JPH0733597Y2 - パルスモータの遠隔駆動装置 - Google Patents

パルスモータの遠隔駆動装置

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JPH0733597Y2
JPH0733597Y2 JP1988149737U JP14973788U JPH0733597Y2 JP H0733597 Y2 JPH0733597 Y2 JP H0733597Y2 JP 1988149737 U JP1988149737 U JP 1988149737U JP 14973788 U JP14973788 U JP 14973788U JP H0733597 Y2 JPH0733597 Y2 JP H0733597Y2
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JP
Japan
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pulse motor
current
driver
exciting current
phase
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公章 西野
利明 佐藤
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、パルスモータをチョッパ方式のドライバにて
駆動するパルスモータの遠隔駆動装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 一般に、製鉄用各種機械、例えば連続鋳造設備用巾可変
装置などに使用するパルスモータやこれの応用製品であ
るステッピングシリンダ等は、高温多湿という劣悪なる
環境で使用される。このような環境下に対しては、多数
のエレクトロニクス部品を使用したドライブユニット
(ドライバ)の設置は不可能であり、遠隔地より駆動制
御せざるを得ない。
従来、上記のようにドライブユニット(ドライバ)とパ
ルスモータ間の配線距離が長距離となる場合には、安価
なチョッパ方式のドライバの使用は不可能とされ、高価
な抵抗方式のドライバを使用していた。
[考案が解決しようとする課題] 安価なチョッパ方式のドライバの使用が不可能とされる
理由は、次の点にある。
第1に、チョッパ方式のドライバとパルスモータ間の距
離が長距離となると、この間の配線ケーブルの線間浮遊
容量が大きくなり、ドライバよりモータに供給される励
磁電流の高周波成分が、ケーブル部分にてバイパスさ
れ、見掛上の電流が増大し、ドライバの過負荷防止装置
の誤動作を招く恐れがある。
第2に、上記過電流防止装置の誤動作がなくても、モー
タに供給される励磁電流成分が減少し、モータのトルク
が減少するなど、正常な運転が不可能となる。
本考案は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、パル
スモータをチョッパ方式のドライバにて駆動するに当
り、上記パルス電流のピーク成分を低減し、パルスモー
タを遠隔から適正に駆動することを可能としたパルスモ
ータの遠隔駆動装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案のパルスモータ遠隔駆動装置は、パルスモータを
チョッパ方式のドライバにて100m以上の遠隔より駆動す
るためにケーブルを用いてドライバの正及び負の端子と
パルスモータの各相の励磁コイルとの間に励磁電流伝送
回路を形成し、ドライバ内には直流電源を設け、この直
流電源の正極をチョッパを介して上記正の端子に接続す
ると共に上記負の端子と直流電源の負極との間に相選択
用トランジスタを挿入し、さらにこの相選択用トランジ
スタと上記直流電源の負極との間に励磁電流を検出する
ための電流検出用抵抗を挿入したパルスモータの遠隔駆
動装置において、上記励磁電流伝送回路の上記負の端子
の近傍に、ケーブルの配線間の浮遊静電容量を介して励
磁電流の高周波成分が電流検出用抵抗に流れ込むことを
防止するためのリアクトルを挿入したものである。
[作用] チョッパ方式ドライバとパルスモータの間に使用される
電線が長距離になり、これによる浮遊静電容量が無視で
きなくなった場合でも、各励磁電流伝送回路内に上記の
リアクトルが直列に挿入されていることにより、チョッ
パ方式のドライバより発生する急峻な立上り又は立下り
の高周波成分、つまりパルスモータ駆動用励磁電流に含
まれる高周波のパルス電流のピークが低減される。この
ため、パルスモータに供給される励磁電流成分が減少す
ることなく伝送されて、パルスモータが十分なトルクで
正常な運転を行う。
また、ドライバが過電流検出回路を備えている場合に
は、その誤動作も防止される。この場合には、リアクト
ルはチョッパ方式ドライバの各相互の過電流検出回路の
設置されている端子側に接続し、かつドライバの近傍に
設置するのが好ましい。
[実施例] 以下、図示の実施例について本考案を説明する。
第1図において、10は一周期時間を一定としON時間を変
化させるいわゆるパルス幅変調方式(PWM方式)のチョ
ッパを搭載したドライブユニット(ドライバ)である。
20はパルスモータであり、パルスモータの励磁コイル2
は代表的に1相分のみ示してある。
ドライブユニット10は、その出力端子11,12の一方12と
直流電源8の負極との間に挿入した相選択用トランジス
タ6を有し、該トランジスタは相選択信号15によってオ
ンオフ制御される。また、ドライブユニット10は、電流
を一定に制御するため、該相選択用トランジスタ6に直
列に接続した電流検出用抵抗7と、他方の出力端子1と
直流電源8の正極間に挿入した電流制御用トランジスタ
5とを有しており、電流制御回路9が電流検出用抵抗7
で検出される電流変化に応じてに電流制御用トランジス
タ5を制御するようになっている。尚、ドライブユニッ
ト10には、図示してない過電流防止回路も設けられてい
る。
ドライブユニット10とパルスモータの励磁コイル2と
間、即ち端子11,21間及び端子12,22間は、それぞれケー
ブル4で接続するが、この場合、一方のケーブル4中に
は直列にリアクトル3を設ける。このリアクトル3は、
好ましくは、ドライブユニット10の電流検出用抵抗7に
接続される出力端子12側で、しかも出来るだけドライブ
ユニット10に近い位置に取り付ける。図示の例では、ド
ライブユニット10の出力端子12にリアクトル3を直結
し、その端子13を励磁コイル2の端子22とケーブル4で
接続している。
リアクトル3は、パルスモータの最大励磁電流を通過さ
せても熱的余裕を有し、且つこの電流により磁束を発生
する磁束が飽和せず、インピダンスの低下を生じない定
格を有するものを使用する。
尚、第1図ではパルスモータ1相分の回路のみ表示して
あるが、4相又は5相のパルスモータでは、同一回路を
4組又は5組み設けることになる。
さて、上記構成において、パルスモータ20を回転させる
ために、パルスモータ20の各相ごとに印加する励磁電流
波形は、第2図に示すように、パルス状電流である。と
ころが、第1図のドライブユニット10のチョッパは、電
流を制御するために通電時間と停電時間の比を制御する
公知のPWM方式によっているため、その出力電流の1パ
ルス中に高周波成分が非常に多く含まれている。一方、
ドライバ10とパルスモータ20間を接続するケーブル4が
長距離になると、ドライバ10の出力端子11,13間又はパ
ルスモータ20の端子21,22間の浮遊静電容量が大きくな
る。
このため、この静電容量により、上記高周波成分が第1
図に示す出力端子11より出力端子12に多量に流れること
になり、リアクトル3がない場合は、ドライブユニット
10内の過電流防止回路を誤動作させる。また、このうち
有効にパルスモータ20に伝達される励磁電流が減少し、
パルスモータのトルクが低下する。
しかし、第1図の如くリアクトル3をケーブル4中に直
列に挿入してあると、高周波成分が除去され、過電流検
出回路の誤動作が防止される。従って、ドライブユニッ
ト10、パルスモータ20間の距離が、例えば300m程度と非
常に長くなっても、安定してパルスモータ20を運転する
ことができ、上記不都合が防止される。
次に、リアクトル3の作用効果を説明する。
第3図に示す等価回路において、Lはパルスモータ20の
誘導性リアクタンス、Cはケーブル4の浮遊静電容量、
Lfはリアクトル3のインダクタンスであり、ケーブル4
及びパルスモータ20の抵抗分はL,C,Lfに比して十分に小
さいため無視してある。
ドライブユニット10よりパルスモータ20側を見た等価イ
ンピーダンスZは、リアクトル3がないときは、 但し、ω=2πf(f;周波数) となり、高周波時はω》1であるのでZ《1となる。
従って、高周波成分の電流は、非常に大きくなり、ドラ
イブユニット10内部の過電流検出回路(図示せず)を誤
動作させるか、電流制御回路9(第1図)の動作によ
り、ドライバの出力する電流を低減させることになる。
この結果、パルスモータ20のコイル2(誘導性リアクタ
ンスL)には規定電流の供給が不可能になり、正常な回
転が不可能となる。
ここで第1図に示すリアクトル3(第3図に示すインダ
クタンスLf)を挿入すると、ドライブユニット10よりパ
ルスモータ20側をみた等価インピーダンスZは、 となり、ω》1となってもZ《1とならない。
これにより、ドライブユニット10の上記不都合な動作が
なくなる一方、パルスモータ20に流れる電流は、その高
周波成分がリアクトルのLfにより多少低下するものの、
パルスモータ20の回転には影響しないため、正常な有効
電流が流れ、正常に運転可能になる。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、チョッパ方式ドラ
イバとパルスモータの間に使用される電線が長距離にな
り、これによる浮遊静電容量が無視できない場合でも、
直列に挿入したリアクトルによりパルスモータ駆動用励
磁電流に含まれる高周波のパルス電流のピークが低減さ
れて、パルスモータに励磁電流成分が有効に伝送され、
パルスモータが正常な運転を行う。また、ドライバが過
電流検出回路を備えている場合には、その誤動作も防止
される。
従って、ドライバとパルスモータ間の配線長を100m以上
とすることが容易にでき、高温多湿など劣悪なる環境で
使用され製鉄用各種機械、例えば連続鋳造設備用巾可変
装置等のパルスモータの遠隔駆動装置として適する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回路図、第2図はパル
スモータの励磁電流波形を示す図、第3図はドライバの
出力端子からパルスモータの励磁コイルを含む等価回路
である。 図中、2はパルスモータの励磁コイル、3はリアクト
ル、4はケーブル、7は電流検出用抵抗、10はドライブ
ユニット、20はパルスモータを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルスモータをチョッパ方式のドライバに
    て100m以上の遠隔より駆動するためにケーブルを用いて
    ドライバの正及び負の端子とパルスモータの各相の励磁
    コイルとの間に励磁電流伝送回路を形成し、ドライバ内
    には直流電源を設け、この直流電源の正極をチョッパを
    介して上記正の端子に接続すると共に上記負の端子と直
    流電源の負極との間に相選択用トランジスタを挿入し、
    さらにこの相選択用トランジスタと上記直流電源の負極
    との間に励磁電流を検出するための電流検出用抵抗を挿
    入したパルスモータの遠隔駆動装置において、上記励磁
    電流伝送回路の上記負の端子の近傍に、ケーブルの配線
    間の浮遊静電容量を介して励磁電流の高周波成分が電流
    検出用抵抗に流れ込むことを防止するためのリアクトル
    を挿入したことを特徴とするパルスモータの遠隔駆動装
    置。
JP1988149737U 1988-11-18 1988-11-18 パルスモータの遠隔駆動装置 Expired - Lifetime JPH0733597Y2 (ja)

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JPH0272700U JPH0272700U (ja) 1990-06-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62114496A (ja) * 1985-11-12 1987-05-26 Omron Tateisi Electronics Co パルスモ−タ駆動装置
JPH083200Y2 (ja) * 1986-01-29 1996-01-29 株式会社メレツク ステツピングモ−タ駆動回路
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JPS6399762A (ja) * 1986-10-15 1988-05-02 Mitsubishi Electric Corp インバ−タのフイルタ装置

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