JPH07336812A - 電力変換制御装置 - Google Patents

電力変換制御装置

Info

Publication number
JPH07336812A
JPH07336812A JP6120943A JP12094394A JPH07336812A JP H07336812 A JPH07336812 A JP H07336812A JP 6120943 A JP6120943 A JP 6120943A JP 12094394 A JP12094394 A JP 12094394A JP H07336812 A JPH07336812 A JP H07336812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
power
frequency
control device
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6120943A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yokoyama
哲也 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6120943A priority Critical patent/JPH07336812A/ja
Publication of JPH07336812A publication Critical patent/JPH07336812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】スイッチング素子の搬送波周波数を使い分ける
ことにより、素子の破壊や磁気騒音や高調波障害を低減
する電力変換制御装置を提供する。 【構成】スイッチング制御装置60は、モータ駆動時
に、電流センサ14から電流をフィードバックし、バッ
テリ17の電力の直流から交流へのインバータ変換と該
交流のモータ16への供給とを制御する。また、バッテ
リ充電時に、コネクタ61が商用電源11に接続され接
続センサ62により接続信号が発信されると、マイコン
18は、受信した該信号に基づいてバッテリ充電モード
と判定し、コンタクタ13を接続させる。さらに、搬送
波切替手段20は、搬送波周波数をモータ駆動時の10
kHzからバッテリ充電時の20kHzへ切り替える。
そして、スイッチング制御装置60は、トランス12を
介し入力された商用電源11の交流から直流へのコンバ
ータ変換と該直流のバッテリ17への充電とを制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はIGBTを用いた電力変
換器の電力変換制御装置に係り、特に電気車を制御する
に好適な電力変換制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の電気車に用いられる電力変換
制御装置としては、モータ駆動用のインバータとしての
電力変換器とバッテリ充電用のコンバータとしての電力
変換器を別々に制御する電力変換制御装置と、特開昭6
3―314103号公報に開示されているような、イン
バータ機能とコンバータ機能を兼用する1つの電力変換
器を制御する一体型の電力変換制御装置がある。この一
体型の方が制御回路などが部分的に共用化するのでスペ
ースやコスト上有利である。
【0003】ところで、電気車のモータ駆動には大きな
電力が必要で、搭載するバッテリの電圧は、積載容積等
を考慮し288Vまたは336Vと高いものである。そ
して、バッテリ電圧が300Vでモータに供給する電力
が最大60kWであれば、損失分を無視し力率が1であ
る場合、モータリアクタンス電圧降下は150V、出力
電流は400A位となる。従って、電力変換器に用いら
れるスイッチング素子に対し、これだけの電圧と電流に
耐えられることが望まれる。
【0004】その要望に応えられるものとして、近年I
GBT( Insulated Gate BipolarTransistor )と呼称
されるスイッチング素子が開発使用されている。
【0005】このIGBTの特徴は、従来のパワートラ
ンジスタよりスイッチング周波数を高く設定できる点に
あり、さらに大容量化と低損失化の改良が進められてい
る。そして、該特徴は、交流変換であれば、電圧または
電流波形がより正弦波状に近似させれるので、交流モー
タの発生する振動やノイズが低減する利点に、直流変換
であれば、商用電源からの変換に関する電流振動(電流
リップル)の低減や高力率化に対応できる利点に結び付
いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
駆動時に、スイッチング素子のスイッチング周波数、即
ち搬送波周波数を高くすると、次のような問題が生じ
る。
【0007】即ち、スイッチング素子における熱損失、
モータにおける電流損失、モータの空隙アンバランスや
回転子共振による騒音などが増大する。特に、モータ駆
動時の電流値がバッテリ充電時に比べると最大で約20
倍と大きいので、その分損失は大きい。損失が大きいと
IGBTでの発熱が増大し劣化または破壊に繋がる。
【0008】また、バッテリ充電時の搬送波周波数が可
聴周波数領域にあると、変圧器等から振動や磁気音が発
生する。変圧器等の鉄心の締め付け強度や素材または作
り方などにて対処すれば、振動はある程度低減可能であ
るが、磁気音はそれほど低減されず、耳障りな音が残
る。
【0009】一方、充電時の入力電力は商用電源である
ため、スイッチングによる短絡電流と開放電流が繰返し
流れると、商用電源ラインに高調波が発生する。近年こ
の高調波に対し、規制する動きが出て来てここにも課題
の1つがある。
【0010】従って、本発明の第1の目的は、素子の破
壊や騒音が低減する電力変換制御装置を提供することに
ある。
【0011】そして、本発明の第2の目的は、高調波障
害のない電力変換制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、スイ
ッチング素子にて構成されバッテリから供給される直流
電力を交流電力に変換するインバータ機能と商用電源か
ら供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータ
機能とを有する電力変換器と、該電力変換器のスイッチ
ング素子を制御するスイッチング制御装置とを備える電
力変換制御装置において、スイッチング制御装置は、電
力変換器がコンバータ機能で変換するときよりインバー
タ機能で変換するときに、スイッチング素子のスイッチ
ング周波数を低くするよう切り替える周波数切替手段を
備えることにより達成される。
【0013】そして、第2の目的を達成する電力変換制
御装置は、スイッチング素子にて構成され商用電源から
供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換器
と、該電力変換器のスイッチング素子を制御するスイッ
チング制御装置とを備える電力変換制御装置において、
スイッチング制御装置は、所定周波数範囲でスイッチン
グ素子を制御するスイッチング周波数を変動させる周波
数変動手段を有するものである。
【0014】
【作用】このような構成において、スイッチング素子の
スイッチング周波数、即ち搬送波周波数は、モータ駆動
時の可聴周波数とバッテリ充電時の超可聴周波数周波数
の2種類に切り替えられ、使い分けられる。従って、電
流が大きいモータ駆動時は、電力変換可能な範囲の周波
数にまで低くし、スイッチング素子における熱損失を減
らすことにより、素子の劣化または破壊を防止すること
ができる。また、電流が小さいバッテリ充電時は、周波
数を可聴領域から外れるまで高くすることにより、変圧
器等からの磁気騒音を解消することができる。
【0015】上記の切り替えは、マイコンがバッテリ充
電時またはモータ駆動時かを判断し、マイコン自身ある
いはリレーを有する電気回路で行うものである。
【0016】一方、マイコンにインテグレーテッド・タ
イマ・パルス・ユニットを有するものを用いて、バッテ
リ充電時に、マイコン内部で周期的またはランダムに搬
送波周波数を変化させ、商用電源ラインに発生する高調
波を分散させ、高調波レベルを小さくする。これによ
り、高調波障害は回避される。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照し本発明の実施例について
説明する。図1は、本発明による一実施例の電力変換制
御装置を用いた電気車の制御回路を示す図である。この
電気車の制御回路は、主に、電気車を駆動する3相交流
のモータ16と、スイッチング素子から構成されバッテ
リ17または商用電源11の電力を変換する電力変換器
15と、インバータ機能とコンバータ機能を兼用した電
力変換器15のスイッチング素子を制御するスイッチン
グ制御装置60とから構成されている。
【0018】この場合において、電力変換制御装置は、
電力変換器15とスイッチング制御装置60とから構成
されている。そして、スイッチング制御装置60は、マ
イクロコンピュータ(以下、マイコンと言う)18と搬
送波切替手段20とを有している。
【0019】モータ駆動時、即ちインバータ機能として
電力変換器15が制御される時は、スイッチング制御装
置60は、電流センサ14から電流をフィードバック
し、バッテリ17の電力の直流から交流への変換と、モ
ータ16への該交流の供給とを制御する。
【0020】バッテリ充電時、即ちコンバータ機能とし
て制御される時は、まず、スイッチング制御装置60
は、交流の商用電源11に充電用のコネクタ61が接続
されたとき接続センサ62が該商用電源11の誘起電圧
を検出し発信した、接続信号を受信する。該接続信号に
基づいて、スイッチング制御装置60のマイコン18
は、バッテリ充電モードと判定し、コンタクタ13を接
続させる。
【0021】そして、スイッチング制御装置60は、電
流センサ14から電流をフィードバックし、インダクタ
ンスを有する巻き線構造物のトランス12を介し入力さ
れた商用電源11の交流から直流への変換と、バッテリ
17の充電とを制御する。このような双方向の電力変換
の制御が、スイッチング制御装置60により行われる。
【0022】この電力変換の制御方法として、モータ駆
動とバッテリ充電の両機能に正弦波状の電流を制御する
ことを目的としたパルス幅変調制御方式(以下、PWM
制御方式と言う)が用いられ、そしてこのPWM制御方
式のパルス、即ち搬送波周波数により、電力変換器15
のスイッチング素子がスイッチングさせられている。
【0023】本発明の特徴は、搬送波切替手段20でス
イッチング素子をスイッチングする搬送波周波数を、モ
ータ駆動時とバッテリ充電時とで切り替え、使い分ける
ことにある。
【0024】即ち、モータ駆動時は、例えば、搬送波周
波数を10kHzに設定する。モータ駆動時の電流は、
非常に大きい値であるので、可能な範囲でスイッチング
の回数を少なくし、スイッチング素子での損失を小さな
ものとする。可能な範囲とは、IGBTであれば、周波
数250Hz〜16kHzの範囲を指している。
【0025】250Hz未満の範囲であれば、正弦波状
の電流波形の確保が困難であり、16kHzを越える範
囲であれば、スイッチング素子の劣化または破壊に繋が
る虞れがあるからである。電力変換に有効に用いられる
電流波形は、周波数10kHz程度で十分に正弦波状と
なるので、これ以上むやみに搬送波周波数を上げるのは
得策でない。
【0026】一方、バッテリ充電時は、例えば、搬送波
周波数を20kHzに設定する。バッテリ充電時の電流
は、比較的小さい値にするので、スイッチング周波数を
高くしても、スイッチング素子での損失は大きくはなら
ない。従って、搬送波周波数を超可聴周波数領域の周波
数にして、騒音問題を解消する。尚、超可聴周波数領域
は、一般に16kHz以上の範囲と言われている。
【0027】さらに、充電時の搬送波周波数を20kH
zのように高くすることにより、商用電源ラインに流れ
る電流の電流リップルを小さくすることができる。これ
は、スイッチング時間幅が短くなり1回のスイッチング
による電流変化量が少なくなるからである。これによ
り、高調波レベルが低減し、誤動作などと言う他の電気
機器への高調波障害が減る効果が生じる。また、リアク
トルやコンデンサの容量を大きくしないで電流リップル
の低減が図れると言う効果も生じる。
【0028】図2は、図1の実施例の搬送波切替えのフ
ローチャートを示す図である。マイコン18を用いて搬
送波の切替設定を行う場合の一例が示されている。
【0029】まず、S1にて、マイコン18が立ち上が
る。S2にて、図1に示されたコネクタ61が商用電源
11に接続された時に、接続センサ62が発した接続信
号が読み込まれる。次に、S3にて、接続信号の有無が
判定される。YESであればバッテリ充電モードと、N
Oであればモータ駆動モードと判定される。
【0030】モータ駆動モードであれば、S4へ進み、
モータ駆動の準備が為される。そして、S5にて、搬送
波周波数は10kHzに設定される。
【0031】バッテリ充電モードであれば、S6へ進
み、図1のコンタクタ13を投入するなどと言ったバッ
テリ充電の準備が為される。そして、S7にて、搬送波
周波数は20kHzに設定される。
【0032】そして、S8にて、搬送波の切替設定が終
了する。
【0033】図3は、図1に示された電力変換器15の
詳細な構成回路を示す図である。電力変換器15には、
IGBTと呼称されるスイッチング素子が用いられてい
て、U相IGBT33・34、V相IGBT35・3
6、 W相IGBT37・38、およびC相IGBT3
1・32と、複数のダイオード50と、平滑用の電解コ
ンデンサ22とが図のように並列接続されている。尚、
この図の場合は、昇圧のためにリアクトル21が用いら
れている。
【0034】また、電流センサ14は、U相IGBT3
3・34に共用された通電線に、且つモータ駆動時とバ
ッテリ充電時とに共通する通電線の1ヵ所に設けられて
いる。これにより、スイッチング制御装置60への入力
ポートが共通化され、マイコン18のプログラムソフト
が簡素化できる特徴がある。
【0035】比較的電力容量の大きい電力変換器15
は、この図のような回路であるが、小電力容量の場合、
図2のC相IGBT31・32を削減しダイオード50
のみの回路とすることができる。この方が電気効率は良
い。このような2種類の回路が一般に知られていて、い
ずれの回路にも本発明を適用することができる。
【0036】そしてモータ駆動時、図示されていないス
イッチング制御装置60から出力されたPWM信号48
は、U相IGBT33・34と、V相IGBT35・3
6と、W相IGBT37・38とに入力される。この場
合、C相のIBGTには、PWM信号48は入力されな
い。
【0037】一方、バッテリ充電時、U相IGBT33
に入力されるPWM信号48は、C相IGBT32にも
入力され、U相IGBT34に入力されるPWM信号4
8は、C相IGBT31にも入力される。この時、V相
IGBT35・36とW相IGBT37・38へのPW
M信号48の入力は、スイッチング制御装置60のマイ
コン18によって遮断される。このように充電時は、V
相とW相を用いないので、交流モータ16が駆動すると
言うような誤動作は回避される。そして、U相のPWM
信号を用いて力率を1に近づける通流率制御が行われ
る。
【0038】図4は、図3に示された電力変換器15を
PWM制御するアナログ回路の一例を示すブロック図で
ある。PWM制御には、周波数制御と電流制御がある
が、図示されているのは電流制御で、モータ駆動時はモ
ータ電流の大きさを可変制御し、バッテリ充電時は充電
電流の大きさを可変制御するものである。
【0039】電流制御回路51は、正弦波電流指令発生
回路56から発生する電流指令信号46と電流センサ1
4からの検出電流信号65と比較積分演算する回路であ
る。搬送波発生回路55は、搬送波45を発生する回路
である。例えば、モータ駆動時は周波数10kHzの搬
送波45を発生し、バッテリ充電時は周波数20kHz
である。
【0040】PWM発生回路52は、電流制御回路51
の電流出力信号47と搬送波45を比較してPWM信号
48を発生し、スイッチング素子に送信する回路であ
る。
【0041】正弦波電流指令発生回路56からの正弦波
状の電流指令信号46は、電力変換器15のスイッチン
グ素子に流したい電流の設定値である。そして、実際に
流れる電流が電流センサ14でフィードバックされ、そ
の検出電流信号65が該設定値に追従するよう制御され
る。
【0042】即ち、電流制御回路51は、検出された検
出電流信号65と設定された電流指令信号46との差を
演算し、その差を積分し、電流出力信号47を出力す
る。そして、電流出力信号47は搬送波45と比較さ
れ、0か1のPWM信号48がPWM発生回路52から
送信される。
【0043】図5は、図1の搬送波切替手段20の一実
施例を示す図である。搬送波の切り替えをアナログ回路
で実行する一例を示したものである。図4の搬送波発生
回路55と組み合わせることができるものである。
【0044】搬送波発生回路55が発生する搬送波45
の周波数は、周波数設定用コンデンサ57と周波数設定
用抵抗58の時定数で決まる図のような回路により設定
される。そして、モータ駆動時に用いられる周波数10
kHzの搬送波45は、所定のコンデンサ値と抵抗値で
発生させられる。
【0045】次に、バッテリ充電時、リレー回路53を
用いて、所定の周波数可変用抵抗54を周波数設定用抵
抗58に並列に接続し時定数を変え、搬送波発生回路5
5から20kHzの搬送波45が発生するように切替設
定するものである。
【0046】上記のリレー回路53は、図2に示したよ
うなマイコン18のバッテリ充電モードの判定によりO
Nされるような回路である。そして、リレー単品はノー
マルオープンタイプのものであり、バッテリ充電時はク
ローズ、モータ駆動時はオープンの切替動作をする。
【0047】尚、バッテリ充電時にリレー回路53がオ
ンしない場合、そのまま充電しても故障とはならない
が、磁気音が発生するので、故障の報知に利用すること
ができる。
【0048】図6は、図1の搬送波切替手段20の他の
実施例を示す図である。搬送波の切り替えをマイコンで
実行する一例を示したものである。インテグレーテッド
・タイマ・パルス・ユニットを有するマイコンに、搬送
波を発生する機能と搬送波切替手段20の機能を兼ねさ
せるものである。
【0049】インテグレーテッド・タイマ・パルス・ユ
ニットを有するマイコンであれば、スイッチング素子に
用いる搬送波周波数が得られることは、一般に知られて
いる。搬送波45を発生させる方法は、マイコン18の
内部クロックを積分し、タイマ・カウンタ値41を得
て、得られたタイマ・カウンタ値41をコンペアマッチ
ング値42とコンペアマッチングさせ、プログラムソフ
トにより、コンペアマッチング値42の大きさを制御す
ることで発生させるものである。そして、搬送波周波数
を変化させる方法は、コンペアマッチング値42を増減
させるものである。搬送波周波数を高くする場合は、コ
ンペアマッチング値42を小さくする。この場合、搬送
波45の最大値も小さくなる。従って、搬送波周波数が
変わっても搬送波45の最大値は変わらないようにする
のが望ましく、そのために補正値を掛け、該最大値が電
流出力信号47の最大値に近似した値にする必要があ
る。
【0050】具体的には、所定のコンペアマッチング値
42を予め2つ設定する。即ちバッテリ充電時は、超可
聴周波数領域の周波数20kHzに、モータ駆動時は、
可聴周波数領域の周波数10kHzになるように設定す
る。そして、コンペアマッチング値42の該設定値の切
り替えは、図2に示したようなマイコン18による切替
方法で行うものである。
【0051】このように、搬送波の発生と搬送波の切り
替えの全てをマイコン18のプログラムソフトで実行す
るものである。
【0052】図7は、バッテリ充電時の搬送波周波数を
可変する手段の一実施例を示す図である。搬送波周波数
を可変する手段は、インテグレーテッド・タイマ・パル
ス・ユニットを内蔵するマイコン18を用いて行うもの
である。
【0053】図に示すように、基準の搬送波周波数が1
8kHzになるように、バッテリ充電時のコンペアマッ
チング値42を所定の基準値に予め設定する。そして、
該基準値よりコンペアマッチング値42を小さくして高
周波とし、逆に大きくして低周波とし搬送波周波数を可
変する。具体的には、次に示されている演算をマイコン
18に遣らせて、±2kHzの範囲で変化させるもので
ある。
【0054】例えば、バッテリ充電時に設定するコンペ
アマッチング値をf(t)、コンペアマッチング値の変
化量を df、変化させる時間間隔を dtとする。
【0055】コンペアマッチング値 f(t)を、所定
の微小時間 dt毎にコンペアマッチング変化量 df
分を加減して、コンペアマッチング値を変化させる演算
は、(数1)と(数2)式で表わせる。尚、dt=0.
1〜1msが望ましい。
【0056】 f(t+dt)=f(t)+df (数1) f(t+dt)が、所定値以上となり所定の高周波に達
すれば、変化量dfを逆に減少させる。
【0057】 f(t+dt)=f(t)−df (数2) そして、所定値以下になれば、再び変化量dfを増加さ
せる方法である。尚、タイマ・カウンタ値41は、設定
したコンペアマッチング値42を越えたらカウントダウ
ンさせ、タイマ・カウンタ値41が0になったらカウン
トアップさせるものとする。
【0058】以上の処理をマイコン18に繰り返し実行
させることにより、搬送波周波数を16kHz〜20k
Hzの範囲で周期的に変化させることができる。
【0059】そして、搬送波周波数を周期的に変化させ
る方法により、商用電源に発生する高調波電流を分散さ
せピーク値を低く抑えるものである。これにより、他の
電気機器への誤動作などの高調波障害を減らすことがで
きる。また、ピーク値が小さいのでフィルタ回路が簡素
化しコスト低減に繋がる効果がある。
【0060】図8は、搬送波周波数の固定時と可変時の
高調波レベルの違い示す図である。図8(a)は、搬送
波周波数が固定である時の高調波レベルであり、図8
(b)は、可変である時の高調波レベルである。この図
より、発生する高調波が、固定時は周波数18kHzに
集中しているが、可変時は16kHz〜20kHzの範
囲に分散することが判る。
【0061】図9は、バッテリ充電時の搬送波周波数を
可変する手段の他の実施例を示す図である。乱数表を用
いて、ランダムに可変する方法である。
【0062】このランダム方法の乱数は、高級プログラ
ミング言語の命令語を使って容易に得られる。そして、
コンペアマッチング値42を設定する方法は、該乱数に
基づいた所定の周波数を基準の搬送波周波数に加算する
方法である。
【0063】例えば、基準の搬送波周波数を16kHz
とする。これに、乱数に基づいて0kHz〜4kHzの
範囲をランダムに変わる所定の周波数を加える。尚、こ
の場合の最大周波数は20kHzである。このようにし
てコンペアマッチング値42を上下させ、搬送波周波数
をランダムに変えることができる。コンペアマッチング
値の書替え周期は、0.1〜1msが望ましい。タイマ
・カウンタ値41がコンペアマッチング値42を越えた
場合、カウント値41をダウンさせる。カウンタ値41
が0になったらカウントアップさせることは、前述の実
施例と同じである。
【0064】
【発明の効果】モータ駆動時とバッテリ充電時とでスイ
ッチング素子の搬送波周波数を使い分けることにより、
モータ駆動時においては、スイッチング素子の劣化また
は破損が低減される。また、バッテリ充電時では、変圧
器等から発生する振動や磁気音、商用電源ラインに発生
する高調波が低減される。尚、リアクトルやコンデンサ
の容量を大きくせずに高調波障害が低減するのでコスト
低減に繋がる効果もある。
【0065】さらに、バッテリ充電時、搬送波周波数を
ランダムまたは周期的に変化させることにより、高調波
レベルを分散させピーク値を低く抑えることができるの
で、高調波障害が低減すると共に、フィルタ回路が簡素
化しコスト低減に繋がる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の電力変換制御装置を用
いた電気車の制御回路を示す図である。
【図2】図1の実施例の搬送波切替のフローチャートを
示す図である。
【図3】図1に示された電力変換器15の詳細な構成回
路を示す図である。
【図4】図3に示された電力変換器15をPWM制御す
るアナログ回路の一例を示すブロック図である。
【図5】図1の搬送波切替手段20の一実施例を示す図
である。
【図6】図1の搬送波切替手段20の他の実施例を示す
図である。
【図7】バッテリ充電時の搬送波周波数を可変する手段
の一実施例を示す図である。
【図8】搬送波周波数の固定時と可変時の高調波レベル
の違い示す図である。
【図9】バッテリ充電時の搬送波周波数を可変する手段
の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
11・商用電源、12・トランス、13・コンタクタ、
14・電流センサ、15・電力変換装置、16・モー
タ、17・バッテリ、18・マイクロコンピュータ、2
0・搬送波切替手段、21・リアクトル、22・電解コ
ンデンサ、31・32・C相IGBT、33・34・U
相IGBT、35・36・V相IGBT、37・38・
W相IGBT、41・タイマ・カウンタ値、42・コン
ペアマッチング値、45・搬送波、46・電流指令信
号、47・電流出力信号、48・PWM信号、50・ダ
イオード、51・電流制御回路、52・PWM発生回
路、53・リレー回路、54・周波数可変用抵抗、55
・搬送波発生回路、56・正弦波電流指令発生回路、5
7・周波数設定用コンデンサ、58・周波数設定用抵
抗、 60・スイッチング制御装置、61・コネクタ、
62・接続センサ、65・検出電流信号。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチング素子にて構成されバッテリか
    ら供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ
    機能と商用電源から供給される交流電力を直流電力に変
    換するコンバータ機能とを有する電力変換器と、該電力
    変換器の前記スイッチング素子を制御するスイッチング
    制御装置とを備える電力変換制御装置において、 前記スイッチング制御装置は、前記電力変換器が前記コ
    ンバータ機能で変換するときより前記インバータ機能で
    変換するときに、前記スイッチング素子のスイッチング
    周波数を低くするよう切り替える周波数切替手段を備え
    たことを特徴とする電力変換制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記コンバータ機能で
    変換するときの前記スイッチング周波数は、超可聴周波
    数であることを特徴とする電力変換制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記コンバータ機能で
    変換するときの前記スイッチング周波数は16kHz以
    上であり、前記インバータ機能で変換するときの前記ス
    イッチング周波数は16kHz未満であることを特徴と
    する電力変換制御装置。
  4. 【請求項4】スイッチング素子にて構成されバッテリか
    ら供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ
    機能と商用電源から供給される交流電力を直流電力に変
    換するコンバータ機能とを有する電力変換器と、該電力
    変換器の前記スイッチング素子を制御するスイッチング
    制御装置とを備える電力変換制御装置において、 前記スイッチング制御装置は、前記電力変換器が前記コ
    ンバータ機能で変換する場合、前記スイッチング素子を
    超可聴周波数のスイッチング周波数で制御するものであ
    ることを特徴とする電力変換制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項4において、前記ス
    イッチング制御装置は、前記コンバータ機能で変換する
    ときに、所定周波数範囲で前記スイッチング周波数を変
    動させる周波数変動手段を有することを特徴とする電力
    変換制御装置。
  6. 【請求項6】スイッチング素子にて構成され商用電源か
    ら供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換器
    と、該電力変換器の前記スイッチング素子を制御するス
    イッチング制御装置とを備える電力変換制御装置におい
    て、 前記スイッチング制御装置は、所定周波数範囲で前記ス
    イッチング素子を制御するスイッチング周波数を変動さ
    せる周波数変動手段を有することを特徴とする電力変換
    制御装置。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6において、前記周
    波数変動手段は、前記スイッチング周波数を周期的に変
    動させるものであることを特徴とする電力変換制御装
    置。
  8. 【請求項8】請求項5または請求項6において、前記周
    波数変動手段は、前記スイッチング周波数をランダムに
    変動させるものであることを特徴とする電力変換制御装
    置。
  9. 【請求項9】スイッチング素子にて構成されバッテリか
    ら供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ
    機能と商用電源から供給される交流電力を直流電力に変
    換するコンバータ機能とを有する電力変換器と、該電力
    変換器の前記スイッチング素子を制御するスイッチング
    制御装置とを備える電気車において、 前記スイッチング制御装置は、前記スイッチング素子の
    スイッチング周波数を、前記電力変換器が前記コンバー
    タ機能で変換するときより前記インバータ機能で変換す
    るときの方を低くするように、切り替える周波数切替手
    段を備えたことを特徴とする電気車。
JP6120943A 1994-06-02 1994-06-02 電力変換制御装置 Pending JPH07336812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6120943A JPH07336812A (ja) 1994-06-02 1994-06-02 電力変換制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6120943A JPH07336812A (ja) 1994-06-02 1994-06-02 電力変換制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07336812A true JPH07336812A (ja) 1995-12-22

Family

ID=14798813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6120943A Pending JPH07336812A (ja) 1994-06-02 1994-06-02 電力変換制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07336812A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507119A (ja) * 1999-09-17 2004-03-04 デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド スイッチング周波数ディザリングによるemiの低減
JP2008118844A (ja) * 2006-10-13 2008-05-22 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置および電力変換方法
JP2009038855A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置の制御装置及び制御方法
JP2009131002A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 電気機器
JP2010172066A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Nsk Ltd モータ制御装置及びモータ装置
JP2011185619A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Electric Power Dev Co Ltd 蓄電池評価装置及び方法
JP2012070468A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Denso Corp 車両用電源制御装置
KR101338934B1 (ko) * 2013-06-14 2013-12-09 주식회사 케이포스 충전 장치 및 그 제어 방법
US8674653B2 (en) 2010-09-10 2014-03-18 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. DC-DC converter
JP2016220525A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置
JP2020058177A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 日産自動車株式会社 充電制御方法および充電制御装置
JP2020145850A (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 トヨタ自動車株式会社 車両用電源システム

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507119A (ja) * 1999-09-17 2004-03-04 デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド スイッチング周波数ディザリングによるemiの低減
JP2008118844A (ja) * 2006-10-13 2008-05-22 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置および電力変換方法
JP2009038855A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置の制御装置及び制御方法
JP2009131002A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 電気機器
JP2010172066A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Nsk Ltd モータ制御装置及びモータ装置
JP2011185619A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Electric Power Dev Co Ltd 蓄電池評価装置及び方法
US8674653B2 (en) 2010-09-10 2014-03-18 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. DC-DC converter
JP2012070468A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Denso Corp 車両用電源制御装置
KR101338934B1 (ko) * 2013-06-14 2013-12-09 주식회사 케이포스 충전 장치 및 그 제어 방법
JP2016220525A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置
JP2020058177A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 日産自動車株式会社 充電制御方法および充電制御装置
JP2020145850A (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 トヨタ自動車株式会社 車両用電源システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4457124B2 (ja) コンバータ・インバータ装置
US6091612A (en) Universal power supply for arc welder
JPH07336812A (ja) 電力変換制御装置
JP2011091952A (ja) 電源システム
CN201388185Y (zh) 内馈斩波串级调速装置
JP3649322B2 (ja) インバータ装置の制御方法
Ertan et al. Comparison of PWM and PFM induction drives regarding audible noise and vibration for household applications
CN112313863A (zh) 用于有源谐波滤波器的单级两电平脉冲宽度调制策略
JPH11206130A (ja) 電源装置
CN212063596U (zh) 基于自励原理的直流电动机发动机的发电电源
JPH11332286A (ja) 空気調和機の制御装置
JP3425331B2 (ja) 電源装置
CN111555421A (zh) 基于自励原理的直流电动机发动机的发电系统
JPH0715966A (ja) 電動機駆動装置
JPH05308778A (ja) 電気自動車駆動用インバータ
JPH07231666A (ja) Pwm制御電圧形インバータ
CN110739878A (zh) 一种基于dspic的车载逆变电源
JP4415428B2 (ja) モータの制御方法
JP2002315345A (ja) Pwmインバータ装置の制御方法
JPH1198847A (ja) 整流回路
Doradla et al. A three-phase ac-to-dc power transistor converter-controlled DC motor drive
JP2020058178A (ja) 充電制御方法および充電制御装置
JPH05260757A (ja) 電動機駆動用インバータ装置
JPS5943840Y2 (ja) インバ−タ
JPH04125099A (ja) モータ駆動装置