JPH07334549A - Cadシステムにおける寸法自動記入方法および装置 - Google Patents

Cadシステムにおける寸法自動記入方法および装置

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JPH07334549A
JPH07334549A JP6152642A JP15264294A JPH07334549A JP H07334549 A JPH07334549 A JP H07334549A JP 6152642 A JP6152642 A JP 6152642A JP 15264294 A JP15264294 A JP 15264294A JP H07334549 A JPH07334549 A JP H07334549A
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dimension line
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JP6152642A
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Takeshi Ishida
孟 石田
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Rohm Co Ltd
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S715/00Data processing: presentation processing of document, operator interface processing, and screen saver display processing
    • Y10S715/961Operator interface with visual structure or function dictated by intended use
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CADシステムにおいて、作成された図形に
対する寸法記入を、自動またはほぼ自動により行うこと
ができるようにする。 【構成】 X方向寸法線作成用テーブルと、Y方向寸法
線作成用テーブルに基づいてX方向寸法線およびY方向
寸法線を自動発生させ、その後寸法線レイアウトを自動
的に行うとともに、45度面取り要素テーブル、コーナ
円弧線要素テーブル、円要素テーブル、断面穴要素テー
ブルにしたがって引き出し寸法線による寸法記入を行う
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、コンピュータ支援設
計(CAD)システムにおける寸法自動記入方法および
装置に関する。
【0002】
【発明の背景】本明細書においては、図面要素とは、図
形要素とこれに付加された寸法線等、図面上に記入され
る全ての要素が包含される概念である。一方、図形要素
とは、寸法を記入するべき図形そのものの構成要素を意
味する。また、寸法あるいは寸法線というときは、寸法
補助線、寸法補助線間に引かれた一般的には両端に矢印
部を有する寸法線、ならびにこの寸法線上に記入される
寸法値を含む概念を意味する。さらに、X方向寸法線と
は、図形からY方向に引き出された寸法補助線と、寸法
補助線間をX方向に引かれた両端矢印付きの寸法線と、
この寸法線上に記入される寸法値を含む概念である。同
様に、Y方向寸法線とは、図形からX方向に引き出され
た寸法補助線と、寸法補助線間にY方向に引かれた両端
矢印付きの寸法線と、この寸法線上に記入される寸法値
を含む概念である。さらに、引き出し寸法線というとき
は、たとえば面取り部やコーナ円弧部、あるいは穴要素
から斜め方向に引き出された寸法線およびこれに付随し
て記入された寸法文字列を含む概念を意味する。
【0003】CADシステムは一般に、図1に例示され
るように、キーボード、マウス、タブレット等の入力装
置と、CRT等の表示装置と、プロッタ、プリンタ等の
出力装置と、入力装置からの入力にしたがって図面処理
を行い、作成中の図面あるいは完成図面を上記表示装置
に表示させたり、上記出力装置からハードコピーを出力
させたりする処理装置とを含んで構成される。
【0004】たとえば、ある種の簡便なCADシステム
においては、図形を構成する要素として、線分、円弧、
円が使用可能である。線分は、始点と終点のXY座標に
よって基本的に定義することができる。円弧は、始点と
終点のXY座標および半径長さによって基本的に定義す
ることができる。なお、この円弧は、始点および終点の
座標および半径値以外に、中心座標およびこの中心座標
に対する始点および終点の角度座標によって定義するこ
ともできる。いずれにしても、これら円弧を定義する2
種類の方法は、相互に変換可能である。なお、これらの
構成要素の付加定義情報として、線の種類(太線、細
線、破線等)あるいは線の色を与えることもある。
【0005】楕円等の特殊曲線を考慮外におけば、部品
設計図におけるたいていの図形は、上記のようにして定
義される線分、円弧および円の組合せによって作成する
ことができる。CRT上で図形を作成する手法として
は、上記線分、円弧あるいは円等の図形構成要素を、始
点と終点の座標をキーボードから入力したり、タブレッ
トやマウスを用いてCRT上に線分の始点と終点とをプ
ロットしたりする場合がある。このようなタイプのCA
Dシステムは、描かれた図形そのもののがイメージデー
タとして記憶装置に格納されるのではなく、図形を構成
する上記線分、円弧、円等の要素定義データが格納され
る。図面処理部は、上記要素定義データを用いて実際の
図面を形成し、それを表示装置に表示したり、出力装置
からプリントアウトする。
【0006】一般に、設計図面、特に部品製作図面の場
合、まずCRT画面上図形を描いてゆき、そしてこの図
形に対して寸法が記入される。長さ寸法の記入要素は、
寸法補助線と、この寸法補助線間に引かれた両端矢印付
きの寸法線と、この寸法線上に記入される数値文字であ
る。また、面取りやコーナ円弧部、あるいは単円穴やタ
ップ穴等の穴の寸法記入要素は、一般に斜め方向に延ば
された引き出し線と、穴の種類、個数、径、深さを表す
文字列である。
【0007】従来のCADシステムにおいても、このよ
うな寸法記入を簡便に行うことができるようにしたアイ
デアが種々提案されている。たとえば、特開平5−16
5902号公報には、CADシステムにおける累進寸法
形成方法が開示されている。しかしながら、同公報に記
載されている方法は、寸法記入のうちのごく一部の累進
寸法形成に限ってその簡便化を図るものに過ぎず、しか
も、オペレータの逐次の指示を必要とするものであっ
て、いまだ全自動でほぼ全ての寸法を記入するにはほど
遠いものである。
【0008】また、現状において実用化されているCA
Dシステムにおける寸法記入方法としては、たとえば次
のようなものがある。
【0009】図24(a) および(b) は、長さ寸法を記入
する場合の例である。図24(a) に示すように、図形上
に、矩形カーソルで示された補助線引き出し位置1,
2,3と、三角カーソルで示された寸法記入位置4を指
示すると、図24(b) に示すように寸法が記入される。
【0010】また、図25(a) および(b) は、長さ寸法
を記入する場合の他の例であり、図25(a) に示すよう
に、図形上に左下と右上の2つの三角カーソル1, 2に
よって寸法を記入したい領域を指示するとともに、四角
カーソルで示すように寸法記入位置(図形の下辺からの
距離)を指示すると、図25(b) に示されるように寸法
が記入されるようにしたものである。
【0011】さらに図26(a) および(b) は、たとえ
ば、タップ穴等に引き出し寸法を記入する場合の例であ
る。あらかじめ寸法文字列をキーボード等より入力して
おくとともに、図26(a) で示すように、矩形カーソル
1で寸法を記入したい要素を指示し、かつ、2つの三角
カーソル2,3で寸法文字列を記入したい位置を指示す
ると、図26(b) に示すように寸法が記入されるように
したものである。
【0012】しかしながら上記図24および図26に示
した方法は、オペレータの指示を多く必要とするために
寸法記入に時間がかかるし、作成された寸法付図面の品
質がオペレータの技量に大きく依存してしまい、品質に
ばらつきが生じてしまう欠点がある。また寸法に記入漏
れが発生しやすい。
【0013】図27は、上記図24および図26の寸法
記入方法によって寸法を記入した場合に発生しやすい寸
法記入ミスを表している。すなわち、長さ寸法の記入漏
れ(符号aで示す部分の寸法が記入されていない)があ
ったり、タップ穴の個数を間違えていたり、寸法線の記
入順序が不適切(符号aで示す段の寸法線と符号bで示
す段の寸法線は入れ換えた方が見やすい)であったりす
る場合が非常に多い。また、製図経験の浅い者にとっ
て、記入するべき寸法線が数多くある場合には、どの寸
法線から記入すべきかを判断するのに時間がかかるとい
う問題がある。
【0014】さらに図28(a) および(b) は、図25に
示した従来方法によって寸法線を記入する場合の欠点を
表している。すなわち、図28(a) の図形において同図
に示した寸法記入領域を指定した場合、図28(b) のよ
うに、範囲に含まれる線分や線分の端点や円の中心全て
に対して寸法補助線が引き出されてしまう。このため、
この方法は、複雑な図形の場合には実用性がなくなって
しまう。図28(a) に示されている図形の場合、図28
(c) のようにX方向寸法線が記入されるべきである。
【0015】このように、従来のCADシステムにおい
ては、表示画面上で図形を作図する場合にはある程度の
利便性が達成されていても、作成された図形に対する寸
法記入に関しては、自動記入とはほど遠いものが実現さ
れているに過ぎず、この点において、図面作成時間の短
縮の障害となっていたのである。
【0016】したがって、本願発明の主たる目的は、C
ADシステムにおいて、寸法記入の自動化をさらに推進
し、寸法付の設計製作図面の作成時間を現状に比較して
大幅に短縮することができるようにすることである。
【0017】
【発明の要約】本願のたとえば図11に示されるような
図形に対する寸法線の記入は、本願の図14に示すよう
に成されるべきである。かかる寸法記入には、一定の原
則が存在する。図14に表れた図形に関していえば、か
かる原則はたとえば次のとおりである。
【0018】 外形寸法線は、図形の外側に引き出さ
れた補助線に対して付与される。 外形に表れた45度面取り以外の傾斜面取りのX方
向寸法およびY方向寸法は、この面取り部が図形のXY
方向原点側にあろうが原点と反対側にあろうが、外形に
対する最も近い位置に付与される。 外形に表れる線分に対して斜線や面取り線、あるい
はコーナ円弧部がつながっている場合には、当該外形線
分に対して寸法線を与えるのではなく、外形の最大寸法
が与えられる。 同種の円要素(円形穴要素)が複数存在する場合に
は、原点側の円要素の中心線のXまたはY方向寸法と、
同種円要素の中心線間距離を示すX方向寸法またはY方
向寸法が同一段に形成される。 同種の断面穴要素が複数存在する場合には、原点側
の要素の中心線の図形端部からの距離を表す寸法線と各
要素の中心線間距離を表す寸法線とが同一段に形成され
る。 円要素(円形穴要素)には、斜め方向引き出し線が
付与され、これに穴のタイプとその個数が文字列として
記入される。 断面穴要素には、斜め方向引き出し寸法線が付与さ
れ、これに穴のタイプと個数ならびに深さが文字列とし
て記入される。 同一領域に複数のX方向寸法線あるいはY方向寸法
線が記入される場合には、その最大値が大きいもの(寸
法線の全長が長いもの)ほど図形外形から遠い位置に記
入される。
【0019】上記のような原則にしたがって、CADシ
ステムにおいて画面上で作成された図形に対し、寸法線
を自動的あるいは自動に近いレベルで記入するため、本
願発明では、CADシステムが有する処理部内において
実質的にプログラムにおいて形成される次の各技術的手
段を採用した。
【0020】請求項1および請求項13に記載された第
1の発明は、外形がすべて線分要素で形成される図形に
対して自動的に適正な寸法を記入することができるよう
にしたものである。
【0021】すなわち、これらの各発明は、作成された
図形の外形線を構成する要素が線分であり、この線分は
少なくとも始点と終点の各座標によって定義されるCA
Dシステムにおける図形外形寸法自動記入において、実
質的に次の各ステップを含んでいる。 A:次の各ステップを含むテーブル形成・要素登録ステ
ップ、(a-1) 水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線
引き出し方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブル
に登録し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引
き出し方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに
登録するステップ、(a-2) 所定の斜線分要素を抽出して
これを寸法補助線引き出し方向情報とともに上記X方向
寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テーブ
ルの双方に登録するステップ、 C:次の各ステップを含む寸法線仮発生ステップ、(c-
1) 斜線分要素につき、上記X方向寸法線作成用テーブ
ルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参照して寸法線
を仮発生させるステップ、(c-2) 上記X方向寸法線作成
用テーブルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参照
し、水平線分要素および垂直線分要素につき、原則的に
すでに発生している寸法線と段を変えて寸法線を仮発生
させるステップ、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
外側段に位置するように入れ替える寸法線レイアウト修
正ステップ。
【0022】請求項2および請求項14に記載された第
2の発明は、上記第1の発明におけるステップAとステ
ップCとの間に、次のステップBが挿入される。 B:次の各ステップを含むテーブル修正ステップ、(b-
1) 水平線分要素につながる斜線分要素が存在する場合
には、当該水平線分要素の始点または終点座標を上記斜
線分要素の端点座標と置き換えた上、上記X方向寸法線
作成用テーブルおよび必要な場合には上記Y方向寸法線
作成用テーブルを修正するステップ、(b-2) 垂直線分要
素につながる斜線分要素が存在する場合には、当該垂直
線分要素の始点または終点座標を上記斜線分要素の端点
座標と置き換えた上、上記Y方向寸法線作成用テーブル
および必要な場合には上記X方向寸法線作成用テーブル
を修正するステップ。
【0023】請求項3および請求項15に記載した第3
の発明は、図形の外形が線分および円弧で形成されてい
る場合に、この図形に対して自動的に適正な寸法記入を
行うことができるようにしたものである。
【0024】すなわち、これらの各発明は、作成された
図形の外形線を構成する要素が線分および円弧であり、
線分は少なくとも始点と終点の各座標によって定義さ
れ、円弧は少なくとも始点と終点の各座標および半径値
によって定義される(ただし、中心座標と半径値および
始点、終点の角度座標によって実質的に同等に定義され
る場合も含む)CADシステムにおける図形外形寸法自
動記入において、実質的に次の各ステップを含んでい
る。 A:次の各ステップを含むテーブル形成・要素登録ステ
ップ、(a-1) 水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線
引き出し方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブル
に登録し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引
き出し方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに
登録するステップ、(a-2) 斜線分要素のうち、45度面
取り要素以外の斜線分要素を抽出してこれを寸法補助線
引き出し方向情報とともに上記X方向寸法線作成用テー
ブルおよびY方向寸法線作成用テーブルの双方に登録す
るステップ、(a-3) 斜線分要素のうち、45度面取り要
素を抽出してこれを45度面取り要素テーブルに登録す
るステップ、(a-4) コーナ円弧線要素を抽出してこれを
円弧線要素テーブルに登録するステップ、 B:次の各ステップを含むテーブル修正ステップ、(b-
1) 水平線分要素につながる斜線分要素、45度面取り
要素またはコーナ円弧線要素が存在する場合には、当該
水平線分要素の始点または終点座標を上記斜線分要素、
面取り要素またはコーナ円弧線要素の端点座標と置き換
えた上、上記X方向寸法線作成用テーブルおよび必要な
場合には上記Y方向寸法線作成用テーブルを修正するス
テップ、(b-2) 垂直線分要素につながる斜線分要素、4
5度面取り要素またはコーナ円弧線要素が存在する場合
には、当該垂直線分要素の始点または終点座標を上記面
取り要素またはコーナ円弧線要素の端点座標と置き換え
た上、上記Y方向寸法線作成用テーブルおよび必要な場
合には上記X方向寸法線作成用テーブルを修正するステ
ップ、 C:次の各ステップを含む寸法線仮発生ステップ、(c-
1) 45度面取り要素以外の斜線分要素につき、上記X
方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テ
ーブルを参照して寸法線を仮発生させるステップ、(c-
2) 上記X方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法
線作成用テーブルを参照し、これらテーブルに登録され
ている要素につき、原則的にすでに発生している寸法線
と段を変えて寸法線を仮発生させるステップ、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
外側段に位置するように入れ替える寸法線レイアウト修
正ステップ E:45度面取り要素、コーナ円弧線要素につき、引き
出し線による寸法記入を行うステップ。
【0025】請求項4および請求項16に記載された発
明は、上記第3の発明に対し、図形の外形線内に円要素
が含まれる場合であっても、適正に寸法線を形成できる
ようにしたものである。この場合、円要素は、少なくと
も中心座標と半径値によって定義される。また、上記ス
テップAに、(a-5) 円要素を抽出して円要素テーブルに
登録するステップ、が付加される。さらに上記ステップ
Cに、(c-3) 上記円要素テーブルを参照し、同種の円要
素についてこれらの中心位置が寸法的に規定されるよう
に、X方向寸法線およびY方向寸法線を原則的にすでに
発生している寸法線と段を変えて同一段に仮発生するス
テップ、が付加される。
【0026】請求項5および請求項17に記載された発
明は、上記請求項2および請求項11に記載された第2
の発明に対し、図形の外形内にさらに断面穴要素が存在
する場合であっても、適正な寸法記入が行なえるように
したものである。この場合、上記ステップAに、(a-6)
断面穴要素群を抽出してこれらの要素群によって形成さ
れる断面穴の種類を特定し、これを断面穴要素テーブル
に登録するステップ、が付加される。また、上記ステッ
プCに、(c-4) 断面穴要素テーブルを参照し、同種の断
面穴要素についてこれらの中心位置が寸法的に規定され
るようにX方向寸法線またはY方向寸法線を、原則的に
すでに発生している寸法線と段を変えて同一段に発生す
るステップ、が付加される。
【0027】なお、上記各発明におけるステップA、B
およびC内の各ステップは、その実行順序を任意に入れ
換えても差し支えない。
【0028】後述する好ましい実施例において、上記ス
テップC内のステップ(c-2) は、同一のY座標において
複数の水平線分が存在する場合には、原点側の水平線分
のX方向寸法線と、この線分の終点と原点から遠い側の
水平線分の始点間のX方向寸法線を同一段に発生すると
ともに、同一のX座標において複数の垂直線分が存在す
る場合には、原点側の垂直線分のY方向寸法線と、この
垂直線分の終点と原点から遠い側の垂直線分の始点間の
Y方向寸法線とを同一段に発生する機能が付加される
(請求項6,18)。これは、外形線にたとえば矩形凹
部が複数存在するような場合に、外形線分と凹部との双
方の長さ寸法線を同一段に表すという設計製図上の慣用
方法に対応させ、寸法付きの図面をより見やすくするよ
うにしたものである。
【0029】さらに、後述する好ましい実施例おいて
は、作成された図形の少なくとも外形線を構成する全て
の要素のX座標の最大値および最小値、ならびにY座標
の最大値および最小値から上記図形を包含する最小の矩
形領域を規定し、この矩形領域を基準として寸法線のレ
イアウトを行うようにしている(請求項7,22)。こ
れは、寸法線レイアウトの基準をより取りやすくするた
めである。
【0030】さらに、好ましい実施例においては、上記
ステップEにおいて、寸法文字列に含ませるべき個数情
報を自動演算する機能を与えている(請求項9)。
【0031】なお、各長さ寸法の寸法値は、上述のよう
に定義される各図形要素がもつ始点および終点の各座標
値から自動演算される(請求項12,20)。
【0032】上記ステップAおよびステップCが関与す
るX方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成
用テーブルは、次のようなものである。すなわち、X方
向寸法線作成用テーブルは、線分要素に対し、X方向寸
法線を作成するためのものであり、線分の両端点から寸
法補助線引き出し方向情報に基づいてY方向に寸法線を
引き出し、かつ、両寸法補助線間に記入したX方向の矢
印付き寸法線に、当該線分の両端点のX座標値の差に相
当する寸法値を記入するためのものである。同様に、Y
方向寸法線作成用テーブルは、線分の両端点から寸法補
助線引き出し方向情報に基づいてX方向に寸法補助線を
引き出し、これら寸法補助線間に記入したY方向の矢印
付き寸法線に、上記両端点のY座標値の差に相当する寸
法値を記入するためのものである。
【0033】本願発明においては、水平線分要素はX方
向寸法線作成用テーブルに、垂直線分要素はY方向寸法
線作成用テーブルにそれぞれ登録する他、斜線分要素の
うち、45度面取り要素以外のものは、X方向寸法線作
成用テーブルとY方向寸法線作成用テーブルの双方に登
録し、このような斜線分要素に対しては、水平線分要素
あるいは垂直線分要素に対する寸法記入とは別に、X方
向寸法とY方向寸法の双方を記入するようにしている。
【0034】また、一定の場合には、X方向寸法線作成
用テーブルまたはY方向寸法線作成用テーブルを修正す
ることにより、上記()の原則にしたがった寸法記入
を適正に行えるようにしている。
【0035】本願発明においては、上記のような寸法補
助線引き出し方向情報を含むX方向寸法線作成用テーブ
ルおよびY方向寸法線作成用テーブルを用いて線分要素
についての寸法線を適正に記入することができるように
し、円弧要素テーブル、45度面取り要素テーブル、円
要素テーブル、断面穴要素テーブルに、それぞれ性格の
異なる要素を整理して登録した上、これら性格の異なる
要素についての寸法線を互いに原則として段を変えて発
生させるようにし、最終的に、これらの複数端発生させ
られた寸法線をレイアウト修正して見やすくしている。
【0036】また、引き出し線による穴寸法記入ステッ
プでは、同種の穴の個数を各テーブル上に表れる情報か
ら判断し、自動的にこれを文字列中に記入するようにし
ている。
【0037】これらの作用が総合して、本願の各発明は
前述した〜の原則の一部または全てに則った寸法記
入が、自動的に、あるいは半ば自動的に実行しうるよう
になる。本願発明のその他の特徴および利点は、図面を
参照して成される以下の説明から、より明らかとなろ
う。
【0038】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0039】すでに説明したように、CADシステム
は、大略図1に示すような構成を備えている。同図にお
いて符号10は、CRT等で構成される表示装置、符号
20は、キーボードで構成される入力装置を示してい
る。なお、この実施例では、キーボード20に、マウス
21が付属部入力装置として接続されている。符号30
は、コンピュータ本体および図面処理ソフトウェアで構
成される処理部を示しており、符号40は、プリンタや
プロッタ等で構成される出力装置を示している。
【0040】オペレータは、入力装置20を操作しつ
つ、CRT画面上に表示されるインストラクションに従
って、画面上に図形を作成していくことができる。
【0041】図2は、本願発明にかかる上記処理部30
内の構成を、機能ブロック図として概略的に示してい
る。この処理部30は、寸法線作成用テーブル形成・要
素登録手段31を備えている。寸法線作成用テーブル5
0内には、X方向寸法作成用テーブル51と、Y方向寸
法作成用テーブル52と、45度面取り要素テーブル5
3と、円弧要素テーブル54と、円要素テーブル55
と、断面穴要素テーブル56とを含んでいる。
【0042】上記処理部30はさらに、X・Y方向寸法
線作成用テーブル修正手段32と、X・Y方向寸法線仮
発生手段33と、X・Y方向寸法線レイアウト修正手段
34と、引き出し寸法線発生手段35とをさらに含んで
いる。この引き出し線寸法発生手段35の作動が終了し
た時点で、図形の外形に対する寸法線の記入がほぼ完成
している。寸法線を含む図面が確定すると、表示制御手
段36が、図面要素ファイル37から必要な要素を呼び
出し、図面として組み立ててCRT10に表示し、ある
いはプリント制御手段38を介して、プリンタ40から
ハードコピーを出力することができる。
【0043】図面要素ファイル37内には、作成された
図形を構成する全ての要素と、本願発明によって作成さ
れた寸法線を構成する全ての要素が格納される。
【0044】以下、図11、図12、図13、および図
14に示される図形Zに対し、最終的に図14に示すよ
うな寸法線記入を行う場合につき、図3ないし図10の
フローチャート、ならびに図15ないし図21の各テー
ブルを参照して説明する。なお、図11ないし図14に
示される図形Zでは説明できない本願発明の機能につい
ては、適宜図22および図23の寸法記入例を参照して
説明する。
【0045】図12(a) に示すように、当該図形Zは、
同図に(0) 〜(18)で示す、合計19個の図形要素からな
っている。なおここでは、タップ穴の外側円、タップ断
面穴の外側線、断面切り欠きを表す半円弧線および、各
中心線は、図形構成要素には包含されないものとする。
これらの要素は、細線として表現するべき要素であり、
たとえば、色を変えて実際上は表現される。ただし、こ
れら図形要素以外の細線要素も、図面ファイルに格納さ
れるべき図面要素の一部であることはいうまでもない。
本願発明によって自動的に作成される寸法線も、それぞ
れ部分に分解されかつ定義され、図面ファイル37内に
格納されるべきものである。
【0046】上記図形Zの(0) 〜(18)の要素は、図面要
素ファイル37中の図形要素ファイル37aに格納され
ている。本実施例の図形Zに関する要素は、図15の
「図形データ・ファイル」として表現することができ
る。この「データ・ファイル」からわかるように、線分
要素は、始点のXY座標と、終点のXY座標とで基本的
に定義される。ここで始点とは、XY平面上で原点に近
い方の端点をいい、終点とは、XY平面上で原点から遠
い方の端点をいう。
【0047】図15の「図形データ・ファイル」におい
ては、XY座標は、便宜上上記図形Zが包含される最小
の矩形領域P(図11参照)の左下角部を原点として表
現している。図14の最終結果を参照すれば明らかなよ
うに、たとえば、図12の垂直線分要素(1) は、始点座
標が(0,1)、終点座標が(0,32)となり、かか
る座標情報が、当該「データ・ファイル」中の要素定義
に含まれている。全ての線分要素は、上記と同様の要領
で定義されている。
【0048】また、円要素(15),(16)は、その中心座標
と、半径寸法によって定義される。円要素(17),(18)も
同様である。
【0049】当該図形Zには、コーナ円弧要素が表れて
いないが、当該図形の右上隅がコーナ円弧要素(7* ) で
ある場合を図12(b) に参考的に示す。この要素(7* )
の場合、「図形データ・ファイル」に格納されている情
報としては、図15に表れているように、始点座標、終
点座標、半径値、および円弧中心座標である。
【0050】なお、このような円弧要素を定義する場
合、中心座標と、半径値と、始点および終点の中心座標
に対する角度座標で表現する場合もあることは前述した
とおりである。
【0051】図3は、本願発明におけるステップA、す
なわち、テーブル形成・要素登録ステップ(手段)を主
として示している。まず、ステップA01において、図
11に2つの三角カーソル1,2で示されるように寸法
記入するべき領域を指定する。そうすると、図形要素デ
ータより最小矩形領域Pが規定される(ステップA0
2)。より詳しくは、図15の「データ・ファイル」中
に存在する全ての要素のX座標の最大値および最小値、
ならびに、Y座標の最大値および最小値から、図11に
符号Pで示される矩形領域が規定される。本実施例の場
合、全ての要素のX座標の最小値は0、最大値は60、
Y座標の最小値は0、最大値は40である。かかる矩形
領域Pは、寸法線を記入するべき基準として用いること
ができる。すなわち、この矩形領域内にできるだけ寸法
線が残らないように制御することが可能となる。
【0052】「データ・ファイル」から抽出された要素
が水平線分要素である場合には(ステップA03でYE
S)、まず、寸法補助線引き出し方向が決定され(ステ
ップA04)、次いで、当該要素および上記決定された
寸法補助線引き出し方向をX方向寸法線作成用テーブル
51に登録する(ステップA05)。
【0053】水平線分要素であるかどうかは、始点およ
び終点のY座標が同じであるかどうかを判断することに
より判明する。寸法補助線は、この場合、Y方向に引き
出されることになるが、上下いずれの方向に引き出すべ
きかは、当該水平線分要素が外形線である場合に、図形
外方向に引き出すことを原則とする。
【0054】たとえば、水平線分要素(2) に対する寸法
補助線は、下方向に引き出されるべきであり、一方、水
平線分要素(13)に対する寸法補助線は、上方に引き出さ
れるべきである。より具体的には、当該線分のすぐ下の
点から下ろした垂線が、外形線と何回交差するかを計数
することにより、上記の判断を容易に行うことができ
る。このような垂線が外形線と交差する回数が奇数回で
ある場合には、当該線分要素の直下の点は図形内部にあ
ることになるから、この場合は、寸法補助線引き出し方
向は「上」となる。偶数回交差する場合は、当該線分の
直下の点は図形外に存在することになるから、この場合
は、当該線分に対する寸法補助線引き出し方向は「下」
となる。こうして、図16(a) に示すように、要素(2)
、(4) 、(7) 、(13)の水平線分要素が、「上」か
「下」かの寸法補助線引き出し方向情報とともに、X方
向寸法線作成用テーブル51に登録される。
【0055】抽出された図形構成要素が垂直線分要素で
ある場合には(ステップA06でYES)、上記と同様
に寸法補助線引き出し方向が決定された後(ステップA
071)、当該要素および寸法補助線引き出し方向情報
がY方向寸法線作成用テーブル52に登録される(ステ
ップA081)。
【0056】垂直線分要素であるかどうかは、当該線分
要素の始点および終点のX座標が同じであるかどうかで
判明する。また、寸法補助線引き出し方向の判定も、上
記水平線分要素の場合と近似した手法によって行うこと
ができる。すなわち、当該垂直線分要素のすぐ左の点か
ら水平方向左(原点方向)に延ばした線が、外形線に何
回交差するかを判定する。奇数回の場合、当該点は図形
の内側に存在することになるから、この垂直線分要素に
対する寸法補助線の引き出し方向は「右」となる。逆
に、偶数回交差する場合は、当該点は、図形外に存在す
ることになるから、寸法補助線引き出し方向は「左」と
なる。
【0057】こうして、図17の(a) に示すように、要
素(1) 、(3) 、(6) 、(8) の垂直線分要素が、寸法補助
線引き出し方向情報とともに、Y方向寸法線作成用テー
ブル52に登録される。
【0058】抽出された図形構成要素が斜線分要素であ
る場合には(ステップA07でYES)、次に45度面
取り要素であるかどうかが判定され(ステップA0
8)、そうであるなら(ステップA08でYES)、こ
の要素は、45度面取り要素テーブル53に登録される
(ステップA09)。本例の場合、45度面取り要素
は、要素(5) のみであり、これが図18に示すように、
45度面取り要素テーブル53に登録されることにな
る。
【0059】45度面取り要素でない場合には(ステッ
プA08でNO)、寸法補助線引き出し方向が決定され
(ステップA10)、そして、この要素および寸法補助
線引き出し方向情報が、X方向寸法線作成用テーブル5
1およびY方向寸法線作成用テーブル52の双方に登録
される(ステップA11)。
【0060】ここで寸法補助線引き出し方向は、X方向
寸法についてと、Y方向寸法についての双方について判
定されるのはいうまでもない。判定の手法は、前述した
のと同様である。すなわち、(14)の斜線分要素について
いえば、X方向寸法については、その直下の点から下ろ
した垂線が1回(奇数回)外形線と交差するから、当該
斜線分要素から引き出されるべき補助線の方向は「上」
である。そして、当該斜線分要素(14)のすぐ左の点から
左方向に延ばした水平線は、0回(偶数回)外形線と交
差するから、当該斜線分要素(14)に対してY方向寸法を
形成する場合の補助線引き出し方向は「左」となる。こ
うして、要素(14)および要素(0) が、図16(a) のX方
向寸法線作成用テーブルと、図17(a) のY方向寸法線
作成用テーブルの双方に、上記寸法補助線引き出し方向
情報とともに登録される。
【0061】抽出された図形構成要素が円弧要素である
場合には(ステップA12でYES)、これは、円弧要
素テーブル54に登録される(ステップA13)。図1
2(b) に符号(7) * で示される円弧要素は、図19に示
すように、円弧要素テーブル54に登録されることにな
る。
【0062】抽出された要素が円要素である場合には
(ステップA14でYES)、この要素は、円要素の種
類を特定した上、円要素テーブル55に登録される(ス
テップA15)。たとえば、符号(15)の円要素は、同じ
中心をもつ他の円要素がないから、単円と判断され、図
20に示すように、φ10の穴として要素特定種別が登
録される。符号(16)での円要素も同様である。符号(17)
および(18)で示される円要素は、「図形データ・ファイ
ル」を参照すれば、同一の中心をもつ細線円が存在する
から、タップ穴であると判定される。タップの呼び径
は、システム内に記憶させたJIS規格を参照するなど
して決定することができる。この場合、図20に示すよ
うに、M5のタップ穴であることが、円要素テーブル内
に登録される。
【0063】なお、図に表れてはいないが、円要素の場
合、2つの円要素が同心円上に配置されている場合があ
る。この場合は、穴ぐり、あるいは皿もみであると推定
されるが、システム内に記憶させたJIS規格を参照す
ることにより、これを判定することができる。
【0064】次に、ステップA16において、断面穴要
素群を抽出する。本例においては、符号(9) および(1
0)、ならびに符号(11)および(12)が該当する。この場
合、「データ・ファイル」を参照して中心線と直交する
外形線を検索し、この外形線に端点でつながる線分をさ
がす。(9) および(10)がこれに該当する。そして、(9)
および(10)の線分の上記中心線からの距離が判定され、
これが同じであれば、穴であると判定される。本例の場
合、上記穴を構成する線分(9) ,(10)の外側に、さらに
細線が中心線から遠距離に存在するので、この事実か
ら、(9) および(10)の線分要素が、タップ穴を規定して
いることが判明する。要素(11)および(12)も同様であ
る。
【0065】こうして断面穴が特定されると、この断面
穴要素が図21の断面穴要素テーブル56に登録される
(ステップA17)。本例の場合、要素(9) および(1
0)、ならびに要素(11)および(12)は、それぞれ、M4タ
ップ穴であると特定できる。タップ穴の呼び寸法は、シ
ステム内に記憶させたJIS規格を参照することにより
決定することができる。こうして図形構成要素の全てが
各テーブルに登録されると(ステップA18でYE
S)、次に、テーブル修正ステップ(4段)B(図4)
に進む。
【0066】このテーブル修正ステップBでは、図16
(a) のX方向寸法線作成用テーブルと、図17(a) のY
方向寸法線作成用テーブルが修正される。まず、ステッ
プB01で、水平線分要素につながる面取り要素または
コーナ円弧要素があるかどうかが判定される。ここでい
う面取り要素とは、45度面取り要素と、45度面取り
要素以外の斜線分要素を含む。
【0067】本例では、符号(13)の水平線分要素は、そ
の左端において符号(14)の斜線分要素とつながってい
る。また、符号(2) で示される水平線分要素は、その左
端において、斜線分要素(0) とつながっている。したが
って、これら要素(13)および(2) が当該ステップで該当
する。次に、ステップB02において、X方向寸法線作
成用テーブルの当該水平線分要素の始点または終点座標
をつながり要素の端点座標に置き換える。具体的には、
符号(13)の線分要素の始点座標(12,40)が、斜線
分要素(14)の始点座標(0,32)に置き換えられ、図
16の(b) に13’で示すようにして修正登録される。
なお、本例では、当該要素(13)の終点座標(55,4
0)が、矩形切り欠き要素の端点座標、すなわち要素
(7) の終点座標(60,35)に置き換えられ、これも
図16(b) に符号13′で示すように修正登録されてい
る。同様に、符号(2) で示される水平線分要素について
も、その始点座標が、図16(b) に示されるように、要
素(0) の始点座標と置き換えられて修正登録される。
【0068】かかるX方向寸法線作成用テーブルの修正
作業の意味するところは、後述する寸法線仮発生ステッ
プにおいて、たとえば、符号(13)で示される要素に対し
てX方向寸法線を形成することに代えて、図12に (1
3′) あるいは(13 ″) で示される斜線分要素に対して
X方向寸法線を形成するようにするということである。
【0069】次いで、ステップB03において、垂直線
分要素につながる面取り要素またはコーナ円弧要素があ
るかどうかが判定される。本例においては、符号(6) お
よび符号(1) の各垂直線分要素がこれに該当する。そし
て、ステップB04において、Y方向寸法線作成用テー
ブル中、当該垂直線分要素の始点または終点座標をつな
がり要素の端点座標に置き換える。その結果、図17の
Y方向寸法線作成用テーブル中、要素1および6は、同
図(b) に示されるように、要素1′および6′のように
修正登録される。
【0070】このようなY方向寸法線作成用テーブルの
修正の意味するところも、上記と同様である。すなわ
ち、後述する寸法線仮発生ステップにおいて、要素(6)
あるいは要素(1) に対してY方向寸法線を発生させるこ
とに代え、図12において、要素(6′) あるいは要素
(1′) の斜線分要素に対してY方向寸法線を仮発生させ
るためである。
【0071】このようなテーブル修正ステップBが終了
すると、次に、寸法線仮発生ステップ(手段)C(図
5、図6、図7)に進む。
【0072】まず、ステップC01において、45度面
取り要素以外の斜線要素について、X方向寸法線および
Y方向寸法線を仮発生させる。45度面取り要素以外の
斜線分要素であるかどうかの判断は、X方向寸法線作成
用テーブル(図16)と、Y方向寸法線作成用テーブル
(図17)の双方に登録されている要素を検索すること
により判明する。なお、この斜線要素についての寸法発
生は、寸法仮発生ステップにおいて最初に行うのが望ま
しい。
【0073】本例では、図13に表れているように、要
素(0) 、および(14)について、X、Y方向寸法線作成各
用テーブルにしたがって、寸法線が第1段位置に仮発生
させられる。すなわち、当該線分の両端点からY方向上
方に寸法補助線が引き出されるとともに、図形外形線か
ら所定距離の位置に、X方向に延びる両端矢印付き寸法
線が発生させられ、かつ寸法値が記入される。また、Y
方向寸法についても、当該線分(14)および(0) の両端点
からX方向左方に延びる寸法補助線が発生させられ、か
つこれら寸法補助線間に、図形外形から所定距離の位置
に、Y方向に延びる両端矢印付きの寸法線が発生させら
れ、かつ寸法値が発生させられる。なおこの場合、垂直
線分要素(1) の両端に斜線分要素がつながっているの
で、両斜線分要素(0) および(14)のY方向寸法線は、同
一段に形成するのが見栄えがよい。所定のアルゴリズム
を挿入することによって、このようにすることが可能で
ある。
【0074】上記のようにして発生させられた寸法線、
すなわち、寸法補助線、両端矢印付き寸法線および寸法
数値もまた、図面要素の一部として最終的に図面要素フ
ァイルに登録されるが、現時点においては、かかる寸法
線は仮発生させられたものであり、したがって、かかる
データは、図2に示すように、処理部内に形成された仮
発生寸法線テーブルに仮に保持される。このことは以下
の説明においてそれぞれ仮発生させられる寸法線につい
て同様である。
【0075】次に、ステップC02において、X方向寸
法作成用テーブル(図16)から残りの要素を抽出し、
ステップC03において、当該要素とY座標が同じで連
続しない他の要素があるかが判定される。かかる判定
は、本例の図形に寸法線を記入する場合には該当しない
が、図23に示す記入例においては存在する。すなわ
ち、図形の右辺に、2つの垂直線分要素が同一X座標に
おいて存在する。この場合、原点側の垂直線分に対する
Y方向寸法と、両垂直線分の間隔寸法を表すY方向寸法
線は、同一段において記入するのが望ましく、本ステッ
プは、かかる寸法線の見やすさ向上の観点から挿入され
ている。すなわち、この場合、当該要素、および、他の
要素間にある要素の各寸法線を、同一段において、先発
生されている寸法線を段を変えて仮発生する(ステップ
C04)。
【0076】本実施例においては、寸法線仮発生は、仮
発生の順に、図形に近い方から第1段、第2段というよ
うに発生させており、実際上は、既に発生されている寸
法線の外側段に仮発生させることになる。この場合、既
に発生している寸法補助線を共用する場合には、当該寸
法補助線は、自動的に延長される。
【0077】上記ステップC03においてNOの場合、
当該要素のX方向寸法が、先発生されている寸法線と段
を変えて仮発生される(ステップC05)。本例におい
ては、図13に示すように、符号(13 ″) で示される線
分要素についてのX方向寸法線が、要素(14)についての
X方向寸法線の外側に仮発生させられ、要素(2′) につ
いてのX方向寸法線が、要素(0) についてのX方向寸法
線の外側に仮発生させられている。
【0078】このようなX方向寸法線の仮発生が終わる
と(ステップC06においてYES)、次に、Y方向寸
法作成用テーブル(図17)から残りの要素抽出を行い
(ステップC07)、前述と同様の手法により、Y方向
寸法作成用テーブル中の要素について、Y方向寸法線が
仮発生させられる(ステップC08、C09およびC1
0)。
【0079】Y方向寸法作成用テーブルによる寸法線発
生操作が終わると(ステップC11においてYES)、
次に、円要素テーブルを用いた寸法線仮発生処理に移る
(図6)。
【0080】ステップC12において円要素テーブル
(図20)から抽出された要素につき、同種の要素が複
数あるかどうかが判断される(ステップC13)。同種
の要素が複数存在する場合には(ステップC13でYE
S)、それらの要素の中心の位置が特定できるように、
X方向寸法線およびY方向寸法線が自動的に仮発生させ
られる(ステップC14,C15)。具体的には、ステ
ップC13において、要素(15)および(16)、ならびに要
素(17)および(18)が該当する。ステップC14におい
て、図形左端から最も左の要素中心までのX方向寸法線
および要素中心間の寸法線を、同一段において、すでに
発生している寸法線の外側に仮発生させる。さらに具体
的には、かかる寸法仮発生のためには、X方向寸法線作
成用テーブルを生成し、仮想の線分の端点から補助線を
発生させるとともに、矢印付き寸法線を発生させるので
あるが、詳細な説明は、煩雑を避けるために省略する。
【0081】その結果、図13に示されるように、要素
(15)と要素(16)の両中心からY方向上方に寸法補助線が
引き出され、要素(15)の中心の図形左端からの距離に相
当する寸法線と、両要素(15),(16)間距離に相当する矢
印付き寸法線が、同一段に形成されている。
【0082】次に、ステップC15において、同円要素
のY方向寸法が仮発生させられる。具体的には、図形下
端から最も下の要素中心までのY方向寸法線および要素
中心間のY方向寸法線を、同一段において、先発生して
いる寸法線と段を変えて、すなわち外側に仮発生させら
れる。本例においては、図13に表れているように、要
素(15)および(16)のY方向位置は同じであることから、
(16)の中心からX方向右側に寸法補助線を延ばし、これ
と図形下端を規定する寸法補助線との間に、両端矢印付
き寸法線が記入されている。これらの操作は、要素(17)
および(18)についても、同様に行われる。
【0083】円要素が単数である場合には(ステップC
13でNO)、その中心位置のX方向座標およびY方向
座標がわかるように、それぞれX方向寸法線、およびY
方向寸法線が仮発生させられる(ステップC16,C1
7)。
【0084】円要素についての上記の処理が終わると
(ステップC18でYES)、次に、断面穴要素テーブ
ル(図21)に登録されている要素の位置を規定するた
めの寸法線仮発生が行われる。ステップC18において
断面穴要素テーブル(図21)から要素抽出される。既
に述べたように、この断面穴要素テーブルには、要素解
析の結果、穴の種別が特定されたデータが格納されてい
る。このような同種の要素が複数あるかどうかが判定さ
れる(ステップC19)。本例では、要素(9) および(1
0)のタップ穴要素と、要素(11)および(12)のタップ穴要
素が該当する。次いで中心線がX方向かどうかが判定さ
れ(ステップC201)、Y方向である場合には(ステ
ップC201でNO)、図形左端から最も左の要素中心
までのX方向寸法線および要素中心間の寸法線を、同一
段において、先発生している寸法線と段を変えて、すな
わちさらに外側に仮発生する(ステップC211)。図
13に表れているように、2つのタップ穴要素の中心線
を延長するようにして、寸法補助線が引き出され、左側
のタップ穴の中心線と図形左端間距離に相当する寸法線
と、両タップ穴間距離に相当する寸法線とが、同一段に
おいて発生させられている。同様のことが中心線がX方
向である場合にも行われる(ステップC221)。
【0085】かかる段面穴要素が単数である場合(ステ
ップC19でNO)にも、その中心線がX方向かY方向
かに応じて、上記と同様に、寸法線が仮発生させられる
(ステップC20,C21,C22)。
【0086】こうして断面穴要素についてのX方向寸法
線あるいはY方向寸法線の仮発生が終了すると(ステッ
プC23でYES)、所望のアルゴリズムにしたがっ
て、重複あるいは不要寸法線を削除した後(ステップC
24)、ステップDの寸法線レイアウト修正ステップに
移る。なお、重複寸法線が仮発生の段階で起こらないよ
うにしておけば、このステップC24は省略してもよく
なる。
【0087】図13は、上記した順序にしたがって、必
要なX方向寸法線およびY方向寸法線が仮発生させられ
た状態を示している。かかる寸法線は、45度面取り要
素(これについては後述)を除いて、外形線およびその
内部の円要素の位置、並びに断面穴要素位置を特定する
ことはできる。しかしながら、矢印付き寸法線と寸法補
助線との交差部が多く、非常に見にくい寸法記入態様と
なっている。寸法線レイアウト修正ステップDは、この
ような見にくい寸法線記入態様を、より見やすい態様に
修正するステップである。
【0088】すなわち、ステップD01において、同一
領域において、複数段仮発生しているX方向寸法線を、
最大値が大きいものほど(換言すると、寸法線全長が長
いものほど)図形から遠い段に位置するように並べかえ
る。また、ステップD02において、同一領域において
複数段仮発生しているY方向寸法線を、最大値が大きい
ものほど図形から遠い段に位置するように並べかえる。
これらの並べ替えは、具体的には前述の仮発生寸法テー
ブル内のデータをソートすることによって行われる。そ
の結果、図13に表れている寸法線は、図14に示すよ
うに並べかえられる。だたし、すでに述べたように、X
方向寸法線およびY方向寸法線の双方の記入が必要な外
形斜線分要素については、寸法仮発生処理において最初
に仮発生させたまま固定させ、最も図形に近い位置にこ
れらの寸法線が記入されるようにする。
【0089】その他の各テーブルに基づくX方向寸法線
およびY方向寸法線の仮発生の順序は、このような最終
的なレイアウト修正を前提とするならば、任意の順序で
あってよいことが理解されよう。
【0090】以上でX方向寸法線の記入およびY方向寸
法線の記入が確定する。次いで、斜め方向に延びる引き
出し線による寸法記入ステップEに移る。ステップE0
1において、45度面取りテーブル(図18)中の要素
につき、引き出し線による寸法記入を行う。本例の場
合、要素(5) が該当する。テーブル中の座標データよ
り、面取り寸法「C3」との文字列が自動発生させられ
るとともに、図13に示すように、この面取り寸法が記
入される。
【0091】なお、本例においては、同一の45度の面
取り要素が1つであるが、仮に同一の面取り要素が複数
存在する場合には、かかる面取り要素の個数が自動的に
計数され、寸法文字列中に、個数を表す数字が自動発生
させられる。
【0092】次に、ステップE02において、円弧要素
テーブル(図19)中の要素につき、引き出し線による
寸法記入が行われる。本例については該当しないが、か
かる寸法記入の手法は、上記ステップE01の45度面
取り要素についての寸法記入と同様である。
【0093】次いで、断面穴要素テーブル(図21)中
の要素につき、引き出し線による寸法記入操作が行われ
る。まず、ステップE03において、断面穴要素中の要
素を抽出し、次いで、ステップE04において、同種の
断面穴要素の個数が計算される。本例については、図2
1の断面穴要素テーブル中の2つのM4タップ穴要素が
該当する。次いでステップE05において、同一グルー
プ他図形に同意味の引き出し寸法記入がなされているか
どうかが判断される。かかる判断の意味は、たとえば、
正面図と側面図とが存在する場合に、すでに他の図形に
同意味の寸法記入がなされている場合には、当該図形に
対する重複寸法記入を省略するためである。本例の場
合、単一の図形を対象としているので、当該ステップE
05はNOとなる。
【0094】次いでステップE06において、当該図形
または同一グループ他図形に、何の中心線かが特定され
ていない中心線があるかどうかが判断される。本例にお
いては、2つのM4タップ穴の断面が表れているので、
当該ステップの判定はNOとなり、その後、ステップE
08にあるように、当該断面穴要素に図14に表れてい
るように、引き出し寸法が記入される。もちろん、この
とき、同種の断面穴が2個あることがわかっているの
で、寸法文字列には、2−M4との個数情報が自動的に
発生させられる。ただし、このM4タップ穴の深さ情報
は、各テーブルには与えられていないので、マニュアル
によって記入する必要がある。この場合の操作手法につ
いてはさらに後述する。
【0095】上記ステップE06の判断は、たとえば図
22において、M5タップ穴断面が正面図(同図(a) )
には部分切り欠き断面によって表されているが、側面図
(同図(b) )には中心線しか表されていない場合に対応
して、この場合についても、自動的に当該M5タップ穴
の個数を自動計数するためのものである。図22に示さ
れるような場合、当該ステップE06の判定はYESと
なり、次いでステップE07において、上記中心線を当
該断面穴と同じ断面穴の中心線と判断して合計個数が計
算される。図22からわかるように、正面図には2個の
M5タップ穴が表れており、側面図には2本の中心線が
表れているから、このM5タップ穴の個数は、自動的に
4個と計算される。
【0096】こうして全ての断面穴要素についての引き
出し線による寸法記入が終わると(ステップE09にお
いてYES)、その時点での記入済寸法を確定し、確定
時点へ仮発生寸法線テーブルを用いて図面ファイルの更
新を行う(ステップE10)。CRT画面上には、こう
して確定した寸法付き図形が表示される(ステップF0
1)。
【0097】なお、先に述べたように、この時点におい
てもなお、M4タップ穴要素の深さが確定しておらず、
また、図面として完成させるためには、この深さが記入
されなければならない。本実施例においては、この場
合、図14に破線で囲んで示す部分を、たとえば色を変
えて点滅させられるなどして、手動入力するべき箇所で
あることをオペレータに知覚させる(ステップF0
2)。オペレータ(設計者)は、キーボード等を通じ
て、深さ寸法を入力すると(ステップF03でYES)
その記入された深さ寸法を組み込む図面ファイル修正が
行われ(ステップF04)、その結果を表示する(ステ
ップF05)。
【0098】以上の結果、最終的に図14に示すような
寸法線記入がほぼ自動的に行われたことになる。
【0099】なお、一つの立体の形状を表現する場合
に、正面図、平面図、側面図等、複数個の図面を用いる
場合がある。この場合は、これらの図を同一グループと
判断して、とりわけ上記ステップE04ないしE08に
ついて説明したような要素の個数演算が自動的に行われ
る。
【0100】上述した実施例によれば、寸法記入を行う
べき図形を範囲指定するだけで、自動的に、あるいはほ
ぼ自動的に、その図形を特定する寸法線を適切なレイア
ウトにおいて記入することができるのであり、従前のC
ADシステムにおける寸法記入方法に比較して、著しく
自動化が促進され、図面作成の時間を著しく短縮するこ
とができる。
【0101】もちろん、本願発明の範囲は上述した実施
例に限定されるものではない。本願の請求項には、図3
ないし図10のフローチャートによって示される複数の
手順を部分的にピックアップしたものとして把握される
複数の発明を記載してあることに留意するべきである。
上述の手法に加えて、さらに特別な場合についての寸法
記入を自動的に行うアルゴリズムを追加したとしても、
本願の各請求項に記載された発明が包含するステップを
含む限り、全て本願発明の技術的範囲に属するのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】CADシステムの一例の構成を示す模式図であ
る。
【図2】本願発明にかかる寸法自動記入装置の機能ブロ
ック図である。
【図3】本願発明による寸法記入処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図4】本願発明による寸法記入処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図5】本願発明による寸法記入処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図6】本願発明による寸法記入処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図7】本願発明による寸法記入処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図8】本願発明による寸法記入処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図9】本願発明による寸法記入処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図10】本願発明による寸法記入処理の手順の一例を
示すフローチャートである。
【図11】CRT画面上において図形に対し寸法を記入
するべき領域を指定した状態の説明図である。
【図12】図形の構成要素の説明図であり、各要素に番
号を付してある。
【図13】図形に対し、X方向寸法線とY方向寸法線と
を仮発生させた状態の説明図である。ただし、この仮発
生させられた寸法は、CRT画面上にはいまだ表示され
ない。
【図14】図形に対して仮発生させられたX方向寸法線
およびY方向寸法線のレイアウト修正を行い、かつ、斜
線引き出し線による寸法記入が行われた状態を示す説明
図である。CRT画面上には、この状態が表示される。
【図15】図12の図形を構成する全ての要素の図形デ
ータファイルの説明図である。
【図16】(a) はX方向寸法線作成用テーブルの説明図
であり、(b) はその修正後の説明図である。
【図17】(a) はY方向寸法線作成用テーブルの説明図
であり、(b) はその修正後の説明図である。
【図18】45度面取り要素テーブルの説明図である。
【図19】円弧要素テーブルの説明図である。
【図20】円要素テーブルの説明図である。
【図21】断面穴要素テーブルの説明図である。
【図22】本願発明の他の寸法記入例の説明図である。
【図23】本願発明の他の寸法記入例の説明図である。
【図24】従来の寸法記入方法例の説明図である。
【図25】従来の寸法記入方法例の説明図である。
【図26】従来の寸法記入方法例の説明図である。
【図27】図24および図26の寸法記入方法の不具合
例の説明図である。
【図28】図25の従来法による不具合例の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 表示装置 20 入力装置 30 処理部 31 寸法線作成用テーブル形成・要素登録手段 32 X・Y方向寸法線作成用テーブル修正手段 33 X・Y方向寸法線仮発生手段 34 X・Y方向寸法線レイアウト修正手段 35 引き出し寸法線発生手段 37 図面要素ファイル 37a 図形要素ファイル 40 出力装置 50 寸法線作成用テーブル 51 X方向寸法線作成用テーブル 52 Y方向寸法線作成用テーブル 53 45°面取り要素テーブル 54 円弧要素テーブル 55 円要素テーブル 56 断面穴要素テーブル

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作成された図形の外形線を構成する要素
    が線分であり、この線分は少なくとも始点と終点の各座
    標によって定義されるCADシステムにおける図形外形
    寸法自動記入方法であって、次の各ステップを含むこと
    を特徴とするもの。 A:次の各ステップを含むテーブル形成・要素登録ステ
    ップ、(a-1) 水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線
    引き出し方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブル
    に登録し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引
    き出し方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに
    登録するステップ、(a-2) 所定の斜線分要素を抽出して
    これを寸法補助線引き出し方向情報とともに上記X方向
    寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テーブ
    ルの双方に登録するステップ、 C:次の各ステップを含む寸法線仮発生ステップ、(c-
    1) 斜線分要素につき、上記X方向寸法線作成用テーブ
    ルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参照して寸法線
    を仮発生させるステップ、(c-2) 上記X方向寸法線作成
    用テーブルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参照
    し、水平線分要素および垂直線分要素につき、原則的に
    すでに発生している寸法線と段を変えて寸法線を仮発生
    させるステップ、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
    外側段に位置するように入れ替える寸法線レイアウト修
    正ステップ。
  2. 【請求項2】 作成された図形の外形線を構成する要素
    が線分であり、この線分は少なくとも始点と終点の各座
    標によって定義されるCADシステムにおける図形外形
    寸法自動記入方法であって、次の各ステップを含むこと
    を特徴とするもの。 A:次の各ステップを含むテーブル形成・要素登録ステ
    ップ、(a-1) 水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線
    引き出し方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブル
    に登録し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引
    き出し方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに
    登録するステップ、(a-2) 所定の斜線分要素を抽出して
    これを寸法補助線引き出し方向情報とともに上記X方向
    寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テーブ
    ルの双方に登録するステップ、 B:次の各ステップを含むテーブル修正ステップ、(b-
    1) 水平線分要素につながる斜線分要素が存在する場合
    には、当該水平線分要素の始点または終点座標を上記斜
    線分要素の端点座標と置き換えた上、上記X方向寸法線
    作成用テーブルおよび必要な場合には上記Y方向寸法線
    作成用テーブルを修正するステップ、(b-2) 垂直線分要
    素につながる斜線分要素が存在する場合には、当該垂直
    線分要素の始点または終点座標を上記斜線分要素の端点
    座標と置き換えた上、上記Y方向寸法線作成用テーブル
    および必要な場合には上記X方向寸法線作成用テーブル
    を修正するステップ、 C:次の各ステップを含む寸法線仮発生ステップ、(c-
    1) 上記斜線分要素につき、上記X方向寸法線作成用テ
    ーブルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参照して寸
    法線を仮発生させるステップ、(c-2) 上記X方向寸法線
    作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参
    照し、これらテーブルに登録されている要素にき、原則
    的にすでに発生している寸法線と段を変えて寸法線を仮
    発生させるステップ、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
    外側段に位置するように入れ替える寸法線レイアウト修
    正ステップ。
  3. 【請求項3】 作成された図形の外形線を構成する要素
    が線分および円弧であり、線分は少なくとも始点と終点
    の各座標によって定義され、円弧は少なくとも始点と終
    点の各座標および半径値によって定義される(ただし、
    中心座標と半径値および始点、終点の角度座標によって
    実質的に同等に定義される場合も含む)CADシステム
    における図形外形寸法自動記入方法であって、次の各ス
    テップを含むことを特徴とするもの。 A:次の各ステップを含むテーブル形成・要素登録ステ
    ップ、(a-1) 水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線
    引き出し方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブル
    に登録し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引
    き出し方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに
    登録するステップ、(a-2) 斜線分要素のうち、45度面
    取り要素以外の斜線分要素を抽出してこれを寸法補助線
    引き出し方向情報とともに上記X方向寸法線作成用テー
    ブルおよびY方向寸法線作成用テーブルの双方に登録す
    るステップ、(a-3) 斜線分要素のうち、45度面取り要
    素を抽出してこれを45度面取り要素テーブルに登録す
    るステップ、(a-4) コーナ円弧線要素を抽出してこれを
    円弧線要素テーブルに登録するステップ、 B:次の各ステップを含むテーブル修正ステップ、(b-
    1) 水平線分要素につながる斜線分要素、45度面取り
    要素またはコーナ円弧線要素が存在する場合には、当該
    水平線分要素の始点または終点座標を上記斜線分要素、
    面取り要素またはコーナ円弧線要素の端点座標と置き換
    えた上、上記X方向寸法線作成用テーブルおよび必要な
    場合には上記Y方向寸法線作成用テーブルを修正するス
    テップ、(b-2) 垂直線分要素につながる斜線分要素、4
    5度面取り要素またはコーナ円弧線要素が存在する場合
    には、当該垂直線分要素の始点または終点座標を上記面
    取り要素またはコーナ円弧線要素の端点座標と置き換え
    た上、上記Y方向寸法線作成用テーブルおよび必要な場
    合には上記X方向寸法線作成用テーブルを修正するステ
    ップ、 C:次の各ステップを含む寸法線仮発生ステップ、(c-
    1) 45度面取り要素以外の斜線分要素につき、上記X
    方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テ
    ーブルを参照して寸法線を仮発生させるステップ、(c-
    2) 上記X方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法
    線作成用テーブルを参照し、これらテーブルに登録され
    ている要素につき、原則的にすでに発生している寸法線
    と段を変えて寸法線を仮発生させるステップ、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
    外側段に位置するように入れ替える寸法線レイアウト修
    正ステップ E:45度面取り要素、コーナ円弧線要素につき、引き
    出し線による寸法記入を行うステップ。
  4. 【請求項4】 作成された図形を構成する要素が線分、
    円弧および円であり、線分は少なくとも始点と終点の各
    座標によって定義され、円弧は少なくとも始点と終点の
    各座標および半径値によって定義され(ただし、中心座
    標と半径値および始点、終点の角度座標によって実質的
    に同等に定義される場合も含む) 、円は少なくとも中心
    座標と半径値によって定義されるCADシステムにおけ
    る寸法自動記入方法であって、次の各ステップを含むこ
    とを特徴とするもの。 A:次の各ステップを含むテーブル形成・要素登録ステ
    ップ、(a-1) 水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線
    引き出し方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブル
    に登録し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引
    き出し方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに
    登録するステップ、(a-2) 斜線分要素のうち、45度面
    取り要素以外の斜線分要素を抽出してこれを寸法補助線
    引き出し方向情報とともに上記X方向寸法線作成用テー
    ブルおよびY方向寸法線作成用テーブルの双方に登録す
    るステップ、(a-3) 斜線分要素のうち、45度面取り要
    素を抽出してこれを45度面取り要素テーブルに登録す
    るステップ、(a-4) 円弧線要素を抽出してこれを円弧線
    要素テーブルに登録するステップ、(a-5) 円要素を抽出
    してこれを円要素テーブルに登録するステップ、 B:次の各ステップを含むテーブル修正ステップ、(b-
    1) 水平線分要素につながる斜線分要素、45度面取り
    要素または図形コーナ円弧線要素が存在する場合には、
    当該水平線分要素の始点または終点座標を上記斜線分要
    素、45度面取り要素または図形コーナ円弧線要素の端
    点座標と置き換えた上、上記X方向寸法線作成用テーブ
    ルおよび必要な場合には上記Y方向寸法線作成用テーブ
    ルを修正するステップ、(b-2) 垂直線分要素につながる
    斜線分要素、45度面取り要素または図形コーナ円弧線
    要素が存在する場合には、当該垂直線分要素の始点また
    は終点座標を上記斜線分要素、45度面取り要素または
    図形コーナ円弧線要素の端点座標と置き換えた上、上記
    Y方向寸法線作成用テーブルおよび必要な場合には上記
    X方向寸法線作成用テーブルを修正するステップ。 C:次の各ステップを含む寸法線仮発生ステップ、(c-
    1) 45度面取り要素以外の斜線分要素につき、上記X
    方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テ
    ーブルを参照して寸法線を仮発生するステップ、(c-2)
    上記X方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作
    成用テーブルを参照し、これらテーブルに登録されてい
    る要素につき、原則的にすでに発生している寸法線と段
    を変えて寸法線を仮発生するステップ、(c-3) 上記円要
    素テーブルを参照し、同種の円要素についてこれらの中
    心位置が寸法的に規定されるように、X方向寸法線およ
    びY方向寸法線を原則的にすでに発生している寸法線と
    段を変えて同一段に仮発生するステップ、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
    外側段に位置するように入れ替える寸法線レイアウト修
    正ステップ、 E:45度面取り要素、図形コーナ円弧線要素、円要素
    につき、引き出し線による寸法記入を行うステップ。
  5. 【請求項5】 作成された図形を構成する要素が線分、
    円弧および円であり、線分は少なくとも始点と終点の各
    座標によって定義され、円弧は少なくとも始点と終点の
    各座標および半径値によって定義され(ただし、中心座
    標と半径値および始点、終点の角度座標によって実質的
    に同等に定義される場合も含む) 、円は少なくとも中心
    座標と半径値によって定義されるCADシステムにおけ
    る寸法自動記入方法であって、次の各ステップを含むこ
    とを特徴とするもの。 A:次の各ステップを含むテーブル形成・要素登録ステ
    ップ、(a-1) 水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線
    引き出し方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブル
    に登録し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引
    き出し方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに
    登録するステップ、(a-2) 斜線分要素のうち、45度面
    取り要素以外の斜線分要素を抽出してこれを寸法補助線
    引き出し方向情報とともに上記X方向寸法線作成用テー
    ブルおよびY方向寸法線作成用テーブルの双方に登録す
    るステップ、(a-3) 斜線分要素のうち、45度面取り要
    素を抽出してこれを45度面取り要素テーブルに登録す
    るステップ、(a-4) 円弧線要素を抽出してこれを円弧線
    要素テーブルに登録するステップ、(a-5) 円要素を抽出
    して円要素テーブルに登録するステップ、(a-6) 断面穴
    要素群を抽出してこれらの要素群によって形成される断
    面穴の種類を特定し、これを断面穴要素テーブルに登録
    するステップ。 B:次の各ステップを含むテーブル修正ステップ、(b-
    1) 水平線分要素につながる斜線分要素、45度面取り
    要素または図形コーナ円弧線要素が存在する場合には、
    当該水平線分要素の始点または終点座標を上記斜線分要
    素、45度面取り要素または図形コーナ円弧線要素の端
    点座標と置き換えた上、上記X方向寸法線作成用テーブ
    ルおよび必要な場合には上記Y方向寸法線作成用テーブ
    ルを修正するステップ、(b-2) 垂直線分要素につながる
    斜線分要素、45度面取り要素または図形コーナ円弧線
    要素が存在する場合には、当該垂直線分要素の始点また
    は終点座標を上記斜線分要素、45度面取り要素または
    図形コーナ円弧線要素の端点座標と置き換えた上、上記
    Y方向寸法線作成用テーブルおよび必要な場合には上記
    X方向寸法線作成用テーブルを修正するステップ。 C:次の各ステップを含む寸法線仮発生ステップ、(c-
    1) 45度面取り要素以外の斜線分要素につき、上記X
    方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テ
    ーブルを参照して寸法線を仮発生するステップ、(c-2)
    上記X方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作
    成用テーブルを参照し、これらのテーブルに登録されて
    いる要素につき、原則的にすでに発生している寸法線と
    段を変えて寸法線を仮発生するステップ、(c-3) 上記円
    要素テーブルを参照し、同種の円要素についてこれらの
    中心位置が寸法的に規定されるように、X方向寸法線お
    よびY方向寸法線を原則的にすでに発生している寸法線
    と段を変えて同一段に仮発生するステップ、(c-4) 断面
    穴要素テーブルを参照し、同種の断面穴要素についてこ
    れらの中心位置が寸法的に規定されるようにX方向寸法
    線またはY方向寸法線を、原則的にすでに発生している
    寸法線と段を変えて同一段に発生するステップ、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
    外側段に位置するように入れ替える寸法線レイアウト修
    正ステップ。 E:45度面取り要素、図形コーナ円弧線要素、円要
    素、断面穴要素につき、引き出し線による寸法記入を行
    うステップ。
  6. 【請求項6】 上記ステップ(c-2) は、同一のY座標に
    おいて複数の水平線分が存在する場合には、原点側の線
    分のX方向寸法線と、この線分の終点と原点から遠い側
    の線分の始点間のX方向寸法線を同一段に発生するとと
    もに、同一のX座標において複数の垂直線分が存在する
    場合には、原点側の線分のY方向寸法線と、この線分の
    終点と原点より遠い側の線分の始点間のY方向寸法線と
    を同一段に発生するようにしてある、請求項1ないし5
    のいずれかの方法。
  7. 【請求項7】 作成された図形の少なくとも外形線を構
    成するすべての要素のX座標の最大値および最小値、な
    らびに、Y座標の最大値および最小値から、上記図形を
    包含する最小の矩形領域を規定し、この矩形領域を基準
    として寸法線のレイアウトを行うようにした、請求項1
    ないし6のいずれかの方法。
  8. 【請求項8】 上記X方向寸法線作成用テーブルおよび
    Y方向寸法線作成用テーブルに登録される補助線引き出
    し方向情報は、原則的に図形の外側に補助線を引き出す
    ことを示すものである、請求項1ないし7のいずれかの
    方法。
  9. 【請求項9】 ステップEにおいて、寸法文字列に含ま
    れるべき個数情報を自動演算する、請求項3ないし8の
    いずれかの方法。
  10. 【請求項10】 上記ステップ(c-3) において、寸法補
    助線は、図形の外形線に近い方向に引き出される、請求
    項5ないし9のいずれかの方法。
  11. 【請求項11】 長さ寸法の寸法値は、各テーブルに登
    録された各要素の始点の座標値および終点の座標値から
    自動演算されて記入される、請求項1ないし10のいず
    れかの方法。
  12. 【請求項12】 上記各テーブル内の情報によっては特
    定できない寸法記入情報の存在をオペレータに知覚さ
    せ、手動入力させるステップをさらに含んでいる、請求
    項1ないし11のいずれかの方法。
  13. 【請求項13】 作成された図形の外形線を構成する要
    素が線分であり、この線分は少なくとも始点と終点の各
    座標によって定義されるCADシステムにおける図形外
    形寸法自動記入装置であって、次の各手段を含むことを
    特徴とするもの。 A:水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し
    方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブルに登録
    し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し
    方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに登録
    し、所定の斜線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き
    出し方向情報とともに上記X方向寸法線作成用テーブル
    およびY方向寸法線作成用テーブルの双方に登録する機
    能を少なくとも含む、寸法線作成用テーブル形成手段、 C:斜線分要素につき、上記X方向寸法線作成用テーブ
    ルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参照して寸法線
    を仮発生させるとともに、上記X方向寸法線作成用テー
    ブルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参照し、これ
    らのテーブルに登録されている要素につき、原則的にす
    でに発生している寸法線と段を変えて寸法線を仮発生さ
    せる機能を少なくとも含む、寸法線仮発生手段、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
    外側段に位置するように入れ替える機能を有する、寸法
    線レイアウト修正手段。
  14. 【請求項14】 作成された図形の外形線を構成する要
    素が線分であり、この線分は少なくとも始点と終点の各
    座標によって定義されるCADシステムにおける図形外
    形寸法自動記入方法であって、次の各ステップを含むこ
    とを特徴とするもの。 A:水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し
    方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブルに登録
    し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し
    方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに登録
    し、所定の斜線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き
    出し方向情報とともに上記X方向寸法線作成用テーブル
    およびY方向寸法線作成用テーブルの双方に登録する機
    能を少なくとも含む、寸法線作成用テーブル形成手段、 B:水平線分要素につながる斜線分要素が存在する場合
    には、当該水平線分要素の始点または終点座標を上記斜
    線分要素の端点座標と置き換えた上、上記X方向寸法線
    作成用テーブルおよび必要な場合には上記Y方向寸法線
    作成用テーブルを修正するとともに、垂直線分要素につ
    ながる斜線分要素が存在する場合には、当該垂直線分要
    素の始点または終点座標を上記斜線分要素の端点座標と
    置き換えた上、上記Y方向寸法線作成用テーブルおよび
    必要な場合には上記X方向寸法線作成用テーブルを修正
    する機能を少なくとも含む、テーブル修正手段、 C:上記斜線分要素につき、上記X方向寸法線作成用テ
    ーブルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参照して寸
    法線を仮発生させるとともに、上記X方向寸法線作成用
    テーブルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参照し、
    これらテーブルに登録されている要素にき、原則的にす
    でに発生している寸法線と段を変えて寸法線を仮発生さ
    せる機能を少なくとも含む、寸法線仮発生手段、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
    外側段に位置するように入れ替える寸法線レイアウト修
    正手段。
  15. 【請求項15】 作成された図形の外形線を構成する要
    素が線分および円弧であり、線分は少なくとも始点と終
    点の各座標によって定義され、円弧は少なくとも始点と
    終点の各座標および半径値によって定義される(ただ
    し、中心座標と半径値および始点、終点の角度座標によ
    って実質的に同等に定義される場合も含む)CADシス
    テムにおける図形外形寸法自動記入装置であって、次の
    各手段を含むことを特徴とするもの。 A:水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し
    方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブルに登録
    し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し
    方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに登録
    し、斜線分要素のうち、45度面取り要素以外の斜線分
    要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し方向情報とと
    もに上記X方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法
    線作成用テーブルの双方に登録し、斜線分要素のうち、
    45度面取り要素を抽出してこれを45度面取り要素テ
    ーブルに登録し、かつ、コーナ円弧線要素を抽出してこ
    れを円弧線要素テーブルに登録する機能を少なくとも含
    む、寸法線作成用テーブル形成手段、 B:水平線分要素につながる面取り要素またはコーナ円
    弧線要素が存在する場合には、当該水平線分要素の始点
    または終点座標を上記面取り要素またはコーナ円弧線要
    素の端点座標と置き換えた上、上記X方向寸法線作成用
    テーブルおよび必要な場合には上記Y方向寸法線作成用
    テーブルを修正するとともに、垂直線分要素につながる
    面取り要素またはコーナ円弧線要素が存在する場合に
    は、当該垂直線分要素の始点または終点座標を上記面取
    り要素またはコーナ円弧線要素の端点座標と置き換えた
    上、上記Y方向寸法線作成用テーブルおよび必要な場合
    には上記X方向寸法線作成用テーブルを修正する機能を
    少なくとも含む、テーブル修正手段、 C:45度面取り要素以外の斜線分要素につき、上記X
    方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テ
    ーブルを参照して寸法線を仮発生させ、次いで上記X方
    向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テー
    ブルを参照し、水平線要素および垂直線要素につき、原
    則的にすでに発生している寸法線と段を変えて寸法線を
    仮発生させる機能を少なくとも含む、寸法線仮発生手
    段、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
    外側段に位置するように入れ替える機能を有する、寸法
    線レイアウト修正手段、 E:45度面取り要素、コーナ円弧線要素につき、引き
    出し線による寸法記入を行う機能を少なくとも含む、引
    き出し寸法形成手段。
  16. 【請求項16】 作成された図形を構成する要素が線
    分、円弧および円であり、線分は少なくとも始点と終点
    の各座標によって定義され、円弧は少なくとも始点と終
    点の各座標および半径値によって定義され(ただし、中
    心座標と半径値および始点、終点の角度座標によって実
    質的に同等に定義される場合も含む) 、円は少なくとも
    中心座標と半径値によって定義されるCADシステムに
    おける寸法自動記入装置であって、次の各手段を含むこ
    とを特徴とするもの。 A:水平線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し
    方向情報とともにX方向寸法線作成用テーブルに登録
    し、垂直線分要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し
    方向情報とともにY方向寸法線作成用テーブルに登録
    し、斜線分要素のうち、45度面取り要素以外の斜線分
    要素を抽出してこれを寸法補助線引き出し方向情報とと
    もに上記X方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法
    線作成用テーブルの双方に登録し、斜線分要素のうち、
    45度面取り要素を抽出してこれを45度面取り要素テ
    ーブルに登録し、円弧線要素を抽出してこれを円弧線要
    素テーブルに登録し、円要素を抽出して円要素テーブル
    に登録する機能を少なくとも有する寸法線作成用テーブ
    ル形成手段、 B:水平線分要素につながる面取り要素または図形コー
    ナ円弧線要素が存在する場合には、当該水平線分要素の
    始点または終点座標を上記面取り要素または図形コーナ
    円弧線要素の端点座標と置き換えた上、上記X方向寸法
    線作成用テーブルおよび必要な場合には上記Y方向寸法
    線作成用テーブルを修正するとともに、垂直線分要素に
    つながる面取り要素または図形コーナ円弧線要素が存在
    する場合には、当該垂直線分要素の始点または終点座標
    を上記面取り要素または図形コーナ円弧線要素の端点座
    標と置き換えた上、上記Y方向寸法線作成用テーブルお
    よび必要な場合には上記X方向寸法線作成用テーブルを
    修正する機能を少なくとも有するテーブル修正手段、 C:45度面取り要素以外の斜線分要素につき、上記X
    方向寸法線作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テ
    ーブルを参照して寸法線を仮発生し、上記X方向寸法線
    作成用テーブルおよびY方向寸法線作成用テーブルを参
    照し、原則的にすでに発生している寸法線と段を変えて
    寸法線を仮発生し、上記円要素テーブルを参照し、同種
    の円要素についてこれらの中心位置が寸法的に規定され
    るように、X方向寸法線およびY方向寸法線を原則的に
    すでに発生している寸法線と段を変えて同一段に仮発生
    する機能を少なくとも有する寸法線仮発生手段、 D:各段の寸法線を、原則的に最大値の大きいものほど
    外側段に位置するように入れ替える寸法線レイアウト修
    正手段、 E:45度面取り要素、図形コーナ円弧要素、円要素に
    つき、引き出し線による寸法記入を行う機能を少なくと
    も含む、引き出し寸法形成手段。
  17. 【請求項17】 上記寸法線作成用テーブル形成手段A
    は、断面穴要素群を抽出してこれらの要素群によって形
    成される断面穴の種類を特定し、これを断面穴要素テー
    ブルに登録する機能をさらに含んでおり、 上記寸法線仮発生手段Cは、断面穴要素テーブルを参照
    し、同種の断面穴要素についてこれらの中心位置が寸法
    的に規定されるようにX方向寸法線またはY方向寸法線
    を、原則的にすでに発生している寸法線と段を変えて同
    一段に発生する機能をさらに含んでおり、 上記引き出し寸法形成手段Eは、断面穴要素につき、引
    き出し線による寸法記入を行う機能をさらに含んでい
    る、請求項16の装置。
  18. 【請求項18】 上記寸法線仮発生手段Cは、同一のY
    座標において複数の水平線分が存在する場合には、原点
    に近い線分のX方向寸法線と、この線分の終点と原点か
    ら遠い側の水平線分の始点間のX方向寸法線を同一段に
    発生するとともに、同一のX座標において複数の垂直線
    分が存在する場合には、原点側垂直線分のY方向寸法線
    と、この垂直線分の終点と原点から遠い側の垂直線分の
    始点間のY方向寸法線を同一段に発生するようにしてあ
    る、請求項13ないし17のいずれかの装置。
  19. 【請求項19】 上記X方向寸法線作成用テーブルおよ
    びY方向寸法線作成用テーブルに登録される補助線引き
    出し方向情報は、原則的に図形の外側に寸法線を引き出
    すことを示すものである、請求項13ないし18のいず
    れかの装置。
  20. 【請求項20】 上記寸法線仮発生手段Cは、各テーブ
    ルに登録された各要素の始点の座標値および終端の座標
    値から長さ寸法値を自動演算する手段をさらに含んでい
    る、請求項13なしい18のいずれかの装置。
  21. 【請求項21】 上記各テーブル内の情報によっては特
    定できない寸法記入情報の存在をオペレータに知覚させ
    る手段をさらに含んでいる、請求項13ないし19のい
    ずれかの装置。
  22. 【請求項22】 作成された図形の少なくとも外形線を
    構成するすべての要素のX座標の最大値および最小値、
    ならびに、Y座標の最大値および最小値から、上記図形
    を包含する最小の矩形領域を規定する手段をさらに含ん
    でおり、上記寸法線仮発生手段Cがこの矩形領域を基準
    として寸法線を発生するようにした、請求項13なしい
    21のいずれかの装置。
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