JPH0661071A - 静止電磁誘導機器 - Google Patents

静止電磁誘導機器

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JPH0661071A
JPH0661071A JP23647192A JP23647192A JPH0661071A JP H0661071 A JPH0661071 A JP H0661071A JP 23647192 A JP23647192 A JP 23647192A JP 23647192 A JP23647192 A JP 23647192A JP H0661071 A JPH0661071 A JP H0661071A
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JP
Japan
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coil
electromagnetic induction
shaped
reduced
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP23647192A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kawashima
武 川島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静止電磁誘導機器の板状コイル面で発生する
漂遊損を低減する。 【構成】 矩形枠状に巻かれた板状コイル11を持つ静
止電磁誘導機器において、上記板状コイル11に貫通し
た溝状の空隙部12をコイル周長方向に部分的に配置す
ることにより、コイル板面に垂直に鎖交する漏洩磁束に
対して等価的に導体幅を小さくし、漂遊損失を低減した
ものである。 【効果】 静止電磁誘導機器の漂遊損失を低減すること
により、機器の効率を高めると共に、冷却器を小型化で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば整流器用や電
気炉用の低電圧、大電流の変圧器などの静止電磁誘導機
器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5、図6は従来の静止電磁誘導機器で
ある整流器用の外鉄形変圧器(以下単に変圧器という)
を示すものであり、図5は鉄心とコイルの構成を示し、
a図はb図の切断面A−A線における平面断面図、b図
はa図の切断面B−B線における側面断面図、図6は低
圧巻線を構成する銅板コイルの斜視図である。図におい
て、1は外鉄形の鉄心、2は高圧巻線であり、2枚の板
状の高圧コイル3,4が直列に接続(図示を省略)され
ている。5は低圧巻線であり、4枚の銅板コイル6〜9
が並列に接続されている。銅板コイル6〜9は図6に示
すように導体幅Wの裸銅板10が平打巻きに1巻き巻回
された長方形状の板状コイルであり、各裸銅板10の接
続リード部10a,10bで4枚の銅板コイル6〜9が
接続導体(図示せず)により並列に接続されている。
【0003】従来の板状コイルは図示の如くすべて同一
材料により一体物として製作されており、板状コイルは
一切分割されておらず、板状コイル平面と垂直に鎖交す
る漏洩磁束に対して広い平面となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の銅板コイル6〜
9は上記のように1枚の銅板10が1巻き巻回された形
状を有しており、銅板10の導体幅W方向には分割され
ていないので、銅板10の面と垂直に鎖交する漏洩磁束
により、大きな漂遊損失が発生する(周知のように渦電
流損失は銅板の面に垂直に磁束が鎖交する場合、導体幅
Wの2乗に比例する)ため、変圧器の効率が低下するほ
か、冷却装置の能力を増強しなければならない等の問題
点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、漂遊損失を低減し、高効率で且
つ少ない冷却能力で賄える静止電磁誘導機器を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る静止電磁
誘導機器は、平打巻きに巻回された、巻数が1巻きの矩
形枠状板状コイルの、周長方向に沿って部分的に溝状の
貫通した空隙を配設したものである。
【0007】
【作用】この発明においては、コイル周長方向に沿って
溝状の空隙部を設けることで、板状コイル内で部分的に
複数の並列部分を構成したので、板状コイルに垂直に鎖
交する漏洩磁束に対してコイル幅が等価的に小さくな
り、これにより漂遊損失を大幅に低減し得る。
【0008】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例である外鉄形変圧器の
板状コイル11を示す斜視図であり、図5aに示される
銅板コイル6〜9の代りにこの板状コイル11を4枚用
いて低圧巻線を構成したものである。即ち、この板状コ
イル11は、例えば銅、アルミニウムなどの金属板を矩
形枠状に構成したものであり、その4辺13,14,1
5,16に各々溝状の空隙(金属板を貫通)12がコイ
ル周長方向にコイル辺と平行に設けられ、コイル1巻き
中に部分的にコイル幅Wのほぼ半分の幅の板状要素13
aと13b、14aと14b、15aと15b、16a
と16bを配置した構成としている。即ちこれらの溝状
の空隙12を挟んだ各コイル要素13aと13b、14
aと14b、15aと15b、16aと16bは各々電
気的に並列構成され、コイル電流Iが分流(図中I
,I+I=I)して流れ、コイルを構成する。
【0009】次に作用について説明する。上記溝状の空
隙12で分けられた板状コイル13a〜16a,13b
〜16bの部分では、板状コイル面に対して垂直に鎖交
する漏洩磁束に対してその板状コイルの導体幅が従来例
に比べて約半分となるために、漂遊損が大幅に低減され
る。例えば板面に垂直に鎖交する磁界が均一な場合に
は、漂遊損は導体幅の2乗に比例するので、溝状の空隙
12がある部分の漂遊損は従来例に比べ約1/4とな
る。また溝状の空隙12を設けることで、コイルの断面
積が若干少なくなるため、コイルの抵抗値が若干大きく
なり、IR損が増えることになるが僅かであること、
空隙12の存在によりコイルの冷却性能向上や表皮効果
による抵抗増加を抑えることを期待できることから、電
気的にも又冷却性能面からも優れたコイルとなる。
【0010】実施例2.図2はこの発明の他の実施例を
示す斜視図であり、矩形枠状コイル11の4辺に複数
(図では各2本)の溝状の空隙12を配置したもので、
並列構成する板状コイル要素の幅が更に小さくなること
から、漂遊損が更に低減される。また、溝状の空隙の配
置は、コイル面に垂直に鎖交する漏洩磁束の多い部分で
溝状の空隙を増やせば、更に漂遊損失の低減が図れる。
【0011】実施例3.図3はこの発明の他の実施例を
示す斜視図であり、矩形枠状コイル11の周長方向に沿
ってL字形或いはコの字形の溝状の空隙12を配置した
もので、コイル11のコーナ部の導体幅を小さくするこ
とができるため、特にコーナ部分の漂遊損を従来例に比
べ小さくすることができる。
【0012】実施例4.図4はこの発明の他の実施例を
示す斜視図であり、矩形枠状コイル11に、直線状、L
字形状、コの字形状の空隙12を併設し、板状コイルの
ほぼ全周で導体幅が従来コイルよりも小さくなるように
配置したことで、1巻きの全周にわたって漂遊損低減を
図ることができる。
【0013】尚、上記実施例では、溝状の空隙12が直
線的に配置された場合を示したが、この空隙が破線状に
構成されたり、ジグザク状或いは一部曲線状の空隙とな
っても同様の効果が得られ、又直線状の空隙の配置にし
ても上記以外に様々なパターンがあることは言うまでも
ない。
【0014】また、上記実施例においては、外鉄形変圧
器のコイルについて述べてきたが、他のリアクトルや静
止電磁誘導機器及び内鉄形静止電磁誘導機器においても
同様に適用できることは言うまでもない。
【0015】なお、この溝状の空隙部を作る加工法とし
ては、例えばレーザー(COレーザーなど)を用いて行
うと、簡便に速く空隙を作ることができる。
【0016】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、コイル
に部分的に溝状の空隙部を設けるという簡単な構成によ
り、板状コイルに発生する漂遊損失を低減することが出
来、静止電磁誘導機器の効率が向上し、かつ冷却器を小
型化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による板状コイルを示す斜
視図である。
【図2】この発明の実施例2による板状コイルを示す斜
視図である。
【図3】この発明の実施例3による板状コイルを示す斜
視図である。
【図4】この発明の実施例4による板状コイルを示す斜
視図である。
【図5】従来の変圧器を示す断面平面図a及び断面側面
図bである。
【図6】従来の銅板コイルを示す斜視図である。
【符号の説明】
11 板状コイル 12 溝状の空隙 13〜16 板状コイル要素

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平打巻きに巻回された巻数が1巻の矩形
    枠状板状コイルを備えた静止電磁誘導機器において、上
    記コイルの4辺のコイル周長方向に沿って単数又は複数
    列の溝状の貫通した空隙部を配置したことを特徴とする
    静止電磁誘導機器。
  2. 【請求項2】 溝状の空隙部は、コイルの周長方向に沿
    いかつコイル要素のコーナ部にかかってL字形或いはコ
    の字形に配置されている請求項1記載の静止電磁誘導機
    器。
  3. 【請求項3】 溝状の空隙部は、直線状、L字形状、コ
    の字形状のものが、コイルのほぼ全周にわたって併設配
    置されている請求項1記載の静止電磁誘導機器。
JP23647192A 1992-08-11 1992-08-11 静止電磁誘導機器 Pending JPH0661071A (ja)

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