JPH0734489U - フットコントローラ - Google Patents

フットコントローラ

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JPH0734489U
JPH0734489U JP6505493U JP6505493U JPH0734489U JP H0734489 U JPH0734489 U JP H0734489U JP 6505493 U JP6505493 U JP 6505493U JP 6505493 U JP6505493 U JP 6505493U JP H0734489 U JPH0734489 U JP H0734489U
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孝之 丸山
豊 米沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子楽器に用いるエフェクタの種類に応じて
ペダルに掛るバネの偏倚力の範囲を自由に設定できるフ
ットコントローラを提供する。 【構成】 ペダルを後ろ向きB方向に回動偏倚させるバ
ネ9と、このバネ9の偏倚範囲を規制し、ペダルに掛る
偏倚範囲を設定する偏倚範囲調整手段20を設け、ペダ
ルの回動範囲の全範囲にバネの偏倚力を与える状態と、
全くバネの偏倚力を与えない状態及びペダルの回動範囲
の任意の回動範囲にだけバネの偏倚力を与える状態に設
定できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は例えば電子楽器(電子回路により楽音信号波形を生成し、この楽音 信号を電気的な拡声装置によって音として放音させる楽器)の各種効果音を付加 する場合等に用いられるフットコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子楽器用フットコントローラにはペダルを後ろ向き(ペダルの先端が 起き上る向き)に回動させるバネを持つ構造のものと、バネを持たない構造のも のの2種類が存在する。バネを持つ構造のものはペダルの先端側を足で踏むと前 向きに回動し、踏み込む量に応じてエフェクト(例えばトレモロ)が掛り、ペダ ルから足を離すとバネの偏倚力によってペダルは自動的に元の最も起き上がった 姿勢に戻される。このときエフェクトの付加量は0になる。
【0003】 またバネを持たない構造のものはペダルから足を離すと、ペダルはその位置に 保持される。つまりこの場合にはペダルの先端側を足で踏むとペダルは前向きに 回動し、ペダルの後端側を足で踏むとペダルは後ろ向きに回動し、希望する位置 で足を離すと、ペダルはその回動位置を維持する。つまり希望するエフェクト量 の位置を維持する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のフットコントローラはバネが有るものと、無いものの2種類が存在する から、コントロールするエフェクタの種類に応じてバネが有るものと、無いもの を用意しなければならなかった。つまり、音量をコントロールする場合には偏倚 手段を持たないフットコントローラの方が使い勝手がよい。また例えばトレモロ を掛ける量をコントロールするような場合はバネを持つ方が使い勝手がよい。従 ってエフェクタの種類(音量、トレモロ、その他の別)に応じてフットコントロ ーラを用意しなければならないから不経済である。
【0005】 またエフェクタの種類によってバネが戻る位置をペダルの回動範囲の中間の任 意位置に設定することができ、その位置から足の操作で更にエェクトが掛る量を 減少する方向に調整できると都合のよいものもある。 この考案の目的はペダルを元の位置に戻すバネが有るものと、無いものとの変 更ができ、更にバネが働く回動角範囲を自由に設定することができるフットコン トローラを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案ではフットコントローラのペダルに後ろ向きに倒れる方向の偏倚力を 与えるバネを装着すると共に、このバネの偏倚範囲を調整する偏倚範囲調整手段 を設けた構造としたものである。
【0007】
【作用】
この考案の構成によれば、バネの偏倚範囲調整手段を設けたからペダルの回動 範囲の全体にバネの偏倚力を作用させる状態と、ペダルの回動範囲の全体にわた ってバネの偏倚力が作用しない状態、及びペダルの回動範囲の任意の回動範囲に だけバネの偏倚力を作用させ、他の回動範囲はバネの偏倚力が作用しない状態に 設定することができる。従って使用する状態に応じて最も使い勝手のよい状態に 設定することができるから、1台のフットコントローラを多用に応用することが できる利点が得られる。
【0008】
【実施例】
図1にこの考案の一実施例を示す。図中1は基台、2はペダルを示す。このペ ダル2は基台1の上面に設けた軸受3によって長手方向の中間部分において軸支 され、前向き方向Fと後ろ向き方向Bに回動自在に支持される。 基台1の上面に孔1A及び1Bが形成される。孔1Aにはペダル2の裏面から 突出した突起4を挿入し、突起4を基台1の内部に案内する。また孔1Bにはペ ダル2の裏側に連結したラック5を挿入し、ラック5を例えば摺動抵抗器6の回 転軸に装着したピニオン7に噛合させペダル2の動きに応じて摺動抵抗器6の摺 動子を操作する。尚ラック5はガイド8によってピニオン7に向って弾性的に押 し付けられ、ピニオン7との噛合状態を維持する。
【0009】 突起4の先端は基台1の内部に設けたバネ9に係合する。バネ9の先端には例 えばフェルトのような緩衝材11を被せ、バネ9との摺接振動を除去する工夫が されている。 バネ9は偏倚範囲調整手段20によってバネ9から発生する偏倚力の発生範囲 を設定するように構成する。バネ9は板バネをU字状に折曲て構成される。偏倚 範囲調整手段20は以下のように構成することができる。バネ9は2つの折返し 部を互いに向い合せ、この折返し部に孔を形成し、この孔に長ネジ21を貫通さ せ、長ネジ21にナット22を螺合させて構成することができる。
【0010】 長ネジ21は基台1の裏板23を貫通して回転自在に支持される。裏板23の 裏側に長ネジ21の頭部が露出され、この頭部に形成したドライバ係合溝に例え ばドライバ、或はコインの周縁を係合させ、長ネジ21を回転操作できる構造と している。尚、ナット22にはバネ9の偏倚力が与えられるから回り止めされ、 長ネジ21を回動操作することによりナット22を上下に移動させることができ る。
【0011】 図1に示した偏倚範囲調整手段20はナット22が上限位置まで上昇している 場合を示す。ナット22を長ネジ21の上限位置に設定した場合は、ペダル2は 回動範囲の全体にわたってバネ9の偏倚力の影響を受ける。従って足の操作力を 解けばペダル2はバネ9の偏倚力によって後ろ向ききB方向に回動し、後端側2 Bが基台1に衝合した状態に戻される。
【0012】 一方図2に示すように長ネジ21を回動操作し、ナット22を長ネジ21の下 端近くまで降下させた場合はバネ9は極限まで折曲げられる。この結果、ペダル 2はその回動範囲の全体にわたってバネ9の偏倚力の影響を受けることがなく、 足の操作のみで回動角位置が調整され、その調整位置に維持される。 図3に示すようにナット22を長ネジ21の中間位置に設定した場合は、ペダ ル2は前向き方向Fに踏み込んだ状態から或る回動角位置まではバネ9の偏倚力 によって戻され、その位置から以降の回動範囲では前向き方向Fと、後ろ向き方 向Bの何れの方向にも足によって操作する状態となる。図2及び図3は摺動抵抗 器6を省略して示している。
【0013】
【変形実施例】
図4以下にこの考案の変形実施例を示す。尚図4乃至図7に示す変形実施例で は図1に示した摺動抵抗器6の存在は省略して示している。図4の例では長ネジ 21をウォーム・ギヤによって回転操作する構造とした場合を示す。つまり、基 台1の側面間に回転軸24を架設し、この回転軸24と長ネジ21との間をウォ ーム・ギヤによって連結させる。回転軸24の一端側を基台1の側面の外側に突 出させ、この突出部分にハンドル或はツマミを取付け、回転軸24を回転させる ことにより長ネジ21をウォーム・ギヤを介して回転操作し、ナット22を上方 、又は下向に移動させることができるように構成した場合を示す。
【0014】 図5はカム25によってバネ9の偏倚範囲を設定する構造とした場合を示す。 カム25は例えば図4の例と同じようにウォーム・ギヤを用いてカム25の回動 位置を保持させるように構成することができる。 図6は三角形のカム25を基台1の長手方向に沿って摺動できるように構成し 、この三角形のカム25によってバネ9の遊端部を抑え、バネ9の偏倚量を調整 するように構成した場合を示す。この場合には基台1の側面に細長いスリットを 形成し、このスリットを通じて三角形のカム25を移動させる構造にすることが できる。スリットの外側には三角形のカム25にネジ軸で連結したツマミを設け 、このツマミを基台に締付ることにより三角形のカム25の位置を固定すること ができる。
【0015】 図7はベルト、チェーン或はスチールワイヤのような動力伝達手段26と、こ の動力伝達手段26を巻込む巻取ドラム27と、巻取ドラム27の回転を制止さ せるラチェット機構28とによってバネ9の偏倚範囲調整手段を構成した場合を 示す。動力伝達手段26の先端はバネ9の裏面に連結し、プーリ29によって方 向変換して巻取ドラム27に連結する。巻取ドラム27の軸が基台1の側面から 外部に突出され、この突出部分にハンドル或は回動ツマミを取付る。ハンドル又 はツマミを回動して動力伝達手段26を巻取ドラム27に巻き込むことによりバ ネ9は引き込まれ圧縮変形される。極限まで巻き込むことによりペダル2の回動 範囲の全範囲にわたってバネ9の偏倚力が働かない状態に設定することができる 。ラチェット機構28を巻取ドラム27から外すことにより、動力伝達手段26 はバネ9の偏倚力によって巻取ドラム27から繰出され、バネ9は元の最も伸び た状態に戻る。この状態ではペダル2はその回動範囲の全体にわたってバネ9の 偏倚力の影響を受ける状態に設定される。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によるフットコントローラによればペダル2の 回動範囲の全範囲にわたってバネ9の偏倚力を与える状態と、全く与えない状態 とに設定することができる。また更にペダル2の回動範囲の任意の回動範囲にバ ネ9の偏倚力を与え、残りの他の回動範囲はバネ9の偏倚力を与えない状態に設 定することができる。
【0017】 よって使用目的(エフェクタの種類)に適した設定状態を選択することができ 、一つのフットコントローラを多用途に用いることができる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す断面図。
【図2】図1に示した設定状態と異なる他の設定状態を
示す断面図。
【図3】図2と同様の断面図。
【図4】この考案の変形実施例を示す断面図。
【図5】この考案の変形実施例を示す断面図。
【図6】この考案の変形実施例を示す断面図。
【図7】この考案の変形実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1 基台 2 ペダル 3 軸受 4 突起 9 バネ 20 偏倚範囲調整手段 21 長ネジ 22 ナット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.長手方向の中間部が基台の上面に設
    けられた軸受によって軸支され、長手方向の先端側を踏
    むことにより前向きに倒れ、後端側を踏むことにより後
    ろ向きに倒れて起伏自在に支持されたペダルと、 B.このペダルに後ろ向きに倒れる方向の偏倚力を与え
    るバネと、 C.このバネの偏倚範囲を調整する偏倚範囲調整手段
    と、 を具備したことを特徴とするフットコントローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバネをU字状に折曲げた
    板バネによって構成し、この板バネの互に対向する部分
    を貫通した長ネジと、この長ネジに螺合したナットとに
    よって偏倚範囲調整手段を構成したことを特徴とするフ
    ットコントローラ。
JP1993065054U 1993-12-06 1993-12-06 フットコントローラ Expired - Fee Related JP2600378Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010113025A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Yamaha Corp 電子鍵盤楽器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010113025A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Yamaha Corp 電子鍵盤楽器

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