JPH07331367A - 高温耐食性および高温強度に優れたNi基合金 - Google Patents
高温耐食性および高温強度に優れたNi基合金Info
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- JPH07331367A JPH07331367A JP12236394A JP12236394A JPH07331367A JP H07331367 A JPH07331367 A JP H07331367A JP 12236394 A JP12236394 A JP 12236394A JP 12236394 A JP12236394 A JP 12236394A JP H07331367 A JPH07331367 A JP H07331367A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温耐食性および高温強度に優れたNi基合
金に関するものである。 【構成】 Ni基合金が、重量%で、Cr:17〜28
%、Mo:11〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:
6超〜20%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:
0.0001〜3%、C:0.001〜0.1%、N:
0.0001〜0.1%を含有し、必要に応じて、B:
0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、
Ca:0.001〜0.01%、Nb:0.1〜1%、
W:0.1〜4%、Cu:0.1〜4%、Ti:0.0
5〜0.8%、Al:0.01〜0.8%、Co:0.
1〜5%及びV:0.1〜0.5%のうちの少なくとも
1種を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる
組成を有するNi基合金からなる。
金に関するものである。 【構成】 Ni基合金が、重量%で、Cr:17〜28
%、Mo:11〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:
6超〜20%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:
0.0001〜3%、C:0.001〜0.1%、N:
0.0001〜0.1%を含有し、必要に応じて、B:
0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、
Ca:0.001〜0.01%、Nb:0.1〜1%、
W:0.1〜4%、Cu:0.1〜4%、Ti:0.0
5〜0.8%、Al:0.01〜0.8%、Co:0.
1〜5%及びV:0.1〜0.5%のうちの少なくとも
1種を含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる
組成を有するNi基合金からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、腐食性が強く、かつ
高温の例えばごみ焼却排ガス等に対して、優れた高温耐
食性を示し、加えて、優れた高温強度を有するNi基合
金に関するものである。
高温の例えばごみ焼却排ガス等に対して、優れた高温耐
食性を示し、加えて、優れた高温強度を有するNi基合
金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばごみ焼却施設には排ガス
のもつ高温潜熱を利用する目的で、廃熱ボイラが設置さ
れている。また、前記廃熱ボイラの構造部材である伝熱
管用の材料には、腐食性の強いHClやSO2 ガス、N
a2 SO4 やCa2 SO4 などの溶融硫酸塩、さらにN
aClやKClなどの溶融塩化物などの腐食生成物を含
有する高温の排ガスにさらされ、かつ前記硫酸塩や塩化
物などが表面に堆積した環境下におかれることから、N
i基合金を含め高温耐食性の優れた各種の材料が用いら
れている。
のもつ高温潜熱を利用する目的で、廃熱ボイラが設置さ
れている。また、前記廃熱ボイラの構造部材である伝熱
管用の材料には、腐食性の強いHClやSO2 ガス、N
a2 SO4 やCa2 SO4 などの溶融硫酸塩、さらにN
aClやKClなどの溶融塩化物などの腐食生成物を含
有する高温の排ガスにさらされ、かつ前記硫酸塩や塩化
物などが表面に堆積した環境下におかれることから、N
i基合金を含め高温耐食性の優れた各種の材料が用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切迫した
エネルギー事情から例えばゴミ焼却による廃熱を最大限
に利用するために廃熱ボイラの蒸気条件を高温・高圧化
する傾向にある。これに伴い伝熱管の管壁温度はさらに
上昇し、かつごみの高カロリー化およびプラスチック類
の増加により排ガスの腐食性も一段と激しさを増す傾向
にあり、かかる点から廃熱ボイラの伝熱管用の材料に
は、より一層の高温耐食性が要求され、さらに伝熱効率
向上の点から管材の薄肉化を可能にする高温強度が強く
要求されているが、上記のNi基合金を含めた各種の材
料では、高温耐食性および高温強度の点で未だ不十分な
ため、これらの要求には満足に対応することができない
のが現状である。
エネルギー事情から例えばゴミ焼却による廃熱を最大限
に利用するために廃熱ボイラの蒸気条件を高温・高圧化
する傾向にある。これに伴い伝熱管の管壁温度はさらに
上昇し、かつごみの高カロリー化およびプラスチック類
の増加により排ガスの腐食性も一段と激しさを増す傾向
にあり、かかる点から廃熱ボイラの伝熱管用の材料に
は、より一層の高温耐食性が要求され、さらに伝熱効率
向上の点から管材の薄肉化を可能にする高温強度が強く
要求されているが、上記のNi基合金を含めた各種の材
料では、高温耐食性および高温強度の点で未だ不十分な
ため、これらの要求には満足に対応することができない
のが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、より一段とすぐれた高温耐食性
および高温強度を有するNi基合金を開発すべく研究を
行った結果、上記Ni基合金を、重量%で(以下、%は
重量%を示す)、 (1)Cr:17〜28%、Mo:11〜24%、T
a:1.1〜8%、Fe:6超〜20%、Si:0.0
001〜0.3%、Mn:0.0001〜3%、C:
0.001〜0.1%、N:0.0001〜0.1%を
含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成を
有するNi基合金、 (2)前記Ni基合金に、さらに、下記の(a)〜
(c)の内のいずれかのグループに含まれる少なくとも
1種を含有したNi基合金、(a)B:0.001〜
0.1%、Zr:0.001〜0.1%、Ca:0.0
01〜0.01%のうち少なくとも1種、(b)Nb:
0.1〜1%、W:0.1〜4%、Cu:0.1〜4%
のうち少なくとも1種、(c)Ti:0.05〜0.8
%、Al:0.01〜0.8%、Co:0.1〜5%、
V:0.1〜0.5%のうち少なくとも1種、 (3)前記(1)または(2)記載のNi基合金に、さ
らに、下記の(d)〜(f)の内のいずれか1つのグル
ープに含まれる少なくとも1種を含有したNi基合金、
(d)Hf:0.1〜2%、Re:0.01〜3%のう
ち少なくとも1種、(e)Os:0.01〜1%、P
t:0.01〜1%、Ru:0.01〜1%、Pd:
0.01〜1%のうち少なくとも1種、(f)La:
0.01〜0.1%、Ce:0.01〜0.1%、Y:
0.01〜0.1%のうち少なくとも1種で構成する
と、この結果のNi基合金は、きわめて苛酷な高温腐食
環境下ですぐれた耐食性を示すばかりでなく、高い高温
強度を有するので薄肉化が可能となり、伝熱効率の向上
をはかることができるという研究結果を得たのである。
上述のような観点から、より一段とすぐれた高温耐食性
および高温強度を有するNi基合金を開発すべく研究を
行った結果、上記Ni基合金を、重量%で(以下、%は
重量%を示す)、 (1)Cr:17〜28%、Mo:11〜24%、T
a:1.1〜8%、Fe:6超〜20%、Si:0.0
001〜0.3%、Mn:0.0001〜3%、C:
0.001〜0.1%、N:0.0001〜0.1%を
含有し、残りがNiおよび不可避不純物からなる組成を
有するNi基合金、 (2)前記Ni基合金に、さらに、下記の(a)〜
(c)の内のいずれかのグループに含まれる少なくとも
1種を含有したNi基合金、(a)B:0.001〜
0.1%、Zr:0.001〜0.1%、Ca:0.0
01〜0.01%のうち少なくとも1種、(b)Nb:
0.1〜1%、W:0.1〜4%、Cu:0.1〜4%
のうち少なくとも1種、(c)Ti:0.05〜0.8
%、Al:0.01〜0.8%、Co:0.1〜5%、
V:0.1〜0.5%のうち少なくとも1種、 (3)前記(1)または(2)記載のNi基合金に、さ
らに、下記の(d)〜(f)の内のいずれか1つのグル
ープに含まれる少なくとも1種を含有したNi基合金、
(d)Hf:0.1〜2%、Re:0.01〜3%のう
ち少なくとも1種、(e)Os:0.01〜1%、P
t:0.01〜1%、Ru:0.01〜1%、Pd:
0.01〜1%のうち少なくとも1種、(f)La:
0.01〜0.1%、Ce:0.01〜0.1%、Y:
0.01〜0.1%のうち少なくとも1種で構成する
と、この結果のNi基合金は、きわめて苛酷な高温腐食
環境下ですぐれた耐食性を示すばかりでなく、高い高温
強度を有するので薄肉化が可能となり、伝熱効率の向上
をはかることができるという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、以下に本発明を構成するNi基
合金の成分組成を上記の通りに限定した理由を説明す
る。 (a)CrおよびMo これらの成分には、共存した状態で高温のごみ焼却排ガ
スに対する高温耐食性および高温耐酸化性を向上させる
と共に高温強度を向上させる作用があるが、その含有量
がCr:17%未満またはMo:11%未満になると前
記作用に所望の効果が得られず、一方その含有量がC
r:28%またはMo:24%を越えると熱間加工性が
低下するようになることから、その含有量を、Cr:1
7〜28%、望ましくは19〜24%、Mo:11〜2
4%、望ましくは13〜18%と定めた。
なされたものであって、以下に本発明を構成するNi基
合金の成分組成を上記の通りに限定した理由を説明す
る。 (a)CrおよびMo これらの成分には、共存した状態で高温のごみ焼却排ガ
スに対する高温耐食性および高温耐酸化性を向上させる
と共に高温強度を向上させる作用があるが、その含有量
がCr:17%未満またはMo:11%未満になると前
記作用に所望の効果が得られず、一方その含有量がC
r:28%またはMo:24%を越えると熱間加工性が
低下するようになることから、その含有量を、Cr:1
7〜28%、望ましくは19〜24%、Mo:11〜2
4%、望ましくは13〜18%と定めた。
【0006】(b)Ta Ta成分は素地に固溶し、不働態皮膜を安定化させると
同時に不働態を促進させる効果がある。一般にNi−C
l−Mo系合金が形成する不働態皮膜はNiO−Cr2
O3 からなり保護皮膜として緻密なCr2 O3 の寄与が
大きいと知られている。Ta成分が添加されると不働態
皮膜中にCr2 O3 より強力なTa2 O 5 を形成し、不
働態皮膜を安定化させ、高温排ガス中の腐食生成物であ
る硫酸塩や塩化物などに対する耐食性を向上させる作用
があるが、その含有量が1.1%未満では前記の高温耐
食性に所望の向上効果が得られず、一方その含有量が8
%を越えると熱間加工性が低下するようになることか
ら、その含有量を1.1〜8%、望ましくは1.1〜3
%と定めた。
同時に不働態を促進させる効果がある。一般にNi−C
l−Mo系合金が形成する不働態皮膜はNiO−Cr2
O3 からなり保護皮膜として緻密なCr2 O3 の寄与が
大きいと知られている。Ta成分が添加されると不働態
皮膜中にCr2 O3 より強力なTa2 O 5 を形成し、不
働態皮膜を安定化させ、高温排ガス中の腐食生成物であ
る硫酸塩や塩化物などに対する耐食性を向上させる作用
があるが、その含有量が1.1%未満では前記の高温耐
食性に所望の向上効果が得られず、一方その含有量が8
%を越えると熱間加工性が低下するようになることか
ら、その含有量を1.1〜8%、望ましくは1.1〜3
%と定めた。
【0007】(c)Fe Fe成分には、熱間加工性を向上させる作用があるが、
その含有量が6%以下では所望の熱間加工性を確保する
ことできず、一方その含有量が20%を越えると靱性が
低下するようになることから、その含有量を6超〜20
%、望ましくは6超〜10%と定めた。
その含有量が6%以下では所望の熱間加工性を確保する
ことできず、一方その含有量が20%を越えると靱性が
低下するようになることから、その含有量を6超〜20
%、望ましくは6超〜10%と定めた。
【0008】(d)N N成分は素地に固溶し、素地であるFCCを安定化し有
害相であるTCP相(ρ、P、Laves相等の有害な
金属間化合物)の析出を抑制するため、熱間加工性を向
上する効果がある。本発明Ni基合金の必須元素にC
r、Mo、TaおよびSiがあるが、Cr、Mo、Ta
およびSiはいずれも素地であるFCCを不安定にする
元素である。したがって、高温排ガス中の腐食生成物で
ある硫酸塩や塩化物などに対する耐食性を一層高めるた
めにCr、MoおよびTaを一定量以上に含有するNi
基合金を熱間加工する際、TCP相の析出により熱間加
工性の低下を招くが、N添加によりTCP相の析出する
潜伏期間を引き伸ばすなどの素地であるFCC相の安定
化に寄与するため熱間加工性の低下を防ぐことができ
る。しかしNの含有量が0.0001%未満では所望の
作用効果が得られず、一方その含有量が0.1%を越え
るとCr2 N相等の窒化物を素地中に析出させ熱間加工
性を低下させることから、その含有量を0.0001〜
0.1%、望ましくは0.0005〜0.05%、さら
に望ましくは、0.001〜0.04%に定めた。
害相であるTCP相(ρ、P、Laves相等の有害な
金属間化合物)の析出を抑制するため、熱間加工性を向
上する効果がある。本発明Ni基合金の必須元素にC
r、Mo、TaおよびSiがあるが、Cr、Mo、Ta
およびSiはいずれも素地であるFCCを不安定にする
元素である。したがって、高温排ガス中の腐食生成物で
ある硫酸塩や塩化物などに対する耐食性を一層高めるた
めにCr、MoおよびTaを一定量以上に含有するNi
基合金を熱間加工する際、TCP相の析出により熱間加
工性の低下を招くが、N添加によりTCP相の析出する
潜伏期間を引き伸ばすなどの素地であるFCC相の安定
化に寄与するため熱間加工性の低下を防ぐことができ
る。しかしNの含有量が0.0001%未満では所望の
作用効果が得られず、一方その含有量が0.1%を越え
るとCr2 N相等の窒化物を素地中に析出させ熱間加工
性を低下させることから、その含有量を0.0001〜
0.1%、望ましくは0.0005〜0.05%、さら
に望ましくは、0.001〜0.04%に定めた。
【0009】(e)Si Si成分は、脱酸剤として添加することにより酸化物を
低減する一方、粒界割れを抑制する作用があるため、粒
界割れを低減するなど熱間加工性を向上させるが、Si
が0.0001%未満であると所望の作用効果が得られ
ず、一方、その含有量がSiで0.3%を越えるとTC
P相の析出量の許容範囲を越え熱間加工性が低下するの
で好ましくないことから、その含有量を0.0001〜
0.3%、望ましくは0.0005〜0.1%、さらに
望ましくは0.001〜0.05%に定めた。
低減する一方、粒界割れを抑制する作用があるため、粒
界割れを低減するなど熱間加工性を向上させるが、Si
が0.0001%未満であると所望の作用効果が得られ
ず、一方、その含有量がSiで0.3%を越えるとTC
P相の析出量の許容範囲を越え熱間加工性が低下するの
で好ましくないことから、その含有量を0.0001〜
0.3%、望ましくは0.0005〜0.1%、さらに
望ましくは0.001〜0.05%に定めた。
【0010】(f)Mn Mn成分は素地であるFCC相を安定化させる作用があ
るため耐食性を向上させる効果がある。その含有量が
0.0001%未満では所望の作用効果が得られず、一
方、その含有量が3%を越えるとTCP相の析出量の許
容範囲を越え耐食性が低下するので好ましくないことか
ら、その含有量を0.0001〜3%、望ましくは0.
0005〜1%、さらに望ましくは0.001〜0.5
%に定めた。
るため耐食性を向上させる効果がある。その含有量が
0.0001%未満では所望の作用効果が得られず、一
方、その含有量が3%を越えるとTCP相の析出量の許
容範囲を越え耐食性が低下するので好ましくないことか
ら、その含有量を0.0001〜3%、望ましくは0.
0005〜1%、さらに望ましくは0.001〜0.5
%に定めた。
【0011】(f)C C成分には、素地に固溶して素地であるFCC相を安定
化させ有害相であるTCP相の析出を抑制することによ
り、熱間加工性を向上させる作用があるが、その含有量
が0.001%未満では所望の作用効果が得られず、一
方その含有量が0.1%を越えると粒界に存在する炭化
物の量が増大するようになって、特に高温排ガス中に含
有する溶融塩化物による粒界腐食の進行が促進されるよ
うになることから、その含有量を0.001〜0.1
%、望ましくは0.001〜0.05%と定めた。
化させ有害相であるTCP相の析出を抑制することによ
り、熱間加工性を向上させる作用があるが、その含有量
が0.001%未満では所望の作用効果が得られず、一
方その含有量が0.1%を越えると粒界に存在する炭化
物の量が増大するようになって、特に高温排ガス中に含
有する溶融塩化物による粒界腐食の進行が促進されるよ
うになることから、その含有量を0.001〜0.1
%、望ましくは0.001〜0.05%と定めた。
【0012】(g)B、ZrおよびCa これらの成分には、熱間加工性を向上させる作用がある
のでさらに優れた熱間加工性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量がB:0.001%未
満、Zr:0.001%未満、Ca:0.001%未満
では添加による作用効果が上がらず、一方、その含有量
がBで0.1%を越え、Zrで0.1%を越え、Caで
0.01%を越えると逆に加工性劣化傾向が現われるよ
うになるから好ましくない。したがって、B、Zrおよ
びCaの中から選ばれる元素のうち1種または2種以上
の添加は、B:0.001〜0.1%、Zr:0.00
1〜0.1%、Ca:0.001〜0.01%、望まし
くは、B:0.002〜0.01%、Zr:0.002
〜0.01%、Ca:0.002〜0.009%に定め
た。
のでさらに優れた熱間加工性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量がB:0.001%未
満、Zr:0.001%未満、Ca:0.001%未満
では添加による作用効果が上がらず、一方、その含有量
がBで0.1%を越え、Zrで0.1%を越え、Caで
0.01%を越えると逆に加工性劣化傾向が現われるよ
うになるから好ましくない。したがって、B、Zrおよ
びCaの中から選ばれる元素のうち1種または2種以上
の添加は、B:0.001〜0.1%、Zr:0.00
1〜0.1%、Ca:0.001〜0.01%、望まし
くは、B:0.002〜0.01%、Zr:0.002
〜0.01%、Ca:0.002〜0.009%に定め
た。
【0013】(h)Nb、WおよびCu Nb、WおよびCuは、高温排ガス中の腐食生成物であ
る硫酸塩や塩化物などに対する耐食性を改善する作用を
有する成分であるが、その含有量がNb:0.1%未
満、W:0.1%未満、Cu:0.1%未満では添加に
よる作用効果が上がらず、一方、その含有量がNbで1
%を越え、Wで4%を越え、Cuで4%を越えるとTC
P相の析出量の許容範囲を越え加工性が低下するので好
ましくない。したがって、Nb、WおよびCuの中から
選ばれる元素のうち1種または2種以上の添加は、N
b:0.1〜1%、W:0.1〜4%、Cu:0.1〜
4%、望ましくは、Nb:0.2〜0.5%、W:0.
2〜2%、Cu:0.2〜2%に定めた。
る硫酸塩や塩化物などに対する耐食性を改善する作用を
有する成分であるが、その含有量がNb:0.1%未
満、W:0.1%未満、Cu:0.1%未満では添加に
よる作用効果が上がらず、一方、その含有量がNbで1
%を越え、Wで4%を越え、Cuで4%を越えるとTC
P相の析出量の許容範囲を越え加工性が低下するので好
ましくない。したがって、Nb、WおよびCuの中から
選ばれる元素のうち1種または2種以上の添加は、N
b:0.1〜1%、W:0.1〜4%、Cu:0.1〜
4%、望ましくは、Nb:0.2〜0.5%、W:0.
2〜2%、Cu:0.2〜2%に定めた。
【0014】(i)Ti、Al、CoおよびV これらの成分には、熱間加工性を向上させる作用がある
のでさらに優れた熱間加工性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量がTi:0.05%未
満、Al:0.01%未満、Co:0.1%未満、V:
0.1%未満では添加による作用効果が上がらず、一
方、その含有量がTiで0.8%を越え、Alで0.8
%、Coで5%を越え、Vが0.5%を越えると逆に加
工性劣化傾向が現われるようになるから好ましくない。
したがって、Ti、Al、CoおよびVの中から選ばれ
る元素のうち1種または2種以上の添加は、Ti:0.
05〜0.8%、Al:0.01〜0.8%、Co:
0.1〜5%、V:0.1〜0.5%、望ましくは、T
i:0.1〜0.4%、Al:0.05〜0.4%、C
o:0.2〜2%、V:0.2〜0.4%に定めた。
のでさらに優れた熱間加工性が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量がTi:0.05%未
満、Al:0.01%未満、Co:0.1%未満、V:
0.1%未満では添加による作用効果が上がらず、一
方、その含有量がTiで0.8%を越え、Alで0.8
%、Coで5%を越え、Vが0.5%を越えると逆に加
工性劣化傾向が現われるようになるから好ましくない。
したがって、Ti、Al、CoおよびVの中から選ばれ
る元素のうち1種または2種以上の添加は、Ti:0.
05〜0.8%、Al:0.01〜0.8%、Co:
0.1〜5%、V:0.1〜0.5%、望ましくは、T
i:0.1〜0.4%、Al:0.05〜0.4%、C
o:0.2〜2%、V:0.2〜0.4%に定めた。
【0015】(j)HfおよびRe Hf成分は高温排ガス中の腐食生成物である硫酸塩や塩
化物などに対する耐食性を向上させる作用と熱間加工性
を向上させる作用がある。さらに優れた高温での耐食性
および熱間加工性が要求される場合に必要に応じて含有
されるが、その含有量がHf:0.1%未満、Re:
0.01%未満では所望の作用効果が得られず、一方そ
の含有量がHfで2%を越え、Reで3%を越えると有
害相であるTCP相が析出量の許容範囲を越えて析出
し、高温での耐食性および熱間加工性を著しく低下させ
ることから好ましくない。したがって、HfおよびRe
の中から選ばれる元素のうち1種または2種の添加は、
Hf:0.1〜2%、Re:0.01〜3%、望ましく
は、Hf:0.2〜1%、Re:0.05〜1%に定め
た。
化物などに対する耐食性を向上させる作用と熱間加工性
を向上させる作用がある。さらに優れた高温での耐食性
および熱間加工性が要求される場合に必要に応じて含有
されるが、その含有量がHf:0.1%未満、Re:
0.01%未満では所望の作用効果が得られず、一方そ
の含有量がHfで2%を越え、Reで3%を越えると有
害相であるTCP相が析出量の許容範囲を越えて析出
し、高温での耐食性および熱間加工性を著しく低下させ
ることから好ましくない。したがって、HfおよびRe
の中から選ばれる元素のうち1種または2種の添加は、
Hf:0.1〜2%、Re:0.01〜3%、望ましく
は、Hf:0.2〜1%、Re:0.05〜1%に定め
た。
【0016】(k)Os、Pt、RuおよびPd これらの成分は、少なくとも1種の添加により合金の熱
間加工性を向上させる作用を有しているので、必要によ
り1種以上含有せしめられるものであるが、その含有量
がOs:0.1%未満、Pt:0.1%未満、Ru:
0.01%未満、Pd:0.01%未満では添加による
作用効果が上がらず、一方、その含有量がOsで1%を
越え、Ptで1%を越え、Ruで1%、Pdで1%を越
えるとTCP相の析出量の許容範囲を越え加工性が低下
するので好ましくない。したがって、Os、Pt、Ru
およびPdの中から選ばれる元素のうち1種または2種
以上の添加は、Os:0.01〜1%、Pt:0.01
〜1%、Ru:0.01〜1%、Pd:0.01〜1
%、望ましくは、Os:0.02〜0.5%、Pt:
0.02〜0.5%、Ru:0.02〜0.5%、P
d:0.02〜0.5%に定めた。
間加工性を向上させる作用を有しているので、必要によ
り1種以上含有せしめられるものであるが、その含有量
がOs:0.1%未満、Pt:0.1%未満、Ru:
0.01%未満、Pd:0.01%未満では添加による
作用効果が上がらず、一方、その含有量がOsで1%を
越え、Ptで1%を越え、Ruで1%、Pdで1%を越
えるとTCP相の析出量の許容範囲を越え加工性が低下
するので好ましくない。したがって、Os、Pt、Ru
およびPdの中から選ばれる元素のうち1種または2種
以上の添加は、Os:0.01〜1%、Pt:0.01
〜1%、Ru:0.01〜1%、Pd:0.01〜1
%、望ましくは、Os:0.02〜0.5%、Pt:
0.02〜0.5%、Ru:0.02〜0.5%、P
d:0.02〜0.5%に定めた。
【0017】(1)La、CeおよびY La、CeおよびYは、高温排ガス中の腐食生成物であ
る硫酸塩や塩化物などに対する耐食性を改善する作用を
有する成分であるが、その含有量がLa:0.01%未
満、Ce:0.01%未満、Y:0.01%未満では添
加による作用効果が上がらず、一方、その含有量がLa
で0.1%を越え、Ceで0.1%を越え、Yで0.1
%を越えるとTCP相の析出量の許容範囲を越え加工性
が低下するので好ましくない。したがって、La、Ce
およびYの中から選ばれる元素のうち1種または2種以
上の添加は、La:0.01〜0.1%、Ce:0.0
1〜0.1%、Y:0.01〜0.1%、望ましくは、
La:0.02〜0.08%、Ce:0.02〜0.0
8%、Y:0.02〜0.08%に定めた。
る硫酸塩や塩化物などに対する耐食性を改善する作用を
有する成分であるが、その含有量がLa:0.01%未
満、Ce:0.01%未満、Y:0.01%未満では添
加による作用効果が上がらず、一方、その含有量がLa
で0.1%を越え、Ceで0.1%を越え、Yで0.1
%を越えるとTCP相の析出量の許容範囲を越え加工性
が低下するので好ましくない。したがって、La、Ce
およびYの中から選ばれる元素のうち1種または2種以
上の添加は、La:0.01〜0.1%、Ce:0.0
1〜0.1%、Y:0.01〜0.1%、望ましくは、
La:0.02〜0.08%、Ce:0.02〜0.0
8%、Y:0.02〜0.08%に定めた。
【0018】(m)不可避不純物 合金溶製時に脱酸剤や脱硫剤を使用するので、不可避不
純物としてMgなどの含有は避けられず、また溶解原料
としてS、P、Sn、ZnおよびPbの含有は避けられ
ない。しかし、Mg:0.05以下、S:0.01以
下、P:0.03以下、Sn:0.01以下、Zn:
0.01以下、およびPb:0.01以下であれば、合
金特性が何らそこなわれるものでない。
純物としてMgなどの含有は避けられず、また溶解原料
としてS、P、Sn、ZnおよびPbの含有は避けられ
ない。しかし、Mg:0.05以下、S:0.01以
下、P:0.03以下、Sn:0.01以下、Zn:
0.01以下、およびPb:0.01以下であれば、合
金特性が何らそこなわれるものでない。
【0019】
【実施例】つぎに、本発明のNi基合金について、実施
例により具体的に説明する。雰囲気を制御可能な高周波
溶解炉を用いて、表1〜15に示される成分組成をもっ
たNi基合金溶湯を調整し、インゴットに鋳造し、この
インゴットに1000〜1250℃の範囲内の所定温度
で熱間鍛造を施して直径:40mmの丸棒材とし、本発
明Ni基合金1〜66および比較Ni基合金1〜16を
それぞれ製造した。特に、合金中へNを添加するため
に、溶解時の雰囲気をArガスとN2 ガスの混合ガス雰
囲気とし、ArガスとN2 ガスの混合比および混合ガス
の圧力を変化させることにより、N添加量を制御した。
なお、比較Ni基合金1〜16は、これを構成するNi
基合金の構成成分のうち、高温耐食性および高温強度に
影響を及ぼす成分のいずれかの成分含有量(表12〜1
4に※印を付す)がこの発明の範囲から外れたものであ
る。
例により具体的に説明する。雰囲気を制御可能な高周波
溶解炉を用いて、表1〜15に示される成分組成をもっ
たNi基合金溶湯を調整し、インゴットに鋳造し、この
インゴットに1000〜1250℃の範囲内の所定温度
で熱間鍛造を施して直径:40mmの丸棒材とし、本発
明Ni基合金1〜66および比較Ni基合金1〜16を
それぞれ製造した。特に、合金中へNを添加するため
に、溶解時の雰囲気をArガスとN2 ガスの混合ガス雰
囲気とし、ArガスとN2 ガスの混合比および混合ガス
の圧力を変化させることにより、N添加量を制御した。
なお、比較Ni基合金1〜16は、これを構成するNi
基合金の構成成分のうち、高温耐食性および高温強度に
影響を及ぼす成分のいずれかの成分含有量(表12〜1
4に※印を付す)がこの発明の範囲から外れたものであ
る。
【0020】ついで、この結果得られた上記Ni基合金
のうち熱間鍛造時に鍛造割れを発生しなかったものにつ
いて、上記各種丸棒から直径:38mm×肉厚:5mm
の寸法の廃熱ボイラ用伝熱管材を削出し、この各種伝熱
管材を廃熱ボイラに組み込み、この廃熱ボイラを処理能
力:200ton/日のごみ焼却施設に設置し、前記伝
熱管材の表面温度:500℃、排ガス温度:650℃の
条件で1000時間の操業を行い、操業終了後伝熱管材
を取り出し、表面に付着した灰分や生成スケールを除去
した状態で周方向における肉厚を測定し、大減肉量を求
めると共に、表面部の断面ミクロ組織を観察し、さらに
高温強度を評価する目的で、上記の熱間鍛造丸棒材から
高温引張試験用試片を削り出し、この試片を用い500
℃で引張強さを測定し、これらの測定結果を表15〜1
9に示した。
のうち熱間鍛造時に鍛造割れを発生しなかったものにつ
いて、上記各種丸棒から直径:38mm×肉厚:5mm
の寸法の廃熱ボイラ用伝熱管材を削出し、この各種伝熱
管材を廃熱ボイラに組み込み、この廃熱ボイラを処理能
力:200ton/日のごみ焼却施設に設置し、前記伝
熱管材の表面温度:500℃、排ガス温度:650℃の
条件で1000時間の操業を行い、操業終了後伝熱管材
を取り出し、表面に付着した灰分や生成スケールを除去
した状態で周方向における肉厚を測定し、大減肉量を求
めると共に、表面部の断面ミクロ組織を観察し、さらに
高温強度を評価する目的で、上記の熱間鍛造丸棒材から
高温引張試験用試片を削り出し、この試片を用い500
℃で引張強さを測定し、これらの測定結果を表15〜1
9に示した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】
【表7】
【0028】
【表8】
【0029】
【表9】
【0030】
【表10】
【0031】
【表11】
【0032】
【表12】
【0033】
【表13】
【0034】
【表14】
【0035】
【表15】
【0036】
【表16】
【0037】
【表17】
【0038】
【表18】
【0039】
【表19】
【0040】
【発明の効果】表15〜19に示される結果から、本発
明Ni基合金1〜66は、いずれもすぐれた高温耐食性
と高温強度を有し、一方比較Ni基合金1〜16では、
これを構成するNi基合金のうちの必須元素の含有量
が、この発明の範囲から外れると、少なくとも高温耐食
性および高温強度のいずれかの特性が劣ったものとなる
ことが明らかである。上述のように、この発明のNi基
合金は、一段と優れた高温耐食性を有するので、ごみ焼
却による廃熱を有効に利用するための廃熱ボイラの蒸気
条件の高温・高圧に対応することができ、さらに優れた
高温強度を有するので、薄肉化を可能とすることから、
伝熱効率の向上にも寄与するなど工業上有用な特性を有
するものである。
明Ni基合金1〜66は、いずれもすぐれた高温耐食性
と高温強度を有し、一方比較Ni基合金1〜16では、
これを構成するNi基合金のうちの必須元素の含有量
が、この発明の範囲から外れると、少なくとも高温耐食
性および高温強度のいずれかの特性が劣ったものとなる
ことが明らかである。上述のように、この発明のNi基
合金は、一段と優れた高温耐食性を有するので、ごみ焼
却による廃熱を有効に利用するための廃熱ボイラの蒸気
条件の高温・高圧に対応することができ、さらに優れた
高温強度を有するので、薄肉化を可能とすることから、
伝熱効率の向上にも寄与するなど工業上有用な特性を有
するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊蔵 康司 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテリ アル株式会社中央研究所内
Claims (11)
- 【請求項1】 重量%でCr:17〜28%、Mo:1
1〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:6超〜20
%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:0.000
1〜3%、C:0.001〜0.1%、N:0.000
1〜0.1%を含有し、残部がNiおよび不可避不純物
からなる組成を有することを特徴とする、高温耐食性お
よび高温強度に優れたNi基合金。 - 【請求項2】 重量%でCr:17〜28%、Mo:1
1〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:6超〜20
%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:0.000
1〜3%、C:0.001〜0.1%、N:0.000
1〜0.1%を含有し、さらに、 B:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1
%、Ca:0.001〜0.01%のうち少なくとも1
種を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組
成を有することを特徴とする、高温耐食性および高温強
度に優れたNi基合金。 - 【請求項3】 重量%でCr:17〜28%、Mo:1
1〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:6超〜20
%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:0.000
1〜3%、C:0.001〜0.1%、N:0.000
1〜0.1%を含有し、さらに、 Nb:0.1〜1%、W:0.1〜4%、Cu:0.1
〜4%のうち少なくとも1種を含有し、残部がNiおよ
び不可避不純物からなる組成を有することを特徴とす
る、高温耐食性および高温強度に優れたNi基合金。 - 【請求項4】 重量%でCr:17〜28%、Mo:1
1〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:6超〜20
%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:0.000
1〜3%、C:0.001〜0.1%、N:0.000
1〜0.1%を含有し、さらに、 Ti:0.05〜0.8%、Al:0.01〜0.8
%、Co:0.1〜5%、V:0.1〜0.5%のうち
少なくとも1種を含有し、残部がNiおよび不可避不純
物からなる組成を有することを特徴とする、高温耐食性
および高温強度に優れたNi基合金。 - 【請求項5】 重量%でCr:17〜28%、Mo:1
1〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:6超〜20
%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:0.000
1〜3%、C:0.001〜0.1%、N:0.000
1〜0.1%を含有し、さらに、 B:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1
%、Ca:0.001〜0.01%のうち少なくとも1
種を含有し、さらに、 Nb:0.1〜1%、W:0.1〜4%、Cu:0.1
〜4%のうち少なくとも1種を含有し、残部がNiおよ
び不可避不純物からなる組成を有することを特徴とす
る、高温耐食性および高温強度に優れたNi基合金。 - 【請求項6】 重量%でCr:17〜28%、Mo:1
1〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:6超〜20
%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:0.000
1〜3%、C:0.001〜0.1%、N:0.000
1〜0.1%を含有し、さらに、 B:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1
%、Ca:0.001〜0.01%のうち少なくとも1
種を含有し、さらに、 Ti:0.05〜0.8%、Al:0.01〜0.8
%、Co:0.1〜5%、V:0.1〜0.5%のうち
少なくとも1種を含有し、残部がNiおよび不可避不純
物からなる組成を有することを特徴とする、高温耐食性
および高温強度に優れたNi基合金。 - 【請求項7】 重量%でCr:17〜28%、Mo:1
1〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:6超〜20
%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:0.000
1〜3%、C:0.001〜0.1%、N:0.000
1〜0.1%を含有し、さらに、 Nb:0.1〜1%、W:0.1〜4%、Cu:0.1
〜4%のうち少なくとも1種を含有し、さらに、 Ti:0.05〜0.8%、Al:0.01〜0.8
%、Co:0.1〜5%、V:0.1〜0.5%のうち
少なくとも1種を含有し、残部がNiおよび不可避不純
物からなる組成を有することを特徴とする、高温耐食性
および高温強度に優れたNi基合金。 - 【請求項8】 重量%でCr:17〜28%、Mo:1
1〜24%、Ta:1.1〜8%、Fe:6超〜20
%、Si:0.0001〜0.3%、Mn:0.000
1〜3%、C:0.001〜0.1%、N:0.000
1〜0.1%を含有し、さらに、 B:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1
%、Ca:0.001〜0.01%のうち少なくとも1
種を含有し、さらに、 Nb:0.1〜1%、W:0.1〜4%、Cu:0.1
〜4%のうち少なくとも1種を含有し、さらに、 Ti:0.05〜0.8%、Al:0.01〜0.8
%、Co:0.1〜5%、V:0.1〜0.5%のうち
少なくとも1種を含有し、残部がNiおよび不可避不純
物からなる組成を有することを特徴とする、高温耐食性
および高温強度に優れたNi基合金。 - 【請求項9】 重量%でHf:0.1〜2%、Re:
0.01〜3%のうち少なくとも1種を含有することを
特徴とする、請求項1〜8記載の内いずれかの高温耐食
性および高温強度に優れたNi基合金。 - 【請求項10】 重量%でOs、Pt、Ru、Pdの内
の1種または2種以上を0.01〜1%を含有すること
を特徴とする、請求項1〜8記載の内のいずれかの高温
耐食性および高温強度に優れたNi基合金。 - 【請求項11】 重量%でLa、Ce、Yの内の1種ま
たは2種以上を0.01〜0.1%を含有することを特
徴とする、請求項1〜8記載の内のいずれかの高温耐食
性および高温強度に優れたNi基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12236394A JPH07331367A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 高温耐食性および高温強度に優れたNi基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12236394A JPH07331367A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 高温耐食性および高温強度に優れたNi基合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07331367A true JPH07331367A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14834036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12236394A Withdrawn JPH07331367A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 高温耐食性および高温強度に優れたNi基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07331367A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011012109A1 (de) * | 2009-07-27 | 2011-02-03 | Thyssenkrupp Vdm Gmbh | Metallischer säurebeständiger werkstoff auf nickelbasis |
-
1994
- 1994-06-03 JP JP12236394A patent/JPH07331367A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011012109A1 (de) * | 2009-07-27 | 2011-02-03 | Thyssenkrupp Vdm Gmbh | Metallischer säurebeständiger werkstoff auf nickelbasis |
CN102471834A (zh) * | 2009-07-27 | 2012-05-23 | 蒂森克鲁普德国联合金属制造有限公司 | 基于镍的金属耐酸材料 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |