JPH0735059A - 渦巻体の成形方法 - Google Patents

渦巻体の成形方法

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JPH0735059A
JPH0735059A JP5177049A JP17704993A JPH0735059A JP H0735059 A JPH0735059 A JP H0735059A JP 5177049 A JP5177049 A JP 5177049A JP 17704993 A JP17704993 A JP 17704993A JP H0735059 A JPH0735059 A JP H0735059A
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wall
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curve
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circle
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JP5177049A
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English (en)
Inventor
Akira Nakamoto
昭 中本
Masakazu Obayashi
正和 大林
Kazuhiro Nomura
和宏 野村
Hiroyuki Motonami
博之 元浪
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0735059A publication Critical patent/JPH0735059A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0246Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
    • F04C18/0269Details concerning the involute wraps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2230/00Manufacture
    • F04C2230/20Manufacture essentially without removing material
    • F04C2230/21Manufacture essentially without removing material by casting

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】最終クリアランスをほとんど零にして圧縮機の
性能を向上させるとともに、信頼性向上のために中心部
の強度を容易に確保し、かつ圧縮機の外径を同一とした
場合にトルク変動を容易に低減可能とする。 【構成】第1原点Oをもつ第1極座標(X,Y)に、外
壁切替点Gを設定し、かつ第1原点Oを中心として公転
半径eを直径とする円Csを描く。円Cs上に所定の接
触角βで切替点Pを設定するとともに、切替点Pと第1
原点Oとを直線mで結び、外壁切替点Gに所定の開始角
αで法線lを引く。直線mと法線lとの交点Cを求め
る。交点Cを第2原点とする第2極座標に、外壁切替点
Gと切替点Pとを滑らかに通り、かつ外壁曲線が外壁切
替点Gで滑らかに接続される中心部曲線の一部を求め
る。接触角βを小さくすることができ、巻き角を大きく
確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は渦巻体の成形方法に関
し、詳しくはスクロール型圧縮機(以下、単に圧縮機と
いう。)における固定スクロールの固定渦巻体及び可動
スクロールの可動渦巻体の成形方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に一般的な圧縮機の断面図を示す。
この圧縮機は、ハウジング1内に固定された固定スクロ
ール2と、ハウジング1内で公転自在に支承された可動
スクロール3とを有するものである。固定スクロール2
は、固定側板21と、この固定側板21の一面に一体的
に形成された固定渦巻体22とからなる。可動スクロー
ル3は、可動側板31と、この可動側板31の一面に一
体的に形成され、かつ固定渦巻体22と互いにπ(ra
d)位相をずらして噛合する可動渦巻体32とからな
る。
【0003】この圧縮機では、駆動軸4の回転が偏心ブ
ッシュ7及び自転防止機構8を介して可動スクロール3
の公転運動とされ、この可動スクロール3の公転運動に
より固定スクロール2との間に形成される複数の圧縮室
5が順次容積を縮小させながら中心方向へ移動し、しか
る後固定側板21に設けられた吐出口61から吐出室6
へ圧縮流体を吐出する。
【0004】一般的な圧縮機では、固定渦巻体22及び
可動渦巻体32の内外壁は、いずれもインボリュート曲
線及び二つの円弧を含む中心部曲線により形成されてい
る。例えば、固定渦巻体22について説明すれば、図9
に示すように、その外壁22aは外端(図示せず)から
外壁切替点Gまでは外壁曲線としてのインボリュート曲
線Iにより形成され、その内壁22bは外端(図示せ
ず)から内壁切替点Nまでは内壁曲線としてのインボリ
ュート曲線Iにより形成されている。これらインボリュ
ート曲線Iは、原点Oを中心として公転半径eを直径と
する基礎円Csにより描かれる。そして、原点Oに対し
て互いに対称な中心点C1 、C2 を求め、中心点C1
中心として外壁切替点Gから点Aまで半径rg の円弧を
引き、中心点C2 を中心として内壁切替点Nから点Bま
で半径rn (rn =rg +e)の円弧を引き、点Aと点
Bとの間を各円弧の共通接線で接続する。ここで、いづ
れかの円弧の半径rg 、rn が最大値となれば、点Aと
点Bとは共通接線によることなく接続される。こうし
て、固定渦巻体22の中心部において外壁切替点Gと内
壁切替点Nとが二つの円弧を含む中心部曲線により接続
され、固定渦巻体22が成形される。可動渦巻体32
は、かかる固定渦巻体22と互いにπ(rad)位相が
ずれている点を除いて同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる圧縮機
では、性能向上のために中心部に形成される一室の圧縮
室5がクリアランスを有することなく吐出を終了し、か
つその後に形成される圧縮室5が二室から一室になるよ
うに、かかる固定渦巻体22及び可動渦巻体32の中心
部曲線が必ず基礎円Cs上の一点Pと接触又は交わるよ
うにする必要がある。
【0006】また、従来の渦巻体の成形方法では、円弧
の半径rg 、rn によって中心部曲線が決定される。こ
こで、信頼性向上のために中心部の強度を確保すべく、
中心部の壁厚を大きくせんとすれば、円弧の半径rg
n を小さくする必要がある。一方、こうして円弧の半
径rg 、rn を小さくすれば、原点Oと点Pとを結ぶ直
線mが図中X軸となす接触角β(rad)が大きくなる
ため、最終伸開角と接触角βとの差である巻き角を大き
く確保することができず、圧縮機の外径を同一とした場
合、トルク変動が大きくなり、NVH(noise v
ibration harshness)に悪影響を与
えてしまう。
【0007】本発明は、最終クリアランスをほとんど零
にして圧縮機の性能を向上させるとともに、信頼性向上
のために中心部の強度を容易に確保し、かつ圧縮機の外
径を同一とした場合にトルク変動を容易に低減可能とす
ることを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)第1発明の渦巻体の成形方法は、上記課題を解決
するため、外壁の外端から外壁切替点までが外壁曲線に
より形成され、内壁の外端から内壁切替点までが内壁曲
線により形成され、該外壁切替点から該内壁切替点まで
が中心部曲線により形成された渦巻体の成形方法であっ
て、第1原点をもつ第1座標系に、前記外壁切替点を設
定し、かつ該第1原点を中心として公転半径を直径とす
る円を描き、該円上に所定の接触角で切替点を設定する
とともに、該切替点と該第1原点とを直線で結び、該外
壁切替点に所定の開始角で法線を引き、該直線と該法線
との交点を求め、該交点を第2原点とする第2座標系
に、該外壁切替点と該切替点とを滑らかに通り、かつ前
記外壁曲線が該外壁切替点で滑らかに接続される前記中
心部曲線の一部を求めるという新規な手段を採用してい
る。
【0009】中心部曲線は、第2原点と外壁切替点又は
切替点とを結ぶ直線を軸とし、軸からの変位角度をφ
(rad)とする第2極座標において、a、b、c及び
dを定数とし、外壁切替点の角度をφ1 、切替点の角度
をφ2 、第2原点と外壁切替点との間の距離をr1 、第
2原点と切替点との間の距離をr2 とした場合、 r(φ)=a+b・φ+c・φ2 +d・φ3 但し、φ=φ1 では、 r(φ1 )=r1 dr(φ)/dφ=0 また、φ=φ2 では、 r(φ2 )=r2 dr(φ)/dφ=0 であることができる。
【0010】切替点と内壁切替点との間は、中心部曲線
の一部から公転半径分だけ第2原点より離れる仮曲線を
求め、この仮曲線を第1原点と対称に移動させて転写中
心部曲線を求めることにより接続することができる。 (2)第2発明の渦巻体の成形方法は、上記課題を解決
するため、外壁の外端から外壁切替点までが外壁曲線に
より形成され、内壁の外端から内壁切替点までが内壁曲
線により形成され、該外壁切替点から該内壁切替点まで
が中心部曲線により形成された渦巻体の成形方法であっ
て、第1原点をもつ第1座標系に、前記内壁切替点を設
定し、かつ該第1原点を中心として公転半径を直径とす
る円を描き、該円上に所定の接触角で切替点を設定する
とともに、該切替点と該第1原点とを直線で結び、該内
壁切替点に所定の開始角で法線を引き、該直線と該法線
との交点を求め、該交点を第2原点とする第2座標系
に、該内壁切替点と該切替点とを滑らかに通り、かつ前
記内壁曲線が該内壁切替点で滑らかに接続される前記中
心部曲線の一部を求めるという新規な手段を採用してい
る。
【0011】中心部曲線は、第2原点と内壁切替点又は
切替点とを結ぶ直線を軸とし、該軸からの変位角度をφ
(rad)とする第2極座標において、a、b、c及び
dを定数とし、内壁切替点の角度をφ1 、切替点の角度
をφ2 、第2原点と内壁切替点との間の距離をr1 、第
2原点と切替点との間の距離をr2 とした場合、 r(φ)=a+b・φ+c・φ2 +d・φ3 但し、φ=φ1 では、 r(φ1 )=r1 dr(φ)/dφ=0 また、φ=φ2 では、 r(φ2 )=r2 dr(φ)/dφ=0 であることができる。
【0012】切替点と外壁切替点との間は、中心部曲線
の一部から公転半径分だけ第2原点に近づく仮曲線を求
め、この仮曲線を第1原点と対称に移動させて転写中心
部曲線を求めることにより接続することができる。 (3)第1、2発明の成形方法において、中心部曲線は
外壁切替点と内壁切替点との間で外壁曲線までの壁厚を
調整するものであることができる。
【0013】中心部曲線は、第2原点と外壁切替点又は
内壁切替点若しくは切替点とを結ぶ直線を軸とし、該軸
から変位する角度をφ(rad)とする第2極座標にお
いて、a、b、c及びdを定数とし、開始角をα(ra
d)、外壁切替点又は内壁切替点の角度をφ1 、切替点
の角度をφ2 、第2原点と外壁切替点又は内壁切替点と
の間の距離をr1 、第2原点と切替点との間の距離をr
2 とした場合、 R(φ)=r(φ)+f(φ) r(φ)=a+b・φ+c・φ2 +d・φ3 f(φ)=α〔1−cos{2π(φ−φ1 )/(φ2
−φ1 )}〕 但し、φ=φ1 では、 r(φ1 )=r1 dr(φ)/dφ=0 f(φ1 )=0 df(φ)/dφ=0 また、φ=φ2 では、 r(φ2 )=r2 dr(φ)/dφ=0 f(φ2 )=0 df(φ)/dφ=0 であることができる。
【0014】
【作用】第1、2発明の成形方法では、第1座標系の第
1原点を中心として公転半径を直径とする円を描き、こ
の円上に切替点を設定している。中心部曲線は必ずこの
円上の切替点と接触又は交わっている。このため、こう
して得られる圧縮機では、中心部に形成される一室の圧
縮室がクリアランスを有することなく吐出を終了し、か
つその後に形成される圧縮室が二室から一室になる。
【0015】また、第1、2発明の成形方法では、従来
のように円弧の半径によって中心部の形状を決定するこ
となく、第2原点をもつ第2座標系における中心部曲線
の一部によって中心部の形状を決定している。ここで、
中心部曲線の一部は、外壁切替点又は内壁切替点と切替
点とを滑らかに通ること、及び外壁曲線又は内壁曲線が
外壁切替点又は内壁切替点で滑らかに接続されることを
満足すれば求められるため、中心部の壁厚を大きくする
に際し、従来のように円弧の半径が小さく限定されるこ
とはない。そして、従来のように円弧の半径が小さく限
定されず、円上の切替点は所定の接触角で設定可能であ
るため、接触角を小さく設定することができ、巻き角を
大きく確保することができる。
【0016】中心部曲線が外壁切替点と内壁切替点との
間で外壁曲線までの壁厚を調整するものである場合に
は、中心部の壁厚を大きく確保し、かつ接触角を小さく
設定することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例1、2を図
面を参照しつつ説明する。 (実施例1)実施例1の圧縮機は請求項1、3の発明を
具体化したものである。この圧縮機は、前記図8におけ
る固定スクロール2の固定渦巻体22及び可動スクロー
ル3の可動渦巻体32の形状を除いて前記のものと同一
であるため、以下、同一の構成及び作用については詳述
を省略する。
【0018】まず、固定渦巻体22の外壁22aと内壁
22bとについて説明する。すなわち、図1に示すよう
に、第1原点Oをもつ第1極座標(X,Y)をとる。こ
の第1極座標に、任意に外壁切替点Gを設定し、第1原
点Oを中心として公転半径eを直径とする円Csを描
く。この円Cs上に所定の接触角β(rad)で切替点
Pを設定するとともに、切替点Pと第1原点Oとを直線
mで結ぶ。また、外壁切替点Gに所定の開始角α(ra
d)で法線lを引き、直線mと法線lとの交点Cを求め
る。
【0019】そして、図2に示すように、交点Cを第2
原点とする第2極座標をとり、中心部曲線R(φ)によ
って外壁切替点Gと切替点Pとの間を接続する。ここ
で、中心部曲線R(φ)は、外壁切替点Gと切替点Pと
を滑らかに通ること、及び外壁曲線であるインボリュー
ト曲線I(図4参照)が外壁切替点Gで滑らかに接続さ
れることを満足すれば求められる。
【0020】すなわち、この中心部曲線R(φ)は、第
2原点Cと外壁切替点Gとを結ぶ直線CGを軸とし、軸
から変位する角度をφ(rad)とする第2極座標にお
いて、a、b、c及びdを定数とし、開始角をα、外壁
切替点Gの角度をφ1 、切替点Pの角度をφ2 、第2原
点Cと外壁切替点Gとの間の距離をr1 、第2原点Cと
切替点Pとの間の距離をr2 とした場合、 R(φ)=r(φ)+f(φ) r(φ)=a+b・φ+c・φ2 +d・φ3 f(φ)=α〔1−cos{2π(φ−φ1 )/(φ2
−φ1 )}〕 但し、φ=φ1 では、 r(φ1 )=r1 dr(φ)/dφ=0 f(φ1 )=0 df(φ)/dφ=0 また、φ=φ2 では、 r(φ2 )=r2 dr(φ)/dφ=0 f(φ2 )=0 df(φ)/dφ=0 である。
【0021】そして、中心部曲線R(φ)から公転半径
e分だけ第2原点Cより離れる仮曲線R’(φ)を求め
る。この後、図3に示すように、仮曲線R’(φ)を第
1原点Oと対称に移動させ、転写中心部曲線R”(φ)
を求める。切替点Pと内壁切替点Nとの間はかかる転写
中心部曲線R”(φ)により接続される。こうして、中
心部曲線R(φ)及び転写中心部曲線R”(φ)によ
り、固定渦巻体22の中心部の形状が決定される。次
に、円Cs上の点からの距離をh、伸開角をθとする第
1極座標(h,θ)において、外壁切替点Gより h=e・θ のインボリュート曲線Iを求める。実施例1の成形方法
における外壁切替点Gは、従来の方法と比較するため、
図9に示す外壁切替点Gと同一の伸開角θにある。
【0022】また、外壁切替点Gと接続されたインボリ
ュート曲線Iより、内壁切替点Nにインボリュート曲線
Iを接続する。実施例1の成形方法における内壁切替点
Nも、従来の方法と比較するため、図9に示す内壁切替
点Nと同一の伸開角θにある。こうして、図4に示すよ
うに、インボリュート曲線I、I、中心部曲線R(φ)
及び転写中心部曲線R”(φ)により固定渦巻体22が
形成される。また、同様にして、可動渦巻体32が形成
される。
【0023】こうして得られる圧縮機では、中心部曲線
R(φ)及び転写中心部曲線R”(φ)が必ず円Cs上
の切替点Pと接触又は交わっているため、中心部に形成
される一室の圧縮室5がクリアランスを有することなく
吐出を終了し、かつその後に形成される圧縮室5が二室
から一室になる。また、この成形方法では、中心部曲線
R(φ)にf(φ)が加味されており、中心部の壁厚が
大きく確保されている。そして、図4と図9とを比較す
れば明らかなように、この成形方法では、円Cs上の切
替点Pが所定の小さな接触角βで設定されており、最終
伸開角と接触角βとの差である巻き角を大きく確保され
ている。
【0024】したがって、この成形方法では、最終クリ
アランスをほとんど零にして圧縮機の性能を向上させる
とともに、信頼性向上のために中心部の強度を容易に確
保し、かつ圧縮機の外径を同一とした場合にもトルク変
動を容易に低減することができる。 (実施例2)実施例2の圧縮機は請求項2、3の発明を
具体化したものである。この圧縮機も、前記図8におけ
る固定スクロール2の固定渦巻体22及び可動スクロー
ル3の可動渦巻体32の形状を除いて前記のものと同一
であるため、以下、同一の構成及び作用については詳述
を省略する。
【0025】まず、固定渦巻体22の外壁22aと内壁
22bとについて説明する。すなわち、図5に示すよう
に、第1原点Oをもつ第1極座標(X,Y)をとる。こ
の第1極座標に、任意に内壁切替点Nを設定し、第1原
点Oを中心として公転半径eを直径とする円Csを描
く。この円Cs上に所定の接触角β(rad)で切替点
Pを設定するとともに、切替点Pと第1原点Oとを直線
mで結ぶ。また、内壁切替点Nに所定の開始角α(ra
d)で法線lを引き、直線mと法線lとの交点Cを求め
る。
【0026】そして、図6に示すように、交点Cを第2
原点とする第2極座標をとり、中心部曲線R(φ)によ
って内壁切替点Nと切替点Pとの間を接続する。ここ
で、中心部曲線R(φ)は、内壁切替点Nと切替点Pと
を滑らかに通ること、及び内壁曲線であるインボリュー
ト曲線I(図4参照)が内壁切替点Nで滑らかに接続さ
れることを満足すれば求められる。
【0027】すなわち、この中心部曲線R(φ)は、第
2原点Cと内壁切替点Nとを結ぶ直線CNを軸とし、軸
から変位する角度をφ(rad)とする第2極座標にお
いて、a、b、c及びdを定数とし、開始角をα、内壁
切替点Nの角度をφ1 、切替点Pの角度をφ2 、第2原
点Cと内壁切替点Nとの間の距離をr1 、第2原点Cと
切替点Pとの間の距離をr2 とした場合、実施例1と同
一の関係である。
【0028】そして、中心部曲線R(φ)から公転半径
e分だけ第2原点Cに近づく仮曲線R’(φ)を求め
る。この後、図7に示すように、仮曲線R’(φ)を第
1原点Oと対称に移動させ、転写中心部曲線R”(φ)
を求める。切替点Pと外壁切替点Gとの間はかかる転写
中心部曲線R”(φ)により接続される。以下、実施例
1と同様に、図4と同一の固定渦巻体22が形成され
る。
【0029】この成形方法においても、実施例1と同様
の効果を奏することができる。なお、実施例1、2で
は、中心部曲線R(φ)から仮曲線R’(φ)を求め、
この仮曲線R’(φ)から転写中心部曲線R”(φ)を
求めることにより、切替点と外壁切替点G又は内壁切替
点Nとの間を接続したが、第2原点Cから公転半径e分
だけ離れる仮第2原点を求め、この仮第2原点を第1原
点Oと対称に移動させて転写第2原点を求め、この転写
第2原点を基準として中心部曲線を求めることもでき
る。こうした場合であっても、同一の固定及び可動渦巻
体22、32を形成することができる。
【0030】また、実施例1、2では、従来の成形方法
と比較するために、外壁曲線22a及び内壁曲線22b
をインボリュート曲線I、Iで形成したが、所定の壁厚
を確保可能な曲線であれば他の曲線を適用することも可
能である。こうした場合であっても、同様の固定及び可
動渦巻体22、32を形成することができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、第1、2発明の成
形方法では、請求項1又は2記載の構成を採用している
ため、次のような効果を得ることができる。 (1)中心部曲線が必ず公転半径を直径とする円上の切
替点と接触又は交わっているため、最終クリアランスが
ほとんど零になり、圧縮機の性能が向上する。 (2)中心部の強度を容易に確保することができるた
め、信頼性の向上が容易である。 (3)巻き角を大きく確保することが容易であるため、
圧縮機の外径を同一とした場合にも、トルク変動の低減
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の成形方法を示す座標図である。
【図2】実施例1の成形方法を示す座標図である。
【図3】実施例1の成形方法を示す座標図である。
【図4】実施例1の成形方法により得られた固定渦巻体
を示す座標図である。
【図5】実施例2の成形方法を示す座標図である。
【図6】実施例2の成形方法を示す座標図である。
【図7】実施例2の成形方法を示す座標図である。
【図8】一般的な圧縮機の縦断面図である。
【図9】従来の成形方法により得られた固定渦巻体を示
す座標図である。
【符号の説明】
22…固定渦巻体 32…可動渦巻体 22a
…外壁 22b…内壁 O…第1原点 G…外
壁切替点 e…公転半径 Cs…円 β…接
触角 P…切替点 m…直線 α…開
始角 l…法線 C…第2原点 R
(φ)…中心部曲線の一部 N…内壁切替点 I…外壁曲線、内壁曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 元浪 博之 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外壁の外端から外壁切替点までが外壁曲線
    により形成され、内壁の外端から内壁切替点までが内壁
    曲線により形成され、該外壁切替点から該内壁切替点ま
    でが中心部曲線により形成された渦巻体の成形方法であ
    って、 第1原点をもつ第1座標系に、前記外壁切替点を設定
    し、かつ該第1原点を中心として公転半径を直径とする
    円を描き、該円上に所定の接触角で切替点を設定すると
    ともに、該切替点と該第1原点とを直線で結び、該外壁
    切替点に所定の開始角で法線を引き、該直線と該法線と
    の交点を求め、該交点を第2原点とする第2座標系に、
    該外壁切替点と該切替点とを滑らかに通り、かつ前記外
    壁曲線が該外壁切替点で滑らかに接続される前記中心部
    曲線の一部を求めることを特徴とする渦巻体の成形方
    法。
  2. 【請求項2】外壁の外端から外壁切替点までが外壁曲線
    により形成され、内壁の外端から内壁切替点までが内壁
    曲線により形成され、該外壁切替点から該内壁切替点ま
    でが中心部曲線により形成された渦巻体の成形方法であ
    って、 第1原点をもつ第1座標系に、前記内壁切替点を設定
    し、かつ該第1原点を中心として公転半径を直径とする
    円を描き、該円上に所定の接触角で切替点を設定すると
    ともに、該切替点と該第1原点とを直線で結び、該内壁
    切替点に所定の開始角で法線を引き、該直線と該法線と
    の交点を求め、該交点を第2原点とする第2座標系に、
    該内壁切替点と該切替点とを滑らかに通り、かつ前記内
    壁曲線が該内壁切替点で滑らかに接続される前記中心部
    曲線の一部を求めることを特徴とする渦巻体の成形方
    法。
  3. 【請求項3】中心部曲線は外壁切替点と内壁切替点との
    間で外壁曲線までの壁厚を調整するものであることを特
    徴とする請求項1又は2記載の渦巻体の成形方法。
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