JPH07332310A - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JPH07332310A
JPH07332310A JP6141045A JP14104594A JPH07332310A JP H07332310 A JPH07332310 A JP H07332310A JP 6141045 A JP6141045 A JP 6141045A JP 14104594 A JP14104594 A JP 14104594A JP H07332310 A JPH07332310 A JP H07332310A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリング装置を急操作しても、それに対
する供給流量不足によるいわゆる引っ掛かり現象を生じ
ないようにする。 【構成】 メインスプール6に、余剰流ポート4側の圧
力が設定圧以上になったときに閉じる補助オリフィス4
1を形成し、この補助オリフィスを、メインスプールに
形成した圧力室19を経由して上記制御オリフィス2
6、27の下流側に合流させてなり、余剰流ポート側の
圧力が設定圧以下のとき、補助オリフィスから流入した
供給流れを、制御オリフィスを経由した供給流れと合流
させる構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、1つのポン
プから供給された作動油のうち、制御流量をパワーステ
アリング装置に分流し、その制御流量以上の余剰流量を
作業機等に分流する流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図3、図4に示した従来の流量制御弁の
本体1には、ポンプPに連通させたポンプポート2、パ
ワーステアリング装置に接続した制御流ポート3及び作
業機側に接続した余剰流ポート4とを形成するととも
に、この本体1に形成したボア5内にメインスプール6
を摺動自在に設けている。さらに、このボア5内に、メ
インスプール6に対して直列にしたケース部材7を嵌合
している。そして、上記ボア5の内周には、第1〜6環
状溝8〜13を形成している。この第1環状溝8は通路1
4を介して第6環状溝13に連通し、第2環状溝9はポ
ンプポート2に常時連通し、第4環状溝11は通路15
を介してリリーフ弁16に接続し、第5環状溝12はタ
ンクポート17に連通させている。
【0003】上記メインスプール6は、その一端をパイ
ロット室18に臨ませるとともに、他端を、ケース部材
7との間に形成した圧力室19に臨ませている。このよ
うにしたメインスプール6には、第1環状凹溝20と第
2環状凹溝21とを形成し、上記圧力室19に設けたス
プリング22の作用で、ノーマル位置を保っていると
き、第1環状凹溝20が、前記第1、2環状溝8、9の
両者をまたぎ、ポンプポート2と通路14とを連通させ
る。また、メインスプール6がスプリング22に抗して
移動すると、図4に示すようにポンプポート2が通路1
4と余剰流ポート4とのぞれぞれに連通する。上記ケー
ス部材7には、第4環状溝11と圧力室19を連通する
ダンピングオリフィス23と、第4環状溝11に開口さ
せたオリフィス24と、第5環状溝12に開口させたポ
ート25と、第6環状溝13に開口させた第1、2制御
オリフィス26、27とを形成している。そして、この
第1制御オリフィス26は、第2制御オリフィス27よ
りもその開口面積を小さくしている。上記のようにした
ケース部材7には、補助スプール28を内装している
が、この補助スプール28の一端を制御流ポート3側に
臨ませ、他端をバネ室29に臨ませている。
【0004】上記補助スプール28には環状凹部30を
形成しているが、この環状凹部30は、補助スプール2
8に形成した絞り通路31を介して制御流ポート3に連
通させている。また、上記絞り通路31は通孔32を介
してバネ室29に連通しているが、このバネ室29には
バネ33を設けている。さらに、補助スプール28の外
周には段部34を形成しているが、この段部34を境に
して、制御流ポート3側のスプール径を、バネ室29側
のスプール径よりも大きくしている。そして、ケース部
材7の内周にも段部35を形成し、これら両段部34、
35が相まって、ポート25に常時連通するドレン室3
6を形成している。上記のようした補助スプール28
が、バネ室29に設けたバネ33の作用で図示のノーマ
ル位置にあるとき、その環状凹部30が、ケース部材7
に形成した第1制御オリフィス26のみに開口し、第2
制御オリフィス27が閉ざされるようにしている。そし
て、補助スプール28がバネ33に抗して移動したと
き、上記両オリフィス26、27が開口するようにして
いる。
【0005】上記ケース部材7には環状の制御溝38を
形成している。この制御溝38は、その軸線方向の長さ
を第2制御オリフィス27よりも長くしたもので、補助
スプール28が図4に示すようにフルストロークしたと
きに、この制御溝38が全開するようにしている。さら
に、この補助スプール28にはダンパ機構を設けている
が、このダンパ機構は、筒部39aの一端に環状突部3
9bを形成し、他端にフランジ部39cを形成したダン
パ部材39を主要素にしている。そして、上記筒部39
aは従来の絞り通路31と同一の機能を果すものであ
る。また、フランジ部39cは、制御流ポート3の内側
周囲壁面に接触させるとともに、直径方向に多少ガタ付
きを持たせている。さらに、上記環状突部39bは、補
助スプール28の一端に形成した凹部40に臨ませて、
ダンパ室39dを形成するとともに、この凹部40と環
状突部39bの外周との間で絞り部39eを形成するよ
うにしている。環状凹部30から制御流ポート3に圧力
流体が流れると、そのときの圧力が上記絞り部39eか
らダンパ室39dに伝わる。そして、このダンパ室39
d内の圧力によって、上記フランジ部39cが制御流ポ
ート3の周囲壁面に圧接し、メタルシール機能を果す。
また、このフランジ部39cは上記のように多少のガタ
付きを持たせているので、それをセンタリングしなくて
も、環状突部39bを凹部40内に挿入することができ
る。
【0006】次に、この従来例の作用を説明する。パワ
ーステアリング装置を作動させていないときには、絞り
通路31側の圧力が上昇しないので、補助スプール28
は図1に示すノーマル位置を保つ。したがって、このと
きに、ポンプPから制御流量以下の少量の流体が流入す
ると、その流体は、通路14及び第1制御オリフィス2
6を通過して制御流ポート3から流出する。この制御流
ポート3からステアリング装置に供給される流量がいわ
ゆるスタンバイ流量である。そして、上記のように第1
制御オリフィス26に流体が流れると、その前後に圧力
差が生じ、その上流側の圧力がパイロット通路37を経
由してパイロット室18に導かれる。また、下流側の圧
力は、通孔32→バネ室29→オリフィス24→第4環
状溝11→ダンピングオリフィス23を経由して圧力室
19に導かれる。したがって、パイロット室18と圧力
室19とに圧力差が生じ、メインスプール6が、スプリ
ング22に抗して移動し、ポンプポート2と通路14と
の連通を保ちながら、ポンプポート2と余剰流ポート4
とを連通させる。つまり、第1制御オリフィス26で制
御されたスタンバイ流量以上の余剰流量は、余剰流ポー
ト4から作業機側に供給されることになる。さらに、ポ
ンプPの吐出量が多くなると、第1制御オリフィス26
前後の差圧がさらに大きくなるので、メインスプール6
の移動量も多くなる。したがって、ポンプポート2と余
剰流ポート4とを連通させる流路の開度が大きくなり、
その分、余剰流ポート4側への供給流量をさらに多くす
る。
【0007】上記の状態からパワーステアリング装置を
作動すると、その負荷圧の作用で制御流ポート3側の圧
力が上昇するが、このときの圧力は、補助スプール28
の両端面に作用する。そして、この補助スプール28の
両端面の受圧面積が上記したように相違するので、その
受圧面積差に応じた作用力がバネ33のバネ力に打ち勝
つと、補助スプール28が移動し、第1制御オリフィス
26とともに第2制御オリフィス27が開く。このよう
に補助スプール28が移動して第2制御オリフィス27
も開けば、制御流ポート3からパワーステアリング装置
に供給される流量が、この両制御オリフィス26、27
で制御される。いい換えれば、両制御オリフィス26、
27が開いた分、パワーステアリング装置に供給される
流量がスタンバイ流量以上のいわゆる制御流量、すなわ
ちパワーステアリング装置が通常に作動するために必要
な流量まで増えることになる。
【0008】なお、ポンプPの吐出量が制御流量以下の
場合でも、パワーステアリング装置を作動させると、上
記のように補助スプール28が移動して、両制御オリフ
ィス26、27が開くので、そのオリフィス前後の差圧
が少なくなる。そのために当該メインスプール6がスプ
リング22の力で図面左方向に移動し、ポンプポート2
と余剰流ポート4との連通を遮断する。したがって、こ
の制御流量以下の全流量が制御流ポート3からパワース
テアリング装置に供給される。また、パワーステアリン
グ装置を作動させているときで、そのハンドルをいわゆ
るすえ切り状態にすると、リリーフ弁16が開弁し、制
御流ポート3側の流体をタンクTに戻すが、このタンク
Tに戻される流路過程にオリフィス24を形成している
ので、リリーフ弁16からタンクTに流出する流量が非
常に少なくなる。したがって、このときのポンプ吐出量
のほぼ全量が、余剰流ポート4に供給される。
【0009】制御流ポート3の下流側に接続したパワー
ステアリング装置を作動して、補助スプール28を図4
に示すフルストローク位置に保持しているとすると、第
1、2制御オリフィス26、 27が全開状態になる。こ
の状態でハンドルを急激に切り返すと、そのたびごとに
図示していない切換弁が中立位置を越えて切り換わる
が、この中立位置を越えるときに制御流ポート3を瞬間
的にタンクに連通させる。そのために補助スプール28
が第2図右方向に移動して原位置に復帰しようとする
が、このときにダンパ機構の絞り部39eが機能して、
ダンパ効果が発揮され、補助スプール28の移動を緩慢
にさせる。ハンドルの急激な切り返し時には、この移動
が緩慢になっている間に、切換弁が中立位置を越えてし
まうので、制御流ポート3側の圧力低下は、補助スプー
ル28に影響を及ぼさない。言い換えれば、ハンドルを
急激に切り返しても、操作者に従来のような引っ掛かり
感を与えないものである。また、この従来例の場合に
は、第2制御オリフィス27に対応して制御溝38を形
成したので、補助スプール28がわずかに移動したとし
ても、第2制御オリフィス27の開度に影響を及ぼさな
い。したがって、ダンパ機構の絞り部39eを十分に小
さくできなくても、流量制御に関する応答性を緩慢にす
ることができる。そして、この応答性をどの程度にする
かは、種々の条件によって決るが、いずれにしても、そ
の応答性は、上記制御溝38の軸方向の長さとダンパ機
構の絞り部39eの開度に応じて決る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の流量制御弁は、ステアリング装置を作動させず、作業
機のみを作動させている状態、特に、作業機のスピード
を上げるために余剰流ポート4からの流量を増やしてい
る状態で、ステアリング装置を急激に作動させると、補
助スプール28の応答性が遅れることもあって、必要と
する制御流量をなかなかえられない。そのために、ステ
アリングに引っ掛かり現象が生じるという問題があっ
た。この発明の目的は、補助スプールの応答性に多少問
題があっても、必要な制御流量を十分に確保できる流量
制御弁を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】ポンプポート、制御流ポ
ート及び余剰流ポートとを形成した本体にメインスプー
ルを内装し、このメインスプールの一端をパイロット室
に臨ませ、パイロット室とは反対側に嵌合したケース部
材に補助スプールを摺動自在に内装し、さらに、このケ
ース部材には、補助スプールの移動位置に応じて開度を
可変にした制御オリフィスを形成するとともに、この制
御オリフィスを介して上記ポンプポートと制御流ポート
とを連通させ、この制御オリフィスの上流側の圧力を上
記パイロット室に作用させ、制御流ポート側の圧力をこ
の補助スプールの一端に作用させ、制御流ポート側の圧
力上昇にともなって補助スプールが移動し、上記制御オ
リフィスの開度を大きくする構成にした流量制御弁を前
提にする。上記流量制御弁を前提にしつつ、この発明
は、メインスプールに、余剰流ポート側の圧力が設定圧
以上になったときに閉じる補助オリフィスを形成し、こ
の補助オリフィスを、メインスプールに形成した圧力室
を経由して上記制御オリフィスの下流側に合流させてな
り、余剰流ポート側の圧力が設定圧以下のとき、補助オ
リフィスから流入した供給流れを、制御オリフィスを経
由した供給流れと合流させる構成にした点に特徴を有す
る。
【0012】
【作用】この発明は上記のように構成したので、制御流
ポートへの供給流量は、制御オリフィスの開度によって
決る。この制御オリフィスの開度は補助スプールの移動
位置に応じて制御されるが、この補助スプールの移動位
置は制御流ポートの下流側の圧力によって制御される。
したがって、制御流ポートの下流側の圧力が低くなれ
ば、制御オリフィスの開度が小さくなって、その分、制
御流量が少なくなる。また、余剰流ポート側の圧力が設
定圧以下になったとき、補助オリフィスが開いて、供給
流量をこの補助オリフィスを介して制御ポート側に合流
させる。
【0013】
【実施例】図1、図2に示した実施例は、そのメインス
プール6の先端に補助オリフィス41を形成している。
この補助オリフィス41は、メインスプール6がノーマ
ル位置から所定の位置まで移動するまで、第1環状溝8
側に開口し、この第1環状溝8と圧力室19とを連通さ
せる。そして、メインスプール6が所定の位置を超えて
移動したとき、第1、2環状溝8、9との境界部分に形
成された環状突部42によって、補助オリフィス41が
閉ざされるようにしている。また、圧力室19に臨ませ
たケース部材7の先端には連通孔43を形成し、圧力室
19及び絞り通路31とを、この連通孔43を介して連
通させるようにしている。なお、図中符号44は、メイ
ンスプール6の先端部分に形成したダンパオリフィス
で、第1環状溝8とパイロット室18とを連通させるた
めのものである。上記以外の構成は、前記従来の流量制
御弁と同様なので、その同一の構成要素について同一符
号を用いて説明するにとどめ、その詳細を省略する。
【0014】次のこの実施例の作用を説明するが、その
ときに、第1、2制御オリフィス26、27のそれをぞ
れを通過しうる最大流量を3L/min とし、補助オリフィ
ス41を通過しうる最大流量を6L/min として説明す
る。いま、パワーステアリング装置及び作業機のいずれ
も作動させていないとすると、メインスプール6及び補
助スプール28の両方がノーマル位置を保つことにな
る。このように両スプール6、28がノーマル位置を保
つと、第2制御オフィス27は閉じるが、第1制御オリ
フィス26及び補助オリフィス41が開く。また、第1
環状溝8と第1環状凹部20とが相まって形成される第
1可変絞り部45の開度が最大になり、第1環状凹部2
0と第3環状溝10とが相まって形成される第2可変絞
り部46が閉ざされることになる。いま、ポンプポート
2から供給された流体は、第1可変絞り部45から、第
1環状溝8→通路14→第6環状溝13→第1制御オリ
フィス26→絞り通路31を経由して、パワーステアリ
ング装置に供給される。また、第1環状溝8に流入した
流体は、上記の流れ以外に、補助オリフィス41→圧力
室19→連通孔43を経由して、上記第1制御オリフィ
ス26を通過した供給流れと合流する。
【0015】したがって、この状態でステアリング装置
に供給されるスタンバイ流量は、第1制御オリフィス2
6の最大流量3L/min と補助オリフィス41の最大流量
6L/min の合計9L/min ということになる(図2参
照)。このようにスタンバイ流量が9L/min も確保され
ていれば、ステアリング装置をどんなに急激に作動させ
ても、従来のような引っ掛かり現象など生じない。ま
た、上記の状態から、作業機を停止したまま、ステアリ
ング装置のみを作動させると、補助スプール28がバネ
33に抗して移動して、第2制御オリフィス27も開
く。つまり、この場合には、第1、2制御オリフィス2
6、27及び補助オリフィス41のすべてが開くので、
ステアリング装置に供給される最大流量は、それら各オ
リフィスの合計最大流量、すなわち12L/min というこ
とになる。したがって、ステアリング装置には、必要に
して十分な制御流量が確保されることになる(図2参
照)。
【0016】次に、ステアリング装置を作動させず、作
業機のみを作動させると、第2制御オリフィス27が閉
じるとともに、パイロット室18と圧力室19との圧力
差が大きくなる。したがって、メインスプール6がスプ
リング22に抗して図面右方向に移動し、第1可変絞り
部45の開度を小さくするとともに、第2可変絞り部4
6の開度を大きくする。なお、このときのパイロット室
18の圧力は、作業機側の圧力である余剰流ポート4の
圧力と等しくなる。そのために作業機側の圧力が上昇す
ればするほど、メインスプール6の移動量も多くなる
が、この作業機側の圧力が設定圧以上になったとき、補
助オリフィス41が環状突部42で閉じられる。したが
って、ステアリング装置に供給される最大流量は、第1
制御オリフィス26を通過する最大流量3L/min だけと
なり、それ以外の流量はすべて余剰流ポート4から作業
機側に供給されることになる(図2参照)。
【0017】このように作業機のみを作動させていると
きに、ステアリング装置に供給されるスタンバイ流量は
従来と同様である。しかし、この状態でステアリング装
置を作動させたときには、その圧力室19内の圧力上昇
にともなって、メインスプール6が図面左方向に移動
し、第1可変絞り部45を開くとともに、補助オリフィ
ス41を第1環状溝8側に開く。したがって、補助スプ
ール28の応答遅れがあったとしても、ステアリング装
置には、第1制御オリフィス26を通過する最大流量3
L/min と補助オリフィス41を通過する最大流量6L/mi
n との合計流量である9L/min の流量が供給されること
になる。そして、従来の場合には、補助スプール28の
応答遅れがあると、第1制御オリフィス26を通過する
最大流量3L/min しか確保されないので、引っ掛かり現
象を生じてしまった。しかし、この実施例では上記のよ
うに9L/min の流量が確保されているので、ステアリン
グ装置を急操作しても、引っ掛かり現象など発生しな
い。
【0018】また、ステアリング装置と作業機の両方を
作動させているときには、作業機側の圧力に応じて、ス
テアリング装置に供給される流量が異なる。例えば、作
業機側の圧力が設定圧以上であれば、メインスプール6
の移動によって、補助オリフィス41が環状突部42で
閉ざされるので、ステアリング装置には、第1、2制御
オリフィス26、27を通過する最大流量6L/min が供
給される。そして、作業機側の圧力が設定圧以下であれ
ば、その時々の圧力に応じて補助オリフィス41の開度
が無段階に制御されるので、ステアリング装置には、最
少のとき、第1、2制御オリフィス26、27による6
L/min の流量が供給され、最大で、各オリフィス26、
27、41による12L/min の流量が確保されることに
なる(図2参照)。なお、上記の説明において、各オリ
フィスの最大通過流量を特定したが、その流量は、ステ
アリング装置や作業機によって異なるもので、その数値
は絶対的なものではないこと当然である。
【0019】
【発明の効果】この発明の流量制御弁によれば、ステア
リング装置に必要な制御流量がいつも確保されるので、
ステアリング装置を急操作したとき、その装置への供給
流量の不足から生じるいわゆる引っ掛かり現象などが発
生せず、安定したステアリングを維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面図である。
【図2】ステアリング装置に供給される流量を示したマ
トリックス図である。
【図3】従来の流量制御弁の断面図で、補助スプールが
ノーマル位置にある状態を示したものである。
【図4】従来の流量制御弁の断面図で、補助スプールが
バネに抗して移動した状態を示したものである。
【符号】
1 本体 2 ポンプポート 3 制御流ポート 6 メインスプール 18 パイロット室 19 圧力室 26 第1制御オリフィス 27 第2制御オリフィス 28 補助スプール 41 補助オリフィス 43 連通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプポート、制御流ポート及び余剰流
    ポートとを形成した本体にメインスプールを内装し、こ
    のメインスプールの一端をパイロット室に臨ませ、パイ
    ロット室とは反対側に嵌合したケース部材に補助スプー
    ルを摺動自在に内装し、さらに、このケース部材には、
    補助スプールの移動位置に応じて開度を可変にした制御
    オリフィスを形成するとともに、この制御オリフィスを
    介して上記ポンプポートと制御流ポートとを連通させ、
    この制御オリフィスの上流側の圧力を上記パイロット室
    に作用させ、制御流ポート側の圧力をこの補助スプール
    の一端に作用させ、制御流ポート側の圧力上昇にともな
    って補助スプールが移動し、上記制御オリフィスの開度
    を大きくする構成にした流量制御弁において、メインス
    プールに、余剰流ポート側の圧力が設定圧以上になった
    ときに閉じる補助オリフィスを形成し、この補助オリフ
    ィスを、メインスプールに形成した圧力室を経由して上
    記制御オリフィスの下流側に合流させてなり、余剰流ポ
    ート側の圧力が設定圧以下のとき、補助オリフィスから
    流入した供給流れを、制御オリフィスを経由した供給流
    れと合流させる構成にした流量制御弁。
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