JP2001244129A - 静止誘導電器 - Google Patents

静止誘導電器

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JP2001244129A
JP2001244129A JP2000054378A JP2000054378A JP2001244129A JP 2001244129 A JP2001244129 A JP 2001244129A JP 2000054378 A JP2000054378 A JP 2000054378A JP 2000054378 A JP2000054378 A JP 2000054378A JP 2001244129 A JP2001244129 A JP 2001244129A
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Yasunori Ono
康則 大野
Naoki Kasahara
直紀 笠原
Masaru Kashiwakura
勝 柏倉
Takahiro Kibune
孝宏 木舩
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Abstract

(57)【要約】 【課題】3相の低圧巻線から線電流の低電圧線路側リー
ド線を低圧巻線の軸方向の一方端に3本引出していたの
で、この本数を減少できないかとの要望があった。 【解決手段】3相の低圧巻線5の1相の低圧巻線5bの
巻線導体48だけが、他相の低圧巻線5a,5cの巻線
導体49と逆方向に巻回され、1相の低圧巻線5bの電
流を他相の低圧巻線5a,5cの電流方向と反対方向に
流し、この1相の低圧巻線5bの出力端子vを一方側の
低圧巻線5cの入力端子zに接続し、一方側の低圧巻線
5cの出力端子wから他方側の低圧巻線5aの入力端子
側に接続する相電流の低電圧線路側リード線30wと、
この他方側の低圧巻線5aの出力端子uと1相の低圧巻
線5bの入力端子yとからの線電流の低電圧線路側リー
ド線30bを低圧巻線5の軸方向の一方端に引出し、低
電圧線路側リード線の本数を減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変圧器やリアクトル
の如き静止誘導電器に係り、特に低圧巻線の低電圧線路
側リード線とタンク内壁面に配置した磁気シールドを改
良した静止誘導電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に変圧器やリアクトルなどの静止誘
導電器においては、容量の増加にともない巻線から発生
する漏れ磁束が大きくなり、これがタンクの内壁面や鉄
心締金具等の構造物に侵入して損失を増大させ局部過熱
が生ずる。それらの損失を低減したり、局部過熱を防止
したりするために、従来よりタンク内壁面に良電導性の
非磁性体シールドを配置し、これに侵入する漏れ磁束を
打ち消すようなうず電流を流す方法や、透磁率の大きな
珪素鋼板による磁性体シールドを配置して漏れ磁束を吸
引し、タンクの内壁面への漏れ磁束が侵入するのを防止
して、損失低減、局部過熱を防止する方法がある。
【0003】以上の方法のうち後者の磁性体シールドは
大容量の静止誘導電器に多く採用されている。ところ
が、巻線から引出された低電圧線路側リード線は巻線正
面を避けて巻線の横方向にずれた位置より立ち上げられ
ているが、低電圧線路側リード線に流れる大電流で発生
する漏れ磁束が、磁性体シールドの間隙部からタンク内
壁面に侵入して、損失集中や局部温度上昇が変圧器性
能、耐用性等の観点から問題視されている。
【0004】これを図9に示す三相五脚変圧器の平面図
と図10に示す図9のA−A断面での正面図を例にして
説明する。図9,10において、低圧巻線5が配置され
た主脚1及び低圧巻線5が配置されない側脚2、上部継
鉄3と下部継鉄4からなる変圧器本体をタンク10に収
納し、タンク10の内壁面には薄い珪素鋼板を積層して
なる磁性体シールド20が配置されている。
【0005】一方、低電圧線路側リード線30a,30
b,30cは図10に示すように各低圧巻線5a,5
b,5cの下部から引出されたものが、隣接する低圧巻
線5の上部でデルタ結線に接続され、その後にブッシン
グ(図示せず)へ接続されている。この様な低電圧線路
側リード線30u,30v,30wの接続方法では図9
に示すように低圧巻線5からの漏れ磁束60や低電圧線
路側リード線30からの漏れ磁束70が矢印で示す如
く、磁性体シールド20の間隙部(図示せず)からタン
ク10の内壁面に侵入して、損失集中や局部温度上昇を
抑制できないために変圧器の信頼性及び効率低下の原因
となってしまう欠点があった。尚、この種の技術として
特開平8−316051号公報を挙げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で変圧器
巻線の下部から引出された低電圧線路側リード線30と
対向するタンク内壁面での損失集中や局部温度上昇を防
止する構造について解決すべき課題があった。また変圧
器巻線の下部から3本の低電圧線路側リード線30が引
出されので、部品数や作業工数が増加し、その低減が課
題であった。
【0007】本発明の目的は、3本の低電圧線路側リー
ド線を2本に減らして、部品数及び作業工数を低減する
と共に、低電圧線路側リード線近傍での局部加熱を防止
した静止誘導電器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、3相の低圧巻
線の1相の低圧巻線の巻線導体を、他相の低圧巻線の巻
線導体と逆方向に巻回し、前記1相の低圧巻線の電流を
他相の低圧巻線の電流方向と反対方向に流し、前記1相
の低圧巻線の出力端子を前記他相の低圧巻線の一方側の
入力端子に接続し、前記一方側の低圧巻線の出力端子を
他方側の低圧巻線の入力端子側に接続し、この他方側の
低圧巻線の出力端子と前記1相の低圧巻線の入力端子を
接続し、この接続した低電圧線路側リード線を低圧巻線
の軸方向の一方端に引出し、低電圧線路側リード線を少
なくすることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1は低圧巻線5が配置された主脚1
と低圧巻線5が配置されない側脚2で構成された三相五
脚変圧器で磁性体シールド20及び低電圧線路側リード
線30の構成を示す平面図、図2が図1のA−A断面で
各低圧巻線5の下部から引出された低電圧線路側リード
線30の接続構成を示す正面図をそれぞれ示している。
【0010】図1において、3本を並べて配置された主
脚1a,1b,1cと、主脚同志が上部継鉄3と下部継
鉄4を介して互いに接合されてなる三相鉄心1を構成し
ている。3本の主脚1a,1b,1cには低圧巻線5
a,5b,5cを巻回している。三相鉄心1及び三相の
低圧巻線5a,5b,5cとはタンク10からなる変圧
器本体をタンク10内に収納している。タンク10の内
壁面には薄い珪素鋼板を積層してなる磁性体シールド2
0が配置されている。
【0011】図2、図3(a)に示すように低圧ブッシ
ング(図示せず)に接続している低電圧線路側リード線
30a,30b,30cで、各巻線を接続する低電圧線
路側リード線30b,30wは圧巻線5の正面を避けて
巻線横方向にずれた位置で、中相の低圧巻線5bの巻き
方向が、左相及び右相の低圧巻線5a,5cの巻き方向
と反対巻きにして、デルタ結線されてタンク10の内壁
面に沿って2本立ち上げられた構成となっている。
【0012】即ち、主脚1a,1b,1cの各相に低圧
巻線5a,5b,5cが巻回され、低圧巻線5a,5
b,5cの入力端子x,y,zと出力端子u,v,wと
からの低電圧線路側リード線30a,30b,30cを
低圧巻線5の軸方向の一方端に引出している。各相の低
圧巻線同志が入力端子x,y,z及び出力端子u,v,
wからの低電圧線路側リード線30a,30b,30c
及び低電圧線路側リード線30u,30v,30wを介
してデルタ結線される。
【0013】中相の低圧巻線5bの巻線導体48だけ
が、左相及び右相の低圧巻線5a,5cの巻線導体49
と逆方向に巻回されている。中相の低圧巻線5bの第1
の入力端子yと第1の出力端子vを、左相及び右相の低
圧巻線5a,5cの第2の出力端子u,w側と第2の入
力端子x,z側に配置している。つまり低圧巻線5bを
流れる電流の方向が左相及び右相の低圧巻線5a,5c
流れる電流の方向と反対方向に流れている。
【0014】中相の低圧巻線5bの第1の出力端子vと
右相の低圧巻線5cの第2の入力端子zを接続し、これ
を低電圧線路側リード線30vと称する。右相の低圧巻
線5aの第2の出力端子wと左相の低圧巻線5aの第2
の入力端子xを相電流の低電圧線路側リード線30wに
接続している。この低電圧線路側リード線30wは、低
圧巻線5の軸方向の一方端に引き出している。左相の低
圧巻線5aの第2の出力端子uと中相の低圧巻線5bの
第1の入力端子yとを低電圧線路側リード線30uで接
続している。低電圧線路側リード線30uと接続した線
電流の低電圧線路側リード線30bを低圧巻線5の軸方
向の一方端に引き出している。低電圧線路側リード線3
0bは第2の出力端子uと中相の低圧巻線5bの第1の
入力端子yとから直接引出しても良い。
【0015】この実施例では、中相の低圧巻線5bの巻
線導体50だけが、左相及び右相の低圧巻線5a,5c
の巻線導体51と逆方向に巻回すると共に、中相の低圧
巻線5bの第1の入力端子yから第1の出力端子vへの
電流を、左相及び右相の低圧巻線5a,5cの第2の入
力端子x,zから第2の出力端子u,wへの電流の流れ
る方向と反対方向に流し、中相の低圧巻線5bの磁束の
向きを図10の中相の低圧巻線5bの磁束の向きと同じ
方向できるから、低電圧線路側リード線30vは中相の
低圧巻線5bの第1の出力端子vと右側の低圧巻線5c
の第2の入力端子zを上端側と、また低電圧線路側リー
ド線30uは左側の低圧巻線5aの出力端子uと中相の
低圧巻線5bの第1の入力端子yを下端側で接続できる
と共に、相電流と線電流の低電圧線路側リード線30
b,30wを低圧巻線5の軸方向の一方端に引き出すこ
とができるようになった。
【0016】この結果、従来技術の図10で低電圧線路
側リード線を3本の引出していたのに対して、本発明で
は低電圧線路側リード線30b,30wを低圧巻線5の
軸方向の一方端に2本引き出すことが出来ることから、
部品数や作業工数を低減することが出来るようになっ
た。また低電圧線路側リード線30v,30uは上端側
と下端側の低圧巻線同志で接続できるから、従来技術の
低電圧線路側リード線30v,30uに比べてリード線
の長さを縮小できるばかりか、また上端側と下端側の低
圧巻線同志で接続できるから、接続位置がわかり接続が
しやすい。更に図3(b),(c)は中相の低圧巻線5
bを左右に配置した場合であり、図3(a)と同様の効
果を達成することが出来ることは勿論である。
【0017】また上述の実施例によれば、低圧巻線5
a,5b,5cからの漏れ磁束60や大電流が流れる低
電圧線路側リード線30b,30wからの漏れ磁束70
が矢印で示す如く、タンク10の内壁面へ侵入しようと
すると、磁性体シールド20に流れるうず電流により発
生する逆方向の磁束により反発し、漏れ磁束60,70
がタンク10へ侵入しようとすが阻止される。これによ
りタンク10の内壁面で発生する損失集中や局部温度上
昇の防止が可能となる。
【0018】図4は本発明の他の実施例を示したもの
で、図1と同一部分については同一符号を付してその説
明を省略する。図4から分かるように線電流が流れる左
側の低電圧線路側リード線30bと対向するタンク10
の内壁面に沿って立ち上げられる部分に非磁性体シール
ド50を、相電流(線電流の1/√3)が流れる右側の
低電圧線路側リード線30wと対向するタンク10の内
壁面には磁性体シールド20が配置された構成となって
いる。
【0019】かかる構成法によれば、低圧巻線5からの
漏れ磁束60や線電流の流れる低電圧線路側リード線3
0bからの漏れ磁束70が矢印で示す如くタンク10の
内壁面へ侵入しようとするが、タンク10の内壁面に配
置された非磁性体シールド50に流れるうず電流(図示
せず)で発生する逆方向の磁束(図示せず)により反発
されて、漏れ磁束60、70の侵入が阻止されるため、
タンク10の内壁面で発生する損失集中や局部温度上昇
の防止が可能となる。
【0020】しかも、相電流が流れる右側の低電圧線路
側リード線30wは線電流の流れる左側の低電圧線路側
リード線30bの(1/√3)になり、相電流が流れる
右側の低電圧線路側リード線30wによる漏れ磁束が小
さくなることから、非磁性体シールド50を省略するこ
とが可能となる。タンク10の内壁面に配置される非磁
性体シールド50は磁性体シールド20に比べて配置範
囲が狭いため、損失増加を最小限に押さえることが可能
となる。また、非磁性体シールド50の材質はタンク1
0で使用される通常の鋼板よりも固有抵抗が1桁程度小
さい銅或いはアルミニウム等が有効である。
【0021】図5は本発明の他の実施例を示したもの
で、図1と同一部分については同一符号を付してその説
明を省略する。図5から分かるように左側の線電流と右
側の相電流(線電流の1/√3)が流れる低電圧線路側
リード線30bと、低電圧線路側リード線30wと対向
するタンク10の内壁面に沿って立ち上げられる部分に
非磁性体シールド50を配置された構成となっている。
【0022】かかる構成法によれば、低圧巻線5からの
漏れ磁束60や低電圧線路側リード線30b,30wか
らの漏れ磁束70が矢印で示す如くタンク10の内壁面
へ侵入しようとするが、タンク10の内壁面に配置され
た非磁性体シールド50に流れるうず電流(図示せず)
で発生する逆方向の磁束(図示せず)により反発され
て、漏れ磁束60、70の侵入が阻止されるため、タン
ク10の内壁面で発生する損失集中や局部温度上昇の防
止が可能となり、変圧器の性能、耐用性を顕著に向上さ
せることができる。
【0023】図6は本発明の他の実施例を示したもの
で、図1と同一部分については同一符号を付してその説
明を省略する。図6から分かるように低電圧線路側リー
ド線30bと低電圧線路側リード線30wとはタンク1
0の下部から引出されるタンク10の内壁面に沿って立
ち上げられ引出されている。この低電圧線路側リード線
30bと低電圧線路側リード線30wに沿ってタンク1
0の内壁面に配置された非磁性体シールド50の幅W
1,W2は、線電流が流れる低電圧線路側リード線30
bと対向する左側の幅W1が相電流の流れる低電圧線路
側リード線30wと対向する右側のW2よりも√3倍程
度広くした構成となっている。
【0024】かかる構成法によれば、低圧巻線5からの
漏れ磁束60や低電圧線路側リード線30b,30wか
らの漏れ磁束70が矢印で示す如くタンク10の内壁面
へ侵入しようとするが、タンク10の内壁面に配置され
た非磁性体シールド50に流れるうず電流(図示せず)
で発生する逆方向の磁束(図示せず)により反発され
て、漏れ磁束60、70の侵入が阻止されるため、タン
ク10の内壁面で発生する損失集中や局部温度上昇の防
止が可能となる。しかも、線電流が流れる左側の低電圧
線路側リード線30bと相電流の流れる右側の低電圧線
路側リード線30wがタンク10の内壁面に沿って立ち
上げられるタンク10の内壁面に配置された非磁性体シ
ールド50で、左側の幅W1を右側のW2よりも√3倍
程度広くしているために、線電流が流れる低電圧線路側
リード線30bと対向する非磁性体シールド50と相電
流が流れる低電圧線路側リード線30wと対向する非磁
性体シールド50を流れるうず電流密度をほぼ同一にで
きることから、非磁性体シールド50で発生す損失も最
小限にできるメリットもある。
【0025】図7は本発明の他の実施例を示したもの
で、図1と同一部分については同一符号を付してその説
明を省略する。図6から分かるように低電圧線路側リー
ド線30bと低電圧線路側リード線30wと対向するタ
ンク10の内壁面に沿って非磁性体シールド50を配置
し、非磁性体シールド50の厚さt1と厚さwt2は線電
流が流れる低電圧線路側リード線30と左側の相電流が
流れる低電圧線路側リード線30と対向し、厚さt1
厚さwt2よりも√3倍程度厚くした構成となってい
る。
【0026】かかる構成法によれば、低圧巻線5からの
漏れ磁束60や低電圧線路側リード線30b,30wか
らの漏れ磁束70が矢印で示す如くタンク10の内壁面
へ侵入しようとするが、タンク10の内壁面に配置され
た非磁性体シールド50に流れるうず電流(図示せず)
で発生する逆方向の磁束(図示せず)により反発され
て、漏れ磁束60、70の侵入が阻止されるため、タン
ク10の内壁面で発生する損失集中や局部温度上昇の防
止が可能となる。しかも、線電流が流れる左側の低電圧
線路側リード線30bと相電流の流れる右側の低電圧線
路側リード線30wがタンク10の内壁面に沿って配置
された非磁性体シールド50で、左側の幅t1を右側の
2よりも√3倍程度厚くしているために、非磁性体シ
ールド50を流れるうず電流密度をほぼ同一にできるこ
とから、非磁性体シールド50での発生損失を最小限に
できるメリットもある。
【0027】図8は本発明の他の実施例を示したもの
で、図1と同一部分については同一符号を付してその説
明を省略する。図8は低圧巻線5が配置された主脚1の
みで構成された三相三脚変圧器で磁性体シールド及び低
電圧線路側リード線の構成を示す平面図である。図8か
ら分かるように低圧巻線5の下部から引出される低電圧
線路側リード線30がΔ結線され、タンク10の内壁面
に沿って立ち上げられるタンク10の内壁面に配置され
た非磁性体シールド50の厚さは線電流が流れる低電圧
線路側リード線30bと対向する左側の厚さt1を相電
流が流れる低電圧線路側リード線30wと対向する右側
の厚さt2よりも√3倍程度厚くした構成となってい
る。
【0028】かかる構成法によれば、低圧巻線5からの
漏れ磁束60や低電圧線路側リード線30b,30wか
らの漏れ磁束70が矢印で示す如くタンク10の内壁面
へ侵入しようとするが、タンク10の内壁面に配置され
た非磁性体シールド50に流れるうず電流(図示せず)
で発生する逆方向の磁束(図示せず)により反発され
て、漏れ磁束60、70の侵入が阻止されるため、タン
ク10の内壁面で発生する損失集中や局部温度上昇の防
止が可能となり、変圧器の性能、耐用性を顕著に向上さ
せることができる。しかも、タンク10の内壁面に配置
される非磁性体シールド50は低電圧線路側リード線3
0b,30wと対向する部分に配置されているため、磁
性体シールド20に比べて取付範囲が狭く損失増加も最
小限に押さえることが可能となる。
【0029】また、本発明は中相だけを低圧巻線の巻き
方向を反対巻きにした例で述べているが、左相及び右相
の低圧巻線の1相分だけを反対巻きにしても同様な効果
が期待できるのは言うまでもない。しかも、本発明は変
圧器を例にして述べているが、リアクトルにも適用で
き、その効果はこれまで述べてきたものと何ら変わるも
のではない。また、本発明はタンクの形状が角型の場合
を例にして述べているが、小判型形状のタンクでも同様
な効果が期待できるのは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、低電
圧線路側リード線を少なくして、低電圧線路側リード線
を構成する部品数及び作業工数を低減できるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁性体及び非磁性体シ
ールドの構成を示す静止誘導電器の平面図。
【図2】図1のA−A線から断面した低電圧線路側リー
ド線の接続構成を示す静止誘導電器の断面図。
【図3】図2の低電圧線路側リード線の接続構成を示す
等価回路図。
【図4】本発明の他の実施例である磁性体及び非磁性体
シールドの構成を示す静止誘導電器の平面図。
【図5】本発明の他の実施例で磁性体及び非磁性体シー
ルドの構成を示す静止誘導電器の平面図。
【図6】本発明の他の実施例で磁性体及び非磁性体シー
ルドの構成を示す静止誘導電器の平面図。
【図7】本発明の他の実施例で磁性体及び非磁性体シー
ルドの構成を示す静止誘導電器の平面図。
【図8】本発明の他の実施例で磁性体及び非磁性体シー
ルドの構成を示す静止誘導電器の平面図。
【図9】従来の磁性体及び非磁性体シールドの構成を示
す静止誘導電器の平面図。
【図10】図9の低電圧線路側リード線の接続の構成を
示す静止誘導電器の側断面図。
【符号の説明】
1a,1b,1c…主脚、2…側脚、3…上部継鉄、4
…下部継鉄、5,5a,5b,5c…低圧巻線、10…
タンク、20…磁性体シールド、30,30a,30
b,30c,30u,30v,30w…低電圧線路側リ
ード線、48,49…巻線導体、50…非磁性体シール
ド、60,70…漏れ磁束、x,y,z…入力端子、
u,v,w…出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠原 直紀 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分事業所内 (72)発明者 柏倉 勝 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分事業所内 (72)発明者 木舩 孝宏 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分事業所内 Fターム(参考) 5E043 AA02 AB01 EA05 EA08 5E058 CC23 CC25 CC29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3本並べて配置された主脚と、該主脚同
    志が継鉄を介して互いに接合されなる三相鉄心と、上記
    主脚の各相に巻回された低圧巻線とを備え、前記低圧巻
    線の入力端子と出力端子とからのリード線を低圧巻線の
    軸方向の一方端に引出し、各相の低圧巻線同志が入力端
    子及び出力端子からのリード線を介してデルタ結線され
    てなる静止誘導電器において、上記3相の低圧巻線の1
    相の低圧巻線の巻線導体を、他相の低圧巻線の巻線導体
    と逆方向に巻回し、かつ前記1相の低圧巻線の出力端子
    を前記他相の低圧巻線の一方側の入力端子に接続すると
    共に、前記一方側の低圧巻線の出力端子を他方側の低圧
    巻線の入力端子側に接続し、この他方側の低圧巻線の出
    力端子と前記1相の低圧巻線の入力端子を接続し、この
    接続した低電圧線路側リード線を低圧巻線の軸方向の一
    方端に引出すことを特徴とする静止誘導電器。
  2. 【請求項2】 3本並べて配置された主脚と、該主脚同
    志が継鉄を介して互いに接合されなる三相鉄心と、上記
    主脚の各相に巻回さた低圧巻線とを備え、前記低圧巻線
    の入力端子と出力端子とからのリード線を低圧巻線の軸
    方向の一方端に引出し、各相の低圧巻線同志が入力端子
    及び出力端子からのリード線を介してデルタ結線されて
    なる静止誘導電器において、上記3相の低圧巻線の1相
    の低圧巻線の巻線導体を、他相の低圧巻線の巻線導体と
    逆方向に巻回し、かつ前記1相の低圧巻線の出力端子を
    前記他相の低圧巻線の一方側の入力端子に接続すると共
    に、前記一方側の低圧巻線の出力端子を他方側の低圧巻
    線の入力端子側に接続し、この他方側の低圧巻線の出力
    端子と前記1相の低圧巻線の入力端子を接続し、この接
    続した低電圧線路側リード線を低圧巻線の軸方向の一方
    端に引出し、前記低電圧線路側リード線と対向するタン
    ク内壁面に非磁性体シールドを配置したことを特徴とす
    る静止誘導電器。
  3. 【請求項3】 上記一方側の低圧巻線の出力端子を他方
    側の低圧巻線の入力端子側に接続した相電流の低電圧線
    路側リード線と線電流の低電圧線路側リード線を、低圧
    巻線間の相間部より引き出し、相電流と線電流の低電圧
    線路側リード線と対向するタンク内壁面に非磁性体シー
    ルドを配置したことを特徴とする請求項2に記載の静止
    誘導電器。
  4. 【請求項4】 上記一方側の低圧巻線の出力端子を他方
    側の低圧巻線の入力端子側に接続した相電流の低電圧線
    路側リード線と線電流の低電圧線路側リード線を、低圧
    巻線間の相間部より引き出し、前記線電流の低電圧線路
    側リード線と対向するタンク内壁面に設けた非磁性体シ
    ールドの取付範囲を、相電流の低電圧線路側リード線と
    対向するタンク内壁面に設けた非磁性体シールドの取付
    範囲よりも広くしたことを特徴とする請求項2に記載の
    静止誘導電器。
  5. 【請求項5】 上記一方側の低圧巻線の出力端子を他方
    側の低圧巻線の入力端子側に接続した相電流の低電圧線
    路側リード線と線電流の低電圧線路側リード線を、低圧
    巻線間の相間部より引き出し、前記線電流の低電圧線路
    側リード線と対向するタンク内壁面に設けた非磁性体シ
    ールドの板厚を、相電流の低電圧線路側リード線と対向
    するタンク内壁面に設けた非磁性体シールドの板厚より
    も厚くしたことを特徴とする請求項2に記載の静止誘導
    電器。
  6. 【請求項6】 上記線電流の低電圧線路側リード線と対
    向するタンク内壁面に設けた非磁性体シールドの材質
    を、タンクを形成する鋼板に比べて固有抵抗が1桁程度
    小さい銅あるいはアルミニウムとしたことを特徴とする
    請求項2に記載の静止誘導電器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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