JPH0734785U - 日除け吊り具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体の嵩を小さくすることにより低コスト化
を図り、取付けが極めて容易な日除け支持具を提供する
ことである。 【構成】 支持腕１の後端に、断面上向きコの字状の取
付け金具により形成される取付け部２を設け、この支持
腕１の前端に、軸方向のネジ穴３を設け、このネジ穴３
に締付けネジ４を着脱自在に嵌め込む。前記取付け部２
を構成する取付け金具の前板２ａと後板２ｂとの間に、
窓のサッシ上枠を挟み込み、前板２ａの両側部に設けら
れたネジ孔７に取付けネジ６を嵌入し、締付けて固定す
る。前記締付けネジ４を緩めて取り外し、すだれの上桟
に設けられた取付け凹所と、支持腕１の前端に設けられ
たネジ穴３とを対応させて、締付けネジ４を締付ける
と、この日除け吊り具にすだれが支持され、窓と平行に
吊り下げられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、すだれ等の日除けを窓や網戸等と平行に吊り下げる際に、窓のサ ッシ上枠や網戸の上枠等に取付けて使用される日除け吊り具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の日除け吊り具の一例として図８（ａ）に示すものが挙げられる。この日 除け吊り具は、吊り具本体２１と取付け金具２２とを有している。

【０００３】 前記吊り具本体２１は、取付け部２１ａと、支持腕２１ｂと、この支持腕２１ ｂの下面の後端と前端とに互いに向き合うフック２１ｃ、２１ｄとが一体成形さ れている。

【０００４】 前記取付け金具２２は、断面上向きコの字状に形成され、その前板２２ａの中 央に、前記吊り具本体２１がネジ（図示省略）によって取付けられている。また 、この取付け金具２２の前板２２ａの両側部には、後述する取付けネジ２３を取 付けるための取付け孔（図示省略）が設けられている。

【０００５】 以上の如き日除け吊り具は、図８（ｂ）に示すように、取付け金具２２の前板 ２２ａと後板２２ｂとの間に、窓のサッシ上枠１１を挟み込み、取付けネジ２３ を締付けて固定し、前記フック２１ｃ又は２１ｄにすだれ等の日除けを吊り下げ て使用される。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の日除け吊り具は、図８（ａ）に示す形態で販売され ることから、フック２１ｃ、２１ｄの部分の嵩が高くなり、販売単位（通常、二 個一組で販売される。）の包装材料が多く必要となるのみならず、所要数をまと めて梱包する際にも大きな包装箱が必要となる。その結果、運搬費用も増大して 、コスト高になるという欠点がある。

【０００７】 また、この従来の日除け吊り具は、本来、フック２１ｃ、２１ｄに、例えばす だれの上桟に設けられた取付け凹所を直接引っ掛けて使用されるべきものである 。しかしながら、消費者の中には、わざわざ、すだれの取付け凹所に紐を輪にし て取付け、この紐を引っ掛けて使用する人がある。

【０００８】 このようにすると、風の強い日には、すだれが飛んで、通行人や他人の家の物 に当たって損害を発生させる場合もあり、この場合、製造者に何らかの責任が問 われるといった問題も生じ得る。

【０００９】 さらに、この従来の日除け吊り具を高層マンション等における網戸の上枠に取 付ける際には、吊り具本体２１と取付け金具２２とを一体化しているネジを緩め て、取付け金具２２の向きを下向きコの字状にして取付けなければならない。従 って、取扱いが面倒であるほか、消費者の中には、取付け金具２２の向きを換え るということの意味が理解できず、不便に感じる人もいるという問題もある。

【００１０】 そこで、この考案は、全体の嵩を小さくすることにより低コスト化を図り、取 付けが極めて容易な日除け支持具を提供することを課題とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、支持腕の後端に取付け部を設ける と共に、この支持腕の前端に軸方向のネジ穴を設け、このネジ穴に締付けネジを 着脱自在に嵌め込む構成を採用したのである。

【００１２】

【作用】

以上のように、この考案に係る日除け吊り具は、支持腕の前端に軸方向のネジ 穴を設け、このネジ穴に締付けネジを着脱自在に嵌め込むことから、日除けを取 付ける部分と支持腕とが一本の棒状となり、この支持腕と、支持腕の後端に設け られた取付け部とが、同一平面上に存在する。

【００１３】 この考案に係る日除け吊り具は、支持腕の後端に設けられた取付け部を、窓の サッシ上枠や網戸の上枠等に取付けて使用される。

【００１４】 支持腕の前端に嵌め込まれた締付けネジを緩めて取り外し、すだれ等の日除け の取付け部と、支持腕の前端に設けられたネジ穴とを対応させて、締付けネジを 締付ける。

【００１５】 このようにすると、この日除け吊り具に日除けが支持され、窓や網戸等と平行 に吊り下げられる。

【００１６】

【実施例】

図１に示す日除け吊り具は、支持腕１の後端に取付け部２が設けられ、この支 持腕１の前端には軸方向のネジ穴３が設けられ、このネジ穴３に締付けネジ４が 着脱自在に嵌め込まれる。

【００１７】 前記取付け部２は、断面上向きコの字状の取付け金具により形成され、この取 付け金具の前板２ａの中央に前記支持腕１がネジ５により取付けられている。

【００１８】 また、前記前板２ａの両側部には、この取付け部２を後述の如く窓のサッシ上 枠や網戸の上枠等に取付ける際に、取付けネジ６を嵌入するためのネジ孔７が設 けられている。

【００１９】 前記支持腕１は、円筒状の形状を有し、前端寄りの位置に、この支持腕１の軸 方向と直交する方向に紐通し孔８が設けられている。

【００２０】 なお、この支持腕１の形状は、図１に示すような円筒状に限られるものではな く、図２に示すような四角柱状のものや、その他、鼓状のもの、適宜間隔をおい て周方向に溝を設けるものなど、デザイン上、種々の工夫を凝らすことができる 。

【００２１】 この日除け吊り具は、図２及び図３に示すように、取付け部２を構成する取付 け金具の前板２ａと後板２ｂとの間に、窓のサッシ上枠１１を挟み込み、前記ネ ジ孔７に取付けネジ６を嵌入し、締付けて固定する。

【００２２】 締付けネジ４を緩めて取り外し、すだれ１２の上桟１２ａに設けられた取付け 凹所１３と、支持腕１の前端に設けられたネジ穴３とを対応させて、締付けネジ ４を締付ける。

【００２３】 このようにすると、この日除け吊り具にすだれ１２が支持され、窓と平行に吊 り下げられる。

【００２４】 なお、予め、この日除け吊り具にすだれ１２を取付けておいてから、窓のサッ シ上枠１１に取付けるようにすると、取付け作業が楽である。

【００２５】 この日除け吊り具は、上下方向に反転させるだけで、図４に示すように、高層 マンション等の網戸の上枠１４にも取付けることができる。従来のように、取付 け部２と支持腕１とを一体化する前記ネジ５（図１参照）を緩めて取付け部２の 向きを換える必要がなく、極めて簡単に取付けられる。

【００２６】 以下、図５乃至図７に基づいて、この日除け吊り具のその他の使用例について 説明する。

【００２７】 図５では、すだれ１２の下桟１２ｂに設けられた取付け凹所１５に紐１６を通 し、支持腕１の前端寄りに設けられた紐通し孔８に通して結び、すだれ１２を二 重にして取付けたものである。

【００２８】 このようにすると、二階の窓等、本来ならば丈の短いすだれを用いるところに も、長いすだれ１２を体裁良く取付けることができるのみならず、二重にするこ とにより目隠しの効果を発揮させることができる。

【００２９】 また、図６に示すように、すだれ１２の裾を巻き上げて、紐１６の一端をそれ ぞれ締付けネジ４に結びつけたり、あらかじめ輪をつくっておいて、この輪を引 っ掛ける等して取付け、すだれ１２の巻き上げ部分の下側を通して、紐１６の他 端を前記紐通し孔８に挿通し、図７に示すように、紐１６の他端相互を結び合わ せる。このような使い方をしても、長いすだれ１２を体裁よく取付けることがで きる。

【００３０】 この日除け吊り具を用いると、吊り下げたすだれ１２と窓等との間に支持腕１ の長さに相当するスペースができる。従って、支持腕１に風鈴や小さな鉢植えの 植物を吊り下げることができ、簡易の物干しハンガーを吊るして少しばかりの洗 濯物を干すことができる。このとき、吊るしたものがすだれの内側になるので、 他人の家から目隠しすることができ、外観を損なうことがない。

【００３１】

【考案の効果】

以上のように、この考案に係る日除け吊り具は、日除けを取付ける部分と支持 腕とが一本の棒状になっており、取付け部と同一平面に存在することから、従来 品に比して嵩が格段に小さくなり、包装材料が少なくて済み、包装箱も小型化す ることができる。その結果、運搬費用も節減できて、低コスト化を図ることがで きる。

【００３２】 また、支持腕の前端に嵌め込まれた締付けネジを嵌め込むことにより日除けを 挟みつけて支持するので、風の強い日にも、日除けが飛んで、通行人や他人の物 に当たって被害を及ぼす心配が少なくなる。

【００３３】 さらに、窓のサッシ上枠に取付ける場合と、網戸の上枠に取付ける場合とでは 、この日除け吊り具そのものの上下を反転させて、取付けネジを締付けて固定す ればよい。従って、従来品のように、取付け部と支持腕との結合を一旦緩めて、 取付け部の向きを反転させる手間がかからず、一般の消費者も極めて容易に取付 けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一の実施例の分解斜視図

【図２】第二の実施例の使用状態における一部切欠斜視
図

【図３】同上の側面図

【図４】同上のその他の使用状態における側面図

【図５】同上のその他の使用例を示す一部省略側面図

【図６】同上のその他の使用例を示す一部省略側面図

【図７】図６における使用例を背後から見た説明図

【図８】（ａ）従来例の分解斜視図 （ｂ）同上の使用状態における側面図

【符号の説明】

１ 支持腕 ２ 取付け部 ２ａ 前板 ２ｂ 後板 ３ ネジ穴 ４ 締付けネジ ５ ネジ ６ 取付けネジ ７ ネジ孔 ８ 紐通し孔 １１ サッシ上枠 １２ すだれ １２ａ 上桟 １２ｂ 下桟 １３、１５ 取付け凹所 １４ 網戸の上枠 １６ 紐 ２１ 吊り具本体 ２１ａ 取付け部 ２１ｂ 支持腕 ２１ｃ、２１ｄ フック ２２ 取付け金具 ２２ａ 前板 ２２ｂ 後板 ２３ 取付けネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持腕の後端に取付け部を設けると共
   に、この支持腕の前端に軸方向のネジ穴を設け、このネ
   ジ穴に締付けネジを着脱自在に嵌め込んだ日除け吊り
   具。