JPH0734497Y2 - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH0734497Y2
JPH0734497Y2 JP1988002473U JP247388U JPH0734497Y2 JP H0734497 Y2 JPH0734497 Y2 JP H0734497Y2 JP 1988002473 U JP1988002473 U JP 1988002473U JP 247388 U JP247388 U JP 247388U JP H0734497 Y2 JPH0734497 Y2 JP H0734497Y2
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JP
Japan
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adhesive
recording
recording layer
layer
moisture
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JP1988002473U
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JPH01109828U (ja
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克彦 柳川
寿美 永友
卓 梅垣
勉 加藤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、レーザ光の照射あるいは情報記録部に外部
磁界を印加しつつレーザ光等の光を照射して情報の記
録,再生,消去を行う光ディスクとしての光記録媒体の
構成に関する。
〔従来の技術〕
レーザ光を照射して情報の記録,消去,および再生を行
う光記録媒体あるいは情報記録部に外部磁界を印加しつ
つレーザ光を照射して情報の記録,消去,および再生を
行う光記録媒体として、例えば第2図に示すようなエア
ーサンドイッチ形と呼ばれる二枚の基板を積層して構成
した光ディスクが公知である。
図において1はポリカーボネート等の透明樹脂で作られ
た中心孔を有するディスク状の透明基板であり、該基板
1の片面には内外周縁部を除いてTb−Fe−Co合金から成
る記録層2と、AlN,SiO2等の記録層2に対する酸化,吸
湿の保護層3が重ねてスパッタ法により成膜形成されて
いる。一方、前記のように片面に記録層2,保護層3を成
膜して成る二枚の透明基板1を記録面同士が向かい合う
ように並べ、かつ透明基板1の内周縁,外周縁の間にそ
れぞれ透明基板1と同じ材質のリング状スペーサ4を介
在させた上で接着層5により基板の間の中空部を封止す
るように相互結着して光ディスクを構成している。なお
前記接着層5には紫外線硬化型アクリル系樹脂の接着剤
を用い、接着剤で二枚の基板1を貼り合わせた後に透明
基板1の自由面を透過する外部からの紫外線照射により
接着剤を十秒程度の短時間で硬化させるようにしてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで上記した従来の構成では次記のような問題点が
残る。すなわち記録層2の面上にスパッタ形成された薄
膜の保護層3にはとかくピンホールが発生し易く、さら
に基板1の相互間を結着,封止する接着層5として用い
た紫外線硬化型アクリル系樹脂は比較的吸湿性が大き
い。このために長期の間には周囲の外気より接着層5を
透過して基板間の中空部分に湿気が侵入し、さらに前記
した保護層3のピンホールを通じて記録層2が吸湿する
ようになる。しかも記録層2が吸湿するとその光磁気特
性が劣化して光磁気ディスクとしての信頼性が低下す
る。
一方、前記のような周囲からの吸湿を防止して記録層2
を保護する対策として、考案者は第3図に示すように片
面に記録層2,保護層3を成膜した二枚の透明基板1を記
録面同士が向かい合うように重ねた状態で、その相互間
の全面域を特に耐吸湿性の高い例えばエポキシ系樹脂の
接着剤を用いた接着層5で一体に結着して樹脂封止する
ようにした全面接着形構造のものを試みた。
かかる全面接着形構造とすることにより外部からの吸湿
に対しては極めて有効であることが確認されたが、一方
では製作工程面で次のような不具合のあることも明らか
になった。すなわち第3図の構造において接着層5とし
て短時間での処理で硬化させるように紫外線硬化型樹脂
の接着剤を用いた場合には、外部からの紫外線照射に対
し記録層2の間に挟まれた部分の接着剤が記録層2に遮
られて硬化が十分に進行せず、硬化不良を引き起こして
所望の接着強度が得られない。またこのような接着剤の
未硬化を防ぐために接着剤として1液ないし2液の反応
硬化型接着剤を用いることも考えられるが、この反応硬
化型接着剤は硬化時間が非常に長く、量産性に不適であ
る。さらに加えて全面接着形態構造では、接着剤が硬化
する際に収縮で発生する応力の影響が大きく現れ、透明
基板1に変形,反りの発生することがある。
この考案は上記の点にかんがみ成されたものであり、そ
の目的は樹脂封止構造を改良することにより、記録層に
対する耐湿性に優れ,しかも製作工程面でも高い生産性
が得られるようにした光記録媒体を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、この考案によれば、それ
ぞれ片面に記録層を成膜した二枚のディスク状透明基板
をその記録面が向き合うように重ね合わせて一体に結着
して成る光記録媒体において、各基板毎に記録面側に耐
吸湿性の高い紫外線硬化型樹脂より成る耐湿保護層を被
覆形成して記録層を封止するとともに、基板上における
記録層領域外の内外周縁部に紫外線硬化型接着剤を塗布
して二枚の基板を貼り合わせて構成するものとする。
〔作用〕
上記の構成で、耐湿保護層,接着剤には例えば耐吸湿性
の高い紫外線硬化型エポキシ系樹脂が用いられる。ここ
で光ディスクを組立てるには、まず各基板毎に個々に記
録層が成膜された基板の記録面側全面に紫外線硬化型エ
ポキシ系樹脂を例えばスピンコート法等により塗布した
後に、この塗布面に向けて紫外線を直接照射し、樹脂を
硬化させて耐湿保護層を形成する。次に各基板毎に基板
上における記録層領域外の自由面となる内外周縁部に接
着剤として紫外線硬化型エポキシ系樹脂を塗布し、基板
を向かい合わせに貼り合わせた状態で次に外部より紫外
線を照射して接着剤を硬化させる。この場合には外部か
らの紫外線が記録層に遮られることなく透明基板の自由
面を透過して接着剤に照射されるので確実に硬化され
る。
かかる構造により記録層が耐吸湿性が高い樹脂で完全に
封止される他、耐湿保護層,接着剤に用いる紫外線硬化
型樹脂へ紫外線を照射して硬化処理する各工程では記録
層に遮られることなく短時間で確実に硬化させることが
できる。
〔実施例〕
第1図は本考案実施例による光ディスクの構成断面図を
示すものであり、第2図,第3図に対応する同一部材に
は同じ符号が付してある。すなわちこの考案により、互
いに貼り合わせて積層される二枚の透明基板1では、各
基板毎に記録層2の成膜されている記録面側に紫外線硬
化型エポキシ系樹脂を被覆して記録層2を封止した耐湿
保護層6が形成されており、さらに互いに記録層2が向
かい合うように重ね合わせた二枚の基板1の相互間が、
記録層2の成膜領域外であるディスクの中心孔周辺,お
よび外周の内外周縁箇所で紫外線硬化型エポキシ系接着
剤を用いた接着層5により一体に貼り合わせて結着され
ている。
次に上記構造の光ディスクの組立方法に付いて説明す
る。まず片面に記録層2,保護層3がスパッタ形成された
透明基板1に付いて、各板毎に記録面側の全面に例えば
スピンコート法により10〜50μm程度の膜厚で紫外線硬
化型エポキシ系樹脂を塗布した後、この塗布面に向け直
接に紫外線を照度100mW/cm2で10秒間照射して接着剤を
硬化させ、記録層2を封止する耐湿保護層6を形成す
る。次に基板上の内外周縁部に前記工程で形成された耐
湿保護層6の上へ同じ紫外線硬化型エポキシ系樹脂の接
着剤を例えば定量吐出機により基板を回転しながら塗布
する。この場合の接着剤塗布量は硬化後の接着層5の厚
さが20〜100μm程度となるように調節する。続いて接
着剤の塗布された二枚の基板1を貼り合わせ、この状態
で外部より紫外線を照度100mW/cm2で10秒間照射して接
着剤を硬化させて二枚の基板を一体に結着する。なおこ
の接着剤硬化工程では、外部からの投光が記録層2に遮
られることなく透明基板1における内外周縁部の自由
面,および既に被着形成されている透明な耐湿保護層6
を透過して接着剤に照射されることになり、接着剤を短
時間で確実に硬化できる。
一方、上記方法で組立てられた光ディスクに付いてその
耐湿性を評価するために、考案者は光ディスクを60℃,9
0%RHの高湿気の雰囲気中で約1000時間放置して暴露試
験を行ったが、この試験結果でも光磁気特性(カー回転
角θk,保磁力Hc)の劣化は認められなかった。
〔考案の効果〕 以上述べたようにこの考案によれば、それぞれ片面に記
録層を成膜した二枚のディスク状透明基板をその記録面
が向き合うように重ね合わせて一体に結着して成る光記
録媒体において、各基板毎に記録面側に耐吸湿性の高い
紫外線硬化型樹脂より成る耐湿保護層を被覆形成して記
録層を封止するとともに、基板上における記録層領域外
の内外周縁部に紫外線硬化型接着剤を塗布して二枚の基
板を貼り合わせて構成することにより、記録層に対する
耐湿性を大幅に高めて特性面での信頼性向上が図れると
ともに、併せてその製作工程上での紫外線照射による紫
外線硬化型樹脂の短時間な硬化処理を可能にして高い生
産性が確保できる等の利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の構成断面図、第2図,第3図は
それぞれ従来における光記録媒体の構成断面図である。
各図において、 1:透明基板、2:記録層、5:接着層、6:耐湿保護層。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ片面に記録層を成膜した二枚のデ
    ィスク状透明基板をその記録面が向き合うように重ね合
    わせて一体に結着して成る光記録媒体において、各基板
    毎に記録面側に耐吸湿性の高い紫外線硬化型樹脂より成
    る耐湿保護層を被覆形成して記録層を封止するととも
    に、基板上における記録層領域外の内外周縁部に紫外線
    硬化型接着剤を塗布して二枚の基板を貼り合わせたこと
    を特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項記載の光記
    録媒体において耐湿保護層,接着剤に紫外線硬化型エポ
    キシ系樹脂を用いたことを特徴とする光記録媒体。
JP1988002473U 1988-01-12 1988-01-12 光記録媒体 Expired - Lifetime JPH0734497Y2 (ja)

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JP1988002473U JPH0734497Y2 (ja) 1988-01-12 1988-01-12 光記録媒体

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JP1988002473U JPH0734497Y2 (ja) 1988-01-12 1988-01-12 光記録媒体

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JPH01109828U JPH01109828U (ja) 1989-07-25
JPH0734497Y2 true JPH0734497Y2 (ja) 1995-08-02

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