JPH07332237A - 電動機及び流体圧力発生装置 - Google Patents

電動機及び流体圧力発生装置

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JPH07332237A
JPH07332237A JP6126656A JP12665694A JPH07332237A JP H07332237 A JPH07332237 A JP H07332237A JP 6126656 A JP6126656 A JP 6126656A JP 12665694 A JP12665694 A JP 12665694A JP H07332237 A JPH07332237 A JP H07332237A
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JP
Japan
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end cap
front cover
stator
electric motor
main shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP6126656A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Kawafune
一徳 川舟
Jun Nakatsuji
順 中辻
Takashi Ochiai
隆 落合
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07332237A publication Critical patent/JPH07332237A/ja
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  • Reciprocating Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で部品点数の削減ができながら、
冷却効果を向上できる電動機及び小形軽量化、低価格化
ができながら冷却効果の高い電動機一体形流体圧力発生
装置を提供する。 【構成】 ステータ2の長さ方向両側にフロントカバ−
3とエンドキャップ4とを配設し、これらフロントカバ
−3及びエンドキャップ4を複数のステーボルト9で連
結固定し、ステータ2を外部に露出させて冷却効果を向
上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動機及びこの電動機を
用いた流体圧力発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機はモ−タケーシングの胴体
内にステータを挿嵌固定すると共に、前記胴体の一側
に、該胴体と一体又は別に設けて結合するフロントカバ
−と、前記胴体の他側に結合するエンドキャップとに、
前記ステータに内装するロータの主軸を軸受を介して回
転自由に支持して構成している。
【0003】また一方、特開平6−58251号公報に
示されているように、電動機におけるロータの中心部に
嵌合孔を設け、この嵌合孔に、外周部にピストンを摺動
可能に内装した複数のシリンダをもつシリンダブロック
を挿嵌固定した電動機一体形流体圧力発生装置が提案さ
れているが、この装置における前記電動機も、胴体とフ
ロントカバ−及びエンドキャップとをもつモ−タケーシ
ングに内装し、前記フロントカバ−及びエンドキャップ
に、ポンプ機能に必要な構成を装備するようにしてい
る。
【0004】即ち、前記公報記載の流体圧力発生装置
は、図6に示したように、電動機MにおけるロータRの
中心部に嵌合孔Hを設け、この嵌合孔Hに、中心部に主
軸Dをもち、外周部にピストンPを摺動可能に内装した
シリンダCをもつシリンダブロックCBを挿嵌固定する
と共に、前記電動機MのステータSTを、ケーシングM
Cの胴体Bに挿嵌固定し、前記主軸Dを前記胴体Bに固
定のフロントカバ−FCとエンドキャップECとに軸受
SBを介して回転自由に支持する一方、前記エンドキャ
ップECにバルブプレートVPを取付けると共に、吸入
通路Aと図示していないが吐出通路とを設け、また、前
記フロントカバーFCに、前記ピストンPの頭部PH
が、シューSHを介して摺接する傾斜面Fをもつクレイ
ドル斜板SPを設けて構成したものである。
【0005】従って、以上の構成において、前記ステー
タSTに給電し、前記ロータRを駆動回転させると、前
記シリンダフロントCBが回転し、この回転で前記ピス
トンPが前記シリンダC内で往復動し、その往動で吸入
通路A及びバルブプレートVPの吸入ポートから前記シ
リンダCに流体を吸引し、復動で吸入した流体を加圧し
てこの加圧流体を前記バルブプレートVPの吐出ポート
から吐出通路に吐出するサイクルを繰返すのであって、
装置全体の小形化が有効にでき、構成も簡単にできる流
体圧力発生装置が得られるのである。
【0006】尚図6においてORは前記モ−タケーシン
グMCにおける胴体Bとフロントカバ−FC及びエンド
キャップECとの結合部間に設けるOリングで、前記ケ
ーシングMCの内部空間Eを密封空間としている。
【0007】また、Lは前記ステータSTのコイルエン
ドからのリード線を引き出す引出孔であり、また、MG
は前記内部空間Eに浮遊する摩耗粉などの異物を吸着す
るマグネットである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動機及び前記
した流体圧力発生装置を一体状に組込む電動機は、図6
に示したように胴体、フロントカバ−FC及びエンドキ
ャップECとから成るモ−タケーシングMCに内装する
もので、ステータSTの外側は前記モ−タケーシングM
Cの胴体Bで覆われることになり、このため電動機の発
熱に対する冷却効果が低く、温度上昇に起因する絶縁劣
化等の不具合に対する対策をシビアにする必要があっ
た。
【0009】また、前記モ−タケーシングMCの外面に
フィンなどを設けて放熱面積を拡げて放熱を促進する構
造も提案されているが、未だ充分な冷却が行えない。
【0010】本発明の目的は、簡単な構成で部品点数の
削減が図れながら冷却効果を向上できる電動機を提供す
る点にあり、また、他の目的は、前記電動機を応用し、
全体として小形軽量化、低価格化ができながら、冷却効
果が高く、発生熱による不具合を解消できる流体圧力発
生装置を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ステータ2と主軸6をもつロータ5とを備えた電動機に
おいて、前記ステータ2の長さ方向両側に、フロントカ
バ−3とエンドキャップ4とを配設して、前記主軸6
を、これらフロントカバ−3とエンドキャップ4とに支
持すると共に、前記フロントカバ−3及びエンドキャッ
プ4を、複数のステーボルト9により連結固定したので
ある。
【0012】また、請求項2記載の発明は、前記フロン
トカバ−3とエンドキャップ4との間に、ステータ2を
外部に開放する介在物10を介装したのであり、また、
請求項3記載の発明は、前記フロントカバ−3とエンド
キャップ4との対向部間に位置するステータ2に複数の
フィン25を設けたのであり、更に、請求項4記載の発
明は、前記ステータ2の外周部に、ロータ側内周部を外
周部に対し液封する液封層26を設けたのである。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4記載の電動機を用いた流体圧力発生装置であって、
前記電動機におけるロータ5の嵌合孔5aに、中心部に
主軸6を、また、外周部にピストン11を摺動可能に内
装した複数のシリンダ12をもつシリンダブロック13
を挿嵌固定し、このシリンダブロック13の主軸6をフ
ロントカバ−3及びエンドキャップ4に支持し、前記エ
ンドキャップ4に吸入ポート16a及び吐出ポート16
bをもったバルブプレート16を、また、前記フロント
カバー3に、前記ピストン11の頭部11aと対向する
傾斜面15aをもったピストン作動体15をそれぞれ設
け、前記エンドキャップ4に、前記吸入ポート16a及
び吐出ポート16bに連通する吸入通路17及び吐出通
路18を設けたのである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、前記ステータ2の長
さ方向両側にフロントカバ−3とエンドキャップ4とを
設けて、これらフロントカバ−3及びエンドキャップ4
を複数のステーボルト9により連結固定したから、前記
ステータ2の外側は外部に露出させられ、前記ステータ
2の外面を直接空気又は外部の流体に接触させられるの
である。
【0015】従って、冷却効果を大幅に向上てきるし、
また、従来例の胴体をなくすこともできるから、部品点
数の削減も可能となり、低価格化が可能となるのであ
る。尚、以上の構成において、前記ステータ2の外側全
面を外部に露出することが冷却効果向上の点で好ましい
が、前記フロントカバ−3とエンドキャップ4との間
に、介在物を設けて部分露出させる場合も含むものであ
る。
【0016】また、請求項2記載の発明では、前記フロ
ントカバ−3とエンドキャップ4との間に、ステータ2
を外部に開放する介在物10を介装したから、冷却効果
を向上できながら、前記ステーボルト9による連結固定
時、前記介在物10がスペーサの作用をするため、前記
ステーボルト9の締込時における制限を管理する必要が
なくなり、それだけ組付性を容易にできる。尚、以上の
構成で前記介在物10は、必ずしも筒状に形成する必要
はないが筒状にする場合、前記ステータ2を外部に露出
するための開放口を設けるのであり、また、フロントカ
バ−3及びエンドキャップ4とは別に形成してもよい
が、何れか一方と一体に形成してもよい。
【0017】また、請求項3記載の発明では、前記フィ
ン25を設けたから、冷却効果を一層向上できるし、前
記フィン25の先端部温度を低くできるから、安全面で
も有効となり、また、請求項4記載の発明では、前記ス
テータ2の外周部に、前記液封部を設けたから、前記ス
テータ2とフロントカバ−3及びエンドキャップ4とに
より、密封状態の内部空間を形成でき、電動機一体形の
流体圧力発生装置の電動機に適用する場合、内部空間を
密封状にする必要がある構成に好適となる。
【0018】また、請求項5記載の発明には、前記電動
機におけるロータ5に嵌合孔5aを設けて、この嵌合孔
5aに前記シリンダブロック13を挿嵌固定し、前記エ
ンドキャップ4に前記バルブプレート16を設けると共
に、前記吸入通路17及び吐出通路18を設け、前記フ
ロントカバー3に前記ピストン作動体15を設けたか
ら、前記ステータ2の外側から有効に放熱できて冷却効
果が高く発生熱による不具合を解消できる小形軽量で低
価格の流体圧力発生装置を提供できる。特に請求項4記
載の電動機を応用することにより、液封構造の必要があ
るものに有効なものとなる。
【0019】
【実施例】図1に示した第1実施例は、請求項1記載の
発明における電動機の実施例に、流体圧力発生要素を組
込んで構成した流体圧力発生装置である。
【0020】前記電動機1は、そのステータ2の長さ方
向両側にフロントカバ−3とエンドキャップ4とを配設
して、これらフロントカバ−3及びエンドキャップ4
に、前記ステータ2に内装するロータ5の主軸6を支持
する主としてニードルベアリングから成る軸受7,8を
設け、これら軸受7,8により前記主軸6を回転自由に
支持すると共に、前記フロントカバ−3及びエンドキャ
ップ4を複数のステーボルト9により連結固定したもの
である。
【0021】前記フロントカバ−3及びエンドキャップ
4は、カップ状としてその内部に前記ステータ2のコイ
ルエンド2aを受入れるようにしており、開放側端部に
は、前記ステータ2の鋼板部2bと係合する段部3a,
4aを設けると共に、開放側端部から径方向外方に突出
する複数の突出部3b,4bを設け、一方の突出部、図
1ではフロントカバー3の突出部3bに前記ステーボル
ト9のねじ孔3cを設け、他方の突出部4bには前記ス
テーボルト9の挿通孔4cを設けている。
【0022】従って、前記ステーボルト9を前記挿通孔
4cを挿入し、前記ねじ孔3cに螺着することにより、
前記段部3a,4aに係合する前記ステータ2と前記フ
ロントカバ−3及びエンドキャップ4とが一体に連結固
定されるのである。
【0023】前記ステーボルト9の螺締は、過度の締込
みをなくするために所定のトルク制限が必要であるが、
前記フロントカバ−3とエンドキャップ4との開放側端
部間に、棒材や板材又は開放口をもった筒状胴体などの
介在物10を介装して、スペーサの作用をさせることに
よりトルク制限の管理を不要にできる。
【0024】以上のように構成することにより、前記ス
テータ2の外側は外部に露出させられ、このステータ1
の外面を直接空気又は外部の流体に接触させられるので
あり、従って、モ−タケーシングで覆っていた従来例に
比較して、その冷却効果を大幅に向上できるし、また、
従来例の胴体をなくすことができるから、部品点数の削
減が可能となり、低価格化が可能となるのである。尚、
図1において30は、前記コイルエンド2aからリード
線を外部に引出すための引出孔である。
【0025】次に以上のように構成する電動機1に組込
んで構成する流体圧力発生装置の実施例を説明する。こ
の流体圧力発生装置は、前記ロータ5の中心部に嵌合孔
5aを設け、この嵌合孔5aに、ピストン11を摺動可
能に内装する複数のシリンダ12をもったシリンダブロ
ック13を、圧入又は焼ばめにより挿嵌固定し、このシ
リンダブロック13の中心部に前記主軸6を滑り軸受1
4を介して相対回転可能に支持すると共に、前記フロン
トカバー3の中心部内側に、前記ピストン11の頭部1
1aに対向する傾斜面15aをもった斜板から成るピス
トン作動体15を設け、前記エンドキャップ4に、その
中心部内側に弓形の吸入ポート16a及び吐出ポート1
6bをもったバルブプレート16を取付け、また、前記
エンドキャップ4に、前記バルブプレート16の吸入ポ
ート及び吐出ポートに連通する吸入通路17及び吐出通
路18を設けて、前記ロータ5を、前記シリンダブロッ
ク13及び主軸6を介して、前記フロントカバ−3及び
エンドキャップ4に回転可能に支持したものである。
【0026】更に詳記すると、前記エンドキャップ4
は、その中心部に内向きに突出する膨出部を設けて、こ
の膨出部に前記軸受7を設けると共に、この軸受7を挾
んで径方向両側に前記吸入通路17と吐出通路18とを
設けており、前記膨出部の内面には、前記バルブプレー
ト16を、固定ピン(図示せず)を介して取付けてい
る。
【0027】また、前記フロントカバー3の中心部に
も、内向きに突出する膨出部を設けて、この膨出部の中
心部に前記軸受8を設けると共に、前記膨出部の内面に
前記ピストン作動体15を固定ボルト19により固定し
ている。
【0028】尚、前記ピストン作動体15は以上のよう
に固定する代わりに、傾斜角調節可能に取付けてもよ
い。この場合トラニオン軸を設けて傾転可能に支持する
構造としてもよいし、また、前記エンドキャップ4に斜
板受部材を一体又は別部材により設け、この斜板受部材
に凹状円筒面を設け、この円筒面にクレイドル斜板を傾
転可能に支持する構造としてもよい。
【0029】また、前記シリンダブロック13は、円筒
状として中心部に前記主軸6を挿嵌すると共に、その径
方向外周部に前記シリンダ12を設けるのであって、こ
のシリンダ12のバルブプレート側には、バルブプレー
ト16の吸入ポート16a及び吐出ポート16bに連通
又は遮断されるキドニー形ポートを形成している。
【0030】そして、前記シリンダ12に摺動可能に内
装するピストン11の頭部11aには、前記ピストン作
動体15の傾斜面15aに滑動するシュー20を保持
し、これら各シュー20をリティナ21に支持してお
り、また、前記主軸6には、前記リティナ21の中心部
に設ける球状内面をもつ被係合部22と係合する係合部
23を設けている。
【0031】尚、図1において24は、前記シリンダブ
ロック13と主軸6との間に介装する主としてコイルば
ねから成る弾性体で、前記シリンダブロック13をバル
ブプレート16に、前記シュー20を前記主軸6及びリ
ティナ21を介して前記傾斜面15aに押付け、それぞ
れ離反しないようにしている。
【0032】次に以上のように構成する流体圧力発生装
置の作用を説明する。前記ステータ2に給電され、前記
ロータ5が回転すると、前記シリンダブロック13も前
記滑り軸受14を介して前記主軸6の軸上で回転し、こ
の回転により傾斜面15aにシュー20を介して滑動す
る前記ピストン11が往復動し、その往動により吸入通
路17及びバルブプレート16の吸入ポート16aを介
して、前記キドニー形ポートから前記シリンダ12に流
体が吸引され、また、復動により吸入された流体が加圧
されて前記キドニー形ポートからバルブプレート16の
吐出ポート16bを介して吐出通路18に吐出されるの
である。
【0033】この吸入・吐出のサイクルが繰り返される
ことにより、流体圧力、主として油圧を発生させること
ができるのであるが、このとき、前記ステータ2の給電
によるロータ5の回転による電動機自体が発熱したり、
また、ピストン11の往復動及びシュー20の傾斜面1
5aに対する滑動並びにシリンダブロック13のバルブ
プレート16への摺接回転などにより熱が発生すること
になる。
【0034】所が、前記電動機1におけるステータ2の
外側は外部に露出しているのであるから、これら発熱は
空気又は外部の流体と直接接触する前記ステータ2の外
側から有効に放熱することになり、発熱による不具合、
例えば電動機の絶縁劣化や加圧流体の加熱や潤滑油の加
熱による劣化、及び摺動部等の焼付きなどの不具合を解
消できるのである。
【0035】また、前記ステータ2のフロントカバ−3
及びエンドキャップ4間の鋼板部2bは、前記フロント
カバ−3及びエンドキャップ4の外径より小径としてい
るが、前記鋼板部2bにおける複数又は全数の鋼板を図
2のように前記フロントカバ−3及びエンドキャップ4
の外径より大径としてフィン25を形成してもよい。斯
くすることにより、外部に露出する前記鋼板部2bの表
面積を増大でき、それだけ冷却効果をより向上できる
し、また、前記フィン25の先端部温度を低下できるの
で、手が直接触れても火傷の危険はなく、安全面にも有
効なものとなる。
【0036】また、前記フィン25を設ける場合、前記
フィン25を形成する前記鋼板の延長部には、図3のよ
うに複数の凹溝25aを設けるのであって、斯くするこ
とにより表面積をより増大できるし、大気中での使用
時、空気との接触による冷却効果を更に向上できる。ま
た、前記フィン25は前記鋼板を径方向外方に延長して
一体に形成するのが好ましいが別に設けて前記鋼板部2
bに結合してもよい。
【0037】更に、前記ステータ2の鋼板部2bにおけ
る外周部に、図4,5のようにロータ側内周部を外周部
に対し液封する液封層26を設けることにより、前記ス
テータ2とフロントカバ−3及びエンドキャップ4と
で、密封状の内部空間27を形成でき、従って、図1の
ように流体圧力発生装置を構成する場合、密封された内
部空間27内に、前記流体圧力発生装置の各構成を内装
でき、従って、この内部空間27に潤滑油を充填するこ
とができるし、充填した潤滑油が漏出するのを防止でき
る。
【0038】また、図4に示した液封層26は、前記ス
テータ2における鋼板部2bの外周面に、合成樹脂など
から成るシール材をコーティング又はスプレー塗装して
形成したもので、層深さは、放熱が影響されない薄肉と
している。また、図5に示した液封層26は、前記鋼板
部2bにおける各鋼板間の外周部に接着剤などのシール
材を介入させて形成したものである。この場合各鋼板の
外周面は、液封層26により覆われることなく外部に露
出することになり、液封層26による放熱の影響はな
い。また、以上のように液封層26を形成する場合、図
4,5のように前記フロントカバ−3及びエンドキャッ
プ4の開放側端面で、前記段部3a,4aより径方向内
側にOリングなどのシール材28を保持することにより
前記内部空間27の液封をより確実にできる。また、前
記電動機1又は電動機一体形流体圧力発生装置は、主と
して大気中で用いるのであるが、その他、例えば油タン
ク内に浸漬して用いることもできる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、前記ステータ
2の長さ方向両側にフロントカバ−3とエンドキャップ
4とを設けて、これらフロントカバ−3及びエンドキャ
ップ4を複数のステーボルト9により連結固定したか
ら、前記ステータ2の外側は外部に露出させられ、前記
ステータ2の外面を直接空気又は外部の流体に接触させ
られるのである。
【0040】従って、冷却効果を大幅に向上てきるし、
また、従来例の胴体をなくすこともできるから、部品点
数の削減も可能となり、低価格化が可能となるのであ
る。また、請求項2記載の発明では、前記フロントカバ
−3とエンドキャップ4との間に、ステータ2を外部に
開放する介在物10を介装したから、冷却効果を向上で
きながら、前記ステータボルト9による連結固定時、前
記介在物10がスペーサの作用をするため、前記ステー
ボルト9の締込時における制限を管理する必要がなくな
り、それだけ組付性を容易にできる。また、請求項3記
載の発明では、前記フィン25を設けたから、冷却効果
を一層向上できるし、前記フィン25の先端部温度を低
くできるから、安全面でも有効となり、また、請求項4
記載の発明では、前記ステータ2の外周部に、前記液封
部を設けたから、前記ステータ2とフロントカバ−3及
びエンドキャップ4とにより、密封状の内部空間を形成
でき、電動機一体形の流体圧力発生装置の電動機に適用
する場合、内部空間を密封状にする必要がある構成に好
適となる。
【0041】また、請求項5記載の発明には、前記電動
機におけるロータ5に嵌合孔5aを設けて、この嵌合孔
5aに前記シリンダブロック13を挿嵌固定し、前記エ
ンドキャップ4に前記バルブプレート16を設けると共
に、前記吸入通路17及び吐出通路18を設け、前記フ
ロントカバー3に前記ピストン作動体15を設けたか
ら、前記ステータ2の外側から有効に放熱できて冷却効
果が高く発生熱による不具合を解消できる小形軽量で低
価格の流体圧力発生装置を提供できる。特に請求項4記
載の電動機を応用することにより、液封構造の必要があ
るものに有効なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明電動機を用いた流体圧力発生装置の第
1実施例を示す縦断面図。
【図2】 第2実施例を示す要部の拡大断面図。
【図3】 図2のA矢視図。
【図4】 第3実施例を示す要部の拡大断面図。
【図5】 第4実施例を示す要部の拡大断面図。
【図6】 従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
2 ステータ 3
フロントカバ− 4 エンドキャップ 5
ロータ 5a 嵌合孔 6
主軸 9 ステーボルト 10
介在物 11 ピストン 11a
頭部 12 シリンダ 13
シリンダブロック 15 ピストン作動体 15a
傾斜面 16 バルブプレート 17
吸入通路 18 吐出通路 25
フィン 26 液封層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ(2)と、主軸(6)をもつロ
    ータ(5)とを備えた電動機において、前記ステータ
    (2)の長さ方向両側に、フロントカバ−(3)とエン
    ドキャップ(4)とを配設して、前記主軸(6)を、こ
    れらフロントカバ−(3)とエンドキャップ(4)とに
    支持すると共に、前記フロントカバ−(3)及びエンド
    キャップ(4)を、複数のステーボルト(9)により連
    結固定していることを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】 フロントカバ−(3)とエンドキャップ
    (4)との間に、ステータ(2)を外部に開放する介在
    物(10)を介装している請求項1記載の電動機。
  3. 【請求項3】 フロントカバ−(3)とエンドキャップ
    (4)との対向部間に位置するステータ(2)に複数の
    フィン(25)を設けている請求項1記載の電動機。
  4. 【請求項4】 ステータ(2)の外周部に、ロータ側内
    周部を外周部に対し液封する液封層(26)を設けてい
    る請求項1乃至3の何れか1記載の電動機。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の電動機におけるロ
    ータ(5)の嵌合孔(5a)に、中心部に主軸(6)
    を、また、外周部にピストン(11)を摺動可能に内装
    した複数のシリンダ(12)をもつシリンダブロック
    (13)を挿嵌固定し、このシリンダブロック(13)
    の主軸(6)をフロントカバ−(3)及びエンドキャッ
    プ(4)に支持し、前記エンドキャップ(4)に吸入ポ
    ート(16a)及び吐出ポート(16b)をもったバル
    ブプレート(16)を、また、前記フロントカバー
    (3)に、前記ピストン(11)の頭部(11a)と対
    向する傾斜面(15a)をもったピストン作動体(1
    5)をそれぞれ設け、前記エンドキャップ(4)に、前
    記吸入ポート(16a)及び吐出ポート(16b)に連
    通する吸入通路(17)及び吐出通路(18)を設けて
    いる流体圧力発生装置。
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