JPH0733694Y2 - 化粧品収納ケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、化粧品並びに附属品（以下「化粧品等」とす
る。）と該化粧品を用いるときに利用する化粧用皿を同
時に収納できる化粧品収納ケースに関するものである。

〔従来の技術〕

従来の化粧品収納ケースとしては、化粧品等と化粧用皿
をケース本体に収納したものがある。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、従来の化粧品収納ケースでは、化粧品と化粧用
皿を収納する面積が必要であるので、化粧品収納ケース
が横に大きくなるという問題点がある。また、ケース本
体内に化粧品等や化粧用皿を保持部材等で複数段に収納
した場合には、化粧品や化粧用皿の取り出し、収納が面
倒であるという問題点がある。

そこで、本考案は、コンパクトであり、しかも化粧用皿
等を取り出したり、収納するのが容易な化粧品収納ケー
スを提供せんとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案における化粧品収納
ケースは、化粧品等を収納するケース本体に、内面に化
粧用皿の保持部材を設けた蓋体を外装した化粧品収納ケ
ースであって、中間に化粧用皿保持空間を有するように
蓋体内面の両側に紙を折り曲げて立壁を対設し、この対
面する立壁に切り込みを入れ、内部に折り込むことによ
り化粧用皿の端部保持用の係止凹部を形成した保持部材
を用いたことを特徴とするものである。

〔作用〕

本考案の化粧品収納ケースによれば、ケース本体内に化
粧品や付属品を収納し、蓋体内の保持部材に化粧用皿を
保持し、ケース本体に蓋体を外装した状態で、運搬及び
保管を行うことができ、使用をする場合には、蓋体を開
いて、ケース本体内の化粧品や付属品を取り外すととも
に蓋体内の保持部材より化粧用皿を取り外し、この化粧
用皿や付属品を利用して、化粧品を使用することができ
る。

また、保持部材における紙でできた立壁を広げながら化
粧用皿端部を立壁の係止凹部内に挿入して両端を支持す
ることにより、蓋体内に化粧用皿を保持することがで
き、更に、紙でできた立壁を広げながら係止凹部内に挿
入された化粧用皿端部との係合を解くすることにより、
化粧用皿を取り外すことができる。

〔実施例〕

本考案の詳細を更に図示した実施例により説明する。

化粧品収納ケースＡは、第１図に示すように化粧品等を
収納するケース本体１、化粧用皿２を保持する保持部材
３を設けた蓋体４とより構成されている。

まず、ケース本体１は、化粧品や附属品を収納するもの
であり、例えば第１図では、化粧品として容器本体５と
キャップ６よりなる液材の容器７並びに炭酸ガス発泡剤
を封入した袋体８を示し、附属品として刷毛９を示して
いる。そして、ケース本体１は、表面に液材の容器５を
収納する容器収納用凹部10及び容器本体５の首部を支持
する支持用突部11を複数個設け、袋体８を収納する袋体
収納用凹部12を設け、刷毛９の植毛部13及び把持部14端
部を収納する凹部15、凹部15′を設けるとともに途中に
挟持用突部17、17を設けたものであり、それぞれを収納
することができる。

次に、蓋体４は、第２図及び第３図のようにケース本体
１の上面に外装しうる大きさであり且つ一面を開口した
箱体状の蓋体本体17内に、紙を折り曲げて中間に化粧用
皿保持空間18を有し且つそれぞれに化粧用皿２の端部を
係止する係止部19を設けた立壁20を対設して挟持壁を形
成してなる保持部材３を設けたものであり、特に図例の
ものは、第２図のように係止部19として、立壁20本体に
上部が幅狭になるように切り込み21を入れ、内部に折り
込むことにより係止凹部22を形成したものである。

また、保持部材３としては、第４図のように立壁20本体
表面より化粧用皿２の端部を挟み込んで保持できる突片
23、23を設けて係止部19としたものであってもよく、更
に第５図のように化粧用皿２の両端部を挟持できるよう
に帯状の弾性部材24で蓋体本体17内に取り付けたもので
あってもよい。尚、図例の化粧用皿２は円盤状のものを
用いているが、特に限定されず平面視四角形、多角形等
さまざまな形状を用いることができる。

而して、化粧品収納ケースＡを運搬及び保管する場合に
は、ケース本体１表面に設けた袋体収納用凹部12内に発
泡剤を封入した袋体８を、容器収納用凹部10・・内に液
剤の容器７の首部を支持用突部11に当接させた状態で液
剤の容器７・・を、凹部15及び凹部15′に刷毛９の植毛
部13及び把持部14を納めるとともに把持部14を挟持用突
部16、16間に挟持させて収納し、更に第３図のように蓋
体４における係止部19、19である係止凹部22、22に化粧
用皿２の端部を係止させて、蓋体２内の保持部材３に化
粧用皿２を保持する。そしてケース本体１上面に蓋体２
を外装する。更に、使用する場合には、ケース本体１の
上面に外装した蓋体４を取り外し、第３図で示した蓋体
４の係止凹部22、22から化粧用皿２の端部の係止を解い
て、化粧用皿２を蓋体本体17より取り外すとともに、ケ
ース本体１より容器７、袋体８、刷毛９を取り出すので
ある。そして、化粧用皿２上に袋体８の粉末状の炭酸ガ
ス発泡剤を取り出すとともに容器７から液剤を抽出し、
刷毛９の植毛部13で掻き混ぜることにより洗顔用のムー
スをつくる。その後、この刷毛９を使ってムースを顔に
塗布して洗顔を行うことにより顔の汚れをとって顔の保
湿効果を保つことができる。

このように化粧品収納ケースＡによれば、ケース本体１
内に化粧品や付属品を収納し、蓋体２内の保持部材３に
化粧用皿２を保持できるので、横幅を小さくできコンパ
クトな形状にすることができ、しかも蓋体２を開いて化
粧用皿２端部を蓋体２の保持部材３における係止用凹部
22、22に係止させたり、係止を解くことにより、化粧用
皿２の収納及び取り出しを簡単に行うことができる。ま
た、立壁20における係止部19に化粧用皿２の端部を係止
しているので、化粧用皿２を保持でき、運搬中に蓋体４
内の化粧用皿２がガタつかないのである。

〔考案の効果〕

本考案に係る化粧品収納ケースによれば、ケース本体内
に化粧品等を収納し、蓋体内の保持部材に化粧用皿を保
持できるので、横幅を小さくできコンパクトな形状にす
ることが可能であり、しかもケース本体より蓋体を開い
て、蓋体内における保持部材より化粧用皿を取り外ずし
たり、保持させることにより、化粧用皿の収納及び取り
出しを容易に行うことができる。

更に、保持部材における紙でできた立壁を広げながら化
粧用皿端部を立壁の係止凹部内に挿入して両端を支持す
ることにより、蓋体内に化粧用皿を保持することができ
るので、運搬中に蓋体内の化粧用皿がガタつくことなく
強固に保持することができる。また、化粧用皿を取り外
す場合、紙でできた立壁を広げながら係止凹部内に挿入
された化粧用皿端部との係合を解くことにより簡単に行
うことができる。

また、蓋体内面の両側に紙を折り曲げて立壁を対設し、
この対面する立壁に切り込みを入れ、内部に折り込むこ
とにより係止凹部を設けることにより蓋体内に保持部材
を容易に作ることができ、化粧品収納ケースの価格を安
価なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は蓋体を開いた状態の化粧品収納ケースの斜視
図、第２図は化粧用皿を取り外した状態の蓋体の斜視
図、第３図は化粧用皿を取り付けた状態の蓋体の縦断面
図、第４図は第２実施例の保持部材を設けた蓋体の縦断
面図、第５図は第３実施例の保持部材を設けた蓋体の平
面図である。 １……ケース本体、２……化粧用皿、３……保持部材、
４……蓋体、５……容器本体、６……キャップ、７……
液剤の容器、８……袋体、９……刷毛、10……容器収納
用凹部、11……支持用突部、12……袋体収納用凹部、13
……植毛部、14……把持部、15……凹部、16……挟持用
突部、17……蓋体本体、18……化粧用皿保持空間、19…
…係止部、20……立壁、21……切込、22……係止凹部、
23……突部、24……弾性部材。 Ａ……化粧品収納ケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】化粧品等を収納するケース本体に、内面に
   化粧用皿の保持部材を設けた蓋体を外装した化粧品収納
   ケースであって、中間に化粧用皿保持空間を有するよう
   に蓋体内面の両側に紙を折り曲げて立壁を対設し、この
   対面する立壁に切り込みを入れ、内部に折り込むことに
   より化粧用皿の端部保持用の係止凹部を形成した保持部
   材を用いたことを特徴とする化粧品収納ケース。