JPH0734238U - ドラムブレーキ用自動間隙調整装置 - Google Patents

ドラムブレーキ用自動間隙調整装置

Info

Publication number
JPH0734238U
JPH0734238U JP6483993U JP6483993U JPH0734238U JP H0734238 U JPH0734238 U JP H0734238U JP 6483993 U JP6483993 U JP 6483993U JP 6483993 U JP6483993 U JP 6483993U JP H0734238 U JPH0734238 U JP H0734238U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjusting
adjusting nut
circular hole
wheel cylinder
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6483993U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2590426Y2 (ja
Inventor
明 坪井
郁雄 桐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP1993064839U priority Critical patent/JP2590426Y2/ja
Publication of JPH0734238U publication Critical patent/JPH0734238U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2590426Y2 publication Critical patent/JP2590426Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行時の振動に基づいてドラムの内周面とラ
イニングの外周面との間の間隙が狭くなり過ぎる事を防
止する。 【構成】 上記間隙が広くなった場合には、ピストン3
aの円孔12内でアジャストナット13を回転させる。
この回転に基づいて、アジャストボルト16を矢印β方
向に押し出し、上記間隙を狭める。ブレーキシューのウ
ェブ5とアジャストボルト16の端面との間にばね片3
0を設け、このアジャストボルト16に、上記円孔12
内に押し込む方向の弾力を付与する。このばね片30に
より、走行時の振動に基づいてこのアジャストナット1
6が円孔12から抜け出るのを防止し、不要な間隙調整
が行なわれる事を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係るドラムブレーキ用自動間隙調整装置は、自動車の制動に用いら れるドラムブレーキに組み込み、ライニングの摩耗に拘らず、非制動時にこのラ イニングの外周面とドラムの内周面との間に存在する間隙を一定に保つ役目を果 たす。
【0002】
【従来の技術】
ドラムブレーキは、例えば図4に略示する様に構成されている。懸架装置に支 持されて回転しない背板1の前面(自動車の幅方向外側の面)には1個又は2個 のホイルシリンダ2、2を固定している。このホイルシリンダ2、2には制動時 に圧油が送り込まれ、この圧油の送り込みに伴ってピストン3、3の突出量を増 大させる。一方、上記背板1の前面には左右1対のブレーキシュー4、4が、こ の背板1の直径方向に亙る変位を自在として支持されている。各ブレーキシュー 4、4は、略三日月形のウェブ5、5の外周縁に裏金6、6を固定し、この裏金 6、6の外周面にライニング7、7を添着して成る。
【0003】 この様なブレーキシュー4、4のウェブ5、5の両端部はそれぞれ、上記各ピ ストン3、3の先端部又は上記各ホイルシリンダ2、2の端部に形成したアンカ 部8、8に当接させている。又、上記両ウェブ5、5同士の間にはリターンスプ リング9、9を掛け渡して、上記両ブレーキシュー4、4に、上記背板1の直径 方向内側に向く弾力を付与している。更に、上記両ブレーキシュー4、4の周囲 には、有底円筒状のドラム10を被せ、このドラム10の内周面10aと上記各 ライニング7、7の外周面7a、7aとを対向させている。
【0004】 上記内周面10aと外周面7a、7aとは、非制動時には微小間隙を介して互 いに離隔しているが、制動時には互いに当接し、これら両周面10a、7a同士 の摩擦によって、制動力を発揮する。即ち、制動時には上記各ホイルシリンダ2 、2内への圧油の送り込みによって上記各ピストン3、3の突出量を増大させ、 上記各ブレーキシュー4、4を上記リターンスプリング9、9の弾力に抗して上 記背板1の直径方向外方に変位させ、上記両周面10a、7a同士を当接させる 。
【0005】 この様な制動の繰り返しにより上記ライニング7、7が摩耗すると、非制動時 に上記内周面10aと外周面7a、7aとの間に存在する間隙の厚さ寸法が増大 する。この厚さ寸法の増大は、制動時に上記各ホイルシリンダ2、2に送り込む べき圧油量の増大、延てはブレーキペダルの踏み込み量の増大につながる為、好 ましくない。
【0006】 この為従来から、ライニング7、7の摩耗に伴って上記各ブレーキシュー4、 4を背板1の直径方向外方に押し出し、上記間隙の厚さ寸法を一定値以下に保持 するドラムブレーキ用自動間隙調整装置が、例えば実公昭50−7424号公報 等に記載されている様に知られており、且つ、実際に使用されている。
【0007】 この様なドラムブレーキ用自動間隙調整装置の構造と作用とに就いて、本考案 の実施例を示す図1〜2により説明する。背板1(図4)に固定されるホイルシ リンダ2a内にはピストン3a、3bを、油密に嵌装している。これら両ピスト ン3a、3bはそれぞれ、上記ホイルシリンダ2a内への圧油の送り込みに伴っ て、このホイルシリンダ2aからの突出量を増大させる。
【0008】 上記両ピストン3a、3bの内、一方(図1〜2の右方)のピストン3bの外 端面(図1〜2の右端面)には凹溝11を、この外端面の直径方向に亙って形成 している。ドラムブレーキの組立時にはこの凹溝11に、前記ウェブ5の端部が 係合する。従って上記ピストン3bは上記ホイルシリンダ2a内に、回転する事 なく軸方向に亙る変位のみ自在に保持される。
【0009】 又、他方(図1〜2の左方)のピストン3aの内側には円孔12を、このピス トン3aと同心に形成している。そして、この円孔12の端部を、上記ピストン 3aの外端面中心部に開口させている。そして、この円孔12内にアジャストナ ット13を、回転自在に挿入している。このアジャストナット13は、内周面に 雌ねじを有する。尚、上記円孔12の内周面中間部に形成した段部14と上記ア ジャストナット13の内端面(図2の右端面)との間には滑り性に富むリング1 5を設け、このアジャストナット13に加わるスラスト荷重を支承自在としてい る。
【0010】 又、このアジャストナット13及び上記円孔12内には、グリースを充填した 上で、アジャストナット13にアジャストボルト16を螺合させている。このア ジャストボルト16の外端面(図1〜3の左端面)には凹溝17を、この外端面 の直径方向に亙って形成している。ドラムブレーキの組立時にはこの凹溝17に 、前記ウェブ5の端部が係合する。従って上記アジャストボルト16は、上記ア ジャストナット13の回転に拘らず回転せず、このアジャストナット13の回転 時には軸方向に変位する。
【0011】 上記アジャストナット13の外端面にはアジャストリング18を固定している 。このアジャストリング18の外周縁は上記アジャストナット13と同心であり 、この外周縁に、ラチェット歯状の係合歯19、19を形成している。又、上記 ホイルシリンダ2aの中間部外面に設けた枢軸21には、アジャストレバー20 の基端部を枢支している。金属板によりL字形に造られた、このアジャストレバ ー20の先端部には爪部22を形成し、この爪部22を、上記係合歯19、19 と係合自在としている。
【0012】 又、上記アジャストレバー20の中間部先端寄り部分の片側面(図1の裏面、 図2の下面)には係止部23を形成し、この係止部23に引っ張りばね24の一 端を係止している。この引っ張りばね24の他端は、上記ホイルシリンダ2aの 外面、或は背板1の前面等の固定部分に係止している。この引っ張りばね24は 上記アジャストレバー20に、上記爪部22を上記係合歯19、19から離す方 向の弾力を付与すると同時に、この爪部22がホイルシリンダ2aから離れる方 向に浮き上がる事を防止する役目を有する。
【0013】 更に、前記ピストン3aの外端面(図1〜2の左端面)には取付板25を固定 している。そして、この取付板25の外周縁から突出した腕片27の先端部(図 2の上端部)と、上記アジャストレバー20の中間部基端寄り部分との間に、連 結部材26を設けている。この連結部材26の詳細に就いては実願平4−764 85号に開示されており、本考案の要旨でもない為、詳しい説明は省略する。
【0014】 上記取付板25と連結部材26の存在により、前記ホイルシリンダ2aから上 記ピストン3aが突出する量が増大するのに伴って、上記アジャストレバー20 は上記枢軸21を中心として図1で反時計方向に揺動する。そして、この様にア ジャストレバー20が揺動し、上記爪部22と何れかの係合歯19とが係合する 結果、前記アジャストリング18を介して前記アジャストナット13が回転した 場合には、前記アジャストボルト16が上記アジャストナット13から外方に押 し出される様に、これらアジャストボルト16及びアジャストナット13に形成 するねじの方向を定めている。
【0015】 上述の様に構成されるドラムブレーキ用自動間隙調整装置の作用は次の通りで ある。制動と制動解除との繰り返しに伴って上記ピストン3aは、ホイルシリン ダ2a内で軸方向に亙って往復移動する。非制動時に前記ドラム10の内周面1 0aとライニング7、7の外周面7a、7aとの間に存在する間隙の厚さ寸法が 小さい場合には、上記ピストン3aの往復移動量も少ない。従って、上記アジャ ストレバー20の揺動量も小さく、上記爪部22は、同一の係合歯19の外周縁 と摺接するのみで、何れの係合歯19と係合する事もない。従って、上記アジャ ストリング18並びにアジャストナット13は回転せず、このアジャストナット 13から上記アジャストボルト16が突出する量も変化せず、上記間隙の調整は 行われない。
【0016】 上記ライニング7、7の摩耗に伴って上記間隙の厚さ寸法が大きくなると、制 動時に於ける上記ピストン3aの往復移動量並びに上記アジャストレバー20の 揺動量が多くなる。この結果上記爪部22が、上記係合歯19と係合し、図1に 矢印αで示す様に、上記アジャストリング18並びにこのアジャストリング18 を固定したアジャストナット13を回転させる。この結果、このアジャストナッ ト13と螺合したアジャストボルト16が、図2に矢印βで示す様に、上記アジ ャストナット13から突出する方向に移動する。そして、このアジャストボルト 16外端面の凹溝17にその端部を係合させたブレーキシュー4が、図1に矢印 γで示す方向に押され、上記間隙が狭められる。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述の様に構成され作用するドラムブレーキ用自動間隙調整装置を 組み込んだドラムブレーキで、稀にではあるが、ライニング7、7の外周面7a 、7aとドラム10の内周面10aとの間隙が狭くなり過ぎ、走行時にこれら両 面7a、10a同士が擦れ合う場合がある。
【0018】 この様に上記間隙が狭くなり過ぎる原因の一つとして、走行時の振動が考えら れる。即ち、この振動に基づく慣性力が大きくなるとブレーキシュー4、4が、 リターンスプリング9、9の弾力に抗して外方に変位する瞬間が発生する。この 瞬間には、アジャストボルト16の凹溝11にその端縁を係合させたウェブ5が 、このアジャストボルト16並びにこのアジャストボルト16を係止したピスト ン3aを押圧する力が消失する。又、この様にブレーキシュー4がリターンスプ リング9、9の弾力に抗して外方に変位する瞬間には、上記振動に基づく慣性力 により上記アジャストボルト16にも、ピストン3a端面の円孔12から抜け出 る方向(図1〜2の左方向)の力が加わる。
【0019】 上記アジャストボルト16が円孔12から抜け出る方向に変位すると、このア ジャストボルト16と螺合したアジャストナット13も、ピストン3a端面の円 孔12から抜け出る方向に変位する傾向となる。この場合に、上記走行時の振動 に基づいて上記アジャストナット13が回転し、このアジャストナット13が上 記アジャストボルト16に対して、上記円孔12内に留まる方向に変位する可能 性がある。この様に、アジャストボルト16が円孔12から抜け出る方向に変位 するにも拘らず、上記アジャストナット13が円孔12に留まる傾向になると、 上記アジャストボルト16が上記アジャストナット13並びにピストン3aに対 して軸方向に変位する。この結果、上記各ブレーキシュー4、4を構成するライ ニング7、7の外周面7a、7aとドラム10の内周面10aとの間の間隙の寸 法が狭まる方向に、間隙調整が行なわれる。
【0020】 勿論、上記振動に基づくアジャストナット13の回転は、何れの方向にも行な われる可能性がある。従って、このアジャストナット13とアジャストボルト1 6の変位は、アジャストボルト16がアジャストナット13から突出する方向と 引っ込む方向との何れの方向にも行なわれる可能性がある。但し、引っ込む方向 に変位した場合には、次の制動時に自動間隙調整装置の作用によりこの変位が補 償されるので、特に問題とはならない。ところが、突出する方向に変位した場合 には、自動間隙調整装置がこの変位を補償できず、上述の様にライニング7、7 の外周面7a、7aとドラム10の内周面10aとが擦れ合う原因となる。
【0021】 本考案のドラムブレーキ用自動間隙調整装置は、この様な事情に鑑みて考案し たものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本考案のドラムブレーキ用自動間隙調整装置は、従来から知られたドラムブレ ーキ用自動間隙調整装置と同様に、背板1に固定されたホイルシリンダ2aと、 このホイルシリンダ2a内に軸方向に亙る変位のみ自在に、且つ油密に嵌装され て、上記ホイルシリンダ2a内への圧油の送り込みに伴ってこのホイルシリンダ 2aからの突出量を増大させるピストン3aと、このピストン3aの外端面中心 部にその端部を開口させた円孔12と、この円孔12内に回転自在に挿入された 、内周面に雌ねじを有するアジャストナット13と、このアジャストナット13 と螺合し、ブレーキシュー4の端部との係合により回転しないアジャストボルト 16と、上記アジャストナット13の外端面に固定され、このアジャストナット 13と同心である外周縁に係合歯19、19を形成したアジャストリング18と 、上記ホイルシリンダ2aの中間部外面にその基端部を枢支し、その先端部に形 成した爪部22を上記係合歯19、19と係合自在としたアジャストレバー20 と、このアジャストレバー20の中間部と上記ピストン3aの外端部とを結合し 、上記突出量の増大に伴って上記アジャストレバー20を、上記爪部22と係合 歯19、19とが係合する方向に揺動させる連結部材26とを備えている。そし て、これら爪部22と係合歯19、19との係合に基づき、上記アジャストリン グ18を介して上記アジャストナット13が、上記アジャストボルト16をこの アジャストナット13から外方に押し出す方向に回転する様に構成している。
【0023】 特に、本考案のドラムブレーキ用自動間隙調整装置に於いては、上記ブレーキ シュー4の端部と上記アジャストボルト16との間に、このアジャストボルト1 6を上記ブレーキシュー4の端部から離れる方向に押圧する弾性部材を設けた事 を特徴としている。
【0024】
【作用】
上述の様に構成される本考案のドラムブレーキ用自動間隙調整装置が、ライニ ング7の外周面7aとドラム10の内周面10aとの間の間隙の寸法を適正値に 保つ際の作用自体は、前述した通りである。
【0025】 特に、本考案のドラムブレーキ用自動間隙調整装置の場合には、弾性部材の存 在により、走行時の振動に基づいてブレーキシュー4が外方に変位した場合にも 、アジャストボルト16が外方に変位する事は阻止される。この結果、非制動状 態にも拘らずアジャストボルト16が、走行時の振動に基づいてピストン3a端 面の円孔12から抜け出る方向に変位する事がなくなって、上記間隙が狭くなり 過ぎる事がなくなる。
【0026】
【実施例】
図1〜3は本考案の実施例を示している。尚、本考案の特徴は、ピストン3a の円孔12内に嵌装したアジャストナット13と螺合したアジャストボルト16 が、走行時の振動に基づいて上記円孔12から抜け出る方向に変位する事を防止 する部分の構造に特徴があり、その他の部分の構造と作用は、前述した通りであ る。よって、重複する説明は省略し、以下、本考案の特徴部分に就いて説明する 。
【0027】 一方のブレーキシュー4を構成し、その端縁をアジャストボルト16端面の凹 溝17と係合させるウェブ5の端部には、このウェブ5を貫通する小円孔28を 設けている。又、上記凹溝17の片側縁中間部には、U字形の係止凹部29を形 成している。そして、これら小円孔28と係止凹部29との間に、弾性部材であ るばね片30を設けている。
【0028】 このばね片30は、弾性を有する線材を折り曲げて成り、基端部(図1〜2の 左端部)に上記小円孔28に挿通自在な係止部31を、先端部(図1〜2の右端 部)に上記係止凹部29内に挿入自在な挿入部32を、それぞれ形成している。 係止部31を小円孔28に挿通し、挿入部32を係止凹部29に挿入した状態で 、この挿入部32の先端は、上記係止凹部29の奥端面に弾性的に当接する。こ の結果、上記アジャストボルト16にはばね片30によって、上記円孔12内に 押し込まれる方向に弾力が付与される。
【0029】 尚、上記ばね片30の弾力は次の(1)(2)の条件を満たす範囲内で、設計的に定 める。 (1) ブレーキシュー4のウェブ5がリターンスプリング9、9(図4)の弾力に より内方に変位させられた場合には、このウェブ5の端縁がアジャストボルト1 6端面の凹溝17の奥面に当接すべく、リターンスプリング9の弾力よりは十分 に小さい事。 (2) 走行時の振動に基づいて上記アジャストボルト16が円孔12から抜け出る 方向に変位しようとした場合に、この変位を抑えられるだけの大きさを有する事 。
【0030】 上述の様に構成される本考案のドラムブレーキ用自動間隙調整装置の場合には 、ばね片30の存在により、走行時の振動に基づいてブレーキシュー4が外方に 変位した場合にも、アジャストボルト16が外方に変位する事は阻止される。こ の結果、非制動状態にも拘らずアジャストボルト16が、走行時の振動に基づい てピストン3a端面の円孔12から抜け出る方向に変位する事がなくなって、上 記間隙が狭くなり過ぎる事がなくなる。
【0031】 尚、ブレーキシュー4のウェブ5とアジャストボルト16との間に設ける弾性 部材としては、図示の様な線材を折り曲げる事により造られたばね片30の他、 板材を折り曲げる事により造られた板ばねを採用する事もできる。更に、耐熱性 ゴムを使用する事もできる。
【0032】
【考案の効果】
本考案のドラムブレーキ用自動間隙調整装置は、以上に述べた通り構成され作 用するので、ライニングの外周面とドラムの内周面との間隙が狭くなり過ぎる事 を有効に防止できる。従って、ドラムブレーキを装着した自動車の運行の安定性 向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す、自動間隙調整装置を組
み込んだホイルシリンダの正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2の拡大B−B断面図。
【図4】本考案の対象となるドラムブレーキの1例を示
す略正面図。
【符号の説明】 1 背板 2、2a ホイルシリンダ 3、3a、3b ピストン 4 ブレーキシュー 5 ウェブ 6 裏金 7 ライニング 7a 外周面 8 アンカ部 9 リターンスプリング 10 ドラム 10a 内周面 11 凹溝 12 円孔 13 アジャストナット 14 段部 15 リング 16 アジャストボルト 17 凹溝 18 アジャストリング 19 係合歯 20 アジャストレバー 21 枢軸 22 爪部 23 係止部 24 引っ張りばね 25 取付板 26 連結部材 27 腕片 28 小円孔 29 係止凹部 30 ばね片 31 係止部 32 挿入部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背板に固定されたホイルシリンダと、こ
    のホイルシリンダ内に軸方向に亙る変位のみ自在に、且
    つ油密に嵌装されて、上記ホイルシリンダ内への圧油の
    送り込みに伴ってこのホイルシリンダからの突出量を増
    大させるピストンと、このピストンの外端面中心部にそ
    の端部を開口させた円孔と、この円孔内に回転自在に挿
    入された、内周面に雌ねじを有するアジャストナット
    と、このアジャストナットと螺合し、ブレーキシューの
    端部との係合により回転しないアジャストボルトと、上
    記アジャストナットの外端面に固定され、このアジャス
    トナットと同心である外周縁に係合歯を形成したアジャ
    ストリングと、上記ホイルシリンダの中間部外面にその
    基端部を枢支し、その先端部に形成した爪部を上記係合
    歯と係合自在としたアジャストレバーと、このアジャス
    トレバーの中間部と上記ピストンの外端部とを結合し、
    上記突出量の増大に伴って上記アジャストレバーを、上
    記爪部と係合歯とが係合する方向に揺動させる連結部材
    とを備え、これら爪部と係合歯との係合に基づき、上記
    アジャストリングを介して上記アジャストナットが、上
    記アジャストボルトをこのアジャストナットから外方に
    押し出す方向に回転するドラムブレーキ用自動間隙調整
    装置に於いて、上記ブレーキシューの端部と上記アジャ
    ストボルトとの間に、このアジャストボルトを上記ブレ
    ーキシューの端部から離れる方向に押圧する弾性部材を
    設けた事を特徴とするドラムブレーキ用自動間隙調整装
    置。
JP1993064839U 1993-12-03 1993-12-03 ドラムブレーキ用自動間隙調整装置 Expired - Lifetime JP2590426Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993064839U JP2590426Y2 (ja) 1993-12-03 1993-12-03 ドラムブレーキ用自動間隙調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993064839U JP2590426Y2 (ja) 1993-12-03 1993-12-03 ドラムブレーキ用自動間隙調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0734238U true JPH0734238U (ja) 1995-06-23
JP2590426Y2 JP2590426Y2 (ja) 1999-02-17

Family

ID=13269812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993064839U Expired - Lifetime JP2590426Y2 (ja) 1993-12-03 1993-12-03 ドラムブレーキ用自動間隙調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2590426Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2590426Y2 (ja) 1999-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6082505A (en) Drum brake device
US6125976A (en) Drum brake device
US6196360B1 (en) Automatic shoe clearance adjustment device for drum brakes
EP0908641B1 (en) Drum brake device
US4276966A (en) Automatic adjusting strut
US6065571A (en) Drum brake system and device
US6523652B2 (en) Drum brake device
JPH0734238U (ja) ドラムブレーキ用自動間隙調整装置
EP0896167B1 (en) Drum Brake Device
US6302245B1 (en) Drum brake device
US6877590B2 (en) Dual mode drum brake
JPS5833312Y2 (ja) ドラムブレ−キ装置の自動間隙調整装置
JPH0238807B2 (ja)
JP2002147506A (ja) シュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキ
JPH0732239U (ja) ドラムブレーキ用自動間隙調整装置
JPS5939224Y2 (ja) オ−トスラツクアジヤスタ
JPH0130668Y2 (ja)
JP3940483B2 (ja) ドラムブレーキ用自動間隙調整装置
JP2548278Y2 (ja) 自動間隙調整装置付ブレーキシリンダ
JP3901289B2 (ja) ドラムブレーキ用自動間隙調整装置
US20010003320A1 (en) Drum brake device
JPS5814254Y2 (ja) ドラムブレ−キ装置の自動間隙調整装置
JP2548282Y2 (ja) 自動間隙調整装置付ブレーキシリンダ
JPS5915778Y2 (ja) ブレ−キシユ−作動間隙のオ−バ−アジヤスト防止装置
JPH0122500B2 (ja)