JPH07331795A - 鉄骨梁における制振装置 - Google Patents

鉄骨梁における制振装置

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JPH07331795A
JPH07331795A JP12861994A JP12861994A JPH07331795A JP H07331795 A JPH07331795 A JP H07331795A JP 12861994 A JP12861994 A JP 12861994A JP 12861994 A JP12861994 A JP 12861994A JP H07331795 A JPH07331795 A JP H07331795A
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Nobuyuki Izumi
信之 和泉
Kiyotaka Matsumoto
喜代隆 松本
Toshio Toritani
利夫 鳥谷
Takanobu Tateno
孝信 舘野
Hiromichi Ebisawa
弘道 海老沢
Shigeji Takanashi
成次 高梨
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Toda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、建物の鉄骨梁の端部に設ける制振
装置に関し、制振装置の施工性およびコストの軽減を図
ることを目的とする。 【構成】 鉄骨梁2の端部に、低降伏点鋼材と該低降伏
点鋼材の長手方向両端に設けた取付用治具とからなるユ
ニット型制振部材3を、着脱自在に固定したことであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の鉄骨梁の端部に
設ける制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の制振装置として、図10乃
至図11に示すように、鉄骨梁2の端部に、低降伏点鋼
材10を溶着したものが知られている。
【0003】この制振装置は、主架構である鉄骨梁2の
端部に設けるもので特別なスペースを必要とせず、ま
た、メンテナンスも非常に簡単である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
制振装置においては、例えば、プレート状の低降伏点鋼
材10の全縁部を鉄骨梁2の端部において溶接手段で固
着しているので、その溶接作業において長時間に亘り鉄
骨梁に高熱を与えることになり、最も変形力を負担する
前記鉄骨梁2の端部に品質の劣化をもたらし好ましくな
い。また、低降伏点鋼材10のプレート形状も梁材の要
求性能により個々に形成するので、部材の標準化が図れ
ずにコストが嵩むことになる。
【0005】更に、鉄骨梁2の端部には、図11に示す
ように、梁天端側に床スラブとの一体化を図るスタッド
ボルト12等が植設されており、このスタッドボルト1
2と前記プレート状の低降伏点鋼材10との取り合いの
処置が必要となり、手間が掛かり工期も長くなる、と言
う問題点があった。
【0006】このように、従来の制振装置においては、
品質や施工性の点において解決すべき課題を有してい
た。本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、施
工性およびコストの軽減を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、鉄骨梁の端部に、
低降伏点鋼材と該低降伏点鋼材の長手方向両端に設けた
取付用治具とからなるユニット型制振部材を、着脱自在
に固定したことである。
【0008】また、鉄骨梁の端部に、複数種類の長さに
標準化した丸鋼材を所要数で溶接したことである。
【0009】
【作用】本発明の制振装置によれば、低降伏点鋼材をユ
ニット化したことにより、梁の端部にボルト等で緊結で
きるようになる。
【0010】また、低降伏点鋼材を、丸鋼材を予め数種
類の長さで切断しておき、要求される性能に応じて任意
数の丸鋼材を梁端部に溶着すればよい。この場合、溶接
作業が必要となるが、丸鋼材の溶接なので部分的で済
み、取り扱いやすいものである。そして、丸鋼材なので
作業現場での運搬の点においても扱いやすいものであ
る。更に、丸鋼材の設置にも梁天端のスタッドボルト等
との取り合いも簡単になる。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について図面を参
照して詳細に説明する。本発明の第1実施例は、図1に
示すように、建物の柱1と鉄骨梁2との接合部におい
て、前記鉄骨梁2の端部に、ユニット型制振部材3を固
定したものである。
【0012】前記ユニット型制振部材3は、図2に示す
ように、低降伏点鋼材の丸鋼材4を所定長さで切断し、
その両端部を拡径にし、該丸鋼材4の中央部分に二つ割
りの部材を挟んでボルト・ナットで締結される鉄パイプ
5を嵌装させる。そして、前記丸鋼材4の両端をL字型
の取付用治具6,7の中央部の嵌合孔に嵌合させて溶接
し、一体化させたものである。
【0013】前記丸鋼材4と鉄パイプ5とは、遊嵌状態
であってその間隙にはグリースを介在させた関係にした
アンボンド型である。また、前記鉄パイプ5の長さは、
前記丸鋼材4の中央部分の長さに合わせた適宜な長さと
なっている。
【0014】前記鉄パイプ5は、鉄骨梁2の圧縮時にお
いて、低降伏点鋼材である丸鋼材4が座屈しないよう
に、当該丸鋼材4の長手方向の座屈を拘束しているもの
である。
【0015】このように形成したユニット型制振部材3
を、前記鉄骨梁2の端部において、図3乃至図4に示す
ように、ボルト・ナットで締結して着脱自在に鉄骨梁2
に固定する。
【0016】この場合において、図3に示す場合は、ユ
ニット型制振部材3の片側を柱1に当接させたもので、
曲げ耐力を見込む場合の使用状態であり、図4に示す場
合は、曲げ耐力を見込まない場合の使用状態である。
【0017】次に、本発明の第2実施例は、同一径の丸
鋼材を複数種類の長さに標準化した丸鋼材8,9とし
て、これを鉄骨梁2に固着して制振作用を持たせる場合
の性能に応じて、図6乃至図8に示すように、所要数の
前記丸鋼材8,9を鉄骨梁2の上下端面に溶接したもの
である。
【0018】前記丸鋼材8,9は、所定長さに予め切断
しておき、これを現場に搬入して使用すればよいので運
搬作業も容易であり、また、建設現場にて切断加工する
こともできて作業性が良いものである。
【0019】更に、鉄骨梁2に溶接する際にも、梁天端
のスタッドボルト等を避けて設置することも容易であ
り、設置の自由度も高いものである。
【0020】前記丸鋼材8,9を鉄骨梁2に溶接するの
で、建設現場に置いて溶接作業を伴うことになるが、丸
鋼材なので点溶接する等で部分的な溶接で済み鉄骨梁2
に熱的な悪影響を与えることもない。また、柱1,1間
に鉄骨梁2を架構した後に、前記丸鋼材を前記鉄骨梁2
に後加工ができるので施工性が向上するものである。
【0021】本発明に係る制振装置による制振効果を図
9に示す。図において縦軸が軸応力(t/cm2)、横
軸が(軸歪)であり、小ひずみ時の履歴減衰が制振装置
がない場合に比べて大きくなることが判る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鉄骨梁に
おける制振装置は、鉄骨梁の端部に、低降伏点鋼材と該
低降伏点鋼材の長手方向両端に設けた取付用治具とから
なるユニット型制振部材を、着脱自在に固定したものな
ので、制振装置としてユニット型にして高品質なものに
なり、鉄骨梁の熱的影響による劣化の心配もない。ま
た、着脱自在であるので制振部材の交換が容易であり、
要求される性能に応じて設計変更の自由度も増すと言う
優れた効果を奏する。
【0023】また、鉄骨梁の端部に、複数種類の長さに
標準化した丸鋼材を所要数で溶接したことなので、鉄骨
梁を架構した後の後加工が可能であって施工性が高ま
り、丸鋼材が標準部材として量産されるので設計的に容
易となるばかりでなくコストも低減され、鉄骨梁に対す
る納まりが良く、要求される制振性能に対応しやすくな
ると言う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例を示す正面図である。
【図2】同本発明に係るユニット型制振部材の正面図で
ある。
【図3】図1のA−A線に沿った縦断面図である。
【図4】ユニット型制振部材を鉄骨梁に取り付ける場合
の他の例を示す一部縦断面図である。
【図5】同ユニット型制振部材を鉄骨梁に取り付ける場
合の他の例を示す正面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る正面図である。
【図7】同第2実施例の平面図である。
【図8】同第2実施例の縦断面図である。
【図9】軸歪と軸応力の関係を示す説明図である。
【図10】従来例に係る制振装置の使用状態の正面図で
ある。
【図11】同側縦断面図である。
【符号の説明】
1 柱、 2 鉄骨梁、 3 ユニット型制振部材、 4 丸鋼材、 5 鉄パイプ、 6,7 取付用治具、 8,9 丸鋼材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舘野 孝信 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 海老沢 弘道 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 高梨 成次 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨梁の端部に、低降伏点鋼材と該低降
    伏点鋼材の長手方向両端に設けた取付用治具とからなる
    ユニット型制振部材を、着脱自在に固定したことを特徴
    とする鉄骨梁における制振装置。
  2. 【請求項2】 鉄骨梁の端部に、複数種類の長さに標準
    化した丸鋼材を所要数で溶接したことを特徴とする鉄骨
    梁における制振装置。
JP6128619A 1994-06-10 1994-06-10 鉄骨梁における制振装置 Expired - Fee Related JP2726003B2 (ja)

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Cited By (3)

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