JPH07334835A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH07334835A
JPH07334835A JP6150307A JP15030794A JPH07334835A JP H07334835 A JPH07334835 A JP H07334835A JP 6150307 A JP6150307 A JP 6150307A JP 15030794 A JP15030794 A JP 15030794A JP H07334835 A JPH07334835 A JP H07334835A
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亮介 磯辺
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貴文 柳多
Akira Saito
彰 斉藤
Akihiko Seki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、デジタル用磁気記録媒体として好適
な、電磁変換特性および走行耐久性に優れる磁気記録媒
体の提供することを目的とする。 【構成】本発明は、非磁性支持体上に、非磁性粉末単
独、あるいは非磁性粉末及び強磁性粉末を結合剤中に分
散させてなる下層を少なくとも一層を設け、その上に強
磁性粉末を結合剤中に分散させてなる磁性層からなる最
上層を設けた磁気記録媒体において、前記上層中の研磨
材の平均粒径が上層膜厚の5〜70%であり、かつ上層
膜厚が0.05〜0.3μmであり、上層に含まれる強
磁性(金属)粉末の平均長軸長が上層膜厚の5〜50%
であり、媒体の保磁力1900〜3000 Oeである
ことを特徴とする磁気記録媒体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル用として適切
な、電磁変換特性及び走行耐久性に優れた磁気記録媒体
に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】従来、磁性層を単層から重層構造
にして、各記録波長にあった層構成にしていることが知
られている。また、電磁変換特性向上の為、下層を非磁
性層とした重層構造にした例が特開昭63−18741
8、特開昭63−191315等に記載されている。今
後提案されてくるデジタルVTRでは高域特性の向上、
即ち短波長領域での出力向上、また、オーバーライト特
性の確保が重要なポイントとなる。これを達成するため
には媒体を重層構成にすることが必須であり、さらに、
上層の磁性層の薄膜化と媒体の平滑化をする必要性があ
る。しかし前記の特許公開公報に示される方法だけでは
媒体表面の表面粗さを充分に低下させることができず、
結果的には高域特性の向上が達成できない。この原因を
解析した結果以下の様なことが判明した。すなわち、上
層を薄膜化するに従い上層中に含まれる研磨材が高周波
数域特性の劣化、すなわち高周波数域出力の低下、さら
には著しいC/N比の低下をもたらすことが判明した。
また、前記問題点を解決しようとして上層に添加する研
磨材の量を減らすと高周波数域での出力、C/N比は改
善されるもののスチル特性をはじめとして走行耐久性の
項目において大きな問題を引き起こした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、デジタル用
磁気記録媒体として好適な、電磁変換特性および走行耐
久性に優れる磁気記録媒体の提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決ための手段】上記課題を解決するための本
発明に係る磁気記録媒体は、非磁性支持体上に、非磁
性粉末単独、あるいは非磁性粉末及び強磁性粉末を結合
剤中に分散させてなる下層を少なくとも一層を設け、そ
の上に強磁性粉末を結合剤中に分散させてなる磁性層か
らなる最上層を設けた磁気記録媒体において、前記上層
中の研磨材の平均粒径が上層膜厚の5〜70%であり、
かつ上層膜厚が0.05〜0.3μmであり、上層に含
まれる強磁性(金属)粉末の平均長軸長が上層膜厚の5
〜50%であり、媒体の保磁力1900〜3000 O
eであること、非磁性支持体上に、非磁性粉末単独、
あるいは非磁性粉末及び強磁性粉末を結合剤中に分散さ
せてなる下層を少なくとも一層を設け、その上に強磁性
粉末を結合剤中に分散させてなる磁性層からなる最上層
を設けた磁気記録媒体において、前記上層中の研磨材の
平均粒径が上層膜厚の5〜70%であり、かつ研磨材中
の上層膜厚の80%を越える粒子径の粒子数が全研磨材
の3〜40%であり、上層膜厚が0.05〜0.3μm
であること、請求項2の上層に含まれる強磁性(金
属)粉末の平均長軸長が上層膜厚の5〜50%であり、
媒体の保磁力1900〜3000Oeであること、請
求項1〜3のいずれかにおける上層中の強磁性粉末が、
構成元素中にFe、Al及び1種以上の希土類元素を含
有してなる強磁性(金属)粉末であること、請求項1
〜4のいずれかにおける下層中に存在する粉末の形状が
針状比2〜20であり、その針状粉末の表面において、
これを形成する元素の存在比率が、Fe原子数100に
対して、Al原子数が1〜100、Si原子数が1〜1
00であること、請求項1〜5のいずれかにおける上
層中の研磨材がα−Al23 及び/又はCr23
あること、を各々特徴とする。
【0005】
【作用】本発明は上層の平滑性を向上させることによ
り、高周波数域における高出力、高C/N比の達成とさ
らには走行信頼性を確保することにある。
【0006】上層膜厚を0.3μm以下の領域において
は従来から用いられている研磨材をそのまま使用すると
上層膜厚に対する研磨材の粒径が非常に大きくなる。例
えば上層膜厚0.2μmとしたとき平均粒径が0.2μ
mの研磨材を添加すると研磨材が存在するところは上層
中に磁性粉が存在することができなくなる。従って磁気
記録の連続性が途絶える。このことが媒体の平滑性、磁
性粉の充填度を低下させ高周波数域での出力低下を起こ
させる。特にC/N比に対しては影響度はより大きい。
この理由はよくわかっていない。そこで本発明者はこの
問題を解決するために上層に含まれる研磨材の粒子径が
上層膜厚に対して一定の関係を持ち、さらに強磁性(金
属)粉末の平均長軸長も上層膜厚に対して一定の関係を
持つことが上記の問題を解決する方法であることが判明
した。また一方、研磨材中に含まれる粒子のうち上層膜
厚と一定関係にある粒子径の成分を一定値に抑えること
によって同様の効果が得られることが判明した。以上の
方法により、高周波数域における出力の向上、C/N比
の大幅な向上、さらにはスチル特性他の走行耐久性を両
立させることができた。
【0007】
【発明の具体的説明】以下本発明について詳述する。
【0008】−磁気記録媒体の構成− 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体(A)上に、非
磁性支持体側から順に非磁性粉末を主体とする層を下層
(B)、強磁性粉末を含有する層を上層(C)として設
けられた磁性層を有する。さらに本発明の磁気記録媒体
は、下層(B)と上層(C)との間、又は非磁性支持体
(A)と下層(B)との間に、さらに磁性層及び/また
は非磁性粉末を含有する非磁性層を設けてもよい。例え
ば、下層(B)と上層(C)又は非磁性支持体(A)と
下層(B)との間に設けられる層は、複数の非磁性層か
ら形成されていても、また磁性層と非磁性層とを有する
複数の層から成り立っていてもよい。
【0009】また本発明において前記下層の乾燥膜厚は
好ましくは0.1〜3.0μm、好ましくは0.2〜
2.0μm、さらに好ましくは0.5〜2.0μmであ
る。 (A)非磁性支持体 前記非磁性支持体を形成する材料としては、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン類、セルローストリアセテート、セルロース
ダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、ポ
リカーボネート等のプラスチック等を挙げることができ
る。
【0010】前記非磁性支持体の形態は特に制限はな
く、主にテープ状、フィルム状、シート状、カード状、
ディスク状、ドラム状等がある。
【0011】非磁性支持体の厚みには特に制約はない
が、たとえばフィルム状やシート状の場合は通常の2〜
100μm、好ましくは4〜50μmであり、ディスク
やカード状の場合は30μm〜10mm程度、ドラム状
の場合はレコーダー等に応じて適宜に選択される。
【0012】なお、この非磁性支持体は単層構造のもの
であっても多層構造のものであってもよい。また、この
非磁性支持体は、例えばコロナ放電処理等の表面処理を
施されたものであってもよい。
【0013】また、非磁性支持体上の磁性層が設けられ
ていない面(裏面)には、磁気記録媒体の走光性の向
上、帯電防止および転写防止等を目的として、バックコ
ート層を設けるのが好ましく、また磁性層と非磁性支持
体との間には、下引き層を設けることもできる。 (B)下層 下層は、非磁性粉末を含有する層であることのほかは特
に制限はなく、種々の方法を用いて形成することができ
る。特に非磁性粉としてα−Fe(α酸化鉄とい
う)粉末が好ましい。
【0014】下層は、非磁性粉末を含有し、さらにバイ
ンダーおよびその他の成分を含有してもよい。特に非磁
性粉としてα酸化鉄粉末が好ましい。
【0015】本発明においては、前記に示されるα酸化
鉄粉末と共に各種の公知の非磁性粉末を適宜に選択して
使用することができる。
【0016】使用することのできる非磁性粉末として
は、例えば、カーボンブラック、グラファイト、TiO
2 、硫酸バリウム、ZnS、MgCO3 、CaCO3
ZnO、CaO、二硫化タングステン、二硫化モリブデ
ン、窒化ホウ素、MgO、SnO2 、Cr23 、α−
Al23 、α−Fe23 、α−FeOOH、Si
C、酸化セリウム、コランダム、人造ダイヤモンド、α
−酸化鉄、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、窒化ケイ
素、窒化ホウ素、炭化ケイ素、炭化モリブデン、炭化ホ
ウ素、炭化タングステン、チタンカーバイド、トリボ
リ、ケイソウ土、ドロマイト等を挙げることができる。
【0017】それらの中で好ましいのは、カーボンブラ
ック、CaCO3 、TiO2 、硫酸バリウム、α−Al
23 、α−FeOOH、Cr23 等の無機粉末やポ
リエチレン等のポリマー粉末等である。
【0018】本発明においては、粉末の形状が針状であ
るα酸化鉄粉末を使用することが好ましい。前記針状の
α酸化鉄粉末を用いると、下層の表面の平滑性を向上さ
せることができ、その上に積層される上層の表面の平滑
性も同時に向上させることができる点で好ましい。さら
に、このα酸化鉄粉末に0.01〜5wt%のγ−Fe
23 、あるいはFe34 の少なくとも1種、あるい
はα酸化鉄を母体とし、粉体構造中にγ−Fe
るいはFeの少なくとも1種の成分を含むことが
好ましい。そして、この粉末の保磁力は200〜600
Oeが好ましい。
【0019】前記α酸化鉄を主体あるいは母体とする粉
末の長軸径としては、通常0.30μm未満であり、好
ましくは0.20μm以下であり、特に好ましくは、
0.15μm以下である。
【0020】前記α酸化鉄を主体あるいは母体とする粉
末の短軸径としては、通常0.10μm以下であり、好
ましくは0.08μm以下であり、特に好ましくは、
0.06μm以下である。
【0021】前記α酸化鉄を主体あるいは母体とする粉
末の軸比としては、通常2〜20であり、好ましくは5
〜15であり、特に好ましくは、5〜10である。ここ
でいう軸比とは、短軸径に対する長軸径の比(長軸径/
短軸径)のことをいう。
【0022】前記α酸化鉄を主体あるいは母体とする粉
末の比表面積としては、通常10〜250m2/gであ
り、好ましくは20〜150m2/gであり、特に好ま
しくは、30〜100m2/gである。
【0023】前記範囲の長軸径、短軸径、軸比、および
比表面積を有するα酸化鉄を主体あるいは母体とする粉
末を使用すると、下層の表面性を良好にすることができ
ると共に、上層の表面性も良好な状態にすることができ
る点で好ましい。
【0024】前記α酸化鉄を主体あるいは母体とする粉
末の下層中における含有量としては、下層を構成する全
成分の合計に対して50〜99重量%、好ましくは、6
0〜95重量%、特に好ましくは、70〜95重量%で
ある。α酸化鉄を主体あるいは母体とする粉末の含有量
が前記範囲内にあると、下層および上層の塗膜表面の状
態を良好にすることができる点で好ましい。
【0025】前記α酸化鉄を使用した下層の磁気特性
は、保磁力Hcが1000(Oe)以下、飽和磁束密度
が30(G)未満が好ましい。
【0026】本発明において、乾燥した下層塗膜中に存
在するα酸化鉄を主体あるいは母体とする粉末の表面を
形成する元素の平均存在比率は、XPS表面分析装置を
用いてその値を測定する。
【0027】次にその方法について説明する。XPS表
面分析装置を以下の条件にセットする。
【0028】X線アノード;Mg 分解能 ;1.5〜1.7eV(分解能は清浄なA
g3d5/2ピークの半値幅で規定する) XPS表面分析装置としては、特に限定はなく、いかな
る機種も使用することができるが、本発明においては、
VG社製ESCALAB−200を用いた。
【0029】以下の測定範囲でナロースキャンを行い、
各元素のスペクトルを測定した。この時、データの取り
込み間隔は、0.2eVとし、目的とするピークが以下
に示す最低カウント数以上のカウントが得られるまで積
算することが必要である。
【0030】 ピーク 測定範囲 最低検出強度 (結合エネルギーeV) (カウント) Cls 305〜280 任意 Fe2p3/2 730〜700 60万 Na(KL2323) 280〜250 60万 オージェピーク 得られたスペクトルに対して、Clsのピーク位置が2
84.6eVになるようにエネルギー位置を補正する。
【0031】次に、VAMAS−SCA−JAPAN製
のCOMMON DATA PROCESSING S
YSTEM Ver.2.3(以下、VAMASソフト
と称する)上で処理を行うために、前記のスペクトルを
各装置メーカーが提供するソフトを用いて、VAMAS
ソフトを使用することができるコンピューターに転送す
る。そして、VAMASソフトを用い、転送されたスペ
クトルをVAMASフォーマットに転換した後、データ
処理を行う。
【0032】定量処理に入る前に、各元素についてCo
unt Scaleのキャリブレーションを行い、5ポ
イントのスムージング処理を行う。各元素のピーク位置
を中心として、次表に示す定量範囲でピークエリア強度
(cps*eV)を求める。以下に示した感度係数を使
用し、各元素の原子数を求める。原子数はFe原子数1
00に対する原子数に換算し定量値とする。
【0033】 元素 ピーク位置(B.E.:ev)定量範囲(B.E.:ev) 感度係数 Fe 719.8付近 高B.E.側5eV 10.54 低B.E.側7eV Na 264.0付近 高B.E.側2eV 7.99 付近にある極小値、 低B.E.側6eV 上記元素以外については以下の条件で測定した。
【0034】
【表2】
【0035】〈試料準備方法〉上記測定をする前に媒体
(磁気テープ)の前処理を行う。
【0036】磁気テープからバインダー樹脂をプラズマ
低温灰化処理法で除去し磁性粒子、非磁性粒子を露出さ
せる。処理方法はバインダー樹脂は灰化されるが磁性粒
子、非磁性粒子はダメージを受けない条件を選択する。
例えば、以下に記す装置及び処理条件で処理した後、下
層塗膜中の粉末の表面を形成する元素の平均存在比率を
測定した。
【0037】 装 置 ; 盟和商事 PL−850X 処理条件 ; FORWARD POWER 100W REFLECTED POWER 5W 真空度 10Pa 導入ガス種 Air 放電時間 1min 前記測定法によりα酸化鉄を主体あるいは母体とする粉
末の表面において、これを形成する元素の平均存在比率
がFe原子数100に対してAl原子数1〜100、S
i原子数1〜100であることが好ましい。
【0038】本発明の下層に用いられるバインダーとし
ては、例えばポリウレタン、ポリエチレン、塩化ビニル
系共重合体等の塩化ビニル系樹脂等が代表的なものであ
り、これらの樹脂は−SO3 M、−OSO3 M、−CO
OM及び−PO(OM12及びスルホベタイン基から
選ばれた少なくとも一種の極性基を有する繰り返し単位
を含むことが好ましい。
【0039】但し、前記極性基においてMは水素原子又
はNa、K、Li等のアルカリ金属を表し、またM1
水素原子、Na、K、Li等のアルカリ金属又はアルキ
ル基を表す。
【0040】本発明においては、バインダー(結合剤)
として次の樹脂を全バインダーの20〜80重量%の使
用量で併用することができる。
【0041】その樹脂としては、重量平均分子量10,
000〜200,000である、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩
化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−ア
クリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニル
ブチラール、セルロース誘導体(ニトロセルロース
等)、スチレン−ブタジエン共重合体、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル系樹脂、尿素ホルム
アミド樹脂、各種の合成ゴム系樹脂等が挙げられる。
【0042】本発明においては、下層の品質の向上を図
るために、研磨剤、潤滑剤、硬化剤、分散剤、帯電防止
剤及び導電性微粉末等の添加剤をその他の成分として含
有させることができる。
【0043】研磨剤としては、例えば特願平4−241
218号の段落番号0105に記載の公知の物質を使用
することができる。この研磨剤の平均粒子径は、通常
0.05〜0.6μmであり、好ましくは0.05〜
0.5μmであり、特に好ましくは0.05〜0.3μ
mである。
【0044】この研磨剤の磁性層又は下層における含有
量としては、通常3〜20重量部であり、好ましくは5
〜15重量部である。
【0045】潤滑剤としては、脂肪酸及び/又は脂肪酸
エステルを使用することができる。この場合、脂肪酸の
添加量は磁性粉末又は非磁性粉末に対して0.2〜10
重量%が好ましく、特に好ましくは0.5〜5重量%で
ある。脂肪酸と脂肪酸エステルは重量比で10:90〜
90:10が好ましい。脂肪酸としては一塩基酸であっ
ても二塩基酸であってもよく、炭素原子数は6〜30個
が好ましく、より好ましくは12〜24個である。
【0046】脂肪酸の具体例としては、特開平4−21
4218号の段落番号0102に記載の脂肪酸が、脂肪
酸エステルの具体例としては、同公報の段落番号010
3に記載の脂肪酸エステルが挙げられる。
【0047】また、前記脂肪酸、脂肪酸エステル以外の
潤滑剤としてそれ自体公知の物質を使用することがで
き、例えばシリコーンオイル、フッ化カーボン、脂肪酸
アミド、α−オレフィンオキサイド等を使用することが
できる。
【0048】硬化剤としては、ポリイソシアネートを挙
げることができ、ポリイソシアネートとしては、例え
ば、トリレンジイソシアネート(TDI)等と活性水素
化合物との付加体等の芳香族ポリイソシアネートと、ヘ
キサメチレンジイソシアネート(HMDI)等と活性水
素化合物との付加体等の脂肪族ポリイソシアネートがあ
る。尚、前記ポリイソシアネートの重量平均分子量は、
100〜3,000の範囲にあることが望ましい。
【0049】分散剤としては、同公報の段落番号009
3に記載の化合物を挙げることができる。これらの分散
剤は、通常、磁性粉末又は非磁性粉末に対して0.5〜
5重量%の範囲で用いられる。
【0050】帯電防止剤としては、同公報の段落番号0
107に記載の界面活性剤を挙げることができる。この
帯電防止剤は、通常バインダーに対して0.01〜40
重量%の範囲で添加される。更に本発明においては、帯
電防止剤として導電性微粉末を好ましく用いることがで
きる。前記帯電防止剤としては、カーボンブラック、グ
ラファイト、酸化錫、銀粉、酸化銀、硝酸銀、銀の有機
化合物、銅粉等の金属粒子等、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、酸化チタン等の金属酸化物等の顔料を酸化錫皮膜又
はアンチモン固溶酸化錫皮膜等の導電性物質でコーティ
ング処理したもの等を挙げることができる。
【0051】前記導電性微粉末の平均粒子径としては、
5〜700nmであり、より好ましくは5〜200nm
である。この導電性微粉末の含有量としては、α酸化鉄
粉末100重量部に対して、1〜20重量部であり、好
ましくは2〜7重量部である。 (C)上層 上層は強磁性粉末を含有する層であることのほかは特に
制限はなく、種々の方法を用いて形成することができ、
バインダー及びその他の成分を含有しても良い。
【0052】本発明に用いられる強磁性粉末としては、
強磁性酸化鉄粉末、強磁性金属粉末、六方晶板状粉末等
を挙げることができる。
【0053】これらの中でも、後述する強磁性金属粉末
を好適に用いることができる。
【0054】前記強磁性酸化粉末としては、γ−Fe2
3 、Fe34 、または、これらの中間酸化鉄でFe
Ox(1.33<x<1.5)で表されるものや、Co
が付加されたもので(コバルト変性)Co−FeOx
(1.33<x<1.5)で表されるもの等を挙げるこ
とができる。
【0055】本発明に用いられる強磁性粉末は、その長
軸径が0.30μm未満、好ましくは0.04〜0.2
0μm、更に好ましくは0.04〜0.12μmである
ことが好ましい。強磁性粉末の長軸径が前記範囲内にあ
ると、磁気記録媒体の表面性を向上させることができる
と共に電磁変換特性の向上も図ることができる。
【0056】結晶子サイズは100〜200Å、軸比は
4〜15である。
【0057】また、本発明に用いられる強磁性粉末は、
その保磁力(Hc)が通常1200〜5000 Oeの
範囲にあることが好ましい。この保磁力が1200 O
e未満であると、電磁変換特性が劣化することもあり、
また保磁力が5000 Oeを超えると、通常のヘッド
では記録不能になることがあるので好ましくない。
【0058】また、前記強磁性粉末は、磁気特性である
飽和磁化量(σs)が通常、110emu/g以上であ
ることが好ましい。この飽和磁化量が110emu/g
未満であると、電磁変換特性が劣化することがある。さ
らにこの飽和磁化量が125emu/g以上であること
が望ましい。
【0059】さらにこの発明において、記録の高密度化
に応じて、BET法による比表面積で30m2/g以
上、特に、45m2/g以上の強磁性金属粉末が好まし
く用いられる。
【0060】この比表面積ならびにその測定方法につい
ては、「粉体の測定」(J.M.Dallavell
e,Clyeorr Jr.共著、牟田その他訳;産業
図書社刊)に詳述されており、また「化学便覧」応用編
P1170〜1171(日本化学会編;丸善(株)昭和
41年4月30日発行)にも記載されている。
【0061】比表面積の測定は、例えば、粉末を105
℃前後で13分間加熱処理しながら脱気して粉末に吸着
されているものを除去し、その後、この粉末を測定装置
に導入して窒素の初期圧力を0.5kg/m2に設定
し、窒素により液体窒素温度(−105℃)で10分間
測定を行う。
【0062】測定装置はたとえばカウンターソープ(湯
浅アイオニクス(株)製)を使用する。
【0063】さらに好ましい強磁性金属粉末としては、
次のものが挙げられる。即ち、前記強磁性金属粉末を形
成する元素としてFe原子、Al原子および希土類元素
の原子を含有し、前記強磁性金属粉末全体における元素
の重量比が、Fe原子100重量部に対してAl原子2
〜10重量部、希土類元素の原子1〜8重量部であり、
かつ該強磁性金属粉末の表面を形成する元素の平均存在
比率が、Fe原子数100に対してAl原子数70〜2
00、希土類元素の原子数0.5〜30であることを特
徴とする。
【0064】前記強磁性金属粉末は該強磁性金属粉末を
形成する元素として更にNa原子およびCa原子を含有
し、該強磁性金属粉末全体における元素の重量比がFe
原子100重量部に対してNa原子0.1重量部未満、
Ca原子0.1〜2重量部、Al原子2〜10重量部、
希土類元素の原子1〜8重量部であり、かつ該強磁性金
属粉末の表面を形成する元素の平均存在比率が、Fe原
子数100に対してNa原子数2〜30、Ca原子数5
〜30、Al原子数70〜200、希土類元素の原子数
0.5〜30であることを特徴とする。
【0065】前記強磁性金属粉末は該強磁性金属粉末を
形成する元素として更にCo原子、Ni原子およびSi
原子を含有し、該強磁性金属粉末全体における元素の重
量比が、Fe原子100重量部に対してCo原子2〜2
0重量部、Ni原子2〜20重量部、Si原子0.3〜
5重量部、Na原子0.1重量部未満、Ca原子0.1
〜2重量部、Al原子2〜10重量部、希土類元素の原
子1〜8重量部であり、かつ該強磁性金属粉末の表面を
形成する元素の平均存在比率が、Fe原子数100に対
してCo原子数0.1未満、Ni原子数0.1未満、S
i原子数20〜130、Na原子数2〜30、Ca原子
数5〜30、Al原子数70〜200、希土類元素の原
子数0.5〜30であることを特徴とする。
【0066】更に、非磁性支持体上に少なくとも強磁性
金属粉末を含有する磁性層を有する磁気記録媒体におい
て、前記磁性層に配向処理された前記強磁性金属粉末の
表面を形成する元素の平均存在比率が、Fe原子数10
0に対してAl原子数70〜300、希土類元素の原子
数0.5〜60であることを特徴とする。
【0067】前記希土類元素の原子がSm、Nd、Yお
よびPrよりなる群から選択される1種以上であること
を特徴とする。
【0068】本発明において、強磁性粉末を含有する上
層が含有するバインダーは、下層で用いるバインダーと
同様のものを用いることができる。
【0069】上層におけるバインダーの含有量として
は、強磁性粉末100重量部に対して、通常10〜40
重量部、好ましくは10〜30重量部である。
【0070】また、上層に含有できるその他の成分は下
層に含有できるものと同様のものを用いることができ
る。
【0071】潤滑剤の含有量としては、強磁性粉末に対
して、0.2〜10重量%が好ましく、0.5〜5重量
がより好ましい。
【0072】分散剤の含有量としては、強磁性粉末に対
して、0.5〜5重量%である。
【0073】導電性微粉末の含有量としては、磁性粉末
100重量部に対して、通常1〜20重量部であり、よ
り好ましくは、3〜15重量部である。
【0074】本発明にかかる磁気記録媒体は、上層(磁
性層)の塗設を下層が湿潤状態にあるときに行う所謂ウ
ェット−オン−ウェット塗布方式で塗設することが好ま
しい。このウェット−オン−ウェット塗布方式は公知の
重層構造の磁気記録媒体の製造に使用される方法を適宜
に採用することができる。
【0075】例えば、一般的には磁性粉末、バインダ
ー、分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤と溶媒とを混
練して高濃度磁性塗料を調整し、次いでこの高濃度磁性
塗料を希釈して磁性塗料を調整したあと、この磁性塗料
を非磁性支持体の表面に塗布する。前記溶媒としては、
例えば特開平4−214418号の段落番号0119に
記載の溶媒を用いることができる。これらの各種溶媒は
単独で使用することもできるし、またそれらの二種以上
を併用することもできる。
【0076】磁性層形成成分の混練にあたっては、各種
の混練分散機を使用することができる。この混練分散機
としては上記公報の段落番号0112に記載のものを挙
げることができる。
【0077】混練分散機のうち、0.05〜0.5KW
(磁性粉末1kgあたり)の消費電力負荷を提供するこ
とができる混練分散機は、加圧ニーダー、オープンニー
ダー、連続ニーダー、二本ロールミル、三本ロールミル
である。
【0078】また、塗料の塗布にあたっては、ウェット
−オン−ウェット塗布方式では、リバースロールと押し
出しコーターとの組み合わせ、グラビアロールと押し出
しコーターとの組み合わせ等も使用することができる。
更にはエアドクターコーター、ブレードコーター、エア
ナイフコーター、スクイズコーター、含浸コーター、ト
ランスファロールコーター、キスコーター、キャストコ
ーター、スプレイコーター等を組合せることができる。
【0079】ウェット−オン−ウェット塗布方式におけ
る重層塗布においては、下層が湿潤状態のままで上層を
塗布を行うので、下層の表面(即ち、上層との境界面)
が滑らかになるとともに上層塗膜の表面性が良好にな
り、かつ上下層間の接着性も向上する。
【0080】この結果、特にデジタル用気記録媒体に要
求される性能を満たしたものとなる。またウェット−オ
ン−ウェット塗布方式により塗膜強度が向上し、耐久性
も十分となり、ドロップアウトも低減することで信頼性
も向上する。
【0081】次にカレンダリングにより表面平滑化処理
を行ってもよい。その後は、必要に応じてバーニッシュ
処理又はブレード処理を行ってスリッティングされる。
【0082】表面平滑処理においては、カレンダ条件と
して温度、線圧力、コーティングスピード(C/S)等
を挙げることができ、本発明においては前記温度を50
〜140℃、前記線圧力を50〜1200kg/cm、
前記C/Sを20〜600m/分に保持することが好ま
しい。これらの範囲を外れると、磁気記録媒体の表面性
を良好な状態に保つことが困難になる。
【0083】
【実施例】以下の実施例によって本発明の構成、効果を
具体的に説明するが、以下に示す成分、割合、操作順序
は本発明の範囲を逸脱しない範囲において種々変更可能
であり、以下の実施例に限定されるものではないことは
言うまでもない。
【0084】尚、以下の実施例において、「部」はすべ
て重量部である。
【0085】下記組成を有する上層用磁性塗料及び下層
用塗料の各成分を、それぞれニーダーおよびサンドミル
を用いて混練分散して上層用磁性塗料及び下層用塗料を
調製した。 {上層用磁性塗料} 強磁性金属粉末 100部 A Fe Co Ni Y Al 全体組成(重量部) 100 20 1 8 5 表面組成(原子数比) 100 5 0 10 100 (σs145emu/g、BET比表面積55m2/g) 結晶子サイズ 150Å 軸比 6 B Fe Co Al Si 全体組成(重量部) 100 10 3 3 表面組成(原子数比) 100 1 90 35 (σs130emu/g、BET比表面積50m2/g) 結晶子サイズ 165Å 軸比 8 スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂 10部 (日本ゼオン(株)製 MR−105) スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂 10部 (東洋紡績(株)製 UR−8700) 研磨材(表に記載) ステアリン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 {下層用塗料} α酸化鉄を主体とする粉末(表中に記載、長軸径0.12μm) 100部 スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂 12部 (日本ゼオン(株)製 MR−105) スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂 8部 (東洋紡績(株)製 UR−8700) α−アルミナ(平均粒径0.17μm) 5部 ステアリン酸 1部 ブチルステアレート 1部 カーボンブラック(平均粒径15nm) 5部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 得られた上層用磁性塗料及び下層用塗料のそれぞれに、
ポリイソシアネート化合物(コロネートL、日本ポリウ
レタン工業(株)製)5部を添加した。(実施例A−1
〜B−9及び比較例A−1〜B−5) 各表に示した強磁性金属粉末を含有する上述の上層用磁
性塗料及び下層用塗料を用いて、ウェット−オン−ウェ
ット方式で厚さ10μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム上に塗布した後、塗膜が未乾燥であるうちに磁
場配向処理を行い、続いて乾燥を施してから、カレンダ
ーで表面平滑化処理を行い、各表に示された厚さを有す
る下層及び上層を形成した。
【0086】更に、この下層及び上層が設けられた側と
反対側の前記ポリエチレンテレフタレートの面(裏面)
に下記の組成を有する塗料を塗布し、この塗膜を乾燥
し、上述したカレンダー条件にしたがってカレンダー加
工をすることによって、厚さ0.8μmのバックコート
層を形成し、広幅の原反磁気テープを得た。 {バックコート層用塗料} カーボンブラック(ラベン1035)(平均粒径25nm) 40部 硫酸バリウム(平均粒子径300nm) 10部 ニトロセルロース 25部 ポリウレタン系樹脂 25部 (日本ポリウレタン(株)製、N−2301) ポリイソシアネート化合物 10部 (日本ポリウレタン(株)製、コロネートL) シクロヘキサノン 400部 メチルエチルケトン 250部 トルエン 250部 こうして得られた原反磁気テープをスリットして、8m
m幅のビデオ用磁気記録媒体を作成した。この磁気記録
媒体につき、以下の評価を行った。その結果を表3〜4
に示した。 《評価》 〈下層塗膜に存在するα酸化鉄を主体とする粉末の表面
組成〉;本文中の記載方法で測定した。 〈再生出力〉ソニー(株)製8ミリビデオカメラCCD
V−900により、8MHzでのRF出力(dB)を測
定した。 〈ヘッドクロッグ〉40℃・80%における100回繰
り返し走行時に発生したヘッドクローグ(ヘッド目詰ま
り)の回数(1回(1pass)ごとの平均)を示し
た。 〈スチル特性〉環境を−15℃にして、ホワイト50%
の信号を録画後再生を開始し、再生直後の出力(dB)
から2dB低下するまでの時間を示す。デッキはソニー
製BS−3000を用いた。
【0087】
【表3】
【0088】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 彰 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 関 昭彦 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に、非磁性粉末単独、ある
    いは非磁性粉末及び強磁性粉末を結合剤中に分散させて
    なる下層を少なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末
    を結合剤中に分散させてなる磁性層からなる最上層を設
    けた磁気記録媒体において、前記上層中の研磨材の平均
    粒径が上層膜厚の5〜70%であり、かつ上層膜厚が
    0.05〜0.3μmであり、上層に含まれる強磁性
    (金属)粉末の平均長軸長が上層膜厚の5〜50%であ
    り、媒体の保磁力1900〜3000Oeであることを
    特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】非磁性支持体上に、非磁性粉末単独、ある
    いは非磁性粉末及び強磁性粉末を結合剤中に分散させて
    なる下層を少なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末
    を結合剤中に分散させてなる磁性層からなる最上層を設
    けた磁気記録媒体において、前記上層中の研磨材の平均
    粒径が上層膜厚の5〜70%であり、かつ研磨材中の上
    層膜厚の80%を越える粒子径の粒子数が全研磨材の3
    〜40%であり、上層膜厚が0.05〜0.3μmであ
    ることを特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】請求項2の上層に含まれる強磁性(金属)
    粉末の平均長軸長が上層膜厚の5〜50%であり、媒体
    の保磁力1900〜3000 Oeであることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおける上層中の
    強磁性粉末が、構成元素中にFe、Al及び1種以上の
    希土類元素を含有してなる強磁性(金属)粉末であるこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおける下層中に
    存在する粉末の形状が針状比2〜20であり、その針状
    粉末の表面において、これを形成する元素の存在比率
    が、Fe原子数100に対して、Al原子数が1〜10
    0、Si原子数が1〜100であることを特徴とする磁
    気記録媒体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおける上層中の
    研磨材がα−Al23 及び/又はCr23 であるこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6440545B1 (en) 1998-12-18 2002-08-27 Dowa Mining Co., Ltd. Powder for use in lower layer of coating type magnetic recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6440545B1 (en) 1998-12-18 2002-08-27 Dowa Mining Co., Ltd. Powder for use in lower layer of coating type magnetic recording medium
JP2001202613A (ja) * 1999-11-08 2001-07-27 Tdk Corp 磁気記録媒体
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