JPH07332223A - 流体圧力発生装置 - Google Patents

流体圧力発生装置

Info

Publication number
JPH07332223A
JPH07332223A JP6126658A JP12665894A JPH07332223A JP H07332223 A JPH07332223 A JP H07332223A JP 6126658 A JP6126658 A JP 6126658A JP 12665894 A JP12665894 A JP 12665894A JP H07332223 A JPH07332223 A JP H07332223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
suction
valve plate
port
fluid pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6126658A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Kawafune
一徳 川舟
Jun Nakatsuji
順 中辻
Takashi Ochiai
隆 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP6126658A priority Critical patent/JPH07332223A/ja
Publication of JPH07332223A publication Critical patent/JPH07332223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動機一体形流体圧力発生装置としながらそ
の吸込性能を向上し、大容量化がキャビテーションの発
生なく有効に行える。 【構成】 電動機4のロータ3に、複数のピストン5を
もったシリンダブロック7を組込んだ電動機一体形流体
圧力発生装置において、バルブプレート13の吸入ポー
ト13aと、吸入管接続口1eとの間の吸入通路に、遠
心ポンプ作用又はねじポンプ作用をするポンプ手段を設
け、吸込流体を吸入ポート13aにブースト供給可能と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体圧力発生装置、詳し
くは複数のピストンを備えたシリンダブロックを電動機
のロータに組込んで成る電動機一体形流体圧力発生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機のロータにシリンダブロッ
クを組込んだ電動機一体形流体圧力発生装置は、特開平
5−58251号公報に示されているように提案されて
いる。
【0003】この流体圧力発生装置は、図6に示したよ
うに、電動機MにおけるロータRの中心部に主軸Dをも
ち、外周部にピストンPを摺動可能に内装したシリンダ
CをもつシリンダブロックCBを挿嵌固定すると共に、
前記電動機MのステータSTをモ−タケーシングMCの
胴体Bに挿嵌固定し、前記主軸Dを前記胴体Bに固定の
フロントカバ−FCとエンドキャップECとに軸受SB
を介して回転自由に支持する一方、前記エンドキャップ
ECにバルブプレートVPを取付けると共に、吸入通路
と図示していないが吐出通路とを設け、また、前記フロ
ントカバーFCに、前記ピストンPの頭部PHが、シュ
ーSHを介して摺接する傾斜面Fをもつクレイドル斜板
SPを設けて構成したものである。
【0004】従って、前記ステータSTに給電し、前記
ロータRを駆動回転させると、前記シリンダブロックC
Bも回転し、この回転で前記ピストンPが前記シリンダ
C内で往復動し、その往動で吸入通路及びバルブプレー
トVPの吸入ポートから流体を前記シリンダCに吸引
し、復動で吸入した流体を加圧して、この加圧流体を前
記バルブプレートVPの吐出ポートから吐出通路に吐出
するサイクルを繰り返すのであり、また、前記斜板SP
の傾斜角を調節することによりその吐出量が可変となる
のである。
【0005】尚、図6においてORは前記モ−タケーシ
ングMCにおける胴体Bとフロントカバ−FC及びエン
ドキャップECとの結合部間に設けるOリングで、前記
モ−タケーシングMCの内部空間Eを密封空間としてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上のように電
動機MのロータRに、前記ピストンPをもつシリンダブ
ロックCBを組込むようにした電動機一体形流体圧力発
生装置では、ピストン径を大きくしてストローク当たり
の吐出容量を大きくしたり、前記ロータRの回転を高速
化して時間当たりの吐出容量を大きくするなど、大容量
化する場合ポンプの自吸性能の限界からキャビテーショ
ンが発生して、大容量化に限界が生ずる不具合がある。
【0007】本発明の目的は、電動機一体形流体圧力発
生装置としながらその吸込み性能を向上し、大容量化が
有効に行えるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ケーシング1に内装する電
動機4のロータ3に設けた嵌合孔3aに、中心部に主軸
8をもち、外周部にピストン5を摺動可能に内装した複
数のシリンダ6をもつシリンダブロック7を挿嵌固定
し、前記主軸8を前記ケーシング1を含む静止部材に支
持すると共に、前記シリンダブロック7の軸方向一側
に、前記ピストン5の頭部5aに対向する傾斜面12a
をもったピストン作動体12を、また、軸方向他側に吸
入ポート13a及び吐出ポート13bをもつバルブプレ
ート13を設けた流体圧力発生装置において、前記バル
ブプレート13の吸入ポート13aと吸入管接続口1e
との間に吸入通路を設け、この吸入通路にポンプ手段を
設けたのである。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記バルブ
プレート13の吸入ポート13aをケーシング1のバル
ブプレート側内部空間100aに開口させ、吸入管接続
口1eを、ケーシング1における電動機4を挾んで反バ
ルブプレート側内部空間100bに開口させ、前記電動
機4のロータ3に、遠心ポンプ作用をする流体送り傾斜
通路41を設けたのであり、また、請求項3記載の発明
は、バルブプレート13の吸入ポート13aをケーシン
グ1のバルブプレート側内部空間100aに開口させ、
吸入管接続口1eをケーシング1における電動機4を挾
んで反バルブプレート側内部空間100bに開口させ、
前記電動機4におけるロータ3の外周部に、ねじポンプ
作用をする流体ねじ送り通路42を設けたのであり、更
に、請求項4記載の発明は、前記バルブプレート13の
吸入ポート13aをケーシング1の内部空間100に開
口させ、シリンダブロック7に、その中心側から外周側
に向かって径方向に延び、遠心ポンプ作用をする径方向
通路43を設けて、該径方向通路43の径方向外側を前
記ケーシング1の内部空間100に開口させ、径方向中
心側を吸入管接続口1eに連通させたのである。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明において、前記主軸8に、一端側が吸入管接続
口1eに連通し、他端側が径方向通路43に連通する中
継通路49を設けたのであり、また、請求項6記載の発
明は、前記主軸8の中心部に、ねじポンプ作用をする流
体ねじ送り通路42を設けて、この通路42の一端側を
吸入管接続口1eに連通させ、他端側をバルブプレート
13の吸入ポート13aに連通させたのである。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、電動機4のロータ3
に前記シリンダブロック7を組込んだ電動機一体形流体
圧力発生装置において、前記バルブプレート13の吸入
ポート13aと、吸入管接続口1eとの間の吸入通路に
前記ポンプ手段を設けたから、前記ピストン5の往復動
によるポンプの吸込み性能を向上でき、従って、前記ピ
ストン5の径を大径化したり、前記ロータ3の回転を高
速化したりして大容量化する場合でも、キャビテーショ
ンの発生をなくして、大容量化が可能となるのである。
【0012】また、請求項2記載の発明では、前記バル
ブプレート13の吸入ポート13aをケーシング1にお
けるバルブプレート側内部空間100aに開口させると
共に吸入管接続口1eを、前記ケーシング1における反
バルブプレート側内部空間100bに開口させて、前記
ロータ3に遠心ポンプ作用をする流体送り傾斜通路41
を設けたから、前記吸入管接続口1eに接続される吸入
管から導入される吸込流体は、前記反バルブプレート側
内部空間100bから前記ロータ3に設ける前記傾斜通
路41での遠心ポンプ作用で加圧されながら、この傾斜
通路41を経て前記バルブプレート側内部空間100a
に供給され、この内部空間100aに開口する前記バル
ブプレート13の吸入ポート13aから前記シリンダ6
のボア内にブースト供給されるのである。
【0013】従って、吸込流体により前記電動機4の冷
却を行いながら、この吸込流体を前記吸入ポート13a
にブースト供給させられるので、前記ピストン5の往復
動によるポンプの吸込み性能を向上でき、大容量化が可
能となるのである。
【0014】また、請求項3記載の発明では、請求項2
記載の発明における前記流体送り傾斜通路41に代え
て、前記ロータ3の外周部にねじポンプ作用をする流体
ねじ送り通路42を設けたから、前記傾斜通路41を設
ける場合に比較して電動機性能の低下少なく、吸込流体
を吸入ポート13aにブースト供給できるし、また、電
動機冷却も可能となるのである。
【0015】更に請求項4記載の発明では、前記バルブ
プレート13の吸入ポート13aをケーシング1の内部
空間100に開口させた上、前記シリンダブロック7
に、前記径方向通路43を設けて、この通路43の径方
向外側を、前記ケーシング1の内部空間100に開口さ
せ、径方向中心側を吸入管1eに連通させたから、短か
い通路構成としても充分な遠心ポンプ作用が得られ、し
かも前記径方向通路43は前記シリンダブロック7に設
けているから、前記傾斜通路41を設ける場合に比較し
て電動機性能の低下なく吸込流体の前記吸入ポート13
aへの充分なブースト供給が可能となり、大容量化をよ
り合理的に行えるのである。尚、以上の構成において、
前記径方向通路43は、前記シリンダブロック7のみな
らず、該シリンダブロック7から前記ロータ3にわたっ
て設けてもよい。
【0016】また、請求項5記載の発明では、請求項4
記載の発明において、前記主軸8に、前記径方向通路4
3に連通する中継通路49を設けたから、吸入管接続口
1eへの連通を簡単に行えると共に、前記中継通路49
には、前記径方向通路43に連通させるため、径方向に
延びる連通路49aを設けることになるから、遠心ポン
プ作用をより拡大でき、吸入ポート13aへのブースト
供給の性能を向上できる。
【0017】また、請求項6記載の発明では、前記主軸
8の中心部に前記流体ねじ送り通路50を設けて、この
通路50を、前記吸入管接続口1eと、前記バルブプレ
ート13の吸入ポート13aとに連通させたから、前記
傾斜通路41を設ける場合に比較して電動機性能を低下
させることなく、また、電動機4の冷却も行えながら、
前記吸入管接続口1eから導入される吸込流体の前記吸
入ポート13aへのブースト供給が可能となるのであ
る。
【0018】
【実施例】図1に示した実施例は、胴体1aの一側にエ
ンドキャップ1bを一体に設け、他側にフロントカバー
1cを取付けたケーシング1の内部空間100に、ステ
ータ2及びロータ3とからなる電動機4を内装し、前記
ロータ3の中心部に嵌合孔3aを設け、この嵌合孔3a
に、中心部にピストン5を摺動可能に内装する複数のシ
リンダ6をもったシリンダブロック7を、圧入又は焼ば
めにより挿嵌固定し、このシリンダブロック7の中心部
に軸孔7aを設けて、この軸孔7aに主軸8を滑り軸受
9を介して相対回転可能に支持し、この主軸8を、前記
エンドキャップ1bとフロントカバー1cとに、例えば
ニードルベアリングから成る軸受10,11を介して回
転可能に軸支して前記ロータ3を、前記シリンダブロッ
ク7及び主軸8を介して前記ケーシング1に回転可能に
支持し、そして、前記フロントカバー1cの中心部内側
に、前記ピストン5の頭部5aに対向する傾斜面12a
をもったクレイド斜板から成るピストン作動体12(以
下斜板という)を、傾斜角調節可能に設け、前記エンド
キャップ1bの中心部内側に、弓形の吸入ポート13a
と吐出ポート13bとをもったバルブプレート13を取
付けると共に、前記エンドキャップ1bに、前記吸入ポ
ート13aを、バルブプレート側内部空間100aに開
口する開口通路1dを設けると共に、前記フロントカバ
ー1cに、吸入管接続口1eを、前記内部空間100に
おける反バルブプレート側内部空間100bに開口させ
て、前記吸入管接続口1eから反バルブプレート側内部
空間100b及びバルブプレート側内部空間100aを
経て前記開口通路1dを介して前記吸入ポート13aに
至る吸入通路を設け、この吸入通路の途中に、前記ロー
タ3に遠心ポンプ作用をする複数の流体送り傾斜通路4
1から成るポンプ手段を設けたのである。
【0019】更に詳記すると、前記エンドキャップ1b
には、その中心部に内向きに突出する膨出部を設けて、
この膨出部に前記軸受10を設けると共に、この軸受1
0を挾んで径方向両側に前記吐出通路15と開口通路1
dとを設け、前記膨出部の内面に、前記バルブプレート
13を固定ピン(図示せず)により取付けるのであり、
また、前記フロントカバー1cの中心部には、前記軸受
11を設けると共に中心部内面には、前記斜板12を受
止めて支持する凹状円筒受面16aをもった斜板受部1
6を一体又は別体に設け、この斜板受部16の径方向両
側に、次に説明する付勢手段17及び制御プランジャ1
8を、前記主軸8の軸方向に設け、更に、前記吸入管接
続口1eを設け、その上で、前記ロータ3に前記流体送
り傾斜通路41を設けたのである。
【0020】尚、付勢手段17は、前記斜板12を最大
傾斜角方向に付勢するためのもので、図1に示した第1
実施例では、吐出圧力の作用で前記斜板12を最大傾斜
角方向に押圧する操作プランジャ19とスプリング20
とにより構成している。
【0021】即ち、前記フロントカバー1cに、前記主
軸8の軸受11を挾んで径方向一側、つまり、前記斜板
受部16の一側に、前記主軸8の軸方向と平行なプラン
ジャ承孔21と、このプランジャ承孔21に連続するば
ね室22とを設け、このばね室22の背面に、プラグ2
3を螺着して前記ばね室22を密封状とし、前記プラン
ジャ承孔21に前記操作プランジャ19を、前記主軸8
の軸方向に往復動可能に支持し、前記ばね室22に前記
スプリング20を内装して、前記操作プランジャ19を
前記斜板12に向かって往動させる方向、つまり斜板の
最大傾斜角方向に付勢させると共に、前記ばね室22
に、前記吐出通路15に連通し、前記胴体1a及びフロ
ントカバー1cに形成する内部配設又は外部配管から成
る吐出通路24を開口させ、そして、前記操作プランジ
ャ19の先端部に径大部19aを設けて、この径大部1
9aの先端部を前記斜板12の背面に接触体25を介し
て接触させるのである。
【0022】また、一方前記制御プランジャ18は、前
記斜板12を最大傾斜角位置から中立位置方向に傾転駆
動するもので、前記フロントカバー1cにおける前記主
軸8の軸受11を挾んで他側、つまり前記斜板受部16
の他側で、前記付勢状態17と対称位置に、前記主軸8
の軸方向と平行なプランジャ孔26を前記内部空間10
0bに開放するように設けて、このプランジャ孔26に
前記制御プランジャ18を、前記主軸8の軸方向に往復
動可能に内装し、その先端部を前記斜板12の背面で、
前記操作プランジャ19が接触する部位に対し、前記主
軸8を挾んだ対称位置に、接触体27を介して接触させ
るのである。
【0023】また、前記プランジャ孔26の中心部に
は、前記斜板12の最大傾斜角を調整する操作部28a
をもった調整ロッド28を螺着し、この調整ロッド28
を前記フロントカバー1cから外部に突出させて、この
突出部にロックナット29を螺着し、所定の調整位置で
ロックできるようにしている。
【0024】また、前記プランジャ孔26に内装する前
記制御プランジャ18の背面室30には、制御圧発生装
置に連通する制御圧通路31を開口させており、前記背
面室30の先端側には小さなドレン孔32を設けてい
る。
【0025】また、前記斜板12は、表面に前記傾斜面
12aを設けると共に、背面には、主軸8への挿通孔を
挾んで両側に凸状円筒面12bを設け、この凸状円筒面
12bを、前記斜板受部16の凹状円筒受面16aに嵌
合して、前記斜板12を前記斜板受部16に、滑り軸受
40を介して支持すると共に前記各円筒面12b間で、
前記挿通孔の両側には、前記接触体25,27を圧入固
定している。
【0026】また、以上の構成において、前記シリンダ
ブロック7は、円筒状から成り、この中心部の軸孔7a
に前記主軸8を挿嵌し、前記軸孔7aの径方向外側に前
記シリンダ6を設けて、そのバルブプレート側には、前
記吸入ポート13a及び吐出ポート13bに連通したり
遮断されたりするキドニー形ポートを設けており、ま
た、前記シリンダ6に摺動可能に内装するピストン5の
頭部5aには、前記斜板12の傾斜面12aに滑動する
シュー35を保持して、これらシュー35をリティナ3
6に支持しており、また、前記主軸8には、前記リティ
ナ36の中心部に設ける球状内面をもつ被係合部36a
と係合する係合部37を設けている。
【0027】そして、前記シリンダブロック7と主軸8
との間には、前記シリンダブロック7をバルブプレート
13に、また前記シュー35を前記主軸8及びリティナ
36を介して前記傾斜面12aに押し付け、それぞれが
離反しないようにする主としてコイルばねから成る弾性
体38を介装している。
【0028】次に以上のように構成する実施例の作用を
説明する。前記ステータ2に給電され、前記ロータ3が
回転すると、前記シリンダブロック7も前記滑り軸受9
を介して前記主軸8の軸上で回転し、この回転により前
記傾斜面12aに前記シュー35を介して滑動する前記
ピストン5が往復動し、その往動により前記開口通路1
dからバルブプレート13の吸入ポート13aを介して
前記キドニー形ポートから前記シリンダ6に流体が吸引
され、また、復動により、吸入された流体が加圧され
て、前記キドニー形ポートからバルブプレート13の吐
出ポート13bを介して吐出通路15に吐出されるので
ある。
【0029】この吸入・吐出のサイクルが繰り返される
ことにより流体圧力・主として油圧を発生させることが
できるが、前記吸入ポート13aから吸込まれる吸込流
体は、前記吸入管接続口1eから反バルブプレート側内
部空間100bに導入された後、前記ロータ3の回転に
伴い前記流体送り傾斜通路41で遠心ポンプ作用を受け
て加圧されるのであり、斯く加圧された吸込流体が前記
バルブプレート側内部空間100aから開口通路1dを
経て前記吸入ポート13aにブースト供給されるのであ
って、前記ピストン5の往動による吸込み性能が向上す
るのである。
【0030】従って、前記ピストン5の径を大径化した
り、前記ロータ3の回転を高速化するなどして大容量化
する場合でも、キャビネーションが発生することなくそ
の大容量化が可能となるのである。
【0031】また、以上の実施例では、前記流体送り傾
斜通路41を前記ロータ3に設けるのであるから、この
通路41を吸込流体が通過するとき、電動機4を冷却さ
せられるのであって、自吸性能を向上できながら電動機
の過熱による問題も解消できるのである。
【0032】次に第2実施例を図2に基づいて説明す
る。この第2実施例は、遠心ポンプ作用をする前記流体
送り傾斜通路41に代えて、前記ロータ3の外周部にね
じポンプ作用をする流体ねじ送り通路42を設けたので
ある。
【0033】この場合も第1実施例と同様電動機4の冷
却ができて、吸入管接続口1eから導入される吸込流体
が前記流体ねじ送り通路42によるねじポンプ作用で加
圧され、前記開口通路1dから吸入ポート13aにブー
スト供給されるのであって、前記傾斜通路41を設ける
場合に比較して電動機性能の低下少なく吸込み性能を向
上でき、大容量化が可能となるのである。
【0034】更に、第3実施例を図3に基づいて説明す
る。この第3実施例は、前記バルブプレート13の吸入
ポート13aを、第1実施例と同様開口通路1dを介し
てバルブプレート側内部空間100aに開口させると共
に、シリンダブロック7に、その中心側から外周側に径
方向に延びる遠心ポンプ作用をする径方向通路43を設
けて、この径方向通路43の径方向外側を前記バルブプ
レート側内部空間100aに開口させ、径方向中心側
を、前記フロントカバ−1bに設ける吸入管接続口1e
に連通させたのである。
【0035】即ち、図3の第3実施例では、前記シリン
ダブロック7と主軸8との間に、前記弾性体38を内装
するばね室44を設け、このばね室44に前記径方向通
路43の径方向中心側を開口させると共に、前記ばね室
44を、連通路45を介して前記吸入管接続口1eに連
通させている。
【0036】従って、以上の構成において、前記ロータ
3が回転し、この回転に伴い前記シリンダブロック7が
回転すると、前記吸入管接続口1eに導入される吸込流
体は、前記ばね室44から前記径方向通路43の遠心ポ
ンプ作用を受けて加圧されながら前記バルブプレート側
内部空間100aに供給され、前記開口通路1dから吸
入ポート13aにブースト供給されるのである。
【0037】この第3実施例において、図3に点線で示
したように、前記ばね室44から前記シリンダブロック
7及びロータ3にわたる径方向通路46に変更したり、
前記径方向通路43と併設してもよいが、第1及び第2
実施例のように、前記ロータ3のみを利用してポンプ手
段を形成する場合に比較して電動機の性能低下少なく、
吸込流体の吸入ポート13aへのブースト供給ができる
し、また、径方向通路43及び又は46による遠心ポン
プ作用で加圧するのであるから、短い通路長で充分な加
圧が可能となり、大容量化を合理的に行えるのである。
【0038】また、第3実施例では、前記斜板12の最
大傾斜角への付勢はスプリング47のみで行うようにし
ており、また、前記エンドキャップ1bを胴体1aと別
体に形成し、フロントカバー1cと同様、複数本のボル
ト48により結合しているがこれらの構成は自由に変更
できる。
【0039】次に第4実施例を図4に基づいて説明す
る。この第4実施例は、前記主軸8に一端側が前記吸入
管接続口1eに連通し、他端側が前記ばね室44に開口
し、このばね室44を介して前記径方向通路43に連通
する中継通路49を設け、この中継通路49を介して径
方向通路43を前記吸入管接続口1eに連通させたもの
で、前記中継通路49には前記ばね室44に開口させる
ための径方向に延びる連通路49aを備えている。
【0040】従って、この第4実施例は、第3実施例と
同様電動機性能を低下させることなく吸込流体の吸入ポ
ート13aへのブースト供給ができるし、また、第3実
施例に対し前記連通路49aが形成されるだけ、径方向
通路の長さを長くできるから、遠心ポンプ作用を拡大で
き、より吸込み性能を向上させられるのである。
【0041】尚、第4実施例においても、第3実施例と
同様前記径方向通路43を図4に点線で示したように、
前記ばね室44からシリンダブロック7及びロータ3に
わたる径方向通路46に変更したり、前記径方向通路4
3と併設してもよい。
【0042】次に第5実施例を図5に基づいて説明す
る。この第5実施例は、前記軸8の中心部にねじポンプ
作用をする流体ねじ通路50を設け、この通路50の一
端側を、前記フロントカバー1cに設ける吸入管接続口
1eに連通させ、他端側を前記エンドキャップ1bに設
ける連絡通路51を介して前記バルブプレート13の吸
入ポート13aに連通させたものである。
【0043】従って、第5実施例では、電動機性能を低
下させることなく、また、電動機4の冷却も行えなが
ら、前記吸入管接続口1eに導入される吸込流体を前記
吸入ポート13aにブースト供給させ得るのである。
【0044】また、前記主軸9を支持する軸受10,1
1は、前記エンドキャップ1b、フロントカバー1cに
支持してもよいが、前記エンドキャップ1b及びフロン
トカバー1cに固定する別部材に支持してもよい。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、電動機4のロ
ータ3に前記シリンダブロック7を組込んだ電動機一体
形流体圧力発生装置において、前記バルブプレート13
の吸入ポート13aと、吸入管接続口1eとの間の吸入
通路に前記ポンプ手段を設けたから、前記ピストン5の
往復動によるポンプの吸込み性能を向上でき、従って、
前記ピストン5の径を大径化したり、前記ロータ3の回
転を高速化したりして大容量化する場合でも、キャビテ
ーションの発生をなくして、大容量化が可能となるので
ある。
【0046】また、請求項2記載の発明では、前記バル
ブプレート13の吸入ポート13aをケーシング1にお
けるバルブプレート側内部空間100aに開口させると
共に吸入管接続口1eを、前記ケーシング1における反
バルブプレー側内部空間100bに開口させて、前記ロ
ータ3に遠心ポンプ作用をする流体送り傾斜通路41を
設けたから、前記吸入管接続口1eに接続される吸入管
から導入される吸込流体は、前記反バルブプレート側内
部空間100bから前記ロータ3に設ける前記傾斜通路
41での遠心ポンプ作用で加圧されながら、この傾斜通
路41を経て前記バルブプレート側内部空間100aに
供給され、この内部空間100aに開口する前記バルブ
プレート13の吸入ポート13aから前記シリンダ6の
ボア内にブースト供給されるのである。
【0047】従って、吸込流体により前記電動機4の冷
却を行いながら、この吸込流体を前記吸入ポート13a
にブースト供給させられるので、前記ピストン5の往復
動によるポンプの吸込み性能を向上でき、大容量化が可
能となるのである。
【0048】また、請求項3記載の発明では、請求項2
記載の発明における前記流体送り傾斜通路41に代え
て、前記ロータ3の外周部にねじポンプ作用をする流体
ねじ送り通路42を設けたから、前記傾斜通路41を設
ける場合に比較して電動機性能の低下少なく、吸込流体
を吸入ポート13aにブースト供給できるし、また、電
動機冷却も可能となるのである。
【0049】更に請求項4記載の発明では、前記バルブ
プレート13の吸入ポート13aをケーシング1の内部
空間100に開口させた上、前記シリンダブロック7
に、前記径方向通路43を設けて、この通路43の径方
向外側を、前記ケーシング1の内部空間100に開口さ
せ、径方向中心側を吸入管1eに連通させたから、短か
い通路構成としても充分な遠心ポンプ作用が得られ、し
かも前記径方向通路43は前記シリンダブロック7に設
けているから、前記傾斜通路41を設ける場合に比較し
て電動機性能の低下なく吸込流体の前記吸入ポート13
aへの充分なブースト供給が可能となり、大容量化をよ
り合理的に行えるのである。
【0050】また、請求項5記載の発明では、請求項4
記載の発明において、前記主軸8に、前記径方向通路4
3に連通する中継通路49を設けたから、吸入管接続口
1eへの連通を簡単に行えると共に、前記中継通路49
には、前記径方向通路43に連通させるため、径方向に
延びる連通路49aを設けることになるから、遠心ポン
プ作用をより拡大でき、吸入ポート13aへのブースト
供給の性能を向上できる。
【0051】また、請求項6記載の発明では、前記主軸
8の中心部に前記流体ねじ送り通路50を設けて、この
通路50を、前記吸入管接続口1eと、前記バルブプレ
ート13の吸入ポート13aとに連通させたから、前記
傾斜通路41を設ける場合に比較して電動機性能を低下
させることなく、また、電動機4の冷却も行えながら、
前記吸入管接続口1eから導入される吸込流体の前記吸
入ポート13aへのブースト供給が可能となるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の第1実施例を示す縦断面図。
【図2】 第2実施例の縦断面図。
【図3】 第3実施例の縦断面図。
【図4】 第4実施例の縦断面図。
【図5】 第5実施例の縦断面図。
【図6】 従来例の縦断面図。
【符号の説明】
1 ケーシング 1e 吸入
管接続口 3 ロータ 3a 嵌合
孔 4 電動機 5 ピス
トン 5a 頭部 6 シリ
ンダ 7 シリンダブロック 8 主軸 12 ピストン作動体 12a 傾斜
面 13 バルブプレート 13a 吸入
ポート 13b 吐出ポート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(1)に内装する電動機
    (4)のロータ(3)に設けた嵌合孔(3a)に、中心
    部に主軸(8)をもち、外周部にピストン(5)を摺動
    可能に内装した複数のシリンダ(6)をもつシリンダブ
    ロック(7)を挿嵌固定し、前記主軸(8)を前記ケー
    シング(1)を含む静止部材に支持すると共に、前記シ
    リンダブロック(7)の軸方向一側に、前記ピストン
    (5)の頭部(5a)に対向する傾斜面(12a)をも
    ったピストン作動体(12)を、また、軸方向他側に吸
    入ポート(13a)及び吐出ポート(13b)をもつバ
    ルブプレート(13)を設けた流体圧力発生装置におい
    て、 前記バルブプレート(13)の吸入ポート(13a)と
    吸入管接続口(1e)との間に吸入通路を設け、 この吸入通路にポンプ手段を設けていることを特徴とす
    る流体圧力発生装置。
  2. 【請求項2】 バルブプレート(13)の吸入ポート
    (13a)をケーシング(1)のバルブプレート側内部
    空間(100a)に開口させ、吸入管接続口(1e)
    を、ケーシング(1)における電動機(4)を挾んで反
    バルブプレート側内部空間(100b)に開口させ、前
    記電動機(4)のロータ(3)に、遠心ポンプ作用をす
    る流体送り傾斜通路(41)を設けている請求項1記載
    の流体圧力発生装置。
  3. 【請求項3】 バルブプレート(13)の吸入ポート
    (13a)をケーシング(1)のバルブプレート側内部
    空間(100a)に開口させ、吸入管接続口(1e)
    を、ケーシング(1)における電動機(4)を挾んで反
    バルブプレート側内部空間(100b)に開口させ、前
    記電動機(4)におけるロータ(3)の外周部に、ねじ
    ポンプ作用をする流体ねじ送り通路(42)を設けてい
    る請求項1記載の流体圧力発生装置。
  4. 【請求項4】 バルブプレート(13)の吸入ポート
    (13a)をケーシング(1)の内部空間(100)に
    開口させ、シリンダブロック(7)に、その中心側から
    外周側に向かって径方向に延び、遠心ポンプ作用をする
    径方向通路(43)を設けて、該径方向通路(43)の
    径方向外側を前記ケーシング(1)の内部空間(10
    0)に開口させ、径方向中心側を吸入管接続口(1e)
    に連通させている請求項1記載の流体圧力発生装置。
  5. 【請求項5】 主軸(8)に、一端側が吸入管接続口
    (1e)に連通し、他端側が径方向通路(43)に連通
    する中継通路(49)を設けている請求項4記載の流体
    圧力発生装置。
  6. 【請求項6】 主軸(8)の中心部に、ねじポンプ作用
    をする流体ねじ送り通路(42)を設けて、この通路
    (42)の一端側を吸入管接続口(1e)に連通させ、
    他端側をバルブプレート(13)の吸入ポート(13
    a)に連通させている請求項1記載の流体圧力発生装
    置。
JP6126658A 1994-06-08 1994-06-08 流体圧力発生装置 Pending JPH07332223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6126658A JPH07332223A (ja) 1994-06-08 1994-06-08 流体圧力発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6126658A JPH07332223A (ja) 1994-06-08 1994-06-08 流体圧力発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07332223A true JPH07332223A (ja) 1995-12-22

Family

ID=14940674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6126658A Pending JPH07332223A (ja) 1994-06-08 1994-06-08 流体圧力発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07332223A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100886636B1 (ko) * 2007-08-07 2009-03-04 한국기계연구원 액압펌프 및 액압모터 일체형 압력회수기
JP2010180911A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Kobelco Contstruction Machinery Ltd ハイブリッド作業機械の軸潤滑装置
CN110778482A (zh) * 2019-11-19 2020-02-11 兰州理工大学 用于增强容积泵吸油的中空轴孔板离心泵

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100886636B1 (ko) * 2007-08-07 2009-03-04 한국기계연구원 액압펌프 및 액압모터 일체형 압력회수기
JP2010180911A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Kobelco Contstruction Machinery Ltd ハイブリッド作業機械の軸潤滑装置
CN110778482A (zh) * 2019-11-19 2020-02-11 兰州理工大学 用于增强容积泵吸油的中空轴孔板离心泵

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4771676A (en) Hydraulic transmission device
JP2687822B2 (ja) 流体圧力発生装置
US20230193886A1 (en) Hydraulic pump
JPH01310181A (ja) 可動斜板式コンプレッサ
KR20010056586A (ko) 가변용량 사판식 압축기
JPH05248349A (ja) 可変容積式軸方向ピストン流体並進運動装置
JP3719990B2 (ja) 圧縮機
JPH07332223A (ja) 流体圧力発生装置
JPH09112409A (ja) 斜板式ポンプ及びその組立方法
JP3744861B2 (ja) 圧縮機
JP2977043B2 (ja) 斜板式液圧回転機
JP2004293388A (ja) 揺動斜板型ポンプ
JP3858814B2 (ja) 回転機械の調整方法
JPH11351134A (ja) 可変容量型斜板式油圧ポンプ
US20030047066A1 (en) Axial piston pump with rocker cam counterbalance feed
JP4242990B2 (ja) 斜板式圧縮機
JPH0518350A (ja) 可変容量型アキシヤルピストン機械の容量制御装置
JP3525800B2 (ja) 油圧工具
JPH07332221A (ja) 流体圧力発生装置
JPH07332222A (ja) 流体圧力発生装置
US6912948B2 (en) Swash plate compressor
KR200207441Y1 (ko) 임펠러 흡입식 유압펌프
JPH07317657A (ja) 流体圧力発生装置
KR101632749B1 (ko) 가변 용량형 사판식 압축기
JP3752650B2 (ja) 斜板式2連ピストンポンプ