JPH07331768A - 軸組構造のブレースおよび十字ブレース - Google Patents

軸組構造のブレースおよび十字ブレース

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JPH07331768A
JPH07331768A JP6122886A JP12288694A JPH07331768A JP H07331768 A JPH07331768 A JP H07331768A JP 6122886 A JP6122886 A JP 6122886A JP 12288694 A JP12288694 A JP 12288694A JP H07331768 A JPH07331768 A JP H07331768A
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信之 前田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柱梁存在面と直交する方向の力に対して有効
な反力を発生し、カーテンウォールの背後の間柱や耐風
梁の役目の一部あるいは全部を肩代わりできるブレース
を提供する。 【構成】 柱1と梁2からなる軸組構造の四角形の2本
の対角線に沿って、2つのブレース11、12を十字状
に配設する。各ブレース11、12を、柱梁接合点4
A、4B、4C、4Dに両端が接合された一対のPC鋼
線11a、11b、12a、12bから構成し、これら
PC鋼線間にPS導入金物20を挟むことにより、一対
のPC鋼線を菱形を形成するように屈曲させ、PC鋼線
に、柱梁存在面に直交する方向の勾配を持たせる。そし
て、PS導入金物20の端部でカーテンウォール17を
支持する部材16を受け止め、PC鋼線の張力により、
カーテンウォール17に作用する風圧力に対する反力を
発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にガラスカーテンウ
ォールを支持する軸組構造に好適なブレースおよび十字
ブレースに関する。
【0002】
【従来の技術】図16、図17はこの種の軸組構造の例
を示す。各図の(a)は伏図、(b)は外側から見た側
面図である。これら軸組構造は、柱1と梁2から構成さ
れ、柱1と梁2で囲まれる四角形内には、その対角線に
沿って十字ブレース3が配設されている。十字ブレース
3は、柱1と梁2の存在する面(以下、これを柱梁存在
面という)内に配置されており、同面内にある4つの柱
梁接合点4A、4B、4C、4Dのうち、斜めに対向す
る2点4A、4C間に張設された第1のブレース3A
と、残る2点4B、4D間に張設された第2のブレース
3Bを、各長さ方向の中間点で十字に交差させたもので
ある。ここでは、各ブレース3A、3Bは、それぞれ全
長を2分割した長さの2本の形鋼からなり、交差部に配
置した接合プレート5上でそれぞれ直線上に相互に接合
されている。
【0003】前記十字ブレース3は柱梁存在面の面内方
向の水平力に対抗するために設けたものであり、これと
は別に前記軸組構造には、ガラスカーテンウォール(図
示略)の受ける風圧力、即ち柱梁存在面に直交する方向
の力を、構造主架構である柱1や梁2に伝達するための
間柱6や耐風梁7が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
柱梁存在面内の水平力は十字ブレース3で受け、風圧力
は間柱6や耐風梁7で受けるようになっていたため、間
柱6や耐風梁7の断面寸法が大きくなっていた。そのた
め、透明のガラスカーテンウォールの内側に位置する間
柱や耐風梁によって、カーテンウォールの透けたイメー
ジが阻害されることがあり、改善の余地があった。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、透けたイメージあるいは透明感のある内部空間を
実現するため、間柱や耐風梁をできるだけ小さい部材で
構成できるようにした軸組構造のブレースおよび十字ブ
レースを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るブ
レースは、柱と梁からなる軸組構造の特定の柱梁存在面
内にて斜めに対向する柱梁接合点間に張設され、前記柱
梁存在面に対して直交する方向に勾配をもち、かつ自身
の長手方向中間部で、前記柱梁存在面に直交する方向の
力を受ける支持部材を支持したことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明に係るブレースは、前記柱
梁接合点に両端が接合された線材から構成され、その長
手方向中間部が前記勾配の折り返し点となるようにくの
字状に屈曲され、その状態でプレストレスが付与されて
いることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明に係るブレースは、前記柱
梁接合点に両端が接合された略平行な一対の線材からな
り、これら線材の長手方向中間部に、該一対の線材の間
隔を拡げる棒状の圧縮材が、その軸線を前記柱梁存在面
と直交する方向に向けて挟まれて各線材と係合され、そ
れにより該係合点を折り返し点として前記一対の線材が
プレストレスを付与された状態で菱形を形成するように
屈曲され、しかも前記圧縮材の一端で、前記柱梁存在面
に直交する方向の力を受ける支持部材を支持したことを
特徴とする。
【0009】請求項4の発明に係る十字ブレースは、軸
組構造の柱と梁で囲まれる四角形の2本の対角線に沿っ
て請求項3記載のブレースを2組、各長手方向中間部で
互いに十字状に交差させて配設し、両ブレースの交差部
に、前記圧縮材として両ブレースに共通の圧縮材を配置
し、該圧縮材の両端に設けた十字の溝に両ブレースの各
線材の交差部をそれぞれ係合させ、該係合点で、前記柱
梁存在面に直交する方向の力を受ける支持部材を支持し
たことを特徴とする。
【0010】請求項5の発明に係る十字ブレースは、請
求項4の発明の各ブレースの長手方向両端間に、該両端
間の長さの棒材が挿入され、その状態で前記圧縮材が両
ブレースの交差部に配置されることにより前記プレスト
レスが導入されていることを特徴とする。
【0011】請求項6の発明に係る十字ブレースは、請
求項5の発明の棒材と圧縮材が一体に形成されているこ
とを特徴とする。
【0012】請求項7の発明に係るブレースは、請求項
1の発明のブレースにおいて、前記柱梁接合点に両端が
接合された一対の線材からなり、一方の線材が、一方の
柱梁接合点の前記柱梁存在面に直交する方向の一端から
他方の柱梁接合点の前記柱梁存在面に直交する方向の他
端までの間に張設され、他方の線材が、前記一方の柱梁
接合点の柱梁存在面に直交する方向の他端から前記他方
の柱梁接合点の柱梁存在面に直交する方向の一端までの
間に張設され、これら両線材が各長さ方向中間部で前記
柱梁存在面に直交する面内にて交差しており、該交差部
で前記柱梁存在面に直交する方向の力を受ける支持部材
を支持したことを特徴とする。
【0013】請求項8の発明に係る十字ブレースは、軸
組構造の柱と梁で囲まれる四角形の2本の対角線に沿っ
て請求項7記載のブレースを2組、各長手方向中間部で
互いに十字状に交差させて配設し、両ブレースの交差部
と、各ブレースの一対の線材の交差部を一致させ、その
一致させた交差部で前記柱梁存在面に直交する方向の力
を受ける支持部材を支持したことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、ブレースが勾配をもつこ
とにより、ブレースに柱梁存在面に直交する方向の力が
加わった際に、それを受け止める反力が、ブレースの張
力により有効に発生する。これは、発生した張力の、柱
梁存在面に直交する方向の分力が、勾配の大きさに応じ
て大きくなるからである。
【0015】請求項2の発明では、線材からなるブレー
スがプレストレスを付与された状態でくの字状に屈曲さ
れ、中間部を境に勾配が逆になっている。したがって、
くの字の頂点であるブレースの長手方向中間部に、屈曲
を更に増加させる方向の力が作用した場合、その力に対
抗するように線材に前記中間部を中心とした張力が効率
よく発生し、中間部の両側に発生する張力の合力が、前
記屈曲を更に増加させる方向の力に対する反力となる。
【0016】請求項3の発明では、一対の線材により菱
形を形成しているので、各線材が互いに線対称にくの字
状に屈曲した形で対向する。したがって、柱梁存在面に
直交する方向の力がどの方向から作用しても、どちらか
の線材が請求項2の発明の作用を果たすことになり、そ
の張力により、支持部材からの力を受け止める反力が発
生する。また、一対の線材間に圧縮材を挟んで、線材の
間隔を拡げることにより、線材に対して簡単にプレスト
レスを導入することができる。
【0017】請求項4の発明では、2組のブレースが対
角線に沿って十字に交差しているので、例えばカーテン
ウォールに作用する風圧力を、ブレースを介して4つの
柱梁接合点に分散してバランス良く伝達することができ
る。また、圧縮材を各ブレースの交差部に挟み込むこと
により、各線材にプレストレスを導入することができ
る。特に、圧縮材の両端に設けた十字の溝を、両ブレー
スの線材の交差部に係合させているので、圧縮材の位置
決めが確実になると共に、交差部の位置も確実に定ま
る。
【0018】請求項5の発明では、プレストレスを導入
することによる反力が棒材の軸方向圧縮荷重として加わ
る。従って、ブレースを構成する線材と圧縮材、並びに
棒材とで力の釣り合い状態が保たれ、外力が加わらない
状態では、主架構にプレストレス導入に対しての反力が
作用しない。
【0019】請求項6の発明では、圧縮材と棒材が一体
であるから、位置関係の調整が不要である。
【0020】請求項7の発明は、柱梁存在面に直交する
方向に柱の成がある場合、つまり柱の幅が大きい場合に
有効性を発揮する。ここでは、柱梁存在面に直交する方
向の柱の一端を前端、他端を後端とし、柱梁接合点を柱
側の点として説明する。柱梁存在面内の力が作用した場
合は従来と差はないが、柱梁存在面に直交する方向の力
が柱に作用した場合は、線材の端部が、対向する一方の
柱の前端と他方の柱の後端に張設されて、柱梁存在面と
直交する方向に勾配を持っているため、線材に張力が発
生する。従って、この張力により有効に、柱梁存在面と
直交する方向の力に対する抵抗力を発生し、それにより
同方向の柱の座屈が防止される。
【0021】請求項8の発明では、2組のブレースが対
角線に沿って十字に交差しているので、例えばカーテン
ウォールに作用する風圧力を、ブレースを介して4つの
柱梁接合点に分散してバランス良く伝達することができ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例の十字ブレースを組み
込んだ軸組構造の構成図である。図において、符号1は
柱、2は梁であり、これらにより軸組構造が構成されて
いる。10は十字ブレースで、2本のブレース11、1
2(以下、両者を区別する場合は、前者を第1のブレー
ス、後者を第2のブレースと呼ぶ)を十字に交差させて
設けたものであり、柱1と梁2によって囲まれる四角形
の対角線に沿って配置されている。また、16はカーテ
ンウォールを受け止める間柱状の支持部材である。支持
部材16の両端は、図示略の受材を介して、上下の梁
2、2にピン接合(剛接合ではない)されている。17
は透明ガラスからなるカーテンウォールである。カーテ
ンウォール17は、マリオン(ガラスの目地に配置され
る枠材)を介して、支持部材16に支持されている。
【0023】十字ブレース10を構成する2組のブレー
ス11、12は、柱梁存在面内にある4つの柱梁接合点
4A、4B、4C、4Dのうち、それぞれ斜めに対向す
る2点4A、4C間、4B、4D間に張設され、各長さ
方向の中間点で十字に交差している。第1のブレース1
1は、柱梁接合点4A、4Cに両端が接合された一対の
PC鋼線11a、11bからなる。また、第2のブレー
ス12は、柱梁接合点4B、4Dに両端が接合された一
対のPC鋼線12a、12bからなる。
【0024】これらPC鋼線11a、11b、12a、
12bは、交差部に挟み込んだPS導入金物20によっ
て、それぞれ対となる鋼線11a、11bおよび12
a、12bで菱形を形成するように押し拡げられて屈曲
されており、それによりプレストレスが導入されてい
る。この場合、プレストレスが導入されたことによる反
力は、柱梁接合点4A〜4Dに発生している。
【0025】このように、各PC鋼線11a、11b、
12a、12bは、PS導入金物20が挟まれた位置で
くの字状に屈曲されており、その屈曲点を折り返し点と
して柱梁存在面に直交する方向の勾配を持って配設され
ている。
【0026】図2は十字ブレース10のみを取り出して
示す斜視図、図3は同十字ブレース10を構成している
各ブレース11、12のPC鋼線11a、11b、12
a、12bの初期応力状態を示す図である。第1、第2
のブレース11、12を構成しているPC鋼線11a、
11b、12a、12bは、PS導入金物20を各長さ
方向中間部に挟み込むことにより、くの字状に屈曲され
ており、その状態で、図3に示すようなプレストレスが
付与されている。図3において、引張応力と圧縮応力は
矢印の方向で区別してある。PC鋼線11a、11b、
12a、12bには引張応力が発生し、PS導入金物2
0には圧縮応力が発生している。
【0027】この十字ブレース10を構成するには、第
1のブレース11としての2本のPC鋼線11a、11
bを平行に張って、端部にそれぞれ柱梁接合点に連結す
るための連結金具15を付ける。また、同様に、第2の
ブレース12側も、2本のPC鋼線12a、12bを平
行に張って、端部にそれぞれ柱梁接合点に連結するため
の連結金具15を付ける。そして、各ブレース11、1
2のPC鋼線11a、11b、12a、12bを真っ直
ぐに張り、第2のブレース12のPC鋼線12a、12
bの組を、第1のブレース11のPC鋼線11a、11
bの組の間に挿入して、十字に交差させ、両端を連結金
具15で柱梁接合点4A〜4Dにそれぞれ接合する。こ
の場合、柱梁接合点4A、4C間の距離と、自然状態で
の第1のブレース11のPC鋼線11a、11bの長さ
を略等しく設定しておく。また、柱梁接合点4A、4C
間の距離と、自然状態での第1のブレース11のPC鋼
線11a、11bの長さを略等しく設定しておく。各P
C鋼線11a、11b、12a、12bの両端を柱梁接
合点4A〜4Dにそれぞれ連結したら、ついで両方のブ
レース11、12の交差部にPC導入金物20を割り込
ませ、それにより交差部間の間隔を拡げ、菱形に形成す
る。
【0028】ここでは、PS導入金物20として、図5
(a)に示すものを用いている。このPS導入金物20
は、長手方向中央に位置する本体21に、スパナ等を係
合する工具係合部22を有し、その両端に、互いに逆ネ
ジとなった雄ねじ部23a、23bを有している。雄ね
じ部23a、23bには、円筒状の端部金物24の基端
に配した端面板24aが螺合され、各端部金物24の先
端には、PC鋼線の交差部(PC鋼線11a、12aの
交差部およびPC鋼線11b、12bの交差部)が嵌ま
る十字の溝25が切られている。従って、両端の端部金
物24の溝25をPC鋼線11a、12a、11b、1
2bの交差部に係合して、端部金物24を回り止めした
状態で、工具係合部22を回すと、雄ねじ部23a、2
3bの送り作用により、端部金物24が軸線方向に移動
し、PS導入金物20の全体の長さが変化するようにな
っている。また、カーテンウォール17側に配置される
端部金物24の先端には、間柱状の支持部材16に連結
されるフランジ26が固着されている。このフランジ2
6は、複数のボルト通し孔26aを有すると共に、前記
十字の溝25に対応する部分に切欠26bを有してお
り、PC鋼線11a、12aの交差部を溝25に係合さ
せた状態で、支持部材16にボルトで結合できるように
なっている。
【0029】第1のブレース11と第2のブレース12
の交差部には、前記PS導入金物20が挟み込まれ、図
5(b)に示すように、両端の端部金物24の溝25に
各PC鋼線11a、12a、11b、12bの交差部が
嵌まっている。そして、PS導入金物20の全体の長さ
が調節されることにより、適当なプレストレスが導入さ
れている。この状態では、各PC鋼線11a、11b、
12a、12bの交差部がPS導入金物20の十字の溝
25に嵌まっていることにより、PC鋼線11a、11
b、12a、12b自体の位置決めが行われ、位置が安
定している。そして、このような構造の十字ブレース1
0が軸組構造に組み込まれ、PS導入金物20の一端部
が、フランジ26がボルト締めされることによって、カ
ーテンウォールの支持部材16に連結されている。
【0030】なお、支持部材16とPS導入金物20の
連結は、フランジ26を用いずに行うこともできる。図
6に示す例では、(a)図に示すように端部金物24の
外周に、十字の溝25を避けて複数(例えば2本あるい
は4本)のネジ棒27を溶接固定し、そのネジ棒27の
先端を(b)図に示すように、支持部材16に予め設け
た孔に通してナット締めすることにより、端部金物24
を支持部材16に連結している。勿論これ以外の手段で
連結しても構わない。
【0031】次に作用を図7を参照しながら説明する。
なお、この図では反力を生むために関与しない部分は点
線で示してある。図7(a)は正の風圧力FAがカーテ
ンウォール17に作用した場合の応力の発生状況を示
す。正の風圧力FAがカーテンウォール17に作用した
場合、その力は、支持部材16を介してブレース11、
12のPS導入金物20に伝わり、PS導入金物20か
ら内側のPC鋼線11a、12aに伝わる。そして、P
S導入金物20に圧縮応力Pを発生させると共に、内側
のPC鋼線11a、12aに張力Tを発生させる。この
張力Tは、PC鋼線11a、12aが勾配を持っている
ことにより、風圧力に対抗する反力を有効に発生する。
この場合、PS導入金物20との係合点を中心として、
PC鋼線11a、12aの勾配が逆になっていることに
より、その両側に発生する張力Tの合力が反力となる。
また、主架構である柱1に対して張力Tによる引張荷重
が作用し、風圧力が有効に柱1に伝達されることにな
る。なお、外側のPC鋼線11b、12bは弛み側にな
るので、張力は発生しない。しかし、ここではPC鋼線
11b、12bに予めプレストレスが導入されているの
で、弛みが防止される。
【0032】図7(b)は負の風圧力FBがカーテンウ
ォール17に作用した場合の応力の発生状況を示す。負
の風圧力FBがカーテンウォール17に作用した場合、
その力は、支持部材16を介してブレース11、12の
外側のPC鋼線11b、12bに伝わり、PC鋼線11
b、12bに張力Tを発生させる。この張力Tは、PC
鋼線11b、12bが勾配を持っていることにより、上
記と同様に、風圧力に対抗する反力を有効に発生する。
また、主架構である柱1に対して張力Tによる引張荷重
が作用し、風圧力が有効に柱1に伝達されることにな
る。なお、この際には、反対に内側のPC鋼線11a、
12aが弛み側になるので、張力は発生しない。
【0033】したがって、カーテンウォール17にどの
方向から風圧力が作用しても、どちらかのPC鋼線11
a、11b、12a、12bに引張応力が発生し、その
張力により、支持部材16からの力を受け止める反力が
発生する。また、2組のブレース11、12が対角線に
沿って十字に交差しているので、カーテンウォール17
に作用する風圧力を、ブレース11、12を介して4つ
の柱梁接合点4A〜4Dに分散してバランス良く伝達す
ることができる。
【0034】その結果、十字ブレース10が、柱梁存在
面内の水平力に対抗する抵抗力を発生するという本来の
機能の他に、間柱や耐風梁の役目も兼ねるようになり、
間柱や耐風梁の省略や、それらの構成部材の断面の減少
を図り得るようになる。このため、柱梁存在面内に占め
る間柱や耐風梁の割合を減少させて、透けたイメージの
架構を作り出すことができる。この場合、PC鋼線11
a、11b、12a、12bをブレース11、12とし
て用いているので、その点からも、より透けたイメージ
の架構ができる。また、PS導入金物20をPC鋼線1
1a、11b、12a、12bの交差部に割り込ませる
ことにより、PC鋼線11a、11b、12a、12b
にプレストレスを導入するようにしているので、プレス
トレスの導入が特別な装置を用いずに簡単にできるとい
う長所もある。
【0035】なお、図7の(a)、(b)からも分かる
ように、風圧力の向きによって反力を生むPC鋼線11
a、11b、12a、12bが異なるから、どちらかの
方向の風圧力のみに対抗するように構成すれば十分であ
る場合は、機能しない方(点線で示す方)のPC鋼線を
省略することもできる。また、第1のブレース11と第
2のブレース12を十字に組んで十字ブレース10を構
成しているが、十字ブレース10としない場合も可能で
ある。つまり、第1のブレース11と第2のブレース1
2のうち、どちらかのブレースを省略することも可能で
ある。
【0036】また、上記の例では、カーテンウォール1
7の支持部材16を間柱状の部材としていたが、図8に
示すように耐風梁状の支持部材18としてもよい。この
場合も、耐風梁状の支持部材18の両端は、図示略の受
材を介して左右の柱1、1にピン接合(剛接合ではな
い)され、カーテンウォール17はマリオンを介して支
持部材18に支持されている。
【0037】次に、本発明の第2実施例を説明する。上
記第1実施例では、十字ブレース10の各端部を柱梁接
合点4A〜4Dに連結してから、PC鋼線11a、11
b、12a、12bにプレストレスを導入しており、プ
レストレスの反力が主架構に発生していた。この第2実
施例の十字ブレース30では、その主架構に生じる反力
をなくすために、図9に示すように、ブレース11、1
2の中に、反力を受ける棒材42、43を挿入してい
る。ここでは、棒材42、43とPS導入部(第1実施
例のPS導入金物に相当)41とを一体化した圧縮部材
40を用いている。それ以外の点は第1実施例と同様で
ある。
【0038】圧縮部材40は、互いに直交する3つの軸
線に沿ったPS導入部41と、第1の棒材42と、第2
の棒材43とからなる。図10にその例を示すように、
これらの交差部は、鋳物などにより一体の本体44とし
て構成されている。そして、この本体44から突き出た
6本の足44aの先端に、第1実施例のPS導入金物2
0の本体21が取り付けられ、その本体21の先端部
に、棒材先端部45あるいは第1実施例のPS導入金物
20の端部金物24が螺合されている。これにより、P
S導入部41、第1の棒材42、第2の棒材43の各長
さが自由に調節できるようになっている。
【0039】このような構成の圧縮部材40を、第1の
ブレース11と第2のブレース12の中に組み入れて、
図9に示すように、各棒材42、43の先端をPC鋼線
11a、11b、12a、12bの端部の連結金物15
に係合し、PC鋼線11a、11b、12a、12bを
張る。そして、棒材42、43の長さを、架け渡す柱梁
接合点4A〜4D間の距離に調節した状態で、PS導入
部41により、PC鋼線11a、11b、12a、12
bの交差部間の間隔を拡げ、PC鋼線11a、11b、
12a、12bにプレストレスを導入する。そうする
と、図11に示すように、プレストレスの導入による反
力を棒材42、43が受けることにより、十字ブレース
30の内部で応力が釣り合うことになり、柱梁接合点4
A〜4D間に張設しても、主架構にプレストレスを導入
したことによる反力が発生しなくなる。よって、プレス
トレスを予め導入した状態で、十字ブレース30を主架
構に組み入れることができるようになり、現地作業の一
層の軽減化を図ることができる。
【0040】なお、第1実施例、第2実施例の十字ブレ
ース10、30を採用することにより、透けたイメージ
の架構が作れるようになるが、それに合わせて柱につい
ても透けたイメージにすることにより、全体のイメージ
を、より透明感のあるものにすることができる。図12
は透けたイメージを実現した柱の例を示す。(a)に示
す柱104は、平行な2本のパイプ105に、ラチス1
06を接合し、空間部を多くしたものである。また、
(b)に示す柱107は、I形鋼のウェブ108に丸孔
109を多数開けて空間部を多くしたものである。この
ような柱は、幅(柱の成)が大きくなる。
【0041】そこで、次に、このような成のある柱に適
用するのに好適な本発明の第3実施例を説明する。図1
3は第3実施例を示す。組立柱のように、成のある柱1
01の場合、十字ブレース110の交点を、フレーム
(柱、梁からなる四角い枠)の中央に持っていくように
する。この図では梁は省略してある。階高の高い柱10
1は座屈強度が低い。そこで、第1のブレース111と
第2のブレース112をそれぞれ構成するPC鋼線11
1a、111b、112a、112bを、それぞれ中央
に交差部がくるように柱梁接合点側でずらして接合す
る。
【0042】すなわち、第1のブレース111について
は、一対のPC鋼線111a、111bのうちの一方の
PC鋼線111aの上端を、柱梁接合点4Aの後端(柱
梁存在面に直交する方向の一端)に連結し、下端を柱梁
接合点4Cの前端(柱梁存在面に直交する方向の他端)
に連結して、PC鋼線111aを張設する。また、他方
のPC鋼線111bの上端を、柱梁接合点4Aの前端に
連結し、下端を柱梁接合点4Cの後端に連結して、PC
鋼線111bを張設する。そして、両PC鋼線111
a、111bを、各長さ方向中間部で、柱梁存在面に直
交する面内にて交差させる。また、第2のブレース11
2については、一対のPC鋼線112a、112bのう
ちの一方のPC鋼線112aの上端を、柱梁接合点4B
の後端に連結し、下端を柱梁接合点4Dの前端に連結し
て、PC鋼線112aを張設する。また、他方のPC鋼
線112bの上端を、柱梁接合点4Bの前端に連結し、
下端を柱梁接合点4Dの後端に連結して、PC鋼線11
2bを張設する。そして、両PC鋼線112a、112
bを、各長さ方向中間部で、柱梁存在面に直交する面内
にて交差させる。これら両ブレース111、112の交
差部は一致しており、その交差部114にスペーサ11
5を介してカーテンウォール支持部材116が連結され
ている。
【0043】次に作用を説明する。風圧力に対しては、
第1実施例と同じ原理で反力を発生する。同時に、風圧
力を十字ブレース110を介して有効に主架構に伝達す
る。それ以外に、この十字ブレース110は、柱の座屈
防止の機能を果たす。以下これについて述べる。
【0044】図14は第3実施例のブレースの作用説明
図、図15はそれと比較するために示す従来のブレース
(柱梁存在面に直交する方向に勾配を持たないブレー
ス)の作用説明図である。(a)に示すように、柱梁存
在面内の水平力FCが、成のある柱110に作用した場
合、実施例のブレース110では、PC鋼線111aに
張力Tが発生して座屈を防止する。従来のブレース3も
この点は同じである。ところが、(b)に示すように、
柱101に、柱梁存在面に直交する方向の水平力FDが
作用した場合は、従来のブレースではブレース3に張力
が発生しないが、実施例のブレース110では、PC鋼
線111aに勾配が設けられていることにより、PC鋼
線111aに張力Tが発生する。したがって、この張力
Tにより有効に、柱梁存在面と直交する方向の力に対す
る抵抗力が発生し、それにより同方向の柱101の座屈
が防止される。十字ブレース110は、この座屈防止作
用を4つの柱梁接合点で発揮するので、柱101の構成
部材を小さくすることが可能になる。この第3実施例の
十字ブレース110は、耐震部材、耐風部材、座屈止め
の3つの役割を果たすので、強度部材としての利用効率
がよく、コストダウンやデザイン性を富ませる効果があ
る。
【0045】なお、階高やスパンが大きい場合には、柱
と梁で構成される軸組の内側を耐風梁や間柱によって複
数の小区画に区分したうえで、それら小区画内に上記実
施例で説明したような十字ブレースをそれぞれ設けるよ
うにしても同様の効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、柱梁存在面に直交する方向の反力がブレースに
有効に発生するので、柱梁存在面に直交する方向の力が
支持部材に作用した場合、その力がブレースを介して、
主架構である柱や梁に有効に伝達される。したがって、
ブレースが、柱梁存在面内の水平力に対抗する抵抗力を
発生するという本来の機能の他に、間柱や耐風梁の役目
も兼ねるようになり、その結果、間柱や耐風梁の省略
や、それらの構成部材の断面の減少を図ることができる
ようになる。よって、柱梁存在面内に占める間柱や耐風
梁の割合を減少させて、透けたイメージの架構を実現す
ることができる。
【0047】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、ブレースがプレストレスを付与された線
材で構成されているので、きわめて簡単な構造のブレー
スでありながら、支持部材から主架構への力の伝達をよ
り効率良く行うことができると共に、より透けたイメー
ジの架構を実現できる。
【0048】請求項3の発明によれば、支持部材に柱梁
存在面に直交するどちらの方向の力が作用した場合に
も、有効な反力を発生することができる。したがって、
支持部材でカーテンウォールを支持した際に、カーテン
ウォールに正の風圧力が作用した場合も、負の風圧力が
作用した場合も、その風圧力を確実に主架構に伝達する
ことができる。よって、間柱や耐風梁の役目の一部、あ
るいは全部を肩代わりすることができ、請求項2の効果
と同様に透けたイメージの架構を実現することができ
る。また、圧縮材を線材間に挟むだけで、線材にプレス
トレスを導入できるので、特別なプレストレス導入装置
が必要なく、しかも作業が簡単にできる。
【0049】請求項4の発明によれば、2組のブレース
を十字に交差させているので、各ブレース毎に請求項3
の発明と同様の作用効果を得ることができ、結果とし
て、全体でバランス良く風圧力等に対する反力を発生す
ると共に、風圧力等を主架構に伝達することができる。
また、圧縮材を線材の交差部間に挟むだけで、線材に対
して簡単にプレストレスを導入できると共に、線材を安
定的に保持することができるという効果が得られる。
【0050】請求項5の発明によれば、ブレースを構成
する線材にプレストレスを導入したことによる反力が主
架構に作用しなくなり、ブレース自身で自己釣り合い状
態になる。よって、予めプレストレスを導入した状態で
組立てておき、その後、主架構に組み込むことも容易に
できる。
【0051】請求項6の発明によれば、圧縮材と棒材が
一体であるから、位置関係の調整が不要であり、取扱い
が簡単である。
【0052】請求項7の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、ブレースが主に柱梁存在面と直交する方
向の柱の座屈防止の役目も果たす。従って、ブレースが
従来と同様の機能と、新たに加わる耐風機能と、座屈防
止機能の3つの機能を果たすことになり、デザイン面ば
かりでなく、コスト面で有利となる。
【0053】請求項8の発明によれば、2組のブレース
を十字に交差させているので、各ブレース毎に請求項7
の発明と同様の作用を得ることができ、結果として、全
体でバランス良く風圧力等に対する反力を発生すると共
に、風圧力等を主架構に伝達することができる。また、
座屈防止機能も果たす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の十字ブレースを持つ軸組構
造の一例を示す構成図であり、(a)は伏図、(b)は
外側から見た側面図である。
【図2】同実施例の十字ブレースの概略構成を示す斜視
図である。
【図3】同実施例の十字ブレースを構成する各ブレース
における初期応力状態を示す伏図である。
【図4】(a)は同実施例の十字ブレースのPS導入金
物挿入前の状態を示す斜視図、(b)はPS導入金物挿
入後の状態を示す概略斜視図である。
【図5】PS導入金物の一例を示す図であり、(a)は
同実施例の十字ブレースを構成するPC鋼線とPS導入
金物の関係を示す斜視図、(b)は同PC鋼線とPS導
入金物の係合関係を示す側面図である。
【図6】PS導入金物の他の例を示す図であり、(a)
は同実施例の十字ブレースを構成するPC鋼線とPS導
入金物の関係を示す斜視図、(b)は同PC鋼線とPS
導入金物の係合関係を示す側面図である。
【図7】同実施例の十字ブレースで支持するガラスカー
テンウォールが風圧力を受けた場合の作用説明に用いる
伏図であり、(a)は正の風圧力を受けた場合の作用説
明図、(b)は負の風圧力を受けた場合の作用説明図で
ある。
【図8】前記実施例の十字ブレースを持つ軸組構造の他
の例を示す構成図であり、(a)は伏図、(b)は外側
から見た側面図である。
【図9】本発明の他の実施例の十字ブレースの構成図で
あり、(a)は斜視図、(b)は(a)図のIXb−I
Xb矢視図である。
【図10】同実施例の十字ブレースに用いるPS導入金
物の平面図である。
【図11】同実施例の十字ブレースを構成する各ブレー
スにおける初期応力状態を示す図である。
【図12】本発明のブレースまたは十字ブレースを適用
する軸組構造の柱の各例を示す側面図である。
【図13】本発明の更に他の実施例の十字ブレースを備
えた軸組構造の構成図であり、(a)は伏図、(b)は
側面図である。
【図14】同実施例の十字ブレースを構成する各ブレー
スの作用説明図であり、(a)はブレースの面に沿った
方向の力に対する作用説明図、(b)はブレースの面に
直交する方向の力に対する作用説明図である。
【図15】図14との比較例として示す従来のブレース
による作用説明図であり、(a)はブレースの面に沿っ
た方向の力に対する作用説明図、(b)はブレースの面
に直交する方向の力に対する作用説明図である。
【図16】従来の十字ブレースを備えた軸組構造の一例
を示す構成図であり、(a)は伏図、(b)は側面図で
ある。
【図17】従来の十字ブレースを備えた軸組構造の他の
例を示す構成図であり、(a)は伏図、(b)は側面図
である。
【符号の説明】
1,101 柱 2 梁 4A,4B,4C,4D 柱梁接合点 10,30,110 十字ブレース 11,12,111,112 ブレース 11a,11b,12a,12b PC鋼線(線材) 16,116 支持部材 20 PS導入金物(圧縮材) 41 PS導入部(圧縮材) 42,43 棒材 111a,111b,112a,112b PC鋼線
(線材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱と梁からなる軸組構造の特定の柱梁存
    在面内にて斜めに対向する柱梁接合点間に張設され、前
    記柱梁存在面に対して直交する方向に勾配をもち、かつ
    自身の長手方向中間部で、前記柱梁存在面に直交する方
    向の力を受ける支持部材を支持したことを特徴とする軸
    組構造のブレース。
  2. 【請求項2】 前記柱梁接合点に両端が接合された線材
    から構成され、その長手方向中間部が前記勾配の折り返
    し点となるようにくの字状に屈曲され、その状態でプレ
    ストレスが付与されていることを特徴とする請求項1記
    載の軸組構造のブレース。
  3. 【請求項3】 前記柱梁接合点に両端が接合された略平
    行な一対の線材からなり、これら線材の長手方向中間部
    に、該一対の線材の間隔を拡げる棒状の圧縮材が、その
    軸線を前記柱梁存在面と直交する方向に向けて挟まれて
    各線材と係合され、それにより該係合点を折り返し点と
    して前記一対の線材がプレストレスを付与された状態で
    菱形を形成するように屈曲され、しかも前記圧縮材の一
    端で、前記柱梁存在面に直交する方向の力を受ける支持
    部材を支持したことを特徴とする請求項1記載の軸組構
    造のブレース。
  4. 【請求項4】 軸組構造の柱と梁で囲まれる四角形の2
    本の対角線に沿って請求項3記載のブレースを2組、各
    長手方向中間部で互いに十字状に交差させて配設し、両
    ブレースの交差部に、前記圧縮材として両ブレースに共
    通の圧縮材を配置し、該圧縮材の両端に設けた十字の溝
    に両ブレースの各線材の交差部をそれぞれ係合させ、該
    係合点で、前記柱梁存在面に直交する方向の力を受ける
    支持部材を支持したことを特徴とする軸組構造の十字ブ
    レース。
  5. 【請求項5】 前記各ブレースの長手方向両端間に、該
    両端間の長さの棒材が挿入され、その状態で前記圧縮材
    が両ブレースの交差部に配置されることにより前記プレ
    ストレスが導入されていることを特徴とする請求項4記
    載の軸組構造の十字ブレース。
  6. 【請求項6】 前記棒材と前記圧縮材が一体に形成され
    ていることを特徴とする請求項5記載の軸組構造の十字
    ブレース。
  7. 【請求項7】 前記柱梁接合点に両端が接合された一対
    の線材からなり、一方の線材が、一方の柱梁接合点の前
    記柱梁存在面に直交する方向の一端から他方の柱梁接合
    点の前記柱梁存在面に直交する方向の他端までの間に張
    設され、他方の線材が、前記一方の柱梁接合点の柱梁存
    在面に直交する方向の他端から前記他方の柱梁接合点の
    柱梁存在面に直交する方向の一端までの間に張設され、
    これら両線材が各長さ方向中間部で前記柱梁存在面に直
    交する面内にて交差しており、該交差部で、前記柱梁存
    在面に直交する方向の力を受ける支持部材を支持したこ
    とを特徴とする請求項1記載の軸組構造のブレース。
  8. 【請求項8】 軸組構造の柱と梁で囲まれる四角形の2
    本の対角線に沿って請求項7記載のブレースを2組、各
    長手方向中間部で互いに十字状に交差させて配設し、両
    ブレースの交差部と、各ブレースの一対の線材の交差部
    を一致させ、その一致させた交差部で、前記柱梁存在面
    に直交する方向の力を受ける支持部材を支持したことを
    特徴とする軸組構造の十字ブレース。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4499957B2 (ja) * 2001-06-08 2010-07-14 新日本製鐵株式会社 床の構造および構築方法
CN103334514A (zh) * 2013-06-17 2013-10-02 南京长江都市建筑设计股份有限公司 一种全预制框架钢支撑结构及其施工方法
CN107646420A (zh) * 2017-11-20 2018-02-02 上海应用技术大学 一种组合式发泡塑料容器花箱装置
CN108643424A (zh) * 2018-06-19 2018-10-12 杨翠痕 一种玻璃幕墙用钢结构支撑架

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