JPS5943610Y2 - 環状体吊下具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は照明器具などを天井などの取付は面から環状体
を介して吊下げて取付けるようにした環状体吊下具の改
良に関する。

たとえば照明器具を天井などの取付は面に取付けるよう
にしたものにあっては、取付は面に環状体吊下具を装置
し、この吊下具に照明器具を吊持したチェーンなどの環
状体を着脱可能に装着して吊持するものがある。

この種環状体吊下具は、照明器具の着脱が容易で、かつ
、照明器具を取付けた際に外力が加わっても抜は落ちな
いようにするための種々の構造が提案されている。

たとえば、第１図に示されるように、取付は面に装置さ
れる取付は具１に棒材を開口２を形成して変形Ｃ字状に
屈曲し、開口２の近傍の棒材に一端を固定し中間なく字
状に屈曲した弾性体３で開口２を閉そくした環状体吊下
具４を装着し、照明器具５に設けた環状体６を吊下具４
にその開口２から弾性体３の弾性に抗して係合すること
により照明器具５を取付は具１に取付けるものが提案さ
れている。

このものは照明器具５の環状体６を棒体を屈曲し、開口
２を弾性体８で閉そくした吊下具４に係合するものであ
るから、照明器具５に外力が加わって浮上っても環状体
６は弾性体３によって吊下具４からの脱落が蒔直され、
安定した取付は状態が保持できる。

反面、このものは吊下具４を棒材を屈曲し、この棒材に
弾性体３を固着してなるため、吊下具の製作がめんどう
となるとともに部品点数も多く高価となる欠点がある。

本考案は上記欠点を除去し、しかも、環状体の取付けが
確実になされるようにした環状体吊下具を提供すること
を目的とする。

本考案は環状体吊下具を板体で形成し、この板体の側部
に開口し横方向に延在する環状体案内部およびこの案内
部に連通し上下方向に延在する環状体係合部を含んでな
る環状体案内用スリットを備えてなることを特徴とする
。

これにより、環状体吊下具の製作が容易となり安価に提
供でき、しかも、環状体の取付けが確実にできるように
したものである。

以下、本考案の詳細を図示実施例を参照して説明する。

第２図ないし第１図は本考案の第１の実施例を示す。

１１は天井などの取付は面に装置される取付は具で、こ
の取付は具１１はねじ挿通孔１２を有する円板状の取付
は片部１３およびこの取付は片部１３の中央部から膨出
し下面に開口１４を有する筒状の吊下具取付は部１５を
含んで形成されている。

１６は環状体吊下具で、この環状体吊下具１６は板体か
らなり、本実施例では縦長で下部を半円状に形成し、上
部に幅狭とした基板部１７を有している。

そうして、この環状体吊下具１６は板面に側部に開口１
８を有し横方向に延在する環状体案内部１９、この案内
部１９に連通する係合部２０を含む環状体案内用スリッ
ト２１を備え、かつこの係合溝２１の中間にストツバ２
２を形成している。

本実施例のスリット２１についてさらに詳述すると、環
状体案内部１９は開口１８から斜下方に向って傾斜して
形成さ札かつこの案内部１９に連通して上下方向に延在
する中間部２３を設け、この中間部２３の下部に連通し
て上下方向に延在する係合部２０を形成してなり、中間
部２３と係合部２０との連通部にスリット２１内に突出
したストッパ２２が形成されている。

そして、基板部１７には透孔２４が設けられこの透孔２
４をとおしてねじ２５によって環状体吊下具１６が取付
は具１１の吊下具取付は部１５に固定される。

２６は照明器具で、２７はこの照明器具２６と環状体吊
下具１６との間を連結する環状体２７である。

この環状体２７は上記環状体吊下具１６のスリット２１
に開口１８から挿入され案内部１９、中間部２３および
ストツノ＜２２を経て係合部２０に係合され、照明器具
２６を環状体吊下具１６に取付ける。

なお環状体２７は本実施例においては棒材を三角形状に
屈曲して形成されて照明器具２６に装着されている。

２８は取付は具１１を取付は面に取付けるねじである。

つぎに作用について説明する。

照明器具２６を環状体吊下具１６に取付けるには、第４
図に示すように環状体２７の環部を環状体吊下具１６の
開口１８に挿入して第５図に示すようにスリット２１の
案内部１９、中間部２３に沿って移動させることにより
ストッパ２２を経て係合部２０に達する。

この結果、照明具２６が環状体吊下具１６に取付けられ
て吊持される。

そして、照明器具２６に外力が加わって浮上ったとして
も第６図に示すように環状体２７がストッパ２２によっ
てスリット２Ｎからのとび出しが阻止され、環状体吊下
具１６から外れることがない。

また、さらに強力な外力が照明器具２６に加わった場合
に、環状体２７がストッパ２２を越えても、第１図に示
すように案内部１９によって戻され、容易に外れること
がなく、取付けが確実になされる。

照明器具２６を環状体吊下具１６から取外すには、照明
器具２６を持上げ、環状体２７を環状体吊下具１６のス
リット２１に沿わせて移動させ開口１８から外せばよい
。

第８図は本考案の第２の実施例を示す環状体吊下具であ
る。

図中第２図ないし第７図と同一部分には同一符号を付し
てその説明は省略する。

すなわち、この実施例はスリット２１を案内部１９およ
びこの案内部１９に連通して上下方向に沿う係合部２０
で形成し、案内部１９に溝内に突出するストッパ２２を
設けてなるものである。

このものはストッパ２２を案内部１９に設けているので
、環状体２７の抜けが確実に防虫できる。

第９図は本考案の第３の実施例を示す環状体吊下具であ
る。

図中第２図ないし第７図と同一部分には同一符号を付し
てその説明は省略する。

すなわち、この実施例はスリット２１を案内部１９に連
続して上下方向に延在するく字状に屈曲した溝孔を設け
、屈曲部をストッパ２２として形成したものである。

このものもまた、環状体２７の抜けが確実に防土できる
。

本考案を以上３実施例について詳述したが、本考案はそ
の他種々の実施態様を許容する。

たとえば、取付は具１１にパイプあるいはチェーンを設
けてパイプ吊下げ形あるいはチェーン吊下げ形とし、こ
れらパイプあるいはチェーンの先端に環状体吊下具を装
置したものでもよい。

以上詳述したように、環状体吊下具を板体で形成し、側
部に開口し横方向に延在する環状体案内部およびこの案
内部に連通し上下方向に延在する環状体係合部を含んで
なる環状体案内用スリットを備えて形成したものである
から、環状体を板体で形成された環状体吊下具の開口に
挿入することによって係合部に係合されるので、その操
作が容易にできるとともに環状体の不所望な抜けを良好
に防止されるので安定した取付は状態が保持できる。

しかも、環状体吊下具は板体の板面にスリットを形成す
るのみでもよいので、構造が簡単で、部品点数も少なく
てすみ、製作も容易となるので安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の環状体吊下具を示す斜視図、第２図ない
し第７図は本考案の第１の実施例を示し、第２図は環状
体の取付は状態を示す斜視図、第３図は環状体吊下具の
斜視図、第４図ないし第７図は環状体の取付は状態の説
明図、第８図は本考案の第２の実施例を示す環状体吊下
具の斜視図、第９図は本考案の第３の実施例を示す環状
体吊下具の斜視図である。 １１・・・取付は具、１６・・・環状体吊下具、２１・
・・環状体案内用スリット、１９・・・環状体案内部、
２０・・・環状体係合部、２２・・・ストツノく、２６
・・・照明器具、２７・・・環状体。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）板体からなり、側部に開口し横方向に延在する環
   状体案内部およびこの案内部に連通し上下方向に延在す
   る環状体保合部を含んでなる環状体案内用スリットを具
   備したことを特徴とする環状体吊下具
2. （２）前記環状体案内部は開口から斜下方に向って傾斜
   して形成された溝孔をなしていることを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲１記載の環状体吊下具。
3. （３）前記環状体保合部は環状体案内部に連通し上下方
   向にく字状に屈曲した傾斜溝をなしていることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲１記載の環状体吊下具。