JP3136355B2 - 高周波焼入装置 - Google Patents

高周波焼入装置

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JP3136355B2 JP09123352A JP12335297A JP3136355B2 JP 3136355 B2 JP3136355 B2 JP 3136355B2 JP 09123352 A JP09123352 A JP 09123352A JP 12335297 A JP12335297 A JP 12335297A JP 3136355 B2 JP3136355 B2 JP 3136355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを焼入油の
液面よりも上で高周波加熱コイルによって高周波加熱
し、このワークを支持するワーク支持部ごと、貯溜タン
クに貯溜された焼入油に浸漬することによって焼入れを
行う高周波焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波焼入装置においては、無酸
化焼入するため及び焼入油が発火した時のために、不活
性ガスが吹き出す吹出機構が備えられている。その吹出
機構は、不活性ガスを貯溜しておく不活性ガス用タンク
と、この不活性ガス用タンクから所定の位置まで引き延
ばされた不活性ガスを移送するための移送パイプと、こ
の移送パイプの先端に設けられている吹出口と、前記移
送パイプの途中に設けられている電磁弁とからなる。前
記吹出口としては、リング状パイプに多数の穴を設けた
もの等がある。このリング状パイプに形成された前記吹
出口は、高周波焼入装置の焼入油用タンクの周囲に設け
られている。尚、吹出機構の前記電磁弁は、高周波焼入
装置の総合制御を行っている制御部によって、制御され
ている。ただし、その制御部による制御は、高周波焼入
装置が作動開始時に(つまりその日の焼入作業を始める
時に)前記電磁弁を開き、高周波焼入装置が作動終了時
に(つまりその日の焼入作業を終了する時に)前記電磁
弁を閉じている。
【0003】また、ワークは、前記焼入油用タンクに貯
溜された焼入油の液面よりも上で高周波加熱コイルによ
って高周波加熱される。この加熱後、このワークを支持
するワーク支持部ごと、前記焼入油に浸漬することによ
ってワークは、焼入れされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高周波焼入装置においては、前記吹出機構を常時働かす
ことによって、無酸化焼入を行い、また、万が一にも焼
入油が発火しないようにしていた。更に、不活性ガスは
焼入油用タンクの周囲から焼入油用タンク全体に対して
吹き出していた。そのため、吹出機構から吹き出させて
いた不活性ガスの使用量は、多量となり、コストアップ
となっていた。
【0005】本発明の主たる目的は、不活性ガスの使用
量を削減しつつ無酸化焼入でき、また万が一の焼入油の
発火による火災を効率よく消火できる高周波焼入装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の高周波焼入装置は、ワークを焼入油の液面
よりも上で高周波加熱コイルによって高周波加熱し、こ
のワークを支持するワーク支持部ごと、貯溜タンクに貯
溜された前記焼入油に浸漬することによって焼入れを行
う高周波焼入装置において、不活性ガスの吹出機構を
備し、この吹出機構の吹出口から吹き出された不活性ガ
スが、前記高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイル
に対向するワーク加熱位置におけるワークを支持したワ
ーク支持部とを前記液面上で略取り囲むように、前記吹
出口は、前記ワークの上面側へ水平方向に不活性ガスが
吹き出される内側吹出孔と、前記ワーク支持部の周囲側
へ垂直方向に不活性ガスが吹き出される下側吹出孔とを
備えた。
【0007】この手段によって、不活性ガスの吹出機構
の吹出口から吹き出される不活性ガスは、ワークの無酸
化焼入時に無酸素状態とすべきエリアを取り囲むことに
なる。前記エリアは、もちろん従来、不活性ガスが吹き
出されていたエリアよりも狭いので、不活性ガスの消費
量が少ない。
【0008】また、本発明の高周波焼入装置は、前記ワ
ーク支持部の動作に連動して、前記吹出機構が間欠的に
稼働するとするとより好ましい。
【0009】この手段によって、不活性ガスを吹き出さ
せる必要のあるタイミングのみ、不活性ガスは消費され
る。
【0010】また、本発明の高周波焼入装置は、前記貯
溜タンクに貯溜された焼入油が燃焼していることを検知
する火災検知手段によって火災を検知し、この火災検知
手段の検知結果が火災であると判断した場合に前記吹出
機構を所定時間だけ強制稼働させるとするとより好まし
い。
【0011】この手段によって、万が一、貯溜タンクに
貯溜された焼入油が発火しても、焼入油が燃焼している
ことを検知する火災検知手段によって火災を検知し、こ
の火災検知手段の検知結果が火災であると判断した場合
に前記吹出機構を所定時間だけ強制稼働させるので、消
火ができる。また、前記吹出機構から吹き出される不活
性ガスの消費量は少ない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る高周波焼入装置の実
施の形態を図1を参照しつつ説明する。図1は本発明に
係る高周波焼入装置の実施の形態を示す概略的構成図で
ある。
【0013】本発明に係る高周波焼入装置10は、ギア
等の略円板状または略リング状のワークW(W=W1、
W2、W3、・・・・と1個ずつワークWは高周波焼入
装置に投入される)に対して無酸化焼入を行うことがで
きる無酸化高周波焼入装置である。高周波焼入装置10
は、高周波焼入装置10の制御部900と、焼入油Lが
貯溜されている貯溜タンク100と、ワークWを支持す
るワーク支持部200と、このワーク支持部200に支
持されたワークWを加熱および焼入後のワークWを交換
するワーク加熱・交換位置P1とワークWを焼入する焼
入位置P2との間で移動させるワーク移動部300と、
前記ワーク支持部200に支持されたワークWをワーク
加熱・交換位置P1で加熱する加熱コイル400と、ワ
ーク加熱・交換位置P1の周囲にその吹出口が配置され
ている不活性ガスの吹出機構500と、火災検知手段と
しての火災センサ550とを有している。尚、ワーク加
熱・交換位置P1は、焼入油Lの液面よりも上である。
【0014】焼入油Lが貯溜されている貯溜タンク10
0は、上方が開放されており、下方にはワーク移動部3
00等が収容された機械室110が設けられている。
【0015】ワーク支持部200は、ワークWが載置さ
れる回転テーブル210と、この回転テーブル210を
回転駆動させる回転駆動部220とを有している。回転
駆動部220は、回転テーブル210の下面中央に設け
られた回転軸221と、この回転軸221に設けられて
いるギア222と、このギア222に噛合する駆動ギア
224を有する駆動モータ223と、前記回転軸221
を受ける軸受225が設けられた軸受板226とを有し
ている。
【0016】前記回転軸221は、貯溜タンク100の
底面の透孔を介して貯溜タンク100の下方に設けられ
た前記機械室110に延長されている。したがって、前
記ギア222および駆動モータ223は機械室110の
内部に設けられていることになる。また、前記駆動モー
タ223は、軸受板226に搭載されている。さらに、
前記回転軸221は、前記透孔に対して摺動可能になっ
ている。
【0017】一方、このワーク支持部200を焼入油L
に対して出し入れするワーク移動部300は、機械室1
10内に設けられており、前記軸受板226を下方から
押し上げるようになっている。かかるワーク移動部30
0は、軸受板226の下面中央部に取り付けられたモー
タ付シリンダ310と、このモータ付シリンダ310の
周囲に設けられたガイド320とを有している。したが
って、モータ付シリンダ310が動作すると、ガイド3
20に案内されてワーク支持部200、すなわち回転テ
ーブル210が焼入油Lに対して出入りするようにな
る。
【0018】加熱コイル400は、ワークWの外周を取
り囲むようなリング状に形成されており、貯溜タンク1
00の外部に設けられた高周波電源410に接続されて
いる。かかる加熱コイル400は、ワーク加熱・交換位
置P1である、焼入油Lの液面よりも上部に設けられて
いる。詳しくは、ワーク加熱・交換位置P1にある、回
転テーブル210に載置されているワークWの外周に対
して所定の間隔を有して同心円状の位置に設けられてい
る。
【0019】不活性ガスの吹出機構500は、吹出口5
10と、ガスボンベ520と、吹出口510とガスボン
ベ520との間を繋ぐガスパイプ部530と、ガスパイ
プ部530の途中に設けられている電磁弁540とを有
している。吹出口510は、リング状に形成されてお
り、前記加熱コイル400の上部に配置されている。吹
出口510には、所定の間隔ごとに下側吹出孔511と
内側吹出孔512とが設けられている。吹出口510の
下側吹出孔511と内側吹出孔512とは、図1に示さ
れるように、加熱コイル400と、この加熱コイル40
0に対向するワーク加熱・交換位置P1におけるワーク
Wを支持したワーク支持部200とを、両孔511、5
12から吹き出した不活性ガスが焼入油Lの液面上で略
取り囲むように設けられる。下側吹出孔511は、ワー
ク加熱・交換位置P1におけるワーク支持部200の周
囲側へ垂直方向に不活性ガスを吹き出すように設けられ
る。内側吹出孔512は、ワーク加熱・交換位置P1に
おけるワークWの上面側へ水平方向に不活性ガスを吹き
出すように設けられる。ガスボンベ520は、貯溜タン
ク100の外部に設けられている。
【0020】また、焼入油Lの火災検知手段として、火
災センサ550がワーク支持部200の上部に設けられ
ている。
【0021】以上の構成の中で、駆動モータ223と、
モータ付シリンダ310と、高周波電源410と、電磁
弁540と、火災センサ550と、図示しないワークの
交換装置部とは、高周波焼入装置10の制御部900と
接続されている。
【0022】以上の構成において、まず、高周波焼入装
置10の動作を説明する。1個目のワークW1は、図示
しないワークの交換装置部によってワーク加熱・交換位
置P1において、回転テーブル210に載置される。
【0023】制御部900は、不活性ガスを吹出口51
0から吹き出させるために、電磁弁540に対して開く
ように指示する。電磁弁540が開くことによってガス
ボンベ520に貯溜されている不活性ガスがガスパイプ
部530を経由して吹出口510の下側吹出孔511と
内側吹出孔512とから吹き出す。したがって、吹き出
した不活性ガスは、回転テーブル210に載置されたワ
ークW1を取り囲む。よって、ワークW1の周囲が無酸
状態となっている。
【0024】次に制御部900は、回転テーブル210
を回転開始させるために駆動モータ223に対して回転
動作開始指示を与える。つまり駆動ギア224を有する
駆動モータ223が回転開始するので、駆動ギア224
と噛合するギア222も回転する。よって、ギア222
が設けられている回転軸221が回転するので、回転軸
221の上部に設けられている回転テーブル210を回
転させる。
【0025】次に制御部900は、ワークW1を高周波
加熱するために、高周波電源410に加熱開始指示を与
える。つまり高周波電源410が動作開始し、高周波電
源410に接続されている加熱コイル400に電流が流
される。したがって、ワークW1は無酸化状態で高周波
加熱を開始させられる。また、ワークW1が載置された
回転テーブル210が回転しているので、ワークW1
は、ムラなく加熱される。
【0026】所定の時間だけ、高周波加熱をワークW1
に施した後に、制御部900は、ワークW1を焼入する
ために、駆動モータ223を停止させ、モータ付シリン
ダ310を動作開始させるとともに、高周波電源410
の動作を終了させる。つまり、モータ付シリンダ310
が回転を開始し、モータ付シリンダ310の上部に位置
するワーク支持部200を、下方に下げてその回転を停
止する。そのワーク支持部200を下げる位置は、ワー
ク支持部200の最上部に位置する回転テーブル210
に載置されたワークW1が焼入油Lに完全に浸かる位置
(図1においてP2の位置)である。したがって、ワー
クW1は、ワークW1が載置された回転テーブル210
ごと、焼入油Lに浸漬される。よって、ワークW1はム
ラなく焼入が開始される。
【0027】尚、モータ付シリンダ310が回転を開始
した後に、ワーク支持部200の最上部に位置する回転
テーブル210に載置されたワークW1が焼入油Lに入
るタイミングに相当する時間経過時に、制御部900
は、電磁弁540を閉じる。したがって、不活性ガスの
吹出は止まり、不活性ガスのムダな消費はされない。
【0028】そして所定の時間だけ、ワークW1は焼入
油Lに浸漬され続け、ワークW1に所定の焼入が行われ
る。前記所定の時間経過後、制御部900は、ワークW
1を焼入油Lから取り出すために、モータ付シリンダ3
10を反対回転動作開始させる。したがって、回転テー
ブル210に載置されたワークW1は、上昇し、前記ワ
ーク加熱・交換位置P1に戻る。
【0029】回転の止まった回転テーブル210に載置
されているワークW1は、所定の焼入が施されている。
そして、図示しないワークの交換装置部によって、ワー
クW1は、図外の完成ワーク収納エリアに搬送される。
その後、ワークW1が先程まで載置された回転テーブル
210に対して、図示しないワークの交換装置部によっ
て、次のワークW2が載置される。そして、上述の動作
が繰り返される。更に、その日の所定の作業が終了する
まで次々とワークW(W3、W4、W5・・・・)が投
入されることによって上述の動作は、繰り返し行われ
る。
【0030】次に、焼入油Lが万が一、発火した場合の
高周波焼入装置10の動作を説明する。
【0031】上述の高周波焼入装置10の動作の中で、
ワークW1が載置された回転テーブル210が焼入油L
に浸漬させられた段階から、次のワークW2が載置され
る段階までの期間は、不活性ガスが吹出口510から吹
き出されていない。したがって、この期間(およびこの
期間に相当する期間、つまり、ワークWnが載置された
回転テーブル210が焼入油Lに浸漬させられた段階か
ら、次のワークWn+1 が載置される段階までの期間)
において、焼入油Lが発火する可能性がある。
【0032】したがって、前記期間を重点的に、火災セ
ンサ550を使って、焼入油Lが発火していないかを監
視する。火災センサ550が焼入油Lの発火を検出する
と、制御部900は、電磁弁540を所定時間だけ開く
ように指示を出す。前記所定時間経過しても鎮火してい
ない時、つまり、火災センサ550が焼入油Lがまだ燃
えていることを検出すると制御部900は、引き続き電
磁弁540を所定時間だけ開くように指示を出す。
【0033】尚、この鎮火動作開始後は、制御部900
から駆動モータ223と、モータ付シリンダ310と、
高周波電源410と、図示しないワークの交換装置部と
へ停止指示が出されている。また、制御部900は、図
示しない警報装置によって、作業員に対して焼入油Lが
発火したことを知らせる。知らせを受けた作業員は、回
転テーブル210に載置されているワークWを不良品と
して取り除く。
【0034】この作業後、作業員は、高周波焼入装置1
0の図示しないリセットスイッチを押して、焼入動作を
再始動させる。
【0035】尚、上述の構成において、火災センサ55
0は、温度センサやフレームセンサ(焼入油Lの発火に
よる火炎を検出する)等を用いる。
【0036】ところで、上述の構成は、ワーク支持部2
00が1個として説明したが、2個以上であってもよい
ことは言うまでもない。また、その際、2個以上あるワ
ーク支持部の中で、加熱コイルがその周囲に配置されて
いるワーク支持部のみに、前記不活性ガスの吹出機構5
00を上述と同様に設ければよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る高周波焼入装置は、ワークを焼入油の液面よりも
上で高周波加熱コイルによって高周波加熱し、このワー
クを支持するワーク支持部ごと、貯溜タンクに貯溜され
た前記焼入油に浸漬することによって焼入れを行う高周
波焼入装置において、不活性ガスの吹出機構を具備し、
この吹出機構の吹出口から吹き出された不活性ガスが、
前記高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルに対向
するワーク加熱位置におけるワークを支持したワーク支
持部とを前記液面上で略取り囲むように、前記吹出口
は、前記ワークの上面側へ水平方向に不活性ガスが吹き
出される内側吹出孔と、前記ワーク支持部の周囲側へ垂
直方向に不活性ガスが吹き出される下側吹出孔とを備え
た。
【0038】この手段によって、不活性ガスの吹出機構
の吹出口から吹き出される不活性ガスは、ワークの無酸
化焼入時に無酸素状態とすべきエリアを取り囲むことに
なる。前記エリアは、もちろん従来、不活性ガスが吹き
出されていたエリアよりも狭いので、不活性ガスの消費
量を削減できる。
【0039】また、本発明の請求項2に係る高周波焼入
装置は、前記ワーク支持部の動作に連動して、前記吹出
機構が間欠的に稼働するとした。
【0040】この手段によって、不活性ガスを吹き出さ
せる必要のあるタイミングのみ、不活性ガスは消費され
る。したがって、不活性ガスの消費量を更に削減でき
る。
【0041】また、本発明の請求項3に係る高周波焼入
装置は、前記貯溜タンクに貯溜された焼入油が燃焼して
いることを検知する火災検知手段によって火災を検知
し、この火災検知手段の検知結果が火災であると判断し
た場合に前記吹出機構を所定時間だけ強制稼働させると
した。
【0042】この手段によって、万が一、貯溜タンクに
貯溜された焼入油が発火しても、焼入油が燃焼している
ことを検知する火災検知手段によって火災を検知し、こ
の火災検知手段の検知結果が火災であると判断した場合
に前記吹出機構を所定時間だけ強制稼働させるので、消
火ができる。また、前記吹出機構から吹き出される不活
性ガスの消費量は少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波焼入装置の実施の形態を示
す概略的構成図である。
【符号の説明】
10 高周波焼入装置 100 貯溜タンク 200 ワーク支持部 400 加熱コイル 500 吹出機構 550 火災センサ(火災検知手段) L 焼入油 W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−354821(JP,A) 特開 昭48−6910(JP,A) 特開 平7−331326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/10 C21D 1/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを焼入油の液面よりも上で高周波
    加熱コイルによって高周波加熱し、このワークを支持す
    るワーク支持部ごと、貯溜タンクに貯溜された前記焼入
    油に浸漬することによって焼入れを行う高周波焼入装置
    において、不活性ガスの吹出機構を具備し、この吹出機
    構の吹出口から吹き出された不活性ガスが、前記高周波
    加熱コイルと、この高周波加熱コイルに対向するワーク
    加熱位置におけるワークを支持したワーク支持部とを前
    記液面上で略取り囲むように、前記吹出口は、前記ワー
    クの上面側へ水平方向に不活性ガスが吹き出される内側
    吹出孔と、前記ワーク支持部の周囲側へ垂直方向に不活
    性ガスが吹き出される下側吹出孔とを備えたことを特徴
    とする高周波焼入装置。
  2. 【請求項2】 前記ワーク支持部の動作に連動して、前
    記吹出機構が間欠的に稼働することを特徴とする請求項
    1記載の高周波焼入装置。
  3. 【請求項3】 前記貯溜タンクに貯溜された焼入油が燃
    焼していることを検知する火災検知手段によって火災を
    検知し、この火災検知手段の検知結果が火災であると判
    断した場合に前記吹出機構を所定時間だけ強制稼働させ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波焼
    入装置。
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