JPH0733828U - 食品用トレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回収に際して洗い落しの手間がかからず、し
かも数回にわたり清潔な状態にて繰り返し使用可能な食
品用トレーを提供すること。 【構成】 食品載置面２に複数枚の樹脂フィルム３を一
枚ずつ剥離可能に積層配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、食品用トレーに関し、さらに詳細には専ら食品販売に使用される発 泡樹脂製の食品用トレーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

発泡ポリスチレン樹脂などの発泡樹脂製の食品用トレーはよく知られており、 これは専らスーパマーケットなどの食品販売店における生鮮食品などの包装販売 用容器として使用されている。 この食品トレーには、販売する食品の種類、量に応じて大小さまざまなものが ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述のような食品用トレーは、特に食肉や魚介類の場合、一回の使用により汚 れ、通常一回の使用により破棄される。 またこの食品用トレーは使い捨てのものであったが、近年の資材リサイクル運 動により、回収される傾向がある。この回収に際しては、食品用トレーに付着し た汚れを洗い落とすことが要求されており、この面倒さが食品用トレーの回収率 が上がらない原因になっている。

【０００４】 本考案は、従来の食品用トレーに於ける上述のごとき問題点に着目してなされ たものであり、回収に際して洗い落しの手間がかからず、しかも数回にわたり清 潔な状態にて繰り返し使用可能な食品用トレーを提供することを目的としている 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述のごとき目的を達成するため、本考案による食品用トレーは、食品載置面 に複数枚の樹脂フィルムが一枚ずつ剥離可能に積層配置されていることを特徴と している。

【０００６】

【作 用】

上述のごとき構成によれば、食品は最上層の樹脂フィルム上に載せられ、食品 による汚れは最上層の樹脂フィルム表面に付くから、食品用トレー自体が汚れる ことがなく、樹脂フィルムが剥されるだけで、洗い落としを必要とすることなく 食品用トレーが汚れのない綺麗な状態にて回収され得る状態になる。また樹脂フ ィルムが一枚ずつ剥されることにより、樹脂フィルムの積層枚数に応じた回数に わたって汚れのない樹脂フィルム上に食品を載せることが可能になる。

【０００７】

【実施例】

以下に本考案の実施例を図面を用いて詳細に説明する。 図１〜図３は本考案による食品用トレーの一実施例を示している。これらの図 において、符号１は浅底皿状のトレー本体を示している。トレー本体１はポリス チレン系の発泡体の成形体により構成されている。トレー本体１の上面がなす食 品載置面２には複数枚の樹脂フィルム３が一枚ずつ剥離可能に積層配置されてい る。

【０００８】 樹脂フィルム３は、厚さが３０μ程度の低密度ポリエチレン、あるいはそれと 同等の樹脂により構成されて一枚ずつ剥離可能な多層構造をなし、一つの辺部４ のみをトレー本体１の一つの縁部５に貼着され、食品載置面２の全面を覆ってい る。 樹脂フィルム３の辺部４とは反対側の辺部５には 樹脂フィルム３を一枚ずつ 手にて剥すための手がかりになる耳部６が設けられている。

【０００９】 上述の構成による食品用トレーにおいては、トレー本体１上に敷かれている樹 脂フィルム３上に食品に載せられ、この食品より出た汁などによる汚れは最上層 の樹脂フィルム３に付着することになる。 これによりトレー本体１が汚れることがなく、最上層の樹脂フィルム３が剥さ れるだけで、洗い落としを必要とすることなく食品用トレーが汚れのない綺麗な 状態にて回収され得る状態になる。

【００１０】 また樹脂フィルム３が耳部６をもって一枚ずつ剥されることにより、樹脂フィ ルム３の積層枚数に応じた回数にわたって汚れのない樹脂フィルム３によるトレ ー面が現れ、その都度、洗い落とし作業を必要とすることなく、そのトレー面上 に新たに食品を載せることができる。このトレー面は、一枚上の樹脂フィルム３ が剥されるまで、その樹脂フィルム３により覆われているから、非常に清潔であ る。

【００１１】 このように樹脂フィルム３の剥離だけで洗浄を要することなく清潔な状態にて 繰り返し使用可能な食品用トレーは、料理の素材の載せ皿、即ち料理用バット、 その他、水が貴重で、食器洗浄を行い難い野営などにおける食器代わりなどに使 用されて重宝である。

【００１２】 樹脂フィルム３は透明であっても、各フィルム毎に異なる色を付けられいても もよく、また模様、絵、文字などが印刷されていてもよい。 なお、トレー本体１は、ポリスチレン系発泡樹脂に限られることはなく、これ は、ポリプロピレン樹脂発泡体、ポリエチレンテレフタレート樹脂発泡体、その 他の樹脂の発泡体により構成されていてもよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上の説明から理解されるごとく、本考案による食品トレーによれば、食品は 最上層の樹脂フィルム上に載せられ、食品による汚れは最上層の樹脂フィルム表 面に付き、食品用トレー自体が汚れことがないから、樹脂フィルムが剥されるだ けで、洗い落としを必要とすることなく食品用トレーが汚れのない綺麗な状態に て回収され得る状態になり、また樹脂フィルムの剥離だけで洗浄を要することな く清潔な状態にて繰り返し使用され得るようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による食品用トレーの一実施例を示す斜
視図。

【図２】本考案による食品用トレーの一実施例を示す平
面図。

【図３】本考案による食品用トレーの一実施例を示す断
面図。

【符号の説明】

１ トレー本体 ２ 食品載置面 ３ 樹脂フィルム ６ 耳部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 食品載置面に複数枚の樹脂フィルムが一
   枚ずつ剥離可能に積層配置されていることを特徴とする
   食品用トレー。