JPH07330307A - 水中の溶存酸素量制御方法及びそれに使用する用具 - Google Patents

水中の溶存酸素量制御方法及びそれに使用する用具

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JPH07330307A
JPH07330307A JP15281094A JP15281094A JPH07330307A JP H07330307 A JPH07330307 A JP H07330307A JP 15281094 A JP15281094 A JP 15281094A JP 15281094 A JP15281094 A JP 15281094A JP H07330307 A JPH07330307 A JP H07330307A
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oxygen
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Toichi Kitamura
北村藤一
Sachiko Yamane
山根幸子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚類の輸送や養殖に当たって、常に水中の溶
存酸素量を飽和状態に調節できる経済的で扱い易い方法
を提供する。 【構成】 高吸水性繊維からなる布帛で袋を形成し、該
袋内に水との接触により酸素を発生する酸素発生固形剤
を入れ、該袋の周囲を密閉した後、該袋を水中に投入す
る。高吸水性繊維からなる布帛は、水中で膨潤し、非通
気性となるが、水は毛細管現象等で繊維を通して透過し
うるので、袋中で酸素発生固形剤と水が接触して発生し
た酸素は、袋中に保持され、水中の溶存酸素が消費され
るとそれに伴い水中に溶解し、常に、水中の溶存酸素量
を一定に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中の溶存酸素量制御
方法及びそれに使用する用具に関する。
【0002】
【従来の技術】酸素の水に対する溶解度には限度がある
(飽和度がある)ので、魚類の輸送や養殖に際して、水
中に酸素を導入して、溶存酸素量を調節する必要があ
る。そこで、酸素ボンベを使用したり、また、空気をポ
ンプで水中に導入する等の手段が使用されるが、このよ
うな方法では、特別な装置を設置する必要があり、不経
済なだけでなく、余分な酸素や空気の導入は、害はあっ
ても、益のあるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
魚類の輸送や養殖に当たって、常に水中の溶存酸素量を
飽和状態に調節できる経済的で扱い易い方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、高吸水性繊維
からなる布帛で袋を形成し、該袋内に水との接触により
酸素を発生する酸素発生固形剤を入れ、該袋の周囲を密
閉した後、該袋を水中に入れることにより、上記目的を
達成した。
【0005】即ち、本発明は、高吸水性繊維からなる布
帛が、水中で膨潤し、非通気性となるが、該布帛に含ま
れる水分中の溶存酸素は、系中で均一になることを見出
し、達成されたものである。
【0006】ここに布帛とは、水中で膨潤し、非通気性
となるが、透水性は毛細管現象等で確保できるものであ
ればよく、織布、編布、不織布のいずれであってもよい
が、特に、不織布(又は紙)であるのが好ましい。な
お、この布帛は、高吸水性繊維単独からなるものであっ
ても、これと他の繊維(ポリエステル繊維やセルロース
系繊維等)との混綿物からなるものであってもよい。
【0007】高吸水性繊維としては、一般に市販のもの
がいずれも使用できるが、特に、芯部に比して外層部が
吸水性を有する二層構造をもつもの(例えば日本エクス
ラン工業社製のランシールF─芯部でアクリル繊維の物
性を、その外層部でポリアクリル酸塩素樹脂の物性を示
す二層構造を有するもので、繊維状のままで吸水樹脂の
効果を発揮する─)を使用するのが好ましい。
【0008】かかる布帛により形成された袋に入れる酸
素発生固形剤としては、例えば特公平4−32001号
公報及び特公平4−60921号公報に記載するような
ものがいずれも使用できる。即ち、無機過酸化物を中和
剤及び触媒と共に、膨張黒鉛の微粒子に混入し、固形化
してなるものであり、無機過酸化物としては過酸化バリ
ウムや過酸化カルシウムが使用でき、中和剤としては第
一燐酸カルシウムや焼石膏等が使用されるが、酸性ピオ
リン酸カルシウムを使用するのが好ましい。また触媒と
しては二酸化マンガンが例示される。
【0009】酸素発生固形剤は、どのような形状で使用
されてもよいが、通常、直径2〜60mm、厚さ2〜15
mm程度の錠剤、特に直径5〜15mm、厚さ3〜5mm程度
の錠剤として使用されるのが好ましく、かかる酸素発生
固形剤を入れた袋は、開口部を密閉して、使用される。
この封鎖手段は、袋を水で膨潤した状態で、袋が完全に
非通気性となるものであればよく、接着剤による方法
や、熱融着法等が使用される。
【0010】酸素発生固形剤を封入した袋は、熱融着等
により、開口部を封鎖した後、水中に投入すると、袋を
構成する高吸水性繊維が水を吸収して、膨潤し、繊維間
の空隙がなくなり、非通気性となる。一方、袋内の酸素
発生固形剤は、袋内部の水と接触反応して、酸素を発生
するが、この酸素ガスは、水に飽和状態になるまで溶解
され、余分の酸素は、非通気性の袋内に保持される。
【0011】しかし、水は膨潤した繊維を通して袋を透
過しうるので、袋の内外に関係なく、水中の溶存酸素は
常に全体に均一となる。従って、水中の溶存酸素が消費
され、減少すると、それを補充するように、袋内に保持
された酸素ガスが水中に溶解し、水中の溶存酸素は常に
飽和状態に保たれることとなる。
【0012】
【実施例】
実施例1 日本エクスラン工業社製の高吸水性繊維(ランシール
F)からなる不織布の袋(10cm×10cm)に、酸化カ
ルシウム100重量部、ピオリン酸カルシウム150重
量部、酸化マグネシウム12重量部、膨張黒鉛54重量
部を均一に混合し、加圧して得た、直径8〜13mm、厚
さ4〜5mmの錠剤状の酸素発生剤10g入れ、開口部を
加熱融着したものを、鯛の鮮魚2匹を入れた水槽の水中
に5袋投入した。20℃に保持された水槽中の溶存酸素
量を、1時間毎に、24時間測定したところ、常に7g
/リットルの値を示した。
【0013】実施例2 袋(10cm×10cm)を日本エクスラン工業社製の高吸
水性繊維(ランシールF)とポリエステル繊維の1:1
混綿物からなる不織布で形成し、酸素発生剤の量を10
gとし、水槽中の鮮魚を2.5kgとして、実施例1と同様
の方法を実施した。本実施例においても、実施例1と同
様、水中の溶存酸素の量は、常に一定に保たれた。
【0014】
【発明の効果】本発明では、水中では、高度に膨潤し、
非通気性となるが、水は透過しうる高吸水性繊維からな
る袋に酸素発生剤を封入して使用するため、この袋を投
入した水中では、水中の溶存酸素の消費に伴って、袋中
で発生した酸素がその中に含まれる水に溶解し、水中の
溶存酸素量を常に飽和状態に保つことができる。かかる
本発明では、酸素ボンベやポンプ等を使用することな
く、単に、酸素発生剤を含む袋を水に入れておくだけで
よいため、非常に扱い易い。また、袋中で発生した酸素
は、外部に洩れることなく、効率よく水中に溶解して使
用されるものであり、無駄のないものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高吸水性繊維からなる布帛で袋を形成
    し、該袋内に水との接触により酸素を発生する酸素発生
    固形剤を入れ、該袋の周囲を密閉した後、該袋を水中に
    入れることを特徴とする水中の溶存酸素量制御方法。
  2. 【請求項2】 上記布帛が不織布である請求項1の方
    法。
  3. 【請求項3】 高吸水性繊維が、芯部に比して外層部が
    吸水性を有する二層構造をもつものであることを特徴と
    する請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 高吸水性繊維からなる不織布の袋に、水
    との接触により酸素を発生する酸素発生固形剤を封入し
    てなることを特徴とする水中に浸漬して使用する水中の
    溶存酸素量制御用具。
JP15281094A 1994-06-10 1994-06-10 水中の溶存酸素量制御方法及びそれに使用する用具 Expired - Lifetime JP2604686B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478607B1 (ko) * 2002-09-16 2005-03-28 장창진 산소음료 제조 방법 및 그 시스템과 산소물 제조장치
JP2011101681A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Miura Co Ltd 被滅菌物の滅菌容器へのセット方法,これに用いる吸水性部材および前記セット方法を用いた滅菌方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100478607B1 (ko) * 2002-09-16 2005-03-28 장창진 산소음료 제조 방법 및 그 시스템과 산소물 제조장치
JP2011101681A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Miura Co Ltd 被滅菌物の滅菌容器へのセット方法,これに用いる吸水性部材および前記セット方法を用いた滅菌方法

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