JP2810731B2 - β―ラクタム化合物の製法 - Google Patents

β―ラクタム化合物の製法

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JP2810731B2
JP2810731B2 JP1296944A JP29694489A JP2810731B2 JP 2810731 B2 JP2810731 B2 JP 2810731B2 JP 1296944 A JP1296944 A JP 1296944A JP 29694489 A JP29694489 A JP 29694489A JP 2810731 B2 JP2810731 B2 JP 2810731B2
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はβ−ラクタム化合物の製造法に関するもので
ある。
<背景技術> 従来から広く利用されている有用な抗生物質として抗
菌スペクトルの広いペニシリン、セファロスポリン系抗
生物質が知られており、各種感染症に対し優れた効果を
発揮してきた。更にチエナマイシンが天然から発見(特
開昭51−73191号)されて以来、種々のカルバペネム化
合物が純合成的に得る方法が報告されている。更に最近
に至りカルバペネム骨格の1位のメチレン基が種々のア
ルキル基等で置換された化合物が合成され、特に1−メ
チルカルバペネム化合物は化学的にも、あるいは生体内
においても従来の1位無置換カルバペネム化合物に比べ
安定性が優れており、抗菌剤として極めて有用であるこ
とが報告されている。しかしその合成法は反応工程が長
く、煩雑であり、特に1位のメチル基の導入を立体選択
的に行う方法で満足すべき報告は少ない。
一方、一般式IまたはIIで表されるβ−ラクタム化合
物は、J.Org.Chem.,52,2563(1987)に記載の方法によ
って高選択的に1−メチルカルバペネム合成の中間体へ
と導かれている。本発明者らは、この一般式IまたはII
で表されるβ−ラクタム化合物を短工程で容易な操作で
得る方法を確立し、本発明を完成した。
(式中、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基また
は水酸基が保護されていてもよい炭素数1〜6の1−ヒ
ドロキシアルキル基を、またR1は水素原子か又は窒素原
子の保護基を、R4、R5は同じかまたは異なる炭素数1〜
6のアルキル基を示すかまたは、R4とR5が互いに結合し
てアルキレン鎖を形成して5から7員環のシクロアルキ
ル基を示し、R6は水酸基の保護基を意味する) <発明の構成> 本発明は式1 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基また
は水酸基が保護されていてもよい炭素数1〜6の1−ヒ
ドロキシアルキル基を、またR1は水素原子か又は窒素原
子の保護基を意味する)で表わされる化合物に、式 (式中、R2およびR3は各々独立に炭素数1〜6のアルキ
ル基または、メトキシ基あるいはニトロ基で置換されて
いることもあるフェニル基を含むアラルキル基を示す)
で表わされるジアゾマロン酸ジエステルを反応させ式2 (式中、R、R1、R2、R3は前記の定義に等しい)で表わ
される化合物に変換し、この式2の化合物を還元して式
(式中、R、R1は前記の定義に等しい)で表わされる化
合物に導き、この式3の化合物の一方の水酸基をハロゲ
ン化して式4 (式中、R、R1は前記の定義に等しく、Xはハロゲン原
子を意味する)で表わされる化合物に変換し、この式4
でR1が水素原子である化合物に酸の存在下で式 R4COR5 (式中、R4、R5は同じかまたは異なる炭素数1〜6のア
ルキル基を示すかまたは、R4とR5が互いに結合してアル
キレン鎖を形成して5から7員環のシクロアルキル基を
形成しても良い)で表わされるカルボニル化合物または
このカルボニル化合物の各々のアルキル鎖が炭素数1〜
6であるようなジアルキルアセタール誘導体を反応させ
て式5 (式中、R、R4、R5、Xは前記の定義に等しい)で現わ
される化合物に変換するか、あるいは式4でR1が水素原
子でない化合物では水酸基を保護して式6 (式中、R、R1、Xは前記の定義に等しく、R6は水酸基
の保護基を意味する)で表わされる化合物に変換しこの
式5又は式6の化合物に式 (Alkyl)3SnH (式中、Alkylは炭素数1〜6のアルキル基を意味す
る)で表わされるトリアルキルスズヒドリド化合物をラ
ジカル開始剤の存在下に反応させることを特徴とする式
(式中、R、R4、R5は前記の定義に等しい)あるいは式
II (式中、R、R1、R6は前記の定義に等しい)で表わされ
るβ−ラクタム化合物の製造法に関する。
前記一般式IまたはIIにおけるRのうち低級アルキル
基としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル等の炭素数1〜4の直鎖
状若しくは分枝状のアルキル基を挙げることができ、好
適な例としてはメチル、エチルを挙げることが出来る。
また、Rとしては1−ヒドロキシ低級アルキル基でも
よく、この1−ヒドロキシ低級アルキル基のアルキル基
部分としては前記のような炭素数1〜4の直鎖状若しく
は分枝状のアルキル基を挙げることができ、好適な1−
ヒドロキシ低級アルキル基としては、ヒドロキシメチル
基、1−ヒドロキシエチル基を挙げることが出来る。こ
の水酸基は保護されていてもよく、水酸基の保護基は一
般的に用いられるものであればよい。好適にはt−ブチ
ルオキシカルボニル基のような低級アルコキシカルボニ
ル基類:2−ヨウ化エチルオキシカルボニル基、2,2,2−
トリクロロエチルオキシカルボニル基のようなハロゲノ
アルコキシカルボニル基類;ベンジルオキシカルボニル
基、o−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−ニト
ロベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジル
オキシカルボニル基のようなアラルキルオキシカルボニ
ル基類:トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリ
ル基、t−ブチルジフェニルメチルシリル基のような置
換シリル基類:メトキシメチル基、2−メトキシエトキ
シメチル基、メチルチオメチル基、テトラヒドロピラニ
ル基のような置換メチル基類等を挙げることができる。
R1の窒素原子の保護基は一般的に用いられるものでよ
いが、好適にはトリメチルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基等のトリアルキルシリル基類:p−メトキシフ
ェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基等の置換フェニ
ル基類:ベンジル基、p−メトキシベンジル基、2,4−
ジメトキシベンジル基、ジフェニルメチル基、ジ−p−
アニシルメチル基等のモノあるいはジアリールメチル基
類:メトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル
基、メチルチオメチル基、テトラヒドロピラニル基のよ
うな置換メチル基類等を挙げることができる。
R6としては水酸基の保護基として一般的に用いられる
ものであればよく、好適にはメトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、プロピルオキシカルボニル基、t
−ブチルオキシカルボニル基のような低級アルコキシカ
ルボニル基類:2−ヨウ化エチルオキシカルボニル基、2,
2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル基のようなハ
ロゲノアルコキシカルボニル基類:ベンジルオキシカル
ボニル基、o−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p
−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル基のようなアラルキルオキシカ
ルボニル基類:トリメチルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基、t−ブチルジフェニルメチルシリル基のよ
うな置換シリル基類:メトキシメチル基、2−メトキシ
エトキシメチル基、メチルチオメチル基、テトラヒドロ
ピラニル基のような置換基メチル基類等を挙げることが
できる。
以下に本発明製造法について詳細に述べる。
A工程 一般式2で表される化合物は、例えば特開昭61−2073
73号公報に記載の方法で得られる4−フェニルチオアゼ
チジン体とジアゾ化合物を触媒量の有機金属化合物存在
下、不活性溶媒中で反応させることにより得ることがで
きる。好適な有機金属化合物としては、ロジウム(II)
アセテート ダイマーが挙げられ、反応が充分に進行す
るだけの量を用いることが望ましいが、好適には原料化
合物1の0.001〜0.01倍量ということができる。
好適な不活性溶媒としては、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド等
の有機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げることができ
る。
また反応温度は適宜冷却または加熱することにより反
応を抑制または促進することができるが、好適には20℃
より70℃の範囲で実施することができる。
B工程 一般式3で示される化合物は、エステルをアルコール
へと導く一般的な還元反応の態様にて実施することがで
き、種々の還元剤を用いることができる。しかしながら
好適な方法としては、例えば水素化硼素、水素化アルミ
ニウム等の金属水素化合物、水素化硼素ナトリウム、水
素化リチウムアルミニウム等の金属水素錯化合物を挙げ
ることができ、特に好適な方法としては、不活性溶媒
中、水素化ジイソブチルアルミニウムを使用する還元法
をを挙げることができる。
好適な不活性溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の有
機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げることができる。
また反応温度は、適宜冷却または加熱することにより
反応を抑制または促進することができるが、好適には−
78℃より20℃の範囲で実施することができる。
C工程 一般式4で示される化合物は、アルコールのハロゲン
化あるいはスルホン酸エステル化により容易に得られ、
一般的に知られた方法によりこれらの反応を実施するこ
とができる。好適な方法としては、塩基の存在下または
非存在下各種のハロゲン化剤、例えば塩化チオニル、臭
化チオニルもしくは四塩化炭素−トリフェニルフォスフ
ィン等のハロゲン化アルキル−トリフェニニルフォスフ
ァイトのハロゲン化合物リン錯体が挙げられ、また塩基
の存在下塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンスル
ホニル等を不活性溶媒中反応させることにより得ること
もできる。特に好適なものとしては塩化メタンスルホニ
ル塩化チオニルを挙げることができる。
好適な不活性溶媒としては、ジクロロメタン、クロロ
ホルムく、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミ
ド、ピリジン等の有機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げ
ることができる。
好適な塩基としてはピリジン、4−ジメチルアミノピ
リン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン等を挙げることができる。特に好適なものとし
て、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンを
挙げることができる。
また反応温度は、適宜冷却または加熱することにより
反応を抑制、または促進することができるが、好適には
−20℃より0℃の範囲で実施することができる。
D工程 一般式5で示される化合物は化合物4を酸の存在下、
一般式R3COR4[式中R3及びR4は同じかまたは異なる低級
アルキル基を示すか、またはR3とR4が互いに結合してア
ルキレン鎖を表して5〜7員環のシクロアルキル基を形
成する。]で表されるカルボニル化合物との脱水反応ま
たはそのジ−低級アルキルアセタール誘導体とのアミノ
アセタール化反応に付すことにより得られ、本反応は一
般にアミノアルコールをアミノアセタールに導く各種の
反応が適用可能である。
本反応に使用するカルボニル化合物のR3及びR4に関し
てはメチル、エチル、プロピル、ブチル等炭素数1〜4
個の低級アルキル基あるいは互いに結合せるアルキレン
鎖を表して5〜7員環のシクロアルキル基を挙げること
ができる。
この反応で用いられる好適な不活性溶媒としては、ジ
クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジク
ロロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒及び
これらの混合溶媒を挙げることができる。
また、この反応で用いられる好適な酸としてはメタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸
類、硫酸、塩酸等の鉱酸類、塩化亜鉛、三フッ化硼素エ
ーテレート、三臭化硼素等のルイス酸を挙げることがで
き、特に好適なものとしては三フッ化硼素エーテレー
ト、p−トルエンスルホン酸を挙げることができる。
触媒としての酸の量については、反応が充分に進行す
るだけの量を用いることが望ましいが、好適には原料化
合物4の0.01〜0.1倍量ということができる。
また反応温度は、適宜冷却または加熱することにより
反応を規制または促進することができるが、好適には−
20℃より20℃の範囲で実施することができる。
一般式4でR1が水素原子でない化合物から誘導される
一般式6で示される化合物は、例えば、アルキルオキシ
カルボニルハライド、アラルキルオキシカルボニルハラ
イド、トリアルキルシリルハライド、アルコキシアルキ
ルハライド等を一般式4の化合物(R1が水素でない化合
物)とを塩基存在下で反応に不活性な溶媒中で反応させ
ればよい。
好適な塩基としてはピリジン、4−ジメチルアミノピ
リン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン等を挙げることができる。特に好適なものとし
て、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンを
挙げることができる。
好適な不活性溶媒としては、ジクロロメタン、クロロ
ホルムく、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミ
ド、ピリジン等の有機溶媒及びこれらの混合溶媒を挙げ
ることができる。
E工程 一般式IまたはIIの化合物は、一般式5または6のよ
うなβ−ヒドロキシあるいはクロロスルフィドをアルケ
ンに導く各種の公知の方法をこれらに適用することによ
り得られる。例えば、Tetrahedron Letters,1977,4223
に記載の方法に従いラジカル的に一般式IまたはIIのア
ルケン体を得ることができる。
好適な条件としては、式5または6の化合物を不活性
溶媒中、触媒存在下にトリn−ブチルスズヒドリドで処
理する方法が挙げられる。
特に好適な触媒としてはアゾビスイソブチロニトリル
等のラジカル開始剤が挙げられ、その量は反応が充分に
進行するだけの量を用いればよいが、好適には原料化合
物の0.01〜0.001倍量ということができる。
この反応で用いられる好適な不活性溶媒としては、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の有機溶媒及びこれらの
混合溶媒を挙げることができる。
また反応温度は、適宜冷却または加熱することにより
反応を抑制または促進することができるが、好適には20
℃より100℃の範囲で実施することができる。
次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1:(1R,3S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシ
リルオキシエチル)−4(1,1−ジメトキシカルボニル
−1−フェニルチオ)メチル−2−アゼチジノン(1R,3
S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル)−4−フェニルチオ−2−アゼチジノン300mg及び
触媒量のロジウム(II)アセテートダイマーを無水ベン
ゼン−ジクロロメタン(1:1,v/v)の混合溶媒20mlに溶
解、加熱還流し、ジメチルジアゾマロネート210mgの無
水ベンゼン−ジクロロメタン(1:1,v/v)の混合溶媒40m
lの溶液を徐々に滴下した。撹拌下に24時間加熱還流後
溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン−ベンゼン−アセトン
(50:50:3,v/v)の流分より標記の化合物191mgを無色油
状物として得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ:0.07,0.08(6H,各S), 0.88(9H,s),1.13(3H,d,J=6.1Hz), 3.24(1H,d,J=1.2Hz),3.62,3.66 (6H,各S),4.24(1H,dq,J=1.8&6.7Hz), 4.36(1H,d,J=1.8Hz),5.77(1H,br−s), 7.2−7.5(5H,m), MS;m/z:410(M+tBu) High MS; Calcd for C18H24NO6SiS:M+tBu,m/z410.1092 Found:M+tBu,m/z 410.1097 実施例2:(1R,3S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシ
リルオキシエチル)−4−(1,1−ジ−ヒドロキシメチ
ル−1−フェニルチオ)メチル−2−アゼチジノン 実施例1で得た化合物240mgを無水テトラヒドロフラ
ン5mlに溶解して窒素気流下、−78℃でジイソブチルア
ルミニウムハイドライド(DIBAL,1mol/l,トルエン溶
液)、3mlを加えた後、室温で3時間撹拌した。反応混
合物を0℃に冷却しイソプロパノール1mlを加え、1時
間撹拌した。反応混合物に5%塩化アンモニウム水溶液
をアルミニウム化合物が完全に沈殿するまで加え(pH3.
5〜4.0)、セライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮
し、残留物を酢酸エチルを用いたシリカゲルのクロマト
グラフィーにて精製し、標記の化合物114mgを黄色結晶
として得た。1 H−NMR(270MHz,CD3OD)δ:0.07,0.08(6H,各S), 0.86(9H,s),1.28(3H,d,J=6.1Hz), 3.30(2H,brs),3.47(1H,dd,J=1.8&5.8Hz),3.54(1
H,d,J=11.6Hz),3.61(1H,d,J=11.6Hz),3.63(1H,d,
J=11.6Hz),3.70(1H,d,J=11.6Hz),3.83(1H,d,J=
1.8Hz),4.08(1H,dq,J=5.8,&6.1Hz),7.4−7.7(5H,
m), MS;m/z:354(M+tBu) High MS; Calcd for C16H24NO4SiS:M+−Bu,m/z 354.1194 Found:M+tBu,m/z 354.1189 実施例3:(1R,3S,4R)3−(1−t−ブチルジメチルシ
リルオキシエチル−4−(1−クロロメチル−1−ヒド
ロキシメチル−1−フェニルチオ)メチル−2−アゼチ
ジノン メタンスルフォニルクロリド0.03mlの無水ピリジン5m
lの溶液を窒素気流下で、実施例2で得た化合物140mg及
びトリエチルアミン0.06mlの無水ピリジン5mlの溶液に
0℃にて徐々に滴下し、反応混合物を0℃にて3時間撹
拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和KHSO4水溶
液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、ヘキサン−酢酸エチル(10:1,v/v)の流分より標記
の化合物110mgを白色結晶として得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ:0.18,0.19(6H,各S), 0.97(9H,s),1.39(3H,d,J=6.1Hz), 1.69(1H,brs),3.30(1H,dd,J=1.2&6.7Hz),3.51(1
H,d,J=13.4Hz),3.62(1H,d,J=13.4Hz),3.86(1H,J
=12.2Hz),4.03(1H,d,J=1.2Hz),4.11(1H,d,J=12.
2Hz),4.27(1H,dq,J=6.1&6.7Hz),6.15(1H,brs),
7.29−7.53(5H,m), MS;m/z:372(M+tBu),414(M+−Me) High MS; Calcd for C16H23NClO3SiS: M+tBu,m/z 372.0855 Found:M+tBu,m/z 372.0848 実施例4:(1R,6S,7S)8−オキソ−2,2−ジメチル−5
−クロロメチル−5−フェニルチオ−7−(1−t−ブ
チルジメチルシリルオキシエチル−3−オキソ−1−ア
ザビシクロ[4,2,0]オクタン 実施例3で得た化合物100mgを無水ジクロロメタン5ml
に溶解し、0℃に冷却後、2,2−ジメトキシプロパン0.1
7mlおよび触媒量のボロントリフルオライドジエチルエ
ーテラートを加えた。室温で4時間撹拌後、反応混合物
にトリエチルアミンを錯体が沈殿するまで加え30分間撹
拌した。反応混合物がジクロロメタンで希釈し、飽和食
塩水及び飽和Na2HCO3水溶液で洗浄して無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチ
ル(8:2,v/v)の流分より標記の化合物85mgを黄色油状
物として得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ:0.06,0.12(6H,各S), 0.89(9H,s),1.35(3H,d,J=6.1Hz), 1.23,1.68(6H,各S),3.53(1H,dd,J=2.4&2.5Hz),
3.57(1H,d,J=12.2Hz), 3.73(1H,d,J=12.2Hz),3.76(1H,d,J=12.2Hz),3.82
(1H,d,J=12.2Hz),4.08(1H,d,J=2.5Hz),4.28(1H,
dq,J=2.5&6.1Hz),7.26−7.68(5H,m) MS;m/z:454(M+−Me),412(M+tBu) High MS; Calcd for C22H33NClO3SiS: M+−Me,m/z 454.1639 Found:M+−Me,m/z 454.1639 実施例5:(1R,6S,7S)8−オキソ−2,2−ジメチル−5
−メチリデン−7−(1−t−ブチルジメチルシリルオ
キシエチル)−3−オキソ−1−アザビシクロ−[4,2,
0]オクタン 実施例4で得た化合物57mgを無水ベンゼン5mlに溶解
して窒素気流下加熱還流し、トリノルマルブチルスズヒ
ドリド((n−C4H93SnH)0.1mlおよび触媒量のアゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)の無水ベンゼン15mlの
溶液を6時間かけて徐々に滴下した。更に16時間加熱還
流した後溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付した。ヘキサン−酢酸エチル
(10:1,v/v)の流分より標記の化合物34.7mgを黄色油状
物として得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ:0.07,0.08(6H,各S), 0.88(9H,s),1.25(3H,d,J=6.1Hz), 1.44,1.71(6H,各S),3.02(1H,dd,J=2&4Hz),4.16
−4.34(3H,m), 4.96,5.08(2H,brs), MS:m/z:310(M+−Me),268(M+tBu), 166(M+−CH3CHO−tBDMSi), High MS;Calcd for C16H28NO3Si: M+−Me,m/z 310.1828 Found:M+−Me,m/z 310.1828

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式1 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基また
    は水酸基が保護されていてもよい炭素数1〜6の1−ヒ
    ドロキシアルキル基を、またR1は窒素原子の保護基を意
    味する)で表わされる化合物に、式 (式中、R2およびR3は各々独立に炭素数1〜6のアルキ
    ル基または、メトキシ基あるいはニトロ基で置換されて
    いることもあるフェニル基を含むアラルキル基を示す)
    で表わされるジアゾマロン酸ジエステルを反応させ式2 (式中、R、R1、R2、R3は前記の定義に等しい) で表わされる化合物に変換し、この式2の化合物を還元
    して式3 (式中、R、R1は前記の定義に等しい)で表わされる化
    合物に導き、この式3の化合物の一方の水酸基をハロゲ
    ン化して式4 (式中、R、R1は前記の定義に等しく、Xはハロゲン原
    子を意味する)で表わされる化合物に変換し、この式4
    の化合物の水酸基を保護して式6 (式中、R、R1、Xは前記の定義に等しく、R6は水酸基
    の保護基を意味する)で表わされる化合物に変換し、こ
    の式6の化合物に式 (Alkyl)3SnH (式中、Alkylは炭素数1〜6のアルキル基を意味す
    る)で表わされるトリアルキルスズヒドリド化合物をラ
    ジカル開始剤の存在下に反応させることを特徴とする式
    II (式中、R、R1、R6は前記の定義に等しい)で表わされ
    るβ−ラクタム化合物の製造法
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