JPH07331361A - Cu−W系合金 - Google Patents

Cu−W系合金

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JPH07331361A
JPH07331361A JP12871794A JP12871794A JPH07331361A JP H07331361 A JPH07331361 A JP H07331361A JP 12871794 A JP12871794 A JP 12871794A JP 12871794 A JP12871794 A JP 12871794A JP H07331361 A JPH07331361 A JP H07331361A
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JP
Japan
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alloy
boride
discharge machining
electrode
sinterability
Prior art date
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Application number
JP12871794A
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English (en)
Inventor
Mikio Yasaka
幹雄 矢坂
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Fuji Die Co Ltd
Original Assignee
Fuji Die Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電率や製造時の焼結性が低下せず、より加
工速度に優れ、消耗性の小さい放電加工用電極材料及び
接点材料に好適なCu−W系合金を提供する。 【構成】 本発明のCu−W系合金は、Hfのホウ化物
やTi、Zr、Cr、Mo、W、Laのホウ化物を少な
くとも一種以上含有してなるものとし、ホウ化物の含有
量を0.1〜6.6vol%としている。また、本発明
はこのようなCu−W系合金を用いてなる放電加工用電
極材料及び接点材料としている。このため、高温下での
安定性に優れるようになって焼結性が低下しなくなり、
さらに、高温下での電気導電性にも優れ仕事関数も低く
なる。即ち、加工速度が著しく向上し、電極の消耗率も
減少するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は放電加工用電極材料及
び接点材料に最適なCu−W系合金に関する。
【0002】
【従来の技術】放電加工はアーク放電を繰り返し行うこ
とによって加工対象物に加工を施す方法であり、従来よ
り、放電加工用電極材料としてCu−W合金が用いられ
ている。このように、この分野でCu−W合金が用いら
れてきたのは、加工速度、消耗率において例えば黄銅、
銅などの他材料よりも格段に優れているからである。ま
た、最近ではこのCu−W合金に酸化物、複合酸化物、
窒化物等を添加した合金も開発されている。
【0003】しかしながら、上記したような添加物を含
有するCu−W系合金は、仕事関数が低く加工速度や耐
消耗性が向上するものの、電極材料の基本特性である導
電率が低下したり、製造時の焼結性が低くなったりする
ことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら従来の
合金の欠点を解消し、より加工速度に優れ、消耗性の小
さい放電加工用電極材料及び接点材料に好適なCu−W
系合金の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、Hfのホウ化物やTi、Zr、Cr、M
o、W、Laのホウ化物を少なくとも一種以上含有して
なるCu−W系合金とし、そしてホウ化物の含有量を
0.1〜6.6vol%としている。また、本発明はこ
のようなCu−W系合金を用いてなる放電加工用電極材
料及び接点材料としている。
【0006】
【作用】加工速度や耐消耗性に優れた合金を得るには、
例えば放電加工中の高温下においても電気導電率が低下
せず、且つ融点や沸点が高く仕事関数の小さい物質を、
基本材料であるCu−W合金中に均一に分散させること
が有効である。しかし、例えば炭化物や酸化物を添加し
た場合は電気導電率が低下するし、また、窒化物を添加
した場合は高温下で分解し易くなって焼結性が低下する
ことになる。そのため、本発明では、融点が高く、高温
中での電気導電率に優れるとともに電子放出特性にも優
れる、Hf、Ti、Zr、Cr、Mo、W、Laのいず
れか一種のホウ化物のような添加物を用いることによ
り、このような問題を解決している。
【0007】特にHfB2 は融点が高く高温で安定であ
り、高温での電気導電率に優れる。HfB2 は、Cu−
W合金に添加されることにより、上記したような従来の
添加物に比べ、この合金を用いた放電加工用電極の加工
速度を早め、消耗を顕著に抑える働きがある。このよう
な働きを確実なものとするためには上記ホウ化物をCu
−W合金中に少なくとも0.1vol%以上含有する必
要がある。また、含有量が6.6vol%を越えると焼
結時における濡れ性が阻害されて気孔率が上昇し巣の原
因になる。なお、本発明による、上記ホウ化物含有のC
u−W系合金は特別な製造方法を必要とせず、従来の溶
浸法や粉末冶金法によって製造することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。こ
の実施例は溶浸法により合金を製造する例を示すもので
ある。
【0009】平均粒径0.5〜5μmのW粉末に、表1
に示した1〜5μmの各ホウ化物及び粒径325mesh以
下の10vol%のCu粉末を混合し焼結して焼結体を
形成した。さらに、この焼結体に1300℃の水素雰囲
気中でCuを溶浸させて以下の表1に示すようなNo.
1〜22の各合金を得た。この合金を直径φ18mm×
50mmサイズの円筒状の電極に加工した。なお、焼結
体形成の際、ホウ化物粉末混合による焼結性の低下は見
られなかった。
【0010】そして、これらの電極を陰極として、40
×25×6mmのWC−15Co合金に放電加工を施
し、それぞれの場合の加工速度と電極消耗率を調べた。
なお、放電機はJAPAX製DP−10により、下穴6
φ、液流圧2kg/cm2 で貫通荒加工を施すものとし
た。
【0011】表1に示す通り、本発明によるNo.1〜
21のCu−W系合金を用いた電極は、従来品としての
比較例No.22、23の電極に比べ、加工速度と電極
消耗率における放電加工性能が著しく向上することが確
認できた。
【0012】
【表1】
【0013】尚、以上の説明では、溶浸法によるCu−
W系合金の製造方法を例にして示したが、その他にも、
粉末冶金法により合金を製造しても良い。すなわち、平
均粒径0.5〜5μmのW粉末に、325mesh以下
のCu粉末、平均粒径1〜5μmのホウ化物の粉末を混
合して、これを圧粉後に焼結し、前記表1のNo.1〜
22に示すような合金を得るようにしても良い。この
際、Cuは電解粉を用い、Wは還元粉を用いるものと
し、Cu及びWの酸化物の段階で量を決め、その後に還
元して、ホウ化物を混合するようにすれば、更に優れた
合金が得られるようになる。
【0014】
【発明の効果】本発明によるCu−W系合金は、Hfの
ホウ化物やTi、Zr、Cr、Mo、W、Laのホウ化
物を少なくとも一種以上含有するものであるため、高温
下での安定性に優れ焼結性が低下しない。さらに、高温
下での電気導電性にも優れ仕事関数も低くなる。これに
より、加工速度が著しく向上し、電極の消耗率も減少す
るという効果がある。即ち、放電時間の短縮と使用電極
数の節約に基づくコスト低減を図ることができ、産業上
有益となる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホウ化物としてHfB2 を含有してなる
    Cu−W系合金。
  2. 【請求項2】 Ti、Zr、Cr、Mo、W、Laのホ
    ウ化物を少なくとも一種以上含有してなるCu−W系合
    金。
  3. 【請求項3】 ホウ化物の含有量が0.1〜6.6vo
    l%である請求項1又は請求項2記載のCu−W系合
    金。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のC
    u−W系合金を用いてなる放電加工用電極材料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のC
    u−W系合金を用いてなる接点材料。
JP12871794A 1994-06-10 1994-06-10 Cu−W系合金 Pending JPH07331361A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109837442A (zh) * 2019-03-28 2019-06-04 北京工业大学 金属元素Ti/Cr与硬质相WC原位共掺杂的纳米晶钨铜基复合材料的制备方法
CN111996430A (zh) * 2020-07-28 2020-11-27 深圳市飞亚达精密科技有限公司 一种不受磁场影响的钨铜合金及其制造方法和用途
CN115747557A (zh) * 2022-10-31 2023-03-07 西安理工大学 HfB2/Cu-(Hf)铜基复合材料及其制备方法

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