JP2810731B2 - β―ラクタム化合物の製法 - Google Patents
β―ラクタム化合物の製法Info
- Publication number
- JP2810731B2 JP2810731B2 JP1296944A JP29694489A JP2810731B2 JP 2810731 B2 JP2810731 B2 JP 2810731B2 JP 1296944 A JP1296944 A JP 1296944A JP 29694489 A JP29694489 A JP 29694489A JP 2810731 B2 JP2810731 B2 JP 2810731B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- compound
- formula
- defined above
- carbon atoms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はβ−ラクタム化合物の製造法に関するもので
ある。
ある。
<背景技術> 従来から広く利用されている有用な抗生物質として抗
菌スペクトルの広いペニシリン、セファロスポリン系抗
生物質が知られており、各種感染症に対し優れた効果を
発揮してきた。更にチエナマイシンが天然から発見(特
開昭51−73191号)されて以来、種々のカルバペネム化
合物が純合成的に得る方法が報告されている。更に最近
に至りカルバペネム骨格の1位のメチレン基が種々のア
ルキル基等で置換された化合物が合成され、特に1−メ
チルカルバペネム化合物は化学的にも、あるいは生体内
においても従来の1位無置換カルバペネム化合物に比べ
安定性が優れており、抗菌剤として極めて有用であるこ
とが報告されている。しかしその合成法は反応工程が長
く、煩雑であり、特に1位のメチル基の導入を立体選択
的に行う方法で満足すべき報告は少ない。
菌スペクトルの広いペニシリン、セファロスポリン系抗
生物質が知られており、各種感染症に対し優れた効果を
発揮してきた。更にチエナマイシンが天然から発見(特
開昭51−73191号)されて以来、種々のカルバペネム化
合物が純合成的に得る方法が報告されている。更に最近
に至りカルバペネム骨格の1位のメチレン基が種々のア
ルキル基等で置換された化合物が合成され、特に1−メ
チルカルバペネム化合物は化学的にも、あるいは生体内
においても従来の1位無置換カルバペネム化合物に比べ
安定性が優れており、抗菌剤として極めて有用であるこ
とが報告されている。しかしその合成法は反応工程が長
く、煩雑であり、特に1位のメチル基の導入を立体選択
的に行う方法で満足すべき報告は少ない。
一方、一般式IまたはIIで表されるβ−ラクタム化合
物は、J.Org.Chem.,52,2563(1987)に記載の方法によ
って高選択的に1−メチルカルバペネム合成の中間体へ
と導かれている。本発明者らは、この一般式IまたはII
で表されるβ−ラクタム化合物を短工程で容易な操作で
得る方法を確立し、本発明を完成した。
物は、J.Org.Chem.,52,2563(1987)に記載の方法によ
って高選択的に1−メチルカルバペネム合成の中間体へ
と導かれている。本発明者らは、この一般式IまたはII
で表されるβ−ラクタム化合物を短工程で容易な操作で
得る方法を確立し、本発明を完成した。
(式中、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基また
は水酸基が保護されていてもよい炭素数1〜6の1−ヒ
ドロキシアルキル基を、またR1は水素原子か又は窒素原
子の保護基を、R4、R5は同じかまたは異なる炭素数1〜
6のアルキル基を示すかまたは、R4とR5が互いに結合し
てアルキレン鎖を形成して5から7員環のシクロアルキ
ル基を示し、R6は水酸基の保護基を意味する) <発明の構成> 本発明は式1 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基また
は水酸基が保護されていてもよい炭素数1〜6の1−ヒ
ドロキシアルキル基を、またR1は水素原子か又は窒素原
子の保護基を意味する)で表わされる化合物に、式 (式中、R2およびR3は各々独立に炭素数1〜6のアルキ
ル基または、メトキシ基あるいはニトロ基で置換されて
いることもあるフェニル基を含むアラルキル基を示す)
で表わされるジアゾマロン酸ジエステルを反応させ式2 (式中、R、R1、R2、R3は前記の定義に等しい)で表わ
される化合物に変換し、この式2の化合物を還元して式
3 (式中、R、R1は前記の定義に等しい)で表わされる化
合物に導き、この式3の化合物の一方の水酸基をハロゲ
ン化して式4 (式中、R、R1は前記の定義に等しく、Xはハロゲン原
子を意味する)で表わされる化合物に変換し、この式4
でR1が水素原子である化合物に酸の存在下で式 R4COR5 (式中、R4、R5は同じかまたは異なる炭素数1〜6のア
ルキル基を示すかまたは、R4とR5が互いに結合してアル
キレン鎖を形成して5から7員環のシクロアルキル基を
形成しても良い)で表わされるカルボニル化合物または
このカルボニル化合物の各々のアルキル鎖が炭素数1〜
6であるようなジアルキルアセタール誘導体を反応させ
て式5 (式中、R、R4、R5、Xは前記の定義に等しい)で現わ
される化合物に変換するか、あるいは式4でR1が水素原
子でない化合物では水酸基を保護して式6 (式中、R、R1、Xは前記の定義に等しく、R6は水酸基
の保護基を意味する)で表わされる化合物に変換しこの
式5又は式6の化合物に式 (Alkyl)3SnH (式中、Alkylは炭素数1〜6のアルキル基を意味す
る)で表わされるトリアルキルスズヒドリド化合物をラ
ジカル開始剤の存在下に反応させることを特徴とする式
I (式中、R、R4、R5は前記の定義に等しい)あるいは式
II (式中、R、R1、R6は前記の定義に等しい)で表わされ
るβ−ラクタム化合物の製造法に関する。
は水酸基が保護されていてもよい炭素数1〜6の1−ヒ
ドロキシアルキル基を、またR1は水素原子か又は窒素原
子の保護基を、R4、R5は同じかまたは異なる炭素数1〜
6のアルキル基を示すかまたは、R4とR5が互いに結合し
てアルキレン鎖を形成して5から7員環のシクロアルキ
ル基を示し、R6は水酸基の保護基を意味する) <発明の構成> 本発明は式1 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基また
は水酸基が保護されていてもよい炭素数1〜6の1−ヒ
ドロキシアルキル基を、またR1は水素原子か又は窒素原
子の保護基を意味する)で表わされる化合物に、式 (式中、R2およびR3は各々独立に炭素数1〜6のアルキ
ル基または、メトキシ基あるいはニトロ基で置換されて
いることもあるフェニル基を含むアラルキル基を示す)
で表わされるジアゾマロン酸ジエステルを反応させ式2 (式中、R、R1、R2、R3は前記の定義に等しい)で表わ
される化合物に変換し、この式2の化合物を還元して式
3 (式中、R、R1は前記の定義に等しい)で表わされる化
合物に導き、この式3の化合物の一方の水酸基をハロゲ
ン化して式4 (式中、R、R1は前記の定義に等しく、Xはハロゲン原
子を意味する)で表わされる化合物に変換し、この式4
でR1が水素原子である化合物に酸の存在下で式 R4COR5 (式中、R4、R5は同じかまたは異なる炭素数1〜6のア
ルキル基を示すかまたは、R4とR5が互いに結合してアル
キレン鎖を形成して5から7員環のシクロアルキル基を
形成しても良い)で表わされるカルボニル化合物または
このカルボニル化合物の各々のアルキル鎖が炭素数1〜
6であるようなジアルキルアセタール誘導体を反応させ
て式5 (式中、R、R4、R5、Xは前記の定義に等しい)で現わ
される化合物に変換するか、あるいは式4でR1が水素原
子でない化合物では水酸基を保護して式6 (式中、R、R1、Xは前記の定義に等しく、R6は水酸基
の保護基を意味する)で表わされる化合物に変換しこの
式5又は式6の化合物に式 (Alkyl)3SnH (式中、Alkylは炭素数1〜6のアルキル基を意味す
る)で表わされるトリアルキルスズヒドリド化合物をラ
ジカル開始剤の存在下に反応させることを特徴とする式
I (式中、R、R4、R5は前記の定義に等しい)あるいは式
II (式中、R、R1、R6は前記の定義に等しい)で表わされ
るβ−ラクタム化合物の製造法に関する。
前記一般式IまたはIIにおけるRのうち低級アルキル
基としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル等の炭素数1〜4の直鎖
状若しくは分枝状のアルキル基を挙げることができ、好
適な例としてはメチル、エチルを挙げることが出来る。
基としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル等の炭素数1〜4の直鎖
状若しくは分枝状のアルキル基を挙げることができ、好
適な例としてはメチル、エチルを挙げることが出来る。
また、Rとしては1−ヒドロキシ低級アルキル基でも
よく、この1−ヒドロキシ低級アルキル基のアルキル基
部分としては前記のような炭素数1〜4の直鎖状若しく
は分枝状のアルキル基を挙げることができ、好適な1−
ヒドロキシ低級アルキル基としては、ヒドロキシメチル
基、1−ヒドロキシエチル基を挙げることが出来る。こ
の水酸基は保護されていてもよく、水酸基の保護基は一
般的に用いられるものであればよい。好適にはt−ブチ
ルオキシカルボニル基のような低級アルコキシカルボニ
ル基類:2−ヨウ化エチルオキシカルボニル基、2,2,2−
トリクロロエチルオキシカルボニル基のようなハロゲノ
アルコキシカルボニル基類;ベンジルオキシカルボニル
基、o−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−ニト
ロベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジル
オキシカルボニル基のようなアラルキルオキシカルボニ
ル基類:トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリ
ル基、t−ブチルジフェニルメチルシリル基のような置
換シリル基類:メトキシメチル基、2−メトキシエトキ
シメチル基、メチルチオメチル基、テトラヒドロピラニ
ル基のような置換メチル基類等を挙げることができる。
よく、この1−ヒドロキシ低級アルキル基のアルキル基
部分としては前記のような炭素数1〜4の直鎖状若しく
は分枝状のアルキル基を挙げることができ、好適な1−
ヒドロキシ低級アルキル基としては、ヒドロキシメチル
基、1−ヒドロキシエチル基を挙げることが出来る。こ
の水酸基は保護されていてもよく、水酸基の保護基は一
般的に用いられるものであればよい。好適にはt−ブチ
ルオキシカルボニル基のような低級アルコキシカルボニ
ル基類:2−ヨウ化エチルオキシカルボニル基、2,2,2−
トリクロロエチルオキシカルボニル基のようなハロゲノ
アルコキシカルボニル基類;ベンジルオキシカルボニル
基、o−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−ニト
ロベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジル
オキシカルボニル基のようなアラルキルオキシカルボニ
ル基類:トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリ
ル基、t−ブチルジフェニルメチルシリル基のような置
換シリル基類:メトキシメチル基、2−メトキシエトキ
シメチル基、メチルチオメチル基、テトラヒドロピラニ
ル基のような置換メチル基類等を挙げることができる。
R1の窒素原子の保護基は一般的に用いられるものでよ
いが、好適にはトリメチルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基等のトリアルキルシリル基類:p−メトキシフ
ェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基等の置換フェニ
ル基類:ベンジル基、p−メトキシベンジル基、2,4−
ジメトキシベンジル基、ジフェニルメチル基、ジ−p−
アニシルメチル基等のモノあるいはジアリールメチル基
類:メトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル
基、メチルチオメチル基、テトラヒドロピラニル基のよ
うな置換メチル基類等を挙げることができる。
いが、好適にはトリメチルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基等のトリアルキルシリル基類:p−メトキシフ
ェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基等の置換フェニ
ル基類:ベンジル基、p−メトキシベンジル基、2,4−
ジメトキシベンジル基、ジフェニルメチル基、ジ−p−
アニシルメチル基等のモノあるいはジアリールメチル基
類:メトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル
基、メチルチオメチル基、テトラヒドロピラニル基のよ
うな置換メチル基類等を挙げることができる。
R6としては水酸基の保護基として一般的に用いられる
ものであればよく、好適にはメトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、プロピルオキシカルボニル基、t
−ブチルオキシカルボニル基のような低級アルコキシカ
ルボニル基類:2−ヨウ化エチルオキシカルボニル基、2,
2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル基のようなハ
ロゲノアルコキシカルボニル基類:ベンジルオキシカル
ボニル基、o−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p
−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル基のようなアラルキルオキシカ
ルボニル基類:トリメチルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基、t−ブチルジフェニルメチルシリル基のよ
うな置換シリル基類:メトキシメチル基、2−メトキシ
エトキシメチル基、メチルチオメチル基、テトラヒドロ
ピラニル基のような置換基メチル基類等を挙げることが
できる。
ものであればよく、好適にはメトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、プロピルオキシカルボニル基、t
−ブチルオキシカルボニル基のような低級アルコキシカ
ルボニル基類:2−ヨウ化エチルオキシカルボニル基、2,
2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル基のようなハ
ロゲノアルコキシカルボニル基類:ベンジルオキシカル
ボニル基、o−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p
−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル基のようなアラルキルオキシカ
ルボニル基類:トリメチルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基、t−ブチルジフェニルメチルシリル基のよ
うな置換シリル基類:メトキシメチル基、2−メトキシ
エトキシメチル基、メチルチオメチル基、テトラヒドロ
ピラニル基のような置換基メチル基類等を挙げることが
できる。
以下に本発明製造法について詳細に述べる。
A工程 一般式2で表される化合物は、例えば特開昭61−2073
73号公報に記載の方法で得られる4−フェニルチオアゼ
チジン体とジアゾ化合物を触媒量の有機金属化合物存在
下、不活性溶媒中で反応させることにより得ることがで
きる。好適な有機金属化合物としては、ロジウム(II)
アセテート ダイマーが挙げられ、反応が充分に進行す
るだけの量を用いることが望ましいが、好適には原料化
合物1の0.001〜0.01倍量ということができる。
73号公報に記載の方法で得られる4−フェニルチオアゼ
チジン体とジアゾ化合物を触媒量の有機金属化合物存在
下、不活性溶媒中で反応させることにより得ることがで
きる。好適な有機金属化合物としては、ロジウム(II)
アセテート ダイマーが挙げられ、反応が充分に進行す
るだけの量を用いることが望ましいが、好適には原料化
合物1の0.001〜0.01倍量ということができる。
好適な不活性溶媒としては、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド等
の有機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げることができ
る。
ホルム、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド等
の有機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げることができ
る。
また反応温度は適宜冷却または加熱することにより反
応を抑制または促進することができるが、好適には20℃
より70℃の範囲で実施することができる。
応を抑制または促進することができるが、好適には20℃
より70℃の範囲で実施することができる。
B工程 一般式3で示される化合物は、エステルをアルコール
へと導く一般的な還元反応の態様にて実施することがで
き、種々の還元剤を用いることができる。しかしながら
好適な方法としては、例えば水素化硼素、水素化アルミ
ニウム等の金属水素化合物、水素化硼素ナトリウム、水
素化リチウムアルミニウム等の金属水素錯化合物を挙げ
ることができ、特に好適な方法としては、不活性溶媒
中、水素化ジイソブチルアルミニウムを使用する還元法
をを挙げることができる。
へと導く一般的な還元反応の態様にて実施することがで
き、種々の還元剤を用いることができる。しかしながら
好適な方法としては、例えば水素化硼素、水素化アルミ
ニウム等の金属水素化合物、水素化硼素ナトリウム、水
素化リチウムアルミニウム等の金属水素錯化合物を挙げ
ることができ、特に好適な方法としては、不活性溶媒
中、水素化ジイソブチルアルミニウムを使用する還元法
をを挙げることができる。
好適な不活性溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の有
機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げることができる。
シレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の有
機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げることができる。
また反応温度は、適宜冷却または加熱することにより
反応を抑制または促進することができるが、好適には−
78℃より20℃の範囲で実施することができる。
反応を抑制または促進することができるが、好適には−
78℃より20℃の範囲で実施することができる。
C工程 一般式4で示される化合物は、アルコールのハロゲン
化あるいはスルホン酸エステル化により容易に得られ、
一般的に知られた方法によりこれらの反応を実施するこ
とができる。好適な方法としては、塩基の存在下または
非存在下各種のハロゲン化剤、例えば塩化チオニル、臭
化チオニルもしくは四塩化炭素−トリフェニルフォスフ
ィン等のハロゲン化アルキル−トリフェニニルフォスフ
ァイトのハロゲン化合物リン錯体が挙げられ、また塩基
の存在下塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンスル
ホニル等を不活性溶媒中反応させることにより得ること
もできる。特に好適なものとしては塩化メタンスルホニ
ル塩化チオニルを挙げることができる。
化あるいはスルホン酸エステル化により容易に得られ、
一般的に知られた方法によりこれらの反応を実施するこ
とができる。好適な方法としては、塩基の存在下または
非存在下各種のハロゲン化剤、例えば塩化チオニル、臭
化チオニルもしくは四塩化炭素−トリフェニルフォスフ
ィン等のハロゲン化アルキル−トリフェニニルフォスフ
ァイトのハロゲン化合物リン錯体が挙げられ、また塩基
の存在下塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンスル
ホニル等を不活性溶媒中反応させることにより得ること
もできる。特に好適なものとしては塩化メタンスルホニ
ル塩化チオニルを挙げることができる。
好適な不活性溶媒としては、ジクロロメタン、クロロ
ホルムく、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミ
ド、ピリジン等の有機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げ
ることができる。
ホルムく、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミ
ド、ピリジン等の有機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げ
ることができる。
好適な塩基としてはピリジン、4−ジメチルアミノピ
リン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン等を挙げることができる。特に好適なものとし
て、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンを
挙げることができる。
リン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン等を挙げることができる。特に好適なものとし
て、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンを
挙げることができる。
また反応温度は、適宜冷却または加熱することにより
反応を抑制、または促進することができるが、好適には
−20℃より0℃の範囲で実施することができる。
反応を抑制、または促進することができるが、好適には
−20℃より0℃の範囲で実施することができる。
D工程 一般式5で示される化合物は化合物4を酸の存在下、
一般式R3COR4[式中R3及びR4は同じかまたは異なる低級
アルキル基を示すか、またはR3とR4が互いに結合してア
ルキレン鎖を表して5〜7員環のシクロアルキル基を形
成する。]で表されるカルボニル化合物との脱水反応ま
たはそのジ−低級アルキルアセタール誘導体とのアミノ
アセタール化反応に付すことにより得られ、本反応は一
般にアミノアルコールをアミノアセタールに導く各種の
反応が適用可能である。
一般式R3COR4[式中R3及びR4は同じかまたは異なる低級
アルキル基を示すか、またはR3とR4が互いに結合してア
ルキレン鎖を表して5〜7員環のシクロアルキル基を形
成する。]で表されるカルボニル化合物との脱水反応ま
たはそのジ−低級アルキルアセタール誘導体とのアミノ
アセタール化反応に付すことにより得られ、本反応は一
般にアミノアルコールをアミノアセタールに導く各種の
反応が適用可能である。
本反応に使用するカルボニル化合物のR3及びR4に関し
てはメチル、エチル、プロピル、ブチル等炭素数1〜4
個の低級アルキル基あるいは互いに結合せるアルキレン
鎖を表して5〜7員環のシクロアルキル基を挙げること
ができる。
てはメチル、エチル、プロピル、ブチル等炭素数1〜4
個の低級アルキル基あるいは互いに結合せるアルキレン
鎖を表して5〜7員環のシクロアルキル基を挙げること
ができる。
この反応で用いられる好適な不活性溶媒としては、ジ
クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジク
ロロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒及び
これらの混合溶媒を挙げることができる。
クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジク
ロロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒及び
これらの混合溶媒を挙げることができる。
また、この反応で用いられる好適な酸としてはメタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸
類、硫酸、塩酸等の鉱酸類、塩化亜鉛、三フッ化硼素エ
ーテレート、三臭化硼素等のルイス酸を挙げることがで
き、特に好適なものとしては三フッ化硼素エーテレー
ト、p−トルエンスルホン酸を挙げることができる。
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸
類、硫酸、塩酸等の鉱酸類、塩化亜鉛、三フッ化硼素エ
ーテレート、三臭化硼素等のルイス酸を挙げることがで
き、特に好適なものとしては三フッ化硼素エーテレー
ト、p−トルエンスルホン酸を挙げることができる。
触媒としての酸の量については、反応が充分に進行す
るだけの量を用いることが望ましいが、好適には原料化
合物4の0.01〜0.1倍量ということができる。
るだけの量を用いることが望ましいが、好適には原料化
合物4の0.01〜0.1倍量ということができる。
また反応温度は、適宜冷却または加熱することにより
反応を規制または促進することができるが、好適には−
20℃より20℃の範囲で実施することができる。
反応を規制または促進することができるが、好適には−
20℃より20℃の範囲で実施することができる。
一般式4でR1が水素原子でない化合物から誘導される
一般式6で示される化合物は、例えば、アルキルオキシ
カルボニルハライド、アラルキルオキシカルボニルハラ
イド、トリアルキルシリルハライド、アルコキシアルキ
ルハライド等を一般式4の化合物(R1が水素でない化合
物)とを塩基存在下で反応に不活性な溶媒中で反応させ
ればよい。
一般式6で示される化合物は、例えば、アルキルオキシ
カルボニルハライド、アラルキルオキシカルボニルハラ
イド、トリアルキルシリルハライド、アルコキシアルキ
ルハライド等を一般式4の化合物(R1が水素でない化合
物)とを塩基存在下で反応に不活性な溶媒中で反応させ
ればよい。
好適な塩基としてはピリジン、4−ジメチルアミノピ
リン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン等を挙げることができる。特に好適なものとし
て、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンを
挙げることができる。
リン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン等を挙げることができる。特に好適なものとし
て、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンを
挙げることができる。
好適な不活性溶媒としては、ジクロロメタン、クロロ
ホルムく、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミ
ド、ピリジン等の有機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げ
ることができる。
ホルムく、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミ
ド、ピリジン等の有機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げ
ることができる。
E工程 一般式IまたはIIの化合物は、一般式5または6のよ
うなβ−ヒドロキシあるいはクロロスルフィドをアルケ
ンに導く各種の公知の方法をこれらに適用することによ
り得られる。例えば、Tetrahedron Letters,1977,4223
に記載の方法に従いラジカル的に一般式IまたはIIのア
ルケン体を得ることができる。
うなβ−ヒドロキシあるいはクロロスルフィドをアルケ
ンに導く各種の公知の方法をこれらに適用することによ
り得られる。例えば、Tetrahedron Letters,1977,4223
に記載の方法に従いラジカル的に一般式IまたはIIのア
ルケン体を得ることができる。
好適な条件としては、式5または6の化合物を不活性
溶媒中、触媒存在下にトリn−ブチルスズヒドリドで処
理する方法が挙げられる。
溶媒中、触媒存在下にトリn−ブチルスズヒドリドで処
理する方法が挙げられる。
特に好適な触媒としてはアゾビスイソブチロニトリル
等のラジカル開始剤が挙げられ、その量は反応が充分に
進行するだけの量を用いればよいが、好適には原料化合
物の0.01〜0.001倍量ということができる。
等のラジカル開始剤が挙げられ、その量は反応が充分に
進行するだけの量を用いればよいが、好適には原料化合
物の0.01〜0.001倍量ということができる。
この反応で用いられる好適な不活性溶媒としては、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の有機溶媒及びこれらの
混合溶媒を挙げることができる。
ンゼン、トルエン、キシレン等の有機溶媒及びこれらの
混合溶媒を挙げることができる。
また反応温度は、適宜冷却または加熱することにより
反応を抑制または促進することができるが、好適には20
℃より100℃の範囲で実施することができる。
反応を抑制または促進することができるが、好適には20
℃より100℃の範囲で実施することができる。
次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1:(1R,3S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシ
リルオキシエチル)−4(1,1−ジメトキシカルボニル
−1−フェニルチオ)メチル−2−アゼチジノン(1R,3
S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−フェニルチオ−2−アゼチジノン300mg及び
触媒量のロジウム(II)アセテートダイマーを無水ベン
ゼン−ジクロロメタン(1:1,v/v)の混合溶媒20mlに溶
解、加熱還流し、ジメチルジアゾマロネート210mgの無
水ベンゼン−ジクロロメタン(1:1,v/v)の混合溶媒40m
lの溶液を徐々に滴下した。撹拌下に24時間加熱還流後
溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン−ベンゼン−アセトン
(50:50:3,v/v)の流分より標記の化合物191mgを無色油
状物として得た。
リルオキシエチル)−4(1,1−ジメトキシカルボニル
−1−フェニルチオ)メチル−2−アゼチジノン(1R,3
S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−フェニルチオ−2−アゼチジノン300mg及び
触媒量のロジウム(II)アセテートダイマーを無水ベン
ゼン−ジクロロメタン(1:1,v/v)の混合溶媒20mlに溶
解、加熱還流し、ジメチルジアゾマロネート210mgの無
水ベンゼン−ジクロロメタン(1:1,v/v)の混合溶媒40m
lの溶液を徐々に滴下した。撹拌下に24時間加熱還流後
溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン−ベンゼン−アセトン
(50:50:3,v/v)の流分より標記の化合物191mgを無色油
状物として得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ:0.07,0.08(6H,各S), 0.88(9H,s),1.13(3H,d,J=6.1Hz), 3.24(1H,d,J=1.2Hz),3.62,3.66 (6H,各S),4.24(1H,dq,J=1.8&6.7Hz), 4.36(1H,d,J=1.8Hz),5.77(1H,br−s), 7.2−7.5(5H,m), MS;m/z:410(M+−tBu) High MS; Calcd for C18H24NO6SiS:M+−tBu,m/z410.1092 Found:M+−tBu,m/z 410.1097 実施例2:(1R,3S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシ
リルオキシエチル)−4−(1,1−ジ−ヒドロキシメチ
ル−1−フェニルチオ)メチル−2−アゼチジノン 実施例1で得た化合物240mgを無水テトラヒドロフラ
ン5mlに溶解して窒素気流下、−78℃でジイソブチルア
ルミニウムハイドライド(DIBAL,1mol/l,トルエン溶
液)、3mlを加えた後、室温で3時間撹拌した。反応混
合物を0℃に冷却しイソプロパノール1mlを加え、1時
間撹拌した。反応混合物に5%塩化アンモニウム水溶液
をアルミニウム化合物が完全に沈殿するまで加え(pH3.
5〜4.0)、セライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮
し、残留物を酢酸エチルを用いたシリカゲルのクロマト
グラフィーにて精製し、標記の化合物114mgを黄色結晶
として得た。1 H−NMR(270MHz,CD3OD)δ:0.07,0.08(6H,各S), 0.86(9H,s),1.28(3H,d,J=6.1Hz), 3.30(2H,brs),3.47(1H,dd,J=1.8&5.8Hz),3.54(1
H,d,J=11.6Hz),3.61(1H,d,J=11.6Hz),3.63(1H,d,
J=11.6Hz),3.70(1H,d,J=11.6Hz),3.83(1H,d,J=
1.8Hz),4.08(1H,dq,J=5.8,&6.1Hz),7.4−7.7(5H,
m), MS;m/z:354(M+−tBu) High MS; Calcd for C16H24NO4SiS:M+−Bu,m/z 354.1194 Found:M+−tBu,m/z 354.1189 実施例3:(1R,3S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシ
リルオキシエチル−4−(1−クロロメチル−1−ヒド
ロキシメチル−1−フェニルチオ)メチル−2−アゼチ
ジノン メタンスルフォニルクロリド0.03mlの無水ピリジン5m
lの溶液を窒素気流下で、実施例2で得た化合物140mg及
びトリエチルアミン0.06mlの無水ピリジン5mlの溶液に
0℃にて徐々に滴下し、反応混合物を0℃にて3時間撹
拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和KHSO4水溶
液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、ヘキサン−酢酸エチル(10:1,v/v)の流分より標記
の化合物110mgを白色結晶として得た。
リルオキシエチル)−4−(1,1−ジ−ヒドロキシメチ
ル−1−フェニルチオ)メチル−2−アゼチジノン 実施例1で得た化合物240mgを無水テトラヒドロフラ
ン5mlに溶解して窒素気流下、−78℃でジイソブチルア
ルミニウムハイドライド(DIBAL,1mol/l,トルエン溶
液)、3mlを加えた後、室温で3時間撹拌した。反応混
合物を0℃に冷却しイソプロパノール1mlを加え、1時
間撹拌した。反応混合物に5%塩化アンモニウム水溶液
をアルミニウム化合物が完全に沈殿するまで加え(pH3.
5〜4.0)、セライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮
し、残留物を酢酸エチルを用いたシリカゲルのクロマト
グラフィーにて精製し、標記の化合物114mgを黄色結晶
として得た。1 H−NMR(270MHz,CD3OD)δ:0.07,0.08(6H,各S), 0.86(9H,s),1.28(3H,d,J=6.1Hz), 3.30(2H,brs),3.47(1H,dd,J=1.8&5.8Hz),3.54(1
H,d,J=11.6Hz),3.61(1H,d,J=11.6Hz),3.63(1H,d,
J=11.6Hz),3.70(1H,d,J=11.6Hz),3.83(1H,d,J=
1.8Hz),4.08(1H,dq,J=5.8,&6.1Hz),7.4−7.7(5H,
m), MS;m/z:354(M+−tBu) High MS; Calcd for C16H24NO4SiS:M+−Bu,m/z 354.1194 Found:M+−tBu,m/z 354.1189 実施例3:(1R,3S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシ
リルオキシエチル−4−(1−クロロメチル−1−ヒド
ロキシメチル−1−フェニルチオ)メチル−2−アゼチ
ジノン メタンスルフォニルクロリド0.03mlの無水ピリジン5m
lの溶液を窒素気流下で、実施例2で得た化合物140mg及
びトリエチルアミン0.06mlの無水ピリジン5mlの溶液に
0℃にて徐々に滴下し、反応混合物を0℃にて3時間撹
拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和KHSO4水溶
液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、ヘキサン−酢酸エチル(10:1,v/v)の流分より標記
の化合物110mgを白色結晶として得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ:0.18,0.19(6H,各S), 0.97(9H,s),1.39(3H,d,J=6.1Hz), 1.69(1H,brs),3.30(1H,dd,J=1.2&6.7Hz),3.51(1
H,d,J=13.4Hz),3.62(1H,d,J=13.4Hz),3.86(1H,J
=12.2Hz),4.03(1H,d,J=1.2Hz),4.11(1H,d,J=12.
2Hz),4.27(1H,dq,J=6.1&6.7Hz),6.15(1H,brs),
7.29−7.53(5H,m), MS;m/z:372(M+−tBu),414(M+−Me) High MS; Calcd for C16H23NClO3SiS: M+−tBu,m/z 372.0855 Found:M+−tBu,m/z 372.0848 実施例4:(1R,6S,7S)8−オキソ−2,2−ジメチル−5
−クロロメチル−5−フェニルチオ−7−(1−t−ブ
チルジメチルシリルオキシエチル−3−オキソ−1−ア
ザビシクロ[4,2,0]オクタン 実施例3で得た化合物100mgを無水ジクロロメタン5ml
に溶解し、0℃に冷却後、2,2−ジメトキシプロパン0.1
7mlおよび触媒量のボロントリフルオライドジエチルエ
ーテラートを加えた。室温で4時間撹拌後、反応混合物
にトリエチルアミンを錯体が沈殿するまで加え30分間撹
拌した。反応混合物がジクロロメタンで希釈し、飽和食
塩水及び飽和Na2HCO3水溶液で洗浄して無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチ
ル(8:2,v/v)の流分より標記の化合物85mgを黄色油状
物として得た。
H,d,J=13.4Hz),3.62(1H,d,J=13.4Hz),3.86(1H,J
=12.2Hz),4.03(1H,d,J=1.2Hz),4.11(1H,d,J=12.
2Hz),4.27(1H,dq,J=6.1&6.7Hz),6.15(1H,brs),
7.29−7.53(5H,m), MS;m/z:372(M+−tBu),414(M+−Me) High MS; Calcd for C16H23NClO3SiS: M+−tBu,m/z 372.0855 Found:M+−tBu,m/z 372.0848 実施例4:(1R,6S,7S)8−オキソ−2,2−ジメチル−5
−クロロメチル−5−フェニルチオ−7−(1−t−ブ
チルジメチルシリルオキシエチル−3−オキソ−1−ア
ザビシクロ[4,2,0]オクタン 実施例3で得た化合物100mgを無水ジクロロメタン5ml
に溶解し、0℃に冷却後、2,2−ジメトキシプロパン0.1
7mlおよび触媒量のボロントリフルオライドジエチルエ
ーテラートを加えた。室温で4時間撹拌後、反応混合物
にトリエチルアミンを錯体が沈殿するまで加え30分間撹
拌した。反応混合物がジクロロメタンで希釈し、飽和食
塩水及び飽和Na2HCO3水溶液で洗浄して無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチ
ル(8:2,v/v)の流分より標記の化合物85mgを黄色油状
物として得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ:0.06,0.12(6H,各S), 0.89(9H,s),1.35(3H,d,J=6.1Hz), 1.23,1.68(6H,各S),3.53(1H,dd,J=2.4&2.5Hz),
3.57(1H,d,J=12.2Hz), 3.73(1H,d,J=12.2Hz),3.76(1H,d,J=12.2Hz),3.82
(1H,d,J=12.2Hz),4.08(1H,d,J=2.5Hz),4.28(1H,
dq,J=2.5&6.1Hz),7.26−7.68(5H,m) MS;m/z:454(M+−Me),412(M+−tBu) High MS; Calcd for C22H33NClO3SiS: M+−Me,m/z 454.1639 Found:M+−Me,m/z 454.1639 実施例5:(1R,6S,7S)8−オキソ−2,2−ジメチル−5
−メチリデン−7−(1−t−ブチルジメチルシリルオ
キシエチル)−3−オキソ−1−アザビシクロ−[4,2,
0]オクタン 実施例4で得た化合物57mgを無水ベンゼン5mlに溶解
して窒素気流下加熱還流し、トリノルマルブチルスズヒ
ドリド((n−C4H9)3SnH)0.1mlおよび触媒量のアゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)の無水ベンゼン15mlの
溶液を6時間かけて徐々に滴下した。更に16時間加熱還
流した後溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付した。ヘキサン−酢酸エチル
(10:1,v/v)の流分より標記の化合物34.7mgを黄色油状
物として得た。
3.57(1H,d,J=12.2Hz), 3.73(1H,d,J=12.2Hz),3.76(1H,d,J=12.2Hz),3.82
(1H,d,J=12.2Hz),4.08(1H,d,J=2.5Hz),4.28(1H,
dq,J=2.5&6.1Hz),7.26−7.68(5H,m) MS;m/z:454(M+−Me),412(M+−tBu) High MS; Calcd for C22H33NClO3SiS: M+−Me,m/z 454.1639 Found:M+−Me,m/z 454.1639 実施例5:(1R,6S,7S)8−オキソ−2,2−ジメチル−5
−メチリデン−7−(1−t−ブチルジメチルシリルオ
キシエチル)−3−オキソ−1−アザビシクロ−[4,2,
0]オクタン 実施例4で得た化合物57mgを無水ベンゼン5mlに溶解
して窒素気流下加熱還流し、トリノルマルブチルスズヒ
ドリド((n−C4H9)3SnH)0.1mlおよび触媒量のアゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)の無水ベンゼン15mlの
溶液を6時間かけて徐々に滴下した。更に16時間加熱還
流した後溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付した。ヘキサン−酢酸エチル
(10:1,v/v)の流分より標記の化合物34.7mgを黄色油状
物として得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ:0.07,0.08(6H,各S), 0.88(9H,s),1.25(3H,d,J=6.1Hz), 1.44,1.71(6H,各S),3.02(1H,dd,J=2&4Hz),4.16
−4.34(3H,m), 4.96,5.08(2H,brs), MS:m/z:310(M+−Me),268(M+−tBu), 166(M+−CH3CHO−tBDMSi), High MS;Calcd for C16H28NO3Si: M+−Me,m/z 310.1828 Found:M+−Me,m/z 310.1828
−4.34(3H,m), 4.96,5.08(2H,brs), MS:m/z:310(M+−Me),268(M+−tBu), 166(M+−CH3CHO−tBDMSi), High MS;Calcd for C16H28NO3Si: M+−Me,m/z 310.1828 Found:M+−Me,m/z 310.1828
Claims (1)
- 【請求項1】式1 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基また
は水酸基が保護されていてもよい炭素数1〜6の1−ヒ
ドロキシアルキル基を、またR1は窒素原子の保護基を意
味する)で表わされる化合物に、式 (式中、R2およびR3は各々独立に炭素数1〜6のアルキ
ル基または、メトキシ基あるいはニトロ基で置換されて
いることもあるフェニル基を含むアラルキル基を示す)
で表わされるジアゾマロン酸ジエステルを反応させ式2 (式中、R、R1、R2、R3は前記の定義に等しい) で表わされる化合物に変換し、この式2の化合物を還元
して式3 (式中、R、R1は前記の定義に等しい)で表わされる化
合物に導き、この式3の化合物の一方の水酸基をハロゲ
ン化して式4 (式中、R、R1は前記の定義に等しく、Xはハロゲン原
子を意味する)で表わされる化合物に変換し、この式4
の化合物の水酸基を保護して式6 (式中、R、R1、Xは前記の定義に等しく、R6は水酸基
の保護基を意味する)で表わされる化合物に変換し、こ
の式6の化合物に式 (Alkyl)3SnH (式中、Alkylは炭素数1〜6のアルキル基を意味す
る)で表わされるトリアルキルスズヒドリド化合物をラ
ジカル開始剤の存在下に反応させることを特徴とする式
II (式中、R、R1、R6は前記の定義に等しい)で表わされ
るβ−ラクタム化合物の製造法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1296944A JP2810731B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | β―ラクタム化合物の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1296944A JP2810731B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | β―ラクタム化合物の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03157365A JPH03157365A (ja) | 1991-07-05 |
JP2810731B2 true JP2810731B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=17840204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1296944A Expired - Fee Related JP2810731B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | β―ラクタム化合物の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2810731B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007029650A1 (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-15 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | 1β-メチルカルバペネム誘導体合成中間体およびその製造法 |
-
1989
- 1989-11-15 JP JP1296944A patent/JP2810731B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03157365A (ja) | 1991-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4778883A (en) | 3-(CHFCH3)-azetidinone intermediates | |
JPH0557980B2 (ja) | ||
EP0023097B1 (en) | De-arylmethylation of n-mono- or n-diarylmethyl-beta-lactams; novel azetizinones having anti-bacterial activity | |
EP0294934B1 (en) | Diastereomeric 5R,6S-6-(1R-hydroxyethyl)-2-(cis-1-oxo-3-thiolanylthio)-2-penem-3-carboxylic acids | |
JPH07165760A (ja) | アゼチジノン化合物及びその製法 | |
KR890004124B1 (ko) | β-락탐 화합물의 제조방법 | |
EP0106652B1 (en) | Beta-lactam compounds and production thereof | |
EP0146730A1 (en) | Process for the production of penems | |
GB2102798A (en) | Antibacterial penem derivatives | |
US4639335A (en) | Stereocontrolled acetoxyazetidinone process | |
JP2810731B2 (ja) | β―ラクタム化合物の製法 | |
EP0333268A1 (en) | Process for synthesis of a chiral 3-beta hydrogen (3R) 4-aroyloxy azetidinone | |
EP0180189B1 (en) | Novel beta-lactams and their production | |
US4094886A (en) | Process for producing allyl alcohol derivatives useful in prostaglandin synthesis | |
US4675396A (en) | 7-Oxo-4-thia-1-azabicyclo(3,2,0)heptane derivatives | |
JPH075590B2 (ja) | 4−置換β−ラクタム化合物 | |
JPH09143156A (ja) | アセトキシアゼチジノン誘導体の製法及びその合成中間体 | |
KR20090040333A (ko) | 1-메틸카바페넴 제조 중간체의 제조방법 | |
EP0589626B1 (en) | Preparation of beta-methyl carbapenem intermediates | |
US4610820A (en) | Process for the preparation of thienamycin and intermediates | |
US4767853A (en) | Synthesis of 1-(allyloxycarbonyl)-methyl-3-(hydroxyethyl)-4-beta-naphthoxythiocarbonylthio-2-azetidinones and hydroxy protected analogs thereof | |
US4400323A (en) | 3-[1-Hydroxyethyl]-4-carboxymethyl-azetidin-2-one | |
JPH06104672B2 (ja) | ペネム類の製造方法 | |
JP2922943B2 (ja) | イミダゾリジノン誘導体 | |
JPWO2004035539A1 (ja) | カルバペネム類の製造方法およびその製造に用いられる中間体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |