JP3461317B2 - モノフィラメント糸でカバーリングした紡績糸 - Google Patents

モノフィラメント糸でカバーリングした紡績糸

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俊行 海沼
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、細番手紡績糸(綿
糸を除く)(以下紡績糸の記載は綿糸を除くものとす
る)の用途拡大のため、カバーリング手法により細番手
紡績糸の持つ欠点を解決し、整経性、製織性、製編性を
格段に向上させた細番手紡績糸に関するものである。 【0002】 【従来の技術】芯糸に紡績糸またはフィラメント糸を巻
きつけたカバードヤーンは古くから知られており、従
来、紡績糸を芯糸としフィラメント糸を巻きつけること
により芯糸の欠点を補う方法(実願平4−46172
号、実用新案登録第3000721号公報、特開昭50
−82341号公報)があったが、それぞれの目的は芯
糸の強度補強、紡績糸の毛羽立ち抑制、風綿飛散の減
少、合成繊維紡績糸のピリング発生防止が主目的とさ
れ、カバー糸の選択と巻き方法、巻き回数により芯糸の
持つ本来の風合いを生かす事にあった。本発明と従来の
技術との相違点は、カバー糸にポリエステルモノフィラ
メント糸を用い、紡績糸の撚りトルクに起因するビリ
(スナール)を完全に抑制し、ストレート糸とすること
である。本発明者は既に特願平11−037854に
て、細番手綿糸に関する技術を確立している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】細番手紡績糸の単糸は
使用上、糸切れが最大の問題である。糸切れの原因とし
ては、絶対強度が低いこと、素抜けの問題、風綿と毛羽
立ち、ビリ(スナール)の発生、ネップ、スラブ等の不
良個所があるが、本発明はビリ(スナール)を完全に抑
えることにより、同時に諸問題も解決し、糸切れの少な
い細番手紡績糸を提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は、細番手綿糸
の糸切れ問題について鋭意研究を重ねた結果、ポリエス
テルモノフィラメント糸をカバー糸としたカバーリング
手法により、紡績撚りトルクに起因するビリ(スナー
ル)を完全に抑えたノントルク糸を作ることにより、生
地生産上における糸切れが大幅に減少し、かつ従来の素
抜け、風綿と毛羽立ち等の問題点が同時解決されること
を見出し、更に研究を重ね、この手法が紡績糸全般に有
効であるとの知見に基づいて本発明をなすに至った。 【0005】本発明は、細番手紡績糸を芯糸にして、1
5デニール以下の細いポリエステルモノフィラメント糸
をカバー糸として用い、芯糸の紡績撚り方向に対して反
対方向撚りのカバーリングを行い、紡績撚りトルクを相
殺しうる撚数条件にてノントルクとしたカバーリング紡
績糸を製造することからなっている。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明において用いられる芯糸紡
績糸は、綿番手換算の60番単糸、80番単糸、100
番単糸等の細番手である。カバー糸として用いるのはポ
リエステルモノフィラメント糸であり、糸の太さとして
は15デニール以下の細いものを用いる。これらの糸を
用いてカバーリング機でカバーリングを行う。巻き方向
は図1に示すように、紡績撚り方向に対し反対方向の巻
きを行う。紡績糸がZ撚りの場合はS方向の巻きとし、
紡績糸がS撚りの場合はZ方向の巻きとする。巻き回数
は、綿番手60番単糸にポリエステルモノフィラメント
糸15デニールを巻く場合、約350RPM、10デニ
ールを巻く場合約450RPM、綿番手80番単糸及び
綿番手100番単糸に15デニールを巻く場合と10デ
ニールを巻く場合それぞれ約310RPMの巻き数で紡
績撚りによるトルクが相殺されノントルク糸ができる。
但し、紡績糸の紡績条件により巻き回数は変動するので
巻き回数条件設定は,紡績工場及び紡績原料等のロット
毎に確認を行う必要がある。 【0007】15デニール以下の細いポリエステルモノ
フィラメント糸をカバー糸として用いる理由は、紡績糸
の切断伸度(通常4〜5%)に対して、伸度の低いポリ
エステル糸を選ぶ必要性がある。特に初期引張抵抗度
(g/d)の大きい素材を選択しないと、紡績糸が切断
に至る伸び約5%時点で、強度補強の役割を果たさず、
芯糸の紡績糸が素抜け状で切断し、カバー糸だけが残っ
た状態となり、生地を生産する上で重大な欠点となるた
めである。ナイロン糸は伸度が大きすぎて、本発明に使
用するカバー糸としては不適格となる。 【0008】カバー糸としてモノフィラメント糸を使用
する理由は、 (1)少ない巻き回数で紡績撚りトルクを相殺させるた
めに、モノフィラメント糸の剛直性を利用しているこ
と。 (2)芯糸の細番手紡績糸が強度の弱い糸であるため、
カバー糸では一切トラブルを発生させないことが必要で
ある。マルチフィラメントではフィラメント切れ(毛
羽)が発生しやすく、モノフィラメント糸ではその心配
がない。 (3)紡績糸の表面に巻かれたモノフィラメント糸が摩
擦抵抗を減少させカバーリング紡績糸の解舒テンション
が安定し糸切れが減少する。 【0009】ポリエステルモノフィラメント糸が15デ
ニール以下である理由は、モノフィラメント糸の剛直性
を利用する面と相反し、糸の硬さを抑えるためであり、
従って15デニール、10デニールクラスの太さが本発
明の目的を達成するための最適な糸と言える。芯糸が極
端に細い場合または風合いを重視する場合は、5デニー
ルクラスのものを用いる。 【0010】 【発明の効果】以上説明したように本発明の糸は、細番
手紡績糸の持つ最大の欠点である糸切れが大幅に減少す
るため、合成繊維分野の生産機械に対し細番手紡績糸が
使用可能になる。本発明の糸は、細番手紡績糸の新しい
用途開発を可能にするものであり、織物、経編、レー
ス、テープ、リボン等の生産者に与える効果は絶大であ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の正面図である。 【符号の説明】 1は紡績糸 2は15デニール以下のポリエステルモノフィラメント
糸 3は紡績糸の紡績撚り方向を表す撚り線 4は紡績糸表面の毛羽

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】細番手紡績糸(綿糸を除く)を芯糸にし
    て、15デニール以下の細いポリエステルモノフィラメ
    ント糸をカバー糸として用い、芯糸の紡績撚り方向に対
    し反対方向撚りのカバーリングを行い、紡績撚りトルク
    を相殺しうる撚数条件にて、ノントルクとしたカバーリ
    ング紡績糸(綿糸を除く)。
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