JPH0735125U - 自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造 - Google Patents

自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造

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JPH0735125U
JPH0735125U JP7294393U JP7294393U JPH0735125U JP H0735125 U JPH0735125 U JP H0735125U JP 7294393 U JP7294393 U JP 7294393U JP 7294393 U JP7294393 U JP 7294393U JP H0735125 U JPH0735125 U JP H0735125U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 側面衝突時の衝撃力Fにより、容易に破壊状
態に変形して自動車用ドアの破壊を助長する自動車用ド
アの内装部材支持ブラケット構造を提供することであ
る。 【構成】 取付端面部3の両側に支持脚部4を折り曲げ
形成し、これらの支持脚部4の端部に取付座部5を折り
曲げ形成して構成したブラケット本体6を備え、前記取
付端面部3にドアパネルの係止部材が係止される係止部
9を、前記取付座部5に、ブラケット本体6を内装部材
に固定するリベット17の挿入用の取付用孔10をそれ
ぞれ形成した自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構
造において、側面衝突時の衝撃力Fによる支持脚部4の
拡開時に、前記リベット17が前記取付座部5から外れ
てこのリベット17を逃がす取付部材逃がし部11を設
けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用ドアの内装部材であるドアトリムの支持ブラケット構造に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用ドア50は、図9、図10に示すようにドアアウタパネル3 0の内側にドアインナパネル31を設け、ドアアウタパネル30とドアインナパ ネル31との間にヒンジリインホースメント、アウタウエストリインホースメン ト等の補強部材(いずれも図示せず)を介装し、前記ドアインナパネル31の内 側にドアトリム32と呼ばれる内装部材を取り付けて構成されている。
【0003】 そして、このドアトリム32の衝突範囲は図9に格子線に示すように座席45 に座った人間46の肩部と腰部に対向する部分であり、この部分に、前記ドアト リム32の取り付けに際し、このドアトリム32の支持に金属製の内装部材支持 ブラケット34が使用されている。
【0004】 この内装部材支持ブラケット34は、図11に示すように取付端面部35の両 側に支持脚部36を折り曲げ形成し、これらの支持脚部36の端部に取付座部3 7を折り曲げ形成し、この取付座部37に取付用孔38を設け、前記取付端面部 35に、切欠き39と孔40とを組み合わせて成る係止部41を形成して構成し てある。
【0005】 そして、この内装部材支持ブラケット34を、その取付座部37でリベット4 2により前記ドアトリム32の内面側に固着し、このドアトリム32を前記ドア インナパネル31に取り付けるにあたって、前記内装部材支持ブラケット34の 係止部41を、ドアインナパネル31に取り付けた係止部材43に係止して、こ の内装部材支持ブラケット34で前記ドアトリム32を支持していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の内装部材支持ブラケット構造にあっては、前記内装 部材支持ブラケット34が、その取付座部37でリベット42により前記ドアト リム32に固着してあって、不動であるために、側面衝突時に、図12に示す矢 印方向から前記内装部材支持ブラケット34に衝撃力Fが加わると、内装部材支 持ブラケット34の強度が自動車用ドア40の破壊を妨げるおそれがあるという 問題点があった。
【0007】 本考案は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その目的とすると ころは、側面衝突時の衝撃力Fにより、容易に破壊状態に変形して自動車用ドア の破壊を助長する自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造を提供することに ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案は、取付端面部の両側に支持脚部を形成 し、これらの支持脚部の端部に取付座部を形成して構成したブラケット本体を備 え、前記取付端面部にドアパネルの係止部材が係止される係止部を、前記取付座 部に、ブラケット本体を内装部材に固定する取付部材の挿入用の取付用孔をそれ ぞれ形成した自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造において、側面衝突時 の衝撃力Fによる支持脚部の拡開時に、前記取付部材を前記取付座部から外さし めてこの取付部材を逃がす取付部材逃がし部を設けたことを特徴とする。
【0009】 また、上記の目的を達成するために、本考案は、請求項1記載の自動車用ドア の内装部材支持ブラケット構造において、前記取付部材逃がし部を、側面衝突時 の衝撃力Fによる支持脚部の拡開時に、前記取付部材により破壊される破壊部と 、この破壊部の破壊後に取付部材を逃がす開口部とで構成した。
【0010】
【作用】 請求項1に係わる考案の構成により、側面衝突時の衝撃力Fによる支持脚部の 拡開時に、前記取付部材逃がし部により、前記取付部材が前記取付座部から外れ てこの取付部材を逃がすことができる。このために、内装部材支持ブラケットが 破壊状態に変形し、自動車用ドアの破壊を助長する。
【0011】 また、請求項2に係わる考案の構成により、側面衝突時の衝撃力Fによる支持 脚部の拡開時に、前記破壊部が前記取付部材により破壊されて、相対的に前記開 口部を取付部材が通過するようになって、前記内装部材支持ブラケットが破壊状 態に変形し、自動車用ドアの破壊を助長する。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1乃至図8に基づいて説明する。図1は本考案の一 実施例に係わる自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造の斜視図、図2は同 自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造の取付状態の断面図、図3は同自動 車用ドアの内装部材支持ブラケット構造における側面衝突時の衝撃力Fによる破 壊状態の説明図、図4は図3のA方向からの矢視図である。
【0013】 自動車用ドアの内装部材であるドアトリム1の内装部材支持ブラケット2は、 図1に示すように取付端面部3の両側に支持脚部4をほぼハの字形に折り曲げ形 成し、これらの支持脚部4の端部に取付座部5を折り曲げ形成したブラケット本 体6を備えており、このブラケット本体6の取付端面部3には、切欠き7と孔8 とを組み合わせて成る係止部9を形成してある。また、ブラケット本体6の取付 座部5には円形状の取付用孔10と取付部材逃がし部11とが形成してある。
【0014】 この取付部材逃がし部11は、前記支持脚部4と取付座部5との中間の曲り部 12に支持脚部4と取付座部5とに跨がって形成された開口部13と、この開口 部13と前記取付用孔10との間に位置する破壊部15とにより構成してある。
【0015】 そして、この破壊部15は、前記開口部13と前記取付用孔10との間に位置 する連続部16に、前記開口部13から前記取付用孔10にかけて幅広なスリッ ト14を形成して構成してある。
【0016】 そして、この内装部材支持ブラケット2は、その取付座部5の取付用孔10の 部分でリベット17により前記ドアトリム1の内面側に固着してあり、このドア トリム1をドアインナパネル18に取り付けるにあたって、前記内装部材支持ブ ラケット2の係止部9を、ドアインナパネル18に取り付けた係止部材19に係 止して、この内装部材支持ブラケット2で前記ドアトリム1が支持されている。
【0017】 次に、自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造の側面衝突時の挙動を説明 する。
【0018】 側面衝突時に、図3に示す矢印方向から前記内装部材支持ブラケット2に衝撃 力Fが加わると、この内装部材支持ブラケット2の左右の支持脚部4がほぼハの 字形に折り曲げ形成してあるために、衝撃力Fは図3に示すように支持脚部4を 拡げる方向に分力F1が発生し、支持脚部4を外方に押し開く。
【0019】 このために、前記破壊部15が前記リベット17により破壊されて、相対的に 前記開口部13をリベット17が通過するようになって、前記内装部材支持ブラ ケット2が図3に点線で示す正常支持状態から実線で示す破壊状態に変形し、自 動車用ドアの破壊を助長する。
【0020】 上記の実施例にあっては、取付部材逃がし部11の破壊部15を、前記開口部 13と前記取付用孔10との間に位置する連続部16に、前記開口部13から前 記取付用孔10にかけて幅広なスリット14を形成して構成したが、図5に示す ように前記開口部13と前記取付用孔10との間に位置する連続部16に、前記 開口部13から前記取付用孔10にかけて幅広なスリット14を形成し、また、 前記取付用孔10から取付座部5の端縁部5aにかけて前記スリット14と同幅 寸法のスリット20を形成して構成してもよい。この場合は、前記破壊部15が 前記リベット17により破壊される際に、前記取付座部5がスリット14、20 を境に外方に広がって、破壊を向上させる。
【0021】 また、前記取付部材逃がし部11の破壊部15は、図6、図7に示すように前 記開口部13と前記取付用孔10との間に位置する連続部16を薄肉に形成して 構成してもよいし、また、図8に示すように前記連続部16に前記開口部13か ら前記取付用孔10にかけて幅狭なスリット21を形成して構成してもよい。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、取付端面部の両側に支持脚部を形成し、これ らの支持脚部の端部に取付座部を形成して構成したブラケット本体を備え、前記 取付端面部にドアパネルの係止部材が係止される係止部を、前記取付座部に、ブ ラケット本体を内装部材に固定する取付部材挿入用の取付用孔をそれぞれ形成し た自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造において、側面衝突時の衝撃力F による支持脚部の拡開時に、前記取付部材を前記取付座部から外ぜしめてこの取 付部材を逃がす取付部材逃がし部を設けたから、側面衝突時の衝撃力Fによる支 持脚部の拡開時に、前記取付部材逃がし部により、前記取付部材が前記取付座部 から外れてこの取付部材を逃がすことができる。このために、内装部材支持ブラ ケットが破壊状態に変形し、自動車用ドアの破壊を助長する。
【0023】 また、本考案は、請求項1記載の自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造 において、前記取付部材逃がし部を、側面衝突時の衝撃力Fによる支持脚部の拡 開時に、前記取付部材により破壊される破壊部と、この破壊部の破壊後に取付部 材を逃がす開口部とで構成したから、側面衝突時の衝撃力Fによる支持脚部の拡 開時に、前記破壊部が前記取付部材により破壊されて、相対的に前記開口部を取 付部材が通過するようになって、前記内装部材支持ブラケットが破壊状態に変形 し、自動車用ドアの破壊を助長する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わる自動車用ドアの内装
部材支持ブラケット構造の斜視図である。
【図2】同自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造
の取付状態の断面図である。
【図3】同自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構造
における側面衝突時の衝撃力Fによる破壊状態の説明図
である。
【図4】図3のA方向からの矢視図である。
【図5】本考案の他の実施例に係わる自動車用ドアの内
装部材支持ブラケット構造の斜視図である。
【図6】本考案の別の他の実施例に係わる自動車用ドア
の内装部材支持ブラケット構造の斜視図である。
【図7】図6に示す自動車用ドアの内装部材支持ブラケ
ット構造における取付用孔部と取付部材逃がし部との平
面図である。
【図8】本考案の別の他の実施例に係わる自動車用ドア
の内装部材支持ブラケット構造の斜視図である。
【図9】自動車用ドアの車室側から視た状態の側面図で
ある。
【図10】図7B−B線に沿う断面図である。
【図11】従来の自動車用ドアの内装部材支持ブラケッ
ト構造の斜視図である。
【図12】同自動車用ドアの内装部材支持ブラケット構
造の取付状態の断面図である。
【符号の説明】
3 取付端面部 4 支持脚部 5 取付座部 6 ブラケット本体 10 取付用孔 11 取付部材逃がし部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付端面部の両側に支持脚部を形成し、
    これらの支持脚部の端部に取付座部を形成して構成した
    ブラケット本体を備え、前記取付端面部にドアパネルの
    係止部材が係止される係止部を、前記取付座部に、ブラ
    ケット本体を内装部材に固定する取付部材の挿入用の取
    付用孔をそれぞれ形成した自動車用ドアの内装部材支持
    ブラケット構造において、側面衝突時の衝撃力Fによる
    支持脚部の拡開時に、前記取付部材を前記取付座部から
    外さしめてこの取付部材を逃がす取付部材逃がし部を設
    けたことを特徴とする自動車用ドアの内装部材支持ブラ
    ケット構造。
  2. 【請求項2】 前記取付部材逃がし部を、側面衝突時の
    衝撃力Fによる支持脚部の拡開時に、前記取付部材によ
    り破壊される破壊部と、この破壊部の破壊後に取付部材
    を逃がす開口部とで構成した請求項1記載の自動車用ド
    アの内装部材支持ブラケット構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006096255A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Mazda Motor Corp 自動車のフードストッパ構造
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