JPH07334932A - 情報記録ディスクおよびディスク記録再生装置 - Google Patents

情報記録ディスクおよびディスク記録再生装置

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Publication number
JPH07334932A
JPH07334932A JP15286794A JP15286794A JPH07334932A JP H07334932 A JPH07334932 A JP H07334932A JP 15286794 A JP15286794 A JP 15286794A JP 15286794 A JP15286794 A JP 15286794A JP H07334932 A JPH07334932 A JP H07334932A
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JP
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recording
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track
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mode
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Application number
JP15286794A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Yamamoto
則行 山本
Nobuhiro Hayashi
信裕 林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドと再生ヘッドとを分離して設けた
時に、ディスクの半径方向の位置に影響されずに、セク
タのIDを確実に再生する。 【構成】 各セクタがサーボデータ記録領域1とデータ
記録領域2とに区分され、サーボデータ記録領域1に
は、クロックマーク11、ウォブルマーク12、13が
形成される。各セクタのデータ記録領域1の先頭には、
ID記録領域2hが形成される。このID記録領域2h
は、再生モード時用ID記録領域2aと記録モード時用
ID記録領域2bとに分けられる。領域2aと2bと
は、内周側と外周側にずれるように配置される。これに
よって、記録ヘッドWと再生ヘッドRとが半径方向で所
定間隔離れているために生じる、走査位置のずれが存在
ししても、ID情報を確実に読み取ることができる。ま
た、再生モード時用ID領域2aを記録モード時用ID
領域2bよりも上流側に配置することによって、セクタ
を連続的に記録する時のギャップとして、領域2aが機
能するので、フォーマット上の効率の低下が防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば磁気ディスク
に適用される情報記録ディスクおよびその記録再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク装置において、性能
を向上するために、記録(書込み)ヘッドと再生(読出
し)ヘッドとを分離して設けるものがある。図9は、こ
の種の磁気ディスク装置における再生ヘッドR、記録ヘ
ッドW、トラックの位置関係を示す。
【0003】回動アーム32は、アーム軸31を中心と
して回動するようになされており、この回動アーム32
には、記録ヘッドWと再生ヘッドRが取り付けられてい
る。磁気ディスク3は、図中矢印で示すように、反時計
方向に回転する。再生ヘッドRは、記録ヘッドWの上流
側に配置される。
【0004】磁気ディスク3においては、そのトラック
が複数のセクタに区分されており、各セクタは、サーボ
データ記録領域とデータ記録領域に区分され、データ領
域先頭のID記録領域には、セクタ番号とトラック番
号、面番号、誤り検出符号などが記録ヘッドWを用いて
最初に記録される。再生ヘッドRで、このIDを読み取
り、その位置が所望の位置(所望の面、トラックの所望
のセクタ)である場合には、データ記録領域のID記録
領域に続く領域に、記録ヘッドWによりデータを記録す
る。
【0005】図10は、従来の磁気ディスク装置におけ
るID近傍のフォーマットを示す図である。データトラ
ック10の間にガードバンド20が形成されている。I
D記録領域35の前には、セクタ間ギャップ33と、記
録再生モード切替えギャップ34が設けられている。
【0006】セクタ間ギャップ33は、セクター間の位
置揺らぎや回転速度差による長さの差を吸収するための
ギャップである。記録時に、前セクターの記録後、次の
セクターを連続して記録する時に、ヘッドアンプのモー
ドを記録モードから再生モードへ切り替え、これによっ
て、データ領域への記録から次のID情報の再生へと動
作が切り替えられる。この記録から再生へのヘッドアン
プのモード切替えには数μsの時間がかかるため、この
時間相当の記録再生モード切替えギャップ34をディス
ク上に設けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように、記
録ヘッドWと再生ヘッドRは、最内周のトラックT4上
において、共にオントラックするように配置されてい
る。すなわち、最内周トラックT4上においては、記録
ヘッドWと再生ヘッドRのディスク半径方向の距離L1
がきわめて小さい値(略0)とされる。
【0008】記録ヘッドWと再生ヘッドRが走行方向に
離間して設置されている結果、最外周のトラックT5上
においては、記録ヘッドWをトラック上にオントラック
するように配置すると、再生ヘッドRがトラックから距
離L2だけずれてしまうことになる。
【0009】図11は、このような記録ヘッドWと再生
ヘッドRの最内周トラックT4、最外周トラックT5、
および中間トラックT6上における配置状態を拡大して
示している。同図に示すように、記録ヘッドWをトラッ
ク上に配置するようにすると、再生ヘッドRは外周側の
トラックにおける場合ほど、トラックからずれる量が大
きくなる。これと逆に再生ヘッドRをトラック上に配置
するようにすれば、記録ヘッドWはトラックからずれる
ことになる。
【0010】一般的には、データを記録するとき、記録
ヘッドWを各トラックの中心に位置させる必要がある。
このため、再生ヘッドRは、その中心がトラック中心か
らずれることになり、セクタ番号やトラック番号などの
ID情報を正確に読み取ることができなくなる課題があ
った。
【0011】従って、この発明の目的は、記録ヘッドと
再生ヘッドとを分離して所定間隔で配置している時に、
ID情報を正確に読み取ることができる情報記録ディス
クおよびディスク記録再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の問題
を解決するために、各セクターのID情報を記録する領
域を予め2つ半径方向にずらして形成し、同じID情報
を記録して、一方を再生モード時用ID領域、他方を記
録モード時用ID領域に用いるものである。さらに、再
生モード時用ID領域を、記録モード時用ID領域より
も上流側に配置する。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、記録時に再生ヘッドRの
位置がトラックの中心線からずれた場合においても、セ
クタ番号を確実に読み取ることができる。また、連続的
にセクタを記録する際に、1セクタの記録後、次のセク
タのIDを再生するまでは、ヘッドアンプ記録再生モー
ドを切り換える時間の長さだけ、ギャップを設ける必要
がある。一方、1セクタの再生後、そのまま次のセクタ
のIDを再生することは可能である。従って、再生モー
ド時用ID領域を記録モード時用ID領域の上流側に配
置することによって、ギャップを省略することが可能と
なり、データフォーマット上の効率の低下を抑えること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明が適用された情報記録ディス
クの一実施例について説明する。図1は、この一実施例
のフォーマットの一部と、再生ヘッドRがこのディスク
を再生した時に発生する再生信号波形を示す。この一実
施例においては、情報記録ディスクに複数のトラックが
例えば同心円状に形成され、各トラックは複数のセクタ
に区分されている。このディスクが各速度一定(CA
V)で回転される。
【0015】各セクタは、図1に示すように、サーボデ
ータ記録領域1とデータ記録領域2とに区分されてい
る。サーボデータ記録領域1には、クロックマーク1
1、ウォブルマーク12、13が成形、記録される。ク
ロックマーク11は、記録再生の基準となるクロックを
生成するためのマークであり、再生ヘッドRは、このク
ロックマーク11を再生したとき、そのエッジに対応し
てタイミング信号Stを出力する。クロックマーク11
は、図1に示すように、データトラック10と対応する
幅で成形されるだけでなく、トラック10とトラック1
0の間の領域(トラック間のガードバンド20)にも成
形されている。即ち、クロックマーク11は、ディスク
の半径方向に放射状に連続して成形されている。
【0016】ウォブルマーク12、13は、データトラ
ック10の中心線L1を挟んで内周側と外周側にずれる
ように配置されるとともに、トラック方向にも所定の距
離だけ離間して成形されている。再生ヘッドRがこのウ
ォブルマーク12、13を再生するとき、そのエッジ位
置に対応して、位置パルスS2、S3を出力する。入口
側エッジと出口側エッジとの間で、再生波形の極性が反
転するように、ウォブルマーク12、13の磁化の方向
が設定されている。この位置パルスS2とS3のレベル
が等しくなるようにトラッキングサーボをかけることに
より、再生ヘッドRをトラック10の中心線L1上に位
置決めすることができる。
【0017】各セクタのデータ記録領域2の先頭には、
ID記録領域2hが成形され、本来記録再生されるデー
タは、このID記録領域2hに続く領域2dに記録され
るようになされている。セクタ間ギャップ2cは、セク
タ間の位置揺らぎや回転速度誤差による長さの差を吸収
するためのギャップである。
【0018】ID記録領域2hは、サーボデータ記録領
域1の前に設けられている。このようにすると、ID情
報の再生後、サーボデータ記録領域1があるため、ID
情報の復号、当該セクタか否かの判断時間に余裕が生じ
る。ID記録領域2hは、再生モード時用ID記録領域
2aと記録モード時用ID記録領域2bとに区分され、
この順に成形されている。すなわち、再生モード時用I
D記録領域2aが記録モード時用ID記録領域2bより
上流側に配置される。再生ヘッドRは、再生モードにお
いては、再生モード時用ID記録領域2aを、記録モー
ド時においては記録モード時用ID記録領域2bを再生
することにより、ID情報と対応するパルス列Spを出
力する。
【0019】図2は、ID記録領域2aの一例の構成を
より詳細に示す。同図に示すように、一つのセクタID
には、8ビットのセクタ番号、16ビットのトラック番
号、8ビットの面番号と、16ビットの誤り検査符号
(CRC)からなる合計48ビットのデータが記録され
る。この48ビットデータは、記録モード時用ID記録
領域2bにも等しく記録されるデータである。
【0020】再生モード時用ID記録領域2aの中心線
とデータ記録領域2のトラック中心線L1、サーボデー
タが示す中心線は一致しており、記録モード時用ID記
録領域2bのみその中心線L2をディスク内周側にずら
して成形されている。すなわち、再生モード時に、サー
ボデータが示すトラック中心とデータトラック10の中
心とが一致している。
【0021】図3は、この発明による情報記録ディスク
の第2の実施例のフォーマットの一部と再生波形とを示
す。上述の第1の実施例においてはサーボデータが示す
トラック中心(L1)と、再生モード時用ID記録領域
2a、データトラック10の中心は一致しており、記録
モード時用ID2bのみその中心線L2をディスク内周
側にずらしていた。すなわち、再生モード時に、サーボ
データが示すトラック中心がデータトラックの中心(L
2)を示していた。これに対し、第2の実施例において
は、サーボデータ記録領域1と記録モード時用ID領域
2bのトラック中心が一致するようになされる。
【0022】記録モード時においては、再生ヘッドRに
よって図3に示したウォブルマーク12、13とに対応
して出力される位置パルスS2、S3のレベルが等しく
なるようにトラッキングサーボをかけることにより、サ
ーボデータが示す中心線L2上に再生ヘッドRを位置決
めし、記録モード時用IDを再生することができるとと
もに、記録ヘッドWの中心をトラックの中心線L1上に
配置することができる。
【0023】すなわち、再生ヘッドRとともに回動中心
31を中心として回動するアーム32上に取り付けられ
ている記録ヘッドWは、その中心がサーボデータ記録領
域1の中心から若干ずれることになるが、そのずれ量d
に応じた位置にデータトラック10を設けてあるため、
正しいデータの記録が可能である。
【0024】一方、再生モード時においては、トラッキ
ングエラー信号に所定のオフセットを付加し、再生ヘッ
ドRの中心線がデータトラック10の中心線L1上に位
置するようにトラッキングサーボをかける。データトラ
ック10の中心線L1上に再生モード時用ID記録領域
2aが位置し、ここにIDが記録されているため、ID
情報を正しく再生することが可能である。
【0025】第1の実施例と同様に、再生モード時用I
D領域2aを記録モード時用ID領域2bより上流側に
設けることにより、フォーマット上の無駄は小さく押さ
えられる。
【0026】図4は、この発明の第3の実施例を示して
いる。この第3の実施例は、基本的に図1における第1
の実施例と同様に構成されている。ただし、ガードバン
ド20が図1の実施例におけるガードバンド20とは異
なり、トラック10より低くなるように、凹部として成
形されている。従って、ガードバンド20には、記録ヘ
ッドWにより信号を記録することはできない。すなわ
ち、このガードバンド20は、「積極的ガードバンド」
である。
【0027】このようなフォーマットのディスクは、例
えば特願平4ー271731号明細書に示すような技術
により製造することができる。この場合、クロックマー
ク11、ウォブルマーク12、13、再生モード時用I
D記録領域2a、記録モード時用ID記録領域2bなど
も、基板上の磁性層をエッチングなどの手法により、一
部除去し、データトラック10とは独立したパターンを
成形することができる。これらのパターンを磁気ヘッド
により一方向に直流磁化することによりクロックマーク
11やウォブルマーク12、13が成形される。
【0028】図4の最下部に示す図は、トラック中心線
L1に沿ったディスクの断面図である。これらのパター
ンを再生ヘッドRで再生すると、パターンの前縁と後縁
にて図1の場合と同様に、孤立波形が再生される。この
再生信号により、記録ヘッドWと再生ヘッドRの位置決
めがなされ、正確にトラックにデータの記録及び再生す
ることが可能である。
【0029】次に、上述のこの発明が適用された磁気デ
ィスクによって、データを記録/再生する磁気ディスク
装置の一実施例を説明する。ここで、磁気ディスク3と
しては、図1および図2に示したようにフォーマットが
行われているものを使用するものとしている。
【0030】位置制御回路47からの制御信号がモータ
46に供給され、このモータ46によって、磁気ヘッド
R、Wが磁気ディスク3上の所定の位置に制御され、磁
気ディスク3の所定のトラックにアクセスするようにな
されている。
【0031】システムコントローラ52は、ホストコン
ピュータ(図示せず)から受けたコマンドを解釈し、コ
マンドに応答して各回路を制御する。ハードディスクコ
ントローラ41は、ホストコンピュータから受けたデー
タを記録データ発生回路42に出力されるようになされ
ている。記録データ発生回路42は、入力されたデータ
を記録データに変換し、記録アンプ43、記録/再生切
り換えスイッチ44の記録側端子Rを介して、磁気ヘッ
ドR、Wに出力するようになされている。
【0032】また、磁気ヘッドR、Wが磁気ディスク3
から再生したデータは、スイッチ44の再生側端子P、
再生アンプ48を介して、位置制御回路47、データ復
調回路49及びクロック生成回路50にそれぞれ供給さ
れるようになされている。データ復調回路49は、入力
されたデータを復調し、ハードディスクコントローラ4
1に出力している。クロック生成回路50は、再生アン
プ48より入力されたデータからクロックを生成し、こ
のクロックを記録データ発生回路42、データ復調回路
49及びタイミング発生回路51に出力している。タイ
ミング発生回路51は、入力されたクロックを基準にし
て種々のタイミング信号を発生し、クロック生成回路5
0とスイッチ44に出力している。
【0033】ハードディスクコントローラ41の一例を
図6に示す。ホストコンピュータから入力されたデータ
は、入出力インターフェース61からデータバスを介し
てシリアライザ64に入力される。シリアライザ64
は、入力されたデータをECC回路65に出力し、誤り
訂正符号のパリティを付加し、また、パリティが付加さ
れたパラレルデータをシリアルデータに変換して、記録
データ発生回路42に対して出力する。
【0034】また、データ復調回路49より出力された
再生データは、デシリアライザ66に入力される。デシ
リアライザ66は、この再生データをECC回路65に
出力し、誤り訂正処理がなされたシリアルデータをパラ
レルデータに変換して、データバス、インターフェース
61を介してホストコンピュータに出力する。
【0035】コマンド解釈部63は、ホストコンピュー
タよりインターフェース61を介して入力されるコマン
ドを解釈し、ECC回路65、シリアライザ64、位置
制御回路47、タイミング発生回路51などを制御し、
それによって、コマンドに対応する処理が実行される。
デコーダ62は、インタフェース61を介して、ホスト
コンピュータより入力されるパラメータをデコードし、
そのデコード結果を比較器67に供給する。比較器67
は、デシリアライザ66より入力された再生データに含
まれる、例えばIDと、デコーダ62より供給されたI
Dとを比較し、その比較結果をコマンド解釈部63に出
力するようになされている。また、デコーダ62が出力
するIDは、データバスを介してシリアライザ64にも
供給される。
【0036】サーボデータ記録領域1およびID記録領
域2hを上述のように形成した時に採用される磁気ヘッ
ドの位置決め技術は、例えば特願平3 ー275724号に開示
されている。簡単にこのヘッド位置決め技術について説
明する。
【0037】再生モード時においては、まずシステムコ
ントローラ52から位置制御回路77、タイミング発生
回路51に対して、再生モードであることが伝えられ
る。このとき位置制御回路47は、図1に示したウォブ
ルマーク12と13に対応して再生ヘッドRにより出力
される位置パルスS2とS3のレベルが等しくなるよう
にトラッキングサーボをかけることにより、再生ヘッド
Rの中心をトラック10の中心線L1上に配置すること
ができる。
【0038】タイミング発生回路51は、再生モード時
用IDデータ記録領域2aでリードゲートをアクティブ
にする。こうして、再生モードにおいて再生ヘッドR
は、サーボデータ記録領域1上のサーボデータはもとよ
り、再生モード時用ID2a及びデータ記録領域2上の
データを正確に再生することができる。
【0039】記録モード時においては、まずシステムコ
ントローラ52から位置制御回路47、タイミング発生
回路51に記録モードであることが伝えられる。このと
き位置制御回路47は、再生ヘッドRから再生されるト
ラッキングエラー信号に所定のオフセットを付加し、記
録ヘッドWの中心線がデータトラック10の中心線L1
上に位置するようにトラッキングサーボをかける。この
場合に、位置パルスS2とS3の振幅の差が所定の値に
なるようにオフセットさせる。
【0040】オフセット値は、磁気ディスク3の半径位
置によって異なり、このオフセット値は、予めヘッドW
およびR間距離や、回動アーム32のアーム長などから
計算により求まる。図7は、オフセット値を求める方法
を示すものである。dがヘッドWおよびR間の距離、r
が最外周トラックの半径と最内周トラックの半径との
差、lがアーム長である。オフセット値は、dr/2l
によって求めることができる。
【0041】ここで、トラック番号(磁気ディスク3の
半径位置)とオフセット値の関係は正確には2次式以上
になるが、これらが比例関係にあるとして直線(1次
式)で近似し、位置制御回路47において、毎回計算に
よりオフセット値を求めてもよい。この計算式の例をグ
ラフにより図8に示す。
【0042】また、記録、再生時のヘッドのオフセット
値を随時計算によって求めないで、トラック番号とオフ
セット値を位置制御回路47内のメモリーにテーブルと
して格納しておき、トラッキング動作時は、このテーブ
ルを参照してトラック番号に応じたオフセット値を得て
もよい。また、オフセット値は、各トラックで変えても
良いし、数トラックごとに段階的に変えても良い。
【0043】トラック番号によってオフセット値を変化
させたとき、再生ヘッドRは、トラック10の中心から
若干ずれることになるが、そのずれ量に応じた位置(図
1ではディスク内周側にdずれた位置)に記録モード時
用IDデータ記録領域2bが設けられ、ID情報が記録
されている。タイミング発生回路51は、記録モード時
用IDデータ記録領域2bでリードゲートをアクティブ
にする。こうして、記録モードにおいてもID情報を正
しく再生することが可能である。
【0044】さらに、連続セクタ記録の際、1セクタの
記録後、ヘッドアンプのモードを記録モードから再生モ
ードへと切り替えて、データ領域への記録から次のID
情報の再生へと動作を切り替えるために数μsの時間が
かかるため、このモード切替え時間相当の領域は、ディ
スク上にギャップとして設ける必要がある。一方、1セ
クタの再生後、そのまま次のセクタの先頭にあるIDを
再生することは可能である。
【0045】従って、図1、図3および図4に示したよ
うに、図10における従来のギャップ33の位置に重ね
て、再生モード時用ID記録領域2aを設け、その後
に、記録モード時用ID記録領域2bを設けることによ
って、ID領域を2つ設けることによるフォーマット上
の無駄は小さく押さえられる。記録モード時は、再生モ
ード時用ID記録領域2aを再生する必要がないため、
実質的にギャップと同等にみなせるためである。
【0046】上述したような記録再生装置の回路構成や
オフセット値の獲得方法は、図3および図4に示す磁気
ディスクについても同様である。
【0047】なお、上述の第1、第2および第3の実施
例においては、クロックマーク11がディスク面上に放
射状に連続して成形されたとしたが、半径に沿って断続
的に形成されたものであっても良い。
【0048】また、第3の実施例においては、凹凸を成
形したディスクを用いて、第1の実施例と同様のフォー
マットを実現するとしたが、第2の実施例と同様のフォ
ーマットを実現しても良い。
【0049】また、第1、第2および第3の実施例にお
いては、記録再生分離型磁気ヘッドを用いているが、ク
ロックマークやウォブルマーク、ID、およびデータト
ラックの磁化反転を検出できるものであれば、他の原理
に基づく再生ヘッドRであっても良い。
【0050】また、第1、第2および第3の実施例にお
いては、IDのずれ量を記録ヘッドWと再生ヘッドRの
スキューによるずれの距離に応じて定めているが、正確
にこの通り出なくても良い。すなわち、例えば半径方向
に数ゾーンにゾーニングして、段階的にずらしても良
い。
【0051】また、第1、第2および第3の実施例にお
いては、トラック位置にはかかわらず、ID記録領域を
2つ設けているが、一部のトラックで、ID記録領域を
従来どおり1つとしても良い。すなわち、例えばディス
クの内周側では、スキューが小さく、記録モード時、再
生モード時とも、ID領域の再生が容易であるような場
合、内周側ゾーンではID領域を1つ、外周側では上述
した実施例の通り2つとしても良い。一例として、ディ
スク外周側の線速度がその内周側のものより速いことを
考慮して、ディスクの外周側ほどデータクロックの周波
数をより高くする、ゾーン記録方式のディスクにおい
て、最内周のゾーンにおいては、1個のID記録領域を
設けるようになされる。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、セクタのIDを記録
する領域として、予め再生モード時用、記録モード時用
を順に形成し、それぞれの領域に同じID情報を記録し
て用いるため、フォーマット上の無駄を増やさずに、ト
ラックの半径方向位置によらず、確実なセクタのIDを
読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された磁気ディスクの一実施例
のサーボデータ記録領域とデータ記録領域のフォーマッ
トを説明するための略線図である。
【図2】ID記録領域に記録されるID情報の一例を説
明するための略線図である。
【図3】この発明が適用された磁気ディスクの他の実施
例のサーボデータ記録領域とデータ記録領域のフォーマ
ットを説明するための略線図である。
【図4】この発明が適用された磁気ディスクのさらに他
の実施例のサーボデータ記録領域とデータ記録領域のフ
ォーマットを説明するための略線図である。
【図5】この発明が適用されたディスク記録再生装置の
一実施例のブロック図である。
【図6】ディスク記録再生装置の一実施例内のハードデ
ィスクコントローラの一例のブロック図である。
【図7】記録/再生ヘッドの位置とトラックのオフセッ
ト量の関係を説明するための略線図である。
【図8】トラッキングオフセット量の計算方法の一例を
説明するための略線図である。
【図9】従来のディスク記録再生装置における再生ヘッ
ドRおよび記録ヘッドWとトラックとの位置関係を説明
するための略線図である。
【図10】従来の磁気ディスクのID記録領域近傍のフ
ォーマットの一例を示す略線図である。
【図11】従来のディスク記録再生装置における再生ヘ
ッドRおよび記録ヘッドWとトラックとの位置関係を拡
大して示す略線図である。
【符号の説明】
W 記録ヘッド R 再生ヘッド 1 サーボデータ記録領域 2 データ記録領域 2a 再生モード時用ID記録領域 2b 記録モード時用ID記録領域

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックが複数のセクタに区分され、 各セクタが、サーボデータを記録するサーボデータ記録
    領域と、データを記録するデータ記録領域とに区分さ
    れ、 上記データ記録領域には、上記セクタのIDを記録する
    ID記録領域が、第1のID記録領域と第2のID記録
    領域に区分されて配置され、 上記第1および第2のID記録領域の一方が記録モード
    時に使用され、その他方が再生モード時に使用され、 上記記録モード時用ID記録領域と再生モード時用ID
    記録領域の少なくとも一方が上記トラックの中心線とは
    異なる位置に成形されていることを特徴とする情報記録
    ディスク。
  2. 【請求項2】 上記ID記録領域をサーボデータ記録領
    域よりも上流側に配置し、 上記再生モード時用ID記録領域を、上記記録モード時
    用ID記録領域よりもさらに上流側に配置することを特
    徴とする請求項1に記載の情報記録ディスク。
  3. 【請求項3】 上記サーボデータ記録領域の中心線が、
    データトラックの中心線とずれて配置され、 上記記録モード時用ID領域のトラック中心線が、上記
    サーボデータ記録領域の中心線と一致していることを特
    徴とする請求項1に記載の情報記録ディスク。
  4. 【請求項4】 上記サーボデータ記録領域の中心線が、
    データトラックの中心線と一致して配置され、 上記再生モード時用ID領域のトラック中心線が、上記
    サーボデータ記録領域およびデータトラックの中心線と
    一致していることを特徴とする請求項1に記載の情報記
    録ディスク。
  5. 【請求項5】 上記トラックが、データ記録媒体上に予
    め凹凸状に成形されていることを特徴とする請求項1に
    記載の情報記録ディスク。
  6. 【請求項6】 トラックに対して情報を記録する記録ヘ
    ッドと、上記トラックから情報を再生する再生ヘッドが
    上記トラックの方向に所定の距離だけ離間して配置され
    た情報記録再生手段を有し、 上記トラックが複数のセクタに区分され、 各セクタが、サーボデータを記録するサーボデータ記録
    領域と、データを記録するデータ記録領域とに区分され
    た情報記録ディスク記録再生装置において、 上記データ記録領域には、上記セクタのIDを記録する
    ID記録領域が、第1のID記録領域と第2のID記録
    領域に区分されて配置され、 上記第1および第2のID記録領域の一方が記録モード
    時に使用され、その他方が再生モード時に使用され、 上記記録モード時用ID記録領域と再生モード時用ID
    記録領域の少なくとも一方が上記トラックの中心線とは
    異なる位置に成形されていることを特徴とするディスク
    記録再生装置。
  7. 【請求項7】 上記ID記録領域をサーボデータ記録領
    域よりも上流側に配置し、 上記再生モード時用ID記録領域を、上記記録モード時
    用ID記録領域よりもさらに上流側に配置することを特
    徴とする請求項6に記載のディスク記録再生装置。
  8. 【請求項8】 上記サーボデータ記録領域の中心線が、
    データトラックの中心線とずれて配置され、 上記記録モード時用ID領域のトラック中心線が、上記
    サーボデータ記録領域の中心線と一致していることを特
    徴とする請求項6に記載のディスク記録再生装置。
  9. 【請求項9】 上記サーボデータ記録領域の中心線が、
    データトラックの中心線と一致して配置され、 上記再生モード時用ID領域のトラック中心線が、上記
    サーボデータ記録領域およびデータトラックの中心線と
    一致していることを特徴とする請求項6に記載のディス
    ク記録再生装置。
  10. 【請求項10】 上記記録モード時用ID領域と再生モ
    ード時用ID領域のずらし量がデータを記録するトラッ
    クの半径方向の位置によって異なることを特徴とする請
    求項6に記載のディスク記録再生装置。
  11. 【請求項11】 記録モード時用ID領域と再生モード
    時用ID領域のずらし量を、記録および再生ヘッド間距
    離に応じて定めることを特徴とする請求項10に記載の
    ディスク記録再生装置。
  12. 【請求項12】 ディスクの半径方向に数ゾーンに分割
    して、ゾーンごとにフォーマットを変えるゾーンビット
    レコーディング方式を用いたディスク記録再生装置にお
    いて内周側のゾーンにおいてはID領域が各セクターに
    1つしかないことを特徴とする上記請求項6に記載のデ
    ィスク記録再生装置。
  13. 【請求項13】 上記トラックが、データ記録媒体上に
    予め凹凸状に成形されていることを特徴とする請求項6
    に記載のディスク記録再生装置。
JP15286794A 1994-06-10 1994-06-10 情報記録ディスクおよびディスク記録再生装置 Pending JPH07334932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7082008B2 (en) 2001-02-15 2006-07-25 Fujitsu Limited Servo pattern deviation correcting method and disk apparatus using the same
JP2016170841A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 日本電気株式会社 磁気ディスク装置及び磁気ディスク制御方法

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US7082008B2 (en) 2001-02-15 2006-07-25 Fujitsu Limited Servo pattern deviation correcting method and disk apparatus using the same
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