JPH07330656A - タキソール合成中間体及びその製造法 - Google Patents

タキソール合成中間体及びその製造法

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JPH07330656A
JPH07330656A JP6122107A JP12210794A JPH07330656A JP H07330656 A JPH07330656 A JP H07330656A JP 6122107 A JP6122107 A JP 6122107A JP 12210794 A JP12210794 A JP 12210794A JP H07330656 A JPH07330656 A JP H07330656A
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JP
Japan
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compound
solvent
group
dichloromethane
formula
Prior art date
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Pending
Application number
JP6122107A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Shiina
勇 椎名
Mitsuaki Mukoyama
光昭 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP6122107A priority Critical patent/JPH07330656A/ja
Publication of JPH07330656A publication Critical patent/JPH07330656A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 抗腫瘍活性を有するタキソールの合成中間体
である次の化合物。 【化1】 (式中、R1 〜R4 及びR9 はヒドロキシ基の保護基を
表す) 【効果】 タキソールをより少ない工程で製造すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍活性物質として
有望視されている後記タキソール(2)の合成中間体お
よびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】タキ
ソール(2)は、西洋いちいの一種から1971年に単
離され、構造決定された天然有機化合物である。タキソ
ールは米国国立ガンセンターでの臨床試験の結果から強
い抗腫瘍活性を示すことが明らかにされ、有望な抗腫瘍
剤として注目されている。しかし、近年の世界的な森林
保護の高揚により、西洋いちいからの採取が困難とな
り、化学合成による供給が待たれている。
【0003】ごく最近、米国の二つのグループによりそ
れぞれ全合成が達成された〔J. Am.chem. Soc. 116, 15
97-1600(1994), Nature 367, 630-634(1994) 〕が、総
収率が低いこと及び多数の反応工程を経るため、その合
成の繁雑さが問題となっており、より簡便な合成法の開
発が望まれている。また、類縁体の合成を容易にするた
めにも、より柔軟性に富む合成法の確立が急務とされて
いる。
【0004】
【化5】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、不斉合成の手
段によってタキソール合成中間体になりうるシクロオク
テノン誘導体(1)を合成することに成功し、発明を完
成した。
【0006】
【化6】
【0007】(式中、R1 〜R4 は水酸基の保護基を表
す)ここにR1 〜R4 が表す水酸基の保護基としては、
ホルミル、アセチル、メトキシアセチルのような低級ア
ルコキシ基が置換していてもよいアルカノイル基;ベン
ゾイル、4−クロロベンゾイル、4−トルオイルのよう
なハロゲン原子または低級アルキル基が置換していても
よいベンゾイル基:テトラヒドロピラン−2−イル、4
−メトキシテトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒド
ロチオピラン−2−イルのような低級アルコキシ基が置
換していてもよいテトラヒドロピラニル基又はテトラヒ
ドロチオピラニル基;トリメチルシリル、トリエチルシ
リル、t−ブチルジメチルシリルのようなトリ低級アル
キルシリル基;ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブ
チルシリルのような1又は2個のフェニル基が置換して
いてもよい低級アルキルシリル基;メトキシメチル、
1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、2−メトキシ
エトキシメチル、エトキシメチル、エトキシエチルのよ
うな低級アルコキシ置換低級アルキル;ベンジル、4−
メチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−シアノベ
ンジル、トリフェニルメチルのような低級アルキル、低
級アルコキシ、ハロゲン又はシアノがベンゼン環に置換
していてもよいアラルキル基;メチルチオメチルのよう
な低級アルキルチオメチル基が挙げられる。
【0008】本発明の一般式(1)で示されるシクロオ
クテノン誘導体は、以下に示す方法により製造される。
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】
【0011】(式中、R1 〜R4 は前述と同じであり、
5 、R9 、R11およびR12は水酸基の保護基を示し、
そのような保護基としては前記例示のものが挙げられ
る。R6、R7 、R8 およびR10は低級アルキル基を表
し、あるいはR6 とR7 は一緒になってエチレン基を形
成してもよい) 第1工程〔化合物(3)から化合物(4)を得る工程〕 2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(3)の
水酸基を保護した後、酸化してアルデヒド(4)を得る
工程である。
【0012】保護の工程は、保護基がアシル基の場合に
は、一般式R5 −X又はR5 −O−R5 と化合物(3)
を、塩基存在下又は非存在下反応させる方法〔方法
1〕、又はR5 OHと各種エステル化剤と化合物(3)
を触媒量の塩基存在下に反応させる方法〔方法2〕で行
うことができる。
【0013】〔方法1〕において、Xは脱離基を示す
が、かかる脱離基とは、通常、求核残基として脱離する
基であれば特に限定はないが、好適には塩素、臭素のよ
うなハロゲン原子、アセトキシのようなアシルオキシ
基、シアノ基を挙げることができ、更に好適には、ハロ
ゲン原子、アシルオキシ基を示す。
【0014】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、好適には、N−メチルモルホリン、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、
ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−
(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(te
rt−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N
−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリンのよう
な有機塩基類を挙げることができる。
【0015】なお、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピ
リジン、4−ピロリジノピリジンは、他の塩基と組み合
わせて、触媒量を用いることもでき、また反応を効果的
に行わせるために、ベンジルトリエチルアンモニウムク
ロリド、テトラブチルアンモニウムクロリドのような第
4級アンモニウム塩類、ジベンゾ−18−クラウン−6
のようなクラウンエーテル類等を添加することもでき
る。
【0016】反応温度は、通常、−20℃乃至使用する
溶媒の還流温度で行われるが、好適には、0℃乃至使用
する溶媒の還流温度である。
【0017】反応時間は、主に反応温度、原料化合物、
使用される塩基又は使用される溶媒の種類によって異な
るが、通常、10分間乃至3日間であり、好適には、1
時間乃至6時間である。
【0018】一般式R5 −Xを有する化合物の具体例と
しては、例えば、アセチルクロリド、プロピオニルクロ
リド、ブチリルブロミド、バレリルクロリド、ヘキサノ
イルクロリドのような脂肪族アシルハライド;メトキシ
カルボニルクロリド、メトキシカルボニルブロミド、エ
トキシカルボニルクロリド、プロポキシカルボニルクロ
リド、ブトキシカルボニルクロリド、ヘキシルオキシカ
ルボニルクロリドのような低級アルコキシカルボニルハ
ライド又はベンゾイルクロリド、ベンゾイルブロミド、
ナフトイルクロリドのようなアリールカルボニルハライ
ドのようなアシルハライド類を挙げることができる。
【0019】一般式R5 −O−R5 を有する化合物の具
体例としては、例えば、ギ酸と酢酸のような混合酸無水
物、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水バレリル酸、無
水ヘキサン酸のような脂肪族カルボン酸無水物を挙げる
ことができる。
【0020】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタンのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ギ酸エチル、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチル
のようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエーテル類;アセトニトリル、イソブチロニトリ
ルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−
メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘ
キサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類を挙げ
ることができる。
【0021】〔方法2〕において、使用される「エステ
ル化剤」としては、縮合剤;クロロギ酸メチル、クロロ
ギ酸エチルのようなハロゲン化ギ酸エステル;シアノ燐
酸ジエチルのようなシアノ燐酸ジエステルを挙げること
ができ、かかる「縮合剤」としては、例えばN−ヒドロ
キシサクシイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカ
ルボキシイミドのようなN−ヒドロキシ誘導体;2,2
´−ジピリジルジスルファイドのようなジスルファイド
化合物類;N,N´−ジスクシンイミジルカーボネート
のようなコハク酸化合物類;N,N´−ビス(2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィニッククロリドの
ようなホスフィニッククロリド化合物類;N,N´−ジ
スクシンイミジルオキザレート(DSO)、N,N´−
ジフタールイミドオキザレート(DPO)、N,N´−
ビス(ノルボルネニルスクシンイミジル)オキザレート
(BNO)、1,1´−ビス(ベンゾトリアゾリル)オ
キザレート(BBTO)、1,1´−ビス(6−クロロ
ベンゾトリアゾリル)オキザレート(BCTO)、1,
1´−ビス(6−トリフルオロメチルベンゾトリアゾリ
ル)オキザレート(BTBO)のようなオキザレート誘
導体;トリフェニルホスフィンのようなトリアリールホ
スフィン類、アゾジカルボン酸ジエチル−トリフェニル
ホスフィンのようなアゾジカルボン酸ジ低級アルキル−
トリアリールホスフィン類等のトリアリールホスフィン
類;N−エチル−5−フェニルイソオキサゾリウム−3
´−スルホナートのようなN−低級アルキル−5−アリ
ールイソオキサゾリウム−3´−スルホナート類;N
´,N´−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
のようなN´,N´−ジシクロアルキルカルボジイミド
類、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド(EDAPC)等のカルボジイミド誘導
体;ジ−2−ピリジルジセレニドのようなジヘテロアリ
ールジセレニド類;p−ニトロベンゼンスルホニルトリ
アゾリドのようなアリールスルホニルトリアゾリド類;
2−クロル−1−メチルピリジニウム ヨーダイドのよ
うな2−ハロ−1−低級アルキルピリジニウム ハライ
ド類;ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)のよう
なジアリールホスホリルアジド類;1,1´−オキザリ
ルジイミダゾール、N,N´−カルボニルジイミダゾー
ルのようなイミダゾール誘導体;1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(HOBT)のようなベンゾトリアゾール
誘導体;N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−
ジカルボキシイミド(HONB)のようなジカルボキシ
イミド誘導体を挙げることができるが、好適には、ジア
リールホスホリルアジド類である。
【0022】使用される塩基としては、〔方法1〕と同
様のものを挙げることができる。
【0023】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタンのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ギ酸エチル、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチル
のようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエーテル類;アセトニトリル、イソブチロニトリ
ルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−
メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘ
キサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類を挙げ
ることができる。
【0024】保護基が低級アルキルオキシ基;アラルキ
ルオキシ基、低級アルキルチオ基、1〜3個のアリール
基で置換されたメチル基、又はアルキル基の場合には、
5−Xを塩基又は酸の存在下に化合物(3)と反応さ
せる方法〔方法3〕、又はR5 O−C=NHCX3 と酸
を化合物(3)に作用させる方法〔方法4〕で行うこと
ができる。
【0025】〔方法3〕において、Xは脱離基を示す
が、かかる脱離基とは、通常、求核残基として脱離する
基であれば特に限定はないが、好適にはメトキシ、エト
キシなどの低級アルキルオキシ基;塩素、臭素、沃素の
ようなハロゲン原子;メトキシカルボニルオキシ、エト
キシカルボニルオキシのような低級アルコキシカルボニ
ルオキシ基;クロロアセチルオキシ、ジクロロアセチル
オキシ、トリクロロアセチルオキシ、トリフルオロアセ
チルオキシのようなハロゲン化アルキルカルボニルオキ
シ基;メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキ
シのような低級アルカンスルホニルオキシ基;トリフル
オロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエタンス
ルホニルオキシのようなハロゲノ低級アルカンスルホニ
ルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエン
スルホニルオキシ、p−ニトロベンゼンスルホニルオキ
シのようなアリールスルホニルオキシ基を挙げることが
でき、更に好適には、低級アルキルオキシ基、ハロゲン
原子、ハロゲノ低級アルカンスルホニルオキシ基、及び
アリールスルホニルオキシ基である。
【0026】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、好適には水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素
化リチウムのようなアルカリ金属水素化物;ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブト
キシドのようなアルカリ金属アルコキシド;ナトリウム
アミド、リチウムイソプロピルアミドのようなアルカリ
金属アミド;トリエチルアミン、エチルジイソプロピル
アミン、トリブチルアミンのような三級低級アルキルア
ミン;1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ
ン−7−エン(DBU)、1,4−ジアザビシクロ
〔2.2.2〕オクタン(DABCO)のような三級脂
環式アミンであり得、更に好適には、アルカリ金属水素
化物(特に、水素化ナトリウム)である。
【0027】使用される酸としては、p−トルエンスル
ホン酸、カンファースルホン酸などの有機スルホン酸
類;塩酸、硫酸などの無機酸類;トリフルオロ酢酸のよ
うなハロゲノ低級アルカン酸類であり、更に好適には有
機スルホン酸類である。
【0028】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチル
エーテル、ジグライム、ジメトキシエタンのようなエー
テル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類、N,N
−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類、
アセトニトリルのようなニトリル類、ジメチルスルホキ
シドのようなスルホキシド類であり得、更に好適にはエ
ーテル類、アミド類である。
【0029】〔方法4〕において、Xとはフッ素、塩素
などのハロゲン原子を示し、使用される酸としては、ト
リフルオロ酢酸のようなハロゲノ低級アルカン酸;トリ
フルオロメタンスルホン酸,p−トルエンスルホン酸、
カンファースルホン酸などの有機スルホン酸;強酸性イ
オン交換樹脂などを挙げることができる。
【0030】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタンのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ギ酸エチル、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチル
のようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエーテル類;アセトニトリル、イソブチロニトリ
ルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−
メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘ
キサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類を挙げ
ることができる。
【0031】〔方法5〕として、保護基がテトラヒドロ
ピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、テトラヒド
ロフラニル基、テトラヒドロチオフラニル基の場合に
は、ジヒドロピランなどの対応するジヒドロ体を酸存在
下に化合物(3)と反応させることによって保護するこ
とができる。
【0032】使用される酸としては、通常の反応におい
て酸として使用されるものであれば特に制限はないが、
好適にはトルエンスルホン酸などのスルホン酸類;トリ
フルオロ酢酸などのハロゲノ低級アルカン酸類;臭化
銅、三フッ化ホウ素、ヨウ化トリメチルシリルなどのル
イス酸類;強酸性イオン交換樹脂などを挙げることがで
き、更に好適には、スルホン酸類、ハロゲノ低級アルカ
ン酸類である。
【0033】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適にはヘキサン、ヘプタンのような脂肪族
炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳
香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ギ酸エチル、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルの
ようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのよ
うなエーテル類;アセトニトリル、イソブチロニトリル
のようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキ
サメチルホスホロトリアミドのようなアミド類を挙げる
ことができる。
【0034】〔方法6〕として、保護基がシリル基の場
合には、一般式R5 −Xを有する化合物を塩基の存在下
に化合物(3)と反応させることにより保護することが
できる。
【0035】Xは脱離基を示すが、かかる脱離基として
は、通常、求核残基として脱離する基であれば特に限定
はないが、好適には、塩素、臭素、沃素のようなハロゲ
ン原子;メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニ
ルオキシのような低級アルコキシカルボニルオキシ基;
クロロアセチルオキシ、ジクロロアセチルオキシ、トリ
クロロアセチルオキシ、トリフルオロアセチルオキシの
ようなハロゲン化アルキルカルボニルオキシ基;メタン
スルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシのような低
級アルカンスルホニルオキシ基;トリフルオロメタンス
ルホニルオキシ、ペンタフルオロエタンスルホニルオキ
シのようなハロゲノ低級アルカンスルホニルオキシ基;
ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオ
キシ、p−ニトロベンゼンスルホニルオキシのようなア
リールスルホニルオキシ基を挙げることができ、更に好
適には、ハロゲン原子、ハロゲノ低級アルカンスルホニ
ルオキシ基、及びアリールスルホニルオキシ基である。
【0036】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、好適にはN−メチルモルホリン、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリ
ジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,
N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(tert−ブ
チル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメ
チルアニリン、N,N−ジエチルアニリンのような有機
塩基類を挙げることができる。
【0037】なお、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピ
リジン、4−ピロリジノピリジンは、他の塩基と組み合
わせて、触媒量を用いることができ、また反応を効果的
に行わせるために、ベンジルトリエチルアンモニウムク
ロリド、テトラブチルアンモニウムクロリドのような第
4級アンモニウム塩類、ジベンゾ−18−クラウン−6
のようなクラウンエーテル類等を添加することもでき
る。
【0038】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適にはヘキサン、ヘプタンのような脂肪族
炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳
香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ギ酸エチル、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルの
ようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのよ
うなエーテル類;アセトニトリル、イソブチロニトリル
のようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキ
サメチルホスホロトリアミドのようなアミド類を挙げる
ことができる。
【0039】酸化剤としては、通常の酸化反応に使用さ
れるものであれば特に限定はなく、例えば重クロム酸カ
リウム、酸化クロム、塩化クロミルなどのクロム酸類;
ジメチルスルホキシド−脱水剤(オキザリルクロリド、
DCC、無水酢酸等);四酸化ルテニウム;テトラプロ
ピルアンモニウムペルルテナートのようなルテニウム酸
化物;Dess-Martin 試薬等が用いられ、好適にはジメチ
ルスルホキシド−オキザリルクロリド、Dess-Martin 試
薬、テトラプロピルアンモニウムペルルテナート、クロ
ム酸類であり、特に好適にはジメチルスルホキシド−オ
キザリルクロリドである。必要により塩基としてトリエ
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩
基を用いることが、溶剤としては特に限定はないが、好
適にはジクロロメタン、ジクロロエタン、ベンゼンが用
いられる。
【0040】第2工程〔化合物(4)から化合物(5)
を得る工程〕 酸の存在下にアルデヒド(4)をアセタール(5)とし
て保護する工程である。
【0041】試剤としては、CH(OCH3)3 、CH
(OC25)3 、メタノール、エタノール、エチレンジ
オール等が用いられる。酸としては、トルエンスルホン
酸、カンファースルホン酸、硫酸等が用いられ、溶媒と
しては、メタノール、エタノール、ジクロロメタン、ベ
ンゼン、トルエン等が用いられる。
【0042】第3工程〔化合物(5)から化合物(6)
を得る工程〕 水酸基の脱保護工程である。
【0043】保護基の除去はその種類によって異なる
が、一般にこの分野の技術において周知の方法によって
以下の様に実施される。
【0044】水酸基の保護基として、シリル基を使用し
た場合には、通常、弗化テトラブチルアンモニウムのよ
うな弗素アニオンを生成する化合物又は塩酸、硫酸、酢
酸などの酸で処理することにより除去される。反応溶媒
は、反応を阻害しないものであれば特に限定はないが、
テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類、
又は水、メタノール、エタノールなどのアルコール類が
好適である。
【0045】水酸基の保護基が、アラルキル基である場
合には、通常、溶媒中、還元剤と接触させることにより
(好適には、触媒下に常温にて接触還元)除去する方法
又は酸化剤を用いて除去する方法が好適である。接触還
元による除去において使用される溶媒としては、本反応
に関与しないものであれば特に限定はないが、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノールのようなアルコール
類、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよう
なエーテル類、トルエン、ベンゼン、キシレンのような
芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサンのような
脂肪族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピルのような
エステル類、酢酸のような脂肪酸類又はこれらの有機溶
媒と水との混合溶媒が好適である。使用される触媒とし
ては、通常、接触還元反応に使用されるものであれば、
特に限定はないが、好適には、パラジウム炭素、ラネー
ニッケル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニ
ウム、トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジ
ウム−硫酸バリウムが用いられる。
【0046】酸化による除去において使用される溶媒と
しては、本反応に関与しないものであれば特に限定はな
いが、好適には、含水有機溶媒である。このような有機
溶媒として好適には、アセトンのようなケトン類、ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲ
ン化炭化水素類、アセトニトリルのようなニトリル類、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類
及びジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類を挙
げることができる。使用される酸化剤としては、酸化に
使用される化合物であれば特に限定はないが、好適に
は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウム
セリウムナイトレイト(CAN)、2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)が用い
られる。
【0047】水酸基の保護基が、アルカノイル基又はベ
ンゾイル基である場合には、溶媒中、塩基で処理するこ
とにより除去される。使用される塩基としては、化合物
の他の部分に影響を与えないものであれば特に限定はな
いが、好適にはナトリウムメトキシドのような金属アル
コキシド類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチ
ウムのようなアルカリ金属炭酸塩;水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属
水酸化物又はアンモニア水、濃アンモニア−メタノール
のようなアンモニア類が用いられる。
【0048】水酸基の保護基が、低級アルコキシ置換ア
ルキル基、テトラヒドロピラニル基又はテトラヒドロチ
オピラニル基である場合には、通常、溶媒中、酸で処理
することにより除去される。使用される酸としては、通
常、ブレンステッド酸として使用されるものであれば特
に限定はなく、好適には、塩酸、硫酸のような無機酸又
は酢酸、パラトルエンスルホン酸のような有機酸である
が、ダウエックス50Wのような強酸性の陽イオン交換
樹脂も使用することができる。使用される溶媒として
は、本反応に関与しないものであれば特に限定はない
が、メタノール、エタノールのようなアルコール類;テ
トラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類又は
これらの有機溶媒と水との混合溶媒が好適である。
【0049】第4工程〔化合物(6)から化合物(7)
を得る工程〕 第1工程の酸化に準じた方法でヒドロキシメチル(6)
をアルデヒド(7)とすることができる。
【0050】第5工程〔化合物(7)から化合物(8)
を得る工程〕 アルデヒド(7)を、Sn(OTf)2 、BuSn(O
Ac)2 、Bu3 SnFのような4価のスズ及び1−メ
チル、1−エチルもしくは1−プロピル−2−(ピペリ
ジノメチル)ピロリジン、1−メチル−2−〔1−ナフ
チル(もしくはフェニル)アミノメチル〕ピロリジン、
1−メチル−2−(2−メトキシメチル−ピロリジニル
メチル)ピロリジンのようなジアミンの存在下に、2位
に保護された水酸基を有するケテンのトリメチルシリ
ル、t−ブチルジメチルシリルのようなトリアルキルシ
リルアセタールと反応させる。溶媒としては、ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、アセトニトリル、ニトロベン
ゼン、ベンゼン、エーテル等が用いられる。上記2位に
保護された水酸基を有するケテンのトリメチルシリル、
t−ブチルジメチルシリルのようなトリアルキルシリル
アセタールは、ヒドロキシ酢酸の水酸基を第1工程保護
に準じた方法により保護した後、エーテル、テトラヒド
ロフラン、ベンゼン、ヘキサメチルリン酸トリアミドな
どの溶媒中、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム
ヘキサメチルジシラジドなどの塩基によりエノラートと
した後、トリメチルシリルクロリド、トリメチルシリル
トリフラート、t−ブチルジメチルシリルクロリド、t
−ブチルジメチルシリルトリフラートなどのシリル化剤
によりシリル化することにより得ることができる。
【0051】第6工程〔化合物(8)から化合物(1
0)を得る工程〕 エステル(8)を還元してヒドロキシメチル(9)と
し、さらにこの水酸基を保護する工程である。
【0052】還元剤としては、LiAlH4 、LiAl
(OEt)3 H、(iBu)2 AlH(DIBAL)、
NaBH4 、Zn(BH42 等が用いられる。溶媒と
しては、テトラヒドロフラン、エーテル、ベンゼン、ア
ルコール等が用いられる。
【0053】水酸基の保護は、第1工程の保護に準じて
行うことができる。
【0054】第7工程〔化合物(10)から化合物(1
1)を得る工程〕 1)化合物(10)の水酸基を第1工程保護に準じて保
護した後、2)酸と反応させてアルデヒド(11)とす
る工程である。酸としては、酢酸、トリフルオロ酢酸、
希塩酸、希硫酸が用いられ、溶媒としては酸のみ又は酸
とTHF、エーテル、水との混合溶媒が用いられる。
【0055】第8工程〔化合物(11)から化合物(1
2)を得る工程〕 化合物(11)に第5工程に述べた方法により合成した
2位に保護された水酸基を有するケテンシリルアセター
ルをアルドール縮合させる工程であり、触媒としてはM
gBr2 、ZnCl2 、ZnBr2 、TiCl4 、Sn
Cl4 、Sn(OTf)2 、Ph3 CClO4 等が用い
られ、溶媒としてはトルエン、ベンゼン、エーテル、T
HF、ジクロロメタン、クロロホルム、ニトロベンゼン
等が用いられる。
【0056】第9工程〔化合物(12)から化合物(1
3)を得る工程〕 遊離の水酸基を保護する工程であり、第1工程の保護と
同様に行われる。
【0057】第10工程〔化合物(13)から化合物
(14)を得る工程〕 エステル(13)を第6工程と同様に還元して第3工程
と同様に脱保護し、次いで第1工程と同様に酸化してア
ルデヒド(14)とする工程である。前半の還元には好
適には(iBu)2 AlH(DIBAL−H)が用いら
れる。
【0058】第11工程〔化合物(14)から化合物
(16)を得る工程〕 前半ではアルデヒド(14)に、MeMgBr、(M
e)2 Mg、(Me)2Zn、MeLi、(Me)2 CuLiのよう
なメチル化金属をエーテル、THF、トルエン、ベンゼ
ンのような溶媒中反応させて第2アルコール(15)と
する工程であり、後半はこのアルコール(15)を酸化
してケトン(16)とする工程であり、第1工程と同様
に行われる。
【0059】第12工程〔化合物(16)から化合物
(17)を得る工程〕 水酸基の脱保護する工程であり、第3工程と同様に行わ
れる。
【0060】第13工程〔化合物(17)から化合物
(18)を得る工程〕 末端アルコールを酸化してアルデヒド(18)を得る工
程であり、第1工程と同様に行われる。
【0061】第14工程〔化合物(18)から化合物
(19)を得る工程〕 化合物(18)にチオフェニル、チオメチル、チオエチ
ル、チオプロピル又はチオp−トリルと、トリメチルシ
リル又はt−ブチルジメチルシリルのエーテル試薬を、
Me3 SiClO4 、Me3 SiOTf、Me3 SiC
l、t−BuMe2 SiClO4 、tBuMe2 SiO
Tf、tBuMe2 SiClのような触媒の存在下に、
ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、ジクロロメタ
ン、ニトロベンゼン、キシレンのような溶媒中で反応さ
せる。
【0062】第15工程〔化合物(19)から化合物
(20)を得る工程〕 第5工程に述べた2位に保護された水酸基を有する酢酸
よりシリルケテンアセタールを合成する方法と同様にし
て行われる。
【0063】第16工程〔化合物(20)から化合物
(22)を得る工程〕 化合物(20)を、THF、エーテル、ジクロロメタ
ン、クロロホルム等の中で、N−ブロモスクシンイミ
ド、N−クロロスクシンイミド、ブロム(Br2 )のよ
うなハロゲン化試剤と反応させて化合物(21)とし、
これを塩酸、硫酸、フッ化水素等の酸と、触媒の不存在
下又はHgCl2 又はHgOの触媒の存在下に、TH
F、エーテル、ジクロロエタン、アセトニトリル、水、
アセトンのような溶媒中で反応させて、脱保護してアル
デヒド(22)とする。
【0064】第17工程〔化合物(22)から化合物
(23)を得る工程〕 化合物(22)に、沃化サマリウム、Et2 AlCl−
Zn−CuBr、Zn、Cd(nPr)2 、インジウム
(In)、SbBu3 −I2 、CeCl3 −SnCl
2 、SnCl2 、Sn、CrCl2 のような金属活性化
剤と反応させて、閉環する工程である。溶媒としてはT
HF、エーテル、ベンゼン、ヘキサン、トルエン、水等
が用いられる。
【0065】第18工程〔化合物(23)から化合物
(1)を得る工程〕 化合物(23)のアルコールを活性化するために、トリ
エチルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン、N,
N−ジメチルアミノピリジンのような塩基の存在下に、
メタンスルホニルクロリド、トルエンスルホニルクロリ
ド、トリフルオロメタンスルホニルクロリドのようなス
ルホン化剤と反応させる。溶媒としては、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、エーテル、DMF、ベンゼン、ト
ルエン等が用いられる。次いで、これをジアザビシクロ
ウンデセン(DBU)、ジアザヒシクロノネン(DB
N)、ジアザビシクロオクタン(DBCO)、強塩基性
イオン交換樹脂のような強塩基と反応させると化合物
(1)が得られる。溶媒としてはジクロロメタン、ジク
ロロエタン、THF、エーテル、ベンゼン、トルエン、
ニトロベンゼン、アセトニトリル等が用いられる。
【0066】さらに一般式(11)の化合物は、以下に
示す方法により製造することもできる。
【0067】
【化9】
【0068】(式中、R1 、R2 およびR9 はそれぞれ
水酸基の保護基を示し、そのような保護基としては前記
例示のものが挙げられる。R13およびR14は低級アルキ
ル基を表す) 第1工程〔化合物(24)から化合物(25)を得る工
程〕 グリセリン酸モノエステル(24)の末端水酸基を保護
する工程であり、前記第1工程保護と同様に行われる。
【0069】第2工程〔化合物(25)から化合物(2
6)を得る工程〕 水酸基を第1工程に準じた方法により保護する。
【0070】第3工程〔化合物(26)から化合物(2
8)を得る工程〕 化合物(26)にDIBAL、LiAlH4 −Et2
H、NaAlH4 、NaH2 Al(iBu)2 、NaH
2 Al(OCH2 CH2 OCH32 のような還元剤を
反応させてアルデヒド(28)とする。溶媒としてはジ
クロロメタン、THF、エーテル、トルエン、ベンゼ
ン、ヘキサン等が用いられる。
【0071】上記の方法の別法として、化合物(26)
から化合物(27)を経て化合物(28)を得ることも
できる。前半の工程は前記第6工程と同様に、エステル
(26)を還元してヒドロキシメチル(27)とし、こ
れを第1工程と同様に酸化してアルデヒド(28)とす
る。
【0072】第4工程〔化合物(28)から化合物(2
9)を得る工程〕 化合物(28)にイソ酪酸アルキルエステルのLi、M
gBr、TiCl3 、BBu2 、B(シクロヘキシル)
2 エノラートを反応させてアルドール縮合化合物(2
9)を得る。溶媒としてはTHF、エーテル、ジクロロ
メタン、ベンゼン、トルエン、ニトロベンゼン、アセト
ニトリル等が用いられる。
【0073】第5工程〔化合物(29)から化合物(3
0)を得る工程〕 水酸基を保護する工程であり、第1工程の保護と同様に
行われる。
【0074】第6工程〔化合物(30)から化合物(3
1)を得る工程〕 前記第6工程1)と同様にエステル(30)をLiAl
4 等で還元してヒドロキシメチル化合物(31)とす
る。
【0075】第7工程〔化合物(31)から化合物(1
1)を得る工程〕 第3工程と同様に酸化してアルデヒド(11)とする。
【0076】
【発明の効果】本発明の中間体を経由してタキソールを
従来よりも少ない工程で容易に製造することができる。
【0077】
【実施例】
例1 3−ベンジルオキシ−2,2−ジメチルプロパナ
ール(4)
【0078】
【化10】
【0079】1)水素化ナトリウム(13.5g 、55
%オイル懸濁液、0.309mol)をアルゴン気流下でT
HF 100mlに懸濁し、これに氷冷下で2,2−ジメ
チル−1,3−プロパンジオール(3)(64.5g 、
0.620mol)のTHF300ml溶液を滴下した。次い
で、ベンジルブロミド(24.6ml、0.207mol)を
滴下し、室温で一晩撹拌した。メタノールを加えて反応
を停止し、水を加え、酢酸エチルで抽出、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残分を蒸留し、
無色油状物を得た(bp114−118℃/4Torr)。
【0080】2)オキザリルクロリド(1.1eq.)をジ
クロロメタンに溶解、−78℃に冷却後DMSO(2.
2eq.)のジクロロメタン溶液を滴下した。次いで、10
分後に1)で得られたアルコール体のジクロロメタン溶
液を滴下し、同温度で30分撹拌後、トリエチルアミン
(4.0eq.)を加え、徐々に室温まで昇温した。水を加
え、ジクロロメタンで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去した。残分をシリカゲルクロマトグ
ラフィー及び蒸留(bp102−104℃/4Torr)で精
製し、化合物(4)を92%の収率で得た。
【0081】NMR δ(CDCl3/TMS) 1.06(s, 6H), 3.39(s,
2H), 4,48(s, 2H), 7,28(s, 5H),9.53(s, 1H) 例2 2,2−ジメチル−3−ベンジルオキシプロパナ
ールジメチルアセタール(5)
【0082】
【化11】
【0083】化合物(4)及びCH(OCH3)3 (2.
5eq.)をメタノールに溶解し、触媒量のカンファースル
ホン酸(5%wt.)を加え、室温で1時間撹拌した。トリ
エチルアミンで中和し、エーテル抽出、飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し
た。残分を蒸留し、無色油状物(5)を87%の収率で
得た。
【0084】bp128−130℃/6Torr NMR δ(CDCl3/TMS) 0.86(s, 6H), 3.17(s, 2H), 3.39
(s, 3H), 3.40(s, 3H),4.05(s, 1H), 4.40(s, 2H), 7.2
2(s, 5H) 例3 2,2−ジメチル−3,3−ジメトキシプロパノ
ール(6)
【0085】
【化12】
【0086】化合物(5)をメタノールに溶解し、10
%Pd/C(50%wt.)を加え、水素気流下接触還元し
た。触媒を濾去、溶媒を減圧留去し、無色油状物(6)
を96%の収率で得た。
【0087】NMR δ(CCl4/TMS) 0.90(s, 6H), 2.00(br
s, 1H), 3.25(d, 2H, J=5Hz), 3.40(s, 6H), 3.90(s, 1
H) 例4 2,2−ジメチル−3,3−ジメトキシプロパナ
ール(7)
【0088】
【化13】
【0089】オキザリルクロリド(1.1eq.)をジクロ
ロメタンに溶解、−78℃に冷却後DMSO(2.2e
q.)のジクロロメタン溶液を滴下した。次いで、10分
後にアルコール体(6)のジクロロメタン溶液を滴下
し、同温度で30分撹拌後、トリエチルアミン(4.0
eq.)を加え、徐々に室温まで昇温した。水を加え、ジク
ロロメタンで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を減圧留去した。残分を蒸留(bp71−72℃/26To
rr)で精製し、化合物(7)を86%の収率で得た。
【0090】NMR δ(CDCl3/TMS) 1.03(s, 6H), 3.46(s,
6H), 4.16(s, 1H), 9.55(s, 1H) 例5 メチル 2−ベンジルオキシ−4,4−ジメチル
−5,5−ジメトキシ−3−ヒドロキシペンタノエート
(8)
【0091】
【化14】
【0092】アルゴン雰囲気下、スズ(II)トリフラー
ト(15.1mg 0.36mmol)をジクロロメタン1.
0mlに懸濁し、(S)−1−メチル−2−(ピペリジノ
メチル)ピロリジン(78.6mg 0.43mmol)のジ
クロロメタン溶液0.5mlを室温で加え、更にジブチル
スズジアセテート(189mg 0.40mmol)のジクロ
ロメタン溶液0.5mlを加えた。得られた淡黄色溶液を
−23℃に冷却し、2−ベンジルオキシケテン−t−ブ
チルジメチルシリル−メチルアセタール(106mg
0.36mmol)のジクロロメタン溶液1.0mlを加え、
2,2−ジメチル−3,3−ジメトキシ−1−プロパナ
ール(7)(35.9mg 0.25mmol)のジクロロメ
タン溶液0.8mlをゆっくりと加えた。15時間撹拌し
た後、飽和重曹水で反応を停止し、ジクロロメタンで抽
出し、有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、シリカゲル薄
層クロマトグラフィーで精製し、メチル 2−ベンジル
オキシ−4,4−ジメチル−5,5−ジメトキシ−3−
ヒドロキシペンタノエート(8)が35.8mg、45%
の収率で得られた。
【0093】ジアステレオマー比は、化合物(8)を常
法によりアセチル化した後、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィーで分離精製し、その重量比からsyn:ant
i=20:80と決定した。anti体の光学収率は、
光学異性体分離カラム(ダイセル化学工業社製:CHIRAL
CEL OD)を用いたHPLC分析により93%eeと決定し
た。
【0094】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.96(s, 3H), 0.97(s,
3H), 3.40(s, 3H), 3.47(s, 3H),3.65(d, 1H, J=6.0H
z), 3.76(s, 3H), 3.86(t, 1H, J=6.0Hz), 4.05(s, 1
H), 4.11(d, 1H, J=6.0Hz), 4.38(d, 2H, J=11.2Hz),
4.62(d, 2H, J=11.2Hz) 例6 4−ベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)−2,2−ジメチル−3−ヒドロキシペ
ンタナールジメチルアセタール(10)
【0095】
【化15】
【0096】リチウムアルミニウムヒドリド(100mo
l %)をTHFに懸濁し、氷冷下に化合物(8)のTH
F溶液を滴下し、30分撹拌した。水、15%NaOH
水溶液及び水の順に反応液に加え、析出物を濾去、溶媒
を減圧留去し、化合物(9)のジオール体を得た。
【0097】次いで、化合物(9)及びイミダゾール
(2eq.)をジクロロメタンに溶解し、氷冷下にt−ブチ
ルジメチルシリルクロリド(TBS−Cl)(1.2e
q.)を加え、1時間撹拌した。反応液を水、1N 塩酸水
溶液及び飽和重曹水の順に洗浄し、溶媒を減圧留去し
た。残分をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、a
nti体(10)を68%の収率で得た。
【0098】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.01(s, 6H), 0.83(s,
9H), 0.85(s, 3H), 0.89(s, 3H),3.36(d, 1H, J=4.6H
z), 3.39(s, 3H), 3.40(s, 3H), 3.46(ddd, 1H, J=3.6,
5.6, 9.2Hz), 3.68(dd, 1H, J=4.6, 9.2Hz), 3.78(dd,
1H, J=5.6, 11.2Hz), 3.92(dd, 1H, J=3.6, 11.2Hz),
4.06(s, 1H), 4.47(d, 1H, J=11.5Hz), 4.65(d, 1H,J=1
1.5Hz), 7.16-7.33(m, 5H) 例7 4−ベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)−2,2−ジメチル−3−(p−メトキ
シベンジルオキシ)ペンタナール(11)
【0099】
【化16】
【0100】1)化合物(10)及びp−メトキシベン
ジル−2,2,2−トリクロロアセトイミデート(2e
q.)をエーテルに溶解し、室温で触媒量のトリフルオロ
メタンスルホン酸(0.03mol %)のエーテル溶液を
加え、15分撹拌した。飽和重曹水を加え、有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残分
をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
【0101】2)その後、酢酸:THF:水=4:2:
1溶液を加え、室温で1時間撹拌した。氷冷下、炭酸ナ
トリウム粉末を加えて中和し、酢酸エチルで抽出、水及
び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去した。シリカゲルクロマトグラフィーで
精製し、無色油状物(11)を80%の収率で得た。
【0102】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.01(s, 6H), 0.87(s,
9H), 0.99(s, 3H), 1.08(s, 3H),3.32-3.38(m, 1H),
3.76(s, 3H), 3.70-3.93(m, 3H), 4.35(d, 1H, J=11.2H
z),4.49(d, 1H, J=10.9Hz), 4.56(d, 1H, J=11.2Hz),
4.64(d, 1H, J=10.9Hz), 6.83(d, 2H, J=8.6Hz), 7.19-
7.31(m, 7H), 9.33(s, 1H) 例8 メチル 7−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−2,6−ジベンジルオキシ−4,4−ジメチル−
3−ヒドロキシ−5−(p−メトキシベンジルオキシ)
ヘプタノエート(12)
【0103】
【化17】
【0104】マグネシウムブロミド(3.0eq.)をトル
エンに懸濁し、氷冷下に化合物(11)を加え、30分
後に2−ベンジルオキシケテン−t−ブチルジメチルシ
リル−メチルアセタール(1.2eq.)のトルエン溶液を
加え、1時間撹拌した。反応液を冷飽和重曹水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を減圧留去した。残分をシリカゲルクロマトグラフィー
で精製し、無色油状物(12)を83%の収率で得た。
【0105】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.01(s, 6H), 0.83(s,
3H), 0.84(s, 9H), 0.91(s, 3H),3.58(d, 1H, J=4.9H
z), 3.67(s, 3H), 3.72(s, 3H), 3.65-3.83(m, 2H), 3.
91-4.01(m, 2H), 4.21-4.32(m, 2H), 4.48-4.68(m, 6
H), 6.96(d, 2H, J=8.6Hz), 7.17-7.31(m, 12H) 例9 メチル 2,6−ジベンジルオキシ−3,7−ジ
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4,4−ジメ
チル−5−(p−メトキシベンジルオキシ)ヘプタノエ
ート(13)
【0106】
【化18】
【0107】2,6−ルチジン(2.4eq.)及びTBS
−OTf(2.0eq.)を氷冷下にジクロロメタンに溶解
し、次いで化合物(12)のジクロロメタン溶液を滴下
し、1時間撹拌した。反応液を水で希釈し、ジクロロメ
タンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去した。残分をシリカゲルクロマトグラフィーで
精製し、化合物(13)を72%の収率で得た。
【0108】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.01(s, 6H), 0.02(s,
6H), 0.83(s, 9H), 0.86(s, 9H),0.94(s, 3H), 0.95
(s, 3H), 3.60(s, 3H), 3.70(s, 3H), 3.75-4.04(m, 2
H), 4.15-4.28(m, 4H), 4.42-4.48(m, 2H), 4.62-4.78
(m, 4H), 6.76(d, 1H, J=8.6Hz), 7.12-7.29(m, 12H) 例10 2,6−ジベンジルオキシ−3,7−ジ−(t
−ブチルジメチルシリルオキシ)−4,4−ジメチル−
5−(p−メトキシベンジルオキシ)ヘプタナール(1
4)
【0109】
【化19】
【0110】1)化合物(13)をトルエンに溶解し、
−78℃に冷却、そこにDIBAL−H(トルエン溶
液、2.0eq.)を滴下し、同温度で30分撹拌した。メ
タノールを加えて反応を停止し、室温まで昇温した。析
出物を濾去し、濾液を濃縮した。
【0111】2)次いで、オキザリルクロリド(2.0
eq.)をジクロロメタンに溶解し、−78℃に冷却後DM
SO(4.0eq.)のジクロロメタン溶液を滴下した。1
0分後に1)で得られたアルコール体のジクロロメタン
溶液を滴下し、30分後にトリエチルアミン(6eq.)を
加えて反応を停止し、−78℃で飽和塩化アンモニウム
水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカゲルク
ロマトグラフィーで精製し、化合物(14)を76%の
収率で得た。
【0112】例11 3,7−ジベンジルオキシ−4,
8−ジ−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−5,5
−ジメチル−6−(p−メトキシベンジルオキシ)−2
−オクタノン(16)
【0113】
【化20】
【0114】1)メチルマグネシウムブロミド(3.0
eq.)のエーテル溶液を−78℃に冷却し、例10で得ら
れたアルデヒド体(14)のエーテル溶液を滴下し、2
時間撹拌した。次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液を
加えて反応を停止した。エーテルで抽出し、飽和食塩水
で洗浄、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去した。
【0115】2)次いで、オキザリルクロリド(3.0
eq.)をジクロロメタンに溶解し、−78℃に冷却後DM
SO(6.0eq.)のジクロロメタン溶液を滴下した。1
0分後に1)で得られたアルコール体のジクロロメタン
溶液を滴下し、30分後、−45℃まで昇温した。トリ
エチルアミン(12eq.)を加えて反応を停止し、飽和塩
化アンモニウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し
た。シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、化合物
(16)を85%の収率で得た。
【0116】NMR δ(CDCl3/TMS) -0.05(s, 6H), 0.08
(s, 3H), 0.09(s, 3H), 0.89(s, 9H),0.94(s, 9H), 0.9
7(s, 3H), 0.99(s, 3H), 2.23(s, 3H), 3.52-3.56(m, 1
H), 3.79(s, 3H), 3.80-3.86(m, 1H), 4.02-4.09(m, 3
H), 4.20(s, 2H), 4.32(d, 1H,J=2.6Hz), 4.40(d, 1H,
J=11.2Hz), 4.54(d, 1H, J=10.9Hz), 4.62(d, 1H, J=1
0.9Hz), 4.73(d, 1H, J=11.2Hz), 6.86(d, 2H, J=8.9H
z), 7.10-7.37(m, 12H) 例12 3,7−ジベンジルオキシ−4−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−5,5−ジメチル−8−ヒド
ロキシ−6−(p−メトキシベンジルオキシ)−2−オ
クタノン(17)
【0117】
【化21】
【0118】化合物(16)(650mg、0.849mm
ol)をTHF78mlに溶解し、0℃に冷却、次いで0.
8N 塩酸52mlを加え、7時間撹拌した。飽和重曹水を
加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。シリカゲルクロマトグラフィ
ーで精製し、化合物(17)を96%の収率で得た。
【0119】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.06(s, 3H), 0.07(s,
3H), 0.93(s, 9H), 0.99(s, 3H),1.02(s, 3H), 2.25
(s, 3H), 2.67(brs, 1H), 3.58-3.76(m, 1H), 3.79(s,
3H),3.86-4.03(m, 3H), 4.24-4.73(m, 8H), 6.87(d, 2
H, J=8.6Hz), 7.19-7.31(m, 12H) 例13 2,6−ジベンジルオキシ−5−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−4,4−ジメチル−3−(p
−メトキシベンジルオキシ)−7−オキソオクタナール
(18)
【0120】
【化22】
【0121】オキザリルクロリド(5.0eq.)をジクロ
ロメタンに溶解し、−78℃に冷却後DMSO(10e
q.)のジクロロメタン溶液を滴下した。10分後に例1
2で得られたアルコール体(17)のジクロロメタン溶
液を滴下し、1時間後にトリエチルアミン(20eq.)を
加えて反応を停止し、−78℃で飽和塩化アンモニウム
水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカゲルク
ロマトグラフィーで精製し、化合物(18)を96%の
収率で得た。
【0122】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.01(s, 6H), 0.85(s,
9H), 0.87(s, 3H), 0.92(s, 3H),2.14(s, 3H), 3.70
(s, 3H), 3.85-3.94(m, 4H), 4.17-4.55(m, 6H), 6.78
(d, 2H, J=8.6Hz), 7.12-7.27(m, 12H), 9.59(d, 1H, J
=2.0Hz) 例14 3,7−ジベンジルオキシ−4−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−5,5−ジメチル−6−(p
−メトキシベンジルオキシ)−8−フェニルチオ−8−
トリメチルシリルオキシ−2−オクタノン(19)
【0123】
【化23】
【0124】トリメチルシリルクロリド(TMS−C
l)(32mg、50mol %)及びAgClO4(61mg、
50mol %)をトルエン2mlに溶解し、室温で1時間撹
拌した。次いで−78℃に冷却後化合物(18)(38
1.9mg、0.589mmol)及びPhS−TMS(42
9.3mg、4eq.)のトルエン溶液2.0mlを加えた。ト
リエチルアミン(4eq)を加えた後、飽和重曹水を加
え、酢酸エチルで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去した。シリカゲルクロマトグラフィーで
精製し、化合物(19)を90%の収率で得た。
【0125】NMR δ(CDCl3/TMS) -0.02(s, 3H), 0.00
(s, 9H), 0.04(s, 3H), 1.00(s, 9H),1.10(s, 3H), 1.1
4(s, 3H), 2.34(s, 3H), 3.89(s, 3H), 3.93(d, 1H, J=
5.3Hz), 4.30-4.79(m, 8H), 5.44(d, 1H, 10.9Hz), 5.5
6(s, 1H), 6.91(d, 2H, J=8.6Hz), 7.22-7.81(m, 17H) 例15 3,7−ジベンジルオキシ−4−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−5,5−ジメチル−6−(p
−メトキシベンジルオキシ)−2−トリメチルシリルオ
キシ−8−フェニルチオ−8−トリメチルシリルオキシ
−1−オクテン(20)
【0126】
【化24】
【0127】(TMS)2NH(6.75g 、41.83
mmol)をTHF30mlに溶解し、氷冷下にn−BuLi
(n−ヘキサン溶液、22.1ml、38mmol)を滴下、
30分撹拌した。次いで−78℃に冷却し、化合物(1
9)(3.16g 、3.8mmol)のTHF溶液10mlを
加え、1時間撹拌した。トリメチルシリルクロリド
(6.2g 、57mmol)を加え、室温まで昇温した。溶
媒を減圧留去し、不活性化したシリカゲルクロマトグラ
フィーで精製し、化合物(20)を87%の収率で得
た。
【0128】例16 8−ブロモ−2,6−ジベンジル
オキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−
4,4−ジメチル−3−(p−メトキシベンジルオキ
シ)−7−オキソオクタナール(22)
【0129】
【化25】
【0130】1)化合物(20)(527.3mg、0.
584mmol)をTHF20mlに溶解し、0℃で10分間
撹拌し、そこにN−ブロモスクシンイミド(NBS)
(104.0mg、0.584mmol)を加えて5分間撹拌
した。リン酸緩衝液を加え、エーテルで抽出、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカゲル
クロマトグラフィーで精製し、化合物(21)を85
%、化合物(22)を13%得た。
【0131】2)化合物(21)(400.1mg、0.
494mmol)をTHF/1N 塩酸=10/1の混合溶媒
で3時間撹拌した。飽和重曹水を加え、エーテルで抽
出、水及び食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、シリカゲルクロマトグラフィ
ーで精製し、化合物(22)を総収率95%で得た。
【0132】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.059(s, 3H), 0.076
(s, 3H), 0.922(s, 9H), 0.939(s, 3H), 0.967(s, 3H),
3.802(s, 3H), 3.87-4.60(m, 12H), 6.87(d, 2H, J=8.
58Hz), 7.21-7.31(m, 12H), 9.67(d, 1H, J=1.97Hz) 例17 2,6−ジベンジルオキシ−3−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−4,4−ジメチル−7−ヒド
ロキシ−5−(p−メトキシベンジルオキシ)シクロオ
クタノン(23)
【0133】
【化26】
【0134】化合物(22)(766.0mg、1.05
mmol)をTHF 10mlに溶解し、0℃で10分間撹拌
した。沃化サマリウム(SmI2)(THF溶媒、2.5
eq)をゆっくり滴下し、1時間撹拌した。リン酸緩衝液
を加え、エーテルで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、シリカゲルクロマトグラフィー
で精製し、化合物(23)を85%の収率で得た。
【0135】NMR δ(CDCl3/TMS) -0.05-0.97(m, 6H),
1.10-1.23(m, 15H), 2.39-4.92(m, 14H), 6.81-7.29(m,
14H) 例18 2,6−ジベンジルオキシ−3−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−4,4−ジメチル−5−(p
−メトキシベンジルオキシ)−7−シクロオクテノン
(1)
【0136】
【化27】
【0137】化合物(23)(575.3mg 0.88
8mmol)をジクロロメタン10mlに溶解し、0℃で10
分間撹拌した。ジイソプロピルエチルアミン(5eq.)の
ジクロロメタン溶液を滴下し、次いでメシルクロリド
(MsCl)(3eq)のジクロロメタン溶液を滴下し、
室温で30分間撹拌した。再び0℃に冷却し、DBU
(10eq)のジクロロメタン溶液を滴下し、室温で30
分間撹拌した。リン酸緩衝液を加え、ジクロロメタンで
抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、収率81
%で化合物(1)を得た。
【0138】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.00(s, 6H), 0.673-
1.007(m, 15H), 3.34-5.36(m, 10H),5.79-6.43(m, 2H),
6.76-7.24(m, 14H) 例19 メチル 3−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピオネート(25)
【0139】
【化28】
【0140】アルゴン雰囲気下、化合物(24)(1
7.1g 、142mmol)及びイミダゾール(21.4g
、142mmol)をDMF 100mlに溶解し、0℃に
冷却してt−ブチルジメチルシリルクロリド(22.3
g 、327mmol)のDMF溶液をゆっくりと滴下した。
1時間撹拌後、冷水200mlを加え、反応を停止させ
た。その後エーテルで抽出、水で数回洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、シリカ
ゲルクロマトグラフィーで精製し、無色油状物(25)
を27.5g 、82%の収率で得た。
【0141】NMR δ(CDCl3/TMS) 0.00(s, 6H), 0.84(s,
9H), 2.85(d, 1H, J=7.0Hz), 3.73(s, 3H), 3.73-4.20
(m, 3H) 例20 メチル 3−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−2−ベンジルオキシプロピオネート(26)
【0142】
【化29】
【0143】化合物(25)(27.5g 、117mmo
l)及びベンジル−2,2,2−トリフルオロアセトイ
ミデート(61.1g 、242mmol)をエーテル230
mlに溶解し、0℃に冷却してトリフルオロメタンスルホ
ン酸(0.88g 、5.8mmol)のエーテル溶液1mlを
加え撹拌した。約1時間還流した後、飽和重曹水200
mlを加えて反応を停止させた。エーテルで抽出し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した後、シリカ
ゲルクロマトグラフィーで精製し、無色油状物(26)
を32.3g 、85%の収率で得た。
【0144】NMR δ(CCl4) 0.00(s, 6H), 0.84(s, 9H),
3.66(s, 3H), 3.70-3.90(m, 3H),4.35(d, 1H, J=12H
z), 4.65(d, 1H, J=12Hz), 7.25(s, 5H) 例21 2−ベンジルオキシ−3−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−プロパナール(28)
【0145】
【化30】
【0146】化合物(26)(152.3mg、0.47
mmol)をジクロロメタン5mlに溶解し、−78℃に冷却
した後水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)
(1.41mmol)の1.0M ヘキサン溶液1.41mlを
滴下し、同温で15分撹拌後0℃まで昇温させ、さらに
1時間撹拌した。メタノール3mlを加えて1時間撹拌
後、溶媒を減圧留去した後、析出物を濾別し、シリカゲ
ルクロマトグラフィーで精製し、無色油状物(27)を
99.1mg、71.2%の収率で得た。
【0147】次にオキザリルクロリド(5.13g 、4
0.5mmol)のジクロロメタン溶液を−78℃に冷却し
た後、DMSO(3.95g 、50.6mmol)のジクロ
ロメタン溶液をゆっくりと滴下し、10分後に化合物
(27)(10.0g 、34mmol)のジクロロメタン溶
液を同温で滴下し、30分間撹拌した。トリエチルアミ
ン(10.2g 、101mmol)を同温で加え、室温まで
昇温させた後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反
応を停止させ、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、エーテルを加え
不溶物を濾別した後、更に溶媒を減圧留去した。残分を
シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、無色油状物
(28)を8.33g 、84%の収率で得た。
【0148】NMR δ(CCl4) (27) 0.00(s, 6H), 0.84(s, 9H), 2.65(brs, 1H), 3.70
-3.85(m, 4H), 3.90-4.10(m, 1H), 4.25-4.70(m, 2H),
7.24(s, 5H) (28) 0.00(s, 6H), 0.84(s, 9H), 3.50-3.90(m, 3H),
4.64(s, 2H), 7.29(s,5H), 9.65(s, 1H) 例22 メチル 5−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−3−ヒ
ドロキシペンタノエート(29)
【0149】
【化31】
【0150】ジイソプロピルアミン(3.72g 、3
6.8mmol)をTHFに溶解し、氷冷下n−ブチルリチ
ウム(19.9ml、34.0mmol)のヘキサン溶液をゆ
っくりと滴下し、30分間撹拌後−78℃に冷却し、イ
ソ酪酸メチル(3.76g 、36.8mmol)のTHF溶
液を加え、30分間撹拌し、化合物(28)(8.33
g 、28.3mmol)のTHF溶液を同温で加え、更に3
0分間撹拌した。次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液
を加えて反応を停止させ、室温まで昇温させた後、酢酸
エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去した後、シリカゲルクロマトグラフィーで精
製して、淡黄色油状物(29)を4.99g 、45%の
収率で得た。
【0151】NMR δ(CCl4) 0.00(s, 6H), 0.84(s, 9H),
1.07(s, 3H), 1.12(s, 3H), 2.95(brs, 1H), 3.23(s,
3H), 3.23-3.40(m, 1H), 3.65-3.90(m, 3H), 4.25(d, 1
H, J=11Hz), 4.50(d, 1H, J=11Hz), 7.18(s, 5H) 例23 メチル 5−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−4−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−3−
(p−メトキシベンジルオキシ)ペンタノエート(3
0)
【0152】
【化32】
【0153】化合物(29)(117.3mg、0.30
mmol)及びp−メトキシベンジル−2,2,2−トリク
ロロアセトイミデート(250mg、0.90mmol)をエ
ーテルに溶解し、氷冷下、トリフルオロメタンスルホン
酸(0.13mg、0.00089mmol)のエーテル溶液
を加え、同温で約1時間撹拌後、飽和重曹水水溶液を加
えて反応を停止させた。エーテルで抽出後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、薄層クロマト
グラフィーで精製し、無色油状物(30)を71.2m
g、47%の収率で得た。
【0154】NMR δ(CCl4) 0.00(s, 6H), 0.88(s, 9H),
1.08(s, 3H), 1.19(s, 3H), 3.25(s, 3H), 3.25-3.45
(m, 1H), 3.63-3.95(m, 3H), 3.71(s, 3H), 4.20-4.70
(m, 4H), 6.50-7.35(m, 9H) 例24 5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4
−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−3−(p−メト
キシベンジルオキシ)ペンタノール(31)
【0155】
【化33】
【0156】化合物(30)(71.2mg、0.14mm
ol)をジクロロメタン2mlに溶解し、−78℃に冷却
後、水素化ジイソブチルアルミニウム(0.413ml、
0.413mmol、ヘキサン溶液)を滴下し、1時間撹拌
した。メタノールを加えて反応を停止した後、0℃まで
昇温させ、更に1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した
後、エーテルを加えて析出物を濾別し、再び溶媒を減圧
留去し、残分を薄層クロマトグラフィーで精製し、無色
油状物(31)を59.7mg、89%の収率で得た。
【0157】NMR δ(CCl4) 0.08(s, 6H), 0.70-1.00(m,
15H), 1.90(brs, 1H), 3.04-4.15(m, 6H), 3.77(s, 3
H), 4.30-4.75(m, 4H), 6.65-7.33(m, 9H) 例25 5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4
−ベンジルオキシ−2,2−ジメチル−3−(p−メト
キシベンジルオキシ)ペンタナール(9)
【0158】
【化34】
【0159】オキザリルクロリド(46.5mg、0.3
7mmol)のジクロロメタン溶液を−78℃に冷却した
後、DMSO(47.7mg、0.61mmol)のジクロロ
メタン溶液をゆっくりと滴下し、10分後、化合物(3
1)(59.7mg、0.12mmol)のジクロロメタン溶
液を同温で滴下し、30分間撹拌した。トリエチルアミ
ン(98.92mg、0.98mmol)のジクロロメタン溶
液を同温で加え、室温まで昇温した後、飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加えて、反応を停止させた。ジクロロメ
タンで抽出し、無水硫酸ナトリウム水溶液で乾燥した。
溶媒を減圧留去し、エーテルを加え不溶物を濾別した
後、更に溶媒を減圧留去した。残分をシリカゲルクロマ
トグラフィーで精製し、無色油状物(11)を50.6
mg 85%の収率で得た。
【0160】NMR δ(CCl) 0.00(s, 6
H), 0.87(s, 9H), 0.99(s,
3H), 1.08(s, 3H), 3.32−3.
38(m, 1H), 3.76(s, 3H),
3.70−3.93(m, 3H), 4.35(d,
1H, J=11.2Hz), 4.49(d, 1
H, J=10.9Hz), 4.56(d, 1H,
J=11.2Hz), 4.64(d, 1H, J
=10.9Hz), 6.83(d,2H, J=8.
6Hz), 7.19−7.31(m, 7H),
9.33(s, 1H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 49/503 // C07D 305/14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で示されるシクロオクテノ
    ン誘導体。 【化1】 (式中、R1 〜R4 はそれぞれ水酸基の保護基を表す)
  2. 【請求項2】 一般式(22)で示される7−オキソオ
    クタナール誘導体に金属活性化剤を反応させ、得られた
    一般式(23)で示されるシクロオクタノン誘導体に塩
    基の存在下にスルホン化剤を反応させてアルコールを活
    性化し、次いで強塩基で処理することを特徴とする請求
    項1の一般式(1)で示されるシクロオクテノン誘導体
    の製造法。 【化2】 (式中、R1 〜R4 はそれぞれ水酸基の保護基を表し、
    Xはハロゲン原子を表す)
  3. 【請求項3】 一般式(18)で示される7−オキソオ
    クタナール誘導体。 【化3】 (式中、R1 〜R4 はそれぞれ水酸基の保護基を表す)
  4. 【請求項4】 一般式(11)で示されるヘプタナール
    誘導体。 【化4】 (式中、R1 、R2 及びR9 はそれぞれ水酸基の保護基
    を表す)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006086913A1 (fr) * 2005-02-17 2006-08-24 China Petroleum & Chemical Corporation Dérivés d'éthers siliciés et synthèse desdits dérivés
US7399812B2 (en) 2005-02-16 2008-07-15 China Petroleum & Chemical Corporation Silicon ether compounds and a method for the preparation thereof

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