JPH07335454A - 静止誘導電器 - Google Patents
静止誘導電器Info
- Publication number
- JPH07335454A JPH07335454A JP13159394A JP13159394A JPH07335454A JP H07335454 A JPH07335454 A JP H07335454A JP 13159394 A JP13159394 A JP 13159394A JP 13159394 A JP13159394 A JP 13159394A JP H07335454 A JPH07335454 A JP H07335454A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron core
- electromagnetic shield
- leakage magnetic
- magnetic flux
- electrical equipment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】電磁シールド9,10の端部を鉄心締付金具
7,8の端部より突出させ、電磁シールド9,10で遮
蔽された漏れ磁束が周り込みによって鉄心締付金具7,
8へ侵入するのを防ぐ。 【効果】巻線からの大量の漏れ磁束を電磁シールドによ
って効果的に遮蔽して、漏れ磁束による漂遊損失を低減
し、局部温度上昇を防止する。
7,8の端部より突出させ、電磁シールド9,10で遮
蔽された漏れ磁束が周り込みによって鉄心締付金具7,
8へ侵入するのを防ぐ。 【効果】巻線からの大量の漏れ磁束を電磁シールドによ
って効果的に遮蔽して、漏れ磁束による漂遊損失を低減
し、局部温度上昇を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器,リアクトル等の
静止誘導電器に係り、特に、その巻線からの漏れ磁束を
制御するために鉄心締付金具へ貼り付けられる電磁シー
ルドの構造に関する。
静止誘導電器に係り、特に、その巻線からの漏れ磁束を
制御するために鉄心締付金具へ貼り付けられる電磁シー
ルドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、静止誘導電器は益々大容量化され
る傾向にあり、変圧器を例に見ると、大容量化に伴い巻
線やリード線からの漏れ磁束も増大している。この為、
漏れ磁束が原因となる漂遊損の増加と構造体に誘起され
る局部的な温度上昇は、製品の性能および耐用性など種
々の観点から問題視されている。特に、サイリスタバル
ブを用いた系統における変圧器では変圧器に入力される
電圧および電流に高調波成分が含まれると共に直流絶縁
のために絶縁紙を多く使用し、その結果として通常の系
統にて用いられる変圧器に比べ漂遊損が増加すると共に
冷却効率が低下するため、構造体での温度上昇をより軽
減する必要がある。
る傾向にあり、変圧器を例に見ると、大容量化に伴い巻
線やリード線からの漏れ磁束も増大している。この為、
漏れ磁束が原因となる漂遊損の増加と構造体に誘起され
る局部的な温度上昇は、製品の性能および耐用性など種
々の観点から問題視されている。特に、サイリスタバル
ブを用いた系統における変圧器では変圧器に入力される
電圧および電流に高調波成分が含まれると共に直流絶縁
のために絶縁紙を多く使用し、その結果として通常の系
統にて用いられる変圧器に比べ漂遊損が増加すると共に
冷却効率が低下するため、構造体での温度上昇をより軽
減する必要がある。
【0003】このような不都合を除去もしくは軽減する
ため、特開昭60−30087 号公報および特開昭61−29522
号公報に示されるように、構造体の表面に電磁および磁
気シールドを配置する方法や巻線の上下端部に磁性材の
クランプを配備する方法などが良く知られている。
ため、特開昭60−30087 号公報および特開昭61−29522
号公報に示されるように、構造体の表面に電磁および磁
気シールドを配置する方法や巻線の上下端部に磁性材の
クランプを配備する方法などが良く知られている。
【0004】図2はU,V,W相から成る三相変圧器の
内部構造を示した縦断面図であり、図3は図2の点線で
囲まれた部分の詳細を示した縦断面図である。
内部構造を示した縦断面図であり、図3は図2の点線で
囲まれた部分の詳細を示した縦断面図である。
【0005】図2および図3を説明すると、1はタン
ク、4は鉄心脚部、2,3は鉄心脚部4の上下に配置さ
れた鉄心継鉄部をそれぞれ示している。この鉄心継鉄部
2,3の両側面には鉄心締付金具7,8が当てられ、鉄
心継鉄部2,3を締付けると共に、鉄心脚部4に同軸状
に巻回された内側巻線5,外側巻線6を上下から強固に
押圧し固定している。
ク、4は鉄心脚部、2,3は鉄心脚部4の上下に配置さ
れた鉄心継鉄部をそれぞれ示している。この鉄心継鉄部
2,3の両側面には鉄心締付金具7,8が当てられ、鉄
心継鉄部2,3を締付けると共に、鉄心脚部4に同軸状
に巻回された内側巻線5,外側巻線6を上下から強固に
押圧し固定している。
【0006】上記のように構成された変圧器では、内側
巻線5と外側巻線6との間に生じる漏れ磁束が鉄心締付
金具7,8やタンク1,鉄心脚部4などの各種構造物へ
侵入し、多大のうず電流損を発生させると共に、局部温
度上昇を誘引するなど、変圧器の性能および耐用性を著
しく低下させる原因となる。
巻線5と外側巻線6との間に生じる漏れ磁束が鉄心締付
金具7,8やタンク1,鉄心脚部4などの各種構造物へ
侵入し、多大のうず電流損を発生させると共に、局部温
度上昇を誘引するなど、変圧器の性能および耐用性を著
しく低下させる原因となる。
【0007】これらの欠点を解決するため、図3に示す
ように良電導体による電磁シールド11,12が鉄心締
付金具7,8の巻線5,6側へ貼り付けられている。こ
れを図3によりさらに説明する。
ように良電導体による電磁シールド11,12が鉄心締
付金具7,8の巻線5,6側へ貼り付けられている。こ
れを図3によりさらに説明する。
【0008】各相の巻線5,6からの漏れ磁束は図3の
矢印で示すように鉄心締付金具7,8に貼り付けられた
電磁シールド11,12により方向を変えられ、鉄心締
付金具7,8へ侵入する漏れ磁束が低下し、発生損失の
低減や局部温度上昇の防止に有効な作用をおよぼすこと
になる。
矢印で示すように鉄心締付金具7,8に貼り付けられた
電磁シールド11,12により方向を変えられ、鉄心締
付金具7,8へ侵入する漏れ磁束が低下し、発生損失の
低減や局部温度上昇の防止に有効な作用をおよぼすこと
になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこのよ
うな構造では、大容量化,高インピーダンス化された変
圧器のように漏れ磁束が過大となるものや、サイリスタ
バルブを用いた系統における変圧器のように、入力され
る電圧および電流に高調波成分が含まれることにより構
造物でのうず電流損が増加するものでは、発生損失が過
大となる現象や局部過熱の発生等、多くの不都合を生じ
る欠点があった。
うな構造では、大容量化,高インピーダンス化された変
圧器のように漏れ磁束が過大となるものや、サイリスタ
バルブを用いた系統における変圧器のように、入力され
る電圧および電流に高調波成分が含まれることにより構
造物でのうず電流損が増加するものでは、発生損失が過
大となる現象や局部過熱の発生等、多くの不都合を生じ
る欠点があった。
【0010】図4および図5はそれぞれ鉄心締付金具と
して用いられるSUS板13,電磁シールドとして用い
られる銅板14の周りの磁束分布を表したものである。
して用いられるSUS板13,電磁シールドとして用い
られる銅板14の周りの磁束分布を表したものである。
【0011】図4,図5に示されるように、SUS板1
3は磁束を透過し、銅板14は磁束をシールドするが端
部での周り込みがある。これにより、図3の点線矢印で
示すように、電磁シールド11,12により遮蔽された
磁束が鉄心締付金具7,8へ侵入,透過してしまうた
め、発生損失が過大となる現象や局部過熱の発生等、多
くの不都合を生じる。
3は磁束を透過し、銅板14は磁束をシールドするが端
部での周り込みがある。これにより、図3の点線矢印で
示すように、電磁シールド11,12により遮蔽された
磁束が鉄心締付金具7,8へ侵入,透過してしまうた
め、発生損失が過大となる現象や局部過熱の発生等、多
くの不都合を生じる。
【0012】本発明の目的は、漏れ磁束による漂遊損失
を低減すると共に、局部温度上昇のない静止誘導電器を
提供することにある。
を低減すると共に、局部温度上昇のない静止誘導電器を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は電磁シールドの端部を鉄心締付金具の端部
より突出させたことを特徴とする。
め、本発明は電磁シールドの端部を鉄心締付金具の端部
より突出させたことを特徴とする。
【0014】
【作用】電磁シールドによって遮蔽された巻線からの大
量の漏れ磁束が鉄心締付金具へ侵入することにより発生
する損失増加および局部温度上昇を防止できる。
量の漏れ磁束が鉄心締付金具へ侵入することにより発生
する損失増加および局部温度上昇を防止できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例の変圧器の内部
構造を示す縦断面図である。その概略構成は、従来のも
のとほとんど同様であり、ここでの説明は省略する。
構造を示す縦断面図である。その概略構成は、従来のも
のとほとんど同様であり、ここでの説明は省略する。
【0017】この実施例では、鉄心締付金具7,8に貼
り付けられる電磁シールド9,10の右端を鉄心締付金
具7,8の端部より上方に突出させ、さらに鉄心締付金
具7,8の左側へ貼り付けた構造となっている。
り付けられる電磁シールド9,10の右端を鉄心締付金
具7,8の端部より上方に突出させ、さらに鉄心締付金
具7,8の左側へ貼り付けた構造となっている。
【0018】このような構造によれば、巻線5,6から
流出する漏れ磁束の多くが図5のように反発され回り込
み、図1の点線矢印で示されるように流れる結果、特に
損失集中や局部過熱が懸念される鉄心締付金具7,8へ
の漏れ磁束の侵入を大幅に低下させ、不都合を除去もし
くは大幅に改善できる。
流出する漏れ磁束の多くが図5のように反発され回り込
み、図1の点線矢印で示されるように流れる結果、特に
損失集中や局部過熱が懸念される鉄心締付金具7,8へ
の漏れ磁束の侵入を大幅に低下させ、不都合を除去もし
くは大幅に改善できる。
【0019】図6および図7は、本発明の他の実施例の
変圧器の内部構造の一部を示す縦断面図である。
変圧器の内部構造の一部を示す縦断面図である。
【0020】図6は、電磁シールド15の右端を鉄心締
付金具7を覆うように突出させ、さらに鉄心締付金具7
の左側へ貼り付けた構造となっている。また、図7は、
電磁シールド16の右端を鉄心締付金具7の端部より水
平方向に突出させ、さらに鉄心締付金具7の左側へ貼り
付けた構造となっている。
付金具7を覆うように突出させ、さらに鉄心締付金具7
の左側へ貼り付けた構造となっている。また、図7は、
電磁シールド16の右端を鉄心締付金具7の端部より水
平方向に突出させ、さらに鉄心締付金具7の左側へ貼り
付けた構造となっている。
【0021】このような構造によっても、巻線から流出
する漏れ磁束の多くが図6および図7の点線矢印で示さ
れるように流れるため、図1で述べたのと同様の効果が
ある。
する漏れ磁束の多くが図6および図7の点線矢印で示さ
れるように流れるため、図1で述べたのと同様の効果が
ある。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、巻線からの大量の漏れ
磁束を電磁シールドによって効果的に遮蔽して、漏れ磁
束による漂遊損失を低減し、局部温度上昇を防止するこ
とができる。
磁束を電磁シールドによって効果的に遮蔽して、漏れ磁
束による漂遊損失を低減し、局部温度上昇を防止するこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例の変圧器の内部構造を示す要
部の断面図。
部の断面図。
【図2】U,V,W相から成る三相変圧器の内部構造を
示した要部の断面図。
示した要部の断面図。
【図3】従来の変圧器の内部構造を示す要部の断面図。
【図4】SUS板の周りの磁束分布図。
【図5】銅板の周りの磁束分布図。
【図6】本発明の他の実施例の変圧器の内部構造を示す
要部の断面図。
要部の断面図。
【図7】本発明の他の実施例の変圧器の内部構造を示す
要部の断面図。
要部の断面図。
1…タンク、2,3…鉄心継鉄部、4…鉄心脚部、5,
6…巻線、7,8…鉄心締付金具、9〜12,15,1
6…電磁シールド、13…SUS板、14…銅板。
6…巻線、7,8…鉄心締付金具、9〜12,15,1
6…電磁シールド、13…SUS板、14…銅板。
Claims (3)
- 【請求項1】鉄心脚部と、前記鉄心脚部の両端に配置さ
れた鉄心継鉄部と、前記鉄心脚部に巻回された巻線と、
前記巻線の上下端に配置された鉄心締付金具と、前記鉄
心締付金具に貼り付けられた良電導体からなる電磁シー
ルドとを含むものにおいて、前記電磁シールドの端部を
前記鉄心締付金具の端部より突出させたことを特徴とす
る静止誘導電器。 - 【請求項2】請求項1において、前記電磁シールドの端
部を上方に前記鉄心締付金具を覆うように突出させた静
止誘導電器。 - 【請求項3】請求項1において、前記電磁シールドの端
部を水平方向に前記鉄心締付金具の端部より突出させた
静止誘導電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13159394A JPH07335454A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 静止誘導電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13159394A JPH07335454A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 静止誘導電器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07335454A true JPH07335454A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=15061688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13159394A Pending JPH07335454A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 静止誘導電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07335454A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2052609A1 (de) | 2007-10-24 | 2009-04-29 | Bayer CropScience AG | Herbizid-Kombination |
DE102008037621A1 (de) | 2008-08-14 | 2010-02-18 | Bayer Cropscience Ag | Herbizid-Kombination mit Dimethoxytriazinyl-substituierten Difluormethansulfonylaniliden |
JP2011027342A (ja) * | 2009-07-27 | 2011-02-10 | Noritz Corp | 熱源装置、並びに、給湯装置 |
JP2013069973A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Hitachi Ltd | 静止誘導電器 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP13159394A patent/JPH07335454A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2052609A1 (de) | 2007-10-24 | 2009-04-29 | Bayer CropScience AG | Herbizid-Kombination |
DE102008037621A1 (de) | 2008-08-14 | 2010-02-18 | Bayer Cropscience Ag | Herbizid-Kombination mit Dimethoxytriazinyl-substituierten Difluormethansulfonylaniliden |
JP2011027342A (ja) * | 2009-07-27 | 2011-02-10 | Noritz Corp | 熱源装置、並びに、給湯装置 |
JP2013069973A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Hitachi Ltd | 静止誘導電器 |
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