JPH07335590A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH07335590A JPH07335590A JP12226894A JP12226894A JPH07335590A JP H07335590 A JPH07335590 A JP H07335590A JP 12226894 A JP12226894 A JP 12226894A JP 12226894 A JP12226894 A JP 12226894A JP H07335590 A JPH07335590 A JP H07335590A
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- film
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ダイシングライン領域開口部の上層のPSG
膜と下層のPSG膜側部に形成した耐湿性リングを高圧
純水で洗浄しても、剥れ難くすることができる。 【構成】 基板1の素子領域及びダイシングライン領域
上に第1の絶縁膜2を形成し、第1の絶縁膜2上に金属
膜3を形成し、ダイシングライン領域の金属膜3をエッ
チングした後、金属膜3及び第1の絶縁膜2を覆うよう
に第2の絶縁膜4を形成し、第2の絶縁膜4上にスピン
オングラス膜を形成し、スピンオングラス膜をエッチバ
ックして、ダイシングライン領域の第2の絶縁膜4上の
スピンオングラス膜を除去した後、第2の絶縁膜4上に
第3の絶縁膜5を形成し、スクライブライン領域の第3
の絶縁膜5、第2の絶縁膜4及び第1の絶縁膜2をエッ
チングして基板1が露出された開口部6を形成し、開口
部6内の該第3の絶縁膜5、第2の絶縁膜4及び第1の
絶縁膜2側部に耐湿性リング7を形成する。
膜と下層のPSG膜側部に形成した耐湿性リングを高圧
純水で洗浄しても、剥れ難くすることができる。 【構成】 基板1の素子領域及びダイシングライン領域
上に第1の絶縁膜2を形成し、第1の絶縁膜2上に金属
膜3を形成し、ダイシングライン領域の金属膜3をエッ
チングした後、金属膜3及び第1の絶縁膜2を覆うよう
に第2の絶縁膜4を形成し、第2の絶縁膜4上にスピン
オングラス膜を形成し、スピンオングラス膜をエッチバ
ックして、ダイシングライン領域の第2の絶縁膜4上の
スピンオングラス膜を除去した後、第2の絶縁膜4上に
第3の絶縁膜5を形成し、スクライブライン領域の第3
の絶縁膜5、第2の絶縁膜4及び第1の絶縁膜2をエッ
チングして基板1が露出された開口部6を形成し、開口
部6内の該第3の絶縁膜5、第2の絶縁膜4及び第1の
絶縁膜2側部に耐湿性リング7を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係り、詳しくは、チップのダイシングライン部にメタ
ル等の耐湿性リングを形成する半導体装置の製造方法に
適用することができ、特に、ダイシングライン領域開口
部の上層のPSG層間絶縁膜と下層のPSG層間絶縁膜
側部に形成した耐湿性リングを高圧の純水で洗浄して
も、剥れ難くすることができる半導体装置の製造方法に
関する。
に係り、詳しくは、チップのダイシングライン部にメタ
ル等の耐湿性リングを形成する半導体装置の製造方法に
適用することができ、特に、ダイシングライン領域開口
部の上層のPSG層間絶縁膜と下層のPSG層間絶縁膜
側部に形成した耐湿性リングを高圧の純水で洗浄して
も、剥れ難くすることができる半導体装置の製造方法に
関する。
【0002】近年、半導体装置では、チップ外周のダイ
シングライン領域に形成されるPSG等の層間絶縁膜側
部には、層間絶縁膜が水分を吸収してSi基板から剥が
れたりするのを防止するように、LSI素子の耐湿性を
向上させるために、Al等の耐湿性リングを形成してい
る。しかしながら、この耐湿性リングは、ウェーハを洗
浄する際に剥がれ易いという問題を有している。このた
め、洗浄する際に耐湿性リングを剥がれ難くすることが
できる半導体装置の製造方法が要求されている。
シングライン領域に形成されるPSG等の層間絶縁膜側
部には、層間絶縁膜が水分を吸収してSi基板から剥が
れたりするのを防止するように、LSI素子の耐湿性を
向上させるために、Al等の耐湿性リングを形成してい
る。しかしながら、この耐湿性リングは、ウェーハを洗
浄する際に剥がれ易いという問題を有している。このた
め、洗浄する際に耐湿性リングを剥がれ難くすることが
できる半導体装置の製造方法が要求されている。
【0003】
【従来の技術】図2は従来の半導体装置の製造方法を示
す図である。従来では、まず、CVD法等によりSi等
の基板1001上にSiO2 等の絶縁膜1002を形成
し、ダイシングライン領域AのSiO2 絶縁膜1002
部分をエッチングし、スパッタ法等により絶縁膜100
2を覆うようにAl等の金属膜1003を形成した後、
素子領域に配線を形成するために、ダイシングライン領
域Aと不要な領域のAl金属膜1003をエッチングす
る(図2(a))。このAl金属膜1003のエッチン
グにより、ダイシングライン領域AのSi基板1001
部分も少しエッチングされ、ダイシングラインエッジ部
にSi基板1001による段差Bが生じる。
す図である。従来では、まず、CVD法等によりSi等
の基板1001上にSiO2 等の絶縁膜1002を形成
し、ダイシングライン領域AのSiO2 絶縁膜1002
部分をエッチングし、スパッタ法等により絶縁膜100
2を覆うようにAl等の金属膜1003を形成した後、
素子領域に配線を形成するために、ダイシングライン領
域Aと不要な領域のAl金属膜1003をエッチングす
る(図2(a))。このAl金属膜1003のエッチン
グにより、ダイシングライン領域AのSi基板1001
部分も少しエッチングされ、ダイシングラインエッジ部
にSi基板1001による段差Bが生じる。
【0004】次に、CVD法によりAl金属膜1003
を覆うように全面にPSG等の層間絶縁膜1004を形
成し、素子部等に生じた大きな配線段差部(図示せず)
を表面平坦化するためにスピンコート法等によりPSG
層間絶縁膜1004上にSOG膜1005を塗布形成し
た後、RIE法等によりSOG膜1005をエッチバッ
クする(図2(b))。この時、PSG層間絶縁膜10
04を形成すると、Al金属膜1003、SiO2 絶縁
膜1002及びダイシングライン領域AのSi基板10
01による段差に対応したPSG層間絶縁膜1004に
よる段差が生じ、SOG膜1005をエッチバックする
と、PSG層間絶縁膜1004による段差部分にSOG
膜1005が残される。なお、素子部等に生じた大きな
配線段差部は、SOG膜1005によって表面が平坦化
される。
を覆うように全面にPSG等の層間絶縁膜1004を形
成し、素子部等に生じた大きな配線段差部(図示せず)
を表面平坦化するためにスピンコート法等によりPSG
層間絶縁膜1004上にSOG膜1005を塗布形成し
た後、RIE法等によりSOG膜1005をエッチバッ
クする(図2(b))。この時、PSG層間絶縁膜10
04を形成すると、Al金属膜1003、SiO2 絶縁
膜1002及びダイシングライン領域AのSi基板10
01による段差に対応したPSG層間絶縁膜1004に
よる段差が生じ、SOG膜1005をエッチバックする
と、PSG層間絶縁膜1004による段差部分にSOG
膜1005が残される。なお、素子部等に生じた大きな
配線段差部は、SOG膜1005によって表面が平坦化
される。
【0005】次に、CVD法等により全面にPSG等の
層間絶縁膜1006を形成し、CF 4 ガス等のRIE法
により、ダイシングライン領域のPSG層間絶縁膜10
06、SOG膜1005及びPSG層間絶縁膜1004
部分をエッチングしてダイシングライン領域AにSi基
板1001が露出された開口部1007を形成する。こ
の時、開口部1007内には、PSG層間絶縁膜100
6とPSG層間絶縁膜1004側部が露出されるが、P
SG層間絶縁膜1006とPSG層間絶縁膜1004間
のSOG膜1005は、CF4 ガス等のドライエッチン
グによってエッチングされて中空1008が形成され
る。
層間絶縁膜1006を形成し、CF 4 ガス等のRIE法
により、ダイシングライン領域のPSG層間絶縁膜10
06、SOG膜1005及びPSG層間絶縁膜1004
部分をエッチングしてダイシングライン領域AにSi基
板1001が露出された開口部1007を形成する。こ
の時、開口部1007内には、PSG層間絶縁膜100
6とPSG層間絶縁膜1004側部が露出されるが、P
SG層間絶縁膜1006とPSG層間絶縁膜1004間
のSOG膜1005は、CF4 ガス等のドライエッチン
グによってエッチングされて中空1008が形成され
る。
【0006】そして、スパッタ法等により全面にAl等
の金属膜1009を形成し、開口部1007内のPSG
層間絶縁膜1006及びPSG層間絶縁膜1004側部
にLSI素子の耐湿性を向上するための耐湿性リングを
形成するために、不要なAl金属膜1009部分をエッ
チングする(図2(c))。耐湿性リングとなる金属膜
1009は、通常、LSI素子の耐湿性を向上するため
に、チップの外周に形成される。
の金属膜1009を形成し、開口部1007内のPSG
層間絶縁膜1006及びPSG層間絶縁膜1004側部
にLSI素子の耐湿性を向上するための耐湿性リングを
形成するために、不要なAl金属膜1009部分をエッ
チングする(図2(c))。耐湿性リングとなる金属膜
1009は、通常、LSI素子の耐湿性を向上するため
に、チップの外周に形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
半導体装置の製造方法では、PSG層間絶縁膜1006
とPSG層間絶縁膜1004間に中空1008が形成さ
れた状態で、開口部1007内のPSG層間絶縁膜10
06、1004側部に耐湿性リングとなる金属膜100
9を形成している。
半導体装置の製造方法では、PSG層間絶縁膜1006
とPSG層間絶縁膜1004間に中空1008が形成さ
れた状態で、開口部1007内のPSG層間絶縁膜10
06、1004側部に耐湿性リングとなる金属膜100
9を形成している。
【0008】そして、耐湿性リングとなる金属膜100
9を形成した後、高圧(30〜50kg/cm2 程度)
の純水をウェーハに吹き付けることによってウェーハに
付着した異物等の汚れを除去するためのHPC(Hig
h Pressure Cleaner)等の洗浄を行
うと、耐湿性リングとなる金属膜1009と接している
部分には、PSG層間絶縁膜1006とPSG層間絶縁
膜1004間に中空1008があり、その分耐湿性リン
グとなる金属膜1009の接着力が弱くなっているた
め、高圧の純水で洗浄することによって耐湿性リングと
なる金属膜1009が剥がれ易いという問題があった。
9を形成した後、高圧(30〜50kg/cm2 程度)
の純水をウェーハに吹き付けることによってウェーハに
付着した異物等の汚れを除去するためのHPC(Hig
h Pressure Cleaner)等の洗浄を行
うと、耐湿性リングとなる金属膜1009と接している
部分には、PSG層間絶縁膜1006とPSG層間絶縁
膜1004間に中空1008があり、その分耐湿性リン
グとなる金属膜1009の接着力が弱くなっているた
め、高圧の純水で洗浄することによって耐湿性リングと
なる金属膜1009が剥がれ易いという問題があった。
【0009】そこで、本発明は、ダイシングライン領域
の上層のPSG層間絶縁膜と下層のPSG層間絶縁膜間
に表面平坦化用のSOG膜を残らないようにすることが
でき、ダイシングライン領域に開口部形成用のエッチン
グを行った時、その部分にSOG膜のエッチングによる
中空を形成しないようにすることができ、ダイシングラ
イン領域開口部の上層のPSG層間絶縁膜と下層のPS
G層間絶縁膜側部に形成した耐湿性リングを高圧の純水
で洗浄しても、剥れ難くすることができる半導体装置の
製造方法を提供することを目的としている。
の上層のPSG層間絶縁膜と下層のPSG層間絶縁膜間
に表面平坦化用のSOG膜を残らないようにすることが
でき、ダイシングライン領域に開口部形成用のエッチン
グを行った時、その部分にSOG膜のエッチングによる
中空を形成しないようにすることができ、ダイシングラ
イン領域開口部の上層のPSG層間絶縁膜と下層のPS
G層間絶縁膜側部に形成した耐湿性リングを高圧の純水
で洗浄しても、剥れ難くすることができる半導体装置の
製造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基板の素子領域及びダイシングライン領域上に第1の絶
縁膜を形成する工程と、次いで、該第1の絶縁膜上に金
属膜を形成する工程と、次いで、ダイシングライン領域
の該金属膜をエッチングする工程と、次いで、該金属膜
及び該第1の絶縁膜を覆うように第2の絶縁膜を形成す
る工程と、次いで、該第2の絶縁膜上にスピンオングラ
ス膜を形成する工程と、次いで、該スピンオングラス膜
をエッチバックして、ダイシングライン領域の該第2の
絶縁膜上の該スピンオングラス膜を除去する工程と、次
いで、該第2の絶縁膜上に該第3の絶縁膜を形成する工
程と、次いで、スクライブライン領域の該第3の絶縁
膜、該第2の絶縁膜及び該第1の絶縁膜をエッチングし
て該基板が露出された開口部を形成する工程と、次い
で、該開口部内の該第3の絶縁膜、該第2の絶縁膜及び
該第1の絶縁膜側部に耐湿性リングを形成する工程とを
含むことを特徴とするものである。
基板の素子領域及びダイシングライン領域上に第1の絶
縁膜を形成する工程と、次いで、該第1の絶縁膜上に金
属膜を形成する工程と、次いで、ダイシングライン領域
の該金属膜をエッチングする工程と、次いで、該金属膜
及び該第1の絶縁膜を覆うように第2の絶縁膜を形成す
る工程と、次いで、該第2の絶縁膜上にスピンオングラ
ス膜を形成する工程と、次いで、該スピンオングラス膜
をエッチバックして、ダイシングライン領域の該第2の
絶縁膜上の該スピンオングラス膜を除去する工程と、次
いで、該第2の絶縁膜上に該第3の絶縁膜を形成する工
程と、次いで、スクライブライン領域の該第3の絶縁
膜、該第2の絶縁膜及び該第1の絶縁膜をエッチングし
て該基板が露出された開口部を形成する工程と、次い
で、該開口部内の該第3の絶縁膜、該第2の絶縁膜及び
該第1の絶縁膜側部に耐湿性リングを形成する工程とを
含むことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明では、後述する実施例の図1に示す如
く、ダイシングライン領域AにSiO2 絶縁膜2を残し
た状態で、Al金属膜3を覆うようにPSG層間絶縁膜
4を形成しているため、スクライブライン領域AのPS
G層間絶縁膜4による段差を従来のAl金属膜3、Si
O2 絶縁膜2及びSi基板1の大きな段差によって生じ
る場合よりも極端に小さくすることができる。
く、ダイシングライン領域AにSiO2 絶縁膜2を残し
た状態で、Al金属膜3を覆うようにPSG層間絶縁膜
4を形成しているため、スクライブライン領域AのPS
G層間絶縁膜4による段差を従来のAl金属膜3、Si
O2 絶縁膜2及びSi基板1の大きな段差によって生じ
る場合よりも極端に小さくすることができる。
【0012】このため、素子部等に生じた大きな配線段
差部を表面平坦化するためのSOG膜をPSG層間絶縁
膜4上に全面塗布し、全面エッチバックした時、スクラ
イブラインAの段差の小さいPSG層間絶縁膜4上にS
OG膜を残さないように全てエッチングすることができ
るので、スクライブライン領域AのPSG層間絶縁膜4
上にSOG膜を介在させずに直接PSG層間絶縁膜5を
形成することができる。
差部を表面平坦化するためのSOG膜をPSG層間絶縁
膜4上に全面塗布し、全面エッチバックした時、スクラ
イブラインAの段差の小さいPSG層間絶縁膜4上にS
OG膜を残さないように全てエッチングすることができ
るので、スクライブライン領域AのPSG層間絶縁膜4
上にSOG膜を介在させずに直接PSG層間絶縁膜5を
形成することができる。
【0013】従って、ダイシングライン領域Aに開口部
6形成用のエッチングを行った時、スクライブライン領
域AのPSG層間絶縁膜5とPSG層間絶縁膜4間にS
OG膜のエッチングによる中空を形成しないようにする
ことができるとともに、耐湿性リングとなるAl金属膜
7を中空を介さずにPSG層間絶縁膜5、4側部だけで
なくSiO2 絶縁膜2側部にも形成することができるた
め、従来のPSG膜側部と中空部にAl金属膜を形成し
ている場合よりも金属膜7の密着力を強くすることがで
き、この結果、耐湿性リングとなる金属膜7を高圧の純
水で洗浄しても、剥がれ難くすることができる。
6形成用のエッチングを行った時、スクライブライン領
域AのPSG層間絶縁膜5とPSG層間絶縁膜4間にS
OG膜のエッチングによる中空を形成しないようにする
ことができるとともに、耐湿性リングとなるAl金属膜
7を中空を介さずにPSG層間絶縁膜5、4側部だけで
なくSiO2 絶縁膜2側部にも形成することができるた
め、従来のPSG膜側部と中空部にAl金属膜を形成し
ている場合よりも金属膜7の密着力を強くすることがで
き、この結果、耐湿性リングとなる金属膜7を高圧の純
水で洗浄しても、剥がれ難くすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明に係る一実施例の半導体装置の製造
方法を示す図である。本実施例では、まず、CVD法等
によりSi等の基板1上にSiO2 等の絶縁膜2を形成
し、スパッタ法等によりSiO2 絶縁膜2上にAl等の
金属膜3を形成した後、素子領域に配線を形成するため
に、ダイシングライン領域Aと不要な領域のAl金属膜
3部分をエッチングする。この時、素子領域に配線とな
るAl金属膜3が形成されるとともに、ダイシングライ
ン領域AにSiO2 絶縁膜2が残される。
する。図1は本発明に係る一実施例の半導体装置の製造
方法を示す図である。本実施例では、まず、CVD法等
によりSi等の基板1上にSiO2 等の絶縁膜2を形成
し、スパッタ法等によりSiO2 絶縁膜2上にAl等の
金属膜3を形成した後、素子領域に配線を形成するため
に、ダイシングライン領域Aと不要な領域のAl金属膜
3部分をエッチングする。この時、素子領域に配線とな
るAl金属膜3が形成されるとともに、ダイシングライ
ン領域AにSiO2 絶縁膜2が残される。
【0015】次に、CVD法等によりAl金属膜3を覆
うように全面にPSG等の層間絶縁膜4を形成する。こ
の時、ダイシングライン領域Aには、Al金属膜3とS
iO 2 絶縁膜2による段差に対応したPSG層間絶縁膜
4による段差が生じる。次に、素子部等に生じた大きな
配線段差部(図示せず)を表面平坦化するために、スピ
ンコート法等によりPSG層間絶縁膜4上にSOG膜を
塗布形成した後、RIE法等によりSOG膜をエッチバ
ックする。
うように全面にPSG等の層間絶縁膜4を形成する。こ
の時、ダイシングライン領域Aには、Al金属膜3とS
iO 2 絶縁膜2による段差に対応したPSG層間絶縁膜
4による段差が生じる。次に、素子部等に生じた大きな
配線段差部(図示せず)を表面平坦化するために、スピ
ンコート法等によりPSG層間絶縁膜4上にSOG膜を
塗布形成した後、RIE法等によりSOG膜をエッチバ
ックする。
【0016】この時、ダイシングライン領域Aでは、A
l金属膜3とSiO2 絶縁膜2の段差によって生じたP
SG層間絶縁膜4による段差が、従来のAl金属膜、S
iO 2 絶縁膜及びSi基板の大きな段差によって生じる
場合よりも極端に小さいため、SOG膜はエッチングさ
れてしまい、ダイシングライン領域AのPSG層間絶縁
膜4による段差部にはSOGは残らない。
l金属膜3とSiO2 絶縁膜2の段差によって生じたP
SG層間絶縁膜4による段差が、従来のAl金属膜、S
iO 2 絶縁膜及びSi基板の大きな段差によって生じる
場合よりも極端に小さいため、SOG膜はエッチングさ
れてしまい、ダイシングライン領域AのPSG層間絶縁
膜4による段差部にはSOGは残らない。
【0017】なお、素子部等に生じた大きな配線段差部
は、SOG膜によって表面が平坦化される。次に、CV
D法等によりPSG等の層間絶縁膜5を形成する(図1
(a))。ダイシングライン領域Aでは、SOGを介さ
ずに直接PSG層間絶縁膜4上にPSG層間絶縁膜5が
形成される。次に、CF4 ガス等のRIE法等によりダ
イシングライン領域AのPSG層間絶縁膜5、PSG層
間絶縁膜4及びSiO2 絶縁膜2部分をエッチングして
ダイシングライン領域AにSi基板1が露出された開口
部6を形成する(図1(b))。この時、開口部6内に
は、PSG層間絶縁膜5、4及びSiO2 絶縁膜2側部
が露出されるが、PSG層間絶縁膜5とPSG層間絶縁
膜4間には、従来のようにSOG膜が介在しないため、
従来のようなSOG膜のエッチングにより生じる中空
は、開口部6内に露出されない。そして、スパッタ法等
により全面にAl等の金属膜7を形成した後、開口部6
内のPSG層間絶縁膜5、4及びSiO2絶縁膜2側部
にLSI素子の耐湿性リングを向上するための耐湿性を
形成するために、不要なAl金属膜7部分をエッチング
する(図1(c)。その後は、通常、高圧(30〜50
kg/cm2 程度)の純水をウェーハに吹き付けること
によって、ウェーハに付着した異物等の汚れを除去する
ためのHPC等の洗浄が行われる。
は、SOG膜によって表面が平坦化される。次に、CV
D法等によりPSG等の層間絶縁膜5を形成する(図1
(a))。ダイシングライン領域Aでは、SOGを介さ
ずに直接PSG層間絶縁膜4上にPSG層間絶縁膜5が
形成される。次に、CF4 ガス等のRIE法等によりダ
イシングライン領域AのPSG層間絶縁膜5、PSG層
間絶縁膜4及びSiO2 絶縁膜2部分をエッチングして
ダイシングライン領域AにSi基板1が露出された開口
部6を形成する(図1(b))。この時、開口部6内に
は、PSG層間絶縁膜5、4及びSiO2 絶縁膜2側部
が露出されるが、PSG層間絶縁膜5とPSG層間絶縁
膜4間には、従来のようにSOG膜が介在しないため、
従来のようなSOG膜のエッチングにより生じる中空
は、開口部6内に露出されない。そして、スパッタ法等
により全面にAl等の金属膜7を形成した後、開口部6
内のPSG層間絶縁膜5、4及びSiO2絶縁膜2側部
にLSI素子の耐湿性リングを向上するための耐湿性を
形成するために、不要なAl金属膜7部分をエッチング
する(図1(c)。その後は、通常、高圧(30〜50
kg/cm2 程度)の純水をウェーハに吹き付けること
によって、ウェーハに付着した異物等の汚れを除去する
ためのHPC等の洗浄が行われる。
【0018】このように、本実施例では、ダイシングラ
イン領域AにSiO2 絶縁膜2を残した状態で、Al金
属膜3を覆うようにPSG層間絶縁膜4を形成している
ため、スクライブライン領域AのPSG層間絶縁膜4に
よる段差を、従来のAl金属膜、SiO2 絶縁膜及びS
i基板の大きな段差によって生じる場合よりも極端に小
さくすることができる。
イン領域AにSiO2 絶縁膜2を残した状態で、Al金
属膜3を覆うようにPSG層間絶縁膜4を形成している
ため、スクライブライン領域AのPSG層間絶縁膜4に
よる段差を、従来のAl金属膜、SiO2 絶縁膜及びS
i基板の大きな段差によって生じる場合よりも極端に小
さくすることができる。
【0019】このため、素子部等に生じた大きな配線段
差部を表面平坦化するためのSOG膜をPSG層間絶縁
膜上に全面塗布し、全面エッチバックした時、スクライ
ブラインAの段差の小さいPSG層間絶縁膜4上にSO
G膜を残さないように全てエッチングすることができる
ので、スクライブライン領域AのPSG層間絶縁膜4上
にSOG膜を介在させずに直接PSG層間絶縁膜5を形
成することができる。
差部を表面平坦化するためのSOG膜をPSG層間絶縁
膜上に全面塗布し、全面エッチバックした時、スクライ
ブラインAの段差の小さいPSG層間絶縁膜4上にSO
G膜を残さないように全てエッチングすることができる
ので、スクライブライン領域AのPSG層間絶縁膜4上
にSOG膜を介在させずに直接PSG層間絶縁膜5を形
成することができる。
【0020】従って、ダイシングライン領域Aに開口部
6形成用のエッチングを行った時、スクライブライン領
域AのPSG層間絶縁膜5とPSG層間絶縁膜4間にS
OG膜のエッチングによる中空を形成しないようにする
ことができるとともに、耐湿性リングとなるAl金属膜
7を中空を介さずにPSG層間絶縁膜5、4側部だけで
なくSiO2 絶縁膜2側部にも形成することができるた
め、従来のPSG膜側部と中空部にAl金属膜を形成し
ている場合よりも、金属膜7の密着力を強くすることが
でき、この結果、耐湿性リングとなる金属膜7を高圧の
純水で洗浄しても、剥がれ難くすることができる。
6形成用のエッチングを行った時、スクライブライン領
域AのPSG層間絶縁膜5とPSG層間絶縁膜4間にS
OG膜のエッチングによる中空を形成しないようにする
ことができるとともに、耐湿性リングとなるAl金属膜
7を中空を介さずにPSG層間絶縁膜5、4側部だけで
なくSiO2 絶縁膜2側部にも形成することができるた
め、従来のPSG膜側部と中空部にAl金属膜を形成し
ている場合よりも、金属膜7の密着力を強くすることが
でき、この結果、耐湿性リングとなる金属膜7を高圧の
純水で洗浄しても、剥がれ難くすることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ダイシングライン領域
の上層のPSG層間絶縁膜と下層のPSG層間絶縁膜間
に表面平坦化用のSOG膜を残らないようにすることが
でき、ダイシングライン領域に開口部形成用のエッチン
グを行った時、その部分にSOG膜のエッチングによる
中空を形成しないようにすることができ、ダイシングラ
イン領域の開口部の上層のPSG層間絶縁膜と下層のP
SG層間絶縁膜側部に形成した耐湿性リングを高圧の純
水で洗浄しても、剥れ難くすることができるという効果
がある。
の上層のPSG層間絶縁膜と下層のPSG層間絶縁膜間
に表面平坦化用のSOG膜を残らないようにすることが
でき、ダイシングライン領域に開口部形成用のエッチン
グを行った時、その部分にSOG膜のエッチングによる
中空を形成しないようにすることができ、ダイシングラ
イン領域の開口部の上層のPSG層間絶縁膜と下層のP
SG層間絶縁膜側部に形成した耐湿性リングを高圧の純
水で洗浄しても、剥れ難くすることができるという効果
がある。
【図1】本発明に係る一実施例の半導体装置の製造方法
を示す図である。
を示す図である。
【図2】従来の半導体装置の製造方法を示す図である。
1 基板 2 絶縁膜 3、7 金属膜 4、5 層間絶縁膜 6 開口部
Claims (2)
- 【請求項1】基板(1)の素子領域及びダイシングライ
ン領域上に第1の絶縁膜(2)を形成する工程と、次い
で、該第1の絶縁膜(2)上に金属膜(3)を形成する
工程と、次いで、ダイシングライン領域の該金属膜
(3)をエッチングする工程と、次いで、該金属膜
(3)及び該第1の絶縁膜(2)を覆うように第2の絶
縁膜(4)を形成する工程と、次いで、該第2の絶縁膜
(4)上にスピンオングラス膜を形成する工程と、次い
で、該スピンオングラス膜をエッチバックして、ダイシ
ングライン領域の該第2の絶縁膜(4)上の該スピンオ
ングラス膜を除去する工程と、次いで、該第2の絶縁膜
(4)上に該第3の絶縁膜(5)を形成する工程と、次
いで、スクライブライン領域の該第3の絶縁膜(5)、
該第2の絶縁膜(4)及び該第1の絶縁膜(2)をエッ
チングして該基板(1)が露出された開口部(6)を形
成する工程と、次いで、該開口部(6)内の該第3の絶
縁膜(5)、該第2の絶縁膜(4)及び該第1の絶縁膜
(2)側部に耐湿性リング(7)を形成する工程とを含
むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】前記耐湿性リング(7)形成後、ウェーハ
表面を洗浄することを特徴とする請求項1記載の半導体
装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12226894A JPH07335590A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12226894A JPH07335590A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07335590A true JPH07335590A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=14831759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12226894A Withdrawn JPH07335590A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07335590A (ja) |
-
1994
- 1994-06-03 JP JP12226894A patent/JPH07335590A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |