JPH0733295A - ロール紙給紙装置 - Google Patents

ロール紙給紙装置

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JPH0733295A
JPH0733295A JP5201912A JP20191293A JPH0733295A JP H0733295 A JPH0733295 A JP H0733295A JP 5201912 A JP5201912 A JP 5201912A JP 20191293 A JP20191293 A JP 20191293A JP H0733295 A JPH0733295 A JP H0733295A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繰出ローラのローラ外径のバラツキや、周囲
の温度・湿度や、記録紙のロール径の大小などの外的変
動要因による影響を受けることなく、記録紙を常に定め
れた長さに正確に切断して送り出すことができるように
する。 【構成】 繰出ローラ14で繰り出された記録紙22の
先端を、互いに搬送方向に離れた第1及び第2の記録紙
先端検知センサ17・19で順次検知する。線速が異な
る第1及び第2の搬送ローラ18・20を回転させるモ
ータに入力されるパルス数を、第1の記録紙先端検知セ
ンサによる検知時点から第2の記録紙先端検知センサに
よる検知時点まで計数する。この計数したパルス数を設
定値と比較し、設定値と一致したときは、記録紙を原稿
の長さ分だけ搬送してからモータを停止してカッタ16
で切断する。一致しないときは、搬送量を補正するよう
にモータを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状の記録紙を繰
り出して搬送し、定められた長さに切断して送り出すロ
ール紙給紙装置に関し、ファクシミリや複写機等の画像
記録装置に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロール状の記録紙を繰り出し搬送
し、メモリ受信した原稿の長さに応じた所定の長さにな
ったところで切断して送り出し、感光体上に形成される
顕像を記録紙に転写して記録する装置においては、記録
紙の切断長さは、記録紙を繰り出す繰出ローラのローラ
外径と、この繰出ローラを回転させるモータに入力され
るパルス数との関係のみで決まっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
式では、繰出ローラのローラ外径のバラツキや、周囲の
温度・湿度や、記録紙のロール径の大小などの影響によ
り、記録紙の送り量が変動するため、記録紙において余
白が大きくなったり、逆に後端付近に転写されるはずの
画情報が転写されずに欠落するという問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、上記のような外
的変動要因による影響を受けることなく、記録紙を常に
定めれた長さに正確に切断して送り出すことができるロ
ール紙給紙装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明は、ロール状の記録紙を繰り出して搬送
する繰出手段と、繰り出された記録紙を搬送路の途中で
撓ませるため、同じモータで線速を互いに異ならせて回
転される第1及び第2の搬送手段と、該モータを一時的
に停止させた状態で駆動されて記録紙を切断する切断手
段とを有するロール紙給紙装置において、次のような手
段を備えたことを特徴とする。すなわち、繰り出された
記録紙の先端を搬送方向に互いに離れた位置で検知する
第1及び第2の記録紙先端検知手段と、この第1の記録
紙先端検知手段による検知時点から第2の記録紙先端検
知手段による検知時点までに前記モータへ入力されるパ
ルス数を計数するパルス数計数手段と、その計数値を設
定値と比較し、その比較結果に応じてモータの停止を制
御するモータ制御手段とを備えたものである。
【0006】第1及び第2の記録紙先端検知手段は、そ
れらを結ぶ線が記録紙の搬送方向と平行になるように配
置し、更にこれらは、前記切断手段よりも搬送方向の下
流において互いに十分に離して配置するのが良い。
【0007】
【作用】このような装置によると、繰出手段で繰り出さ
れた記録紙の先端が、搬送方向に離れた第1及び第2の
記録紙先端検知手段により順次検知される。この間、第
1及び第2の搬送手段を回転させるモータにはパルスが
入力され、そのパルス数が、第1の記録紙先端検知手段
による検知時点から第2の記録紙先端検知手段による検
知時点までパルス数計数手段で計数される。この計数さ
れたパルス数は、モータの回転による搬送量に応じたも
のとなる。そして、このパルス数が、設定値と比較さ
れ、設定値と一致したときは、記録紙が原稿の長さ分だ
け搬送されてからモータが停止されて切断手段による切
断が行われる。一致しないときは、搬送量を補正するよ
うにモータが制御される。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に従い詳細に
説明する。図1は、本発明によるロール紙給紙装置の機
械的構成を示す。同図において、給紙装置本体10内に
は、ロール紙保持部11から排紙口12へ向かって、デ
カールローラ13、繰出ローラ14、ロール紙切れ検知
センサ15、カッタ16、第1の記録紙先端検知センサ
17、第1搬送ローラ18、第2の記録紙先端検知セン
サ19、第2の搬送ローラ20、送出ローラ21が順次
配置されている。
【0009】ロール紙保持部11にセットされたロール
状の記録紙22は、デカールローラ13に案内されて巻
癖と逆方向に屈曲される。このデカールローラ13は、
待機時に記録紙22に逆カールがつくのを防止するた
め、待機時には、後記のソレノイドにより図の位置から
上方へ退避される。デカールローラ13を経由した記録
紙22は、加圧ローラ23によって上側から繰出ローラ
14に押し付けられ、この繰出ローラ14の回転により
繰り出される。加圧ローラ23は、レバー24に装着さ
れており、ロール状の記録紙22を交換するときは、鎖
線で示すように上方へ退避させてその加圧が解除され
る。
【0010】繰出ローラ14によって繰り出された記録
紙22は、カッタ16を通って第1搬送ローラ18によ
り第2搬送ローラ20へ、またこの第2搬送ローラ20
によって送出ローラ21へ搬送され、更にこの送出ロー
ラ21によって記録部へと送り出される。そして、その
搬送量が、メモリに蓄積されている着信文書(原稿)を
転写して記録するのに必要な所定量となったとき、ロー
ラ14・18・20・21を回転させる後記のモータを
停止させてから、カッタ16により記録紙22が切断さ
れる。このとき、記録紙22の切断長さがある長さを超
えると、記録紙22の先端が記録部に到達してしまうの
で、切断のためにモータを停止させることができなくな
る。
【0011】そこで、第1搬送ローラ18及び送出ロー
ラ21の線速よりも第2搬送ローラ20の線速を遅くす
ることにより、これら第1搬送ローラ18と第2搬送ロ
ーラ20との間において記録紙22のループ22aを形
成する。このループ量は、モータ停止から記録紙切断終
了までの間に、記録紙22が記録部で搬送される量より
も大きくする必要がある。そのため、第1搬送ローラ1
8と第2搬送ローラ20との間に配置された可動ガイド
板25を、図1の実線で示す位置から鎖線で示す位置へ
と下方へ開放する。この可動ガイド板25の開閉は、後
記のソレノイドにて行う。また、その開閉タイミング
は、第2搬送ローラ20の近傍に設けられた後記のジャ
ム検知センサの検知動作に合わせて行う。すなわち、こ
のジャム検知センサがオンになると同時に可動ガイド板
25を下方へ開き、ループ形成に備える。また、ジャム
検知センサがオフになったときは、可動ガイド板25を
元の位置に戻し、次の記録紙搬送に備える。
【0012】第1の記録紙先端検知センサ17及び第2
の記録紙先端検知センサ19は、例えば反射型光センサ
・透過型光センサ・アクチュエータ型センサ等であり、
これらは、記録紙22の先端を、搬送方向の前後2位置
でしかも互いに十分に離れたところでそれぞれ検知す
る。また、これら両センサ17・19は、それらを結ぶ
線が記録紙22の搬送方向と平行になる位置関係になっ
ている。
【0013】図2は、ロール紙給紙装置に係る部分を含
む画像記録装置全体の電気的構成の概要を示す。ロール
紙給紙装置の第1の記録紙先端検知センサ17、第2の
記録紙先端検知センサ19、ロール紙切れ検知センサ1
5、ジャム検知センサ26、カバーオープン検知センサ
27、モータ28を駆動するドライバ29、電磁クラッ
チ30、カッタ16、紙幅検知センサ31及びソレノイ
ド32は、ロール紙給紙ユニット制御部33により制御
される。このロール紙給紙ユニット制御部33による制
御は、画像記録装置全体を統括制御するシステム制御装
置34の管理の下に行われる。
【0014】また、システム制御装置34には、画像を
電子写真方式で形成して転写し、また画像を読み取るた
めに、電源部35、ポリゴンモータ36、メインモータ
37、レジストセンサ38、排紙センサ39、ペーパー
エンドセンサ40、カバーオープンセンサ41、トナー
エンド検知センサ42、用紙サイズ検知センサ43、ス
キャナモータ44と給紙モータ45とトナー給送モータ
46のためのドライバ47、パワーパック48、済スタ
ンプ49と除電LED50と光源51と排風ファンモー
タ52のためのドライバ53、操作パネル54、通信制
御部55、画像メモリ部56、CCD57のための画像
処理回路58が接続されている。
【0015】上記ロール紙給紙ユニット制御部33は、
上記第1の記録紙先端検知センサ17及び第2の記録紙
先端検知センサ19からの信号を入力することにより、
モータ28及びカッタ16を次のように制御する。図3
に、その動作の流れを示す。
【0016】図3において、ステップS1でモータ28
が回転されると、ステップS2において第1の記録紙先
端検知センサ17がオンになったか否か判断し、オンに
なったらステップS3に進み、モータ28へ入力される
パルス数のカウント動作を開始する。このカウントは、
ロール紙給紙ユニット制御部33内のカウンタによって
行う。次に、ステップS4で第2の記録紙先端検知セン
サ19がオンになったか否か判断し、オンになったらス
テップS4に進み、カウント動作を終了する。すなわ
ち、第1の記録紙先端検知センサ17がオンになってか
ら第2の記録紙先端検知センサ19がオンになるまでの
間にモータ28に入力されるパルス数Xを計数する。こ
の計数したパルス数Xは、記録紙22の先端が、第1の
記録紙先端検知センサ17に達してから第2の記録紙先
端検知センサ19に達するまでに要したモータ28の回
転数、つまりモータ28の回転による搬送量に応じたも
のとなる。
【0017】次に、ステップS6において、計数したパ
ルス数Xを、予め設定されている設定値Pと比較してこ
れと一致しているか否か判断する。ここで、一致してい
るときには、ステップS7に進み、メモリに蓄積されて
いる原稿のライン数L分だけ記録紙22を搬送してか
ら、ステップS8でモータ28を停止させ、続いてステ
ップS9に進んでカッタ16にて記録紙22を切断す
る。これにより、メモリに蓄積されている原稿と同じ長
さの記録紙が得られる。
【0018】一方、ステップS6において、計数したパ
ルス数Xが設定値Pと一致していなかったとき、つまり
モータ28の回転による搬送にズレを生じていたときに
は、ステップS10に進んで次のような補正を行う。す
なわち、メモリに蓄積されている原稿のライン数をLと
したとき、L1=L・(X/P)の演算を行い、L1分
だけ記録紙22を搬送してから、ステップS8でモータ
28を停止させ、続いてステップS9に進んでカッタ1
6にて記録紙22を切断する。これにより、搬送ズレを
吸収し、メモリに蓄積されている原稿と同じ長さの記録
紙を得ることができる。
【0019】ところで、第1の記録紙先端検知センサ1
7と第2の記録紙先端検知センサ19との距離が短い
と、これらのオン・オフ状態をサンプリングする時間を
短くしなければならず、検知精度に影響するため、これ
ら両センサ17・19間の距離はできるだけ長くした方
が良い。そうすると、上記の演算式の分母Pを大きくと
ることができ、サンプリング時間の関係でXが多少変動
しても、その影響を最小限に抑えることができる。
【0020】また、両センサ17・19の位置関係は、
記録紙22がスキューしたときのことを考慮し、両セン
サ17・19を結ぶ線が記録紙22の搬送方向と平行に
なるようにするのが良い。もし、図4のように、両セン
サ17・19を搬送方向と直角な方向にずらした場合に
は、記録紙22がスキューしたときに、パルス計数にス
キュー量S分だけの誤差が生じてしまう。
【0021】
【発明の効果】本発明による効果を請求項毎に挙げる
と、次のとおりである。 <請求項1>記録紙の搬送方向に離した2個の記録紙先
端検知手段を記録紙が通過する間だけ、モータへ入力さ
れるパルスを計数し、その計数したパルス数から記録紙
の送り量を補正できるので、常に原稿と同じ長さの記録
紙が得られる。従って、繰出ローラのローラ外径のバラ
ツキや、周囲の温度・湿度や、記録紙のロール径の大小
などの影響により、記録紙の送り量が変動し、記録紙に
おいて余白が大きくなったり、逆に後端付近に記録され
るはずの画情報が転写されずに欠落するという問題を解
決できる。
【0022】<請求項2>第1と第2の記録紙先端検知
手段を結ぶ線が、記録紙の搬送方向と平行になる位置関
係としたので、記録紙がスキューした場合にも、両検知
手段間における紙送りに必要なパルス数を正しく測定で
きる。
【0023】<請求項3>第1及び第2の記録紙先端検
知手段を、切断手段よりも搬送方向の下流において互い
に十分に離して配置しているので、システムのサンプリ
ング時間の影響を避けることができ、記録紙の送り量の
精度を高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロール紙給紙装置の機械的構成を
示す断面図である。
【図2】同ロール紙給紙装置に係る部分を含む画像記録
装置全体の電気的構成の概要を示すブロック図である。
【図3】同ロール紙給紙装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】同ロール紙給紙装置における第1の記録紙先端
検知センサと第2の記録紙先端検知センサとを搬送方向
と直角な方向にずらした場合には、記録紙がスキューし
たとき不都合が生ずることを説明する解説図である。
【符号の説明】
14 繰出ローラ 16 カッタ 17 第1の記録紙先端検知センサ 18 第1搬送ローラ 19 第2の記録紙先端検知センサ 20 第2搬送ローラ 22 記録紙 28 モータ 33 ロール紙給紙ユニット制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状の記録紙を繰り出す繰出手段
    と、繰り出された記録紙を搬送路の途中で撓ませるた
    め、同じモータで線速を互いに異ならせて回転される第
    1及び第2の搬送手段と、該モータを一時的に停止させ
    た状態で駆動されて記録紙を切断する切断手段とを有す
    るロール紙給紙装置において、前記繰り出された記録紙
    の先端を搬送方向に互いに離れた位置で検知する第1及
    び第2の記録紙先端検知手段と、この第1の記録紙先端
    検知手段による検知時点から第2の記録紙先端検知手段
    による検知時点までに前記モータへ入力されるパルス数
    を計数するパルス数計数手段と、その計数値を設定値と
    比較し、その比較結果に応じて前記モータの停止を制御
    するモータ制御手段とを備えたことを特徴とする、ロー
    ル紙給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の記録紙先端検知手段
    を、それらを結ぶ線が記録紙の搬送方向と平行になる配
    置としたことを特徴とする、請求項1に記載のロール紙
    給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の記録紙先端検知手段
    を、前記切断手段よりも搬送方向の下流において互いに
    十分に離して配置したことを特徴とする、請求項1又は
    2に記載のロール紙給紙装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054771A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Seiko I Infotech Inc 画像形成装置
JP2014054770A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Seiko I Infotech Inc 画像形成装置
CN113911808A (zh) * 2021-09-27 2022-01-11 陕西烟印包装科技有限责任公司 一种卷筒纸分切机

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054771A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Seiko I Infotech Inc 画像形成装置
JP2014054770A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Seiko I Infotech Inc 画像形成装置
CN113911808A (zh) * 2021-09-27 2022-01-11 陕西烟印包装科技有限责任公司 一种卷筒纸分切机

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