JPH068852A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

Info

Publication number
JPH068852A
JPH068852A JP16913892A JP16913892A JPH068852A JP H068852 A JPH068852 A JP H068852A JP 16913892 A JP16913892 A JP 16913892A JP 16913892 A JP16913892 A JP 16913892A JP H068852 A JPH068852 A JP H068852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonnet
automobile
section
vehicle body
closed cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16913892A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Fujii
義雄 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP16913892A priority Critical patent/JPH068852A/ja
Publication of JPH068852A publication Critical patent/JPH068852A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で自動車の側突時に作用する衝撃
荷重を効果的に支持できるようにする。 【構成】 自動車の前部車体に設けられたボンネット1
の下面に、車幅方向に伸びる閉断面13と、その側方部
に位置する長孔14等からなる係合部16とを形成する
とともに、前部車体の側壁部17の上端に、上記係合部
16に対向するフック等からなる係止片18を設け、自
動車の側突時に上記係止片18を係合部16に当接させ
ることにより、この側突時に作用する衝撃荷重を上記閉
断面13の設置部において吸収するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室の前方に位置する
エンジンルーム等の上面を被覆するボンネットを備えた
自動車の前部車体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開昭58−134567
号公報に示されるように、車体前部に設置されたボンネ
ット(フード)を、その前端部に設けられたボンネット
ロックの設置部と、後端部左右に設けられたボンネット
ヒンジの設置部との三個所において車体に連結するとと
もに、上記ボンネットヒンジに設けられたフックと開口
とからなる係止部によってボンネットの後端部を係止
し、自動車の衝突時にボンネットが浮き上がるのを防止
することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の自動車の前
部車体構造では、ボンネットの前端部および後端部だけ
が車体に連結され、その前後方向の中央部が車体に連結
されていないため、このボンネットを自動車の側突時の
強度部材として有効に利用することができない。したが
って、ボンネット以外の部分で上記側突時の衝撃荷重に
耐え得るように、フェンダパネルの板厚を大きくした
り、クロスメンバの剛性を増大させたりする等の手段を
講じる必要があり、車体重量が増大するという問題があ
った。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、簡単な構成で自動車の側突時に作用
する衝撃荷重を効果的に支持することができる自動車の
前部車体構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
車幅方向に伸びる閉断面と、その側方部に位置する係合
部とをボンネットの下面に形成するとともに、前部車体
の側壁部の上端に、上記係合部の側面に対向する係止片
を設けたものである。
【0006】請求項2に係る発明は、ボンネットの下面
においてその前後方向の略中央部に上記閉断面を形成し
たものである。
【0007】請求項3に係る発明は、ボンネットの下面
に形成された閉断面の底壁部に、上方に凹入する凹溝を
車幅方向の略全長に亘って形成したものである。
【0008】請求項4に係る発明は、前部車体の側壁部
を構成するフロントフェンダパネルもしくはホイールエ
プロンの少なくとも一方に係止片を一体に形成したもの
である。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、自動車の側
突時に、前部車体の側壁部に設けられた係止片が、ボン
ネットの閉断面によって補強された部分に位置する係合
部に当接し、この部分において側突時の衝撃荷重が吸収
されることになる。
【0010】上記請求項2記載の発明によれば、前後方
向の略中央部に設けられた閉断面によって上記側突時の
衝撃荷重が効果的に吸収されるとともに、上記閉断面の
設置部が正突時の折れポイントとなってボンネットが山
形に折れ曲がることになる。
【0011】上記請求項3記載の発明によれば、閉断面
の底壁部に形成された凹溝が折れポイントとなって自動
車の正突時にボンネットがより容易かつ適正に折れ曲が
ることになる。
【0012】上記請求項4記載の発明によれば、別体に
形成されたフック等を車体の側壁部に取付けるという煩
雑な作業を要することなく、ボンネットの係合部に対向
する係止片が形成されることになる。
【0013】
【実施例】図1および図2は本発明に係る自動車の前部
車体構造の実施例を示している。この前部車体には、エ
ンジンルームの上面を覆うボンネット1が、その後端部
左右に設けられたボンネットヒンジ(図示せず)を支点
にして開閉自在に支持されている。上記ボンネット1
は、ボンネットアウタパネル2と、その下面に固着され
たボンネットレイン3とからなっている。
【0014】上記ボンネットレイン3は、左右一対の側
辺部4と、その前端部に設置された前辺部5と、後端部
に設置された後辺部6と、この前辺部5および後辺部6
の中央部間に設置された縦断部7と、この縦断部7の前
端部側面から斜め後方に伸びる左右一対の筋交い部8
と、左右の側辺部4間に配設され、車体の前後方向の略
中央部において車幅方向に伸びるように設置された横断
部9とを有している。
【0015】上記横断部9は、図3および図4に示すよ
うに、所定幅の底壁部10と、その前後両端部から上方
に突設された側壁部11と、その上端部に設けられた接
合フランジ部12とからなり、この接合フランジ部12
が上記ボンネットアウタパネル2の下面に固着されるこ
とにより、車幅方向に伸びる閉断面13を形成してい
る。また、上記横断部9によって形成された閉断面13
の側方部、つまり上記側辺部4の前後方向の略中央部に
は、前後方向に伸びる長孔14と、その外周部を補強す
る切り起し片15とからなる係合部16が形成されてい
る。
【0016】また、図2に示すように、エンジンルーム
の側方に位置する側壁部17の上端部には、フックから
なる係止片18が固着されている。この係止片18は、
上記側壁部17の上端部にボルト19によって固着され
た取付け部20と、この取付け部20の内側端部から上
方に突設された起立部21と、その上端部から内方に突
設された円弧状の折り曲げ部22とからなり、ボンネッ
ト1の閉止時に上記起立部21の上部および折り曲げ部
22が上記長孔14内に嵌入された状態となるように構
成されている。
【0017】上記前部車体の側壁部17は、フロントフ
ェンダパネル23と、その内方側に配設されたホイール
エプロン24と、その下端部に取付けられたマットガー
ド25と、上記ホイールエプロン24の側壁面に取付け
られて車体の前後方向に伸びるエプロンフレーム26と
を有している。そして上記フロントフェンダパネル23
およびホイールエプロン24の上端部に設けられた接合
フランジ部27の上面に上記係止片18が固着されてい
る。
【0018】上記のようにボンネットアウタパネル2の
下面に、横断部9を有するボンネットレイン3を固着す
ることにより、車幅方向に伸びる閉断面13を形成する
とともに、その側方部に長孔14を有する係合部16を
設け、この係合部16とホイールエプロン24の上端面
に固着されたフックからなる係止片18とを相対向させ
た状態で設置するように構成したため、自動車の側突時
に車体の側面に大きな衝撃荷重が作用した場合に、この
衝撃荷重を上記ボンネット1によって効果的に支持し、
前部車体の変形を効果的に防止することができる。
【0019】すなわち、上記側突時に車体に作用する衝
撃荷重に応じて側壁部17が車体の内方側に押される
と、上記係止片18がボンネット1の係合部16に当接
することにより、上記衝撃荷重がボンネット1に入力さ
れる。そして上記係合部16の設置位置には、車幅方向
に伸びる閉断面13が形成されることにより、その部分
の剛性が十分に確保されているため、上記衝撃荷重を閉
断面13の設置部において十分に支持しつつ、ボンネッ
ト1の各部に分散させてこれを吸収することができるよ
うになっている。
【0020】また、上記実施例では、係止片18の上端
部に、内方に突出する折り曲げ部22を設け、この折り
曲げ部22を上記係合部16を構成する長孔14内に嵌
入したため、側突時にボンネット1を上方に押し上げよ
うとする力が作用した場合に、上記折り曲げ部22と長
孔14の側辺部とが係合されることにより、ボンネット
1の中央部の浮上がりが阻止されることになる。したが
って、側突時に上記係止片18と係合部16とが離間し
て上記衝撃荷重の支持作用が得られなくなるという事態
の発生を確実に防止することができる。
【0021】さらに、上記のように長孔14の外周部に
切り起し部15を設けてこの長孔14の設置部を補強す
るように構成した場合には、上記側突時に作用する衝撃
荷重に応じて上記係合部16が変形するのを効果的に防
止することができる。したがって、上記係止片18から
係合部16に入力された衝撃荷重を上記閉断面13の設
置部において確実に支持し、これを効果的に吸収するこ
とができる。なお、上記長孔14および切り起し片15
からなる係合部16に代え、上方に凹入する凹部からな
る係合部を形成し、あるいは上記係止片18に対向する
突片等からなる係合部を設けた構造としてもよい。
【0022】また、上記横断部9によって形成された閉
断面13の設置部、つまりボンネット1の中央部の剛性
が著しく高くなっているため、自動車の正突時等にボン
ネット1の前端部から入力される衝撃荷重に応じて上記
閉断面13の前後に応力集中が生じ、この部分が折れポ
イントとなって図5に破線で示すように、ボンネット1
が山形に変形することになる。この結果、上記正突時に
作用する衝撃荷重が効果的に吸収されるとともに、ボン
ネット1が車体の後方側に大きく移動することが防止さ
れる。
【0023】なお、図6に示すように、上記閉断面13
を構成する横断部9の底壁部10に上方に凹入する凹溝
28を車幅方向の全長に亘って形成した構造としてもよ
く、このように構成した場合には自動車の正突時等に上
記凹溝28が折れポイントとなるため、より効果的にボ
ンネット1を変形させることができる。また、上記実施
例では、上記閉断面13の設置部において側突時におけ
る衝撃荷重を効果的に吸収できるようにするため、この
閉断面13をボンネット1の前後方向の中央部に設置し
ているが、上記閉断面13を車体の前方側もしくは後方
側にオフセットさせた構造としてもよい。
【0024】また、上記フックからなる係止片18に代
え、図7に示すように、フロントフェンダパネル23の
接合フランジ部27に突設された突片29、もしくは図
8に示すように、ホイールエプロン24の接合フランジ
部27に突設された突片30によって上記係合部16に
対向する係止片を形成し、またはフロントフェンダパネ
ル23およびホイールエプロン24に突設された突片2
9,30を重ねあわせてなる係止片を設けた構造として
もよい。上記のように構成した場合には、上記係止片1
8をボルト19によって車体の側壁部17に取付けると
いう煩雑な作業を要することなく、ボンネット1の係合
部16に対向する係止片を形成することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ボンネ
ットの下面に、車幅方向に伸びる閉断面を形成するとと
もに、その側方部に係合部を設け、この係合部と前部車
体の側壁部に設けられた係止片とを相対向させた状態で
設置するように構成したため、自動車の側突時に車体の
側面に大きな衝撃荷重が作用した場合に、この衝撃荷重
を上記ボンネットの閉断面の設置部において効果的に支
持することができる。したがって、ボンネット以外の部
分で上記側突時の衝撃荷重に耐え得るように、フェンダ
パネルの板厚を大きくしたり、クロスメンバの剛性を増
大させたりする等の手段を講じることなく、前部車体の
変形を効果的に防止することができる。
【0026】また、自動車の正突時に上記閉断面の設置
部を折れポイントとしてボンネットを山形に折れ曲がら
せることにより、車体に作用する衝撃荷重を効果的に吸
収することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る前部車体構造を有する自
動車の斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ボンネットレインの構成を示す部分斜視図であ
る。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】自動車の正突時におけるボンネットの変形状態
を示す側面図である。
【図6】ボンネットレインの変形例を示す部分斜視図で
ある。
【図7】係止片の変形例を示す斜視図である。
【図8】係止片の他の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボンネット 9 横断部 13 閉断面 14 長孔 16 係合部 17 側壁部 18 係止片 28 凹溝 29 突片(係止片) 30 突片(係止片)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に伸びる閉断面と、その側方部
    に位置する係合部とをボンネットの下面に形成するとと
    もに、前部車体の側壁部の上端に、上記係合部の側面に
    対向する係止片を設けたことを特徴とする自動車の前部
    車体構造。
  2. 【請求項2】 ボンネットの下面においてその前後方向
    の略中央部に上記閉断面を形成したことを特徴とする請
    求項1記載の自動車の前部車体構造。
  3. 【請求項3】 ボンネットの下面に形成された閉断面の
    底壁部に、上方に凹入する凹溝を車幅方向の略全長に亘
    って形成したことを特徴とする請求項2記載の自動車の
    前部車体構造。
  4. 【請求項4】 前部車体の側壁部を構成するフロントフ
    ェンダパネルもしくはホイールエプロンの少なくとも一
    方に係止片を一体に形成したことを特徴とする請求項1
    記載の自動車の前部車体構造。
JP16913892A 1992-06-26 1992-06-26 自動車の前部車体構造 Pending JPH068852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16913892A JPH068852A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 自動車の前部車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16913892A JPH068852A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 自動車の前部車体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH068852A true JPH068852A (ja) 1994-01-18

Family

ID=15880994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16913892A Pending JPH068852A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 自動車の前部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068852A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096710A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Nissan Motor Co Ltd 車体前部構造
KR100356275B1 (ko) * 2000-09-01 2002-10-18 현대자동차주식회사 자동차 엔진룸 후드의 구조
DE102010032171B4 (de) 2010-07-23 2018-11-29 Mann+Hummel Gmbh Abgasrückführungssystem mit Pumpe für eine Brennkraftmaschine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100356275B1 (ko) * 2000-09-01 2002-10-18 현대자동차주식회사 자동차 엔진룸 후드의 구조
JP2002096710A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Nissan Motor Co Ltd 車体前部構造
DE102010032171B4 (de) 2010-07-23 2018-11-29 Mann+Hummel Gmbh Abgasrückführungssystem mit Pumpe für eine Brennkraftmaschine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2563632Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
JPH0539063A (ja) 自動車の側部車体構造
JP2003170861A (ja) 自動車フロントピラーの補強構造
JPH068852A (ja) 自動車の前部車体構造
JP4337165B2 (ja) 自動車の側部車体構造
JP3646583B2 (ja) フロントサイドメンバ構造
JP3518233B2 (ja) 車両用フード装置
JPH1044779A (ja) 自動車のドア
JP4267194B2 (ja) 車両のフードヒンジ構造
JP4058779B2 (ja) 車両のドア構造
JP3001173B2 (ja) 自動車
JP4250852B2 (ja) 車両のフェンダ構造
JPH0858624A (ja) 自動車のフード構造
JP2530871Y2 (ja) 前部車体構造
JP3165243B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JPH10147259A (ja) キャブの衝突安全装置
JP3264627B2 (ja) バンパー構造
JPH079715Y2 (ja) 自動車のリヤバンパ構造
JP4238327B2 (ja) 車両のドアラッチ構造
JP2508372Y2 (ja) 自動車のバンパ装置
JP2533730Y2 (ja) 車両のバンパー構造
JPH061129U (ja) 車両のフレーム構造
JP2023119165A (ja) バックドアロック構造
JPH0347977Y2 (ja)
JPH08276864A (ja) 車両のセンターピラー補強構造