインシ
ャフト13の通路61に通じるオイル通路65が設けら
れており、オイル導管64の他端部は該オイル通路65
に通じるようにしてミッションケース12に嵌合され
る。しかもオイル導管64には、前進第3速歯車列
3 、前進第4速歯車列G4 および前進第5速歯車列G
5 、ならびにそれらの歯車列G3 ,G4 ,G5 の選択的
な確立のための機構を構成する部材に向けてオイルを噴
出するための複数の噴出孔(図示せず)が設けられてい
る。
【0028】ミッションケース12の下部において、ク
ラッチケース11の下部に結合される部分にはストレー
ナ72が装着されており、クラッチケース11には、該
ストレーナ72を矢印で示すように流通したオイルを、
オイルポンプPの吸入口36に導くオイル吸入路73が
設けられる。
【0029】またクラッチケース11には、オイルポン
プPの吐出口35をアイドル歯車軸25内に通じさせる
オイル供給路66が設けられる。またカウンタシャフト
14の近傍上方でクラッチケース11に設けられる凹部
68の開口端を閉塞板69で閉塞して通路70が形成さ
れており、この通路70はカウンタシャフト14の通路
62に連通される。しかも前記オイルポンプPの吐出口
35および通路70間を結ぶオイル供給路67がクラッ
チケース11に設けられており、該オイル供給路67の
油圧が設定値以上になると開弁してオイル供給路67の
オイルをケーシング10内に逃がすリリーフ弁71がク
ラッチケース11に配設される。このリリーフ弁71の
働きにより、ケーシング10内の下部には常に一定量以
上のオイルが貯留されることになる。
【0030】次にこの実施例の作用について説明する
と、オイルポンプPは、アイドル歯車軸25で回転自在
に支承されるポンプ歯車30と、該ポンプ歯車30を収
納すべくクラッチケース11に設けられた前記収納凹部
27と、収納凹部27に収納されたポンプ歯車30を覆
ってクラッチケース11に結合されるカバー31とで構
成されるものであり、歯車変速機Tの内部が複雑に入り
組んでいるにもかかわらず、コンパクトにしてオイルポ
ンプPを歯車変速機Tに付設することが可能となる。
【0031】しかもオイルポンプPのポンプ歯車30
は、後進用出力歯車21に噛合している第2アイドル歯
車23で駆動されるものであり、出力回転数に応じた量
のオイルを吐出することができ、潤滑が必要なときに充
分な潤滑を行なうことが可能となるとともに、エンジン
Eのアイドル運転時等のカウンタシャフト14停止時に
はオイルポンプPが停止することにより、オイルポンプ
Pの駆動による摩擦損失を低減して安定したアイドル運
転状態を維持することができる。
【0032】またメインシャフト13の一端部はクラッ
チケース11を貫通してクラッチCに連結されるもので
あるので、クラッチケース11側に配設されたオイルポ
ンプPからのオイルを、クラッチC側からメインシャフ
ト13内に供給するためには、複雑なシール機構等が必
要となるが、アイドル歯車軸25に嵌挿されたオイル導
管64、ならびにミッションケース12に設けられたオ
イル通路65を介してメインシャフト13内の通路61
にオイルを供給するようにしているので、上記複雑なシ
ール機構等を不要として、クラッチケース11側のオイ
ルポンプPからメインシャフト13内の通路61にオイ
ルを容易に導くことができる。
【0033】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、第2アイドル歯車に連結されてアイドル歯車軸で回
転自在に支承されるポンプ歯車と、クラッチケースに設
けられて前記ポンプ歯車を収納する収納凹部と、収納凹
部に収納されたポンプ歯車を覆ってクラッチケースに結
合されるカバーとでオイルポンプが構成されるので、内
部構成が複雑な歯車変速機に、コンパクトかつ単純な構
成のオイルポンプを配設した強制潤滑を行なうことがで
き、しかもポンプ歯車が出力軸に連なる第2アイドル歯
車で駆動されることにより、オイルポンプを不必要に駆
動することなく必要なときに充分な量のオイルをオイル
ポンプから吐出することができる。
【0035】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、入力軸には、該ミッ
ションケースに設けられたオイル通路に通じる通路が同
軸に設けられ、アイドル歯車軸は、オイルポンプに連な
ってクラッチケースに設けられたオイル供給路に連通し
て中空に形成され、一端部がアイドル歯車軸内に嵌挿さ
れたオイル導管の他端部がミッションケースの前記オイ
ル通路に接続されるので、クラッチに連結される入力軸
内に、クラッチケース側に配設されたオイルポンプから
複雑なシール機構等を不要としてオイルを供給すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯車変速機の概略縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】第2アイドル歯車およびポンプ歯車の連結部分
解斜視図である。
【図4】オイル供給経路を示す断面図である。
【符号の説明】
11 クラッチケース 12 ミッションケース 13 入力軸としてのメインシャフト 14 出力軸としてのカウンタシャフト 20 後進用入力歯車 21 後進用出力歯車 22 第1アイドル歯車 23 第2アイドル歯車 24 後進段確立用クラッチ機構 25 アイドル歯車軸 27 収納凹部 30 ポンプ歯車 31 カバー 61 通路 64 オイル導管 65 オイル通路 66 オイル供給路 C クラッチ E 動力源としてのエンジン P オイルポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に結合されるクラッチケース(1
    1)およびミッションケース(12)に、クラッチ
    (C)を介して動力源(E)に連結される入力軸(1
    3)ならびに該入力軸(13)に平行な出力軸(14)
    が回転自在に支承されるとともに、入力軸(13)およ
    び出力軸(14)に平行なアイドル歯車軸(25)が固
    定的に支承され、入力軸(13)に固設された後進用入
    力歯車(20)に噛合される第1アイドル歯車(22)
    と、出力軸(14)に固設された後進用出力歯車(2
    1)に噛合される第2アイドル歯車(23)とが前記ア
    イドル歯車軸(25)に回転自在に支承され、第1およ
    び第2アイドル歯車間(22,23)には、両アイドル
    歯車(22,23)を連結可能な後進段確立用クラッチ
    機構(24)が設けられる歯車変速機において、第2ア
    イドル歯車(23)に連結されてアイドル歯車軸(2
    5)で回転自在に支承されるポンプ歯車(30)と、ク
    ラッチケース(11)に設けられて前記ポンプ歯車(3
    0)を収納する収納凹部(27)と、収納凹部(27)
    に収納されたポンプ歯車(30)を覆ってクラッチケー
    ス(11)に結合されるカバー(31)とでオイルポン
    プ(P)が構成されることを特徴とする歯車変速機。
  2. 【請求項2】 入力軸(13)には、ミッションケース
    (12)に設けられたオイル通路(65)に通じる通路
    (61)が同軸に設けられ、アイドル歯車軸(25)
    は、オイルポンプ(P)に連なってクラッチケース(1
    1)に設けられたオイル供給路(66)に連通して中空
    に形成され、一端部がアイドル歯車軸(25)内に嵌挿
    されたオイル導管(64)の他端部がミッションケース
    (12)の前記オイル通路(65)に接続されることを
    特徴とする請求項1記載の歯車変速機。
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