JP2002025824A - 平面型磁気素子及びその装置 - Google Patents

平面型磁気素子及びその装置

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JP2002025824A
JP2002025824A JP2000210099A JP2000210099A JP2002025824A JP 2002025824 A JP2002025824 A JP 2002025824A JP 2000210099 A JP2000210099 A JP 2000210099A JP 2000210099 A JP2000210099 A JP 2000210099A JP 2002025824 A JP2002025824 A JP 2002025824A
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JP2000210099A
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Kenichi Takada
健一 高田
Masao Midera
正雄 三寺
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Japan Science and Technology Agency
Miyagi Prefectural Government.
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Miyagi Prefectural Government.
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波損失が小さく、性能指数Qが大きい平
面型磁気素子及びその装置を提供する。 【解決手段】 平面型磁気素子において、長方形スパイ
ラル状導体21と、この長方形スパイラル状導体21の
長辺の導体ライン上下に絶縁体22を介して配置した磁
性体23とを有し、前記導体ライン長辺の上下の磁性体
23と、前記導体ラインに対向する他の長辺の上下の磁
性体23とが互いに電気的に絶縁されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型に作製され
る磁気素子、特に、平面型(薄膜)インダクタおよび平
面型(薄膜)トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源用の電気回路素子とし
て使用される磁気素子、特にインダクタ、トランスの小
型化、薄型化への要求が高まっており、これを実現する
有効な方策の一つに平面型の磁気素子が挙げられる。
【0003】この平面型磁気素子の一般的な構造を平面
型インダクタを例にとって説明すると、図18及び図1
9に示すように、スパイラル状平面型磁気素子(インダ
クタ)10は、電流11が供給される平面型スパイラル
コイル12の上下に絶縁体13を介して磁性体14を積
層したものが知られている(例えば、特開平4−363
006号公報)。
【0004】また、スイッチング電源の小型化、薄型化
の動向に関しては、「日経エレクトロニクス1998.
12.14(no.732)」pp133〜144に詳
細に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、平面
型スパイラルインダクタは、上下磁性体を磁束が通るこ
とにより、閉磁路的な効率よい励磁が可能であるため小
型化に適するが、MHz以上の高周波領域では高周波損
失が大きいために、抵抗成分が大きく、エネルギーロス
を小さくすることが難しい。この高周波損失を低減する
ことが、平面型スパイラル型インダクタをMHz以上の
高周波領域で実用化する必要条件である。この高周波損
失の発生の主因として、磁性体に発生する渦電流による
損失、および、コイル導体を垂直に鎖交する上下磁性体
の渡り磁束により、コイル導体に発生する渦電流による
損失が挙げられる。
【0006】上記の磁性体に渦電流が発生する原因は、
電気学会マグネティクス研究会資料MAG−96−2
(pp9〜17)に示されるように、磁性体をz方向に
通過する磁束の時間変化により発生する磁性体面内の渦
電流であり、電力損失の小さい平面型スパイラルインダ
クタおよびトランスの実現には、磁性体面内の渦電流の
低減が必須、かつ、有効である。
【0007】磁性体面内の渦電流を低減する方策には、
特開平3−268410号公報、特開平3−27660
4号公報、特開平2−275606号公報、東北大学電
気通信研究所共同プロジェクト研究会「H11−B01
マイクロ磁気システムの研究」工学研究会スピニクス研
究会合同研究会資料(00−1−9、MS−6−9)、
及び上記した電気学会マグネティクス研究会資料MAG
−96−2(pp9〜17)に示されるように、磁性体
を分割する方法が提示されているが、その分割方法につ
いては必ずしも明確ではなく、効果的とは言いがたい。
【0008】そこで、本発明においては、スパイラル状
の平面型コイルの上下に磁性体が配置された磁気素子、
特に平面型(薄膜)インダクタおよび平面型(薄膜)ト
ランスに関して、その磁性体に発生する渦電流を効果的
に低減する磁性体の分割方法を提供し、高周波損失の小
さい磁気素子、特に、平面型(薄膜)インダクタおよび
平面型(薄膜)トランスを提供することを第1の目的と
している。
【0009】次に、コイル導体に高周波損失が発生する
原因は、特開平11−40438号公報に示されるよう
に、コイル導体を垂直に鎖交する上下磁性体の渡り磁束
により発生するコイル内の渦電流である。この損失を低
減する方法には、特開平11−40438号公報に示さ
れるように、コイル導体の幅を鎖交する渡り磁束に応じ
て変える方法あるいは、特開平9−134820号公報
に示されるような、コイル導体を複数の導体ラインに分
割する方法がある。
【0010】しかし、コイル導体の幅を鎖交する渡り磁
束に応じて変える方法では、コイル全体の直流抵抗が大
きくなるという問題がある。また、コイル導体を複数の
導体ラインに分割する方法では、コイルの有効断面積が
小さくなるため、コイルの直流抵抗が大きくなるという
問題がある。
【0011】そこで、本発明においては、スパイラル状
の平面型コイルの上下に磁性体が配置された磁気素子、
特に平面型(薄膜)インダクタおよび平面型(薄膜)ト
ランスに関して、その直流抵抗を増加することなく、導
体ラインに発生する高周波損失を効果的に低減する素子
を提供し、高周波損失の小さい磁気素子、特に、平面型
(薄膜)インダクタおよび平面型(薄膜)トランスを提
供することを第2の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕平面型磁気素子において、長方形スパイラル状導
体と、この長方形スパイラル状導体の長辺の導体ライン
上下に絶縁体を介して配置した磁性体とを有し、前記導
体ライン長辺の上下の磁性体と、前記導体ラインに対向
する他の長辺の上下の磁性体とが互いに電気的に絶縁さ
れていることを特徴とする。
【0013】〔2〕上記〔1〕記載の平面型磁気素子に
おいて、前記互いに絶縁して配置された1以上の磁性体
が前記長方形スパイラル状導体の長手方向に2以上の部
分に分割され、かつ前記2以上の部分に分割された隣り
合う磁性体の長さの和が式(1)を満たし、かつ、前記
2以上の部分に分割された磁性体が電気的に互いに絶縁
されていることを特徴とする。
【0014】 Σi i ≧l0 /2 …(1) この式(1)において、li は長手方向に分割された磁
性体の長さ、Σi iはその和、10 は長手方向に分割
していないときの磁性体の長さを表す。
【0015】〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の平面型
磁気素子において、前記長方形スパイラル状導体の上下
に絶縁体を介して配置した磁性体が、前記導体の長手方
向に垂直な幅方向の内辺部および外辺部で接続されてい
ることを特徴とする。
【0016】〔4〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載
の特徴を有する平面型インダクタ。
【0017】〔5〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載
の特徴を有する平面型トランス。
【0018】〔6〕上記〔1〕記載の平面型磁気素子、
上記〔4〕又は〔5〕記載の平面型インダクタもしくは
平面型トランスと、半導体回路と、半導体パワー素子と
からなることを特徴とするスイッチング電源装置。
【0019】〔7〕上記〔1〕記載の平面型磁気素子、
上記〔4〕又は〔5〕記載の平面型インダクタもしくは
平面型トランスと、半導体回路と、半導体パワー素子
と、コンデンサとからなることを特徴とするスイッチン
グ電源装置。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0021】本発明の具体的構成を示す前に、本発明に
至るまでの解析について説明する。
【0022】図18は従来の技術で述べたこの解析に用
いたスパイラル状平面型磁気素子(インダクタ)の斜視
図、図19はそのスパイラル状平面型磁気素子における
磁束の流れを示す断面図、図20はその面内磁束成分に
より発生する渦電流概念図、図21はその垂直磁束成分
により発生する渦電流概念図である。
【0023】図19に示すように、スパイラル状平面型
磁気素子(インダクタ)のコイル12に通電することに
より磁性体14には磁束15が発生し、磁性体14に発
生する渦電流は、この磁束密度分布の時間変化に由来す
るものである。さらに、この渦電流の発生原因は、図2
0に示すように磁束の磁性体面内成分16による渦電流
と、図21に示すように磁束の垂直成分17に起因する
渦電流との2つに分けることができることがわかってい
るが、その主因は必ずしも明らかでない。
【0024】磁性体の渦電流を低減するには、その原因
を特定することが重要と思われる。そこで、磁性体に発
生する渦電流の方向を把握するため、有限要素法を用い
た電磁場解析を行った。計算に使用したモデルは、図2
2に示す平面型磁気素子(インダクタ)10である。電
磁場解析に使用したパラメータは、表1の通りである。
【0025】
【表1】
【0026】電磁場解析の結果、磁性体に発生する渦電
流は、図22に示すように、磁性体面内に発生している
ことが明らかとなった。すなわち、スパイラル状平面型
磁気素子(インダクタ)10においては、図21に示す
ような磁束の垂直成分17が支配的であることが明らか
となった。
【0027】この現象を、詳細にかつ一般的に把握する
ために、電磁場の基本方程式であるマクスウェル(Ma
xwell)の方程式に基づく計算を行うと以下のよう
になる。
【0028】 Maxwellの方程式 rotE+∂B/∂t=0 …(2) (EおよびBは、電場および磁束密度を表し、空間およ
び時間を変数とする空間ベクトル量である) 磁性体に発生する渦電流は、磁性体をz方向に貫く磁束
の時間変化に由来するので、その磁束分布を基に計算を
行うことが肝要である。そこで、磁性体をz方向に貫く
磁束の分布を、有限要索法を用いた電磁場解析により求
めた。計算に使用したモデルは、22に示す平面型磁
気素子(インダクタ)である。電磁場解析に使用したパ
ラメータは表1の通りである。
【0029】上磁性体の中心位置〔すなわち、図23
(a)に示すxz面(y=0)の断面図の点線位置(磁
性体厚み方向中心)でのz方向の磁束密度分布を計算し
た結果、z方向の磁束密度は図23(b)に示す振る舞
いを示す結果を得た(ここで、y=0での分布のみを示
したが、磁性体のy方向端部以外でも同様な振る舞いを
示すのは明らかである)。
【0030】以下のMaxwellの方程式に基づく計
算においては、コイル強制電流の周波数をfとし、z方
向の磁束密度分布を図23(c)に示すように BZ (x)=Bz0・(1−4|x|/w)・cos(ωt) …(3) とする近似の元で計算した(ここで、ω=2πf、wは
磁性体幅、Bz0はx=0での磁束密度z成分)。
【0031】また、図24に示す積分ルートCは、y=
0近傍(y方向端の影響を無視できる領域)にとること
により(すなわち、y=0近傍では、磁性体が感ずる磁
場ベクトルの方向はxz面内のみのため、これにより発
生する電場はy方向成分のみ存在すると考えてよい)、
電場のx方向成分Exがゼロおよび電場のy方向成分E
yがxのみの関数とすることができる。
【0032】さて、式(2)をルートCで積分すると、
【0033】
【数1】
【0034】(Sは積分ルートCが囲む面)となり、式
(2)の磁束密度分布をもとに計算すると、 Ey(x)=Bz0・(x−2x2 /w)・ω・sin(ωt) (x>0) Bz0・(−x−2x2 /w)・ω・sin(ωt) (x<0) …(4) が得られる。式(3)の電場分布を、計算モデルとした
インダクタ上に表すと、図25に示すようになることが
分かる。この電場分布をみると、x<0の領域とx>0
の領域で電場ベクトルの方向が逆であり、これらの電場
により発生する電流が磁性体y方向端部でループを構成
することができるために、図22に示すように渦電流が
発生していることが明らかとなった。
【0035】上記した解析を踏まえ、磁性体に発生する
渦電流を低減し、デバイスの電力損失を少なくするに
は、x<0の領域とx>0の領域とでそれぞれ発生する
電流がループを構成しないようにすることが効果的な方
法であることが分かった。
【0036】図1はかかる本発明の実施例を示す平面型
磁気素子(インダクタ)の斜視図である。
【0037】磁性体のx>0とx<0の領域を電気的に
絶縁した構成の磁気素子、すなわち、図1に示すよう
に、長方形スパイラル状導体21と、この長方形スパイ
ラル状導体21の長辺の導体ライン上下に絶縁体22を
介して配置した磁性体23とを有し、前記導体ライン長
辺の上下に配置した磁性体23と、その導体ラインに対
向する他の長辺の上下の磁性体とが互いに電気的に絶縁
されているように構成することが有効であることを見出
した(請求項1に係る発明に対応)。
【0038】また、式(3)から、磁性体に発生する電
場強度は電流周波数が大きいほど大きくなることが分か
り、本発明の平面型磁気素子は周波数が高い領域(例え
ば、1MHz以上)で特に有効な効果を発揮する。
【0039】上記した磁性体のx>0とx<0の領域を
電気的に絶縁したデバイスにおいて、さらに渦電流を低
減する方法および磁気素子について説明する。
【0040】磁性体のx>0とx<0の領域を電気的に
絶縁したデバイスにおいて、有限要素法を用いた電磁場
解析を行い、渦電流の方向を解析した。その結果、発生
する渦電流は、図1に示すように流れていることが明ら
かになった。
【0041】この結果を踏まえ、この渦電流の低減には
渦電流のループを小さくすることが有効であることが分
かる。そのためには、さらに、y方向の磁性体の分割
(言い換えれば、xz面での磁性体の分割)を施した平
面型磁気素子が損失低減に効果的であることを見出し
た。
【0042】すなわち、前記互いに絶縁して配置された
1以上の磁性体が長方形スパイラル状導体の長手方向に
2以上の部分に分割され、かつ、前記2以上の部分に分
割された磁性体が電気的に互いに絶縁されていることを
特徴とする(請求項2に係る発明に対応)が、渦電流の
低減に効果的であることを見出した。但し、この分割は
磁化の方向と平行なため、磁性体の磁化過程に悪影響が
なくインダクタンスへの悪影響が小さいが、分割数が多
くなれば磁性体間隔部分の占める体積が大きくなり、磁
性体の体積が小さくなるためインダクタンスの減少が発
生する。
【0043】このインダクタンスの減少の影響を見積も
ると、導体長手方向に磁性体分割をしない場合は、イン
ダクタンスL(分割なし)=l0 ・L0 である(ここ
で、l 0 は分割がないときの磁性体の長手方向の長さを
表し、L0 はy方向単位長さあたりのインダクタンスを
表す)。磁性体を導体長手方向に分割した際は、インダ
クタンスL(分割)=Σi i ・L0 である(ここで、
0 は分割がないときの磁性体の長手方向の長さを表
し、L0 はy方向単位長さあたりのインダクタンスを表
し、li は長手方向に分割された磁性体の長さ、Σi
i はその和を表す)。
【0044】以上より、磁性体を長手方向に分割した際
にも、分割しない際に較べて1/2以上のインダクタン
スを維持するためには、上記(1)が必要である。よっ
て、以上をまとめると、「前記互いに絶縁して配置され
た1以上の磁性体が長方形スパイラル状導体の長手方向
に2以上の部分に分割され、かつ、前記2以上の部分に
分割された隣り合う磁性体の長さの和が式(1)を満た
し、かつ、前記2以上の部分に分割された磁性体が電気
的に互いに絶縁されていることを特徴とすることになる
(請求項2に係る発明に対応)。
【0045】上記式(1)において、li は長手方向に
分割された磁性体の長さ、Σi iはその和、10 は長
手方向に分割していないときの磁性体の長さを表す、に
より効果的な渦電流の低減が可能であることを見出し
た。ここで、磁性体の長手方向の分割方法は上下の磁性
体が対称である方が好ましいが、対称でなくても損失の
低減には効果的である。さらに、分割幅は均一であって
も不均一であっても同様に効果的である。
【0046】また、請求項1に係る発明の導体長辺上下
の磁性体のすべての磁性体が分割されている方が好まし
いが、少なくとも一つの磁性体が長手方向に分割されて
いれば損失の低減に効果的である。
【0047】上記発明のみでも、高周波損失の低減には
非常に有効であるが、コイルに発生する高周波損失を低
減し、さらに損失を低減するために以下の発明に到達し
た。前述したように、コイル導体に発生する高周波損失
はコイル導体を垂直に鎖交する上下磁性体間の渡り磁束
により発生するコイル内の電流が原因である。
【0048】すなわち、図19に示す磁束の垂直成分が
コイル導体を貫くことによりコイル導体に渦電流が発生
し電力損失が発生する。この原因を考慮した上で、本発
明の、「平面に形成されたスパイラル状導体と、前記ス
パイラル状導体の上下に絶縁体を介して配置した磁性体
とを有し、スパイラル状導体の上に配置した磁性体と下
に配置した磁性体とを前記スパイラル状導体の外周部お
よび内周部で磁気的に接続した構成を有することを特徴
とする平面型磁気素子」を提供することで前記課題を解
決する。
【0049】ここで、導体の外周部および内周部での上
下磁性体間距離が導体部分の上下磁性体間距離より小さ
ければ磁気的な接続に効果があり、特性にも効果があ
る。導体の外周部および内周部での上下磁性体間距離が
導体部分の上下磁性体間距離の半分以下であればより効
果的であり、さらに好ましくは上下の磁性体は導体の外
周部および内周部で物理的に密着していることが好まし
い。
【0050】以下、実施例に基づき本発明を説明する。
【0051】図1に示すような積層型スパイラル型イン
ダクタについて、有限要素法による電磁場解析を行った
結果を示す。以下の実施例で共通して解析に用いたパラ
メータを表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】〔実施例1〕電磁場解析を3次元モデルで
行った。図2(a)から図2(e)に、解析に用いた平
面型インダクタモデルの平面図を示す。これら図2
(a)から図2(e)の5種類の違いは、上下の磁性体
の分割状態が異なることのみである。すなわち、平面型
スパイラルコイル31上には絶縁体32を介して図2
(a)では、2分割された磁性体33、図2(b)で
は、4分割された磁性体34、図2(c)では、8分割
された磁性体35、図2(d)では、20分割された磁
性体36を備えている。なお、図2(e)には比較のた
め分割されていない磁性体37を有している。
【0054】コイルはターン数6の平面型スパイラル、
その外寸は4.5mm×14.4mm、ライン幅/ライ
ン間幅=316/20μm、コイル厚=30μmであ
り、上下磁性体の外寸は5mm×10mmである。磁性
体の分割部分の間隔は20μmである。内辺部および外
辺部での上下の磁性体の接続は行っておらず、上下磁性
体は平面の構造である。
【0055】解析結果を、表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】表3に示すように、x<0の領域の磁性体
とx>0の磁性体が分割されていない平面型インダクタ
図2(e)に比較して、x<0の領域の磁性体とx>0
の磁性体が分割されている図2(a)の平面型インダク
タにおける磁性体の渦電流損失がかなり低いことが分か
る。さらに、y方向に分割した図2(b)、図2
(c)、図2(d)の平面型インダクタにおいては、さ
らに磁性体の渦電流損失の低減効果が顕著である。ま
た、本発明に係る磁性体の分割によって、インダクタン
スに悪影響はなく、むしろ渦電流の低減によってインダ
クタンスが大きくなる効果も得られる。
【0058】〔実施例2〕電磁場解析は3次元モデルで
行った。図3(a)、図3(b)、図3(c)に、解析
に用いた平面型インダクタモデルの平面図を示す。つま
り、平面型スパイラルコイル41上には絶縁体42を介
して図3(a)では、2分割された磁性体43、図3
(b)では、4分割された磁性体44を備えている。な
お、図3(c)には比較のため分割されていない磁性体
45を有している。
【0059】これら3種類の違いは、上下磁性体の分割
状態が異なることのみである。
【0060】コイルはターン数8の平面型スパイラル、
その外寸は1.8mm×6.6mm、ライン幅/ライン
間幅=82/20μm、コイル厚=30μmであり、上
下磁性体の外寸は2mm×4.9mmである。
【0061】解析結果を表4に示す。
【0062】
【表4】
【0063】表4に示すように、x<0の領域の磁性体
とx>0の磁性体が分割されていない平面型インダクタ
図3(c)に比較して、x<0の領域の磁性体とx>0
の磁性体が分割されている図3(b)の平面型インダク
タにおける磁性体の渦電流損失がかなり低いことが分か
る。y方向に分割した図3(b)の平面型インダクタに
おいては、さらに磁性体の渦電流損失の低減効果が顕著
である。また、本発明に係る磁性体の分割によって、イ
ンダクタンスに悪影響はなく、むしろ渦電流の低減によ
ってインダクタンスが大きくなる効果も得られる。
【0064】〔実施例3〕図4(a)にスパイラル状イ
ンダクタの断面図を示す。この断面をモデルとして有限
要素法による電磁場シミュレーションを行い、磁束の分
布を計算すると、図5の点線のグラフようになる(磁束
の分布は左右対称であるから、ここでは左半分の分布の
み図に示した)。図4(a)において、51はスパイラ
ル状インダクタ、52は絶縁体、53は閉じられた磁性
体、図4(b)において、61はスパイラル状インダク
タ、62は絶縁体、63は閉じられた磁性体である。ま
た、図4(c)において、54は開放された磁性体、図
4(d)において、64は開放された磁性体である。
【0065】つまり、請求項3に係る発明のスパイラル
状インダクタの断面図を図4(a)および図4(b)に
示し、その磁束の分布を計算すると図5の実線のように
なる。さらに、インダクタ厚み方向中心部での上下磁性
体を渡る磁束密度Bzを図4(c)、図4(d)に示す
構造および図4(a)および図4(b)に示す構造のイ
ンダクタについて計算した結果を図5に示す。
【0066】これらの結果からわかるように、図4
(a)および図4(b)に示すような磁性体が閉じられ
た構造を有する請求項3に係る発明のインダクタにおい
ては、導体ライン部分で鎖交する磁束をかなり小さくす
ることが可能で、そのために当該インダクタにおいて高
周波損失を低減することが可能である。また、当該発明
の磁気素子は、周波数が大きいほど顕著な損失低減効果
があり、本発明の磁気素子は周波数が高い領域(例えば
1MHz以上)において特に効果が大きい。
【0067】図4(a)および図4(c)に示すような
スパイラル型インダクタの断面形状をモデルとした有限
要素法による2次元電磁場解析を行った。解析に用いた
パラメータを表5に表す。なお、解析結果に示す値は、
磁性体の奥行き方向(すなわち、図4(c)および図4
(a)のモデルの紙面に垂直方向)が10mmとした値
を示す。
【0068】
【表5】
【0069】図4(a)および図4(b)に相当する請
求項3に係る発明の平面型インダクタの断面2次元形状
をモデルとした有限要素法による電磁場シミュレーショ
ンによる解析結果を示す。
【0070】
【表6】
【0071】上記実施例の比較例〔図4(c)および図
4(d)の断面構造を有する平面型インダクタに相当)
を以下に示す。
【0072】
【表7】
【0073】上記比較例の(ロ−a)および(ロ−
b)、(ロ−c)、(ロ−d)は、上記図4(a)およ
び図4(b)で示した(イ−a)および(イ−b)、
(イ−c)、(イ−d)と内外周部の磁性体の形状が異
なるのみで、他のパラメータはそれぞれ同じである。
【0074】実施例に示す本発明のインダクタにおいて
は、どの構成においても、比較例に示す磁性体構成と比
較して、コイル高周波抵抗の低減が明らかに見られ、本
発明の有用性を確認できる。また、本発明のインダクタ
においては、比較例に示す磁性体構成のものに比べて磁
路長が短くなるためにインダクタンスを大きくすること
ができるという効果も併せ持つことが実施例および比較
例により確認できる。
【0075】〔実施例4〕図6(a)に解析に用いた平
面型インダクタモデルの平面図、図6(b)および図6
(c)にその断面図の2種類を示す。これらの違いは、
上下の磁性体の接続状態が異なることのみである。コイ
ルはターン数6の平面型スパイラル、その外寸は4.5
mm×14.4mm、ライン幅/ライン間幅=316/
20μm、コイル厚=30μmであり、上下磁性体の外
寸は5mm×10mmである。磁性体の分割部分の間隔
は20μmである。ここで、図6(a)及び図6(b)
において、71は平面型インダクタ、72は絶縁体、7
3は閉じられた磁性体、図6(c)において、74は開
放された磁性体である。
【0076】解析結果をまとめたものを、表8に示す。
【0077】
【表8】
【0078】表8に示すように、内周部および外周部で
磁性体が接続されていない平面型インダクタ〔図6
(c)〕に比べ、内周部および外周部で磁性体が接続さ
れている平面型インダクタ〔図6(b)〕はコイル高周
波損失が小さく好ましいことが分かる。また、平面型イ
ンダクタ図6(b)は図6(c)に比べ、インダクタン
スを大きくすることができるという効果も併せ持つこと
が確認できる。
【0079】〔実施例5〕電磁場解析は3次元モデルで
行った。
【0080】図7(a)、図7(b)および図8
(a)、図8(b)に、解析に用いた平面型インダクタ
モデルの平面図と断面図を示す。図7(本発明に係る形
状を有する平面型インダクタ)と図8(従来構造の平面
型インダクタ)との違いは、上下の磁性体の分割状態お
よび内辺部と外辺部での上下磁性体の結合が異なること
のみである。コイルはターン数4の平面型スパイラル、
その外寸は2.6mm×13.3mm、ライン幅/ライ
ン間幅=175/30μm、コイル厚=30μmであ
り、上下磁性体の外寸は2.8mm×10mmである。
図7の磁性体は長手方向に20分割され、磁性体の分割
部分の間隔は30μmである。ここで、図7において、
81は平面型インダクタ、82は絶縁体、83は閉じら
れた磁性体、図8において、84は開放された従来の磁
性体である。
【0081】解析結果を、表9に示す。
【0082】
【表9】
【0083】表9に示すように、従来構造の平面型イン
ダクタに比較して、本発明に係る平面型インダクタは磁
性体の渦電流損失およびコイル高周波損失がかなり低
く、さらにインダクタンスが大きいことが分かり、本発
明に係る平面型インダクタの有効性が確認できる。
【0084】なお、本発明は、磁性体の形態が本発明の
技術思想に沿ったものであれば、上記実施例に限定され
ることはない。具体的には、磁性体はスパッタリング等
により成膜される磁性薄膜であっても良いし、平面型の
フェライトであってもよいし、その他の方法で作製され
るものであってもよい。また、実施例では、スパイラル
コイルの相対する直線部のみの上下に磁性体を配置する
構成をとったが、図9〜図12に示すように、磁性体が
略コイル全体を覆う構成であっても本発明は当然有効で
ある。なお、これらの図9〜図12は上側の磁性体を除
いた状態を示している。
【0085】図9〜図12において、91,94は平面
型スパイラルコイル、92,95は2分割された磁性
体、93,96は4分割された磁性体である。
【0086】また、本発明は、インダクタに限らず、ト
ランス等の平面型磁気素子にも当然適用可能である。
【0087】図13は本発明の実施例を示す平面型トラ
ンスの平面図である。
【0088】この図において、101は1次巻線、10
2は2次巻線、103は絶縁体、104は磁性体であ
る。
【0089】また、磁性体および導体ラインに発生する
電場は強制電流の周波数f(ω=2πf)に比例するた
め、本発明は、高い周波数(例えば1MHz以上)の周
波数で使用する磁気素子に対して非常に有効である。
【0090】図14は本発明の実施例を示す平面型磁気
素子、平面型インダクタもしくは平面型トランスと半導
体回路と半導体パワー素子とコンデンサとからなるスイ
ッチング電源装置(その1)の模式図、図15はそのス
イッチング電源装置の回路図である。
【0091】図14において、200は回路基板、20
1は平面型磁気素子搭載部、202はコントロールIC
からなる半導体回路搭載部、203はFETおよびダイ
オードの半導体パワー素子搭載部であり、図15におい
て、211は平面型磁気素子、212はFET、213
はダイオード、214はコントロールICからなる半導
体回路、215は電源、216はコンデンサ、217は
負荷である。
【0092】このように、上記した平面型磁気素子(平
面型インダクタもしくは平面型トランス)211とコン
トロールICからなる半導体回路214と半導体パワー
素子としてのFET212,ダイオード213からなる
半導体パワー素子とからなるスイッチング電源用装置と
して用いることができ、その電源用装置の小型化を図る
ことができる。
【0093】図16は本発明の実施例を示す平面型磁気
素子、平面型インダクタもしくは平面型トランスと半導
体回路と半導体パワー素子とコンデンサとからなるスイ
ッチング電源装置(その2)の模式図、図17はそのス
イッチング電源装置の回路図である。
【0094】図16において、300は回路基板、30
1は平面型磁気素子搭載部、302はコントロールIC
からなる半導体回路搭載部、303はFETおよびダイ
オードの半導体パワー素子搭載部、304はコンデンサ
搭載部であり、図17において、311は平面型磁気素
子、312はFET、313はダイオード、314はコ
ントロールICからなる半導体回路、315は電源、3
16はコンデンサ、317は負荷である。
【0095】このように、上記した平面型磁気素子(平
面型インダクタもしくは平面型トランス)311とコン
トロールICからなる半導体回路314と半導体パワー
素子としてのFET312,ダイオード313からなる
半導体パワー素子とからなるスイッチング電源用装置と
して用いることができ、その電源用装置の小型化を図る
ことができる。
【0096】上記した装置は例に過ぎず、各種の変形が
可能である。
【0097】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0098】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、以下のような効果を奏することができる。
【0099】MHz以上の周波数領域においても電力損
失の少ない平面型磁気デバイス(特に、平面型インダク
タ、平面型トランス)を提供することができ、携帯機器
の更なる小型化のために、必須の高周波数化に対応でき
る小型磁気デバイスの実現に道を開くものである。例え
ば、MHz周波数領域で動作するスイッチング電源にお
いて、本発明の平面型磁気デバイスを使用することによ
り、従来にないスイッチング電源の小型化、薄型化およ
び低損失化が実現でき、さらには、本発明の平面型磁気
デバイスを半導体素子と一体化することによって、更な
る小型化、薄型化および低損失化を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すスパイラル状平面型磁気
素子(インダクタ)の斜視図である。
【図2】本発明の実施例を示すスパイラル状平面型磁気
素子(インダクタ)の平面図(その1)である。
【図3】本発明の実施例を示すスパイラル状平面型磁気
素子(インダクタ)の平面図(その2)である。
【図4】本発明の実施例を示すスパイラル状平面型磁気
素子(インダクタ)断面図である。
【図5】図4のスパイラル状平面型磁気素子(インダク
タ)の解析結果を示す図である。
【図6】本発明の実施例を示すスパイラル状平面型磁気
素子(インダクタ)の構成図(その1)である。
【図7】本発明の実施例を示すスパイラル状平面型磁気
素子(インダクタ)の構成図(その2)である。
【図8】従来のスパイラル状平面型磁気素子(インダク
タ)の構成図である。
【図9】本発明の他の実施例を示すスパイラル状平面型
磁気素子(インダクタ)の構成図(その1)である。
【図10】本発明の他の実施例を示すスパイラル状平面
型磁気素子(インダクタ)の構成図(その2)である。
【図11】本発明の他の実施例を示すスパイラル状平面
型磁気素子(インダクタ)の構成図(その3)である。
【図12】本発明の他の実施例を示すスパイラル状平面
型磁気素子(インダクタ)の構成図(その4)である。
【図13】本発明の実施例を示すスパイラル状平面型ト
ランスの構成図である。
【図14】本発明の実施例を示す平面型磁気素子、平面
型インダクタもしくは平面型トランスと半導体回路と半
導体パワー素子とコンデンサとからなるスイッチング電
源装置(その1)の模式図である。
【図15】図14におけるスイッチング電源装置の回路
図である。
【図16】本発明の実施例を示す平面型磁気素子、平面
型インダクタもしくは平面型トランスと半導体回路と半
導体パワー素子とコンデンサとからなるスイッチング電
源装置(その2)の模式図である。
【図17】図16におけるスイッチング電源装置の回路
図である。
【図18】従来のスパイラル状平面型磁気素子(インダ
クタ)の斜視図である。
【図19】従来のスパイラル状平面型磁気素子(インダ
クタ)の断面図である。
【図20】スパイラル状平面型磁気素子(インダクタ)
の面内磁束成分により発生する渦電流概念図である。
【図21】スパイラル型平面磁気素子(インダクタ)の
垂直磁束成分により発生する渦電流概念図である。
【図22】解析を行った従来のスパイラル状平面型磁気
素子(インダクタ)の斜視図である。
【図23】従来のスパイラル状平面型磁気素子(インダ
クタ)の解析を示す図である。
【図24】従来のスパイラル状平面型磁気素子(インダ
クタ)の磁性体の積分ルートを示す図である。
【図25】従来のスパイラル状平面型磁気素子(インダ
クタ)の磁性体の磁場ベクトル分布を示す図である。
【符号の説明】
21 長方形スパイラル状導体 22,32,42,52,62,72,82,103
絶縁体 23,104 磁性体 31,41,91,94 平面型スパイラルコイル 33,43,92,95 2分割された磁性体 34,44,93,96 4分割された磁性体 35 8分割された磁性体 36 20分割された磁性体 51,61 スパイラル状インダクタ 53,63,73,83 閉じられた磁性体 54,64,74 開放された磁性体 71,81 平面型インダクタ 101 1次巻線 102 2次巻線 200,300 回路基板 201,301 平面型磁気素子搭載部 202,302 コントロールICからなる半導体回
路搭載部 203,303 FETおよびダイオードの半導体パ
ワー素子搭載部 211,311 平面型磁気素子 212,312 FET 213,313 ダイオード 214,314 コントロールICからなる半導体回
路 215,315 電源 216,316 コンデンサ 217,317 負荷 304 コンデンサ搭載部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 D Fターム(参考) 5E070 AA01 AA05 AA11 AB06 AB07 BA11 CB02 CB11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形スパイラル状導体と、該長方形ス
    パイラル状導体の長辺の導体ライン上下に絶縁体を介し
    て配置した磁性体とを有し、前記導体ライン長辺の上下
    の磁性体と、前記導体ラインに対向する他の長辺の上下
    の磁性体とが互いに電気的に絶縁されていることを特徴
    とする平面型磁気素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の平面型磁気素子におい
    て、前記互いに絶縁して配置された1以上の磁性体が前
    記長方形スパイラル状導体の長手方向に2以上の部分に
    分割され、かつ、前記2以上の部分に分割された隣り合
    う磁性体の長さの和が式(1)を満たし、かつ、前記2
    以上の部分に分割された磁性体が電気的に互いに絶縁さ
    れていることを特徴とする平面型磁気素子。 Σi i ≧l0 /2 …(1) 式(1)において、li は長手方向に分割された磁性体
    の長さ、Σi i はその和、10 は長手方向に分割して
    いないときの磁性体の長さを表す。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の平面型磁気素子に
    おいて、前記長方形スパイラル状導体の上下に絶縁体を
    介して配置した磁性体が、前記導体の長手方向に垂直な
    幅方向の内辺部および外辺部で接続されていることを特
    徴とする平面型磁気素子。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の特徴を具備す
    る平面型インダクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の特徴を具備す
    る平面型トランス。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の平面型磁気素子、請求項
    4又は5記載の平面型インダクタもしくは平面型トラン
    スと、半導体回路と、半導体パワー素子とからなること
    を特徴とするスイッチング電源装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の平面型磁気素子、請求項
    4または5記載の平面型インダクタもしくは平面型トラ
    ンスと、半導体回路と、半導体パワー素子と、コンデン
    サとからなることを特徴とするスイッチング電源装置。
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JP2009170627A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Ricoh Elemex Corp 非接触授受装置
JP2012134354A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 変成器
JP2014504009A (ja) * 2010-12-14 2014-02-13 マイクロソフト コーポレーション 集積化したギャップを有する薄膜インダクタ

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