JPH07331548A - 畳表織成用経糸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価でかつ麻糸のような腰のある畳表織成用
の経糸を提供する。 【構成】 合成樹脂モノフィラメント１とその外周に捲
回したスパン糸２とからなる畳表織成用経糸である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、畳表の織成に際して使
用される経糸に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】畳表の織成時には、硬さを適度に備えた
強度の高い太めの経糸が使用される。従来より糊つけに
より硬さが保持された麻糸(ジュート)が用いられていた
が、最近では一般にはスパン糸(木綿スフ等の紡績糸)が
用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】畳表の織成時にスパン
糸を用いると安価な利点があるが、糸に腰がない(糸の
長手方向に直角な方向に曲がりやすい)ので、麻糸を用
いた場合のような腰の強い畳表が得られない難点があ
る。そこで、安価でかつ麻糸のような腰のある畳表織成
用の経糸について検討した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を本発明は、合
成樹脂モノフィラメント１とその外周に捲回したスパン
糸２とからなる構造の畳表織成用経糸として解決した。

【０００５】ここにいう合成樹脂モノフィラメント１
は、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等の合成
繊維であって、ほぼ500デニール程度のものが好まし
い。モノフィラメントには撚りをかけない。また、スパ
ン糸２は、一般的な綿糸が安価でよく、この他にビニロ
ン糸、ポリエステル糸、レーヨン糸あるいはこれらと綿
の混合糸であって、綿糸であると20番手程度のものを複
数本、好ましくは４本以上の合糸で被覆する。

【０００６】

【作用】本発明の畳表織成用経糸は、合成樹脂モノフィ
ラメント１によって糸の強度が従来の麻糸と同程度かそ
れ以上のものとなり、また、腰も強いものとなる。周囲
に捲回したスパン糸２がモノフィラメント１の織機のオ
サやイ道部分等への接触を防いで機械の損耗を防止す
る。従来の麻糸のように腰を持たせるための糊付けをす
る必要がない。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の畳表織成用経糸の実施例の端
部付近側面図である。合成樹脂モノフィラメント１が中
央にあり、その外周に４本の綿糸を撚って捲回したスパ
ン糸２が巻かれている様子を示している。合成樹脂モノ
フィラメント１はこの場合500drポリプロピレン糸であ
り、綿糸2aは20番手である。

【０００８】図２は本発明の畳表織成用経糸の他の実施
例の端部付近側面図である。合成樹脂モノフィラメント
１が中央にある点は前記実施例同様である。モノフィラ
メント１はこの例では550dr６ナイロン糸である。その
外周にはスパン糸として265drビニロンと綿の混合糸を
４本、それぞれ独立した異なる方向から捲回編組してい
る。

【０００９】

【発明の効果】本発明によって麻糸に匹敵するかそれ以
上の強度と腰の強い畳表織成用経糸の提供が可能となっ
た。合成樹脂モノフィラメントとスパン糸とからなるの
で、糸の品質が一定したものが安価に製造できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の畳表織成用経糸の端部付近側面図であ
る。

【図２】同他の実施例の端部付近側面図である。

【符号の説明】

１ 合成樹脂モノフィラメント ２ スパン糸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂モノフィラメント１とその外周
   に捲回したスパン糸２とからなる畳表織成用経糸。