JPH0734126U - 軒樋取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 樋止着部３または取付面以外の取付部２にフ
ック７を設けて吊り下げることができるようになってい
る。 【効果】 軒先に水糸８を張り、軒樋取付具１を取り付
ける位置に印を付す。この位置近傍の水糸８にフック７
を掛けて軒樋取付具１を掛けておく。この水糸８に掛け
られた軒樋取付具１を外して次々と軒先に取り付ける。
このように既に軒樋取付具１が取り付ける場所近傍に吊
るされているから、軒樋取付具１を取りに地上と軒先と
の間を度々昇降する必要がなく便利である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は軒樋取付具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、軒樋取付具には種々な構造のものがあるが軒樋吊り具と軒樋支持具の２ 種類に大別される。 即ち、軒樋吊り具は、実開平３−３６３５３号公報、実開平４−３０６２７号 公報に記載あるように、軒先に取り付けられる取付部と、この取付部の屋外側に 突出して設けられ、軒樋を上方から吊る樋吊り部とからなるものであり、軒樋支 持具は、実開平３−２１２１号公報、実開平４−１３７２２号公報に記載あるよ うに、軒先に取り付けられる取付部と、この取付部の屋外側に突出して設けられ 、軒樋を下方から支持する樋支持部とからなるものである。

【０００３】 いずれにしても軒樋取付具は、軒先や壁等の被取付面に取り付けられる取付部 と、この取付部の屋外側に設けられた樋吊り部や樋支持部等の樋止着部とからな る。 この取付部は、屋内側の取付面が被取付面に沿う形状になされ、この取付部に 通孔が設けられているものが多く用いられている。 そして、この軒樋取付具は、この軒樋取付具に取り付けられる軒樋の中を雨水 が流れるように若干傾斜したほぼ一直線上の軒先の所定位置に取り付ける必要が ある。このように所定位置に取り付けるために、通常、軒先に水糸を張って、こ の水糸を基準にして軒樋取付具を所定位置に取り付けている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように、この軒樋取付具は軒先の所々の所定位置に多数取り付けるが、軒 樋取付具を持って高い軒先に昇り、片手に水糸を基準にした所定位置に軒樋取付 具を保持し、他方の片手でビスを螺入したり釘を打ち付けるだけで手一杯になり 多数の軒樋取付具を持ち次々と取り付けることが困難である。 従って、軒樋取付具を１個ずつ持って高い軒先に昇りこの軒樋取付具を取り付 けた後、降りて、次の軒樋取付具を持って高い軒先に昇るというように、度々昇 り降りをするので極めて煩瑣である。 そこで、本考案の目的は度々昇降することなく簡単に軒先に取り付けることが できる軒樋取付具を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するためになしたものであって、軒先に取り付けられ る取付部と、この取付部の屋外方向に設けられた樋止着部とからなる軒樋取付具 において、前記取付部の屋内側の取付面が被取付面に沿う形状になされ、樋止着 部または取付面以外の取付部にフックが設けられて吊り下げられるようになされ ているものである。

【０００６】 本考案においては、樋止着部または取付面以外の取付部にフックが設けられて いるが、このフックを設ける位置は、吊り下げることができる位置であればどこ でもよい。 例えば、軒樋取付具の取付部の上部の屋外側に突出して設けられてもよいし、 樋止着部の取り付け易い位置に設けてもよい。 例えば、軒樋取付具が軒樋吊り具であり、軒樋を吊るために取付部の前方に支 持腕が突出して設けられている場合には、この支持腕の上面や下面に設けるとよ い。

【０００７】

【作用】

本考案軒樋取付具は次のようにして軒先に取り付ける。 即ち、軒先に水糸を張り、軒樋取付具を取り付ける位置に印を付し、この印の 近くの水糸に樋止着部または取付面以外の取付部に設けられているフックを掛け て軒樋取付具を吊るしておく。 このように、軒樋取付具にはフックが設けられているから、簡単に、軒樋取付 具を吊り下げることができる。

【０００８】 次に、軒先に昇り、この水糸に吊り下げられている軒樋取付具を取り、軒先の 所定位置に取り付ける。その後、次の場所に移動し、水糸から軒樋取付具を取り 外して軒先に取り付ける。 このように、予め、取り付ける位置近くに軒樋取付具が吊り下げられているか ら、従来のように昇り降りすることなく軒樋取付具を取り付けることができ、軒 樋取付具の取付作業が簡単である。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の実施例を説明する。 図１および図２は軒樋吊り具からなる本考案の一実施例を示すもので、図１は 軒樋吊り具の斜視図、図２は図１に示す軒樋吊り具を軒先に取り付けている状態 を示す説明図である。

【００１０】 図１および図２において、１は軒樋吊り具からなる軒樋取付具であり、この軒 樋取付具１は取付部２と、この取付部２より屋外側に突出して設けられた樋吊り 部３とからなる。 取付部２は屋内側の取付面が軒先に沿う形状の板体であり、この取付部２には 通孔２１が穿設されている。

【００１１】 樋吊り部３は取付部２から屋外方向に突出して設けられた支持腕４と、この支 持腕４の先端に設けられた屋外側耳保持部５とからなる。 又、取付部２には支持腕４の下方に屋外側に突出した突起６１と、この突起６ １に対向する支持腕４には屋内側に突出した突起６２が設けてられていて、この 突起６１と突起６２とで屋内側耳保持部６が形成されている。

【００１２】 この屋外側耳保持部５と屋内側耳保持部６とでそれぞれ軒樋の屋外側耳と屋内 側耳とを係止して軒樋を吊り下げることができるようになっている。 ７は支持腕４の上面に設けられたフックであり、このフック７は円弧形をして いて、一端が支持腕４の上面に取り付けられ、他端は開口している。 ８は水糸であり、軒先９の所定位置に張られている。

【００１３】 次に、この軒樋取付具１で軒樋の取付方法について説明する。 先ず、図２に示すように、軒先９の所定位置に水糸８を張り、この水糸８を基 準にして軒樋を取り付ける位置である印を軒先に付す。 次に、印が付された近傍の水糸８に、図２に示すように、支持腕４の上面に設 けられているのフック７を引っかけて軒樋取付具１を吊るす。

【００１４】 次に、軒先に昇り、この軒樋取付具１を水糸８から外して、取付部２を軒先９ の所定位置に当接し押し付け、通孔２１にビスを通して軒先９に螺入して、軒樋 取付具１を取り付ける。 その後、次の場所に移動し軒樋取付具１を水糸８から外して、取付部２を軒先 ９の所定位置に当接し押し付け、通孔２１にビスを通して軒先に螺入して、軒樋 取付具１を取り付ける。 このようにして、次々と軒樋取付具１を取り付ける。 このように、軒樋取付具１が取り付ける位置近傍の水糸８に吊るされているか ら、昇降することなく簡単に取り付けることができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案樋取付具には取付部の取付面以外の場所にフックが設けられているから 、予め、軒樋取付具を取り付ける位置近傍の水糸に吊るしておくことができる。 このようにして軒樋取付具を軒先に取り付けるときに、軒樋取付具を取り付け る位置近傍の水糸に吊るしておくと、軒樋取付具を持って軒先に昇り降りる必要 がなく、極めて簡単に取り付けることができるので便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図１に示す軒樋吊り具の使用状態を示す説明図
である。

【符号の説明】

１ 軒樋取付具（軒樋吊り具） ２ 取付部 ３ 樋止着部（樋吊り部） ４ 支持腕 ７ フック ８ 水糸 ９ 軒先

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軒先に取り付けられる取付部と、この取
   付部の屋外方向に設けられた樋止着部とからなる軒樋取
   付具において、前記取付部の屋内側の取付面が被取付面
   に沿う形状になされ、樋止着部または取付面以外の取付
   部にフックが設けられて吊り下げられるようになされて
   いることを特徴とする軒樋取付具。