JPH0735210B2 - カ−ド分離給送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、カード、紙葉類を１枚ずつ分離給送する装置
に関し、より詳細には、アパーチヤーカーバ、パンチカ
ードなどの分離給送に適する分離給送装置に関する。

（従来技術） 従来より、複数枚のカードを収納するホツパーからカー
ドを１枚ずつ分離給送する種々の方式のものが知られて
いる。

例えば、第６図，第７図に示す分離給送装置がある。こ
の装置は複数枚のカード１をホツパー２内に収納し、さ
らにホツパー２内に上面に傾斜面を有する押圧板３を配
置し、前記カード１をばね４の弾性力を受けた前記押圧
板３にて押圧し、前記押圧板３の傾斜面をホツパー２の
右上端に配置した給送ローラ５方向に上るような傾斜に
することにより、カード１の端部を給送ローラ５に押圧
し、給送ローラ５に相対向する分離板６との共働作用に
て、カード１を給送路７へ１枚ずつ搬送するものであ
る。

ところで、上述した従来装置において、押圧板３はばね
４に力を受けてカード１を給送ローラ５に対し常時押圧
付勢しているため、ホツパー２内の先行カード１の後端
が、押圧板３の先端を通過後、カード１を１枚通過させ
るものの２枚以上重なつては通過させないように配置さ
れている給送ローラ５と分離板６とを通過するまでの
間、後続カード１が給送ローラ５により強制的に分離板
６の傾斜面で分離板６と給送ローラ５との間に２枚重な
つた状態（第７図）で給送方向へ押圧される。

このため、前記後続カード１の給送方向の端部が損傷を
受けるという欠点があつた。特に同一カード１が繰り返
し給送使用される時は、カード１の先端縁の損傷が大き
くなるという問題がある。

（目的） 本発明は、上述した従来技術の問題点を解消し、カード
の損傷防止をより一層図るとともに、この破損防止を制
御している間のカードの搬送ミスを防止したカード分離
給送装置を提供することを目的とする。

（構成） 本発明は、上記の目的を達成するために、収納するカー
ドの給送方向より短い長さの給送方向の幅を有するホッ
パーと、このホッパー内に摺動可能に装着されて、カー
ドの給送方向に対して後端部が下がるように形成され、
かつカードを押圧する傾斜面を有する押圧体と、ホッパ
ーのカード送出口において押圧体と反対側に位置し、か
つカードの端部に接するように周面を突出するように配
置された回動可能な給送ローラと、この給送ローラに対
し間隙が調整可能に対向配置されたカード分離体とを具
備するカード分離給送装置において、前記押圧体の摺動
をピニオンギアの回転に変換するラックピニオン機構
と、前記ピニオンギアを軸支する支軸と、前記支軸に嵌
着された電磁クラッチと、前記給送ローラと前記カード
分離体とが対向した位置に対してカードの給送方向の下
流側に設けられた搬送ローラと、この搬送ローラの下流
方向近傍に設けられ、カードの先端を検出する検出手段
と、この検出手段がカードの先端を検出した時、前記電
磁クラッチを付勢して前記押圧体のカードに対する押圧
を減勢し、前記カードの端部が前記分離体の先端と該分
離体に対向する前記給紙ローラの円周点との間を通過し
た後に、前記電磁クラッチを減勢して前記押圧体のカー
ドに対する押圧を付勢するように制御する手段を備えて
いることを特徴とするものである。

以下、本発明の一実施例に基づいて具体的に説明する。

第１図は本実施例の全体を示す概略図である。同図にお
いてカード11の長さＳより若干短い長さの巾を有する
ホツパー12に、ばね49によつて付勢される押圧体13が矢
印方向に摺動可能に内設されている。ホツパー12の右上
端に形成したカード送出口12dには、給送ローラ14が、
この給送ローラ14の周面の一部がホツパー12内へ突出す
るように配置されている。さらにホツパー12には、前記
給送ローラ14と相対向する端部のホツパー12内部に向か
う部位に傾斜面15bを形成した分離板15を設け、この分
離板15の先端15aと前記給送ローラ14の外周面との間に
カード11の１枚分の厚さに相当する間隙を取つており、
この間隙はカード11の厚さ、あるいは給送ローラ14の摩
耗に対応して調節可能である。

また前記押圧体13の上面には、カード11の給送方向（矢
印ａ）に対して後端が下がるような傾斜面13bを形成
し、カード11をホツパー12の側壁12b,12cにより規制し
つつ、カード給送方向ａに沿つた上側12aに対して傾斜
した様態でホツパー12内に収納し、さらにカード11の
内、先行カード11aの一端部が給送ローラ14の外周面に
接するようにカード11を押圧するようにしてある。

前記給送ローラ14は、後述するように電磁クラツチを介
して駆動モータにより、反時計方向に回動駆動されるも
のであり、給送ローラ14の送り方向にガイド板17によつ
て搬送路17aが形成される。この搬送路17aの適宜の部分
には、搬送ローラ対18,19,24,25と、排出ローラ対28,29
が配置され、第１搬送ローラ対18,19と第２搬送ローラ
対24,25間には、第１センサー20とカード後端ストツパ2
1と、投影装置23及び圧板22とが順次配列されており、
さらに第２搬送ローラ対24,25と排出ローラ28,29間に
は、第２センサー26と位置決めレバー27が配置されてい
る。そして排出ローラ対28,29より先の搬送路には溝30
を設け、この溝30下にカードストツカ31を配置してあ
る。

次に前記押圧体13の押圧付勢力の加減機構について、第
４図の正面図、第５図の底面図によつて説明する。

同図において、給送ローラ14の下方に押圧体13が配置さ
れるが、この押圧体13の左右両端部には第１ブラケツト
41と第２ブラケツト50を固着しており、第１ブラケツト
41は固定板56に両端を固定した軸40に対して上下動可能
に遊嵌されており、第２ブラケツト50は固定枠55に両端
を固定した軸51に対して上下動可能に遊嵌されている。
前記第１ブラケツト41は軸40に巻回したばね49の弾性力
を受けて上方に常時付勢されており、また第１ブラケツ
ト41にはラツクギヤ42の一部と連結される連結腕41aを
設けてある。前記ラツクギヤ42はピニオンギヤ46と噛合
している。このピニオンギヤ46は、相対向する固定枠54
に支持された軸受43を介して回動可能な支軸44に固着さ
れている。さらに支軸44には第１電磁クラツチ45が嵌着
され、固定枠54に固着されたソレノイド48の付勢により
支軸44を一方向に回動駆動するようにしてある。

また第５図に示すように、図示しない駆動モータの回転
が、ベルト58を介して第２電磁クラツチ57のプーリ59に
伝達され、同時に第２電磁クラツチ57が付勢されて給送
ローラ14が回転する構成になつている。

次に、上述した実施例の作動について説明する。

給送ローラ14が反時計方向に回動駆動されると、ホツパ
ー12内のカード11内、先行カード11aは、第２図，第３
図に示すように、押圧体13の端部13aによる押圧と給送
ローラ14の摩擦力により搬送路17aに向かつて給送さ
れ、分離板15と給送ローラ14との間隙を通過するが、後
続カード11bは分離板15にて移動が阻止され、先行カー
ド11aのみが搬送路17aに分離給送される。すると、この
カード11aは、第１搬送ローラ対18,19によつて第１セン
サー20を通過し、カード後端ストツパ21を反時計方向に
回動させながら、解除状態にある圧板22を通り、さらに
第２搬送ローラ対24,25の搬送力により、その先端が第
２センサー26を通過し、その通過が検知される。

この第２センサー26からの検知信号に基づき、第２搬送
ローラ対24,25の搬送力が解除され、カード11aの先端当
接により時計方向に回動されていた位置決めレバー27の
反時計方向の回動復帰により、カード11aは搬送方向と
逆方向に押圧移動させられ、その後端がカード後端スト
ツパ21に当接することにより、カード11aは搬送方向に
おける所定位置に位置決めされ、圧板22の押圧力を受け
て保持される。この状態にて、カード11aは投影装置23
によつて所定の処理がなされる。

上述のカード11aに対する所定の処理が終了すると、カ
ード11aは再び第２搬送ローラ対24,25の搬送力により、
搬送路17aから時計方向に回動して退避した状態の位置
決めレバー27の先端を通過し、排出ローラ28,29の搬送
力により溝30に排出され、カードストツカ31に傾倒堆積
される。

上述の作動中、給送ローラ14は第１センサー20による先
行カード11aの先端検知信号により、所定時間経過後そ
の回動が減勢されるが、このとき後続カード11bの先端
は、分離板15と給送ローラ14との対向部を通過しない状
態か、あるいは通過しても搬送ローラ18,19には達しな
い態様で停止する。ところで第２図に示すように、ホツ
パー12内に装填されたカード11の枚数が多い間は、押圧
板13によるカード11に加わる押圧力は、ホツパー側壁12
b,12c及び第５図に示した底壁52にカード11の周縁が摺
動することにより、給送ローラ14と先行カード11aとの
当接、及び後続カード11bと、先行カード11aとの当接が
過大にならない状態となるが、カード11の枚数が少なく
なると、給送ローラ14と先行カード11aならびに先行カ
ード11aと後続カード11bの当接圧が大きくなる。つまり
押圧板13の先端13aによつてカード11a,11bを給送ローラ
14の周円点Ａに押圧する押圧力が実質的に大きくなる。

このことは、先行カード11aと後続カード11bとの摩擦係
数が小さい値であつても、後続カード11bの先端は、分
離板15の先端部の傾斜面15bと、給送中の先行カード11a
との間にくさび状に押圧挿入されることにより分離板15
の傾斜面15bが相当に滑らかに形成されていても、後続
カード11bが分離板15の傾斜面15bへ当接することによる
先端縁の損傷が生ずる恐れがある。

そこで、前述の如く、給送ローラ14と分離板15の先端ａ
との間隔は、カード１枚が通過しうる程度に調整設定さ
れていることから、先行カード11aの先端が分離板15の
先端15aとこれに対向する給送ローラの周円点Ｂとの間
を通過せしめられた状態では、給送ローラ14と、分離板
との間にカード給送力が生じ、この状態で押圧板13のカ
ード押圧力を減勢しても、先行カード11aは、搬送路17
に沿つて、搬送ローラ18,19に向かつて給送される。し
かも、押圧板13のカード押圧力を減勢することにより、
給送ローラ14による後続カード11bに加わる給送力は殆
ど無くなり、この結果、後続カード11bの先端部が、分
離板の傾斜面15bに強く押圧されることがなくなる。従
つて、後続カード11bの先端縁の損傷が効果的に防止さ
れる。

ところで、第３図に示すように、ホツパー12内のカード
11の枚数が少なくなると、先行カード11aの後端が、押
圧板13の先端13aと、これと対向する給送ローラ14の周
円点Ａとの間を通過する時、後続カード11bが、押圧板1
3の押圧により押圧板13の先端13aにより強く給送ローラ
14の周部に押圧されることと、給送ローラ14の摩擦係数
の値が大きいことにより、先行カード11aの後端が分離
板15の先端15aを通過するまで、後続カード11bの先端
が、分離板15の傾斜面15bと、先行カード11aとの間に強
制的に押圧挿入されることになり、後続カード11bの先
端縁の損傷が増大されることになる。

従つて、先行カード11aの後端が分離板15の先端15aとこ
れに対向する給送ローラ14の周円点Ｂとの間を通過する
まで、前述の押圧板13の押圧減勢を持続させることによ
り、この様なカード端縁の損傷が効果的に防止されるこ
とが理解される。

以下にカード11の端縁の損傷を防止する為に、先行カー
ド11aのホツパー12、給送ローラ14、分離板15に対する
位置と押圧板13のカード押圧付勢、減勢の空間的、時間
的関係を制御する作動について説明する。

図示しない操作スイツチの押圧信号により、駆動モータ
（図示せず）の回転は、ベルト58を介して、第２電磁ク
ラツチ57のプーリ59に伝達され、同時に第２電磁クラツ
チ57が付勢され、給送ローラ14が回動し、先行カード11
aの先端が分離板15の先端15aから搬送路17に給送され
る。前述の如く、この時点で、押圧板13の押圧付勢を減
勢しても、先行カード11aは、給送ローラ14と分離板15
との協働により、搬送路17内を、搬送ローラ18,19に向
かつて給送されることから、先行カード11aの先端が分
離板15の先端15aを通過した時点で、押圧板13の押圧を
減勢しても、先行カード11aの給送は可能である。

しかし、先行カード11aの先端が分離板15の先端15aを通
過したことを検知する手段がなければ、押圧板13の押圧
減勢のタイミングが不明となり、不都合を生ずる。それ
故、搬送路17に対向して、分離板15の先端15aの下流近
傍に先行カード11aの先端を検知するセンサを設けるこ
とにより、押圧板13の押圧減勢のタイミング信号を発生
することで前述の不都合は解消できる。しかし給送ロー
ラ14と分離板15との協働による先行カード11aへの給送
力は、第１搬送ローラ対18,19による給送力に比べそれ
程大きくなく、たとえ押圧板13の押圧を減勢しても、何
らかのトラブルにより、給送ローラ14と分離板15との協
働による給送力のみでは、走行カード11aの先端が搬送
ローラ18,19に達せずカード11aが搬送路17の途中で停止
する不都合が生ずる恐れがある。

そこで、先行カード11aの先端が、第１搬送ローラ対18,
19に到達し、この搬送ローラ対18,19によるカード給送
力が確実に先行カード11aに加えられたことを検知する
センサーを設け、このセンサーからの信号により押圧板
13の押圧減勢を行えば、上述の如き不都合は解消され
る。

本実施例においては、かかるセンサーを第１図に示すよ
うに第１搬送ローラ対18,19の下流側近傍にあり、かつ
給送ローラ14と分離板15の先端15aの対向点から、カー
ドの給送方向の長さより短い距離に第１センサー20とし
て配置し、この第１センサー20による先行カード11aの
先端検知信号により、押圧板13の押圧を減勢せしめてい
る。即ち、第１センサー20による先行カード11aの先端
検知信号により、ソレノイド48が付勢され、レバー47が
支軸44の回りに回動せしめられるが、ソレノイド48の付
勢のタイミング以前に第１電磁クラツチ45が付勢される
様制御されているので、ソレノイド48の付勢によるレバ
ー47の回動は、第１電磁クラツチ45を介して支軸44を回
動させ、これに固着されたピニオンギヤ46を回動し、こ
れに噛合するラツクギヤ42を第４図において矢印Ｒ方向
に変位移動させる。上述したラツクギヤ42の矢印Ｒ方向
への変位移動により、ブラケツト41に固着された押圧板
13はばね49の押圧力に抗して、矢印Ｒ方向に摺動移動せ
しめられ、その移動量はソレノイド48のプランジヤー48
aのストロークを、ソレノイド48の固定枠54への固着位
置の調整によつて決められる。種々の実験の結果、本実
施例においては、ソレノイド48の付勢による押圧板13の
矢印Ｒ方向の移動量は２〜３ミリメートルに調整されて
いる。ソレノイド48の付勢による押圧板13の矢印Ｒ方向
の移動を２〜３ミリメートルより大きい値にすると、ソ
レノイド48の出力を大きくする必要があり、そのため消
費電力が過大になる不都合が生ずるとともに、カード11
が大きく傾倒しカード11の分離給送に支障をきたす恐れ
がある。また逆に押圧板13の押圧減勢の為の移動量が0.
5〜１ミリメートル程度と小さい場合には、ホツパー12
に多数枚のカード11が装填されているときに、後続カー
ド11bに対する押圧板13による押圧は充分に減勢され
ず、後続カード11bの先端縁の損傷軽減の効果が少な
い。

先行カード11aの先端が第１センサー20を通過し、第１
電磁クラツチ45、ソレノイド48が付勢されて、押圧板13
がその押圧力を減勢せしめられると同時か、ないしは先
行カード11aの後端が押圧板13の先端13aを通過する以前
に第２電磁クラツチ57が減勢され、給送ローラ14の駆動
モータによる回動が減勢され、給送ローラ14は第１搬送
ローラ対18,19により給送される先行カード11bの給送移
動によりつれ回り状態となるが、この先行カード11bの
後端が分離板15の先端15aを通過すると、給送ローラ14
は、その回動が殆ど停止する。

従つて、先行カード11bの後端が、分離板15の先端15aを
通過したタイミングで、押圧板13の押圧減勢を解き、再
びカード11を矢印Ｐ方向に押圧付勢すれば、後続カード
11bの先端が、分離板の傾斜面15bと先行カード11aとの
間に強制的に挿入されるような作用は給送ローラ14にお
いて生ずることがない。従つて、後続ローラ11bの先端
縁の損傷は、効果的に防止される。先行カード11aは、
駆動モータにより回動駆動される第1,第２搬送ローラ対
18,19,24,25の協働作用により、前述の如く、圧板22部
分に位置決めされる。

投影装置23により所定の処理を終えた先行カード11a
は、駆動モータの付勢と、第２搬送ローラ24,25の回動
及び当接付勢と、排出ローラ28,29の回動付勢により、
スタツカー31に排出されるが、本実施例において、処理
モードが連続処理モードに選択されているときは、先行
カード11aの後端が第２センサー26を通過した時の検知
信号により第２電磁クラツチ57が付勢され、後続カード
11bは、先行カード11aと同様な様態で分離給送され、こ
の場合も先行カード11aの場合と同様に押圧板13の押圧
減勢、第２電磁クラツチ57の減勢が所定のタイミングで
なされることは改めて説明するまでもない。

（効果） 上述したように、本発明は、押圧体の摺動をピニオンギ
アの回転に変換するラックピニオン機構と、前記ピニオ
ンギアを軸支する支軸と、この支軸に嵌着された電磁ク
ラッチと、給送ローラとカード分離体とが対向した位置
に対してカードの給送方向の下流側に設けられた搬送ロ
ーラと、この搬送ローラの下流方向近傍に設けられ、カ
ードの先端を検出する検出手段と、この検出手段がカー
ドの先端を検出した時、前記電磁クラッチを付勢して前
記押圧体のカードに対する押圧を減勢し、前記カードの
端部が分離体の先端と該分離体に対向する前記給紙ロー
ラの円周点との間を通過した後に、前記電磁クラッチを
減勢して前記押圧体のカードに対する押圧を付勢するよ
うに制御する手段を備えるので、カードの損傷防止をよ
り一層図るとともに、この破損防止を制御している間の
カードの搬送ミスを防止することができるカード分離給
送装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示し、第１図は
概略説明用の正面図、第２図，第３図はカードの給送状
態を説明するための要部の拡大正面図、第４図は押圧体
の押圧力加減機構を示す正面図、第５図は底面図、第６
図は従来例を示す正面図、第７図は従来例の作動状態を
説明するための正面図である。 11……カード、11a……先行カード、12……ホツパー、1
2a……カード送出口、13……押圧体、13a……傾斜面、1
4……給送ローラ、15……分離体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】収納するカードの給送方向より短い長さの
   給送方向の幅を有するホッパーと、このホッパー内に摺
   動可能に装着されて、カードの給送方向に対して後端部
   が下がるように形成され、かつカードを押圧する傾斜面
   を有する押圧体と、ホッパーのカード送出口において押
   圧体と反対側に位置し、かつカードの端部に接するよう
   に周面を突出するように配置された回動可能な給送ロー
   ラと、この給送ローラに対し間隙が調整可能に対向配置
   されたカード分離体とを具備するカード分離給送装置に
   おいて、 前記押圧体の摺動をピニオンギアの回転に変換するラッ
   クピニオン機構と、 前記ピニオンギアを軸支する支軸と、 前記支軸に嵌着された電磁クラッチと、 前記給送ローラと前記カード分離体とが対向した位置に
   対してカードの給送方向の下流側に設けられた搬送ロー
   ラと、 この搬送ローラの下流方向近傍に設けられ、カードの先
   端を検出する検出手段と、 この検出手段がカードの先端を検出した時、前記電磁ク
   ラッチを付勢して前記押圧体のカードに対する押圧を減
   勢し、前記カードの端部が前記分離体の先端と該分離体
   に対向する前記給紙ローラの円周点との間を通過した後
   に、前記電磁クラッチを減勢して前記押圧体のカードに
   対する押圧を付勢するように制御する手段を備えている
   こと、 を特徴とするカード分離給送装置。