JPH07331326A - 無酸化焼入方法及び無酸化焼入装置 - Google Patents

無酸化焼入方法及び無酸化焼入装置

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JPH07331326A
JPH07331326A JP6153002A JP15300294A JPH07331326A JP H07331326 A JPH07331326 A JP H07331326A JP 6153002 A JP6153002 A JP 6153002A JP 15300294 A JP15300294 A JP 15300294A JP H07331326 A JPH07331326 A JP H07331326A
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JP
Japan
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work
quenching
quenching oil
heating
gas
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Application number
JP6153002A
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English (en)
Inventor
Eizo Nagao
英三 長尾
Hideki Hashiguchi
英樹 橋口
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸素を含まないガスをそれほど多量に消費す
る必要がない無酸化焼入方法及び無酸化焼入装置を提供
することを目的としている。 【構成】 ギア等の略円板状又は略リング状のワークW
1 に対して無酸化焼入を行う無酸化焼入装置であって、
焼入油Lが貯溜された貯溜タンク100と、ワークW1
を支持するワーク支持部200と、ワーク支持部200
をワークW1 を加熱するワーク加熱位置P1 とワークW
1 を交換するワーク交換位置P2 との間で移動させるワ
ーク移動部300と、ワーク支持部200で支持された
ワークW1をワーク加熱位置P1 で加熱する加熱コイル
400とを備えており、ワーク加熱位置P1 は焼入油L
中になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無酸化焼入方法及び無
酸化焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無酸化焼入は、酸素を含まないガ
ス、例えばアルゴンガスや窒素ガス雰囲気中においてワ
ークを加熱コイルで加熱し、所定の加熱が完了した時点
でワークを焼入油に浸漬する方法で行われている。
【0003】かかる無酸化焼入を行う無酸化焼入装置
は、アルゴンガス等の酸素を含まないガスが充満された
チャンバと、このチャンバ内に設けられた加熱コイル
と、チャンバ内でワークを支持するワーク支持部と、加
熱の完了したワークに対してワークが浸漬される焼入油
が貯溜された貯溜タンクとを有している。なお、ワーク
を焼入油に浸漬するのものは、ワーク支持部、すなわち
ワークを焼入油に対して出し入れするためのワーク移動
部を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の無酸化焼入には以下のような問題点がある。す
なわち、チャンバ内に充填するアルゴンガスや窒素ガス
等が必要となるため、このアルゴンガスや窒素ガス等を
チャンバ内に充填する機構が必要となる。また、ワーク
の交換等の作業のためにチャンバを開閉するために、ア
ルゴンガスや窒素ガス等は常に多量に消費され、再度チ
ャンバ内に充填するのに時間がかかる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、酸素を含まないガスをまったく消費しないかそれほ
ど多量に消費する必要がない無酸化焼入方法及び無酸化
焼入装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無酸化焼入
方法は、焼入油に浸漬した状態のワークを加熱コイルで
加熱し、加熱が完了したならば、ワークを焼入油に浸漬
した状態で冷却するようになっている。
【0007】本発明に係る無酸化焼入装置は、焼入油が
貯溜された貯溜タンクと、ワークを支持するワーク支持
部と、このワーク支持部をワークを加熱するワーク加熱
位置とワークを交換するワーク交換位置との間で移動さ
せるワーク移動部と、前記ワーク支持部で支持されたワ
ークをワーク加熱位置で加熱する加熱コイルとを備えて
おり、前記ワーク加熱位置は焼入油中になっている。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係る無酸化焼入装置の第1の
実施例を示す概略的構成図、図2は本発明に係る無酸化
焼入装置の第2の実施例を示す概略的構成図、図3は第
2の実施例に係る無酸化焼入装置のワーク支持部を示す
概略的構成図である。
【0009】第1の実施例に係る無酸化焼入装置は、図
1に示すように、ギア等の略円板状又は略リング状のワ
ークW1 に対して無酸化焼入を行う無酸化焼入装置であ
って、焼入油Lが貯溜された貯溜タンク100と、ワー
クW1 を支持するワーク支持部200と、このワーク支
持部200をワークW1 を加熱するワーク加熱位置P1
とワークW1 を交換するワーク交換位置P2 との間で移
動させるワーク移動部300と、前記ワーク支持部20
0で支持されたワークW1 をワーク加熱位置P1 で加熱
する加熱コイル400とを備えており、前記ワーク加熱
位置P1 は焼入油L中になっている。
【0010】焼入油Lには、水分を含まないものが使用
される。
【0011】焼入油Lを貯溜する貯溜タンク100は、
上方が開放されており、下方には機械室110が設けら
れている。かかる貯溜タンク100の上方側面には焼入
油温度調整部600の流入管610が、底面には還流管
620がそれぞれ開口している。焼入油温度調整部60
0は、焼入油Lを適当な温度、例えば60〜80℃に維
持するものであり、熱交換器630とヒーター640と
ポンプ650とを有している。対流により温度の上昇し
た焼入油Lは、流入管610から熱交換器630等に流
れ込み、底面に開口した配管から貯溜タンク100に還
流する。なお、還流管620は、焼入油Lを貯溜タンク
100に万遍なく還流させるために貯溜タンク100の
底面に複数箇所開口している。
【0012】かかる貯溜タンク100の下方にはワーク
移動部300等が収容された機械室110が設けられて
いる。
【0013】ワーク支持部200は、ワークW1 が載置
される回転テーブル210と、この回転テーブル210
を回転駆動させる回転駆動部220とを有している。回
転駆動部220は、回転テーブル210の下面中央に設
けられた回転軸221と、この回転軸221に設けられ
たギア222と、このギア222に噛合する駆動ギア2
24を有する駆動モータ223と、前記回転軸221を
受ける軸受225が設けられた軸受板226とを有して
いる。
【0014】前記当該回転軸221は貯溜タンク100
の底面の貫通孔を介して貯溜タンク100の下方に設け
られた前記機械室110に延長されている。従って、前
記ギア222及び駆動モータ223は機械室110の内
部に設けられていることになる。また、前記駆動モータ
223は軸受板226に搭載されている。さらに、前記
回転軸221は、前記貫通孔に対して摺動可能になって
いる。
【0015】一方、このワーク支持部200を焼入油L
に対して出し入れするワーク移動部300は、機械室1
10内に設けられており、前記軸受板226を下方から
押し上げるようになっている。かかるワーク移動部30
0は、軸受板226の下面中央部に取り付けられたシリ
ンダ310と、このシリンダ310の周囲に設けられた
ガイド320とを有している。従って、シリンダ310
が作動すると、ガイド320に案内されてワーク支持部
200、すなわち回転テーブル210が焼入油Lに対し
て出入りするようになる。
【0016】加熱コイル400は、ワークW1 の外周を
取り囲むようなリング状に形成されており、貯溜タンク
100の外部に設けられた高周波電源410に接続され
ている。かかる加熱コイル400は、ワーク加熱位置P
1 である焼入油L中に設けられている。詳しくは、ワー
ク加熱位置P1 にある回転テーブル210に載置されを
ワークW1 の外周に対して所定の間隔を有して同心円上
の位置に設けられている。
【0017】貯溜タンク100の上方側面内側、ワーク
1 を載置した回転テーブル210が焼入油Lに浸漬さ
れたとしても焼入油Lに浸からない位置には、火災セン
サ500と、ガス噴射部510とが設けられている。
【0018】火災センサ500は、焼入油Lの燃焼を検
出するものである。例えば、温度センサやフレームセン
サ等が用いられる。すなわち、温度センサである場合に
は、焼入油Lの燃焼により周囲の温度が所定温度になっ
たことを検出するのであり、フレームセンサの場合に
は、焼入油Lの燃焼による火炎を検出するのである。
【0019】ガス噴射部510は、酸素を含まないガ
ス、例えばアルゴンガスを焼入油Lの表面に対して噴射
するものである。このガス噴射部510からのガスは、
焼入油Lが燃焼した場合のみならず、通常の場合、すな
わち無酸化焼入を行っている最中にも噴射されている。
このガスを噴射することによって、焼入油Lと空気との
接触を遮断し、空気による焼入油Lの劣化変質を防ぐの
である。なお、焼入油Lの燃焼が検出された場合には、
通常の噴射量より多くのガスを噴射するようにしてい
る。
【0020】次に、上述した無酸化焼入装置による無酸
化焼入について説明する。まず、ワーク交換位置P2
あるワーク支持部200の回転テーブル210(図1で
は破線で示されている)に、ワークW1 を載置する。こ
の際、ガス噴射部510からは所定量のガスが焼入油L
の表面に向かって噴射されている。
【0021】ワークW1 が載置された回転テーブル21
0がワーク移動部300によってワーク加熱位置P1
で移動させられる。すなわち、ワークW1 は焼入油Lに
浸漬されることになる。
【0022】ワークW1 がワーク加熱位置P1 に達した
ならば、高周波電源410から高周波電流が加熱コイル
400に供給される。この際、回転テーブル210は、
駆動モータ223によって回転駆動されているので、ワ
ークW1 の外周は均一に加熱される。
【0023】所定時間にわたるワークW1 の加熱が完了
したならば、加熱コイル400に対する高周波電流の供
給を停止する。これによってワークW1 は、焼入油Lに
より冷却されることになり、無酸化焼入が行われる。な
お、この場合にも回転テーブル210を回転駆動してお
く。
【0024】所定時間の冷却が完了したならば、ワーク
移動部300によってワークW1 をワーク交換位置P2
に移動させ、新たなワークW1 と交換し、この新たなワ
ークW1 に対しても上述したのと同様の無酸化焼入を行
う。
【0025】無酸化焼入中に焼入油Lの温度が変化した
ならば、焼入油温度調整部600によって適宜な温度に
調整する。
【0026】また、無酸化焼入中に何らかの原因で、焼
入油Lが燃焼したならば、火災センサ500がその旨を
検出し、ガス噴射部510から酸素を含まないガスがよ
り多量に焼入油Lの表面に噴出される。これによって、
火災が消火される。
【0027】次に、第2の実施例に係る無酸化焼入装置
について図2及び図3を参照しつつ説明する。なお、第
1の実施例に係る無酸化焼入装置と略同一の部品等には
同一の符号を付して説明を行う。
【0028】この第2の実施例に係る無酸化焼入装置
は、図2に示すように、シャフトや精密ボールネジ等の
棒状のワークW2 に対して無酸化焼入を行う無酸化焼入
装置であって、焼入油Lが貯溜された貯溜タンク100
と、ワークW2 を支持するワーク支持部700と、この
ワーク支持部700をワークW2 を加熱するワーク加熱
位置P1 とワークW2 を交換するワーク交換位置 (図示
省略、ただし、焼入油Lから出た位置)との間で移動さ
せるワーク移動部300と、前記ワーク支持部700で
支持されたワークW2 をワーク加熱位置P1 で加熱する
加熱コイル800とを備えており、前記ワーク加熱位置
1 は焼入油L中となっている。
【0029】この第2の実施例に係る無酸化焼入装置
が、第1の実施例に係る無酸化焼入装置と大幅に異なる
点は、ワーク支持部700と、加熱コイル800とであ
る。すなわち、加熱すべきワークW2 が棒状であるため
に、略円形状のワークW1 であった第1の実施例に係る
無酸化焼入装置とは異なるのである。
【0030】かかるワーク支持部700は、棒状のワー
クW2 の一端を支持するセンター710と、ワークW2
の中心軸がこのセンター710の中心軸と一致するチャ
ック720と、このチャック720を回転駆動する駆動
モータ730と、前記センター710及びチャック72
0が搭載された上下動テーブル740とを有している。
なお、駆動モータ730は、焼入油Lの外部に設けられ
ており、その駆動力はベルト750を介してチャック7
20に伝達される。
【0031】一方、加熱コイル800は、棒状のワーク
2 に適当な半開放鞍型の高周波加熱コイルであって、
上側が開放された状態で前記上下動テーブル740に取
り付けられている。従って、この加熱コイル800は上
下動テーブル740の上下動に伴って上下動するので、
高周波電源810も上下動テーブル740の上下動に連
動して動くようになっている。
【0032】また、この第2の実施例に係る無酸化焼入
装置は、第1の実施例に係る無酸化焼入装置にはないも
のを有している。すなわち、焼入油Lに浸漬された略サ
ークル状のガス噴射部900である。このガス噴射部9
00は、酸素を含まないガス、例えばアルゴンガスを噴
射するものであり、電磁弁910を介してガスボンベ9
20と接続されている。
【0033】このガス噴射部900から噴射されたガス
は、気泡となって焼入油Lの表面に供給され、焼入油L
の表面をカバーするようになる。このため、焼入油Lは
空気と直接接触することがないので、空気による焼入油
Lの劣化変質を防ぐのである。また、焼入油Lの燃焼を
防止する役目をも果たす。
【0034】なお、この第2の実施例に係る無酸化焼入
装置の他の部分、例えば焼入油温度調整部600や、火
災センサ500等は第1の実施例に係る無酸化焼入装置
と同一である。
【0035】このように構成された第2の実施例に係る
無酸化焼入装置による無酸化焼入について説明する。ま
ず、ワーク交換位置P2 にあるワーク支持部700のセ
ンター710とチャック720とで棒状のワークW2
支持する。この際、ガス噴射部510、900からは所
定量のガスが焼入油Lの表面に向かって噴射されてい
る。
【0036】ワークW2 を支持したワーク支持部700
がワーク移動部300によってワーク加熱位置P1 まで
移動させられる。すなわち、ワークW2 は焼入油Lに浸
漬されることになる。
【0037】ワークW2 がワーク加熱位置P1 に達した
ならば、高周波電源810から高周波電流が加熱コイル
800に供給される。この際、ワークW2 は駆動モータ
730によって回転駆動されているので、ワークW2
外周は均一に加熱される。
【0038】所定時間にわたるワークW2 の加熱が完了
したならば、加熱コイル800に対する高周波電流の供
給を停止する。これによってワークW2 は、焼入油Lに
より冷却されることになり、無酸化焼入が行われる。な
お、この場合にもワークW2は回転駆動しておく。
【0039】所定時間の冷却が完了したならば、ワーク
移動部300によってワークW2 をワーク交換位置P2
に移動させ、新たなワークW2 と交換し、この新たなワ
ークW2 に対しても上述したのと同様の無酸化焼入を行
う。
【0040】無酸化焼入中に焼入油Lの温度が変化した
ならば、焼入油温度調整部600によって適宜な温度に
調整する。
【0041】また、無酸化焼入中に何らかの原因で、焼
入油Lが燃焼したならば、火災センサ500がその旨を
検出し、ガス噴射部510、900から酸素を含まない
ガスがより多量に焼入油Lの表面に噴出される。これに
よって、火災が消火される。
【0042】なお、上述した第2の実施例では、高周波
電源810は、上下動テーブル740に連動して上下動
するとしたが、高周波電源810は固定しておき、高周
波電源810と加熱コイル800とをフレキシブルケー
ブルで接続するようにしてもよい。
【0043】また、第2の実施例にかかる無酸化焼入装
置にのみ、焼入油Lに浸漬されたガス噴射部900を設
けたが、第1の実施例に係る無酸化焼入装置に同様のガ
ス噴射部を設けてもよいことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る無酸化焼入方法は、焼入油
に浸漬した状態のワークを加熱コイルで加熱し、加熱が
完了したならば、ワークを焼入油に浸漬した状態で冷却
するようになっている。このため、原則的に酸素を含ま
ないガス、例えばアルゴンガスや窒素ガス等を使用しな
い無酸化焼入方法とすることができる。そして、無酸化
焼入の持っている有利な点、すなわちワークにスケール
が付着しないので、歪が殆ど発生しないことと、スケー
ルの除去等の後工程が不要になる、という点は従来のま
まである。
【0045】また、本発明に係る無酸化焼入装置は、焼
入油が貯溜された貯溜タンクと、ワークを支持するワー
ク支持部と、このワーク支持部をワークを加熱するワー
ク加熱位置とワークを交換するワーク交換位置との間で
移動させるワーク移動部と、前記ワーク支持部で支持さ
れたワークをワーク加熱位置で加熱する加熱コイルとを
備えており、前記ワーク加熱位置は焼入油中になってい
る。従って、酸素を含まないガスを原則として消費する
必要がなく、かつ無酸化焼入の有利な点はそのまま維持
している。
【0046】また、貯溜された焼入油の表面に対して酸
素を含まないガスを噴射するガス噴射部を無酸化焼入装
置に貯溜タンクに設けておけば、焼入油の劣化変質と火
災とを防止することができる。しかも、このガス噴射部
から噴射されるガスは、従来のようなチャンバに充填さ
れるガスよりは格段に少ない量で済む。
【0047】さらに、貯溜タンクに貯溜された焼入油の
燃焼を検知する火災センサと、この火災センサが焼入油
の燃焼を検出したならば、焼入油の表面に対して酸素を
含まないガスを噴射するガス噴射部とを無酸化焼入装置
に貯溜タンクに設けておけば、焼入油の劣化変質を防止
することができるとともに、万が一の焼入油の燃焼によ
る火災をより積極的に防止することができる。
【0048】また、貯溜タンク内に焼入油に浸漬された
ガス噴射部を設けておき、当該ガス噴射部からは酸素を
含まないガスを噴射し、当該ガスで焼入油の表面をカバ
ーするようにしておけば、格段に少ないガス量で焼入油
の劣化変質の防止と、火災の防止とを効果的に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無酸化焼入装置の第1の実施例を
示す概略的構成図である。
【図2】本発明に係る無酸化焼入装置の第2の実施例を
示す概略的構成図である。
【図3】第2の実施例に係る無酸化焼入装置のワーク支
持部を示す概略的構成図である。
【符号の説明】
100 貯溜タンク 200 ワーク支持部 300 ワーク移動部 400 加熱コイル W1 ワーク L 焼入油 P1 ワーク加熱位置 P2 ワーク交換位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼入油に浸漬した状態のワークを加熱コ
    イルで加熱し、加熱が完了したならば、ワークを焼入油
    に浸漬した状態で冷却することを特徴とする無酸化焼入
    方法。
  2. 【請求項2】 焼入油が貯溜された貯溜タンクと、ワー
    クを支持するワーク支持部と、このワーク支持部をワー
    クを加熱するワーク加熱位置とワークを交換するワーク
    交換位置との間で移動させるワーク移動部と、前記ワー
    ク支持部で支持されたワークをワーク加熱位置で加熱す
    る加熱コイルとを具備しており、前記ワーク加熱位置は
    焼入油中であることを特徴とする無酸化焼入装置。
  3. 【請求項3】 貯溜タンクに貯溜された焼入油の表面に
    対して酸素を含まないガスを噴射するガス噴射部を具備
    したことを特徴とする請求項2記載の無酸化焼入装置。
  4. 【請求項4】 貯溜タンクに貯溜された焼入油の燃焼を
    検知する火災センサと、この火災センサが焼入油の燃焼
    を検出したならば、焼入油の表面に対して酸素を含まな
    いガスを噴射するガス噴射部とを具備したことを特徴と
    する請求項2又は3記載の無酸化焼入装置。
  5. 【請求項5】 貯溜タンク内に焼入油に浸漬されたガス
    噴射部を有しており、当該ガス噴射部からは酸素を含ま
    ないガスを噴射し、当該ガスで焼入油の表面をカバーす
    ることを特徴とする請求項2、3又は4記載の無酸化焼
    入装置。
JP6153002A 1994-06-10 1994-06-10 無酸化焼入方法及び無酸化焼入装置 Pending JPH07331326A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233288A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Ntn Corp 転動溝付き機械部品およびその製造方法
EP2345747A1 (en) * 2010-01-15 2011-07-20 Linde Aktiengesellschaft Method and device to reduce risk of and to suppress fumes in oil quenching.
KR101492955B1 (ko) * 2014-09-12 2015-02-13 주식회사 삼원에프엠티 직접 퀀칭시스템용 방재장치
CN109082508A (zh) * 2018-10-24 2018-12-25 盐城番智能科技有限公司 一种淬火自动化设备
WO2019030997A1 (ja) * 2017-08-09 2019-02-14 中外炉工業株式会社 焼入れ装置

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