JPH07330871A - エポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤 - Google Patents
エポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤Info
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- JPH07330871A JPH07330871A JP12007894A JP12007894A JPH07330871A JP H07330871 A JPH07330871 A JP H07330871A JP 12007894 A JP12007894 A JP 12007894A JP 12007894 A JP12007894 A JP 12007894A JP H07330871 A JPH07330871 A JP H07330871A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤の硬化
時間、吸湿性、昇華性、分解性などを改善すると共に、
粒径の制御を容易とし、特に、安定性を高める。 【構成】 エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を硬化さ
せる化合物を無機系ホスト化合物で包接してなるエポキ
シ樹脂用硬化剤。エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を
硬化させる化合物の硬化速度を速める化合物を無機系ホ
スト化合物で包接してなるエポキシ樹脂用硬化促進剤。 【効果】 硬化剤化合物又は硬化促進剤化合物は無機系
ホスト化合物に安定に包接され、熱や光に対して分解し
難くなる。包接化合物の粒径は、用いた無機系ホスト化
合物の粒径とほぼ同程度となることから、無機系ホスト
化合物の粒径を適宜調製することにより、包接化合物の
粒径を容易に制御することができる。
時間、吸湿性、昇華性、分解性などを改善すると共に、
粒径の制御を容易とし、特に、安定性を高める。 【構成】 エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を硬化さ
せる化合物を無機系ホスト化合物で包接してなるエポキ
シ樹脂用硬化剤。エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を
硬化させる化合物の硬化速度を速める化合物を無機系ホ
スト化合物で包接してなるエポキシ樹脂用硬化促進剤。 【効果】 硬化剤化合物又は硬化促進剤化合物は無機系
ホスト化合物に安定に包接され、熱や光に対して分解し
難くなる。包接化合物の粒径は、用いた無機系ホスト化
合物の粒径とほぼ同程度となることから、無機系ホスト
化合物の粒径を適宜調製することにより、包接化合物の
粒径を容易に制御することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なエポキシ樹脂用硬
化剤及び硬化促進剤に係り、詳しくは、無機系ホスト化
合物で包接することにより、エポキシ樹脂に混合した場
合の可使時間を大幅に延長し、また、従来の硬化剤及び
硬化促進剤の吸湿性、昇華性、分解性などを改善したエ
ポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤であって、特に、粒
径の制御が容易で、安定性に優れ、エポキシ系接着剤に
好適に用いられるエポキシ樹脂用硬化剤及びエポキシ樹
脂用硬化促進剤に関するものである。
化剤及び硬化促進剤に係り、詳しくは、無機系ホスト化
合物で包接することにより、エポキシ樹脂に混合した場
合の可使時間を大幅に延長し、また、従来の硬化剤及び
硬化促進剤の吸湿性、昇華性、分解性などを改善したエ
ポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤であって、特に、粒
径の制御が容易で、安定性に優れ、エポキシ系接着剤に
好適に用いられるエポキシ樹脂用硬化剤及びエポキシ樹
脂用硬化促進剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エポキシ樹脂は金属などとの接着
性に優れ、かつその硬化物は電気絶縁性、耐薬品性、耐
熱性、機械的強度などに優れていることから、各種成形
品、電気絶縁材、接着剤、塗料、或いは積層板やFRP
用樹脂などの用途に、各種分野において幅広く用いられ
ている。
性に優れ、かつその硬化物は電気絶縁性、耐薬品性、耐
熱性、機械的強度などに優れていることから、各種成形
品、電気絶縁材、接着剤、塗料、或いは積層板やFRP
用樹脂などの用途に、各種分野において幅広く用いられ
ている。
【0003】エポキシ樹脂は、常温で液状又は熱可塑性
の状態のものを、硬化促進剤の存在下もしくは非存在下
に、エポキシ樹脂用硬化剤と反応させることにより、三
次元構造を有する硬化物となる。硬化した樹脂の性状は
用いた硬化剤によって大きく左右されることが知られて
おり、従来、種々の硬化剤が目的に応じて工業用途に用
いられている。
の状態のものを、硬化促進剤の存在下もしくは非存在下
に、エポキシ樹脂用硬化剤と反応させることにより、三
次元構造を有する硬化物となる。硬化した樹脂の性状は
用いた硬化剤によって大きく左右されることが知られて
おり、従来、種々の硬化剤が目的に応じて工業用途に用
いられている。
【0004】ところで、接着剤は使用方法によって1液
型と2液型とに大別することができ、前者の1液型は市
販の接着剤をそのまま被着体につけて、加熱、加圧、放
置するなどして接着させることのできる接着剤である。
一方、2液型は主剤と硬化剤、或いは、主剤と硬化剤及
び硬化促進剤とを、使用時に混合した後、この混合物を
被着体につけて、加熱、加圧、放置するなどして接着さ
せることのできる接着剤である。
型と2液型とに大別することができ、前者の1液型は市
販の接着剤をそのまま被着体につけて、加熱、加圧、放
置するなどして接着させることのできる接着剤である。
一方、2液型は主剤と硬化剤、或いは、主剤と硬化剤及
び硬化促進剤とを、使用時に混合した後、この混合物を
被着体につけて、加熱、加圧、放置するなどして接着さ
せることのできる接着剤である。
【0005】エポキシ系接着剤は通常2液型であり、こ
の2液型は作業面からみると手数がかかり非効率的であ
るものの、硬化物の接着強度、熱特性、電気特性などに
おいて優れている面も多いため、電気部品や自動車、航
空機分野等において広く利用されている。
の2液型は作業面からみると手数がかかり非効率的であ
るものの、硬化物の接着強度、熱特性、電気特性などに
おいて優れている面も多いため、電気部品や自動車、航
空機分野等において広く利用されている。
【0006】しかしながら、従来の2液型接着剤におい
ては、可使時間、即ち塗付するために調製した接着剤が
使用できる状態を維持する時間が短く、作業効率が悪い
という欠点がある。例えば可使時間が2時間の接着剤に
ついては、1日8時間の作業時間中に4回も主剤と硬化
剤とを混合する作業が必要である。
ては、可使時間、即ち塗付するために調製した接着剤が
使用できる状態を維持する時間が短く、作業効率が悪い
という欠点がある。例えば可使時間が2時間の接着剤に
ついては、1日8時間の作業時間中に4回も主剤と硬化
剤とを混合する作業が必要である。
【0007】一方、エポキシ樹脂は半導体チップや各種
電灯用ソケット等の電気絶縁材、粉体塗料用主剤等とし
ても使用されているが、このような適用分野では、吸湿
性のある硬化剤を使用することは適当ではない。
電灯用ソケット等の電気絶縁材、粉体塗料用主剤等とし
ても使用されているが、このような適用分野では、吸湿
性のある硬化剤を使用することは適当ではない。
【0008】そこで、これらの問題点を解決するための
手段として、硬化剤をサイクロデキストリン(特公昭6
3−26766号)や有機系の多分子系ホスト化合物
(特開平5−194711号)を用いた包接化合物とす
ることが提案されている。
手段として、硬化剤をサイクロデキストリン(特公昭6
3−26766号)や有機系の多分子系ホスト化合物
(特開平5−194711号)を用いた包接化合物とす
ることが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの有機
系ホスト化合物を用いた包接化合物は、合成時に粒径を
任意に制御することが困難であるため、合成後粉砕処理
等が必要とされる場合がある。また、安定性に若干問題
があり、太陽光や熱などにより分解するおそれがあるた
め、保管に注意を要するなどの欠点があった。
系ホスト化合物を用いた包接化合物は、合成時に粒径を
任意に制御することが困難であるため、合成後粉砕処理
等が必要とされる場合がある。また、安定性に若干問題
があり、太陽光や熱などにより分解するおそれがあるた
め、保管に注意を要するなどの欠点があった。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決し、エ
ポキシ樹脂に混合した場合、可使時間が大幅に延長さ
れ、また、硬化剤及び硬化促進剤の吸湿性や、昇華性、
分解性を改善でき、作業効率を向上させることができる
包接化合物であって、粒径制御が容易で、従って、粉砕
処理の必要がなく、しかも、安定性に著しく優れ、保管
が容易な包接化合物よりなるエポキシ樹脂用硬化剤及び
硬化促進剤を提供することを目的とする。
ポキシ樹脂に混合した場合、可使時間が大幅に延長さ
れ、また、硬化剤及び硬化促進剤の吸湿性や、昇華性、
分解性を改善でき、作業効率を向上させることができる
包接化合物であって、粒径制御が容易で、従って、粉砕
処理の必要がなく、しかも、安定性に著しく優れ、保管
が容易な包接化合物よりなるエポキシ樹脂用硬化剤及び
硬化促進剤を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1のエポキシ樹脂
用硬化剤は、エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を硬化
させる化合物を、無機系ホスト化合物で包接してなるも
のである。
用硬化剤は、エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を硬化
させる化合物を、無機系ホスト化合物で包接してなるも
のである。
【0012】請求項2のエポキシ樹脂用硬化促進剤は、
エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を硬化させる化合物
の硬化速度を速める化合物を、無機系ホスト化合物で包
接してなるものである。
エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を硬化させる化合物
の硬化速度を速める化合物を、無機系ホスト化合物で包
接してなるものである。
【0013】即ち、本発明者らは、エポキシ樹脂に混合
した場合、可使時間を大幅に延長させうるエポキシ樹脂
用硬化剤及びエポキシ樹脂用硬化促進剤や耐湿性硬化剤
及び硬化促進剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、通
常のエポキシ樹脂用硬化剤及びエポキシ樹脂用硬化促進
剤を無機系ホスト化合物で包接したものは、エポキシ樹
脂に混合した場合、可使時間を大幅に延長させうる上、
硬化時間も短縮され、耐湿性が大幅に向上し、しかも、
サイクロデキストリンや有機系の多分子系ホスト化合物
で包接したものに比べて、粒径の制御が容易で、安定性
にも優れることを見出し、この知見に基いて本発明を完
成するに至った。
した場合、可使時間を大幅に延長させうるエポキシ樹脂
用硬化剤及びエポキシ樹脂用硬化促進剤や耐湿性硬化剤
及び硬化促進剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、通
常のエポキシ樹脂用硬化剤及びエポキシ樹脂用硬化促進
剤を無機系ホスト化合物で包接したものは、エポキシ樹
脂に混合した場合、可使時間を大幅に延長させうる上、
硬化時間も短縮され、耐湿性が大幅に向上し、しかも、
サイクロデキストリンや有機系の多分子系ホスト化合物
で包接したものに比べて、粒径の制御が容易で、安定性
にも優れることを見出し、この知見に基いて本発明を完
成するに至った。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明において用いられる、エポキシ基と
反応してエポキシ樹脂を硬化させる化合物(以下「硬化
剤化合物」と称す。)、及び、この化合物の硬化速度を
速める化合物(以下「硬化促進剤化合物」と称す。)に
ついては特に制限はなく、従来エポキシ樹脂用硬化剤及
びエポキシ樹脂用硬化促進剤として慣用されているもの
の中から任意のものを選択して用いることができるが、
これらの中でも有機化合物が好適である。
反応してエポキシ樹脂を硬化させる化合物(以下「硬化
剤化合物」と称す。)、及び、この化合物の硬化速度を
速める化合物(以下「硬化促進剤化合物」と称す。)に
ついては特に制限はなく、従来エポキシ樹脂用硬化剤及
びエポキシ樹脂用硬化促進剤として慣用されているもの
の中から任意のものを選択して用いることができるが、
これらの中でも有機化合物が好適である。
【0016】有機系硬化剤化合物としては、脂肪族ポリ
アミン系、脂環式や複素還式ポリアミン系、ポリアミド
系、芳香族ポリアミン系、変性ポリアミン系、その他の
アミン系、酸無水物系及びその他の硬化剤などが用いら
れる。
アミン系、脂環式や複素還式ポリアミン系、ポリアミド
系、芳香族ポリアミン系、変性ポリアミン系、その他の
アミン系、酸無水物系及びその他の硬化剤などが用いら
れる。
【0017】脂肪族ポリアミン系硬化剤としては、例え
ば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、ジプロピレントリアミン、
ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピ
ルアミン、ジブチルアミノプロピルアミン、トリメチル
ヘキサメチレンジアミンなどが挙げられる。脂環式や複
素還式ポリアミン系硬化剤としては、例えば、メンセン
ジアミン、イソホロンジアミン、3,9−ビス(3−ア
ミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキシスピ
ロ(5,5)ウンデカンアダクト、N−アミノエチルピ
ペラジン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシ
ルメタン)、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン
などが挙げられる。ポリアミド系硬化剤としては、例え
ば、ダイマー酸とポリアミンとの縮合により得られるポ
リアミドなどが、また、芳香族ポリアミン系硬化剤とし
ては、例えば、m−フェニレンジアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、m−キシ
レンジアミンなどが、変性ポリアミン系硬化剤として
は、例えば、エポキシ化合物付加ポリアミン、マイケル
付加ポリアミン、マンニッヒ付加ポリアミン、チオ尿素
付加ポリアミン、ケトン封鎖ポリアミンなどが挙げられ
る。更に、アミン系硬化剤としてはジシアンジアミド、
三フッ化ホウ素−ピペリジン錯体、三フッ化ホウ素−モ
ノエチルアミン錯体などを用いることができる。
ば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、ジプロピレントリアミン、
ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピ
ルアミン、ジブチルアミノプロピルアミン、トリメチル
ヘキサメチレンジアミンなどが挙げられる。脂環式や複
素還式ポリアミン系硬化剤としては、例えば、メンセン
ジアミン、イソホロンジアミン、3,9−ビス(3−ア
ミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキシスピ
ロ(5,5)ウンデカンアダクト、N−アミノエチルピ
ペラジン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシ
ルメタン)、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン
などが挙げられる。ポリアミド系硬化剤としては、例え
ば、ダイマー酸とポリアミンとの縮合により得られるポ
リアミドなどが、また、芳香族ポリアミン系硬化剤とし
ては、例えば、m−フェニレンジアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、m−キシ
レンジアミンなどが、変性ポリアミン系硬化剤として
は、例えば、エポキシ化合物付加ポリアミン、マイケル
付加ポリアミン、マンニッヒ付加ポリアミン、チオ尿素
付加ポリアミン、ケトン封鎖ポリアミンなどが挙げられ
る。更に、アミン系硬化剤としてはジシアンジアミド、
三フッ化ホウ素−ピペリジン錯体、三フッ化ホウ素−モ
ノエチルアミン錯体などを用いることができる。
【0018】酸無水物系硬化剤としては、例えば、無水
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチル
ヘキサヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒド
ロ無水フタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無
水フタル酸、無水マレイン酸、テトラメチレン無水マレ
イン酸、無水トリメリット酸、無水クロレンド酸、無水
ピロメリット酸、ドデセニル無水コハク酸、無水ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸、エチレングリコールビス
(アンヒドロトリメリテート)、グリセロールトリス
(アンヒドロトリメリテート)、メチルシクロヘキセン
テトラカルボン酸無水物、ポリアゼライン酸無水物など
が挙げられる。
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチル
ヘキサヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒド
ロ無水フタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無
水フタル酸、無水マレイン酸、テトラメチレン無水マレ
イン酸、無水トリメリット酸、無水クロレンド酸、無水
ピロメリット酸、ドデセニル無水コハク酸、無水ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸、エチレングリコールビス
(アンヒドロトリメリテート)、グリセロールトリス
(アンヒドロトリメリテート)、メチルシクロヘキセン
テトラカルボン酸無水物、ポリアゼライン酸無水物など
が挙げられる。
【0019】また、その他の硬化剤としては、例えば、
チオ尿素誘導体、ポリイソシアネート、オクチル酸第一
スズ、フェノールノボラック樹脂、ポリメルカプタン、
ポリサルファイドなどが挙げられる。
チオ尿素誘導体、ポリイソシアネート、オクチル酸第一
スズ、フェノールノボラック樹脂、ポリメルカプタン、
ポリサルファイドなどが挙げられる。
【0020】一方、硬化促進剤化合物としては1,8−
ジアザビシクロ(4,5,0)ウンデセン−7などが挙
げられる。なお、2−メチルアミノメチルフェノール、
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチルフェノー
ル)や2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾールなどのイミダゾール系化合物などは硬化
剤化合物としても、硬化促進剤化合物としても使用され
る。
ジアザビシクロ(4,5,0)ウンデセン−7などが挙
げられる。なお、2−メチルアミノメチルフェノール、
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチルフェノー
ル)や2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾールなどのイミダゾール系化合物などは硬化
剤化合物としても、硬化促進剤化合物としても使用され
る。
【0021】本発明において、これらのエポキシ樹脂用
硬化剤化合物及びエポキシ樹脂用硬化促進剤化合物をゲ
スト化合物として包接するのに用いられる無機系ホスト
化合物は、当該無機系ホスト化合物が層状又は多孔質構
造を形成している空間に、該ゲスト化合物を取り込む
(学術的には“インターカレーション”と称す。)こと
ができるものであればよく、特に制限はない。
硬化剤化合物及びエポキシ樹脂用硬化促進剤化合物をゲ
スト化合物として包接するのに用いられる無機系ホスト
化合物は、当該無機系ホスト化合物が層状又は多孔質構
造を形成している空間に、該ゲスト化合物を取り込む
(学術的には“インターカレーション”と称す。)こと
ができるものであればよく、特に制限はない。
【0022】無機系ホスト化合物としては、例えば、2
次元層状空孔を有するモンモリロナイト等の粘土鉱物、
3次元籠状空孔を有するケイ酸塩・リン酸塩(Na3 Z
r2Si2 PO12など)、ブロンズ(WO3 など)、ゼオ
ライト、SiO2 (クリストバライト)、多孔質ガラス
等が挙げられる。これらの無機系ホスト化合物はそれぞ
れ単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用
いてもよい。
次元層状空孔を有するモンモリロナイト等の粘土鉱物、
3次元籠状空孔を有するケイ酸塩・リン酸塩(Na3 Z
r2Si2 PO12など)、ブロンズ(WO3 など)、ゼオ
ライト、SiO2 (クリストバライト)、多孔質ガラス
等が挙げられる。これらの無機系ホスト化合物はそれぞ
れ単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0023】本発明に係る包接化合物の合成方法として
は、例えば、前記硬化剤化合物又は硬化促進剤化合物を
メタノールやクロロホルム、ジクロロメタンなどの適当
な溶媒に溶解して上記無機系ホスト化合物に含浸させた
後、溶媒を蒸発させる方法を採用することができる。
は、例えば、前記硬化剤化合物又は硬化促進剤化合物を
メタノールやクロロホルム、ジクロロメタンなどの適当
な溶媒に溶解して上記無機系ホスト化合物に含浸させた
後、溶媒を蒸発させる方法を採用することができる。
【0024】しかして、得られる包接化合物の粒径は、
ホスト化合物として用いた無機系ホスト化合物の粒径と
ほぼ同程度となることから、無機系ホスト化合物の粒径
を適宜調整することにより、所望の粒径の包接化合物を
容易に得ることができる。
ホスト化合物として用いた無機系ホスト化合物の粒径と
ほぼ同程度となることから、無機系ホスト化合物の粒径
を適宜調整することにより、所望の粒径の包接化合物を
容易に得ることができる。
【0025】なお、包接化合物を合成する場合のホスト
化合物とゲスト化合物である硬化剤化合物又は硬化促進
剤化合物との配合比は、その最適比がホスト化合物の種
類によって異なるため、用いるホスト化合物に応じて最
適比となるように調製する必要がある。一般的には、こ
の最適比は、ホスト化合物:ゲスト化合物=1:9〜
9:1(重量比)の間に存在する。
化合物とゲスト化合物である硬化剤化合物又は硬化促進
剤化合物との配合比は、その最適比がホスト化合物の種
類によって異なるため、用いるホスト化合物に応じて最
適比となるように調製する必要がある。一般的には、こ
の最適比は、ホスト化合物:ゲスト化合物=1:9〜
9:1(重量比)の間に存在する。
【0026】
【作用】無機系ホスト化合物を用いて硬化剤化合物又は
硬化促進剤化合物を包接化合物とすることにより、エポ
キシ樹脂に混合した場合、可使時間が大幅に延長され、
また、硬化剤化合物又は硬化促進剤化合物の安定性が高
められ、吸湿性、昇華性、分解性が改善される上に、粒
径制御も容易となる。
硬化促進剤化合物を包接化合物とすることにより、エポ
キシ樹脂に混合した場合、可使時間が大幅に延長され、
また、硬化剤化合物又は硬化促進剤化合物の安定性が高
められ、吸湿性、昇華性、分解性が改善される上に、粒
径制御も容易となる。
【0027】即ち、硬化剤化合物又は硬化促進剤化合物
は無機系ホスト化合物に安定に包接され、しかも、硬化
剤化合物又は硬化促進剤化合物を包接して得られる包接
化合物の粒径は、用いた無機系ホスト化合物の粒径とほ
ぼ同程度となることから、無機系ホスト化合物の粒径を
適宜調整することにより、包接化合物の粒径を容易に制
御することができる。
は無機系ホスト化合物に安定に包接され、しかも、硬化
剤化合物又は硬化促進剤化合物を包接して得られる包接
化合物の粒径は、用いた無機系ホスト化合物の粒径とほ
ぼ同程度となることから、無機系ホスト化合物の粒径を
適宜調整することにより、包接化合物の粒径を容易に制
御することができる。
【0028】
【実施例】以下に実施例及び試験例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
り具体的に説明する。
【0029】実施例1 硬化剤化合物として、2−メチルイミダゾール(以下
「2MZ」と略称する。)30gをナス型フラスコに採
り、これにクロロホルム500mlを加えて溶解した。
これにホスト化合物としてシリカゲルNH−DM102
0(富士シリシア化学(株)製、平均粒子径100μ
m)70gを加え、十分に撹拌した後、エバポレーター
を用いて、クロロホルムを蒸発させ乾固した(収量9
1.37g)。得られた化合物をDSC(示差走査熱量
計)分析した結果、2MZ及びシリカゲルNH−DM1
020のそれぞれのDSCデータとは異なるデータを示
し、包接化合物が得られたことが確認された。
「2MZ」と略称する。)30gをナス型フラスコに採
り、これにクロロホルム500mlを加えて溶解した。
これにホスト化合物としてシリカゲルNH−DM102
0(富士シリシア化学(株)製、平均粒子径100μ
m)70gを加え、十分に撹拌した後、エバポレーター
を用いて、クロロホルムを蒸発させ乾固した(収量9
1.37g)。得られた化合物をDSC(示差走査熱量
計)分析した結果、2MZ及びシリカゲルNH−DM1
020のそれぞれのDSCデータとは異なるデータを示
し、包接化合物が得られたことが確認された。
【0030】また、得られた包接化合物を顕微鏡観察し
たところ、シリカゲルNH−DM1020の粒径とほぼ
同じ粒径であった。
たところ、シリカゲルNH−DM1020の粒径とほぼ
同じ粒径であった。
【0031】実施例2 硬化剤化合物として2MZ 30gと、ホスト化合物と
してシリカゲルFL−60D(富士シリシア化学(株)
製、平均粒子径60μm)70gとを用いて、実施例1
と同様にして調製した結果、包接化合物が形成されたこ
とが確認された。また、得られた包接化合物の粒径はシ
リカゲルFL−60Dとほぼ同じであった。
してシリカゲルFL−60D(富士シリシア化学(株)
製、平均粒子径60μm)70gとを用いて、実施例1
と同様にして調製した結果、包接化合物が形成されたこ
とが確認された。また、得られた包接化合物の粒径はシ
リカゲルFL−60Dとほぼ同じであった。
【0032】実施例3 硬化剤化合物として2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル(以下「2E4MZ」と略称する。)30gと、ホス
ト化合物としてシリカゲルNH−DM102070gと
を用いて、実施例1と同様にして調製した結果、包接化
合物が形成されたことが確認された。また、得られた包
接化合物の粒径はシリカゲルNH−DM1020とほぼ
同じであった。
ル(以下「2E4MZ」と略称する。)30gと、ホス
ト化合物としてシリカゲルNH−DM102070gと
を用いて、実施例1と同様にして調製した結果、包接化
合物が形成されたことが確認された。また、得られた包
接化合物の粒径はシリカゲルNH−DM1020とほぼ
同じであった。
【0033】実施例4 硬化剤化合物として2E4MZ 30gと、ホスト化合
物としてシリカゲルFL−60D 70gとを用いて、
実施例1と同様にして調製した結果、包接化合物が形成
されたことが確認された。また、得られた包接化合物の
粒径はシリカゲルFL−60Dとほぼ同じであった。
物としてシリカゲルFL−60D 70gとを用いて、
実施例1と同様にして調製した結果、包接化合物が形成
されたことが確認された。また、得られた包接化合物の
粒径はシリカゲルFL−60Dとほぼ同じであった。
【0034】実施例5 硬化促進剤化合物として1,8−ジアザビシクロ(4,
5,0)ウンデセン−7(以下「DBU」と略称す
る。)30gと、ホスト化合物としてシリカゲルNH−
DM1020 70gとを用いて、実施例1と同様にし
て調製した結果、包接化合物が形成されたことが確認さ
れた。また、得られた包接化合物の粒径はシリガゲルN
H−DM1020とほぼ同じであった。
5,0)ウンデセン−7(以下「DBU」と略称す
る。)30gと、ホスト化合物としてシリカゲルNH−
DM1020 70gとを用いて、実施例1と同様にし
て調製した結果、包接化合物が形成されたことが確認さ
れた。また、得られた包接化合物の粒径はシリガゲルN
H−DM1020とほぼ同じであった。
【0035】実施例6 硬化促進剤としてDBU 30gと、ホスト化合物とし
てシリカゲルFL−60D 70gとを用いて、実施例
1と同様にして調製した結果、包接化合物が形成された
ことが確認された。また、得られた包接化合物の粒径は
シリカゲルFL−60Dとほぼ同じであった。
てシリカゲルFL−60D 70gとを用いて、実施例
1と同様にして調製した結果、包接化合物が形成された
ことが確認された。また、得られた包接化合物の粒径は
シリカゲルFL−60Dとほぼ同じであった。
【0036】試験例1 実施例1で得られたNH−DM1020/2MZ包接化
合物6.7g(2MZとして2.0g)をエポキシ樹脂
AER−331(旭化成(株)製)100gに混合した
ものの一部をプレパラートの上におき、室温下に放置し
て経過日数ごとの硬化性を外観観察し、結果を表1に示
した。
合物6.7g(2MZとして2.0g)をエポキシ樹脂
AER−331(旭化成(株)製)100gに混合した
ものの一部をプレパラートの上におき、室温下に放置し
て経過日数ごとの硬化性を外観観察し、結果を表1に示
した。
【0037】比較として、2MZ 2.0gをAER−
331 100gに混合したものについても同様に行な
い、結果を表1に示した。
331 100gに混合したものについても同様に行な
い、結果を表1に示した。
【0038】表1より明らかなように、2MZのみのも
のでは、1日後にはエポキシ樹脂が硬化するのに対し、
包接化合物としたものでは、エポキシ樹脂は硬化しなか
った。なお、この包接化合物を配合したものについて
は、130℃で13分加熱したところ、エポキシ樹脂が
硬化した。
のでは、1日後にはエポキシ樹脂が硬化するのに対し、
包接化合物としたものでは、エポキシ樹脂は硬化しなか
った。なお、この包接化合物を配合したものについて
は、130℃で13分加熱したところ、エポキシ樹脂が
硬化した。
【0039】
【表1】
【0040】試験例2 実施例2で得られたFL−60D/2MZ包接化合物1
gと、比較として有機系ホスト化合物である1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンと2MZ
との包接化合物(特開平5−194711号記載のも
の)1g及び2MZ 1gを、それぞれ透明なガラス製
のサンプル瓶に採り、太陽光の当たる場所に1週間放置
した後、外観観察(着色の有無)を行なった。
gと、比較として有機系ホスト化合物である1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンと2MZ
との包接化合物(特開平5−194711号記載のも
の)1g及び2MZ 1gを、それぞれ透明なガラス製
のサンプル瓶に採り、太陽光の当たる場所に1週間放置
した後、外観観察(着色の有無)を行なった。
【0041】その結果、表2に示す如く、2MZのみ、
或いは、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン/2MZ包接化合物では経時により着色が生
じるのに対し、FL−60D/2MZ包接化合物は殆ど
着色が起こらず、安定であることが確認された
或いは、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン/2MZ包接化合物では経時により着色が生
じるのに対し、FL−60D/2MZ包接化合物は殆ど
着色が起こらず、安定であることが確認された
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のエポキシ樹
脂用硬化剤及び硬化促進剤によれば、 エポキシ樹脂に混合したときのエポキシ樹脂の硬化
速度を遅くすることができ、エポキシ系接着剤に適用し
た場合、その可使時間を大幅に延長することができる。 硬化剤化合物又は硬化促進剤化合物の粒径を自由に
制御することができ、合成後の粉砕工程等が不要とされ
る。 エポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤の安定性が大
幅に高められ、吸湿性、昇華性、熱や光に対する分解性
等が大幅に改善されるため、保管が容易で長期保存性に
優れる。 といった優れた効果を得ることができる。
脂用硬化剤及び硬化促進剤によれば、 エポキシ樹脂に混合したときのエポキシ樹脂の硬化
速度を遅くすることができ、エポキシ系接着剤に適用し
た場合、その可使時間を大幅に延長することができる。 硬化剤化合物又は硬化促進剤化合物の粒径を自由に
制御することができ、合成後の粉砕工程等が不要とされ
る。 エポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤の安定性が大
幅に高められ、吸湿性、昇華性、熱や光に対する分解性
等が大幅に改善されるため、保管が容易で長期保存性に
優れる。 といった優れた効果を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を硬
化させる化合物を、無機系ホスト化合物で包接してなる
エポキシ樹脂用硬化剤。 - 【請求項2】 エポキシ基と反応してエポキシ樹脂を硬
化させる化合物の硬化速度を速める化合物を、無機系ホ
スト化合物で包接してなるエポキシ樹脂用硬化促進剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12007894A JPH07330871A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | エポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12007894A JPH07330871A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | エポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07330871A true JPH07330871A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14777364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12007894A Pending JPH07330871A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | エポキシ樹脂用硬化剤及び硬化促進剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07330871A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0949286A1 (en) * | 1996-12-27 | 1999-10-13 | Nippon Soda Co., Ltd. | Curatives for epoxy resin, curing accelerator, and epoxy resin composition |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP12007894A patent/JPH07330871A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0949286A1 (en) * | 1996-12-27 | 1999-10-13 | Nippon Soda Co., Ltd. | Curatives for epoxy resin, curing accelerator, and epoxy resin composition |
EP0949286A4 (en) * | 1996-12-27 | 2000-12-20 | Nippon Soda Co | EPOXY RESIN HARDENER, HARDENING ACCELERATOR AND EPOXY RESIN COMPOSITION |
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