JPH07334483A - データ駆動型情報処理装置 - Google Patents

データ駆動型情報処理装置

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JPH07334483A
JPH07334483A JP6123959A JP12395994A JPH07334483A JP H07334483 A JPH07334483 A JP H07334483A JP 6123959 A JP6123959 A JP 6123959A JP 12395994 A JP12395994 A JP 12395994A JP H07334483 A JPH07334483 A JP H07334483A
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Takashi Renguu
隆司 廉隅
Goji Muramatsu
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    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
    • G06F9/448Execution paradigms, e.g. implementations of programming paradigms
    • G06F9/4494Execution paradigms, e.g. implementations of programming paradigms data driven

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単で規模が小さく、かつ、不必要に
動作を停止させずに初期化処理を行なうことが可能なデ
ータ駆動型情報処理装置を提供する。 【構成】 データ駆動型情報処理装置31は、データパ
ケットに含まれる初期化要求命令を検出するための要求
検出部301と、外部から入力されたリセット信号また
は要求検出部301からの所定の信号に応答してメモリ
106から初期化情報を読出すためのデータパケットを
生成する初期化情報読出要求生成部303と、読出した
初期化情報に基づいて初期化データパケットを生成する
初期化データパケット生成部213とを含む。メモリ1
06には、演算情報と初期化情報とが予め記憶されてい
る。演算部205は、データパケットに含まれる命令情
報に従って初期化情報と演算情報とを選択的に読出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、初期化機能を有したデ
ータ駆動型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理や各種シミュレーションなどの
さまざまな分野で、情報処理装置の性能向上に対する要
求がある。情報処理装置の処理性能を向上させるための
方式の1つに並列処理方式がある。データ駆動型情報処
理装置は、並列処理方式を採用したアーキテクチャーで
ある。
【0003】従来のノイマン型の情報処理装置では、予
め種々の命令がプログラムとしてメモリに記憶されてい
る。このメモリのアドレスが、プログラムカウンタによ
って逐次指定されることにより、個々の命令が順次読出
されて実行される。一方、並列処理方式を採用している
データ駆動型情報処理装置は、プログラムカウンタによ
る逐次的な命令の実行という概念をもたない非ノイマン
型の情報処理装置である。データ駆動型情報処理装置
は、「ある処理に必要なデータがすべて揃い、かつ、そ
の処理に必要な演算装置などのハードウェア資源が割当
てられたときに処理を行なう。」という規則に従って動
作する。したがって、データ駆動型情報処理装置は、デ
ータの流れに従って複数の命令に関する動作を同時に進
行させること、すなわち、データフロープログラムを並
列的に実行することが可能である。なお、処理に必要な
データがすべて揃った状態を「発火」という。また、デ
ータを揃えるために入力データの待合せを行なわせるこ
とを「発火制御」という。プログラムの並列処理によ
り、データ駆動型情報処理装置を用いた場合には、演算
の所要時間が大幅に短縮すると見做されている。
【0004】データ駆動型情報処理装置に対するデータ
の入出力およびデータ駆動型情報処理装置の内部でのデ
ータの搬送は、データパケットを用いて行なわれる。デ
ータパケットは、たとえば、オペランドデータと命令情
報と行先情報と世代情報となどを含む。オペランドデー
タは、処理対象となるデータである。命令情報は、処理
内容を指定するための情報である。行先情報は、データ
パケットの送り先を指定するための情報である。世代情
報は、複数組のデータに対して発火制御が行なわれる場
合に、同じ組のデータを識別するための情報である。
【0005】図28は、一般的なデータ駆動型情報処理
装置のブロック構成図である。データ駆動型情報処理装
置91(以下、単に「装置91」という)は、処理を実
行するにあたり、必要に応じて2つのオペランドデータ
を待合せさせる。装置91は、合流部901と、発火制
御部902と、演算部905と、データメモリ906
と、プログラム記憶部907と、分岐部909とを含
む。
【0006】合流部901は、装置91の外部からと内
部からとのデータパケットの入力経路を合流させる。合
流部901は、入力されたデータパケットを発火制御部
903へ送る。発火制御部903は、データパケットに
含まれる命令情報が指定する処理が2つのオペランドデ
ータを必要とする場合に、異なる2つのデータパケット
に含まれるオペランドデータを待合せさせる。発火制御
部903は、オペランドデータを待合せさせるためのメ
モリ(図示せず)を含む。発火制御部903は、必要と
する2つのオペランドデータが揃い次第、2つのオペラ
ンドデータを1つのデータパケットに格納して演算部9
05へ送る。
【0007】演算部905は、オペランドデータに対し
て命令情報に基づいた算術演算や論理演算などの処理を
施す。データメモリ906は、演算部905が演算処理
を行なうために用いる演算用のデータ(以下、「演算情
報」という)を格納している。演算部905は、必要に
応じてデータメモリ906から演算情報を読出したり、
データメモリ906に対してデータの書込を行なう。演
算部905は、処理の結果をオペランドデータとしてデ
ータパケットに格納し、プログラム記憶部907へ送
る。
【0008】プログラム記憶部907は、データフロー
プログラムを予め記憶している。プログラム記憶部90
7は、データパケットに含まれる行先情報に基づいて、
該当するデータフロープログラムを読出す。データフロ
ープログラムは、次位の命令情報と次位の行先情報とを
含む。プログラム記憶部907は、読出した命令情報と
行先情報とをそれぞれ次位の命令情報と次位の行先情報
としてデータパケットに格納し、分岐部909へ送る。
分岐部909は、データパケットの出力経路を装置91
の外部宛と内部宛とに分岐させる。分岐部909は、デ
ータパケットの行先情報に基づいて、データパケットを
装置91の外部へ送り出すかまたは装置91の合流部9
03へ送る。
【0009】装置91の外部には、周辺装置としての初
期化部911と初期化情報メモリ912とリセット信号
入力部913とが設けられている。初期化部911は、
初期化情報メモリ912から読出した初期化情報に基づ
いて装置91を初期化するためのデータパケット(以
下、「初期化データパケット」という)を生成し、装置
91に入力する。リセット信号入力部913は、たとえ
ば、押ボタンなどのスイッチを含む。リセット信号入力
部913は、信号線915を介して装置91の内部の合
流部901と発火制御部903と演算部905とプログ
ラム記憶部907と分岐部909とに接続される。
【0010】装置91は、電源が投入された直後に、自
分自身が適正に動作する状態になるための初期化処理を
行なう。また、装置91の処理内容を変更する場合に
は、たとえば、プログラム記憶部907に別のデータフ
ロープログラムをダウンロードするために、使用者は、
記憶装置91に強制的に初期化処理を行なわせる。ここ
で、データ駆動型情報処理装置の初期化について説明す
る。
【0011】図29は、データ駆動型情報処理装置の状
態の遷移を示す模式図である。以下の説明では、データ
駆動型情報処理装置の内部に含まれる各部の状態を、
(1)電源が投入された直後の不定状態であるUnkn
ownと、(2)Unknown状態にあるときにリセ
ット処理(Reset)が行なわれた状態であるCol
dと、(3)Cold状態にあるときに初期化処理(I
nitialize)が行なわれた状態であるWarm
と、(4)Warm状態にあるときにデータパケットが
入力され、処理が実行(Execute)されている状
態であるHotとの4つに分ける。
【0012】リセットとは、各部に含まれるレジスタや
内部メモリ等に記憶されているデータをクリアする処理
をいう。実行しているプログラムがあれば、それを停止
させる。Unknown、Warm、Hotのいずれか
の状態にあるときにリセット処理が行なわれればCol
d状態となる。初期化とは、レジスタや内部メモリ等に
データをセットし、データパケットが入力されれば正常
な処理が行なわれる状態にすることである。Unkno
wn状態またはCold状態にあるときは、データパケ
ットを入力することはできるが、一般に適正な処理が行
なわれない。
【0013】図28に示した装置91の発火制御部90
3と演算部905と、プログラム記憶部907とは、図
29(a)のように、UnknownとColdとWa
rmとHotとの4つの状態で遷移する。一方、合流部
901と分岐部909とは、Cold状態とWarm状
態とが分かれておらず、図29(b)のように、Unk
nown、Cold/Warm、Hotの3つの状態で
遷移する。合流部901と分岐部909とに対しては、
初期化処理が不要である。両者は、リセット処理を行な
えば、データパケットが入力されたことに応答して適正
に動作する。
【0014】装置91を初期化するときには、装置91
の外部に設けた初期化部911を用いて、初期化データ
パケットを装置91に入力する。初期化処理を装置91
の全体、すなわち、発火制御部903と演算部905と
プログラム記憶部907とについて行なう場合には、初
期化データパケットを入力する前に装置91の内部をリ
セットして、Unknownと、Coldと、Warm
とCold/Warmと、Hotとのいずれかの状態に
ある各部をCold状態にする必要がある。なぜなら、
装置91の内部にプログラムやデータが残っていると、
それらが原因で装置91が異常停止したり、暴走したり
することがあるからである。なお、前述したように合流
部901と分岐部909とについては、初期化処理が不
要である。
【0015】操作者は、各部をリセットするためにリセ
ット信号入力部913を用いて装置91にリセット信号
を入力する。リセット信号は信号線915を介して各部
に入力される。各部は、リセット信号に応答して自己を
リセットし、Cold状態またはCold/Warm状
態となる。装置91の全体がCold状態またはCol
d/Warm状態となるための十分な時間が経過した後
に、操作者は、初期化部911を起動させ、初期化デー
タパケットを装置91に入力し、初期化処理を行なわせ
る。
【0016】装置91に入力された初期化データパケッ
トは、合流部901を経て、発火制御部903、演算部
905、プログラム記憶部907へと順に送られる。発
火制御部903と演算部905とプログラム記憶部90
7とは、それぞれ送られてきた初期化データパケットに
自己を初期化する命令情報が含まれていなければ、初期
化データパケットを次の部に送る。発火制御部903と
演算部905とプログラム記憶部907とは、送られて
きた初期化データパケットに自己に対する初期化の命令
情報が含まれていれば、自己を初期化する。発火制御部
903と演算部905とプログラム記憶部907とは、
初期化処理が完了すれば初期化データパケットを消去す
る。これにより、装置91に入力された初期化データパ
ケットが該当する機能部へ到達した時点で各部の初期化
処理が行なわれる。
【0017】一方、装置91の一部、たとえば、プログ
ラム記憶部907のデータフロープログラムの一部のみ
を変更するための初期化であれば、リセット処理を行な
う必要がない。操作者は、初期化部911に操作者91
の一部を初期化するための初期化データパケットを生成
させ、それを装置91に入力する。入力された初期化デ
ータパケットが、該当する機能部、たとえば、プログラ
ム記憶部907に到達した時点で、その機能部の初期化
処理が行なわれる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の装置
91の構成例に示したように、データ駆動型情報処理装
置を初期化する場合には、初期化データパケットを生成
するための周辺装置を初期化部として備えなければなら
ない。なぜなら、データ駆動型情報処理装置はデータパ
ケットのみを入力として受付けるからである。初期化部
は、一般に、コンピュータシステム等の情報処理装置に
より構成される。したがって、初期化部を周辺装置とし
て用いる分だけ、データ駆動型情報処理装置を組込むシ
ステムや機器等の構成が複雑になる。
【0019】このような不具合を解消するための対策と
して、以下のような関連技術が考えられる。
【0020】図30は、初期化部を内蔵したデータ駆動
型情報処理装置のブロック構成図である。図28に示し
たものと同様の機能を有するものには、同一の符号を付
けている。装置92は、合流部901と、発火制御部9
03と、演算部905と、データメモリ906と、プロ
グラム記憶部907と、分岐部909との他、初期化部
921と初期化情報メモリ923とを含む。装置92の
外部には、リセット信号入力部913と、開始アドレス
入力部925と、アドレス数入力部927とが設けられ
ている。
【0021】リセット信号入力部913は、信号線92
9と信号線930とを介して、合流部901と発火制御
部903と演算部905とプログラム記憶部907と分
岐部909とに接続される。開始アドレス入力部925
は、信号線933を介して初期化部921に接続され
る。アドレス数入力部927は、信号線935を介して
初期化部921に接続される。初期化部921は、信号
線939と信号線937とを介して初期化情報メモリ9
23に接続される。信号線937は、初期化部921か
ら初期化情報メモリ923へ、初期化情報を読出すため
のアクセス信号と、読出アドレスとを送るための信号線
である。信号線939は、初期化情報メモリ923から
初期化部921へ、読出した初期化情報を送るための信
号線である。
【0022】初期化部921から出力された初期化デー
タパケットは、バス941を介して合流部901に入力
される。
【0023】図31は、初期化部921のブロック構成
図である。初期化部921は、制御部951と、カウン
タ部953と、比較部955と、データパケット生成部
957とを含む。リセット信号を送る信号線929から
は、信号線963と、信号線965とが分岐する。信号
線961は、制御部951に接続されている。信号線9
63は、データパケット生成部957に接続されてい
る。信号線965は、カウンタ部953と比較部955
とに接続されている。
【0024】制御部951は、信号線931を介して与
えられるリセット信号に応答して初期化データパケット
を生成するためのクロック信号を発する。クロック信号
は、信号線967を介してカウンタ部953に入力され
る。カウンタ部953は、クロック信号のパルス数をカ
ウントする。カウンタ部953は、リセット信号の入力
に応答して、カウント値を「0」にリセットする。カウ
ンタ部953は、クロック信号の入力に応答してカウン
ト値を1ずつカウントアップし、カウント値を信号線9
69と信号線971とを介してデータパケット生成部9
57と比較部955とへ送る。
【0025】データパケット生成部957は、信号線9
33を介して開始アドレス入力部925(図30参照)
から送られる開始アドレスと、信号線969を介してカ
ウンタ部953から送られるカウント値とを加算して、
初期化情報メモリ923の初期化情報を読出すための読
出アドレスを生成する。データパケット生成部957
は、アクセス信号と読出アドレスとを信号線939を介
して初期化情報メモリ923へ送る。初期化情報メモリ
923からは、読出された初期化情報が信号線937を
介してデータパケット生成部957へ送られる。
【0026】データパケット生成部957は、読出した
初期化情報に基づいて初期化データパケットを生成す
る。生成された初期化データパケットは、バス941を
介して合流部901へ送られる。初期化データパケット
の生成動作は、制御部951からクロック信号が出力さ
れている限り継続される。
【0027】一方、比較部955は、カウンタ部953
から送られてくるカウント値を信号線935を介してア
ドレス数入力部927から送られてくるアドレス数と比
較する。比較部955は、カウント値がアドレス数と一
致した時点で、その旨を示す信号を信号線973を介し
て制御部951へ送る。制御部951は、比較部955
から送られてきた信号に応答して、クロック信号の発生
を停止する。これにより、初期化データパケットの生成
処理が終了する。
【0028】操作者は、装置92を初期化する場合に
は、開始アドレス入力部925とアドレス数入力部92
7とを用いて、初期化情報の読出開始アドレスと読出ア
ドレス数とを設定し、リセット信号入力部913を用い
て装置92に所定時間リセット信号を入力する。装置9
2は、リセット信号に応答して、Cold状態となる。
初期化部921は、所定時間が経過した後に、リセット
信号がON状態からOFF状態となったこと(リセット
信号の解除)に応答して、前述の初期化データパケット
の生成処理を開始する。このように、装置92は、リセ
ット信号の解除をトリガとして初期化処理を行なう。
【0029】ところで、前述した関連技術には、以下の
ような不具合がある。装置92は、初期化部921と共
に初期化情報メモリ923を内蔵しているために、構成
が複雑になり、規模が大きくなってしまう。また、初期
化部921は、リセット信号の解除をトリガとして起動
するので、操作者は、初期化処理を行なう場合には、必
ず装置92にリセット信号を入力する必要がある。した
がって、たとえば、プログラム記憶部907に記憶され
たデータフロープログラムの一部を変更するときのよう
に、装置92に動作を停止させずに初期化処理を行なわ
せたい場合であっても、リセット信号の入力に応答して
装置92はCold状態となって停止してしまう。
【0030】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、構成が簡単で規模が小さく、か
つ、不必要に動作を停止させずに初期化処理を行なうこ
とが可能なデータ駆動型情報処理装置を提供することに
ある。
【0031】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、オペランドデータを格納
するためのデータフィールドと、命令情報を格納するた
めの命令フィールドと、行先情報を格納するための行先
フィールドとを含むデータパケットを用いてデータフロ
ープログラムを実行するための装置であって、データパ
ケットを受け、ある演算処理に必要な情報を待合せさ
せ、必要な情報が揃ったことを検出して前記ある演算処
理の実行に必要な情報を含む第1のデータパケットを出
力する待合せ制御手段と、第1のデータパケットを受け
るように接続され、第1のデータパケットに含まれる情
報に従って前記ある演算処理を行なって、その結果のデ
ータを第2のデータパケットに格納して出力する演算手
段と、前記データフロープログラムを格納し、入力され
たある第2のデータパケットに含まれる情報に基づい
て、前記データフロープログラムに従った演算処理に必
要な1つの情報を格納した第3のデータパケットを出力
するプログラム記憶手段とを含み、前記待合せ制御手段
が受けるデータパケットは第3のデータパケットであ
り、前記待合せ制御手段と前記演算手段と前記プログラ
ム記憶手段は、それぞれ特定の形式の初期化データパケ
ットに応答して自分自身を初期化する機能を有し、前記
データフロープログラムを実行するための装置は、さら
に、前記演算手段に接続され、前記演算処理に必要なデ
ータと前記待合せ制御手段と前記演算手段と前記プログ
ラム記憶手段とを初期化するための初期化データパケッ
トを生成するためのデータとを記憶するデータ記憶手段
と、初期化要求に応答して、前記データ記憶手段から読
出した初期化データパケットを生成するためのデータに
基づいて初期化データパケットを生成して、前記待合せ
制御手段と前記演算手段と前記プログラム記憶手段との
少なくとも1つに入力する初期化データパケット生成手
段とを含むデータ駆動型情報処理装置である。
【0032】請求項2記載の発明は、前記初期化データ
パケット生成手段が、初期化要求に応答して、前記デー
タ記憶手段から初期化データパケットを生成するための
データを読出すことを要求する情報を格納した読出デー
タパケットを生成する読出データパケット生成手段と、
生成された読出データパケットに応答して、前記データ
記憶手段から初期化データパケットを生成するためのデ
ータを読出す読出制御手段と、読出されたデータに基づ
いて初期化データパケットを生成するデータパケット生
成手段とを含むデータ駆動型情報処理装置である。
【0033】請求項3記載の発明は、前記初期化データ
パケット生成手段が、初期化要求に応答して、前記デー
タ記憶手段から初期化データパケットを生成するための
データを読出すことを要求する情報を格納した読出デー
タパケットを生成して前記演算手段に与えるための読出
データパケット生成手段を含み、前記演算手段は、読出
データパケットに応答して、前記データ記憶手段から初
期化データパケットを生成するためのデータを読出すよ
うに動作し、前記初期化データパケット生成手段は、さ
らに、読出されたデータに基づいて初期化データパケッ
トを生成するデータパケット生成手段を含むデータ駆動
型情報処理装置である。
【0034】請求項4記載の発明は、前記読出データパ
ケットが、初期化データパケットを生成するためのデー
タをワード単位で読出すことを要求する情報を格納し、
前記データパケット生成手段が、前記ワード単位で読出
すことを要求する情報に従って読出された複数ワードの
データを結合して初期化データパケットを生成すること
を特徴とするデータ駆動型情報処理装置である。
【0035】請求項5記載の発明は、前記初期化データ
パケット生成手段が、さらに、初期化データパケットの
生成の終了を検知する検知手段と、前記検知手段の出力
に応答して、前記読出データパケット生成手段に動作を
停止させるための信号を出力する停止制御手段とを含む
データ駆動型情報処理装置である。
【0036】請求項6記載の発明は、前記初期化要求
が、予め定められた信号であることを特徴とするデータ
駆動型情報処理装置である。
【0037】請求項7記載の発明は、前記初期化データ
パケット生成手段が、さらに、データパケットを受ける
ように接続され、受けたデータパケットに含まれる予め
定められた特定の情報を読出して前記読出データパケッ
ト生成手段に初期化要求を出力する初期化要求出力手段
を含むデータ駆動型情報処理装置である。
【0038】請求項8記載の発明は、前記初期化要求出
力手段が、リセット信号生成手段と、初期化要求生成手
段とを含み、前記リセット信号生成手段は、データパケ
ットを受けるように接続され、受けたデータパケットに
含まれる予め定められた特定の情報を読出して前記待合
せ制御手段と、前記プログラム記憶手段と、前記演算手
段と前記データ駆動型情報処理装置の外部に設けられた
周辺装置とに各々をリセットさせるための信号を出力し
た後、その出力を停止するとともに、前記リセットさせ
るための信号の出力が開始されてから所定時間が経過し
たことを表わす信号を前記初期化要求生成手段に出力
し、前記初期化要求生成手段が、前記所定時間が経過し
たことを表わす信号に応答して初期化要求を生成し、前
記読出データパケット生成手段に出力するデータ駆動型
情報処理装置である。
【0039】請求項9記載の発明は、前記検知手段が、
前記読出データパケットを生成した数をカウントするた
めのカウント手段と、前記生成した数と予め定められた
数とを比較し、前記生成した数が予め定められた数に至
れば読出データパケットの生成の終了を検知したことを
表わす信号を出力する比較手段とを含むデータ駆動型情
報処理装置である。
【0040】請求項10記載の発明は、前記検知手段
が、前記読出制御手段が読出した予め定められた特定の
データに含まれる終了タイミングを表わす情報を検出し
て出力することを特徴とするデータ駆動型情報処理装置
である。
【0041】
【作用】請求項1記載の構成によれば、オペランドデー
タを格納するためのデータフィールドと、命令情報を格
納するための命令フィールドと、行先情報を格納するた
めの行先フィールドとを含むデータパケットを用いてデ
ータフロープログラムを実行するにあたり、待合せ制御
手段は、データパケットを受け、ある演算処理に必要な
情報を待合せさせ、必要な情報が揃ったことを検出して
ある演算処理の実行に必要な情報を含む第1のデータパ
ケットを出力する。演算手段は、第1のデータパケット
を受け、第1のデータパケットに含まれる情報に従って
ある演算処理を行なって、その結果のデータを第2のデ
ータパケットに格納して出力する。プログラム記憶手段
は、データフロープログラムを格納し、入力されたある
第2のデータパケットに含まれる情報に基づいて、デー
タフロープログラムに従った演算処理に必要な1つの情
報を格納した第3のデータパケットを出力する。プログ
ラム記憶手段から出力された第3のデータパケットは、
待合せ制御手段に送られる。
【0042】待合せ制御手段と演算手段とプログラム記
憶手段とは、それぞれ特定の形式の初期化データパケッ
トに応答して自分自身を初期化する。演算手段に接続さ
れたデータ記憶手段は、演算手段に必要なデータと待合
せ制御手段と演算手段とプログラム記憶手段とを初期化
するための初期化データパケットを生成するためのデー
タとを記憶する。初期化データパケット生成手段は、初
期化要求に応答して、データ記憶手段から初期化データ
パケットを生成するためのデータを読出し、初期化デー
タパケットを生成して、待合せ制御手段と演算手段とプ
ログラム記憶手段との少なくとも1つに入力する。
【0043】請求項2記載の構成によれば、読出データ
パケット生成手段は、初期化要求に応答して、データ記
憶手段から初期化データパケットを生成するためのデー
タを読出すことを要求する情報を格納した読出データパ
ケットを生成する。読出制御手段は、生成された読出デ
ータパケットに応答して、データ記憶手段から初期化デ
ータパケットを生成するためのデータを読出す。データ
パケット生成手段は、読出されたデータに基づいて初期
化データパケットを生成する。
【0044】請求項3記載の構成によれば、読出データ
パケット生成手段は、初期化要求に応答して、前記デー
タ記憶手段から初期化データパケットを生成するための
データを読出すことを要求する情報を格納した読出デー
タパケットを生成して演算手段に与える。演算手段は、
読出データパケットに応答して、データ記憶手段から初
期化データパケットを生成するためのデータを読出すよ
うに動作する。データパケット生成手段は、読出された
データに基づいて初期化データパケットを生成する。
【0045】請求項4記載の構成によれば、読出データ
パケットは、初期化データパケットを生成するためのデ
ータをワード単位で読出すことを要求する情報を格納す
る。データパケット生成手段は、読出データパケットに
格納された情報に従って読出された複数ワードのデータ
を結合して初期化データパケットを生成する。
【0046】請求項5記載の構成によれば、初期化デー
タパケットを生成するにあたり、検知手段が初期化デー
タパケットの生成の終了を検知する。停止制御手段は、
検知手段の出力に応答して、読出データパケット生成手
段に動作を停止させる。
【0047】請求項6記載の構成によれば、予め定めら
れた信号が初期化要求として入力される。
【0048】請求項7記載の構成によれば、初期化デー
タパケットを生成するにあたり、初期化要求出力手段
が、データパケットを受け、受けたデータパケットに含
まれる予め定められた特定の情報を読出して読出データ
パケット生成手段に初期化要求を出力する。
【0049】請求項8記載の構成によれば、初期化要求
を出力するにあたり、リセット信号生成手段が、データ
パケットを受け、受けたデータパケットに含まれる予め
定められた特定の情報を読出して待合せ制御手段と、プ
ログラム記憶手段と、演算手段とデータ駆動型情報処理
装置の外部に設けられた周辺装置とに、各々をリセット
させるための信号を出力した後、その出力を停止すると
ともに、リセットさせるための信号の出力が開始されて
から所定時間が経過したことを表わす信号を初期化要求
生成手段に出力する。初期化要求生成手段は、リセット
信号生成手段から出力された所定時間が経過したことを
表わす信号に応答して初期化要求を生成し、読出データ
パケット生成手段に出力する。
【0050】請求項9記載の構成によれば、初期化デー
タパケットの生成の終了を検知するにあたり、カウント
手段は、読出データパケットを生成した数をカウントす
る。比較手段は、生成した数と予め定められた数とを比
較し、生成した数が予め定められた数に至れば読出デー
タパケットの生成の終了を検知したことを表わす信号を
出力する。
【0051】請求項10記載の構成によれば、初期化デ
ータパケットの生成の終了を検知するにあたり、検知手
段は、読出制御手段が読出した予め定められた特定のデ
ータに含まれる終了タイミングを表わす情報を検出して
出力する。
【0052】
【実施例】以下に、本発明のデータ駆動型情報処理装置
の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下
の第1〜第5の各実施例では、同様の機能を有するもの
は、同一の符号で示す。
【0053】[第1実施例]図1は、第1実施例に係る
データ駆動型情報処理装置のブロック構成図である。デ
ータ駆動型情報処理装置11を以下の説明では単に「装
置11」という。装置11は、合流部101と、発火制
御部103と、マルチプレクサ(MUX)104と、演
算部105と、メモリ106と、プログラム記憶部10
7と、分岐部109と、初期化情報読出部111とを含
む。装置11の外部には、リセット信号入力部113
と、開始アドレス入力部115と、アドレス数入力部1
17とが設けられている。
【0054】合流部101は、装置11の外部からと内
部からとのデータパケットの複数の入力経路を合流させ
る。合流部101は、装置11の外部の他のデータ駆動
型情報処理装置または他の情報処理装置等の周辺装置か
ら送られてくるデータパケットをバス121を介して受
ける。合流部101は、分岐部109から送られてくる
データパケットをバス123を介して受ける。さらに、
合流部101は、初期化情報読出部111から送られて
くる装置11を初期化させるためのデータパケット(以
下、「初期化データパケット」という)をバス125を
介して受ける。合流部101に入力されたデータパケッ
トは、バス127を介して発火制御部103へ送られ
る。
【0055】発火制御部103は、データパケットに含
まれる命令情報が指定する処理が2つのオペランドデー
タを必要とする場合に、異なる2つのデータパケットに
含まれるオペランドデータを待合せさせる。発火制御部
103は、オペランドデータを待合せさせるためのメモ
リ(図1では省略)を有する。発火制御部103は、揃
えるべき2つのオペランドデータが揃い次第、その2つ
のオペランドデータを1つのデータパケットに格納し、
バス129を介して演算部105へ送る。
【0056】演算部105は、オペランドデータに対し
て命令情報に基づいた算術演算や論理演算などの演算処
理を施す。演算部105は、演算処理の結果をオペラン
ドデータとしてデータパケットに格納し、そのデータパ
ケットをバス131を介してプログラム記憶部107へ
送る。
【0057】プログラム記憶部107は、データフロー
プログラムを予め記憶している。プログラム記憶部10
7は、揮発性のメモリにより構成されている。プログラ
ム記憶部107は、データパケットに含まれる行先情報
に基づいて、該当するデータフロープログラムを読出
す。データフロープログラムは、命令情報と行先情報と
を含む。プログラム記憶部107は、読出した命令情報
と行先情報とをそれぞれ次位の命令情報と次位の行先情
報としてデータパケットに格納し、バス133を介して
分岐部109へ送る。
【0058】分岐部109は、データパケットの出力経
路を装置11の外部宛と内部宛とに分岐させる。分岐部
109は、データパケットの行先情報に基づいて、デー
タパケットをバス135を介して装置11の外部へか、
または、データパケットをバス123を介して合流部1
01へかのいずれかへ送る。
【0059】メモリ106は、演算部105が演算処理
に用いるための演算用のデータ(以下、「演算情報」と
いう)と、初期化情報読出部111が初期化データパケ
ットを生成するために用いる初期化情報とを格納する。
メモリ106に対する演算部105と初期化情報読出部
111とのアクセス経路には、マルチプレクサ(MU
X)104が配設されている。演算部105からマルチ
プレクサ104へは信号線141を介してアクセス信号
と読出アドレスとが送られる。また、初期化情報読出部
111からマルチプレクサ104へは、信号線145を
介してアクセス信号と読出アドレスとが送られる。さら
に、初期化情報読出部111からは、信号線149を介
してマルチプレクサ104に読出制御信号が送られる。
【0060】マルチプレクサ104は、読出制御信号が
入力されていないときには、演算部105から送られて
くるアクセス信号と読出アドレスとを信号線143を介
してメモリ106に送る。マルチプレクサ104は、読
出制御信号が入力されているときには、初期化情報読出
部111から送られてくる読出アドレスを信号線143
を介してメモリ106へ送る。メモリ106からは、信
号線144と信号線147とを介して演算部105と初
期化情報読出部111とのそれぞれに読出したデータが
送られる。これにより、装置11が通常の演算処理を行
なうときには、演算部105によってメモリ106から
演算情報が読出され、装置11が初期化処理を行なうと
きには、初期化情報読出部111によってメモリ106
から初期化情報が読出される。
【0061】リセット信号入力部113は、装置11に
リセット信号を入力するための手段である。リセット信
号入力部113は、たとえば、押ボタンなどのスイッチ
を含む。リセット信号入力部113から発せられたリセ
ット信号は、信号線151を介して初期化情報読出部1
11に入力される。さらに、信号線151は、信号線1
57に分岐する。リセット信号は、信号線157を介し
て、合流部101と発火制御部103とマルチプレクサ
104と演算部105とプログラム記憶部107と分岐
部109とに送られる。リセット信号が各部へ送られる
と、各部は自己をリセットする。発火制御部103と、
演算部105と、プログラム記憶部107とは、自己を
リセットすることにより、Cold状態(図29参照)
になる。他の各部は、自己をリセットすることによりC
old/Warm状態(図29参照)になる。
【0062】開始アドレス入力部115とアドレス数入
力部117とは、装置11の操作者が、装置11を初期
化するにあたり、初期化情報の読出の開始アドレスと、
読出すべきアドレスの数とを指定するための手段であ
る。開始アドレス入力部115とアドレス数入力部11
7とは、たとえば、スライドスイッチ、または、複数の
キーを備えたスイッチを含む。開始アドレス入力部11
5からは、信号線153を介して開始アドレスを表わす
信号が初期化情報読出部111へ送られる。また、アド
レス数入力部117からは、信号線155を介してアド
レス数を表わす信号が初期化情報読出部111へ送られ
る。初期化情報読出部111は、送られてきた開始アド
レスとアドレス数とに基づいてメモリ106から初期化
情報を読出し、所定の初期化データパケットを生成す
る。
【0063】図2は、初期化情報読出部111のブロッ
ク構成図である。初期化情報読出部111は、制御部1
61と、カウンタ部163と、比較部165と、初期化
データパケット生成部167とを含む。制御部161
は、信号線151を介して送られてくるリセット信号に
応答して、自己をリセットする。その後、制御部161
は、リセット信号がON状態からOFF状態となったこ
と(リセット信号の解除)に応答して、初期化データパ
ケットを生成するためのクロック信号(以下、「初期化
用クロック信号」という)を発生させる動作を開始す
る。
【0064】制御部161が発生させた初期化用クロッ
ク信号は、信号線173を介してカウンタ部163へ送
られる。さらに、初期化用クロック信号は、信号線17
3を介してカウンタ部163へ送られ、信号線175を
介して初期化データパケット生成部167へ送られる。
さらに、制御部161は、リセット信号の解除に応答し
て、信号線149を介してマルチプレクサ104(図1
参照)へ制御信号を出力し始める。
【0065】カウンタ部163は、初期化情報の読出ア
ドレスを生成するときに用いるカウント値を生成するた
めの手段である。カウンタ部163は、信号線169か
ら送られてくるリセット信号に応答して自己をリセット
し、カウント値を「0」にリセットする。その後、カウ
ンタ部163は、信号線173を介して送られてくる初
期化用クロック信号に応答してカウント値を1ずつカウ
ントアップする。カウンタ部163は、カウントアップ
する度に、カウント値を信号線177を介して初期化デ
ータパケット生成部167へ送り、信号線179を介し
て比較部165へ送る。
【0066】初期化データパケット生成部167へは、
信号線151から分岐する信号線171を介してリセッ
ト信号が入力される。初期化データパケット生成部16
7は、入力されたリセット信号に応答して自己をリセッ
トする。その後、初期化データパケット生成部167
は、信号線175を介して制御部161から送られてく
る初期化用クロック信号に応答して動作する。初期化デ
ータパケット生成部167は、信号線153を介して送
られてくる開始アドレスと信号線177を介して送られ
てくるカウント値とを加算してメモリ106から初期化
情報を読出すための読出アドレスを生成する。初期化デ
ータパケット生成部167は、生成した読出アドレスを
アクセス信号とともに信号線145を介してマルチプレ
クサ104(図1参照)へ送る。マルチプレクサ104
には、制御部161から制御信号が送られている。した
がって、マルチプレクサ104は、メモリ106へ初期
化データパケット生成部167からのアクセス信号と読
出アドレスとを送り、メモリ106から初期化情報が読
出される。読出された初期化情報は、信号線147を介
して初期化データパケット生成部167へ送られる。初
期化データパケット生成部167は、読出した初期化情
報に基づいて初期化データパケットを生成する。初期化
データパケット生成部167は、生成した初期化データ
パケットをバス125を介して合流部101へ送る。初
期化データパケット生成部167は、制御部161から
初期化用クロック信号が出力されている限り、初期化デ
ータパケットの生成動作を継続する。
【0067】比較部165には信号線151から分岐す
る信号線169を介してリセット信号が入力される。比
較部165は、リセット信号に応答してカウント値と比
較するための比較値をアドレス数入力部117(図1参
照)から送られてくる値にセットする。比較部165
は、カウンタ部163から送られてくるカウント値を信
号線155を介して送られてくるアドレス数と比較す
る。比較部165は、カウント値がアドレス数と一致し
た時点で、信号線181を介して制御部161へ初期化
用クロック信号の発生を停止させるための信号を送る。
制御部161は、この信号に応答して、初期化用クロッ
ク信号の発生を停止する。
【0068】図3は、装置11へのデータの入出力およ
び装置11の内部でのデータの搬送に用いられるデータ
パケットのフィールド構成図である。本実施例では、
(a)に示すデータパケットP1と、(b)に示すデー
タパケットP2との2種類の形式のデータパケットが用
いられる。データパケットP2は、発火制御部103が
出力するデータパケット形式である。データパケットP
2は、揃えるべき2つのオペランドデータが揃った時点
で、それら2つのオペランドデータが格納されて発火制
御部103から演算部105へ送られる。待合せが不要
な演算の場合、1つのオペランドデータのみを格納した
データパケットP2が出力される。それ以外のデータパ
ケット、たとえば、外部から装置11に入力されるデー
タパケット、装置11から外部へ出力されるデータパケ
ット、初期化情報読出部111から出力される初期化デ
ータパケット、合流部101から発火制御部103へ送
られるデータパケット、演算部105からプログラム記
憶部107へ送られるデータパケット、プログラム記憶
部107から分岐部109へ送られるデータパケット、
分岐部109から合流部101へ送られるデータパケッ
トなどは、すべてデータパケットP1である。
【0069】図3(a)を参照して、データパケットP
1は、行先フィールドF1と、命令フィールドF2と、
データフィールドF3と、世代フィールドF4とを含
む。行先フィールドF1には、行先情報が格納される。
命令フィールドF2には、命令情報が格納される。デー
タフィールドF3には、1個のオペランドデータが格納
される。世代フィールドF4には、世代番号が格納され
る。
【0070】行先フィールドF1に格納される行先情報
は、ノード番号とプロセッサ番号とを含む。ノード番号
は、装置11の内部で実行されるデータフロープログラ
ムに含まれる命令の識別番号に相当する。プロセッサ番
号は、データパケットP1が、複数のデータ駆動型情報
処理装置を含むマルチプロセッサシステムに入力される
場合に、データパケットP1が、いずれのデータ駆動型
情報処理装置に供給されるデータパケットであるかを特
定するためのデータである。
【0071】図3(b)を参照して、データパケットP
2は、データパケットP1と同様に、行先フィールドF
1と、命令フィールドF2と世代フィールドF4とを含
み、さらに、2つのデータフィールドF3a,F3bを
含む。データフィールドF3a,F3bには、それぞれ
1個ずつのオペランドデータが格納される。データフィ
ールドF3aに格納されるオペランドデータを左オペラ
ンドデータという。また、データフィールドF3bに格
納されるオペランドデータを右オペランドデータとい
う。
【0072】図4は、発火制御部103に含まれる待合
せメモリのフィールド構成図である。待合せメモリと
は、オペランドデータの待合せを行なうためのメモリで
ある。待合せメモリは、各アドレスに、待合せフラグ
と、待合せオペランドデータと、待合せ世代番号とを記
憶する領域を含む。待合せオペランドデータとは、発火
制御部103に送られてきたデータパケットに含まれる
オペランドデータが、他のデータパケットのオペランド
データとの待合せを行なうものである場合に、発火制御
部103が待合せメモリ内に一時的に記憶するオペラン
ドデータである。待合せ世代番号は、待合せオペランド
データの世代番号である。
【0073】待合せフラグは、該当するアドレスに、待
合せオペランドデータおよび待合せ世代番号が記憶され
ているか否かを示すためのフラグである。該当するアド
レスに待合せオペランドデータおよび待合せ世代番号が
記憶されていない場合には、待合せフラグは「0」にリ
セットされる。該当するアドレスに待合せオペランドデ
ータおよび待合せ世代番号が記憶されている場合には、
待合せフラグは「1」にセットされる。
【0074】発火制御部103は、データパケットに含
まれる命令情報が2入力命令である場合、送られてきた
データパケットに含まれる行先情報に基づいて、待合せ
メモリのアクセスすべきアドレスを決定する。発火制御
部103は、決定したアドレスの待合せフラグを読出
す。
【0075】発火制御部103は、待合せフラグが
「1」であれば、入力されたデータパケットのオペラン
ドデータが、先に発火制御部103に入力されたデータ
パケットのオペランドデータに対応していると判断し、
そのアドレスの待合せオペランドデータを読出す。発火
制御部103は、入力されたデータパケットに、読出し
た待合せオペランドデータを加えて演算部105へ送
る。
【0076】一方、発火制御部103は、待合せフラグ
が「0」であれば、入力されたデータパケットのオペラ
ンドデータに対応するオペランドデータは待合せメモリ
にはないと判断する。この場合、発火制御部103は、
入力されたデータパケットのオペランドデータと世代番
号とを、行先情報に基づいて決定したアドレスに待合せ
オペランドデータと待合せ世代番号として記憶し、待合
せフラグを「1」にセットする。
【0077】図5は、プログラム記憶部107の記憶領
域のフィールド構成図である。プログラム記憶部107
の記憶領域には、行先情報と命令情報とが予め記憶され
ている。プログラム記憶部107は、送られてきたデー
タパケットの行先情報に基づいて、記憶領域の参照すべ
きアドレスを決定する。プログラム記憶部107は、決
定したアドレスの行先情報と命令情報とを読出し、次位
の行先情報および命令情報としてデータパケット内に格
納する。プログラム記憶部107に記憶されている行先
情報と命令情報との対がデータフロープログラムであ
る。
【0078】データ駆動型情報処理装置のプログラム記
憶部には、内蔵型または外付型のメモリを用いることが
できる。外付型メモリを用いる場合には、内蔵型メモリ
を用いた場合と比べて、アクセスレートが遅いという欠
点がある。また、1つのチップの内部に複数のデータ駆
動型情報処理装置が含まれる場合には、各データ駆動型
情報処理装置と外付型メモリとを接続するための複数の
接続端子をチップに設けなければならない。このような
不具合があるために、通常、データ駆動型情報処理装置
におけるプログラム記憶部としては、内蔵型メモリが用
いられる。
【0079】また、メモリの種類としては、揮発性と不
揮発性とがある。内蔵型の不揮発性メモリを用いた場合
には、プログラム記憶部に記憶させているデータの内容
を変更することができない。したがって、データ駆動型
情報処理装置において実行する機能に対応するデータの
すべてを予め格納させることが可能な記憶容量を有する
メモリが必要となる。この場合、メモリの記憶容量が大
きい分だけデータ駆動型情報処理装置の組立コストが高
くなってしまう。このようなことから、本実施例では、
プログラム記憶部107に内蔵型の揮発性メモリを用い
ている。
【0080】図6は、メモリ106のフィールド構成図
である。本実施例では、演算部105が演算処理に用い
る演算情報と、初期化情報読出部111が初期化データ
パケットを生成するために用いる初期化情報とを1個の
メモリ106に記憶させている。演算情報と初期化情報
とは、(a)に示すように、記憶領域を演算情報の領域
と初期化情報の領域との2つの領域に分けて、それぞれ
に記憶させてもよいし、また、(b)に示すように、演
算情報と初期化情報とを記憶領域内で混在させて記憶さ
せてもよい。
【0081】図7は、1個の初期化データパケットを生
成するために用いられる初期化情報のメモリ106(図
1参照)内での記憶状態を示す図である。1個の初期化
データパケットは、8ワード分の初期化情報を用いて生
成される。1ワードは、8ビットを含む。図示におい
て、下方向はアドレス増分方向を示し、左方向はビット
増分方向を示す。説明を容易にするために、アドレスと
ビットとに1〜8の番号をつける。
【0082】初期化情報に含まれるデータとしては、命
令情報と、左右フラグと、ノード番号と、入力ポート履
歴と、プロセッサ番号と、世代番号と、オペランドデー
タと、終了フラグと、制御フラグと、ホスト入力フラグ
と、ホスト出力フラグとがある。命令情報と、ノード番
号と、プロセッサ番号と、世代番号と、オペランドデー
タとは、それぞれ、図3(a)に示したデータパケット
P1に含まれる同名のデータに対応するものである。
【0083】命令情報は、9ビットで構成され、そのう
ちの下位の8ビットが1番目のアドレスに格納され、最
上位ビットが2番目のアドレスの8ビット目に格納され
ている。2番目のアドレスの7ビット目は、左右フラグ
である。左右フラグは、図3(b)に示したデータパケ
ットP2に対して演算処理を施す場合に、左オペランド
データと右オペランドデータとを使い分けるためのフラ
グである。たとえば、命令情報が減算命令である場合
に、左右フラグに「0」がセットされているときは、右
オペランドデータの値から左オペランドデータの値を減
算する。逆に、左右フラグが「1」にされている場合に
は、左オペランドデータの値から右オペランドデータの
値を減算する。2番目のアドレスの1〜6番目のビット
は、ノード番号である。
【0084】3番目のアドレスの8ビット目は、入力ポ
ート履歴である。入力ポート履歴とは、データパケット
がどの入力ポートから入力されてきたかを識別するため
のデータである。3番目のアドレスの1〜7ビット目
は、プロセッサ番号である。4〜6番目のアドレスに
は、それぞれ世代番号の上位8ビットと中位8ビットと
下位8ビットとが格納されている。オペランドデータは
14ビットで構成され、7番目のアドレスに上位8ビッ
トが格納され、8番目のアドレスの1〜4ビット目に下
位の4ビットが格納されている。
【0085】8番目のアドレスの5番目のビットはホス
ト出力フラグである。ホスト出力フラグは、たとえば、
装置11があるシステムに組込まれた場合に、システム
内のホストプロセッサへデータパケットを出力するか否
かを判別するためのフラグである。ホスト出力フラグが
「0」にセットされている場合は、当該データパケット
がホストプロセッサ以外へ出力される。また、ホスト出
力フラグが「1」にセットされている場合は、当該デー
タパケットがホストプロセッサへ出力される。
【0086】8番目のアドレスの6ビット目はホスト入
力フラグである。ホスト入力フラグは、データパケット
がホストプロセッサから入力されたものであるか否かを
判別するためのフラグである。ホスト入力フラグが
「0」にセットされている場合は、当該データパケット
がホストプロセッサ以外から入力されたものであること
を示す。また、ホスト入力フラグが「1」にセットされ
ている場合は、当該データパケットがホストプロセッサ
から入力されたものであることを示す。
【0087】8番目のアドレスの7ビット目は制御フラ
グである。制御フラグは、それを含むデータパケットを
装置11の外部へ出力するか、装置11の内部を伝送す
るかを識別するためのフラグである。データパケットが
分岐部109に送られてきたときに、制御フラグが
「0」にセットされている場合は、データパケットが分
岐部109からバス123を介して合流部101へ送ら
れ、装置11の内部で処理される。また、データパケッ
トが分岐部109に送られてきたときに、制御フラグが
「1」にセットされている場合は、当該データパケット
がバス135を介して外部へ出力される。
【0088】8番目のアドレスの8ビット目は終了フラ
グである。初期化情報は、各アドレス毎に8ビットのワ
ードで読出される。8ワードで1個の初期化データパケ
ットが生成される。ある8ワードのデータが読出され、
8ワード目すなわち8番目のアドレスの8ビット目の終
了フラグが「0」にセットされている場合は、さらに、
次の8ワード分のデータが読出される。8番目のワード
に含まれる終了フラグが「1」にセットされている場合
は、その時点で初期化情報の読出を終了する。これによ
り、ある一連の消去処理を行なう初期化データパケット
を生成するのに必要な初期化情報が読出される。
【0089】なお、図3のデータパケットP1,P2の
フィールド構成図では、装置11の動作を説明するため
に必要な主要なデータのみを示し、図7に示す左右フラ
グと入力ポート履歴とホスト出力フラグとホスト入力フ
ラグと制御フラグと終了フラグとについては省略してい
る。また、第1実施例では、後述する初期化情報の読出
処理では、終了フラグを用いた読出の終了検出を行なわ
ず、アドレス数入力部117(図1参照)から入力され
たアドレス数により初期化情報の読出終了を判定するよ
うにしている。
【0090】図8は、初期化データパケット生成部16
7の回路図である。初期化データパケット生成部167
は、加算器181と、メモリアクセス制御回路183
と、8個のコンパレータ184a〜184hを含むコン
パレータ群185と、8個のラッチ回路186a〜18
6hを含むラッチ回路群187と、ラッチ回路188と
を含む。
【0091】加算器181には、信号線153を介して
開始アドレスが入力され、信号線177を介してカウン
ト値が入力される。加算器181からの出力は信号線1
90を介して送られる。メモリアクセス制御回路183
には、信号線175を介して初期化用クロック信号が入
力される。メモリアクセス制御回路183からの出力は
信号線145を介して初期化データパケット生成部16
7の外部へ出力される。信号線177は信号線191を
分岐する。信号線191は、信号線177により送られ
る信号(8ビット)のうちの下位の3ビットの信号を送
る。信号線191は、8個のコンパレータ184a〜1
84hの一方の入力端子に接続される。コンパレータ1
84a〜184hのもう一方の入力端子には、信号線1
92a〜192hを介してそれぞれ「1」〜「7」,
「0」の値を表わす信号が送られている。これらの信号
を生成する手段については、図示を省略する。コンパレ
ータ184a〜184hからの出力は、信号線193a
〜193hを介してラッチ回路186a〜186hへ送
られる。
【0092】ラッチ回路186a〜186hには、信号
線147を介して初期化情報が送られる。コンパレータ
184hからラッチ回路186hへの信号線193h
は、信号線197を分岐する。信号線197を介して送
られる信号は、反転されてラッチ回路188に入力され
る。ラッチ回路186a〜186hからの出力は信号線
194を介してラッチ回路188に入力される。ラッチ
回路188からの出力はバス125を介して外部へ出力
される。
【0093】初期化情報読出部167の動作について説
明する。リセット信号入力部113(図1参照)から発
せられたリセット信号は、信号線171を介して初期化
データパケット生成部167内に入力され、加算器18
1とメモリアクセス制御回路183とコンパレータ群1
85とラッチ回路群187とラッチ回路188とに入力
される。リセット信号を受けた各部は各々自己をリセッ
トする。
【0094】その後、リセット信号が解除され、制御部
161(図2参照)からの初期化用クロック信号の送出
が開始されると、初期化情報読出部111は、初期化デ
ータパケットの生成動作を開始する。加算器181は、
信号線153から送られてくる開始アドレスと信号線1
77から送られてくるカウント値とを加算してメモリ1
06内の初期化情報(図6、図7参照)を読出すための
読出アドレスを生成する。加算器181が生成した読出
アドレスは、信号線190を介して信号線145へ送ら
れる。
【0095】メモリアクセス制御回路183は、信号線
175を介して送られてくる初期化用クロック信号に応
答し、メモリ106にアクセスするための信号を生成す
る。メモリアクセス制御回路183が生成する信号の中
には、チップイネーブル信号とアウトプットイネーブル
信号とライトイネーブル信号とが含まれる。これらを総
称してアクセス信号という。メモリアクセス制御回路1
83は、生成した信号を信号線145を介して出力す
る。これにより、信号線145を介して、加算器181
から出力された読出アドレスを表わす信号とメモリアク
セス制御回路183から出力されたアクセス信号とがメ
モリ106(図1参照)へ送られる。
【0096】信号線177から分岐する信号線191
は、カウント値を表わすビットの中の下位の3ビットの
みをコンパレータ群185へ送る。これによりコンパレ
ータ184a〜184hの一方の入力端子にはカウント
値の大きさに応じて、「1」,「2」,「3」,…,
「7」,「0」の値が順に入力される。コンパレータ1
84a〜184hは、各々のもう一方の入力端子に入力
されている値と同じ値が信号線191から送られてきた
ときに、信号線193a〜193hを介して、対応する
ラッチ回路186a〜186hへ信号を送る。たとえ
ば、信号線191から「1」の信号が入力された場合に
は、コンパレータ184aからラッチ回路186aへ信
号が出力される。信号線191から「3」の値が入力さ
れた場合は、コンパレータ184cからラッチ回路18
6cへ信号が出力される。
【0097】一方、信号線145から出力されたアクセ
ス信号と読出アドレスとに応答して、メモリ106から
読出された1ワードの初期化情報が信号線147を介し
てラッチ回路群187へ送られる。信号線147から送
られてくる1ワードの初期化情報は、その時点で対応す
るコンパレータからラッチ信号が送られたラッチ回路1
86a〜186hのうちのいずれかにラッチされる。こ
れにより、信号線147を介して1ワードずつ送られて
くる初期化情報が、ラッチ回路186a、…、ラッチ回
路186d、…ラッチ回路186hに順にラッチされ
る。そして、最後のラッチ回路186hが、コンパレー
タ184hから信号線193hを介して送られてくる信
号のパルスの立上りに応答してデータをラッチした後、
ラッチ回路188が、信号線193hから分岐する信号
線197を介して送られるパルスの立下りに応答して、
ラッチ回路186a〜186hから信号線194を介し
て送られてくるデータをラッチする。これにより、8ワ
ードの初期化情報が結合されて1個の初期化データパケ
ットが生成され、バス125を介して外部へ出力され
る。
【0098】次に、通常の演算処理用のデータパケット
が装置11の内部で処理される手順について説明する。
例として、装置11の外部からバス121を介してデー
タパケットが入力された場合を考える。入力されたデー
タパケットをデータパケットPAという。データパケッ
トPAのフィールド構成は、図3(a)に示したデータ
パケットP1と同様である。また、データパケットPA
に含まれる命令情報は、たとえば、2項演算処理などの
ように2つのオペランドデータを必要とする処理を指定
するものとする。
【0099】図1を参照して、装置11の外部からバス
121を介して送られてきたデータパケットPAは、合
流部101に受けられる。合流部101は、データパケ
ットPAをバス127を介して発火制御部103へ送
る。
【0100】発火制御部103は、データパケットPA
に含まれる命令情報が2つのオペランドデータを必要と
するものか否かを判定する。発火制御部103は、命令
情報が2つのオペランドデータを必要とする処理を指定
している場合には、オペランドデータの待合せ処理を行
なう。発火制御部103は、データパケットPAに含ま
れる行先情報に基づいて、待合せメモリ(図4参照)の
アクセスすべきアドレスを決定する。発火制御部103
は、該当するアドレスの待合せフラグの値により、デー
タパケットPAが、先に発火制御部103に入力された
データパケットのオペランドデータに待合せの対象とな
っているか否かを判断する。
【0101】発火制御部103は、待合せフラグが
「1」にセットされ、データパケットPAのオペランド
データを待つ待合せオペランドデータが格納されている
場合には、その待合せオペランドデータを読出す。発火
制御部103は、図3(b)に示したデータパケットP
2と同様のフィールド構成のデータパケットPBを生成
する。発火制御部103は、データパケットPBの行先
フィールドF1と命令フィールドF2と世代フィールド
F4とにデータパケットPAに含まれる行先情報と命令
情報と世代番号とをそれぞれ格納する。発火制御部10
3は、データパケットPBのデータフィールドF3aに
データパケットPAのオペランドデータを左オペランド
データとして格納し、データフィールドF3bに読出し
た待合せオペランドデータを右オペランドデータとして
格納する。
【0102】一方、発火制御部103は、該当するアド
レスの待合せフラグが「0」であり、対応の待合せオペ
ランドデータが格納されていない場合には、データパケ
ットPAのオペランドデータを、待合せオペランドデー
タとして待合せメモリに格納する。このとき待合せフラ
グは「1」にセットされる。
【0103】なお、データパケットPAのオペランドデ
ータに対応するオペランドデータが既に待合せメモリ内
にあったものとして以降の手順を説明する。発火制御部
103は、生成したデータパケットPBをバス129を
介して演算部105へ送る。
【0104】演算部105は、データパケットPBの左
右の2つのオペランドデータに対して、命令情報に基づ
いて演算処理を施す。演算部105は、演算処理を行な
うにあたり、必要に応じてメモリ106から演算情報を
読出したり、メモリ106にデータを書込んだりする。
演算部105は、演算処理が完了した後、データパケッ
トP1(図3(a)参照)と同様のフィールド構成のデ
ータパケットPCを生成する。演算部105は、データ
パケットPCのデータフィールドF3に演算処理の結果
をオペランドデータとして格納する。演算部105は、
データパケットPCをバス131を介してプログラム記
憶部107へ送る。
【0105】プログラム記憶部107は、送られてきた
データパケットPCの行先情報に基づいて、データフロ
ープログラムの記憶領域(図5参照)の参照すべきアド
レスを決定する。プログラム記憶部107は、該当する
アドレスに格納された行先情報と命令情報とを読出し、
データパケットPCの行先フィールドF1と命令フィー
ルドF2とにそれぞれ格納する。新たに格納された行先
情報と命令情報とは、それぞれデータパケットPCの次
位の行先情報と次位の命令情報とである。プログラム記
憶部107は、データパケットPCをバス133を介し
て分岐部109へ送る。
【0106】分岐部109は、データパケットPCに含
まれる行先情報に基づいて、データパケットPCをバス
135を介して外部へ出力するか、または、バス123
を介して合流部101へ送る。データパケットPCが合
流部101へ送られた場合には、前述の手順に従って、
装置11の内部でデータパケットPCが処理される。
【0107】次に、発火制御部103と演算部105と
プログラム記憶部107との各部における状態の遷移に
ついて説明する。各部の状態については、前述のUnk
nownとColdとWarmとHotとの4つの状態
に分けて説明する。
【0108】発火制御部103の状態について説明す
る。発火制御部103は、待合せメモリ(図4参照)を
含む。待合せメモリの各アドレスには、待合せフラグが
含まれている。発火制御部103が、Hot状態にある
ときは、待合せオペランドデータが格納された場合に待
合せフラグが「1」にセットされ、待合せオペランドデ
ータが格納されていない場合には待合せフラグが「0」
にセットされる。発火制御部103がWarm状態にあ
るときは、すべてのアドレスの待合せフラグが「0」に
セットされる。発火制御部103がWarm状態にある
ときは、待合せフラグの値による待合せオペランドデー
タの有無の判定が行なえない。したがって、発火制御部
103は、オペランドデータの待合せ処理を正常に行な
うことができないことがある。
【0109】発火制御部103がCold状態にあると
きは、各アドレスの待合せフラグの値は不定である。こ
の場合、発火制御部103は、オペランドデータの待合
せ処理を正常に行なえないことがある。発火制御部10
3が、Unknown状態にあるときは、待合せメモリ
全体の内容が不定である。この場合、発火制御部103
は、待合せフラグ自体を検索することができないことが
ある。
【0110】本実施例では、待合せメモリにSRAMを
用いる。したがって、発火制御部103にリセット信号
を入力することにより、各アドレスの待合せフラグを強
制的に「0」にセットするということはできない。した
がって、本実施例では、発火制御部103に発火制御部
用の初期化データパケットを入力し、待合せメモリを初
期化する。なお、待合せメモリにリセット信号を入力す
ることによりデータを初期化することが可能なメモリを
用いるようにすれば、発火制御部103は、図29
(b)に示したUnknownとCold/Warm
と、Hotとの3つの状態で遷移することになる。この
場合、発火制御部103に対しては、初期化データパケ
ットを用いた初期化処理が不要となる。
【0111】次に、演算部105の状態について説明す
る。演算部105は、内部に定数格納部と演算器とを含
む。なお、演算部105の内部構成については従来のデ
ータ駆動型情報処理装置と格別異なる点がないので、図
示を省略する。演算器は、演算部105に送られてきた
データパケットのオペランドデータに対して、命令情報
に基づいた演算処理を行なう。定数格納部は、演算器に
接続され、演算器が行なう演算処理に必要な定数を予め
記憶している。演算器は、必要に応じて定数格納部から
定数を読出し、その値を演算処理に用いる。
【0112】演算部105がHot状態およびWarm
状態にあるときは、定数格納部に所定の値が格納されて
いる。演算部105がCold状態にあるときは、定数
格納部に格納されている値がクリアされている。この場
合、演算器は正常な演算処理を行なえないことがあるの
で、演算部105は不定状態となる。演算部105がU
nknown状態にあるときは、定数格納部に格納され
ている値は不定となる。この場合も演算器が正常な演算
処理を行なえないことがあるので、演算部105は不定
状態となる。なお、演算部105が予め記憶された定数
を利用しない演算処理のみを行なうものであり、定数格
納部を含まない構成である場合には、演算部105は、
図29(b)に示すUnknownと、Cold/Wa
rmと、Hotとの3つの状態で遷移するので、初期化
データパケットを用いた初期化処理は不要となる。
【0113】次に、プログラム記憶部107の状態につ
いて説明する。プログラム記憶部107は、データフロ
ープログラムを格納するための記憶領域(図5参照)を
含む。プログラム記憶部107がHot状態にあるとき
は、記憶領域にデータフロープログラムが格納されてお
り、そのデータフロープログラムの読出が行なわれてい
る。プログラム記憶部107がWarm状態にあるとき
は、記憶領域にデータフロープログラムが格納されてお
り、データフロープログラムの読出は行なわれていな
い。プログラム記憶部107がCold状態にあるとき
は、記憶領域のデータがクリアされている。
【0114】プログラム記憶部107がUnknown
状態にあるときは記憶領域の内容は不定である。プログ
ラム記憶部107の記憶領域のすべてのデータを初期化
または変更する場合には、プログラム記憶部107にリ
セット信号を入力した後、初期化データパケットを入力
してデータフロープログラムをダウンロードする。ま
た、プログラム記憶部107の記憶領域の一部のデータ
フロープログラムのみを変更する場合には、リセット信
号を入力せずにデータフロープログラムの一部を変更す
るための初期化データパケットを入力する。
【0115】なお、プログラム記憶部107に不揮発性
のメモリを用いている場合には、記憶領域の内容を変更
することがないので、プログラム記憶部107に対する
初期化処理は不要となる。
【0116】次に、装置11を初期化する場合の処理手
順について説明する。図1を参照して、操作者は、開始
アドレス入力部115とアドレス数入力部117とにそ
れぞれ開始アドレスとアドレス数とを設定する。次に、
操作者は、リセット信号入力部113を用いて所定時
間、装置11にリセット信号を入力する。リセット信号
は、信号線151を介して初期化情報読出部111に入
力される。さらに、リセット信号は、信号線151から
分岐する信号線157を介して合流部101と発火制御
部103とマルチプレクサ(MUX)104と演算部1
05とプログラム記憶部107と分岐部109とに送ら
れる。合流部101と発火制御部103とマルチプレク
サ104と演算部105とプログラム記憶部107と分
岐部109とは、送られてきたリセット信号に応答して
自己をリセットする。
【0117】図2を参照して、初期化情報読出部111
の内部では、信号線151を介して送られてきたリセッ
ト信号が制御部161に入力される。さらに、リセット
信号は、信号線151から分岐する信号線169を介し
てカウンタ部163と比較部165とに送られる。さら
に、リセット信号は信号線151から分岐する信号線1
71を介して初期化データパケット生成部167に送ら
れる。制御部161とカウンタ部163と比較部165
と初期化データパケット生成部167とは、送られてき
たリセット信号に応答して自己をリセットする。
【0118】カウンタ部163は、自己をリセットする
ことによりカウント値を「0」にクリアする。比較部1
65は、自己をリセットすることにより、それまで記憶
していたアドレス数をクリアする。初期化データパケッ
ト生成部167に入力されたリセット信号は、初期化デ
ータパケット生成部167の内部の各回路(図8参照)
に送られ、各回路は、リセット信号に応答して自己をリ
セットする。
【0119】一定時間が経過した後に、リセット信号が
解除されると、それに応答して制御部161は一定時間
毎に初期化用クロック信号を出力する。初期化用クロッ
ク信号は、信号線173を介してカウンタ部163へ入
力される。さらに、初期化用クロック信号は信号線17
5を介して初期化データパケット生成部167へ入力さ
れる。カウンタ部163は、初期化用クロック信号が入
力される毎にカウント値を1ずつカウントアップする。
カウンタ部163は、カウント値を信号線177を介し
て初期化データパケット生成部167へ送り、信号線1
79を介して比較部165へ送る。初期化データパケッ
ト生成部167へは信号線153を介して開始アドレス
が入力されている。初期化データパケット生成部167
の内部では、前述したように開始アドレスと初期化用ク
ロック信号とカウント値とに基づいて、初期化情報(図
6、図7参照)を読出すためのアクセス信号と読出アド
レスとが生成され、信号線145を介して初期化情報読
出部111の外部へ出力される。一方、制御部161か
らは初期化データパケットの生成処理を開始した旨を示
す信号が信号線149を介して初期化情報読出部111
の外部へ出力される。
【0120】図1を参照して、初期化情報読出部111
から出力されたアクセス信号と読出アドレスとは、信号
線145を介してマルチプレクサ104に入力される。
また、初期化情報読出部111から出力された初期化デ
ータパケットの生成を開始した旨を示す信号は、信号線
149を介してマルチプレクサ104に入力される。こ
の信号線149を介して読出制御信号が入力されること
により、マルチプレクサ104は、演算部105から信
号線141を介して送られてくるアクセス信号と読出ア
ドレスとを信号線143を介してメモリ106に送って
いた通常時の状態から、信号線145を介して送られて
くる初期化情報読出部111からのアクセス信号と読出
アドレスとを信号線143を介してメモリ106に送る
初期化時の状態へと切換わる。これにより、メモリ10
6の初期化情報が読出される。初期化情報は、メモリ1
06内に図7に示した状態で記憶されている。初期化情
報は、初期化情報読出部111から信号線145を介し
てアクセス信号と読出アドレスとが送られる毎に、1ワ
ードずつ読出されて信号線147を介して初期化情報読
出部111へ送られる。
【0121】図2を参照して、信号線147を介して送
られてきた1ワードずつの初期化情報は、初期化データ
パケット生成部167の内部に入力され、前述したコン
パレータ群185とラッチ回路群187とラッチ回路1
88の動作により、8ワードを1組として結合され、1
個の初期化データパケットとしてバス125を介して初
期化データパケット生成部167から出力され、初期化
情報読出部111の外部に出力される。初期化データパ
ケット生成部167による初期化データパケットの生成
動作は、制御部161から初期化用クロック信号が出力
されている限り継続される。
【0122】一方、比較部165は、信号線155を介
して送られてくるアドレス数とカウンタ部163から信
号線179を介して送られてくるカウント値とを逐次比
較する。比較部165は、カウント値がアドレス数と一
致した時点で、信号線181を介して、初期化用クロッ
ク信号の発生を停止させるための信号を制御部161へ
送る。制御161は、この信号に応答して、初期化用ク
ロック信号の出力を停止する。これにより、操作者が、
開始アドレス入力部115とアドレス数入力部117と
を用いて設定したアドレス情報に基づいた分の初期化情
報が読出され、読出した初期化情報に基づいて初期化デ
ータパケットの生成が行なわれる。
【0123】図1を参照して、初期化情報読出部111
から出力された初期化データパケットは、バス125を
介して1個ずつ合流部101へ送られる。なお、初期化
データパケットのフィールド構成は、図3(a)に示し
たデータパケットP1と同様である。合流部101は、
受けた初期化データパケットを通常の演算処理用のデー
タパケットと同様にバス127を介して発火制御部10
3へ送る。
【0124】発火制御部103は、送られてきた初期化
データパケットの命令フィールドF2に発火制御部初期
化命令が格納されていれば、待合せメモリ(図4参照)
の格納アドレスの待合せフラグを「0」にセットする。
これにより、発火制御部103は、初期化されてWar
m状態になる。一方、発火制御部103は、初期化デー
タパケットの命令フィールドF2に発火制御部初期化命
令が格納されていなければ、そのまま、初期化データパ
ケットをバス129を介して演算部105へ送る。
【0125】演算部105に初期化データパケットが送
られると、演算部105は、初期化データパケットの命
令情報を読出す。読出された命令情報を演算器が演算部
定数設定命令であるか否かを判定する。演算器は、命令
情報が演算部定数設定命令であれば、初期化データパケ
ットのデータフィールドF3からオペランドデータを読
出す。演算部105を初期化するための初期化データパ
ケットのデータフィールドF3には、演算部105の定
数格納部に設定すべき定数値がオペランドデータとして
格納されている。演算器は、読出した定数値を定数格納
部に記憶させる。これにより、演算部105が初期化さ
れてWarm状態になる。一方、初期化データパケット
の命令情報が、演算部定数設定命令でなければ、演算部
105は、初期化データパケットをそのまま信号線13
1を介してプログラム記憶部107へ送る。
【0126】初期化データパケットがプログラム記憶部
107へ送られると、プログラム記憶部107は、初期
化データパケットの命令フィールドF2から命令情報を
読出し、その命令情報がデータフロープログラム初期化
命令であるか否かを判定する。プログラム記憶部107
は、命令情報がデータフロープログラム初期化命令であ
れば、初期化データパケットのデータフィールドF3か
らオペランドデータを読出す。プログラム記憶部107
を初期化するための初期化データパケットのデータフィ
ールドF3には、ダウンロードすべき行先情報と命令情
報とで構成されたデータフロープログラムが格納されて
いる。
【0127】プログラム記憶部107は、読出したデー
タフロープログラムを、命令情報が指定するアドレスの
記憶領域に記憶させる。これにより、初期化データパケ
ットによって搬送されてきたデータフロープログラムが
プログラム記憶部107にダウンロードされる。なお、
プログラム記憶部107のデータフロープログラムを複
数または全部初期化する場合には、そのデータフロープ
ログラムの数だけプログラム記憶部107用の初期化デ
ータパケットを初期化情報読出部111にて生成し、プ
ログラム記憶部107へ送る。
【0128】以上の手順により、外部からリセット信号
が入力され、その後にリセット信号が解除されたことを
トリガとして、装置11の内部で初期化データパケット
が生成され、初期化データパケットを用いた初期化処理
が行なわれる。本実施例に係る装置11は、外部からの
信号形式の入力に応答して初期化データパケットを生成
するための機構を内蔵しているので、従来のようにデー
タ駆動型情報処理装置の外部に初期化データパケットを
生成するための周辺装置を別途設ける必要がなくなる。
これにより、装置11を組込むシステムや機器等の構成
が簡単になる。
【0129】また、本実施例では、初期化データパケッ
トを生成するために用いられる初期化情報を演算部10
5が演算処理に用いる演算情報とともに1個のメモリ1
06に格納している。したがって、初期化データパケッ
トを生成するための機構を内蔵するがゆえに初期化情報
を格納するためのメモリをも内蔵して装置11の構成が
複雑になったり、規模が大きくなったりする不具合を軽
減することができる。
【0130】[第2実施例]次に、本発明のデータ駆動
型情報処理装置の第2実施例について説明する。
【0131】図9は、第2実施例に係るデータ駆動型情
報処理装置21のブロック構成図である。なお、以下の
説明ではデータ駆動型情報処理装置21を単に「装置2
1」という。また、第1実施例に示したものと同様の機
能を有するものは、同一の符号をつけて説明する。
【0132】装置21は、第1実施例の装置11と同様
の発火制御部103と、メモリ106と、プログラム記
憶部107とを含む。装置21は、さらに、合流部20
1と、合流部203と、演算部205と、分岐部209
と、初期化情報読出要求生成部211と、初期化データ
パケット生成部213とを含む。装置21の外部には、
第1実施例と同様のリセット信号入力部113と開始ア
ドレス入力部115と、アドレス数入力部117とが設
けられている。
【0133】発火制御部103と、演算部205と、プ
ログラム記憶部107とは、UnknownとCold
とWarmとHotとの4つの状態で遷移する。装置2
1の全体を初期化させるときには、以上の3つの部のす
べてに、各々に対応する初期化データパケットを送って
初期化させる。また、以上の3つの部のうちのいずれか
のみを初期化させるときには、その部に対応する初期化
データパケットを送る。以上の3つの部は、初期化する
ことにより、Warm状態となる。
【0134】以上の3つの部以外の他の部は、Unkn
ownとCold/Warmと、Hotとの3つの状態
で遷移する。これら他の部は、リセット信号に応答して
自己をリセットすることにより、Cold/Warm状
態となるので、初期化データパケットを用いて初期化さ
せる必要がない。
【0135】初期化情報読出要求生成部211は、メモ
リ106に格納されている初期化情報の読出を要求する
ためのデータパケットを生成する。初期化データパケッ
ト生成部213は、メモリ106から読出された初期化
情報を結合して初期化データパケットを生成する。合流
部201は、バス121を介して外部の周辺装置から送
られてくるデータパケットと、バス123を介して装置
21の内部の分岐部209から送られてくるデータパケ
ットとを受け、バス127を介して発火制御部103へ
送る。
【0136】合流部203は、発火制御部103からバ
ス129を介して送られてくるデータパケットと、初期
化情報読出要求生成部211からバス219を介して送
られてくる読出要求データパケットとを受け、バス22
1を介して演算部205へ送る。
【0137】演算部205は、信号線217を介してメ
モリ106へアクセス信号と読出アドレスとを送り、メ
モリ106から初期化情報または演算情報(図6参照)
を読出す。メモリ106から読出されたデータは、信号
線218を介して演算部205へ送られる。演算部20
5は、合流部203から送られてきたデータパケットが
初期化情報読出要求生成部211で生成された読出要求
データパケットであれば、メモリ106から初期化情報
を読出す。初期化情報の構成は図7に示したとおりであ
る。演算部205は、読出した初期化情報を読出要求デ
ータパケットのデータフィールドF3に格納し、バス2
23を介して初期化データパケット生成部213へ送
る。
【0138】また、演算部205は、合流部203から
送られてきたデータパケットが通常の演算処理を行なう
ためのデータパケット(以下、「演算処理用データパケ
ット」という)であれば、その演算処理用データパケッ
トに含まれる命令情報に基づいて算術演算や論理演算な
どの演算処理を施し、その結果を格納したデータパケッ
トをバス131を介してプログラム記憶部107へ送
る。
【0139】プログラム記憶部107は、送られてきた
データパケットの行先情報に基づいて記憶領域からデー
タフロープログラムを読出す。プログラム記憶部107
は、読出したデータフロープログラムに含まれる行先情
報と命令情報とをそれぞれデータパケットの行先フィー
ルドF1と命令フィールドF2とに次位の行先情報と次
位の命令情報として格納し、そのデータパケットをバス
133を介して分岐部209へ送る。
【0140】一方、初期化データパケット生成部213
は、演算部205から送られてきた読出要求データパケ
ットに格納されている初期化情報を所定数ずつ結合して
初期化データパケットを生成する。初期化データパケッ
ト生成部213は、生成した初期化データパケットをバ
ス225を介して分岐部209へ送る。
【0141】分岐部209は、送られてきたデータパケ
ットをバス135を介して装置21の外部か、または、
バス123を介して装置21の合流部201かへ送る。
分岐部209は、送られてきたデータパケットが初期化
データパケット生成部213で生成された初期化データ
パケットであれば、その初期化データパケットを合流部
201へ送る。初期化データパケットの内部には出力先
を制御するための制御フラグ(図7参照)が含まれてい
る。分岐部209は、この制御フラグを参照して、送ら
れてきたデータパケットが初期化データパケットである
か他のデータパケットであるかを判別する。
【0142】リセット信号入力部113から発せられた
リセット信号は、信号線151を介して装置21の内部
に入力され、初期化情報読出要求生成部211へ入力さ
れる。さらに、リセット信号は、信号線151から分岐
する信号線157を介して、合流部201と発火制御部
103と合流部203と演算部205とプログラム記憶
部107と初期化データパケット生成部213と分岐部
209とへ送られる。リセット信号が送られた各部は、
各々自己をリセットする。
【0143】開始アドレス入力部115とアドレス数入
力部117とから出力される設定信号は、それぞれ信号
線153と信号線155とを介して初期化情報読出要求
生成部211へ入力される。
【0144】図10〜図13を参照して演算部205
と、初期化情報読出要求生成部211と、初期化データ
パケット生成部213との詳細構成について説明する。
【0145】図10は、初期化情報読出要求生成部21
1のブロック構成図である。初期化情報読出要求生成部
211は、制御部231と、カウンタ部233と、比較
部235と、読出データパケット生成部237とを含
む。制御部231には、信号線151を介してリセット
信号が入力される。リセット信号は、信号線151から
分岐する信号線239を介してカウンタ部233と比較
部235とに入力される。さらに、リセット信号は、信
号線151から分岐する信号線241を介して読出デー
タパケット生成部237へ入力される。制御部231と
カウンタ部233と比較部235と読出データパケット
生成部347とは、リセット信号が入力されると、自己
をリセットしてCold/Warmの状態になる。
【0146】制御部231は、リセット信号がON状態
となってから一定時間が経過した後にOFF状態となっ
たことに応答して初期化用クロック信号の発生を開始す
る。制御部231は、初期化用クロック信号を信号線2
43を介してカウンタ部233へ送り、信号線245を
介して読出データパケット生成部237へ送る。カウン
タ部233は、初期化用クロック信号が入力される度に
カウント値を1ずつカウントアップする。カウンタ部2
33は、リセット信号の入力に応答して自己をリセット
し、カウント値を「0」にクリアする。カウンタ部23
3は、信号線247を介して読出データパケット生成部
237へカウント値を送る。さらに、カウンタ部233
は、カウント値を信号線247から分岐する信号線22
7を介して比較部235と初期化情報読出要求生成部2
11の外部へ送る。
【0147】読出データパケット生成部237には、信
号線153を介して開始アドレスが入力される。読出デ
ータパケット生成部237は、カウンタ部233からカ
ウント値が入力される度に、そのカウント値と開始アド
レスとを加算して初期化情報を読出すための読出アドレ
スを生成する。読出データパケット生成部237は、生
成した読出アドレスを格納した読出要求データパケット
を生成する。読出データパケット生成部237は、読出
要求データパケットをバス219を介して初期化情報読
出要求生成部211の外部へ出力する。
【0148】読出データパケット生成部237は、制御
部231から初期化用クロック信号が出力され、カウン
タ部233からカウント値が出力されている限り読出要
求データパケットの生成処理を継続し、読出アドレスを
1個ずつ含んだ読出要求データパケットを順次生成して
出力する。
【0149】比較部235には、信号線155を介して
アドレス数が入力される。比較部235は、カウンタ部
233から送られてくるカウント値をアドレス数と比較
する。比較部235は、カウント値がアドレス数と一致
した時点で、信号線249を介して制御部231へ初期
化用クロック信号の発生を停止させるための信号を出力
する。制御部231は、比較部235から送られてきた
信号に応答して、初期化用クロック信号の出力を停止す
る。これにより、読出要求データパケットの生成処理が
終了する。
【0150】図11は、読出データパケット生成部23
7の回路図である。読出データパケット生成部237
は、加算器251と、ハードウェア設定部253と、ラ
ッチ回路255とを含む。加算器251とハードウェア
設定部253とラッチ回路255とは信号線241を介
して入力されるリセット信号に応答して各々自己をリセ
ットする。
【0151】加算器251は、信号線153を介して送
られてくる開始アドレスと、信号線247を介して送ら
れてくるカウント値とを加算し、その加算値を信号線2
59を介してラッチ回路255へ送る。加算値は初期化
情報を読出すための読出アドレスである。
【0152】ハードウェア設定部253は、読出アドレ
ス以外の読出要求データパケットを生成するために必要
なデータを生成する。ハードウェア設定部253は、生
成したデータをバス261を介してラッチ回路255へ
送る。ラッチ回路255へは信号線245を介して初期
化用クロック信号が入力される。ラッチ回路255は、
初期化用クロック信号に応答して、加算器251から送
られてくる読出アドレスとハードウェア設定部253か
ら送られてくるデータとをラッチする。ラッチ回路25
5へラッチされたデータは、読出要求データパケットと
してバス219へ出力される。
【0153】図12は、演算部205(図9参照)の回
路図である。演算部205は、第1実施例の装置11に
含まれる演算部と同様の演算部105を含む。本実施例
では、演算部205が、通常の演算処理と共に、初期化
情報の読出処理とを行なう。演算部205は、演算部1
05の他、命令デコーダ265と分岐部267とを含
む。演算部205にバス221を介してデータパケット
が入力されると、演算部105は、そのデータパケット
に含まれる命令情報に従って処理を行なう。演算部10
5は、必要に応じて信号線217を介してメモリ106
(図9参照)へアクセス信号と読出アドレスとを送る。
メモリ106からは読出されたデータが信号線218を
介して演算部105へ送られる。演算部205へ送られ
てきたデータパケットが読出要求データパケットであれ
ば、演算部105は、読出要求データパケットに含まれ
る読出アドレスが指定する初期化情報をメモリ106か
ら読出す。
【0154】一方、命令デコーダ265は、信号線26
9を介してデータパケットの命令情報を解読する。命令
デコーダ265は、解読結果を信号線270を介して分
岐部267へ送る。演算部105は、通常の演算処理を
行なった結果を格納したデータパケット、または、読出
した初期化情報を格納した読出要求データパケットをバ
ス271を介して分岐部267へ送る。
【0155】分岐部267は、命令デコーダ265から
送られてくる命令の解読結果を判定し、命令が初期化情
報の読出を要求するものであれば、演算部105から送
られてきたデータパケットを初期化データパケット生成
部213に接続されたバス223へ出力する。分岐部2
67は、命令が初期化情報の読出を要求するもの以外で
あれば、演算部105から送られてきたデータパケット
をプログラム記憶部107に接続されたバス131へ出
力する。
【0156】図13は、初期化データパケット生成部2
13の回路図である。初期化データパケット生成部21
3は、初期化情報抽出部281と、8個のコンパレータ
283a〜283hを含むコンパレータ群285と、8
個のラッチ回路286a〜286hを含むラッチ回路群
287と、ラッチ回路288とを含む。初期化情報抽出
部281と、コンパレータ群285と、ラッチ回路群2
87と、ラッチ回路288とは、それぞれ信号線157
を介して送られるリセット信号を受けて自己をリセット
する。
【0157】コンパレータ283a〜283hの一方の
入力端子には信号線227を介して初期化情報読出要求
生成部211から送られてくるカウント値のビットの中
の下位の3ビットが入力される。コンパレータ283a
〜283hのもう一方の入力端子には、信号線291a
〜291hを介してそれぞれ「1」〜「7」,「0」の
値を表わす信号が送られている。初期化情報読出要求生
成部211から出力されるカウント値に応じて信号線2
27を介して「1」〜「7」「0」の信号が順次送られ
てくると、信号線291a〜291hから同じ信号が入
力されているコンパレータ283a〜283hの中の1
つから対応するラッチ回路286a〜286hへ信号線
293a〜283hを介して信号が送られる。
【0158】一方、初期化データパケット生成部213
には、バス223を介して演算部205(図9参照)か
ら初期化情報を格納した読出要求データパケットが送ら
れる。初期化情報抽出部281は、読出要求データパケ
ットを受け、格納されている初期化情報を読出す。初期
化情報抽出部281は、読出した初期化情報を信号線2
95を介してラッチ回路群287へ送る。ラッチ回路群
287では、対応するコンパレータからラッチ信号が出
力されているラッチ回路286a〜286hの中の1つ
が、その時点で初期化情報抽出部281から送られてい
る初期化情報をラッチする。これにより、信号線227
を介して送られてくるカウント値に応答して、バス22
3を介して送られてくる読出要求データパケットに含ま
れる初期化情報が、ラッチ回路286a〜286hに順
次ラッチされる。
【0159】そして、信号線293hを介して8番目の
ラッチ回路286hへ送られる信号のパルスが立上り、
8個目の初期化情報がラッチ回路286hにラッチされ
ると、その後、信号線293hから分岐する信号線29
4を介して、同様のパルス信号がラッチ回路288へ送
られる。パルス信号が立下ると、ラッチ回路288は、
これに応答してラッチ回路286a〜286hから信号
線296を介して送られてくる8個の初期化情報をラッ
チする。ラッチ回路288は、8個の初期化情報を結合
して初期化データパケットとしてバス225を介して外
部へ出力する。これにより、メモリ106(図1参照)
から1ワードずつ読出された初期化情報が、初期化デー
タパケット生成部213にて8個を1組として結合さ
れ、初期化データパケットが生成される。
【0160】図9を参照して、初期化データパケット生
成部213から出力された初期化データパケットは、バ
ス225を介して分岐部209へ送られる。分岐部20
9は、初期化データパケットをバス123を介して合流
部201へ送る。合流部201へ送られた初期化データ
パケットは、そのデータパケットが初期化の対象とする
機能部へ到達するまで、発火制御部103と合流部20
3と演算部205とプログラム記憶部107とに順次伝
送される。初期化データパケットは、初期化の対象とす
る機能部へ到達すると、その機能部が初期化データパケ
ットに含まれる命令情報および初期化のために必要なデ
ータを読出して、自己を初期化する。なお、本実施例に
おいて初期化データパケットを用いて初期化する対象と
なるのは、発火制御部103と演算部205とプログラ
ム記憶部107である。これらの各部の初期化処理の内
容は、第1実施例と同様である。
【0161】以上説明した本発明の第2実施例によれ
ば、装置21の内部に初期化データパケットを生成する
機構を内蔵し、かつ、初期化情報を演算情報と共に1個
のメモリ106内に予め格納する。さらに、第2実施例
では、初期化情報をメモリ106から読出す処理を、演
算部205が行なうようにしている。したがって、初期
化情報を読出すための手段を、装置21の内部に別途設
ける必要がなくなり、装置21の構成を簡単にし、かつ
規模を小さくすることが可能となる。
【0162】[第3実施例]次に、本発明のデータ駆動
型情報処理装置の第3実施例について説明する。本実施
例は、外部からのデータ駆動型情報処理装置に対する初
期化の要求を、データパケットを入力することによって
も行なえるようにしている。なお、第1実施例および第
2実施例と同様の機能を有するものは、同一の符号をつ
けて説明する。
【0163】図14は、本実施例に係るデータ駆動型情
報処理装置31のブロック構成図である。以下の説明で
は、データ駆動型情報処理装置31を単に「装置31」
という。装置31は、合流部201と発火制御部103
と、演算部205と、メモリ106と、プログラム記憶
部107と、分岐部209と、初期化データパケット生
成部213とを含む。これらの構成は、第2実施例と同
様である。さらに、装置31は、要求検出部301と、
初期化情報読出要求生成部303とを含む。装置31の
外部には、第1実施例および第2実施例と同様にリセッ
ト信号入力部113と、開始アドレス入力部115と、
アドレス数入力部117とが設けられている。
【0164】第2実施例と同様に、装置31の全体を初
期化させるときには、発火制御部103と、演算部20
5と、プログラム記憶部107とのすべてに、各々に対
応する初期化データパケットを送って初期化させる。ま
た、以上の3つの部のうちのいずれかのみを初期化させ
るときには、その部に対応する初期化データパケットを
送る。以上の3つの部以外の他の部は、リセット信号に
応答して自己をリセットすることにより、Cold/W
arm状態となるので、初期化データパケットを用いて
初期化させる必要はない。
【0165】装置31には、外部の周辺装置からバス1
21を介してデータパケットが入力される。入力される
データパケットとしては、演算処理用データパケットと
初期化データパケットとの他、初期化要求データパケッ
トとリセット初期化要求データパケットとがある。初期
化要求データパケットは、装置31に対して初期化を要
求するための命令(以下「初期化要求命令」という)を
格納している。また、リセット初期化要求データパケッ
トは、装置31に対してリセットと初期化とを要求する
ための命令(以下「リセット初期化要求命令」という)
を格納している。
【0166】要求検出部301は、信号線151から分
岐する信号線311を介してリセット信号入力部113
が出力したリセット信号が送られてくると、そのリセッ
ト信号を信号線313を介して、合流部201と発火制
御部103と演算部205とプログラム記憶部107と
初期化データパケット生成部213と分岐部209と、
外部の周辺装置とへ送る。また、要求検出部301は、
バス129を介して送られてきたデータパケットが、リ
セット初期化要求データパケットであれば、リセット信
号が送られてきたときと同様に、信号線313を介して
装置31の内部の前述した各部と、周辺装置とへリセッ
ト信号を送り、さらに、信号線314を介して初期化情
報読出要求生成部303へもリセット信号を送る。
【0167】要求検出部301は、初期化要求データパ
ケットまたはリセット初期化要求データパケットが送ら
れてきたことに応答して、信号線315,316,31
7を介して初期化情報読出要求生成部303へ信号を送
る。信号線315は、初期化を要求する命令を検出した
ことを示す要求検出信号を送る。信号線316は、初期
化情報を読出すための開始アドレスを送る。信号線31
7は、初期化情報を読出すアドレス数を送る。要求検出
部301には、バス319を介して初期化情報読出要求
生成部303から読出要求データパケットが送られる。
要求検出部301は、バス129を介して送られてくる
演算処理用データパケットと同様に、読出要求データパ
ケットをバス221を介して演算部205へ送る。
【0168】初期化情報読出要求生成部303は、信号
線151を介してリセット信号入力部113からリセッ
ト信号が入力され、そのリセット信号が解除されたこと
に応答して読出要求データパケットの生成を開始する。
また、初期化情報読出要求生成部303は、要求検出部
301から信号線315を介して要求検出信号が送られ
てきたときにも読出要求データパケットの生成を開始す
る。
【0169】初期化情報読出要求生成部303は、リセ
ット信号の入力解除に応答して読出要求データパケット
を生成する場合には、読出要求データパケットに格納す
る初期化情報の読出アドレスを信号線153を介して開
始アドレス入力部115から送られてくる開始アドレス
に基づいて定める。この場合、初期化情報読出要求生成
部303は、信号線155を介してアドレス入力部11
7から送られてくるアドレス数に基づいて読出要求デー
タパケットの生成の終了タイミングを検出する。
【0170】一方、初期化情報読出要求生成部303
は、信号線315から送られてくる要求検出信号に応答
して読出要求データパケットを生成する場合には、読出
要求データパケットに格納する初期化情報の読出アドレ
スを信号線316から送られてくる開始アドレスに基づ
いて定める。この場合、初期化情報読出要求生成部30
3は、読出要求データパケットの生成の終了タイミング
を信号線317から送られてくるアドレス数により検出
する。
【0171】初期化データパケット生成部213の構成
は、第2実施例にて説明したとおりである。初期化デー
タパケット生成部213は、初期化情報読出要求生成部
303から信号線227を介して送られてくるカウント
値に応答して初期化データパケットを生成する。
【0172】図15は、初期化情報読出要求生成部30
3のブロック構成図である。初期化情報読出要求生成部
303は、制御部331と、カウンタ部333と、比較
部335と、読出データパケット生成部337とを含
む。これらの各部は、信号線151を介して送られてく
るリセット信号または信号線315を介して送られてく
る要求検出信号に応答して読出要求データパケットを生
成する動作を開始する。
【0173】信号線151を介してリセット信号が入力
された場合の動作について説明する。信号線151を介
して送られてきたリセット信号は、制御部331へ送ら
れる。また、リセット信号は、信号線151から分岐す
る信号線341を介してカウンタ部333と比較部33
5とへ送られる。さらに、リセット信号は、信号線15
1から分岐する信号線343を介して読出データパケッ
ト生成部337へ送られる。制御部331は、送られて
くるリセット信号がON状態からOFF状態へ切換えら
れたことに応答して信号線345を介して初期化用クロ
ック信号を出力する。
【0174】また、制御部331は、読出データパケッ
ト生成部337に対して信号線350を介してシステム
クロック信号を出力する。システムクロック信号は、装
置31の全体を同期させるために用いられる信号であ
る。システムクロック信号を発生させるための手段は、
装置31の内部または外部に設けられる。この手段から
初期化情報読出要求生成部303に送られてきたシステ
ムクロック信号は、制御部331に入力され、制御部3
31から他の部へ送られる。なお、システムクロック信
号を発生させる手段と、信号を送るための他の信号線と
については、図示を省略する。
【0175】カウンタ部333は、リセット信号に応答
して自己をリセットして、カウント値を「0」にクリア
する。その後、カウンタ部333は、送られてくる初期
化用クロック信号に応答してカウント値を1ずつカウン
トアップする。カウント値は、信号線347を介して読
出データパケット生成部337へ送られ、さらに、信号
線227を介して比較部335と、初期化情報読出要求
生成部303の外部とへ出力される。
【0176】読出データパケット生成部337は、初期
化用クロック信号とシステムクロック信号とに応答し
て、信号線153から送られてくる開始アドレスと信号
線347を介して送られてくるカウント値とに基づいて
初期化情報の読出アドレスを生成し、その読出アドレス
を格納した読出要求データパケットを生成する。読出デ
ータパケット生成部337は、生成した読出要求データ
パケットをバス319を介して初期化情報読出要求生成
部303の外部へ出力する。
【0177】比較部335は、信号線155を介して送
られてくるアドレス数と信号線227を介して送られて
くるカウント値とを比較し、カウント値がアドレス数と
一致した時点で信号線355を介して制御部331へ初
期化用クロック信号の出力を停止させるための信号を送
る。制御部331は、この信号に応答して初期化用クロ
ック信号の出力を停止する。これにより、読出要求デー
タパケットの生成動作が停止する。
【0178】次に、信号線315を介して送られてくる
要求検出信号に応答して読出要求データパケットの生成
動作を行なうときの手順について説明する。要求検出信
号は、初期化要求データパケットまたはリセット初期化
要求データパケットが装置31に入力された場合に生成
される。リセット初期化要求データパケットが入力され
た場合には、要求検出信号が信号線315を介して初期
化情報読出要求生成部303に送られてくる前に、信号
線314を介して要求検出部301からリセット信号が
送られてくる。このリセット信号は、読出データパケッ
ト生成部337へ入力され、さらに、信号線314から
分岐する信号線351を介して制御部331とカウンタ
部333と比較部335とに入力される。
【0179】制御部331は、信号線351から送られ
てくるリセット信号に対しては、自己をリセットする処
理のみを行ない、そのリセット信号の解除に応答して初
期化用クロック信号を発生させる動作を開始しない。そ
の後、一定時間が経過した後に、信号線315を介して
要求検出信号が制御部331へ送られ、さらに、信号線
315から分岐する信号線353を介して要求検出信号
が読出データパケット生成部337へ送られる。要求検
出信号が送られてきたことにより、読出要求データパケ
ットの生成動作が開始される。
【0180】読出要求データパケットの生成動作が開始
されてからの制御部331とカウンタ部333との動作
については、信号線151を介して入力されるリセット
信号の解除に応答した生成動作と同様である。読出デー
タパケット生成部337は、信号線153を介して送ら
れてくる開始アドレスの代わりに信号線316を介して
要求検出部301から送られてくる開始アドレスを用い
る。また、比較部335は、信号線155を介して送ら
れてくるアドレス数の代わりに信号線317を介して要
求検出部301から送られてくるアドレス数を用いる。
制御部331から初期化用クロック信号が出力されてい
る限り、読出要求データパケットが順次生成されてバス
319を介して出力される。そして、比較部335から
制御部331へ信号が送られた時点で、読出要求データ
パケットの生成動作が停止する。
【0181】図16は、読出データパケット生成部33
7の回路図である。読出データパケット生成部337
は、ラッチ回路361と、ラッチ回路363と、マルチ
プレクサ(MUX)365と、加算器367と、ハード
ウェア設定部368と、ラッチ回路369と、OR回路
377とを含む。
【0182】装置31の外部から入力されたリセット信
号を送る信号線343は、OR回路377の一方の入力
端子に接続される。また、要求検出部301から出力さ
れたリセット信号を送る信号線314は、OR回路37
7のもう一方の入力端子に接続される。信号線343ま
たは信号線314のいずれかからリセット信号が送られ
てくれば、OR回路377の出力端子からリセット信号
が出力され、そのリセット信号が信号線379と信号線
380とを介して読出データパケット生成部337の各
部へ送られる。各部は、リセット信号が送られてきたこ
とに応答して自己をリセットする。
【0183】その後、ラッチ回路361は、信号線35
0を介して送られてくるシステムクロック信号に応答し
て、信号線353を介して送られてくる要求検出信号を
ラッチする。また、ラッチ回路363は、信号線350
を介して送られてくるシステムクロック信号に応答して
信号線316を介して送られてくる開始アドレスをラッ
チする。マルチプレクサ365には、ラッチ回路363
から信号線371を介して送られてくる開始アドレス
と、信号線153から送られてくる開始アドレスとが入
力される。マルチプレクサ365は、ラッチ回路361
から信号線370を介して送られてくる信号すなわち要
求検出信号がON状態となっている場合に、ラッチ回路
363から送られてくる開始アドレスを信号線372を
介して加算器367へ送る。一方、マルチプレクサ36
5は、信号線370から送られてくる信号がOFF状態
のときは信号線153を介して送られてくる開始アドレ
スを、信号線372を介して加算器367へ送る。これ
により、装置31の初期化の要求が、外部からのリセッ
ト信号の入力によるものか、または、初期化要求データ
パケットかリセット初期化要求データパケットかの入力
によるものかに応じて、信号線153を介して送られて
くる開始アドレスと信号線316を介して送られてくる
開始アドレスが選択される。
【0184】加算器367は、信号線372から送られ
てくる開始アドレスと、信号線347を介して送られて
くるカウント値とを加算し、その加算値を信号線373
を介してラッチ回路369へ送る。この加算値は、初期
化情報の読出アドレスである。また、ハードウェア設定
部368は、読出アドレス以外の読出要求データパケッ
トを生成するために必要なデータを生成してバス375
を介してラッチ回路369へ送る。ラッチ回路369
は、信号線346から送られてくる初期化用クロック信
号に応答して、加算器367から送られてくる読出アド
レスとハードウェア設定部368から送られてくるデー
タとをラッチし、それらを結合して読出要求データパケ
ットとして出力する。読出要求データパケットは、バス
221を介して外部へ送られる。
【0185】図17は、要求検出部301のブロック構
成図である。要求検出部301は、合流部381と、リ
セット要求検出部383と、初期化要求検出部385と
を含む。合流部381は、バス129を介して発火制御
部103(図14参照)から送られてくるデータパケッ
トと、バス319を介して初期化情報読出要求生成部3
03から送られてくる読出要求データパケットとをバス
387を介してリセット要求検出部383へ送る。
【0186】リセット要求検出部383は、バス387
を介して送られてきたデータパケットがリセット初期化
要求データパケットであれば、または信号線311を介
してリセット信号が送られてくれば、それらに応答して
リセット信号を出力する。リセット要求検出部383か
ら出力されるリセット信号は、信号線313と信号線3
14とを介して要求検出部301の外部へ出力される。
さらに、リセット信号は、信号線313から分岐する信
号線391を介して合流部381へ送られ、信号線39
3を介して初期化要求検出部385へ送られる。
【0187】合流部381と初期化要求検出部385と
は、リセット信号に応答して自己をリセットする。ま
た、信号線314を介して出力されたリセット信号は、
初期化情報読出要求生成部303へ送られる。信号線3
13を介して出力されたリセット信号は、前述したよう
に発火制御部103や演算部205やプログラム記憶部
107などへ送られる。
【0188】リセット要求検出部383は、送られてき
たデータパケットがリセット初期化要求データパケット
であれば、そのリセット初期化要求データパケットを初
期化要求データパケットに変換してバス389を介して
初期化要求検出部385へ送る。また、リセット要求検
出部383は、送られてきたデータパケットがリセット
初期化要求データパケット以外のデータパケットであれ
ば、そのデータパケットをそのままバス389を介して
初期化要求検出部385へ送る。
【0189】初期化要求検出部385は、送られてきた
データパケットが初期化要求データパケットであれば、
要求検出信号を信号線315を介して初期化情報読出要
求生成部303へ送る。さらに初期化要求検出部385
は、初期化要求データパケットに含まれる開始アドレス
とアドレス数とをそれぞれ信号線316と信号線317
とを介して初期化情報読出要求生成部303へ送る。初
期化要求検出部385は、以上の処理が完了すれば、初
期化要求データパケットを消去する。初期化要求検出部
385は、送られてきたデータパケットが初期化要求デ
ータパケット以外のデータパケットであれば、それをそ
のままバス221を介して演算部205(図14参照)
へ送る。
【0190】図18は、リセット要求検出部383の回
路図である。リセット要求検出部383は、ラッチ回路
401と、データパケット変換部403と、ラッチ回路
405と、単安定マルチバイブレータ407と、単安定
マルチバイブレータ409と、パルスカット回路411
と、OR回路413とを含む。バス387は、データパ
ケットを搬送するためのパルスを送る信号線421と、
データパケットを送るバス423とを含む。信号線42
1は、単安定マルチバイブレータ407に接続される。
単安定マルチバイブレータ407からの出力は信号線4
29を介して単安定マルチバイブレータ409へ送られ
る。単安定マルチバイブレータ409からの出力は信号
線431を介してパルスカット回路411へ送られる。
【0191】パルスカット回路411からの出力は信号
線433を介して外部へ出力される。バス423を介し
て送られるデータパケットは、ラッチ回路401へ入力
される。ラッチ回路401は、信号線421から分岐す
る信号線422を介して送られてくる信号に応答して、
データパケットをラッチする。ラッチ回路401は、ラ
ッチしたデータパケットをバス425を介してデータパ
ケット変換部403へ送る。
【0192】データパケット変換部403は、送られて
きたデータパケットがリセット初期化要求データパケッ
トであれば、それを初期化要求データパケットに変換し
てバス427を介してラッチ回路405へ送る。データ
パケット変換部403は、送られてきたデータパケット
がリセット初期化要求データパケットでなければ、それ
をそのままラッチ回路405へ送る。ラッチ回路405
は、信号線433から分岐する信号線435を介して送
られてくる信号線に応答して、ラッチ回路401から送
られてきたデータパケットをラッチする。ラッチ回路4
05がラッチしたデータパケットは、バス437を介し
て外部へ出力される。バス437と信号線433とによ
りバス389が構成される。
【0193】さらに、単安定マルチバイブレータ407
からの信号線429から分岐する信号線441は、OR
回路413の一方の入力端子に接続される。OR回路4
13のもう一方の入力端子には、信号線311が接続さ
れる。OR回路413の出力は、信号線313を介して
外部へ出力される。また、信号線441からは信号線3
14が分岐し、初期化情報読出要求生成部303(図1
4参照)に接続されている。なお、信号線429を介し
て送られる信号が信号線441へ分岐して送られるの
は、バス423を介して送られてきたデータパケットが
リセット初期化要求データパケットである場合である。
バス423を介して送られてきたデータパケットがリセ
ット初期化要求データパケットであるか否かに応じてr
信号を信号線441へ出力するか否かを決定するための
機構については図示を省略する。
【0194】図にて、信号線421と信号線429と信
号線431と信号線433とに付されているi,r,
a,oは、信号線の種類を示す符号である。これらi信
号とr信号とa信号とo信号との変化については図20
を参照して後述する。
【0195】図19は、データパケット変換部403の
ブロック構成図である。データパケット変換部403
は、リセット初期化要求命令検出部451と、ハードウ
ェア設定部453と、マルチプレクサ(MUX)455
とを含む。バス425を介して送られてきたデータパケ
ットは、マルチプレクサ455の一方の入力部に入力さ
れる。バス425からはバス457が分岐する。バス4
57は、データパケットの命令情報以外のデータをマル
チプレクサのもう一方の入力部へ送る。また、ハードウ
ェア設定部453は、初期化要求命令を生成する。ハー
ドウェア設定部453から出力された初期化要求命令
は、バス459を介して、マルチプレクサ455の2つ
の入力部のうち、バス457が接続されている方の入力
部へ送られる。
【0196】一方、バス425を介して送られるデータ
パケットの命令情報が、信号線452を介してリセット
初期化要求命令検出部451により解読される。リセッ
ト初期化要求命令検出部451は、データパケットに含
まれる命令情報がリセット初期化要求命令であれば、そ
の旨を示す信号を信号線454を介してマルチプレクサ
455へ送る。
【0197】マルチプレクサ455は、信号線454か
ら送られてくる信号がON状態であれば、バス457と
バス459とを介して送られてくるデータを結合して初
期化要求データパケットを生成し、バス427を介して
外部へ出力する。また、マルチプレクサ455は、信号
線454から送られてくる信号がOFF状態であれば、
バス425を介して送られてくるデータパケットをその
ままバス427を介して外部へ出力する。これにより、
データパケット変換部403へ送られてきたデータパケ
ットのうち、リセット初期化要求データパケットのみが
初期化要求データパケットに変換される。
【0198】図20は、リセット要求検出部383の内
部における信号の変化を示すタイミングチャートであ
る。同図を参照してリセット要求検出部383の動作に
ついて説明する。図示した信号は、データパケットの搬
送に用いられるパルス信号であるi信号と、単安定マル
チバイブレータ407から出力されるr信号と、単安定
マルチバイブレータ409から出力されるa信号と、パ
ルスカット回路411から出力されるo信号である。
【0199】データパケットを搬送するためのパルス信
号であるi信号が入力されると、このi信号の立上りに
応答して、単安定マルチバイブレータ407から期間T
2のr信号が出力される。このr信号は、バス423を
介して送られてきたデータパケットがリセット初期化要
求データパケットである場合に、信号線441を介して
OR回路413へ送られ、さらに、信号線314を介し
て初期化情報読出要求生成部303へ送られる。このr
信号が、リセット初期化要求データパケットに応答して
生成されるリセット信号となる。
【0200】r信号の立下りに応答して、単安定マルチ
バイブレータ409から期間T3のa信号が出力され
る。このa信号の立下りに応答してパルスカット回路4
11から期間T4のo信号が出力される。o信号は、ラ
ッチ回路405がデータパケットをラッチするためのト
リガとなる信号である。
【0201】リセット要求検出部383へリセット初期
化要求データパケットが送られてきた場合には、r信号
の出力期間であるT2が、リセット要求検出部383か
らリセット信号が出力されるリセット期間となる。ま
た、a信号が立上がってから立下るまでの期間T3が、
リセット期間が終了してから初期化要求データパケット
が出力されるまでの待機期間となる。この待機時間は、
装置31の構成や装置31を組込むシステムや機器等の
構成に応じて、リセット処理が完了するために必要な十
分な長さになるように単安定マルチバイブレータ409
を調整して設定すればよい。
【0202】なお、リセットさせるべき内部の各部およ
び外部の周辺装置のすべてがリセット信号のパルスの立
上りに応答して自己をリセットするものである場合に
は、次のような変形が可能である。たとえば、単安定マ
ルチバイブレータ409を用いず、単安定マルチバイブ
レータ407からのr信号を十分な長さの期間出力する
ようにし、パルスカット回路515には、r信号の立下
りに応答させてo信号を出力させる。
【0203】図21は、初期化要求検出部385の回路
図である。初期化要求検出部385は、ラッチ回路46
1と、遅延素子463と、命令デコーダ465と、ラッ
チ回路467と、AND回路469と、ラッチ回路47
1とを含む。各部は、信号線311を介して送られてく
るリセット信号と信号線393を介して送られてくるリ
セット信号とに応答して自己をリセットする。バス38
9は、データパケットを搬送するためのパルス信号を送
るための信号線475と、データパケットを送るための
バス477とを含む。
【0204】ラッチ回路461は、信号線475から分
岐する信号線479から送られてくる信号に応答して、
バス477を介して送られてくるデータパケットをラッ
チする。ラッチ回路461にラッチされたデータパケッ
トは、バス491を介してラッチ回路471へ送られ
る。信号線475を介して送られる信号は、遅延素子4
63により所定時間遅延された後、信号線481を介し
て出力される。
【0205】命令デコーダ465には、ラッチ回路46
1にラッチされているデータパケットの命令情報が信号
線485を介して送られる。命令デコーダ465は、命
令情報が初期化要求命令である場合に、所定の信号を信
号線487を介してAND回路469の一方の入力端子
に送る。AND回路469のもう一方の入力端子には信
号線481から分岐する信号線483を介して信号が入
力される。命令デコーダ465からの出力信号がON状
態のときは、遅延素子463から所定時間遅延されたパ
ルス信号が信号線483を介して送られてきたときに、
AND回路469から信号線315を介して信号が出力
される。この信号は、信号線315を介して要求検出信
号として外部に出力されるとともに、信号線315から
分岐する信号線489を介してラッチ回路467へ送ら
れる。
【0206】ラッチ回路467へは、ラッチ回路461
にラッチされているデータパケットに含まれる開始アド
レスとアドレス数とが、バス493を介して送られてい
る。ラッチ回路467は、信号線489から送られてき
た信号に応答して開始アドレスとアドレス数とをラッチ
する。ラッチ回路467は、開始アドレスを信号線31
6を介して外部へ出力し、アドレス数を信号線317を
介して外部へ出力する。ラッチ回路471は、信号線4
81から分岐する信号線495を介して送られてくる信
号に応答して、バス491を介して送られてくるデータ
パケットをラッチし、バス497を介して外部へ出力す
る。
【0207】これにより、初期化要求検出部385に初
期化要求データパケットが送られてきた場合には、要求
検出信号が信号線315を介して出力されるとともに、
初期化要求データパケットに含まれる開始アドレスとア
ドレス数とが信号線316と信号線317とを介して外
部へ出力される。なお、初期化要求データパケットは、
初期化要求検出部385への所定の処理が完了した後に
消去されるが、その消去するための機構については図示
を省略する。
【0208】以上説明した第3実施例によれば、データ
駆動型情報処理装置に対する初期化の要求を、リセット
信号を入力した後その入力を解除することの他、初期化
要求命令を含むデータパケットを入力することによって
も行なうことができる。さらに、リセットと初期化とを
行なうことを要求する命令を含むデータパケットを入力
することにより、初期化に先立ってデータ駆動型情報処
理装置の全体をリセットすることができる。また、要求
検出部301は、リセット信号またはリセット初期化要
求データパケットの入力に応答して、装置31の内部と
周辺装置とにリセット信号を出力するので、たとえば、
装置31にリセットの要求を入力すれば、装置31を組
込んだシステムや機器等の全体をリセットすることがで
きる。さらにまた、本実施例では、リセット初期化要求
データパケットが入力された場合には、リセット期間が
終了した後、装置31および外部の周辺装置がすべてリ
セットされるために十分な時間待機した後、読出要求デ
ータパケットを生成する動作を開始するようにできるの
で、リセット処理の途中で初期化データパケットが生成
され、初期化処理に支障が生じることを防止することが
できる。
【0209】なお、本実施例では、要求検出部301
が、リセット要求検出部383と初期化要求検出部38
5とを含むように構成しているが、要求検出部301が
初期化要求検出部385のみを含むように変形してもよ
い。この場合、装置31の全体を初期化させるときに
は、リセット信号入力部113からリセット信号を入力
した後、リセットが完了するのに十分な時間が経過した
後に、バス121を介して初期化要求データパケットを
入力する。
【0210】[第4実施例]次に、本発明のデータ駆動
型情報処理装置の第4実施例について説明する。第4実
施例では、データ駆動型情報処理装置が、外部からのリ
セット信号の入力が解除されたことに応答して、データ
駆動型情報処理装置の内部で初期化要求データパケット
を生成する機構を含むことを特徴とする。前述の第1〜
第3の実施例と同様の機能を有するものは、同一の符号
を付けて説明する。
【0211】図22は、第4実施例に係るデータ駆動型
情報処理装置41のブロック構成図である。以下の説明
ではデータ駆動型情報処理装置41を単に「装置41」
という。装置41は、合流部201と発火制御部103
と演算部205と、メモリ106と、プログラム記憶部
107と、分岐部209と、初期化データパケット生成
部213とを含む。これらの構成は、第3実施例の装置
31に含まれるものと同様である。さらに、装置41
は、要求検出部501と初期化要求生成部503と、初
期化情報読出要求生成部505とを含む。装置41の外
部には、前述した各実施例と同様に、リセット信号入力
部113と、開始アドレス入力部115とアドレス数入
力部117とが設けられている。
【0212】装置41の全体または一部を初期化させる
ときに初期化データパケットを送る必要があるのは、第
3実施例と同様、発火制御部103と、演算部205
と、プログラム記憶部107とである。外部の周辺装置
からバス121を介して、および、装置41の内部の分
岐部209からバス123を介して合流部201へ送ら
れてきたデータパケットが、発火制御部103と要求検
出部501と演算部205と、プログラム記憶部107
または初期化データパケット生成部305と、分岐部2
09とを経て処理される手順は、第3実施例と同様であ
る。装置41に含まれる要求検出部501と初期化情報
読出要求生成部505とは、それぞれ第3実施例の装置
31に含まれる要求検出部301と初期化情報読出要求
生成部303とに対応する。
【0213】初期化要求生成部503には、リセット信
号入力部113から出力されるリセット信号が信号線1
51を介して入力される。さらに、初期化要求生成部5
03には、開始アドレス入力部115から出力される開
始アドレスとアドレス数入力部117から出力されるア
ドレス数とが、それぞれ信号線153と信号線155と
を介して入力される。初期化要求生成部503は、信号
線151を介して入力されたリセット信号に応答して、
初期化要求データパケットを生成する。初期化要求生成
部503は、初期化要求データパケットの内部に初期化
要求命令と開始アドレスとアドレス数とを格納してバス
511を介して要求検出部501へ送る。
【0214】要求検出部501は、バス511を介して
初期化要求データパケットが送られてくると、それに応
答して、要求検出信号と開始アドレスとアドレス数とを
それぞれ信号線315と信号線316と信号線317と
を介して初期化情報読出要求生成部505へ送る。一
方、要求検出部501へは、信号線151から分岐する
信号線311を介してリセット信号が入力される。要求
検出部501は、リセット信号が入力されるとそのリセ
ット信号を信号線313を介して合流部201と、発火
制御部103と、演算部205と、プログラム記憶部1
07と、初期化データパケット生成部213と、分岐部
209と、装置41の外部の周辺装置とへ出力する。さ
らに、要求検出部501は、リセット初期化要求データ
パケットを受けた場合にのみ、信号線314を介して初
期化要求生成部503へリセット信号を送る。
【0215】要求検出部501には、バス129を介し
て発火制御部103から演算処理用データパケットと初
期化データパケットと初期化要求データパケットとリセ
ット初期化要求データパケットとなどが送られる。ま
た、要求検出部501には、バス319を介して初期化
情報読出要求生成部505から読出要求データパケット
が送られる。これらバス129とバス319とを介して
データパケットが送られてきた場合の要求検出部501
の処理は、第3実施例の要求検出部301と同様であ
る。
【0216】要求検出部501が要求検出部301と異
なるのは、要求検出部501は、初期化要求生成部50
3から初期化要求データパケットを受け、それに応答し
て要求検出信号と開始アドレスとアドレス数とを初期化
情報読出要求生成部505へ送るという点である。
【0217】図23(a)は、初期化要求生成部503
の回路図である。初期化要求生成部503は、パルスカ
ット回路515と、ハードウエア設定部517とラッチ
回路519とを含む。パルスカット回路515には、信
号線151を介してリセット信号が入力される。
【0218】パルスカット回路515の入力信号と出力
信号との関係を図23(b)のタイミングチャートに示
す。パルスカット回路515は、信号線151を介して
送られてくるリセット信号のパルスが立上ってから期間
T11が経過した後に期間T12のパルスを出力する。
このパルス信号は信号線521を介して送られる。
【0219】このパルス信号に応答して、後述する手順
により初期化要求データパケットが生成されて出力され
る。期間T11は、リセット信号が立上ってからパルス
信号が出力されるまでの待機時間である。この待機時間
は、装置41を組込むシステムや機器等の構成に応じ
て、リセット処理が完了するために必要な十分な長さに
なるように、パルスカット回路515を調整して設定す
ればよい。なお、本実施例では、リセットの対象となる
各部は、すべてリセット信号の立上りに応答して自己を
リセットする。
【0220】パルスカット回路515から出力されたパ
ルス信号は、信号線521から分岐する信号線523を
介してラッチ回路519へ送られる。ラッチ回路519
は、このパルス信号に応答して、信号線153を介して
送られてくる開始アドレスと、信号線155を介して送
られてくるアドレス数と、ハードウエア設定部517か
らバス525を介して送られてくるデータとをラッチす
る。ハードウエア設定部517は、開始アドレスとアド
レス数と以外の、初期化要求データパケットを生成する
ために必要なデータを出力する。ラッチ回路519は、
ラッチした各データを結合して初期化要求データパケッ
トを生成し、バス527を介して外部へ出力する。信号
線521とバス527とによりバス511(図22参
照)が構成されている。
【0221】パルスカット回路515と、ハードウエア
設定部517と、ラッチ回路519とは、それぞれ信号
線151を介して送られてくるリセット信号、または、
信号線314を介して送られてくるリセット信号に応答
して、自己をリセットする。信号線314を介して送ら
れてくるリセット信号は、要求検出部501(図22参
照)が、リセット初期化要求データパケットに応答して
出力したものである。なお、パルスカット回路515
は、信号線314を介して送られてきたリセット信号に
対しては、これに応答して前述のパルス信号の出力を行
なわず、自己をリセットするのみである。
【0222】図24は、初期化情報読出要求生成部50
5のブロック構成図である。初期化情報読出要求生成部
505は、制御部535と、カウンタ部537と、比較
部539と、読出データパケット生成部541とを含
む。これらは、図15に示した第3実施例の制御部33
1と、カウンタ部333と、比較部335と、読出デー
タパケット生成部337とにそれぞれ相当する。各部へ
は、または、各部からは、第3実施例と同一の符号を付
けた信号線313,315,316,317,321,
345,346,350,351,353,355と、
バス319とを介して、同様の信号またはデータパケッ
トが送られる。但し、信号線313は、第3実施例の信
号線314に対応する。
【0223】初期化情報読出要求生成部505が、第3
実施例の初期化情報読出要求生成部303と異なるの
は、初期化情報読出要求生成部505には、装置41の
外部からのリセット信号と、開始アドレスと、アドレス
数との入力がない点である。初期化情報読出要求生成部
505は、信号線315を介して送られてくる要求検出
信号にのみ応答して、読出要求データパケットの生成動
作を開始する。また、初期化情報読出要求生成部505
に含まれる制御部535とカウンタ部537と比較部5
39と読出データパケット生成部541とのそれぞれ
は、信号線313を介して要求検出部501から送られ
てくるリセット信号に応答して自己をリセットする。信
号線313を介して送られてきたリセット信号は、信号
313から分岐する信号線351を介して制御部535
とカウンタ部537と比較部539とに送られる。
【0224】信号線315を介して要求検出信号が送ら
れてきてからの制御部535とカウンタ部537と比較
部539と読出データパケット生成部541とによる読
出要求データパケットの生成動作は、第3実施例の制御
部331とカウンタ部333と比較部335と読出デー
タパケット生成部337とによるものと同様であるので
説明を省略する。
【0225】図25は、要求検出部501のブロック構
成図である。要求検出部501は、図17に示した第3
実施例の要求検出部301の構成に加え、さらに、合流
部545を含む。合流部545へは、リセット要求検出
部383と、初期化要求生成部503(図22参照)と
から、それぞれバス389と、バス511とを介してデ
ータパケットが送られる。合流部545は、バス515
を介して初期化要求生成部503から初期化要求データ
パケットが送られてきていないときは、バス389を介
してリセット要求検出部383から送られてくるデータ
パケットを、バス547を介して初期化要求検出部38
5へ送る。一方、合流部545は、バス511から初期
化要求データパケットが送られてくれば、この初期化要
求データパケットをバス389から送られてくるデータ
パケットに優先して、バス547を介して初期化要求検
出部385へ送る。なお、合流部545は、リセット要
求検出部383から出力されたリセット信号を信号線3
93を介して受け、このリセット信号に応答して自己を
リセットする機能を有する。
【0226】要求検出部501の他の構成については、
第3実施例の要求検出部301と同様であるので説明を
省略する。
【0227】以上の構成により、装置41は、リセット
信号入力部113からリセット信号が入力されると、そ
のリセット信号は、初期化要求生成部503と要求検出
部301とへ送られる。要求検出部501は、送られて
きたリセット信号を初期化要求生成部503を除いた各
部へ送る。各部は自己をリセットする。初期化要求生成
部503は、リセット信号に応答して、自己をリセット
した後、所定時間が経過した後に、初期化要求データパ
ケットを生成する。初期化要求データパケットは、要求
検出部501へ送られる。要求検出部501は、送られ
てきた初期化要求データパケットに応答して、要求検出
信号と開始アドレスとアドレス数とを初期化情報読出要
求生成部505へ送る。初期化情報読出要求生成部50
5は、送られてきた信号に基づいて読出要求データパケ
ットを生成する。生成した読出要求データパケットは、
要求検出部501へ送られ、要求検出部501から演算
部205へ送られる。演算部205へ読出要求データパ
ケットが送られた後の処理は、第2実施例および第3実
施例と同様である。
【0228】一方、装置41の外部からバス121を介
してリセット初期化要求命令が入力された場合は、要求
検出部501から信号線314を介して送られるリセッ
ト信号が初期化要求生成部503へ送られる点を除いて
は、第3実施例と同様である。また、バス121を介し
て初期化要求が入力された場合は、第3実施例と同様で
ある。
【0229】以上説明したように、本実施例では、外部
からリセット信号を入力することにより、データ駆動型
情報処理装置に、内部で初期化要求データパケットを生
成させ、これを用いて初期化処理を行なわせることがで
きる。
【0230】[第5実施例]次に、本発明のデータ駆動
型情報処理装置の第5実施例について説明する。第5実
施例はメモリ106から読出す初期化情報に含まれる終
了フラグ(図7参照)を判定することにより、初期化デ
ータパケットの生成の終了タイミングを検出することを
特徴とする。前述の第4実施例と同様の機能を有するも
のは、同一の符号を付けて説明する。
【0231】図26は、第5実施例に係るブロック構成
図である。以下の説明では、データ駆動型情報処理装置
51を単に「装置51」という。装置51は、合流部2
01と発火制御部103と、演算部205と、メモリ1
06と、プログラム記憶部107と、分岐部209と、
初期化要求生成部503とを含む。これらの構成は、第
4実施例の装置41(図22参照)に含まれるものと同
様である。さらに、装置51は、要求検出部601と、
初期化情報読出要求生成部603と、初期化データパケ
ット生成部605とを含む。装置41の外部には、リセ
ット信号入力部113と、開始アドレス入力部151と
が設けられている。本実施例では、第4実施例のアドレ
ス数入力部117を用いない。
【0232】第4実施例の要求検出部501は、信号線
317を介して初期化情報読出要求生成部505へアド
レス数を送るが、本実施例の要求検出部601は、アド
レス数を出力する機能を持たない。また、本実施例の初
期化データパケット生成部605は、信号線607を介
して初期化情報読出要求生成部603へ初期化情報の最
終ワード(図7参照)すなわち、8ワード目のデータを
送る。初期化情報読出要求生成部603は、初期化デー
タパケット生成部605から送られてきた最終ワードの
データの最上位ビット(8番目のビット)の終了フラグ
(図7参照)を判定する。初期化情報読出要求生成部6
03は、終了フラグが「0」にセットされている場合に
は、読出要求データパケットの生成動作を継続して、そ
の間に読出要求データパケットを順次生成してバス31
9を介して出力する。一方、初期化情報読出要求生成部
603は、終了フラグが「1」にセットされていれば、
読出要求データパケットの生成動作を停止する。
【0233】図27は、初期化情報読出要求生成部60
3のブロック構成図である。初期化情報読出要求生成部
603は、制御部535と、カウンタ部537と、読出
データパケット生成部541とを含む。これらは、第4
実施例の初期化情報読出要求生成部505(図24参
照)に含まれるものと同様である。
【0234】さらに、初期化情報読出要求生成部603
は、第4実施例の比較部539に代えて、終了検出部6
11を含む。終了検出部611は、信号線607を介し
て初期化データパケット生成部605から初期化情報の
最終ワードのデータを受ける。終了検出部611は、送
られてきたデータの最上位ビットの終了フラグを判定
し、終了フラグが「1」であれば、制御部535へ信号
線613を介して初期化用クロック信号の出力を停止さ
せるための信号を送る。制御部535は、この信号に応
答して、カウンタ部537と読出データパケット生成部
541とへの初期化用クロック信号の出力を停止する。
これにより、初期化情報読出要求生成部603の読出要
求データパケットの生成動作が停止する。
【0235】要求検出部601の構成は、図示を省略す
る。要求検出部601は、第4実施例の要求検出部50
1(図25参照)の構成にて、信号線317を介してア
ドレス数を出力する機能を除いたものである。
【0236】初期化データパケット生成部605の構成
は、図示を省略する。初期化データパケット生成部60
5は、第2〜第4実施例の初期化データパケット生成部
213(図13参照)の構成にて、ラッチ回路群287
に含まれる8番目のラッチ回路286hからの出力を送
る信号線を分岐させ、その信号線を信号線607として
初期化データパケット生成部213の外部へ引出して初
期化情報読出要求生成部603に接続させたものであ
る。
【0237】以上の説明した第5実施例によれば、メモ
リ106に格納する初期化情報の中に含まれている終了
フラグを判定することにより、初期化データパケットの
生成を終了するタイミングを検出する。したがって、デ
ータ駆動型情報処理装置の外部からアドレス数を表わす
信号を入力したり、初期化要求データパケットまたはリ
セット初期化要求データパケットの中にアドレス数を表
わすデータを格納したりする必要がなくなる。
【0238】次に、前述した第1〜第5実施例の構成
と、請求項記載の構成との対応関係について説明する。
【0239】請求項1について説明する。前記発火制御
部103により、請求項1記載の待合せ制御手段が構成
される。前記演算部105により、請求項1記載の演算
手段が構成される。前記プログラム記憶部107によ
り、請求項記載のプログラム記憶手段が構成される。前
記メモリ106により、請求項記載のデータ記憶手段が
構成される。
【0240】前記発火制御部103から出力される左オ
ペランドデータと右オペランドデータとを格納したデー
タパケットPBが、請求項1記載の第1のデータパケッ
トに対応する。前記演算部105から出力されるデータ
パケットPCが、請求項1記載の第2のデータパケット
に対応する。前記プログラム記憶部107にて次位の行
先情報と次位の命令情報とが格納されたデータパケット
PCと、前記合流部101から発火制御部103へ送ら
れるデータパケットPAとが、請求項1記載の第3のデ
ータパケットに対応する。
【0241】前記発火制御部初期化命令が格納された初
期化データパケットと、前記演算部定数設定命令が格納
された初期化データパケットと、前記データフロープロ
グラム初期化命令が格納された初期化データパケットと
が、請求項1記載の初期化データパケットに対応する。
前記演算情報が、請求項1記載の演算処理に必要なデー
タに対応する。前記初期化情報が、請求項1記載の初期
化データパケットを生成するためのデータに対応する。
前記リセット信号と、前記初期化要求データパケット
と、前記リセット初期化要求データパケットとが、請求
項1記載の初期化要求に対応する。
【0242】さらに、請求項1記載の初期化データパケ
ット生成手段は、各実施例のそれぞれにて以下のものに
より構成される。第1実施例の初期化情報読出部11
1。第2実施例の初期化情報読出要求生成部211と、
初期化データパケット生成部213との組合わせ。第3
実施例の初期化情報読出要求生成部303と初期化デー
タパケット生成部213と要求検出部301との組合わ
せ。第4実施例の初期化情報読出要求生成部505と、
要求検出部501と、初期化要求生成部503との組合
わせ。第5実施例の初期化情報読出要求生成部603と
初期化データパケット生成部605と、要求検出部60
1と、初期化要求生成部503との組合わせ。
【0243】次に、請求項2記載の構成について説明す
る。第2実施例では初期化情報読出要求生成部211に
より、第3実施例では初期化情報読出要求生成部303
により、第4実施例では初期化情報読出要求生成部50
5により、第5実施例では初期化情報読出要求生成部6
03により、それぞれ、請求項2記載の読出データパケ
ット生成手段が構成される。前記読出要求データパケッ
トが、請求項2記載の読出データパケットに対応する。
前記演算部205により、請求項2記載の読出制御手段
が構成される。第2〜第4実施例では初期化データパケ
ット生成部213により、第5実施例では初期化データ
パケット生成部605により、それぞれ、請求項2記載
のデータパケット生成手段が構成される。
【0244】次に、請求項3記載の構成について説明す
る。第2実施例では初期化情報読出要求生成部211に
より、第3実施例では初期化情報読出要求生成部303
により、第4実施例では初期化情報読出要求生成部50
5により、第5実施例では初期化情報読出要求生成部6
03により、それぞれ、読出データパケット生成手段が
構成される。なお、第3〜第5実施例では、初期化情報
読出要求生成部にて生成された読出要求データパケット
が、演算部に直接は入力されず、要求検出部へ入力され
ているが、要求検出部は、入力された読出要求データパ
ケットをそのまま演算部へ送る。すなわち、この場合の
要求検出部は、単なる搬送手段である。なお、第3〜第
5実施例にて、初期化情報読出要求生成部が生成した読
出要求データパケットを要求検出部へ送らずに、直接演
算部へ送るように変形してもよい。
【0245】前記演算部205により、請求項3記載の
読出データパケットに応答して、データ記憶手段から初
期化データパケットを生成するためのデータを読出すよ
うに動作する演算手段が構成されている。第2〜第4実
施例では初期化データパケット生成部213により、第
5実施例では初期化データパケット生成部605によ
り、それぞれ請求項3記載のデータパケット生成手段が
構成される。
【0246】次に、請求項4記載の構成について説明す
る。第2実施例では初期化情報読出要求生成部211に
より、第3実施例では初期化情報読出要求生成部303
により、第4実施例では初期化情報読出要求生成部50
5により、第5実施例では初期化情報読出要求生成部6
03により、それぞれ、請求項4記載の読出データパケ
ット生成手段が構成される。第2〜第4実施例では初期
化データパケット生成部213により、第5実施例では
初期化データパケット生成部605により、それぞれ、
請求項4記載のデータパケット生成手段が構成される。
前記初期化情報の読出しを要求する命令が、請求項4記
載の初期化データパケットを生成するためのデータをワ
ード単位で読出すことを要求する情報に対応する。前記
図7に示した8ワードの初期化情報がワード単位で読出
されたデータが、請求項4記載の複数ワードのデータに
対応する。
【0247】次に、請求項5記載の構成について説明す
る。請求項5記載の検出手段は、第2〜第5実施例のそ
れぞれにて、以下のものにより構成される。第2実施例
のカウンタ部233と比較部235との組合わせ。第3
実施例のカウンタ部333と比較部335との組合わ
せ。第4実施例のカウンタ部537と比較部539との
組合わせ。第5実施例のカウンタ部537と終了検出部
611との組合わせ。第2実施例では制御部231によ
り、第3実施例では制御部331により、第4および第
5実施例では制御部535により、それぞれ、請求項5
記載の停止制御手段が構成される。
【0248】次に、請求項6記載の構成について説明す
る。前記リセット信号および前記要求検出信号が、請求
項6記載の予め定められた信号に対応する。
【0249】次に、請求項7記載の構成について説明す
る。第3実施例では要求検出部301により、第4実施
例では要求検出部501により、第5実施例では要求検
出部601により、それぞれ、請求項7記載の初期化要
求出力手段が構成される。前記要求検出信号が、請求項
7記載の初期化要求に対応する。前記初期化要求命令
が、請求項7記載の予め定められた特定の情報に対応す
る。
【0250】次に、請求項8記載の構成について説明す
る。第3実施例ではリセット要求検出部383により、
第4および第5実施例ではリセット要求検出部544に
より、それぞれ請求項8記載のリセット信号生成手段が
構成される。前記初期化要求検出部385により、請求
項8記載の初期化要求生成手段が構成される。第3〜第
5実施例にて、信号線313を介して送られるリセット
信号が、請求項8記載の各々をリセットさせるための信
号に対応する。第3〜第5実施例にてリセット要求検出
部383,544からリセット初期化要求データパケッ
トの内容を変換して生成する初期化要求データパケット
が、請求項8記載のリセットさせるための信号の出力が
開始されてから所定時間が経過したことを表わす信号に
対応する。第3〜第5実施例にて初期化要求検出部38
5が生成する要求検出信号が、請求項8記載の初期化要
求に対応する。
【0251】次に、請求項9記載の構成について説明す
る。第2実施例ではカウンタ部233により、第3実施
例ではカウンタ部333により、第4実施例ではカウン
タ部537により、それぞれ請求項9記載のカウント手
段が構成される。第2実施例では比較部235により、
第3実施例では比較部335により、第4実施例では比
較部539により、それぞれ、請求項9記載の比較手段
が構成される。前記カウント値が、請求項9記載の読出
データパケットを生成した数に対応する。前記アドレス
数が、請求項9記載の予め定められた数に対応する。
【0252】次に、請求項10記載の構成について説明
する。第5実施例の装置51に含まれる終了検出部61
1により、請求項10記載の検出手段が構成される。第
5実施例の装置51に含まれる演算部205により、請
求項10記載の読出制御手段が構成される。前記1個の
初期化データパケットを生成するための初期化情報の8
ワード目のデータが、請求項10記載の予め定められた
特定のデータに対応する。前記初期化情報に含まれる終
了フラグが、請求項10記載の終了タイミングを表わす
情報に対応する。
【0253】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、演算手段が行なう演算処理に必要なデータ
と、待合せ制御手段と演算手段とプログラム記憶手段と
を初期化するための初期化データパケットを生成するた
めのデータとが、同一のデータ記憶手段に記憶される。
したがって、これら2種類のデータを別々のデータ記憶
手段に記憶させる場合と比べて、データ駆動型情報処理
装置の構成を簡単に、かつ、小規模にすることができ
る。
【0254】請求項2記載の発明によれば、初期化要求
に応答して、データ記憶手段から初期化データパケット
を生成するためのデータを読出すことを要求する情報を
格納した読出データパケットが生成され、生成された読
出データパケットに応答して、データ記憶手段から初期
化データパケットを生成するためのデータが読出され
る。したがって、外部から読出データパケットを入力す
ることなく、初期化要求を入力することにより、データ
記憶手段から初期化データパケットを生成するためのデ
ータを読出して、初期化データパケットを生成すること
ができる。
【0255】請求項3記載の発明によれば、演算手段
が、読出データパケットに応答してデータ記憶手段から
初期化データパケットを生成するためのデータを読出
す。したがって、データ記憶手段から初期化データパケ
ットを生成するためのデータを読出すための手段を別途
含む場合と比べて、データ駆動型情報処理装置の構成を
簡単に、かつ、小規模にすることができる。
【0256】請求項4記載の発明によれば、読出データ
パケットが、初期化データパケットを生成するためのデ
ータをワード単位で読出すことを要求する情報を格納
し、この情報に従って読出された複数ワードのデータが
結合されて初期化データパケットが生成される。したが
って、データ記憶手段に、初期化情報をワード単位で記
憶させておき、初期化データパケットの生成に用いるこ
とができる。
【0257】請求項5記載の発明によれば、初期化デー
タパケットの生成の終了が検知され、その検知出力に応
答して読出データパケットの生成動作が停止する。した
がって、初期化要求を入力して初期化データパケットの
生成を開始させた後、その生成を終了させるための要求
を入力することなく、適正なタイミングで初期化データ
パケットの生成動作を停止させることができる。
【0258】請求項6記載の発明によれば、予め定めら
れた信号を入力することにより、データ駆動型情報処理
装置に対して初期化を要求することができる。
【0259】請求項7記載の発明によれば、データパケ
ットに含まれる予め定められた特定の情報が読出され
て、読出データパケット生成手段に初期化要求が出力さ
れる。したがって、予め定められた特定の情報を含むデ
ータパケットをデータ駆動型情報処理装置に入力するこ
とにより、データ駆動型情報処理装置に対して初期化の
要求を行なうことができる。
【0260】請求項8記載の発明によれば、データパケ
ットに含まれる予め定められた特定の情報が読出され
て、待合わせ制御手段と、プログラム記憶手段と、演算
手段と、データ駆動型情報処理装置の外部に設けられた
周辺装置とに、各々をリセットさせるための信号が出力
される。その信号の出力が停止した後、初期化要求が生
成され、読出データパケット生成手段に出力される。し
たがって、予め定められた特定の情報を含むデータパケ
ットをデータ駆動型情報処理装置に入力することによ
り、待合せ制御手段と、プログラム記憶手段と、演算手
段と、周辺装置とをリセットさせ、その後、待合せ制御
手段と、プログラム記憶手段と、演算手段とを初期化す
ることが可能となる。しかも、周辺装置をリセットさせ
るための信号を出力するので、データ駆動型情報処理装
置を組込んだシステムや機器等にてデータ駆動型情報処
理装置に対して予め定められた特定の情報を含むデータ
パケットを入力すれば、システムまたは機器全体をリセ
ットするさせることができる。
【0261】さらには、リセットさせるための信号の出
力時間が開始してから所定時間が経過した後に初期化要
求が生成され、この要求に基づいて、初期化データパケ
ットが生成される。したがって、待合せ制御手段と、プ
ログラム記憶手段と、演算手段と、周辺装置との全部ま
たは一部がリセットされるための十分な時間が経過した
後に、初期化データパケットによる初期化処理が行なわ
れるようにすることができる。
【0262】請求項9記載の発明によれば、読出データ
パケットを生成した数がカウントされ、その数が予め定
められた数と比較され、生成した数が予め定められた数
に至れば読出データパケットの生成の終了が検知され
る。したがって、データ駆動型情報処理装置に対して読
出データパケットの生成を終了させるための操作が不要
となる。
【0263】請求項10記載の発明によれば、初期化情
報の中の予め定められた特定のデータに終了タイミング
を表わす情報を含ませることにより、所望のタイミング
で初期化データパケットの生成動作を停止させることが
できる。
【0264】以上により、構成が簡単で規模が小さく、
かつ、不必要に動作を停止させずに初期化処理を行なう
ことが可能なデータ駆動型情報処理装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るデータ駆動型情報処
理装置のブロック構成図である。
【図2】初期化情報読出部のブロック構成図である。
【図3】データパケットのフィールド構成図である。
【図4】発火制御部の記憶領域のフィールド構成図であ
る。
【図5】プログラム記憶部の記憶領域のフィールド構成
図である。
【図6】メモリ上の初期化情報と演算情報との記憶状態
とを示す模式図である。
【図7】1個の初期化データパケットを生成するために
用いられる初期化情報の記憶状態を示す図である。
【図8】初期化データパケット生成部の回路図である。
【図9】本発明の第2実施例に係るデータ駆動型情報処
理装置のブロック構成図である。
【図10】初期化情報読出部のブロック構成図である。
【図11】読出データパケット生成部の回路図である。
【図12】初期化情報の読出機能を備ええた演算部のブ
ロック構成図である。
【図13】初期化データパケット生成部の回路図であ
る。
【図14】本発明の第3実施例に係るデータ駆動型情報
処理装置のブロック構成図である。
【図15】初期化情報読出要求生成部のブロック構成図
である。
【図16】読出データパケット生成部の回路図である。
【図17】要求検出部のブロック構成図である。
【図18】リセット要求検出部の回路図である。
【図19】データパケット変換部の回路図である。
【図20】リセット要求検出部内の信号の変化を示すタ
イミングチャートである。
【図21】初期化要求検出部の回路図である。
【図22】本発明の第4実施例に係るデータ駆動型情報
処理装置のブロック構成図である。
【図23】(a)は初期化要求生成部の回路図であり、
(b)はパルスカット回路の入出力信号の変化を示すタ
イミングチャートである。
【図24】初期化情報読出要求生成部のブロック構成図
である。
【図25】要求検出部のブロック構成図である。
【図26】本発明の第5実施例に係るデータ駆動型情報
処理装置のブロック構成図である。
【図27】初期化情報読出要求生成部のブロック構成図
である。
【図28】従来の一般的なデータ駆動型情報処理装置の
ブロック構成図である。
【図29】データ駆動型情報処理装置の状態の遷移を示
す模式図である。
【図30】本発明の関連技術の一例に係るデータ駆動型
情報処理装置のブロック構成図である。
【図31】関連技術のデータ駆動型情報処理装置に含ま
れる初期化部のブロック構成図である。
【符号の説明】
11,21,31,41,51 データ駆動型情報処理
装置 101,201 合流部 103 発火制御部 105,205 演算部 106 メモリ 107 プログラム記憶部 109,209 分岐部 113 リセット信号入力部 115 開始アドレス入力部 117 アドレス数入力部 111 初期化情報読出部 161,231,331,535 制御部 163,233,333,537 カウンタ部 165,235,335,539 比較部 167 初期化データパケット生成部 211,303,505,603 初期化情報読出要求
生成部 213,605 初期化データパケット生成部 301,501,601 要求検出部 383,544 リセット要求検出部 385 初期化要求検出部 611 終了検出部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペランドデータを格納するためのデー
    タフィールドと、命令情報を格納するための命令フィー
    ルドと、行先情報を格納するための行先フィールドとを
    含むデータパケットを用いてデータフロープログラムを
    実行するための装置であって、 データパケットを受け、ある演算処理に必要な情報を待
    合せさせ、必要な情報が揃ったことを検出して前記ある
    演算処理の実行に必要な情報を含む第1のデータパケッ
    トを出力する待合せ制御手段と、 第1のデータパケットを受けるように接続され、第1の
    データパケットに含まれる情報に従って前記ある演算処
    理を行なって、その結果のデータを第2のデータパケッ
    トに格納して出力する演算手段と、 前記データフロープログラムを格納し、入力されたある
    第2のデータパケットに含まれる情報に基づいて、前記
    データフロープログラムに従った演算処理に必要な1つ
    の情報を格納した第3のデータパケットを出力するプロ
    グラム記憶手段とを含み、 前記待合せ制御手段が受けるデータパケットは第3のデ
    ータパケットであり、 前記待合せ制御手段と前記演算手段と前記プログラム記
    憶手段は、それぞれ特定の形式の初期化データパケット
    に応答して自分自身を初期化する機能を有し、 前記データフロープログラムを実行するための装置は、
    さらに、 前記演算手段に接続され、前記演算処理に必要なデータ
    と前記待合せ制御手段と前記演算手段と前記プログラム
    記憶手段とを初期化するための初期化データパケットを
    生成するためのデータとを記憶するデータ記憶手段と、 初期化要求に応答して、前記データ記憶手段から読出し
    た初期化データパケットを生成するためのデータに基づ
    いて初期化データパケットを生成して、前記待合せ制御
    手段と前記演算手段と前記プログラム記憶手段との少な
    くとも1つに入力する初期化データパケット生成手段と
    を含む、データ駆動型情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記初期化データパケット生成手段は、 初期化要求に応答して、前記データ記憶手段から初期化
    データパケットを生成するためのデータを読出すことを
    要求する情報を格納した読出データパケットを生成する
    読出データパケット生成手段と、 生成された読出データパケットに応答して、前記データ
    記憶手段から初期化データパケットを生成するためのデ
    ータを読出す読出制御手段と、 読出されたデータに基づいて初期化データパケットを生
    成するデータパケット生成手段とを含む、請求項1記載
    のデータ駆動型情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記初期化データパケット生成手段は、
    初期化要求に応答して、前記データ記憶手段から初期化
    データパケットを生成するためのデータを読出すことを
    要求する情報を格納した読出データパケットを生成して
    前記演算手段に与えるための読出データパケット生成手
    段を含み、 前記演算手段は、読出データパケットに応答して、前記
    データ記憶手段から初期化データパケットを生成するた
    めのデータを読出すように動作し、 前記初期化データパケット生成手段は、さらに、 読出されたデータに基づいて初期化データパケットを生
    成するデータパケット生成手段を含む、請求項1記載の
    データ駆動型情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記読出データパケットは、初期化デー
    タパケットを生成するためのデータをワード単位で読出
    すことを要求する情報を格納し、 前記データパケット生成手段は、前記ワード単位で読出
    すことを要求する情報に従って読出された複数ワードの
    データを結合して初期化データパケットを生成すること
    を特徴とする、請求項2または3のいずれかに記載のデ
    ータ駆動型情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記初期化データパケット生成手段は、
    さらに、 初期化データパケットの生成の終了を検知する検知手段
    と、 前記検知手段の出力に応答して、前記読出データパケッ
    ト生成手段に動作を停止させるための信号を出力する停
    止制御手段とを含む、請求項2または3のいずれかに記
    載のデータ駆動型情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記初期化要求は、予め定められた信号
    であることを特徴とする、請求項1、2、3、4または
    5のいずれかに記載のデータ駆動型情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記初期化データパケット生成手段は、
    さらに、 データパケットを受けるように接続され、受けたデータ
    パケットに含まれる予め定められた特定の情報を読出し
    て前記読出データパケット生成手段に初期化要求を出力
    する初期化要求出力手段を含む、請求項2、3、4、5
    または6のいずれかに記載のデータ駆動型情報処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記初期化要求出力手段は、 リセット信号生成手段と初期化要求生成手段とを含み、 前記リセット信号生成手段は、データパケットを受ける
    ように接続され、受けたデータパケットに含まれる予め
    定められた特定の情報を読出して前記待合せ制御手段
    と、前記プログラム記憶手段と、前記演算手段と前記デ
    ータ駆動型情報処理装置の外部に設けられた周辺装置と
    に各々をリセットさせるための信号を出力した後、その
    出力を停止するとともに、前記リセットさせるための信
    号の出力が開始されてから所定時間が経過したことを表
    わす信号を前記初期化要求生成手段に出力し、 前記初期化要求生成手段は、前記所定時間が経過したこ
    とを表わす信号に応答して初期化要求を生成し、前記読
    出データパケット生成手段に出力する、請求項7記載の
    データ駆動型情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記検知手段は、 前記読出データパケットを生成した数をカウントするた
    めのカウント手段と、 前記生成した数と予め定められた数とを比較し、前記生
    成した数が予め定められた数に至れば読出データパケッ
    トの生成の終了を検知したことを表わす信号を出力する
    比較手段とを含む、請求項5記載のデータ駆動型情報処
    理装置。
  10. 【請求項10】 前記検知手段は、 前記読出制御手段が読出した予め定められた特定のデー
    タに含まれる終了タイミングを表わす情報を検出して出
    力することを特徴とする、請求項5記載のデータ駆動型
    情報処理装置。
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